JP3400606B2 - 記録紙排出装置 - Google Patents

記録紙排出装置

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JP3400606B2
JP3400606B2 JP11527695A JP11527695A JP3400606B2 JP 3400606 B2 JP3400606 B2 JP 3400606B2 JP 11527695 A JP11527695 A JP 11527695A JP 11527695 A JP11527695 A JP 11527695A JP 3400606 B2 JP3400606 B2 JP 3400606B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置や複
写機等の記録装置における記録紙排出装置に関し、特に
反転式キャッチトレイと呼ばれる記録紙排出装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置や複写機等の記
録装置における記録紙排出装置としては、水平トレイ方
式、上面排紙方式、ドロップトレイ方式又はキャッチト
レイ方式というように各種の方式のものがあった。その
中でキャッチトレイ方式の記録紙排出装置が、水平トレ
イ方式の装置に比べて設置スペースを小さくできるのに
加えて、記録紙が散乱するのを防止することができ、上
面排紙方式の装置に比べてオプションとしての設置の汎
用性があり、ドロップトレイ方式の装置に比べて記録紙
の順序を正確に保つことができる等の利点を持つことか
ら、最近ユーザに好まれるようになっている。その典型
的なものが特公昭63−2862号公報、実公昭63−
6118号公報、特開昭63−218463号公報等に
開示されていて公知となっている。これらのものは、排
出される記録紙の先端側を下方に搬送して縦向きに保持
し、後端側をループ作成用の開口部から外側に放出する
ようにしたものである。
【0003】しかしながら、前記のような従来のキャッ
チトレイ方式の記録紙排出装置は、大きなサイズの紙の
場合には格別な不便はないのであるが、記録紙のこしが
強くて小さいサイズの紙の場合には、先端部が保持部に
よって保持された排紙が縦向きとなって、その後端部が
ループ作成用の開口部を閉鎖して、後続の排紙の先端部
がこれに当接し干渉してジャムを発生したり、排紙の正
確性が満足に保持されにくいというような問題があっ
た。
【0004】そこで、本発明者等は前記のような問題点
を解消した記録紙排出装置を既に提案している(特願平
6−128434号、平成6年6月10日出願)。
【0005】図8,図9は、その一例の要部を示す斜視
図であり、図8は開閉手段が閉鎖した状態、図9は開閉
手段が開放した状態をそれぞれ示している。図におい
て、1は記録装置本体を示し、この記録装置本体1にキ
ャッチトレイ方式の記録紙排出装置が装着されている。
この記録紙排出装置には、上部に記録装置本体1の排紙
孔12に連通する横向きの記録紙4が搬入される搬入口
11を有し、下部に横向きの記録紙4の先端を保持する
保持手段7に連通する搬送路8が設けられている。この
搬送路8は、搬入口11の方向に対して保持手段7の方
向が約150〜210°となっている反転路を形成する
横U字形となっていて、先端が下向きに湾曲した外側ガ
イド板13と、その下方に配置されて記録装置本体1に
向かって内向きに湾曲した内側ガイド板14とによって
構成されており、外側ガイド板13に排紙検知手段3が
設けられている。また、搬送路8には放出手段6が設け
られていて、この放出手段6は内側ガイド板14の窓孔
から一部が突出している放出ローラ16と、外側ガイド
板13に回転可能に設けられていて放出ローラ16に当
接する対向ローラ18とを有し、放出ローラ16の回転
軸17は当該記録紙排出装置の図示しない機枠に回転可
能に設けられている。
【0006】保持手段7には、内側ガイド板14の延長
部によって形成されている第1保持部15と、これとほ
ぼ平行であって上下動可能に配置され、それらの中間に
保持空間10が形成される第2保持部24が設けられて
いる。第1保持部15には、これに設けられた窓孔から
