JP2001160267A - 音声情報処理装置 - Google Patents

音声情報処理装置

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JP2001160267A
JP2001160267A JP2000049935A JP2000049935A JP2001160267A JP 2001160267 A JP2001160267 A JP 2001160267A JP 2000049935 A JP2000049935 A JP 2000049935A JP 2000049935 A JP2000049935 A JP 2000049935A JP 2001160267 A JP2001160267 A JP 2001160267A
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digital audio
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resampling
band
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JP2000049935A
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Toshiharu Kuwaoka
俊治 桑岡
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/10527Audio or video recording; Data buffering arrangements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 D/Aコンバータの構成を複雑なものにする
ことなく高音質の音声情報を再生可能とする。 【解決手段】 デコーダ4でデコードされた音声情報に
対して、高音質化処理部5が、ビット拡張処理、オーバ
ーサンプリング処理、及び帯域拡張処理を施してD/A
コンバータ7に供給する。これにより、D/Aコンバー
タの構成を複雑なものにすることなく高音質の音声情報
を再生可能とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク再生装
置や携帯型電話機等のデジタル的な音声情報を取り扱う
機器に設けて好適な音声情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆるDVDフォーマット対応
の光ディスク再生装置(以下、「DVD再生装置」とい
う。)は、DVDフォーマット対応の光ディスクから音
声や動画を再生するだけでなく、CDフォーマットにも
対応して音声を再生可能となっている。
【0003】このようなDVD再生装置は、例えば図1
5に示すように、光ディスク101から読み出されたデ
ジタル信号をデコードするデコーダ102と、デコーダ
102でデコードされたデジタル信号をアナログ化する
D/Aコンバータ103とを有している。
【0004】D/Aコンバータ103に入力されるデジ
タル信号は、光ディスク100がDVD対応のものか又
はCDフォーマット対応のものかによって異なってお
り、例えばCDフォーマットでフォーマティングされた
デジタル音声情報が供給される場合には、16ビット
で、サンプリング周波数が44.1kHzのデジタル音
声情報が供給される。これに対して、DVDフォーマッ
トでフォーマティングされたデジタル音声情報が供給さ
れる場合には、CDフォーマットよりも高音質な、24
ビットで、サンプリング周波数が192kHz(96k
Hz)のデジタル音声情報が供給される。このため、D
/Aコンバータ103は、フォーマットの異なるデジタ
ル音声情報を再生可能なように、通常よりも複雑な構成
となっているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のDVD
再生装置は、D/Aコンバータ103を、前記各フォー
マットに対応可能な構成として該各フォーマットのデジ
タル音声情報をいずれも再生可能としているのはよい
が、CDフォーマットのデジタル音声情報を再生する際
に、16ビットで、サンプリング周波数が44.1kH
zのデジタル音声情報をそのまま再生するようになって
いたため、DVDフォーマットのデジタル音声情報を再
生可能な高機能を有しているにも拘わらず、低音質のデ
ジタル音声情報を再生している問題があった。この問題
は、元のデジタル音声情報のビット数やサンプリング周
波数が低い程、顕著となる。
【0006】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、D/Aコンバータの構成を複雑にすることな
く、高音質のデジタル音声情報を再生可能とすることが
できるような音声情報処理装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る音声情報処理装置は、上述の課題を解決するための
手段として、供給されたデジタル音声情報のビット数を
拡張するビット数拡張手段と、前記ビット数拡張手段に
より拡張されたデジタル音声情報を出力するデジタル音
声情報出力端子とを有する。
【0008】請求項2記載の本発明に係る音声情報処理
装置は、上述の課題を解決するための手段として、供給
されたデジタル音声情報を元のサンプリング周波数より
も高いサンプリング周波数でリサンプリング処理するリ
サンプリング手段と、前記リサンプリング手段でリサン
プリング処理されたデジタル音声情報を出力するデジタ
ル音声情報出力端子とを有する。
【0009】請求項3記載の本発明に係る音声情報処理
装置は、上述の課題を解決するための手段として、供給
されたデジタル音声情報の周波数帯域を拡張する帯域拡
張手段と、前記帯域拡張手段により拡張されたデジタル
音声情報を出力するデジタル音声情報出力端子とを有す
る。
【0010】請求項4記載の本発明に係る音声情報処理
装置は、上述の課題を解決するための手段として、供給
されたデジタル音声情報のビット数を拡張するビット数
拡張手段と、前記ビット数拡張手段によりビット数が拡
張されたデジタル音声情報を、元のサンプリング周波数
よりも高いサンプリング周波数でリサンプリング処理す
るリサンプリング手段と、前記リサンプリング手段によ
りリサンプリング処理されたデジタル音声情報の周波数
帯域を拡張する帯域拡張手段と、前記帯域拡張手段から
のデジタル音声情報を出力するデジタル音声情報出力端
子とを有する。
【0011】請求項5記載の本発明に係る音声情報処理
装置は、上述の課題を解決するための手段として、供給
されたデジタル音声情報のビット数を拡張するビット数
拡張手段と、前記ビット数拡張手段により拡張された音
声情報のビット数に対応して、該ビット数拡張手段から
のデジタル音声情報をアナログ化して出力するデジタル
/アナログ変換手段とを有する。
【0012】請求項6記載の本発明に係る音声情報処理
装置は、上述の課題を解決するための手段として、供給
されたデジタル音声情報を元のサンプリング周波数より
も高いサンプリング周波数でリサンプリング処理するリ
サンプリング手段と、前記リサンプリング手段でリサン
プリング処理に用いるサンプリング周波数に対応して、
該リサンプリング手段からのデジタル音声情報をアナロ
グ化して出力するデジタル/アナログ変換手段とを有す
る。
【0013】請求項7記載の本発明に係る音声情報処理
装置は、上述の課題を解決するための手段として、供給
されたデジタル音声情報の周波数帯域を拡張する帯域拡
張手段と、前記帯域拡張手段により拡張された音声情報
の周波数帯域に対応して、該帯域拡張手段からのデジタ
ル音声情報をアナログ化して出力するデジタル/アナロ
グ変換手段とを有する。
【0014】請求項8記載の本発明に係る音声情報処理
装置は、上述の課題を解決するための手段として、供給
されたデジタル音声情報のビット数を拡張するビット数
拡張手段と、前記ビット数拡張手段によりビット数が拡
張されたデジタル音声情報を、元のサンプリング周波数
よりも高いサンプリング周波数でリサンプリング処理す
るリサンプリング手段と、前記リサンプリング手段によ
りリサンプリング処理されたデジタル音声情報の周波数
帯域を拡張する帯域拡張手段と、前記帯域拡張手段から
のデジタル音声情報をアナログ化して出力するデジタル
/アナログ変換手段とを有する。
【0015】請求項9記載の本発明に係る音声情報処理
装置は、上述の課題を解決するために、前記ビット数拡
張手段が、供給されたデジタル音声情報のビット数の拘
わらず一定のビット数にビット数を拡張し、前記リサン
プリング手段は、供給されたデジタル音声情報のサンプ
