JP2002268689A - デジタル音楽録音装置、デジタル音楽再生装置およびそれらの方法 - Google Patents

デジタル音楽録音装置、デジタル音楽再生装置およびそれらの方法

Info

Publication number
JP2002268689A
JP2002268689A JP2001067424A JP2001067424A JP2002268689A JP 2002268689 A JP2002268689 A JP 2002268689A JP 2001067424 A JP2001067424 A JP 2001067424A JP 2001067424 A JP2001067424 A JP 2001067424A JP 2002268689 A JP2002268689 A JP 2002268689A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
clock
music
digital
compression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001067424A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyoji Horikawa
豊史 堀川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001067424A priority Critical patent/JP2002268689A/ja
Publication of JP2002268689A publication Critical patent/JP2002268689A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声であるか音楽であるかにかかわらず、音
質を著しく劣化させることなく低消費電力で録音が行な
えるデジタル音楽録音装置を提供すること。 【解決手段】 制御器5は、MODEキーの操作を検出
して信号処理器4の圧縮ソフトウェアを切替える。信号
処理器4は、制御器5によって切替えられた圧縮ソフト
ウェアを実行して、AD変換器3によって変換されたデ
ジタル信号を圧縮する。そして、この圧縮されたデータ
が半導体メモリ6に記録される。したがって、音楽また
は音声の圧縮に適した圧縮方式でデジタル信号を圧縮す
ることが可能となり、音質を著しく劣化させることなく
低消費電力で録音を行なうことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯型音楽録音装
置および携帯型音楽再生装置に関し、特に、半導体メモ
リにデジタル圧縮後の楽音を記録するデジタル音楽録音
装置、半導体メモリに記録された圧縮データを伸長して
楽音を再生するデジタル音楽再生装置およびそれらの方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、AV(Audio Visual)機器が広く
普及しているが、それに伴ってより操作性が良く、小型
で、軽重量のAV機器に対する要望も高まってきてい
る。このような要望に対応すべく、従来のカセットテー
プ方式、CD(Compact Disc)方式等とは異なり、楽音
に対してデジタル信号処理を行なってデジタル圧縮した
後に半導体メモリに記録して録音し、半導体メモリに記
録されている圧縮データをデジタル展開(伸長)処理す
ることによって音楽を再生する半導体メモリレコーダ/
プレーヤが開発されている。
【0003】この方式は、カセットテープ方式やCD方
式と比較して記録メディアの回転機構が不要であり、部
品点数が少なく、駆動消費電力が低いなどの特徴を有
し、特に携帯型プレーヤのように小型化(携帯性)、連
続駆動時間の長時間化(消費電力の削減)が必要とされ
る場合に採用される。これに関連する技術として、特開
平9-50300号公報に開示された発明がある。
【0004】特開平9-50300号公報に開示された
発明は、デジタル音声信号を半導体メモリに記録して再
生するデジタル音声記録再生装置であり、デジタル音声
信号を所定のビットレートで信号処理するDSP(Digi
tal Signal Processor)と、所望のビットレートを選択
するビットレート切替えスイッチと、選択されたビット
レートに応じてDSPの信号処理条件(ポストフィルタ
の周波数特性、DSPの動作クロック周波数)を変更す