一部が突出している保持ローラ19が配置されていて、
その回転軸21が前記機枠に回転可能に設けられてい
る。そして、第2保持部24の下方において、記録装置
本体1に支持台板27を取付け、第2保持部24と支持
台板27との間にはばね26を設けて、このばね26に
よって第2保持部24を常時上方に付勢している。
【0007】また、搬送路8には、放出手段6の下流側
に開口部22が形成され、搬送路8に沿って移動して開
口部22を開閉する開閉手段9が設けられている。この
開閉手段9は搬送路8の曲率とほぼ同一の曲率を有する
開閉ガイド板23と両側板30とを有し、この両側板3
0に取り付けられた回転軸31は前記機枠に回動可能に
設けられている。そして、放出手段6の放出ローラ16
及び保持手段7の保持ローラ19を回転させ、開閉手段
9の開閉ガイド板23を回動させるために、モータと歯
車機構から成る駆動手段が設けられている。また、保持
ローラ19の回転軸21にはトルクリミッタが取り付け
られ、開閉ガイド板23の回転軸31にはトルクリミッ
タとクラッチ及び復帰部材を形成するねじりばねが取り
付けられている。
【0008】図10には前記のものの作動系統のブロッ
ク図が示されており、排紙検知手段3は制御手段5に接
続され、この制御手段5によりモータ29とクラッチ3
3とが制御される。モータ29には前記クラッチ33を
介して開閉ガイド板23が連結され、また、放出ローラ
16及び保持ローラ19が連結され、放出ローラ16に
は対向ローラ18が連動している。制御手段5は、排紙
検知手段3からの検知信号を入力してクラッチ33をオ
ン、オフし、このクラッチ33のオン又はオフによって
開閉ガイド板23が閉鎖又は開放するとともに、復帰部
材によって開放又は閉鎖する。
【0009】以上の構成において、記録装置本体1の排
紙孔12から排出された記録紙4を排紙検知手段3が検
知して、その信号を制御手段5に送信し、この信号を受
けた制御手段5は駆動手段のモータ29を回転駆動する
とともに、設定された一定時間後にクラッチ33をオン
する。これによって、放出ローラ16及びその対向ロー
ラ18と、保持ローラ19が回転するとともに、トルク
リミッタ及びクラッチ33を介して開閉ガイド板23を
回動して開口部22を図8に示すように閉鎖する。そし
て、放出ローラ16とその対向ローラ18によって搬送
された記録紙4は、開閉ガイド板23に沿ってほぼ18
0°ターンし、その先端が保持ローラ19に取り込まれ
て第1,第2保持部15,24間の保持空間10に搬入
され、第1保持部15の奥壁に突き当たって保持され
る。そして、排紙検知から設定された一定時間後に制御
手段5によってクラッチ33がオフする。これにより、
復帰部材の反発力によって開閉ガイド板23が、図9に
示す上方位置に回動して開口部22を開放する。そし
て、先端が保持手段7で保持された記録紙4の後端部分
が、開口部22からループ状に湾曲しながら繰り出さ
れ、最後端が放出ローラ16により放出されることによ
って外部に垂れ下がった状態となり、次に前記と同様の
ことが繰り返されて記録紙3が逐次重積してスタックさ
れることになる。
【0010】従って、こしが強くて小さいサイズの記録
紙の場合にも、前述したような不具合を生じることなく
排出することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
反転式キャッチトレイ方式の記録紙排出装置において、
開閉ガイド板23の開閉タイミング、特に開放タイミン
グは、その微妙なズレが直接記録紙ジャムにつながるた
め、重要な制御因子となる。例えば、記録装置本体1内
部の排紙センサや、前述したような記録紙排出装置の搬
入口11近傍にある排紙検知手段3により、開閉ガイド
板23の開放タイミングの制御を行うと、記録紙4の先
端が保持ローラ19に届くまでの間に、わずかである
が、時間的なバラツキが発生する。仮に、開放タイミン
グが多少遅いと、図11に示すように、放出ローラ16
により搬送されてくる記録紙4の逃げ場が無くなり、開
閉ガイド板23に沿って外側に膨らもうとする。これ
は、開閉ガイド板23の開閉支点(回転軸31)の位置
によっては開閉ガイド板23を開くときの抵抗になって