リング周波数に拘わらず一定のサンプリング周波数でリ
サンプリング処理する。
【0016】請求項10記載の本発明に係る音声情報処
理装置は、上述の課題を解決するための手段として、供
給されたデジタル音声情報のビット数情報及びサンプリ
ング周波数情報に基づいて、前記ビット数拡張手段のビ
ット数拡張処理、及び/又は、前記リサンプリング手段
のリサンプリング処理、及び/又は、前記帯域拡張手段
の周波数帯域拡張処理を制御する制御手段を有する。
【0017】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態] (第1の実施の形態の構成)本発明に係る音声情報処理
装置は、例えば図1に示すようなDVDプレーヤ装置に
適用することができる。この本発明の第1の実施の形態
となるDVDプレーヤ装置は、光ディスク1から音声デ
ータやフォーマットデータをデジタル的に読み取る光学
ピックアップ2と、光学ピックアップ2からの各データ
に対して復調処理及びエラー訂正処理を施す復調/エラ
ー訂正回路3と、復調/エラー訂正回路3により復調処
理及びエラー訂正処理が施された各データをデコードす
るデコーダ4とを有している。
【0018】また、このDVDプレーヤ装置は、前記デ
コーダ4からの音声データに対して後に説明する高音質
化処理を施す高音質化処理部5と、デコーダ4によりデ
コードされたフォーマットデータ(ビット数情報及びサ
ンプリング情報等)に基づいて、高音質化処理部5にお
ける高音質化処理を制御するコントローラ6と、高音質
化処理部5により高音質化処理された音声データをアナ
ログ化するD/Aコンバータ7と、D/Aコンバータ7
からの音声信号をアナログ的に出力するためのアナログ
出力端子8と、高音質化処理部5により高音質化処理さ
れた音声データをデジタル的に出力するためのデジタル
出力端子9とを有している。
【0019】このようなDVDプレーヤ装置は、前記光
ディスク1として装着される、DVD(デジタルビデオ
ディスク或いはデジタルバーサタイルディスク:再生専
用のDVDの他、記録可能なDVDも含む。)及びCD
(コンパクトディスク)の再生が可能となっている。
【0020】再生専用のDVDには、192kHzのサ
ンプリング周波数でサンプリング処理された24ビット
の音声データが記録されている。また、記録可能なDV
D(DVD−R,DVD−RW:DVD−ライトワン
ス,DVD−リライタブル)には、例えば44.1kH
z,48kHz,88.2kHz,96kHz,17
6.4kHz,192kHzの中から選択された所望の
サンプリング周波数でサンプリング処理された音声デー
タが、例えば16ビット,20ビット及び24ビットの
中から選択された所望のビット数で記録されている。ま
た、CDには、44.1kHzのサンプリング周波数で
サンプリング処理された16ビットの音声データが記録
されている。
【0021】当該実施の形態のDVDプレーヤ装置は、
これらDVD及びCDの両方を再生可能となっているう
え、CDが装着された際にはこれを自動的に判別してC
Dから再生された音声データを、DVDに記録されてい
る音声データの音質と同等の音質となるように高音質化
して再生するようになっている。
【0022】(第1の実施の形態の動作)次に、このよ
うな構成を有する当該第1の実施の形態のDVDプレー
ヤ装置の動作説明をする。このDVDプレーヤ装置は、
光ディスク1が装着されると、光学ピックアップ2が、
該光ディスク1に記録されているフォーマット情報及び
音声データを再生し、これらを復調/エラー訂正回路3
に供給する。復調/エラー訂正回路3は、フォーマット
情報及び音声データを復調処理すると共にエラー訂正処
理を施し、これらをデコーダ4に供給する。デコーダ4
は、復調/エラー訂正回路3からのフォーマット情報及
び音声データをデコードし、このデコードしたフォーマ
ット情報をコントローラ6に供給すると共に、デコード
した音声データを高音質化処理部5に供給する。
【0023】コントローラ6は、デコーダ4から供給さ
れるフォーマット情報から、光ディスク1に記録されて
いる音声データのビット数情報を検出し、これを高音質
化処理部5に供給する。高音質化処理部5は、図2に示
すようにビット拡張器11で構成されており、入力端子
10を介してデコーダ4からの音声データが供給される
と共に、コントローラ6からのフォーマット情報が供給
されるようになっている。
【0024】ビット拡張器11は、本件出願人が先に特
願平8−159270号、或いは特願平8−15927
1号で開示しているビット拡張技術を用いることで、光
ディスク1から再生された音声データが例えば16ビッ
ト等のように24ビット以下である場合に、これをDV
Dと同じ一律24ビットの音声データにビット拡張処理
しする。
【0025】当該DVDプレーヤ装置は、デジタル出力
用のデジタル出力端子9及びアナログ出力用のアナログ
出力端子8を有しており、ビット拡張器11は、この2
4ビットにビット拡張処理した音声データをデジタル出
力端子9及びアナログ出力端子8にそれぞれ供給する。
【0026】これにより、24ビットにビット拡張処理
して高音質化した音声データをデジタル出力端子9を介
してデジタル的に出力することができる。この音声デー
タは、例えばデジタルビデオテープレコーダ装置やデジ
タルオーディオプレーヤ装置等のデジタル機器に供給さ
れデジタル的に記録再生される。従って、このようなデ
ジタル機器において、音質劣化することなく、むしろ、
元の音声データ(16ビット)よりも高音質(24ビッ
ト)の音声データを記録再生することができる。
【0027】一方、D/Aコンバータ7は、この24ビ
ットにビット拡張処理された音声データをアナログ化
し、これをアナログ出力端子8を介して出力する。
【0028】図3(a)は、16ビットの音声データが
D/Aコンバータ7でアナログ化されることで形成され
た音声信号を示し、図3(b)は、24ビットの音声デ
ータがD/Aコンバータ7でアナログ化されることで形
成された音声信号を示しているのであるが、音声データ
が16ビットである場合、DVDフォーマットに対応し
ている高性能なD/Aコンバータ7でアナログ化して
も、ビット数が少ないために分解能が低下し、元の滑ら
かな波形が段階的な波形として再生されてしまう。
【0029】しかし、当該実施の形態のDVDプレーヤ
装置のように、ビット拡張器11で16ビットの音声情
報を例えば24ビットの音声情報にビット拡張処理して
D/Aコンバータ7でアナログ化しているため、ビット
数が多くなることで分解能を向上させることができ、元
の滑らかなアナログ波形を略々そのまま再生して音質の
向上を図ることができる。
【0030】(第1の実施の形態の効果)以上の説明か
ら明らかなように、当該第1の実施の形態のDVDプレ
ーヤ装置は、ビット拡張器11で24ビット以下の音声
データを24ビットの音声データに一律にビット拡張処
理し、これをデジタル出力端子9を介してデジタル的に
出力することができるため、高音質化した音声データを
デジタル的に取り扱うことを可能とすることができる。
【0031】また、24ビットの音声データにビット拡
張処理した音声データをD/Aコンバータ7でアナログ
化しアナログ出力端子8を介して出力することにより、
ビット拡張処理により元の滑らかなアナログ波形を略々
そのまま再生することを可能とすることができ、音質の
向上を図ることができる。
【0032】また、ビット拡張器11は、24ビット以
下の音声データを24ビットの音声データに「一律に」
ビット拡張処理を施すようになっているため、D/Aコ
ンバータ7として1種類のD/Aコンバータ、すなわ
ち、DVDフォーマットに対応する既存の機能のD/A
コンバータをそのまま用いることができるうえ、D/A
コンバータ7を一定の周波数で動作させることができ
る。
【0033】このため、CDフォーマットやDVDフォ
ーマット等の複数のフォーマットに対応する機能をD/
Aコンバータに設けなくてもよい分、D/Aコンバータ
7の構成を簡略化することができ、当該DVDプレーヤ
装置のローコストを図ることができる。
【0034】なお、上述の第1の実施の形態の説明で
は、光ディスク1に記録されている音声データが24ビ
ット以下である場合に、これを24ビットの音声データ
に一律にビット拡張処理することとしたが、これは、元
の音声情報のビット数よりも多いビット数であれば、例
えば20ビットの音声データにビット拡張処理し、或い
はそれ以上のビット数の音声データにビット拡張処理す
る等のように、他のビット数にビット拡張処理するよう
にしてもよい。
【0035】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態のDVDプレーヤ装置の説明をする。上述