る主制御回路とから構成される。圧縮または展開(伸
長)しようとしているデータの圧縮率(ビットレート)
に応じてDSPの演算量が変わるため、その動作クロッ
ク周波数を制御して消費電力を低減させるようにしたも
のである。
【0005】一般に、人間の可聴範囲が20Hz〜20
kHzであることから、音楽信号をデジタル信号に変換
する際に約44kHzでサンプリングすることが多く、
このサンプリング周波数がCDやMD(Mini Disc)で
採用されている。また、音声信号が約5kHz以下であ
ることから、10kHz〜16kHz程度でサンプリン
グすることが多い。
【0006】従来の音楽録音再生機器において、たとえ
ば、MDの場合にはATRAC2(Adaptive TRansform
Acoustic Coding2)等の方式が採用されている。ま
た、半導体メモリ方式の音楽プレーヤにおいては、MP
3(Mpeg Audio Layer3)という方式が採用されてい
る。いずれの方式においても、原音をサンプリングして
得られたデータを1/5〜1/10に圧縮できるため、
記録媒体の容量削減に大きく寄与している。なお、CD
の場合には、原音をサンプリングするのみで、特に圧縮
は行なわれていない。
【0007】一方、音声録音再生機器においては、CE
LP(Code-Excited Linear Prediciton)方式、ADP
CM(Adaptive Differential Pulse Code Modulatio
n)方式などが一般に採用されている。このCELP方
式やADPCM方式は、音源が音楽でないことを前提に
して、大胆に原音の不要な周波数成分をカットし、圧縮
率を飛躍的に向上させたものである。そのため、会議や
ラジオ放送などの録音のように、限られた容量の記録媒
体に長時間の録音を可能としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の音楽録
音再生機器においては、音源が音楽であるのか音声であ
るのかを特に区別しておらず、1種類のサンプリング周
波数でデジタル化を行なっていた。また、データを圧縮
する手法においても、録音の対象となる音源が音楽なの
か、音声なのかといった区別をすることなく1種類の方
式で圧縮を行なっていた。
【0009】音源をサンプリングするADC(Analog D
igital Converter)や、DAC(Digital Analog Conve
rter)の消費電力はサンプリング周波数に比例し、DS
Pの演算量もサンプリング周波数に比例するため、音楽
録音再生機器が音声を録音している場合には無駄な電力
を消費しているという問題点があった。
【0010】また、DSPの演算量は圧縮方式に依存
し、音楽を高能率で圧縮するMP3方式やATRAC2
方式の演算量と比較して、音声を圧縮するADPCM方
式の演算量がはるかに少ないため、音楽録音再生機器が
音声を録音している場合には無駄な電力を消費している
という問題点があった。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、第1の目的は、音声であるか音楽で
あるかにかかわらず、音質を著しく劣化させることなく
低消費電力で録音が行なえるデジタル音楽録音装置およ
びその方法を提供することである。
【0012】第2の目的は、各部品に適切なクロック周
波数のクロック信号を供給して、低消費電力で録音が行
なえるデジタル音楽録音装置およびその方法を提供する
ことである。
【0013】第3の目的は、各部品に適切なクロック周
波数のクロック信号を供給して、低消費電力で再生が行
なえるデジタル音楽再生装置およびその方法を提供する
ことである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のある局面に従え
ば、デジタル音楽録音装置は、アナログ信号をデジタル
信号に変換するための変換手段と、アナログ信号が音楽
であるか、音声であるかによって圧縮方式を切替えるた
めの切替手段と、切替手段によって切替えられた圧縮方
式で変換手段によって変換されたデジタル信号を圧縮す
るための信号処理手段と、信号処理手段によって圧縮さ
れたデータを記録するための半導体メモリとを含む。
【0015】信号処理手段は、切替手段によって切替え
られた圧縮方式で変換手段によって変換されたデジタル
信号を圧縮するので、音楽であるか音声であるかにかか
わらず、適切な圧縮方式でデジタル信号を圧縮すること
が可能となり、音質を著しく劣化させることなく低消費