の第1の実施の形態のDVDプレーヤ装置は、CDから
の音声データをビット拡張器11でビット拡張処理する
ことで音質向上を図るものであったが、この第2の実施
の形態のDVDプレーヤ装置は、CDから再生された音
声データを、元のサンプリング周波数よりも高い周波数
のサンプリング周波数でオーバーサンプリング処理(リ
サンプリング処理)すると共に、このオーバーサンプリ
ング処理した音声データに帯域拡張処理を施すことによ
り、音質向上を図るようにしたものである。
【0036】なお、上述の第1の実施の形態と当該第2
の実施の形態とでは、この点のみが異なる。このため、
以下、この差異の説明のみ行い、重複した説明は省略す
ることとする。
【0037】(第2の実施の形態の構成)この第2の実
施の形態のDVDプレーヤ装置は、図1に示した高音質
化処理部5として、図4に示すような周波数変換器13
(fs変換器)及び帯域拡張器14を有している。
【0038】帯域拡張器14は、図5に示すように周波
数変換器13により例えば4fs(176.4kHz)
或いは192kHzのサンプリング周波数でオーバーサ
ンプリング処理された16ビットの音声情報の取り込み
を行うI/Oポート21と、この16ビットの音声情報
に基づいて高調波データを形成する高調波生成回路23
と、この高調波生成回路23における高調波生成処理に
要する時間分の遅延をI/Oポート21を介して供給さ
れる音声データに施す遅延回路22と、遅延回路22か
らの音声データに高調波生成回路23からの高調波デー
タを加算処理して周波数帯域を拡張した音声データを形
成する加算器24と、この加算器24からの音声データ
を出力するI/Oポート25とを有している。
【0039】高調波生成回路23は、図6に示す構成を
有しており、前記I/Oポート21を介して取り込まれ
た16ビットの音声データが供給される入力端子31
と、この音声データに対して1サンプル分の遅延を施す
遅延回路32と、入力端子31を介して供給される現在
の音声データ及び遅延回路32により1サンプル分の遅
延が施された音声データのレベルを比較する比較回路3
3と、比較回路33からの比較出力に基づいて、音声デ
ータの波形の各トップピーク及びアンダーピークを検出
し、トップピークからアンダーピークまでの間の比較出
力及びアンダーピークからトップピークまでの間の比較
出力を出力するピーク間比較出力形成回路34とを有し
ている。
【0040】また、高調波生成回路23は、ピーク間比
較出力形成回路34からの比較出力が、予め記憶された
複数のデータパターンのうち、どのパターンに対応する
かを検出するパターン検出回路35と、このパターン検
出回路35からの各パターン検出出力を選択するセレク
タ36と、セレクタ36からの各パターン検出出力に対
応する、高調波を形成するための加減算量が記憶された
シフト量制御テーブル37とを有している。
【0041】また、高調波生成回路23は、入力端子3
1を介して供給された音声データに基づいて、セレクタ
36からの各パターン検出出力に対応するサンプル値間
の差分を検出する差分検出回路38と、差分検出回路3
8からの差分データに対して、シフト量制御テーブル3
7からの前記加減算量に対応するビットシフト処理を施
すことにより加減算データを形成するビットシフタ39
と、ビットシフタ39からの加減算データを、セレクタ
36からの各パターン検出出力に応じたタイミングで出
力端子41を介して出力する加減算タイミング制御回路
40とを有している。
【0042】以下に詳しく説明するが、当該第2の実施
の形態のDVDプレーヤ装置は、この加減算タイミング
制御回路40からの加減算データを図5に示す加算器2
4に供給し、遅延回路22からの元の16ビットの音声
データに加算処理することにより、該元の16ビットの
音声データに高調波成分を付加して出力するようになっ
ている。
【0043】(第2の実施の形態の動作)このような第
2の実施の形態のDVDプレーヤ装置では、図1に示す
前記デコーダ4によりデコードされた16ビットの音声
データが図4に示す入力端子12を介して周波数変換器
13に供給される。
【0044】この第2の実施の形態のDVDプレーヤ装
置の場合、コントローラ6は、デコーダ4からのフォー
マット情報に基づいて、サンプリング周波数を検出し、
このサンプリング周波数情報を周波数変換器13及び帯
域拡張器14に供給する。
【0045】周波数変換器13は、このサンプリング周
波数情報に基づいて、現在供給されている音声データの
サンプリング周波数を検出し、この元のサンプリング周
波数(fs:fs=44.1kHz)が4倍の周波数
(4fs=176.4kHz)に満たない場合、或いは
DVDオーディオフォーマットの最上位フォーマットの
サンプリング周波数である192kHzのサンプリング
周波数に満たない場合に、前記4fs、或いは192k
Hzのサンプリング周波数のサンプリングパルスで、前
記音声データを一律にオーバーサンプリング処理し、こ
れを帯域拡張器14に供給する。
【0046】帯域拡張器14における、高調波を付加し
た音声データの形成するまでの一連の動作は、図7のフ
ローチャートに示すようになっている。このフローチャ
ートは、周波数変換器13により4fs(176.4k
Hz)或いは192kHzのサンプリング周波数に変換
された16ビットの音声データが帯域拡張器14に供給
されることによりスタートとなり、ステップS1に進
む。
【0047】帯域拡張器14に供給された音声データ
は、図5に示す入力端子20及びI/Oポート21を介
して遅延回路22及び高周波生成回路23にそれぞれ供
給される。遅延回路22は、供給された音声データに対
して、以下に説明する高周波生成回路23のデータ処理
時間分の遅延処理を施し、これを加算器24に供給す
る。
【0048】高周波生成回路23に供給された音声デー
タは、図6に示す入力端子31を介して比較回路33に
直接供給されると共に、遅延回路32により1サンプル
分の遅延が施され比較回路33に供給される。ステップ
S1では、この比較回路33が、現在の音声データと、
遅延回路32により1サンプル分の遅延が施された音声
データとを比較し、この比較出力をピーク間比較出力形
成回路34に供給してステップS2に進む。
【0049】すなわち、このステップS1では、供給さ
れる音声データを1サンプル毎に、前サンプルの音声デ
ータと比較し、現在の音声データが前サンプルの音声デ
ータよりもサンプル値が大きい場合は「0」を、小さい
場合は「1」を前記比較出力としてピーク間比較出力形
成回路34に供給する。
【0050】なお、この比較において、現在の音声デー
タと前サンプルの音声データとが同じサンプル値の場合
がある。この場合、比較回路33は、現在の音声データ
と前々サンプルの音声データとを比較し、さらに同じサ
ンプル値である場合は、さらに前々々サンプルの音声デ
ータと比較する等のように過去のサンプル値を順に遡っ
て比較を行う。
【0051】また、同一のサンプル値の音声データが9
サンプル以上続く場合は、これはブランクであることを
示す。このため、比較回路33は、この比較を継続して
行い、変化があった時点で、現在の音声データよりもそ
の変化時点のサンプルの音声データが大きい場合は
「0」を、小さい場合は「1」を前記比較出力として出
力するようになっている。
【0052】次に、ステップS2では、ピーク間比較出
力形成回路34が、比較回路33からの比較出力に基づ
いて、各トップピーク及び各アンダーピークをそれぞれ
検出し、トップピークからアンダーピークまでの間、及
び、アンダーピークからトップピークまでの間の比較出
力を検出し、これをパターン検出回路35に供給してス
テップS3に進む。
【0053】具体的には、比較回路33において前述の
比較を行うと、例えば図8(a)に示すように音声デー
タの波形に対する「0」或いは「1」の比較出力が得ら
れることとなる。この図8(a)に示す「0」、「1」
は、1サンプル間隔で並んでいるのであるが、この図8
(a)からわかるように「0」の比較出力が「1」の比
較出力に変化した時点における、その「1」の比較出力
の前サンプルである「0」の比較出力に対応する音声デ
ータは「トップピーク」を示す。同様に、この図8
(a)からわかるように「1」の比較出力が「0」の比
較出力に変化した時点における、その「0」の比較出力
の前サンプルである「1」の比較出力に対応する音声デ
ータは「アンダーピーク」を示す。
【0054】このため、ピーク間比較出力形成回路34
は、この比較出力の変わり目に基づいて、図8(a)に
示すようにトップピークA1、A2、A3・・・を検出
すると共に、アンダーピークB1、B2、B3・・・を