電力で録音を行なうことが可能となる。
【0016】好ましくは、デジタル音楽録音装置はさら
に、サンプリング周波数を設定するための第1の設定手
段と、第1の設定手段によって設定されたサンプリング
周波数に基づいて、変換手段に入力されるサンプリング
クロックの周波数を決定して発生させるためのクロック
発生手段とを含む。
【0017】したがって、変換手段のサンプリング周波
数を適切な値に設定することができ、さらに低消費電力
で録音を行なうことが可能となる。
【0018】さらに好ましくは、デジタル音楽録音装置
はさらに、圧縮レートを設定するための第2の設定手段
を含み、クロック発生手段は、圧縮方式、サンプリング
周波数および圧縮レートに基づいて、信号処理手段に入
力されるクロック信号のクロック周波数を決定して発生
させる。
【0019】したがって、信号処理手段に入力されるク
ロック周波数を適切な値に設定することができ、さらに
低消費電力で録音を行なうことが可能となる。
【0020】本発明の別の局面に従えば、デジタル音楽
再生装置は、圧縮データが記録される半導体メモリと、
半導体メモリに記録された圧縮データが音楽であるか、
音声であるかによって伸長方式を切替えるための切替手
段と、切替手段によって切替えられた伸長方式で半導体
メモリに記録された圧縮データを伸長するための信号処
理手段と、信号処理手段によって伸長されたデジタル信
号をアナログ信号に変換するための変換手段とを含む。
【0021】信号処理手段は、切替手段によって切替え
られた伸長方式で半導体メモリに記録された圧縮データ
を伸長するので、音楽であるか音声であるかにかかわら
ず、適切な伸長方式でデジタル信号を伸長することが可
能となり、音質を著しく劣化させることなく低消費電力
で再生を行なうことが可能となる。
【0022】好ましくは、デジタル音楽再生装置はさら
に、サンプリング周波数を設定するための第1の設定手
段と、第1の設定手段によって設定されたサンプリング
周波数に基づいて、変換手段に入力されるサンプリング
クロックの周波数を決定して発生させるためのクロック
発生手段とを含む。
【0023】したがって、変換手段のサンプリング周波
数を適切な値に設定することができ、さらに低消費電力
で録音を行なうことが可能となる。
【0024】さらに好ましくは、デジタル音楽再生装置
はさらに、圧縮レートを設定するための第2の設定手段
を含み、クロック発生手段は、圧縮方式、サンプリング
周波数および圧縮レートに基づいて、信号処理手段に入
力されるクロック信号のクロック周波数を決定して発生
させる。
【0025】したがって、信号処理手段に入力されるク
ロック周波数を適切な値に設定することができ、さらに
低消費電力で録音を行なうことが可能となる。
【0026】本発明のさらに別の局面に従えば、デジタ
ル音楽録音方法は、アナログ信号をデジタル信号に変換
するステップと、アナログ信号が音楽であるか、音声で
あるかによって圧縮方式を切替えるステップと、切替え
られた圧縮方式で変換されたデジタル信号を圧縮するス
テップと、圧縮されたデータを半導体メモリに記録する
ステップとを含む。
【0027】切替えられた圧縮方式で変換されたデジタ
ル信号を圧縮するので、音楽であるか音声であるかにか
かわらず、適切な圧縮方式でデジタル信号を圧縮するこ
とが可能となり、音質を著しく劣化させることなく低消
費電力で録音を行なうことが可能となる。
【0028】本発明のさらに別の局面に従えば、デジタ
ル音楽再生方法は、半導体メモリに記録された圧縮デー
タが音楽であるか、音声であるかによって伸長方式を切
替えるステップと、切替えられた伸長方式で半導体メモ
リに記録された圧縮データを伸長するステップと、伸長
されたデジタル信号をアナログ信号に変換するステップ
とを含む。
【0029】切替えられた伸長方式で半導体メモリに記
録された圧縮データを伸長するので、音楽であるか音声
であるかにかかわらず、適切な伸長方式でデジタル信号
を伸長することが可能となり、音質を著しく劣化させる
ことなく低消費電力で再生を行なうことが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態にお
けるデジタル音楽録音再生装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。このデジタル音楽録音再生装置は、マイク
1と、マイク1から入力されたアナログ音楽/音声信号
の高周波成分を抑制するプリフィルタ2と、高周波成分