検出する。そして、連続するトップピークとアンダーピ
ークとの間の比較出力をピーク間比較出力としてパター
ン検出回路35に供給する。
【0055】すなわち、連続するトップピーク及びアン
ダーピークである、例えばトップピークA1とアンダー
ピークB1との間の比較出力は「1、1」であるため、
この「1、1」の比較出力をピーク間比較出力としてパ
ターン検出回路35に供給し、アンダーピークB1とト
ップピークA2との間の比較出力は「0、0、0、0、
0」であるため、この「0、0、0、0、0」の比較出
力をピーク間比較出力としてパターン検出回路35に供
給する。
【0056】次に、このようなピーク間比較出力がパタ
ーン検出回路35に供給されることでステップS3に進
むと、当該DVDプレーヤ装置では、パターン検出回路
35に記憶されている各パターンと前記ピーク間比較出
力との比較を行い、このピーク間比較出力が予め記憶さ
れているどのパターンに相当するかを判別する。
【0057】すなわち、パターン検出回路35には、連
続するトップピーク及びアンダーピークの間に現れる同
じピーク間比較出力の連続パターンが予め記憶されてい
る。具体的には、パターン検出回路35には、トップピ
ーク及びアンダーピークの間における同じピーク間比較
出力の連続が「1」或いは「0」の1サンプル分のみで
あることを示す「1fsパターン」、該連続が「1、
1」或いは「0、0」の2サンプル分であることを示す
「2fsパターン」、該連続が「1、1、1」或いは
「0、0、0」の3サンプル分であることを示す「3f
sパターン」、該連続が「1、1、1、1」或いは
「0、0、0、0」の4サンプル分であることを示す
「4fsパターン」、該連続が「1、1、1、1、1」
或いは「0、0、0、0、0」の5サンプル分であるこ
とを示す「5fsパターン」、該連続が「1、1、1、
1、1、1」或いは「0、0、0、0、0、0」の6サ
ンプル分であることを示す「6fsパターン」、該連続
が「1、1、1、1、1、1、1」或いは「0、0、
0、0、0、0、0」の7サンプル分であることを示す
「7fsパターン」、該連続が「1、1、1、1、1、
1、1、1」或いは「0、0、0、0、0、0、0、
0」の8サンプル分であることを示す「8fsパター
ン」及び9サンプル分以上の「0」或いは「1」の連続
を示す「特殊パターン」が、それぞれ各メモリ35a〜
35iに記憶されている。パターン検出回路35は、こ
の各メモリ35a〜35iに記憶されている各パターン
とピーク間比較出力を並列的に比較し、この各比較出力
をセレクタ36に供給する。
【0058】セレクタ36は、パターン検出回路35か
ら供給される比較出力のうち、ピーク間比較出力とその
パターンが一致したことを示す比較出力を選択し、これ
をシフト量制御テーブル37、差分検出回路38及び加
減算タイミング制御回路40にそれぞれ供給する。
【0059】次に、シフト量制御テーブル37、差分検
出回路38及び加減算タイミング制御回路40にセレク
タ36からの比較出力が供給されると、当該DVDプレ
ーヤ装置はステップS4に進み、高調波を形成するため
の加減算量を検出する。
【0060】すなわち、当該DVDプレーヤ装置は、図
5に示す遅延回路22からの16ビットの音声データ
(元の音声データ)の所定のサンプル値に、セレクタ3
6からの比較出力に応じたレベルを加減算処理すること
により、元の音声データの周波数帯域の拡張を図るよう
になっている。
【0061】具体的には、トップピーク及びアンダーピ
ークの前記ピーク間比較出力のパターンが、2fsパタ
ーン以上で5fsパターン以下の場合は、図8(a)に
示すようにトップピークA1、A2、A3・・・のサン
プル値の「前後のサンプル値C1,C2、C4,C5、
C8,C9、C10,C11・・・」に、トップピーク
と前後のサンプル値との差分に応じたレベルのデータを
「加算処理」し、或いはアンダーピークB1、B2、B
3・・・のサンプル値の「前後のサンプル値C2,C
3、C6,C7、C9,C10・・・」に、トップピー
クと前後のサンプル値との差分に応じたレベルのデータ
を「減算処理」する(トップピークの前後のサンプル値
には所定の値を加算処理し、アンダーピークの前後のサ
ンプル値には所定の値を減算処理する。)。
【0062】また、トップピーク及びアンダーピークの
前記ピーク間比較出力のパターンが、6fsパターン以
上で8fsパターン以下の場合は、図8(b)に示すよ
うにトップピークA5、A6・・・のサンプル値の「前
後のサンプル値C21,C22、C29,C30・・
・」に、トップピークとその前後のサンプル値との差分
に応じたレベルのデータを「加算処理」すると共に、ト
ップピークA5、A6・・・のサンプル値の「前々後々
のサンプル値C23,C24、C31,C32・・・」
に、トップピークの前後のサンプル値と前々後々のサン
プル値との差分に応じたレベルのデータを「加算処理」
する(トップピークの前後のサンプル値及び前々後々の
サンプル値に所定の値を加算処理する)。
【0063】また、トップピーク及びアンダーピークの
前記ピーク間比較出力のパターンが、6fsパターン以
上で8fsパターン以下の場合は、図8(b)に示すよ
うにアンダーピークB4、B5・・・のサンプル値の
「前後のサンプル値C25,C26・・・」から、アン
ダーピークとその前後のサンプル値との差分に応じたレ
ベルのデータを「減算処理」すると共に、アンダーピー
クB4、B5・・・のサンプル値の「前々後々のサンプ
ル値C27,C28・・・」から、アンダーピークの前
後のサンプル値と前々後々のサンプル値との差分に応じ
たレベルのデータを「減算処理」する(アンダーピーク
の前後のサンプル値及び前々後々のサンプル値から所定
の値を減算処理する。)。
【0064】また、前述のように各サンプル値は、96
kHzのサンプリング周波数でサンプリングされたもの
であるため、図8(c)に示すトップピークA7〜アン
ダーピークB6の間及びトップピークA8〜アンダーピ
ークB7の間の各ピーク間比較出力のパターンのよう
に、ピーク間比較出力のパターンが1fsパターンであ
る場合はそのサンプル値は十分に高い高調波であること
を示すため、この場合は、前述のような加減算処理は施
さないようになっている。
【0065】同様に、トップピーク及びアンダーピーク
の前記ピーク間比較出力のパターンが、図8(c)に示
すアンダーピークB7〜トップピークA7の間及びトッ
プピークA9以降の各ピーク間比較出力のパターンのよ
うに、ピーク間比較出力のパターンが9fsパターン以
上である場合は、そのサンプル値はブランク等を示すた
め、この場合は、前述のような加減算処理は施さないよ
うになっている。
【0066】このような各サンプル値に加減算処理され
る加減算量は、以下のように検出されるようになってい
る。前述のように図6に示す差分検出回路38にセレク
タ36からの比較出力が供給されると、この差分検出回
路38は、供給された比較出力で示される各パターンに
対応するサンプル値間の差分を検出する。
【0067】すなわち、供給された比較出力が「2fs
パターン以上で5fsパターン以下」のパターンを示す
ものである場合、差分検出回路38は、図9(a)に示
すようにトップピークのサンプル値とトップピークの前
後のサンプル値との差分レベルA、或いは同図(b)に
示すようにアンダーピークのサンプル値とアンダーピー
クの前後のサンプル値との差分レベルBを検出し、これ
をビットシフタ39に供給する。また、供給された比較
出力が「6fsパターン以上で8fsパターン以下」の
パターンを示すものである場合、差分検出回路28は、
図9(c)に示すようにトップピークの前後のサンプル
値とトップピークの前々後々のサンプル値との差分レベ
ルC、或いは同図(d)に示すようにアンダーピークの
前後のサンプル値とアンダーピークの前々後々のサンプ
ル値との差分レベルDを検出し、これをビットシフタ3
9に供給する。
【0068】なお、ピーク間比較出力のパターンが1f
sパターン、或いは9fs以上の特殊パターンである場
合は、図8(c)を用いて説明したように加減算処理を
行わないパターンであるため、差分検出回路38は、差
分レベルの検出は行わないようになっている。
【0069】一方、シフト量制御テーブル37には、ビ
ットシフタ39に供給された前記各差分レベルA〜D
を、2fs〜8fsの各パターンに応じた加減算量とす
るための、該ビットシフタ39における差分レベルA〜
Dのシフト量が、差分レベルA〜Dのレベル別に例えば
4段階に分けられて予め記憶されている。
【0070】具体的には、シフト量制御テーブル37に
は、図10に示すようにピーク間比較出力のパターンが
2fsパターン或いは3fsパターンである場合におけ
る、差分レベルA或いは差分レベルBを、そのレベルに
応じて1/2〜1/16のレベルとして加減算量を形成
するための各シフト量が記憶されている。
【0071】また、シフト量制御テーブル37には、ピ
ーク間比較出力のパターンが4fsパターン或いは5f
sパターンである場合における、差分レベルA或いは差
分レベルBを、そのレベルに応じて1/4〜1/32の
レベルとして加減算量を形成するための各シフト量が記
憶されている。また、シフト量制御テーブル37には、
ピーク間比較出力のパターンが6fsパターン或いは7
fsパターンである場合における、差分レベルA〜D
を、そのレベルに応じて1/8〜1/64のレベルとし
て加減算量を形成するための各シフト量が記憶されてい
る。
【0072】さらに、シフト量制御テーブル37には、
ピーク間比較出力のパターンが8fsパターンである場
合における、差分レベルA〜Dを、そのレベルに応じて
1/16〜1/128のレベルとして加減算量を形成す
るための各シフト量が記憶されている。
【0073】この各シフト量に対応する加減算量は、本
件出願人が長年の月日をかけて試聴を繰り返し、人間工
学に基づいて見い出した値である。従って、後に説明す
るがこの加減算量を元の音声データに加減算処理するこ
とにより、高音質の音響出力を得ることが可能となって
いる。
【0074】シフト量制御テーブル37は、セレクタ3
6から供給される比較出力に基づいてピーク間比較出力
のパターンを検出し、このパターンに対応する前述のシ
フト量(図10)を検出する。そして、このシフト量を
示すシフトデータを前記各差分レベルA〜Dが供給され
るビットシフタ39に供給する。
【0075】ビットシフタ39は、シフト量制御テーブ
ル37からのシフトデータに基づいて、差分検出回路3
8からの各差分レベルA〜Dに対してビットシフト処理
を施すことにより、該各差分レベルA〜Dをそのピーク
間比較出力のパターンに応じて1/2〜1/128のレ
ベルとし、これを加減算量(加減算データ)として加減
算タイミング制御回路40に供給する。
【0076】なお、前述のようにトップピークの前後の
サンプル値或いはトップピークの前々後々のサンプル値
にはこの加減算データを加算処理し、アンダーピークの
前後のサンプル値或いはアンダーピークの前々後々のサ
ンプル値からはこの加減算データを減算処理するのであ
るが、この加算処理或いは減算処理は、ビットシフタ3
9が、符号ビットとなっている加減算データの最上位ビ
ット(MSB)を「1(加算)」或いは「0(減算)」
とすることで指定するようになっている。
【0077】次に、このように加減算データが形成され
ると、当該DVDプレーヤ装置はステップS5に進み、
形成した加減算データの出力タイミングを制御する。
【0078】すなわち、前述のようにこの加減算データ
を元の音声データに加減算処理するタイミングは、ピー
ク間比較出力のパターンが2fsパターン〜5fsパタ
ーンの場合は、トップピーク或いはアンダーピークの前
後のサンプル値に加減算データを加減算処理するタイミ
ングとなっており、ピーク間比較出力のパターンが6f
sパターン〜8fsパターンの場合は、トップピーク或
いはアンダーピークの前後のサンプル値及びトップピー
ク或いはアンダーピークの前々後々のサンプル値に加減
算データを加減算処理するタイミングとなっている。
【0079】このため、このステップS5においては、
加減算タイミング制御回路40が、セレクタ36からの
比較出力で示されるピーク間比較出力のパターンに応じ
てビットシフタ39からの加減算データの出力タイミン
グを計り、前記各タイミングでこの加算データを出力端
子41を介して図5に示す加算器24に供給する。
【0080】これにより、ピーク間比較出力のパターン
が2fsパターン〜5fsパターンの場合は、図8
(a)に点線の矢印で示すようにトップピーク或いはア
ンダーピークの前後のサンプル値が加算器24に供給さ
れるタイミングで加減算データが該加算器24に供給さ
れる。
【0081】また、ピーク間比較出力のパターンが6f
sパターン〜8fsパターンの場合は、図8(b)に点
線の矢印で示すようにトップピーク或いはアンダーピー
クの前後のサンプル値及びトップピーク或いはアンダー
ピークの前々後々のサンプル値が加算器24に供給され
るタイミングで加減算データが該加算器24に供給され
る。
【0082】次に、加算器24に加減算データが供給さ
れると、当該DVDプレーヤ装置はステップS6に進
む。このステップS6では、加算器24が、遅延回路2
2から供給された元の16ビットの音声データに、高調
波生成回路23で形成された加減算データ(高調波)を
加減算処理する。この加減算処理前後における波形変化
の具体例を図11(a)〜(c)及び図12(a)〜
(c)に示す。
【0083】図11(a)〜(c)は、ピーク間比較出
力のパターンが2fsパターンの場合おける加算処理を
示すものである。この図11(a)〜(c)からわかる
ように、ピーク間比較出力のパターンが2fsパターン
の場合は、元の音声データのトップピークのサンプル値
と該トップピークの前後のサンプル値との差分レベルに
応じて算出された加減算データが、同図(a)〜(c)
に斜線で示すようにトップピークの前後のサンプル値に
加算処理される。これにより、図11(a)〜(c)中
点線で示す元の音声データの波形を、同図(a)〜
(c)中実線で示すように周波数帯域が拡張されたかた
ちに波形整形することができる。
【0084】同様に、図12(a)〜(c)は、ピーク
間比較出力のパターンが3fsパターンの場合おける加
減算処理を示すものである。この図12(a)〜(c)
からわかるように、ピーク間比較出力のパターンが3f
sパターンの場合は、元の音声データのトップピークの
サンプル値と該トップピークの前後のサンプル値との差
分レベルに応じて算出された加減算データが、同図
(a)〜(c)に右斜線で示すようにトップピークの前
後のサンプル値に加算処理される。また、元の音声デー
タのアンダーピークの前後のサンプル値と該アンダーピ
ークの前々後々のサンプル値との差分レベルに応じて算
出された加減算データが、同図(a)〜(c)に左斜線
で示すようにトップピークの前々後々のサンプル値に加
算処理される。これにより、図12(a)〜(c)中点
線で示す元の音声データの波形を、同図(a)〜(c)
中実線で示すように周波数帯域が拡張されたかたちに波
形整形することができる。
【0085】ここで、図13中実線は、192kHzで
サンプリング処理された24ビットの音声データである
DVDの音声データの周波数帯域を示し、同図中一点鎖
線は、44.1kHzでサンプリング処理された16ビ
ットの音声データであるCDの音声データの周波数帯域
を示し、同図中点線は、192kHzでサンプリング処
理された場合の16ビットの音声データである当該第2
の実施の形態のDVDプレーヤ装置において前記帯域拡
張処理が施された音声データの周波数帯域である。
【0086】この図13の点線の周波数特性からわかる
ように、前記帯域拡張処理を施すことにより、元々4
4.1kHzしかなかったCDの音声データの周波数帯
域を、DVDの音声データの周波数帯域と同じ192k
Hzまで拡張されることがわかるであろう。
【0087】当該DVDプレーヤ装置は、このような周
波数帯域の拡張(高調波付加)の波形整形処理(帯域拡
張処理)が終了すると(ステップ6が終了すると)、こ
の16ビットの音声データは、I/Oポート25及び出
力端子15を介して出力し、図7に示すフローチャート
の全ルーチンを終了する。
【0088】図1を用いて説明したように、当該DVD
プレーヤ装置は、デジタル出力用のデジタル出力端子9
及びアナログ出力用のアナログ出力端子8を有してお
り、出力端子15を介して出力された前記帯域拡張処理
が施された16ビットの音声データは、デジタル出力端
子9及びアナログ出力端子8にそれぞれ供給される。
【0089】これにより、帯域拡張処理して高音質化し
た音声データをデジタル出力端子9を介してデジタル的
に出力することができる。この音声データは、例えばデ
ジタルビデオテープレコーダ装置やデジタルオーディオ
プレーヤ装置等のデジタル機器に供給されデジタル的に
記録再生される。従って、このようなデジタル機器にお
いて、音質劣化することなく、むしろ、元の音声データ
よりも周波数帯域が拡張された高音質な音声データを記
録再生することができる。
【0090】D/Aコンバータ7は、この帯域拡張処理
された音声データをアナログ化し、これをアナログ出力
端子8を介して出力する。これにより、広帯域化され高
音質化されたアナログの音声信号を出力することができ
る。このアナログの音声信号は、例えば他の記録再生機
器やスピーカ装置等に供給される。そして、スピーカ装