が抑制された後のアナログ音楽/音声信号をデジタル信
号に変換するAD(Analog Digital)変換器3と、後述
する圧縮方式によって音楽/音声データを圧縮し、伸長
する信号処理器(DSP)4と、デジタル音楽録音再生
装置の全体的な制御を行なう制御器(Central Processi
ng Unit)5と、圧縮された音楽/音声データを記録す
るフラッシュメモリ6と、信号処理器4によって伸長さ
れたデジタル音楽/音声データをアナログ信号に変換す
るDA(DigitalAnalog)変換器7と、DA変換器7か
ら出力されたアナログ信号の不要な高周波成分を抑制す
るポストフィルタ8と、再生された音楽/音声を出力す
るヘッドホン9と、制御器5からの指示によってクロッ
ク周波数を変更して出力するクロック発生器(Phase Lo
cked Loop)10と、制御器5に接続される複数のキー
群(キー1〜キー6)とを含む。なお、本実施の形態に
おけるデジタル音楽録音再生装置は、内蔵された電池に
よって動作するものとする。
【0031】音楽/音声を録音する場合には、まずマイ
ク1を介して入力されたアナログ音楽/音声信号が、プ
リフィルタ2によって不要な高周波成分が抑制されてA
D変換器3へ出力される。A/D変換器3は、プリフィ
ルタ2から出力された信号をクロック端子Aに入力され
るクロック信号の立上りでサンプリングして、逐次16
ビットのデジタル信号(0〜65,535)に変換す
る。
【0032】信号処理器4は、AD変換器3によってサ
ンプリングされたデジタル信号に対して後述する方式の
信号処理を行ない、信号処理後のデータを制御器5へ出
力する。制御器5は、信号処理器4から出力された信号
処理後のデータを逐次フラッシュメモリ6に記録する。
制御器5は、方式に応じてクロック発生器10を制御し
て、AD変換器3およびDA変換器7に入力されるクロ
ック信号のクロック周波数と、信号処理器4に入力され
るクロック信号のクロック周波数とを変更させる。
【0033】音楽/音声を再生する場合には、制御器5
がフラッシュメモリ6から逐次圧縮データを読出して信
号処理器4へ出力する。信号処理器4は、圧縮データに
対して信号処理を行なってデータを伸長してDA変換器
7へ出力する。DA変換器7は、信号処理器4から出力
された伸長後のデータをクロック端子Cに入力されるク
ロック信号の立上りでサンプリングして、逐次アナログ
信号に変換する。ポストフィルタ8は、DA変換器7か
ら出力されたアナログ信号の不要な高周波成分を抑制し
て、ヘッドホン9へ出力する。
【0034】制御器5に接続されたキー1〜キー6には
それぞれ、PLAYキー、RECキー、STOPキー、
MODEキー、FREQキーおよびRATEキーが割付
けられている。
【0035】図2は、本発明の実施の形態におけるデジ
タル音楽録音再生装置の状態遷移を示す図である。この
状態遷移図は6つの状態によって構成され、6つの状態
のいずれかに遷移しながら処理が行なわれる。制御器5
は、常時このキー1〜キー6の操作を検出しており、こ
の状態をIDLEと呼ぶ。
【0036】IDLE状態において、制御器5がMOD
Eキーの押下を検出すると、録音時の圧縮方式をMP3
方式またはADPCM方式に切替える。このとき、制御
器5がMODEキーの操作状況を記憶しており、現在M
P3方式が選択されているのか、ADPCM方式が選択
されているのかを記憶している。そして、制御器5は後
述するRECキーまたはPLAYキーが押下されたとき
に、信号処理器4によって実行されるソフトウェアを切
替えて、モードに応じた録音または再生を行なう。
【0037】モード切替えによって、圧縮方式をMP3
方式にするかADPCM方式にするかはユーザが決定す
ることになるが、MP3方式は主に音楽を録音するのに
適しており、ADPCM方式は音声を録音するのに適し
ている。ADPCM方式は、MP3方式と比較して圧縮
・展開に要する信号処理器4の演算量が少なく、動作周
波数を低減しても処理が可能であるが、圧縮率に対する
音質の品位が悪く、特に音楽に対する高能率圧縮には不
向きである。一方、MP3方式は、ADPCM方式と比
較して演算量が多くなるが、音楽に対する高能率圧縮が
可能である。
【0038】IDLE状態において、制御器5がRAT
Eキーの押下を検出すると、録音時のビットレートを変
更する。制御器5はRATEキーが1回押下されたこと
を検出する毎に、たとえばモードがMP3方式であれ
ば、ビットレートが56kbps、64kbps、96
kbps、128kbps、256kbpsと切替わ
り、次のRATEキーの押下によって56kbpsに戻
る。また、モードがADPCM方式であれば、16kb
psと24kbpsとの2種類のビットレートで交互に
切替わる。
【0039】IDLE状態において、制御器5がFRE
Qキーの押下を検出すると、録音時のAD変換器3のサ
ンプリング周波数を変更する。制御器5はFREQキー
が1回押下されたことを検出する毎に、8kHz、16
kHz、22kHz、24kHz、32kHz、44k
Hz、48kHzと切替わり、次のFREQキーの押下
によって8kHzに戻る。
【0040】IDLE状態において、制御器5がREC
キーの押下を検出すると、制御器5はMODEキー、R
ATEキーおよびFREQキーの検出を中止し、圧縮方
式(MP3方式、ADPCM方式)、圧縮レート(ビッ
トレート)およびサンプリング周波数を確定するととも
に、これらの情報をフラッシュメモリ6に記録する。制
御器5はモードに応じて信号処理器4に実行させる圧縮
ソフトウェアを切替えるとともに、クロック発生器10
に圧縮レートおよびサンプリング周波数を設定し、AD
変換器3および信号処理器4に入力されるクロック信号
の周波数を変更して、録音を開始する。次に、STOP
キーが押下されるまで制御器5は録音状態を続け、信号
処理器4によって圧縮された音楽/音声データをフラッ
シュメモリ6に順次記録する。STOPキーが押下され
ると、IDLE状態へ戻る。
【0041】REC状態において、信号処理器4はクロ
ック発生器10から出力されるクロック信号に同期し
て、制御器5によって切替えられた圧縮ソフトウェアを
実行する。本実施の形態においては、ソフトウェアはM
P3圧縮/伸長およびADPCM圧縮/伸長の4種類が
あり、RECキーまたはPLAYキーが押下されたとき
に、制御部5がフラッシュメモリ6に記録されているモ
ードに基づいて、信号処理器4が実行するソフトウェア
を切替える。
【0042】図3は、サンプリング周波数(FREQ)
とクロック発生器10が発生するクロック信号のクロッ
ク周波数との関係を示す図である。AD変換器3のクロ
ック端子Aにクロック発生器10によって発生されたク
ロック信号が入力され、音楽/音声信号の録音時にこの
クロック周波数で動作する。また、DA変換器7のクロ
ック端子Cにクロック発生器10によって発生されたク
ロック信号が入力され、音楽/音声信号の再生時にこの
クロック周波数で動作する。
【0043】図4は、サンプリング周波数(FRE
Q)、圧縮レートおよび圧縮方式と、信号処理器4のク
ロック端子Bに入力されるクロック信号のクロック周波
数との関係を示す図である。たとえば、サンプリング周
波数が48kHz、圧縮レートが256kbps、圧縮
方式がMP3方式の場合には、信号処理器4のクロック
端子Bに周波数25MHzのクロック信号が入力され
る。
【0044】IDLE状態において、制御器5がPLA
Yキーの押下を検出すると、制御器5がフラッシュメモ
リ6に記録された圧縮方式、圧縮レートおよびサンプリ
ング周波数を読出し、圧縮方式に応じて信号処理器4に
よって実行される伸長ソフトウェア(MP3再生、AD
PCM再生)を切替える。そして、クロック発生器10
にサンプリング周波数および圧縮レートを設定し、DA
変換器7および信号処理器4に入力されるクロック信号
の周波数を変更して、再生を開始する。
【0045】PLAY状態において、信号処理器4はク
ロック発生器10から出力されるクロック信号に同期し
て、制御器5によって切替えられた伸長ソフトウェアを
実行する。このとき、制御器5はフラッシュメモリ6か
ら順次圧縮データを読出して信号処理器4へ転送する。
DA変換器7は、信号処理器4から出力される16ビッ
トのデジタル信号をアナログ信号に変換してポストフィ
ルタ8へ出力する。ポストフィルタ8は、DA変換器7
から出力されたアナログ信号の不要な高周波成分を抑制
し、ヘッドホン9へ出力する。制御部5は、STOPキ
ーが押下されるのを検出すると、クロック発生器10に
クロック信号の停止を指示し、IDLE状態へ遷移す
る。
【0046】なお、本実施の形態においては、音楽の圧
縮方式としてMP3を用い、音声の圧縮方式としてAD
PCM方式を用いたが、これらに限られるものではな
い。また、図3および図4に示すクロック信号のクロッ
ク周波数は一例であって、これ以外のクロック周波数で
あっても良いことは言うまでもない。
【0047】以上説明したように、本実施の形態におけ