置に供給された場合には、前記広帯域化による音楽が本
来有する滑らかさ、余韻、臨場感が向上した豊かな音響
出力を得ることができる。
【0091】(第2の実施の形態の効果)以上の説明か
ら明らかなように、当該第2の実施の形態のDVDプレ
ーヤ装置は、狭帯域の音声データを、周波数変換器13
でオーバーサンプリング処理し、帯域拡張器14で帯域
拡張することにより、狭帯域の音声データを広帯域の音
声データとして再生することができ、音質の向上を図る
ことができる他、上述の第1の実施の形態と同じ効果を
得ることができる。
【0092】また、周波数変換器13は、サンプリング
周波数(fs)が4倍の周波数(4fs)、或いは19
2kHzのサンプリング周波数に満たないサンプリング
周波数でサンプリング処理された音声データを、該4f
s、或いは192kHzのサンプリング周波数で「一律
に」オーバーサンプリング処理するようになっているた
め、光ディスク1に記録されている音声データのサンプ
リング周波数に拘わらず、4fs、或いは192kHz
のサンプリング周波数でサンプリング処理された音声デ
ータを一律にD/Aコンバータ7に供給することができ
る。
【0093】このため、D/Aコンバータ7としては、
1種類のD/Aコンバータ、すなわち、DVDフォーマ
ットに対応する既存の機能のD/Aコンバータをそのま
ま用いることができるうえ、D/Aコンバータ7を一定
で動作させることができる。このため、CDフォーマッ
トやDVDフォーマット等の複数のフォーマットに対応
する機能をD/Aコンバータに設けなくてもよい分、D
/Aコンバータ7の構成を簡略化することができ、当該
DVDプレーヤ装置のローコストを図ることができる。
【0094】なお、上述の実施の形態の説明では、光デ
ィスク1に記録されている音声データのサンプリング周
波数(fs)が4fs、或いは192kHzに満たない
場合に、これを一律4fs、或いは192kHzのサン
プリング周波数でオーバーサンプリング処理することと
したが、これは、元の音声データのサンプリング周波数
よりも高いサンプリング周波数であれば、例えば48k
Hz,88.2kHz或いは96kHz等のサンプリン
グ周波数でオーバーサンプリング処理する等のように、
他のサンプリング周波数でオーバーサンプリング処理す
るようにしてもよい。
【0095】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施の形態のDVDプレーヤ装置の説明をする。上述
の第1の実施の形態のDVDプレーヤ装置は、光ディス
ク1からの音声データをビット拡張器11でビット拡張
処理することで音質向上を図るものであり、上述の第2
の実施の形態のDVDプレーヤ装置は、光ディスク1か
らの音声データを周波数変換器13でオーバーサンプリ
ング処理し、帯域拡張器14で帯域拡張処理することで
音質向上を図るものであったが、この第3の実施の形態
のDVDプレーヤ装置は、CDからの音声データに対し
てビット拡張処理、オーバーサンプリング処理及び帯域
拡張処理を施すことで高音質化を図るようにしたもので
ある。
【0096】なお、上述の各実施の形態と当該第3の実
施の形態とでは、この点のみが異なる。このため、以
下、この差異の説明のみ行い、重複した説明は省略する
こととする。
【0097】(第3の実施の形態の構成)この第3の実
施の形態のDVDプレーヤ装置は、図1に示した高音質
化処理部5として、図14に示すようにビット拡張器1
1、周波数変換器13及び帯域拡張器14を有してい
る。
【0098】このような高音質化処理部5に対しては、
前記デコーダ4からの音声データが入力端子IN1を介
して供給されるようになっている。この入力端子IN1
は、ビット拡張器11の入力側に接続されており、ま
た、スイッチS5を介して周波数変換器13の入力側に
接続され、さらにスイッチS7を介して帯域拡張器14
の入力側にそれぞれ接続されると共に、スイッチS1を
介して第1の出力端子OUT1に接続されている。
【0099】ビット拡張器11の出力側は、第2の出力
端子OUT2に接続され、また、スイッチS4を介して
前記第1の出力端子OUT1に接続されており、さらに
スイッチS6を介して周波数変換器13の入力側に接続
されている。
【0100】周波数変換器13の出力側は、第3の出力
端子OUT3に接続され、また、スイッチS3を介して
前記第1の出力端子OUT1に接続されており、さらに
スイッチS8を介して帯域拡張器14の入力側に接続さ
れている。帯域拡張器14の出力側は、スイッチS2を
介して第1の出力端子OUT1に接続されている。
【0101】(第3の実施の形態の動作)このような高
音質化処理部5は、光ディスク1から再生された音声情
報をそのまま出力する「ノーマル再生モード」、光ディ
スク1から再生された音声情報に対してビット拡張処理
のみを施して再生する「ビット拡張再生モード」、光デ
ィスク1から再生された音声情報に対して周波数変換処
理のみを施して再生する「周波数変換再生モード」、光
ディスク1から再生された音声情報に対して帯域拡張処
理のみを施して再生する「帯域拡張再生モード」を有し
ている。
【0102】また、光ディスク1から再生された音声情
報に対してビット拡張処理及び周波数変換処理を施して
再生する「ビット拡張・周波数変換再生モード」、光デ
ィスク1から再生された音声情報に対して周波数変換処
理及び帯域拡張処理を施して再生する「周波数変換・帯
域拡張再生モード」、及び光ディスク1から再生された
音声情報に対してビット拡張処理,周波数変換処理,帯
域拡張処理を施して再生する「ビット拡張・周波数変換
・帯域拡張再生モード」を有している。
【0103】このような7種類の各再生モードは、ユー
ザが手動で選択(マニュアルセレクト)、或いはコント
ローラ9がフォーマット情報に基づいて自動的に選択
(オートセレクト)されるようになっている。
【0104】(マニュアルセレクト時の動作)まず、マ
ニュアルセレクト時において、ユーザにより「ノーマル
再生モード」が選択された場合、コントローラ6は、ス
イッチS1のみを閉制御し、デコーダ4から入力端子1
を介して供給された音声データを、該スイッチS1及び
第1の出力端子OUT1を介してデジタル出力端子9及
びD/Aコンバータ7に供給する。これにより、光ディ
スク1から再生された例えば16ビットの音声データが
デジタル出力端子9を介してそのままデジタル的に出力
され、或いはD/Aコンバータ7でアナログ化され音声
信号として出力される。このため、光ディスク1に記録
されているままの音響出力等を得ることができる。
【0105】次に、マニュアルセレクト時において、ユ
ーザにより「ビット拡張再生モード」が選択された場
合、コントローラ6は、各スイッチS1〜S8を全て開
制御する。これにより、入力端子IN1を介して供給さ
れた16ビットの音声データが、上述の第1の実施の形
態で説明したようにビット拡張器11により例えば24
ビットの音声データにビット拡張処理される。そして、
第2の出力端子OUT2を介してデジタル出力端子9及
びD/Aコンバータ7に供給される。これにより、光デ
ィスク1から再生された例えば16ビットの音声データ
が24ビットの音声データとして高音質化され、デジタ
ル出力端子9を介してデジタル的に出力され、或いはD
/Aコンバータ7でアナログ化され音声信号として出力
される。このため、図3(b)を用いて説明したよう
に、ハイビット化により滑らかな再生波形とされた音響
出力等を得ることができる。
【0106】次に、マニュアルセレクト時において、ユ
ーザにより「周波数変換再生モード」が選択された場
合、コントローラ6は、スイッチS5のみを閉制御す
る。これにより、入力端子IN1を介して供給された例
えば44.1kHzの低サンプリング周波数の音声デー
タが、周波数変換器13により、4倍のサンプリング周
波数(176.4kHz)或いは192kHzのサンプ
リング周波数でオーバーサンプリング処理される。
【0107】そして、第3の出力端子OUT3を介して
デジタル出力端子9及びD/Aコンバータ7に供給され
る。これにより、分解能の向上により滑らかな再生波形
とされたデジタル音声出力或いはアナログ音声出力を得
ることができる。
【0108】次に、マニュアルセレクト時において、ユ
ーザにより「帯域拡張再生モード」が選択された場合、
コントローラ6は、スイッチS2及びスイッチS5を閉
制御する。これにより、入力端子IN1を介して供給さ
れた例えば44.1kHzの狭周波数帯域の音声データ
が、上述の第2の実施の形態で説明したように帯域拡張
器14により176.4kHz或いは192kHzの広
周波数帯域に帯域拡張処理される。
【0109】そして、第1の出力端子OUT1を介して
デジタル出力端子9及びD/Aコンバータ7に供給され