るデジタル音楽録音再生装置によれば、制御器5がユー
ザによって設定された圧縮方式、圧縮レートおよびサン
プリング周波数に基づいて、クロック発生器10からA
D変換器3および信号処理器4へ出力されるクロック信
号のクロック周波数を変更するようにしたので、音声録
音であるか音楽録音であるかにかかわらず、音質を著し
く劣化させることなく低消費電力で録音が行なえるよう
になった。
【0048】また、制御器5がフラッシュメモリ6に記
録された圧縮方式、圧縮レートおよびサンプリング周波
数を読出し、クロック発生器10から信号処理器4およ
びDA変換器7へ出力されるクロック信号のクロック周
波数を変更するようにしたので、低消費電力で音楽およ
び音声の再生が行なえ、長時間再生を実現することが可
能となった。
【0049】さらには、ユーザがMODEキーを操作し
て圧縮方式を選択し、それに応じて信号処理器4が実行
する圧縮ソフトウェアまたは伸長ソフトウェアを切替え
るようにしたので、原音の種類と録音後の音質とに適合
した演算量で信号処理器4に圧縮/伸長処理を行なわせ
ることができ、デジタル音楽録音再生装置全体の消費電
力を削減することが可能となった。
【0050】今回開示された実施の形態は、すべての点
で例示であって制限的なものではないと考えられるべき
である。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請
求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味
および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図さ
れる。
【0051】
【発明の効果】本発明のある局面によれば、信号処理手
段が切替手段によって切替えられた圧縮方式で変換手段
によって変換されたデジタル信号を圧縮するので、音楽
であるか音声であるかにかかわらず、適切な圧縮方式で
デジタル信号を圧縮することが可能となり、音質を著し
く劣化させることなく低消費電力で録音を行なうことが
可能となった。
【0052】また、デジタル音楽録音装置はさらに、サ
ンプリング周波数を設定するための第1の設定手段と、
第1の設定手段によって設定されたサンプリング周波数
に基づいて、変換手段に入力されるサンプリングクロッ
クの周波数を決定して発生させるためのクロック発生手
段とを含むので、変換手段のサンプリング周波数を適切
な値に設定することができ、さらに低消費電力で録音を
行なうことが可能となった。
【0053】また、デジタル音楽録音装置はさらに、圧
縮レートを設定するための第2の設定手段を含み、クロ
ック発生手段は、圧縮方式、サンプリング周波数および
圧縮レートに基づいて、信号処理手段に入力されるクロ
ック信号のクロック周波数を決定して発生させるので、
信号処理手段に入力されるクロック周波数を適切な値に
設定することができ、さらに低消費電力で録音を行なう
ことが可能となった。
【0054】本発明の別の局面によれば、信号処理手段
が切替手段によって切替えられた伸長方式で半導体メモ
リに記録された圧縮データを伸長するので、音楽である
か音声であるかにかかわらず、適切な伸長方式でデジタ
ル信号を伸長することが可能となり、音質を著しく劣化
させることなく低消費電力で再生を行なうことが可能と
なった。
【0055】また、デジタル音楽再生装置はさらに、サ
ンプリング周波数を設定するための第1の設定手段と、
第1の設定手段によって設定されたサンプリング周波数
に基づいて、変換手段に入力されるサンプリングクロッ
クの周波数を決定して発生させるためのクロック発生手
段とを含むので、変換手段のサンプリング周波数を適切
な値に設定することができ、さらに低消費電力で録音を
行なうことが可能となった。
【0056】また、デジタル音楽再生装置はさらに、圧
縮レートを設定するための第2の設定手段を含み、クロ
ック発生手段は、圧縮方式、サンプリング周波数および
圧縮レートに基づいて、信号処理手段に入力されるクロ
ック信号のクロック周波数を決定して発生させるので、
信号処理手段に入力されるクロック周波数を適切な値に
設定することができ、さらに低消費電力で録音を行なう
ことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態におけるデジタル音楽録
音再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態におけるデジタル音楽録
音再生装置の状態遷移を示す図である。
【図3】 サンプリング周波数(FREQ)とクロック
発生器10が発生するクロック信号のクロック周波数と
の関係を示す図である。
【図4】 サンプリング周波数(FREQ)、圧縮レー
トおよび圧縮方式と、信号処理器4のクロック端子Bに
入力されるクロック信号のクロック周波数との関係を示
す図である。
【符号の説明】
1 マイク、2 プリフィルタ、3 AD変換器、4
信号処理器、5 制御器、6 フラッシュメモリ、7
DA変換器、8 ポストフィルタ、9 ヘッドホン、1
0 クロック発生器。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号をデジタル信号に変換する
    ための変換手段と、 前記アナログ信号が音楽であるか、音声であるかによっ
    て圧縮方式を切替えるための切替手段と、 前記切替手段によって切替えられた圧縮方式で前記変換
    手段によって変換されたデジタル信号を圧縮するための
    信号処理手段と、 前記信号処理手段によって圧縮されたデータを記録する
    ための半導体メモリとを含むデジタル音楽録音装置。
  2. 【請求項2】 前記デジタル音楽録音装置はさらに、サ
    ンプリング周波数を設定するための第1の設定手段と、 前記第1の設定手段によって設定されたサンプリング周
    波数に基づいて、前記変換手段に入力されるサンプリン
    グクロックの周波数を決定して発生させるためのクロッ
    ク発生手段とを含む、請求項1記載のデジタル音楽録音
    装置。
  3. 【請求項3】 前記デジタル音楽録音装置はさらに、圧
    縮レートを設定するための第2の設定手段を含み、 前記クロック発生手段は、前記圧縮方式、前記サンプリ
    ング周波数および前記圧縮レートに基づいて、前記信号
    処理手段に入力されるクロック信号のクロック周波数を
    決定して発生させる、請求項2記載のデジタル音楽録音
    装置。
  4. 【請求項4】 圧縮データが記録される半導体メモリ
    と、 前記半導体メモリに記録された圧縮データが音楽である
    か、音声であるかによって伸長方式を切替えるための切
    替手段と、 前記切替手段によって切替えられた伸長方式で前記半導
    体メモリに記録された圧縮データを伸長するための信号
    処理手段と、 前記信号処理手段によって伸長されたデジタル信号をア
    ナログ信号に変換するための変換手段とを含むデジタル
    音楽再生装置。
  5. 【請求項5】 前記デジタル音楽再生装置はさらに、サ
    ンプリング周波数を設定するための第1の設定手段と、 前記第1の設定手段によって設定されたサンプリング周
    波数に基づいて、前記変換手段に入力されるサンプリン
    グクロックの周波数を決定して発生させるためのクロッ
    ク発生手段とを含む、請求項4記載のデジタル音楽再生
    装置。
  6. 【請求項6】 前記デジタル音楽再生装置はさらに、圧
    縮レートを設定するための第2の設定手段を含み、 前記クロック発生手段は、前記圧縮方式、前記サンプリ
    ング周波数および前記圧縮レートに基づいて、前記信号
    処理手段に入力されるクロック信号のクロック周波数を
    決定して発生させる、請求項5記載のデジタル音楽再生
    装置。
  7. 【請求項7】 アナログ信号をデジタル信号に変換する
    ステップと、 前記アナログ信号が音楽であるか、音声であるかによっ
    て圧縮方式を切替えるステップと、 前記切替えられた圧縮方式で前記変換されたデジタル信
    号を圧縮するステップと、 前記圧縮されたデータを半導体メモリに記録するステッ
    プとを含むデジタル音楽録音装方法。
  8. 【請求項8】 半導体メモリに記録された圧縮データが
    音楽であるか、音声であるかによって伸長方式を切替え
    るステップと、 前記切替えられた伸長方式で前記半導体メモリに記録さ
    れた圧縮データを伸長するステップと、 前記伸長されたデジタル信号をアナログ信号に変換する
    ステップとを含むデジタル音楽再生方法。