る。これにより、帯域拡張処理により176.4kHz
或いは192kHzに広帯域化された豊かな音響出力を
得ることができる。
【0110】次に、マニュアルセレクト時において、ユ
ーザにより「ビット拡張・周波数変換再生モード」が選
択された場合、コントローラ6は、スイッチS6及びス
イッチS3を閉制御する。これにより、入力端子IN1
を介して供給された音声情報が、ビット拡張器11で例
えば24ビットにビット拡張処理されたうえで、周波数
変換器13で176.4kHz或いは192kHzのサ
ンプリング周波数でオーバーサンプリング処理される。
そして、第1の出力端子OUT1を介してデジタル出力
端子9及びD/Aコンバータ7に供給される。
【0111】これにより、ビット拡張処理及びオーバー
サンプリング処理により高音質化された音響出力を得る
ことができる。
【0112】次に、マニュアルセレクト時において、ユ
ーザにより「周波数変換・帯域拡張再生モード」が選択
された場合、コントローラ6は、スイッチS2,スイッ
チS5及びスイッチS8を閉制御する。これにより、入
力端子IN1を介して供給された音声データが、周波数
変換器13で前記オーバーサンプリング処理されると共
に、帯域拡張器14で前記帯域拡張処理される。そし
て、第1の出力端子OUT1を介してデジタル出力端子
9及びD/Aコンバータ7に供給される。
【0113】これにより、オーバーサンプリング処理及
び帯域拡張処理により高音質化された音響出力を得るこ
とができる。
【0114】次に、マニュアルセレクト時において、ユ
ーザにより「ビット拡張・周波数変換・帯域拡張再生モ
ード」が選択された場合、コントローラ6は、スイッチ
S2,スイッチS6及びスイッチS8を閉制御する。こ
れにより、入力端子IN1を介して供給された音声情報
が、ビット拡張器11で24ビットにビット拡張処理さ
れ、周波数変換器13で前記オーバーサンプリング処理
されたうえで、帯域拡張器14で前記帯域拡張処理され
る。そして、第1の出力端子OUT1を介してデジタル
出力端子9及びD/Aコンバータ7に供給される。
【0115】これにより、ビット拡張処理,オーバーサ
ンプリング処理及び帯域拡張処理により高音質化された
音声情報を得ることができる。
【0116】(オートセレクト時の動作)次に、当該D
VDプレーヤ装置では、ユーザによりオートセレクトが
選択されると、コントローラ6が、デコーダ4から供給
されたフォーマット情報に基づいて、以下のように各ス
イッチS1〜S8を自動的に切換制御するようになって
いる。
【0117】まず、フォーマット情報により、その光デ
ィスク1に記録されている音声データのビット数が例え
ば24ビット以下であると検出された場合、又はその光
ディスク1に記録されている音声データのサンプリング
周波数が4fs(1fsは、44.1kHz又は48k
Hz)或いは192kHz以下であると検出された場
合、コントローラ6は、スイッチS2,スイッチS6及
びスイッチS8をそれぞれ閉制御する。
【0118】これにより、入力端子IN1を介して供給
された音声データが、ビット拡張器11で24ビットに
ビット拡張処理され、周波数変換器13で192kHz
等にオーバーサンプリング処理されたうえで、帯域拡張
器14で前記帯域拡張処理され、第1の出力端子OUT
1を介してデジタル出力端子9及びD/Aコンバータ7
に供給される。このため、ビット拡張処理,オーバーサ
ンプリング処理及び帯域拡張処理による、高音質化され
た音響出力を得ることができる。
【0119】(第3の実施の形態の効果)以上の説明か
ら明らかなように、当該第3の実施の形態のDVDプレ
ーヤ装置は、上述の各実施の形態と同じ効果を得ること
ができる他、各スイッチS1〜S8をマニュアルで切り
換え操作することにより、光ディスク1から再生された
そのままの音声情報から、ビット拡張処理,オーバーサ
ンプリング処理及び帯域拡張処理により高音質化された
音声情報までの、計7種類の音質の音声出力を得ること
ができる。特に、「ビット拡張・周波数変換・帯域拡張
再生モード」を選択することにより、ビット拡張処理,
オーバーサンプリング処理及び帯域拡張処理により高音
質化された、DVDと略同じ高音質の音声出力を得るこ
とができる。
【0120】また、オートセレクトを選択することによ
り、光ディスク1に記録されている音声情報のビット数
が例えば24ビット以下の場合、又はその光ディスク1
に記録されている音声情報のサンプリング周波数が4f
s或いは192kHz以下の場合に、自動的にビット拡
張処理,オーバーサンプリング処理及び帯域拡張処理に
より高音質化された、DVDと略同じ高音質の音声出力
を得ることができる。
【0121】最後に、本発明は一例として説明した上述
の実施の形態に限定されることはない。例えば、上述の
各実施の形態の説明では、CD等の光記録媒体から再生
された音声情報の処理を行うこととしたが、本発明は、
この他、例えば携帯電話器等のように音声情報を取り扱
う機器であれば何にでも適用可能である。
【0122】また、アナログ出力端子8及びデジタル出
力端子9の両方の出力端子を有することとしたが、これ
は、アナログ出力端子8のみ、或いはデジタル出力端子
9のみを設けるようにしてもよい。
【0123】そして、これら以外であっても、本発明に
係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応
じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【0124】
【発明の効果】請求項1記載の本発明に係る音声情報処
理装置は、ビット数拡張手段によりビット数が拡張され
たデジタル音声情報を、デジタル音声情報出力端子を介
して出力することにより、ビット数が拡張されることで
高音質化された音声情報をデジタル的に出力することが
できる。
【0125】請求項2記載の本発明に係る音声情報処理
装置は、リサンプリング手段により元のサンプリング周
波数よりも高いサンプリング周波数でリサンプリング処
理されたデジタル音声情報を、デジタル音声情報出力端
子を介して出力することにより、リサンプリング処理さ
れることで高音質化された音声情報をデジタル的に出力
することができる。
【0126】請求項3記載の本発明に係る音声情報処理
装置は、帯域拡張手段により周波数帯域が拡張されたデ
ジタル音声情報を、デジタル音声情報出力端子を介して
出力することにより、周波数帯域が拡張されることで高
音質化された音声情報をデジタル的に出力することがで
きる。
【0127】請求項4記載の本発明に係る音声情報処理
装置は、ビット数拡張手段によりビット数が拡張され、
リサンプリング手段により、元のサンプリング周波数よ
りも高いサンプリング周波数でリサンプリング処理さ
れ、帯域拡張手段により周波数帯域が拡張されたデジタ
ル音声情報を、デジタル音声情報出力端子を介して出力
することにより、ビット拡張処理、リサンプリング処理
及び帯域拡張処理により高音質化された音声情報をデジ
タル的に出力することができる。
【0128】請求項5記載の本発明に係る音声情報処理
装置は、ビット数拡張手段により拡張された音声情報の
ビット数に対応して、該ビット数拡張手段からのデジタ
ル音声情報をデジタル/アナログ変換手段でアナログ化
して出力することにより、デジタル/アナログ変換手段
の構成を複雑にすることなく、高音質のデジタル音声情
報を再生可能とすることができる。
【0129】請求項6記載の本発明に係る音声情報処理
装置は、リサンプリング手段でリサンプリング処理に用
いるサンプリング周波数に対応して、該リサンプリング
手段からのデジタル音声情報をデジタル/アナログ変換
手段でアナログ化して出力することにより、デジタル/
アナログ変換手段の構成を複雑にすることなく、高音質
のデジタル音声情報を再生可能とすることができる。
【0130】請求項7記載の本発明に係る音声情報処理
装置は、帯域拡張手段により拡張された音声情報の周波
数帯域に対応して、該帯域拡張手段からのデジタル音声
情報をデジタル/アナログ変換手段でアナログ化して出
力することにより、デジタル/アナログ変換手段の構成
を複雑にすることなく、高音質のデジタル音声情報を再
生可能とすることができる。
【0131】請求項8記載の本発明に係る音声情報処理
装置は、ビット数拡張手段でデジタル音声情報のビット
数を拡張し、リサンプリング手段で、該ビット数拡張手
段によりビット数が拡張されたデジタル音声情報を、元
のサンプリング周波数よりも高いサンプリング周波数で
リサンプリング処理し、帯域拡張手段で、該リサンプリ
ング手段によりリサンプリング処理されたデジタル音声
情報の周波数帯域を拡張すると共に、この帯域拡張手段