JP2001067424A 2001-03-09 2001-03-09 デジタル音楽録音装置、デジタル音楽再生装置およびそれらの方法 Withdrawn JP2002268689A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001067424A JP2002268689A (ja) 2001-03-09 2001-03-09 デジタル音楽録音装置、デジタル音楽再生装置およびそれらの方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001067424A JP2002268689A (ja) 2001-03-09 2001-03-09 デジタル音楽録音装置、デジタル音楽再生装置およびそれらの方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002268689A true JP2002268689A (ja) 2002-09-20

Family

ID=18925777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001067424A Withdrawn JP2002268689A (ja) 2001-03-09 2001-03-09 デジタル音楽録音装置、デジタル音楽再生装置およびそれらの方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002268689A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008005269A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Audio Technica Corp ノイズキャンセルヘッドフォン
JP2008275730A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Sec:Kk 音響信号符号化装置及び音響信号符号化方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008005269A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Audio Technica Corp ノイズキャンセルヘッドフォン
JP2008275730A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Sec:Kk 音響信号符号化装置及び音響信号符号化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008268969A (ja) ディジタルデータプレーヤー、そのデータ処理方法及び記録媒体
JP4122936B2 (ja) ミキシング記録装置およびその制御方法を実現するためのプログラム
JP3630609B2 (ja) 音声情報再生方法ならびに装置
JP2001356799A (ja) タイム/ピッチ変換装置及びタイム/ピッチ変換方法
JP2002268689A (ja) デジタル音楽録音装置、デジタル音楽再生装置およびそれらの方法
JP3859200B2 (ja) ポータブルミキシング記録装置及びその制御方法並びにプログラム
JP3859201B2 (ja) ポータブルミキシング記録装置及びその制御方法並びにプログラム
JP2003058192A (ja) 音楽データ再生装置
JP2003228907A (ja) 記録再生装置
JP2005033826A (ja) ポータブルミキシング記録装置及びプログラム
JPH11167396A (ja) 音声記録再生装置
JP3727689B2 (ja) ディジタル音声記録再生装置
JPH1152995A (ja) 音声再生装置
JP2002165300A (ja) 音声信号記録装置及び音声信号記録再生装置
JP2000020091A (ja) 音声記録再生装置
JP3114560B2 (ja) 音声メモリ再生装置
JP4433954B2 (ja) 情報処理装置および方法、並びにプログラム
JP3133632B2 (ja) 長時間記録装置
JP2002063781A (ja) 音声情報処理装置及び方法
JP2000090573A (ja) 音声記録再生装置
JP3918826B2 (ja) 楽音データ再生装置
JP2001229615A (ja) 携帯型ハードディスク装置
JP2000090574A (ja) 記録再生装置
JP2002063761A (ja) 音声情報処理装置及び方法
JPH03237695A (ja) 音声記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080513