からのデジタル音声情報をデジタル/アナログ変換手段
でアナログ化して出力することにより、デジタル/アナ
ログ変換手段の構成を複雑にすることなく、高音質のデ
ジタル音声情報を再生可能とすることができる。
【0132】請求項9記載の本発明に係る音声情報処理
装置は、ビット数拡張手段が、供給されたデジタル音声
情報のビット数の拘わらず一定のビット数にビット数を
拡張し、リサンプリング手段が、供給されたデジタル音
声情報のサンプリング周波数に拘わらず一定のサンプリ
ング周波数でリサンプリング処理することにより、供給
されたデジタル音声情報に拘わらず、デジタル/アナロ
グ変換手段を一定に動作させることができ、デジタル/
アナログ変換手段の構成を複雑にすることなく、高音質
のデジタル音声情報を再生可能とすることができる。
【0133】請求項10記載の本発明に係る音声情報処
理装置は、制御手段が、供給されたデジタル音声情報の
ビット数情報及びサンプリング周波数情報に基づいて、
前記ビット数拡張手段のビット数拡張処理、及び/又
は、前記リサンプリング手段のリサンプリング処理、及
び/又は、前記帯域拡張手段の周波数帯域拡張処理を制
御することにより、供給されたデジタル音声情報のビッ
ト数情報、或いはサンプリング周波数に応じた最適なビ
ット数拡張処理,リサンプリング処理を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声情報処理装置を適用した第1
の実施の形態となるDVDプレーヤ装置のブロック図で
ある。
【図2】第1の実施の形態のDVDプレーヤ装置に設け
られている高音質化処理部のブロック図である。
【図3】第1の実施の形態のDVDプレーヤ装置に設け
られている高音質化処理部でビット拡張処理を行うこと
で得られる再生波形を示す図である。
【図4】本発明に係る音声情報処理装置を適用した第2
の実施の形態となるDVDプレーヤ装置に設けられてい
る高音質化処理部のブロック図である。
【図5】第2の実施の形態のDVDプレーヤ装置に設け
られている帯域拡張器のブロック図である。
【図6】前記帯域拡張器に設けられている高周波生成回
路23のブロック図である。
【図7】第2の実施の形態のDVDプレーヤ装置の帯域
拡張動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】第2の実施の形態のDVDプレーヤ装置におい
て、周波数帯域の拡張を図る際に音声データのデータパ
ターン別に所定の加減算量を加減算処理するタイミング
を説明するための図である。
【図9】前記加減算量の算出の仕方を説明するための図
である。
【図10】音声データのデータパターン別に算出される
加減算量の一例を示す図である。
【図11】前記加減算量が加減算処理された音声データ
の波形の一例を示す図である。
【図12】前記加減算量が加減算処理された音声データ
の波形の一例を示す図である。
【図13】第2の実施の形態のDVDプレーヤ装置によ
り、帯域拡張処理が施された音声情報の周波数帯域を示
す図である。
【図14】本発明に係る音声情報処理装置を適用した第
3の実施の形態となるDVDプレーヤ装置に設けられて
いる高音質化処理部のブロック図である。
【図15】従来のDVDプレーヤ装置の概略的な構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…光学ピックアップ、3…復調/エ
ラー訂正回路、4…デコーダ、5…高音質化処理部、6
…コントローラ、7…D/Aコンバータ、8…アナログ
出力端子、9…デジタル出力端子、11…ビット拡張
器、13…周波数変換器、14…帯域拡張器、23…高
周波生成回路、24…加算器、32…遅延回路、33…
比較回路、34…ピーク間比較出力形成回路、35…パ
ターン検出回路、36…セレクタ、37…シフト量制御
テーブル、38…差分検出回路、39…ビットシフタ、
40…加減算タイミング制御回路、S1〜S8…スイッ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給されたデジタル音声情報のビット数
    を拡張するビット数拡張手段と、 前記ビット数拡張手段により拡張されたデジタル音声情
    報を出力するデジタル音声情報出力端子とを有すること
    を特徴とする音声情報処理装置。
  2. 【請求項2】 供給されたデジタル音声情報を元のサン
    プリング周波数よりも高いサンプリング周波数でリサン
    プリング処理するリサンプリング手段と、 前記リサンプリング手段でリサンプリング処理されたデ
    ジタル音声情報を出力するデジタル音声情報出力端子と
    を有することを特徴とする音声情報処理装置。
  3. 【請求項3】 供給されたデジタル音声情報の周波数帯
    域を拡張する帯域拡張手段と、 前記帯域拡張手段により拡張されたデジタル音声情報を
    出力するデジタル音声情報出力端子とを有することを特
    徴とする音声情報処理装置。
  4. 【請求項4】 供給されたデジタル音声情報のビット数
    を拡張するビット数拡張手段と、 前記ビット数拡張手段によりビット数が拡張されたデジ
    タル音声情報を、元のサンプリング周波数よりも高いサ
    ンプリング周波数でリサンプリング処理するリサンプリ
    ング手段と、 前記リサンプリング手段によりリサンプリング処理され
    たデジタル音声情報の周波数帯域を拡張する帯域拡張手
    段と、 前記帯域拡張手段からのデジタル音声情報を出力するデ
    ジタル音声情報出力端子とを有することを特徴とする音
    声情報処理装置。
  5. 【請求項5】 供給されたデジタル音声情報のビット数
    を拡張するビット数拡張手段と、 前記ビット数拡張手段により拡張されたデジタル音声情
    報のビット数に対応して、該ビット数拡張手段からのデ
    ジタル音声情報をアナログ化して出力するデジタル/ア
    ナログ変換手段とを有することを特徴とする音声情報処
    理装置。
  6. 【請求項6】 供給されたデジタル音声情報を元のサン
    プリング周波数よりも高いサンプリング周波数でリサン
    プリング処理するリサンプリング手段と、 前記リサンプリング手段でリサンプリング処理に用いる
    サンプリング周波数に対応して、該リサンプリング手段
    からのデジタル音声情報をアナログ化して出力するデジ
    タル/アナログ変換手段とを有することを特徴とする音
    声情報処理装置。
  7. 【請求項7】 供給されたデジタル音声情報の周波数帯
    域を拡張する帯域拡張手段と、 前記帯域拡張手段により拡張されたデジタル音声情報の
    周波数帯域に対応して、該帯域拡張手段からのデジタル
    音声情報をアナログ化して出力するデジタル/アナログ
    変換手段とを有することを特徴とする音声情報処理装
    置。
  8. 【請求項8】 供給されたデジタル音声情報のビット数
    を拡張するビット数拡張手段と、 前記ビット数拡張手段によりビット数が拡張されたデジ
    タル音声情報を、元のサンプリング周波数よりも高いサ
    ンプリング周波数でリサンプリング処理するリサンプリ
    ング手段と、 前記リサンプリング手段によりリサンプリング処理され
    たデジタル音声情報の周波数帯域を拡張する帯域拡張手
    段と、 前記帯域拡張手段からのデジタル音声情報をアナログ化
    して出力するデジタル/アナログ変換手段とを有するこ
    とを特徴とする音声情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記ビット数拡張手段は、供給されたデ
    ジタル音声情報のビット数に拘わらず一定のビット数に
    ビット数を拡張し、 前記リサンプリング手段は、供給されたデジタル音声情
    報のサンプリング周波数に拘わらず一定のサンプリング
    周波数でリサンプリング処理することを特徴とする請求
    項1,請求項2,請求項4,請求項5,請求項6又は請
    求項8記載の音声情報処理装置。
  10. 【請求項10】 供給されたデジタル音声情報のビット
    数情報及びサンプリング周波数情報に基づいて、前記ビ
    ット数拡張手段のビット数拡張処理、及び/又は、前記
    リサンプリング手段のリサンプリング処理、及び/又
    は、前記帯域拡張手段の周波数帯域拡張処理を制御する
    制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項
    9のうち、いずれか一項記載の音声情報処理装置。
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