しまう。逆に、開放タイミングが多少速いと、図12に
示すように、記録紙4の先端が保持ローラ19に保持さ
れる前に開閉ガイド板23が開いてしまうので、記録紙
4の先端が既にスタックされている記録紙4aに衝突し
たり、記録紙4の先端が左右同時に保持ローラ10に進
入しないと、スキューが生じてしまったりして、正常な
記録紙保持(スタック)が出来なくなってしまう可能性
がある。このような時間的なバラツキは、記録紙の紙質
や、カール状態の違い、周囲環境の温湿度の違い等によ
る通紙経路の微妙な違いや、僅かなスキューにより生じ
る為、排紙検知信号に基づきコントロールすることは非
常に難しい。
【0012】また、記録紙4を最終段に放出する放出手
段6において、排出された記録紙4の後端がカール等に
より、放出手段6の対向ローラ(放出コロ)18の位置
でひっかかってしまうことがある。これは、次の記録紙
4が搬送されてきた時の開閉ガイド板23の開閉動作に
支障をきたすことになる。すなわち、記録装置本体1か
ら排出された記録紙4先端が放出ローラ16を通り、開
閉ガイド板23に沿って保持ローラ19に届き、開閉ガ
イド板23が開いて、記録紙4の後端部分を放出ローラ
16及び対向ローラ18によって放出することにより、
記録紙4の後端部分が装置外部に垂れ下がるのである
が、記録紙4のサイズやカール等によって、対向ローラ
18に記録紙4の後端が残ってしまうことがある。これ
は、最悪の場合、次の記録紙4が排出される場合の開閉
ガイド板23の開閉動作に支障をきたすこととなる。
【0013】そこで、本発明はこのような問題点を解決
するためになされたものであり、開閉手段の開閉動作に
支障を生じることなく、正常な記録紙スタックを行うこ
とができる記録紙排出装置を提供することを目的とする
ものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上部に横向きの記録紙排紙搬入口を有し、下部に横
向きの記録紙の先端を保持する保持手段を有する横U字
形の搬送路と、この搬送路に設けられ、記録紙を搬送す
るとともに、その後端を放出する放出手段と、この放出
手段の下流側から保持手段の手前において搬送路に形成
された開口部と、この開口部を開閉する開閉手段と、前
記放出手段と開閉手段とを駆動する駆動手段と、前記排
紙搬入口に排出される記録紙の排紙を検知する排紙検知
手段と、この排紙検知手段からの検知信号を入力して駆
動手段の作動を制御する制御手段とを備えるとともに、
前記放出手段と保持手段間の搬送路上に、記録紙の先端
を検知する記録紙先端検知手段を設け、前記制御手段
は、前記記録紙先端検知手段の検知信号に基づき前記開
閉手段の開放タイミングを制御するようにしたものであ
る。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、前記放出
手段に、記録紙の後端を蹴り出す記録紙後端蹴り出し部
を設けたものである。
【0016】
【作用】請求項1記載の構成によれば、制御手段は、放
出手段と保持手段間の搬送路上に設けられた記録紙先端
検知手段の検知信号に基づき、開閉手段の開放タイミン
グを制御するので、最適なタイミングで開閉手段を作動
させることができる。
【0017】請求項2記載の構成によれば、記録紙の後
端が放出手段に設けられた記録紙後端蹴り出し部により
強制的に蹴り出されるので、放出手段で記録紙の後端が
ひっかかることがなくなる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0019】図1は、本発明の一実施例に係る記録紙排
出装置を構成する反転式キャッチトレイユニットの要部
を示す側面図、図2はその駆動系を示す側面図である。
同図において、前記図8,図9と同一符号は同一又は相
当部分を示している。
【0020】本実施例においては、記録装置本体1に反
転式キャッチトレイユニット100をオプションとして
装着しており、記録装置本体1から排出された記録紙4
が放出ローラ16まで達する途中にデカール装置101
を配置すると共に、放出ローラ16と保持ローラ19の
途中に開閉ガイド板23の開放タイミングを制御するた
めの記録紙先端検知手段(センサ)110を配置した場
合の実施例である。
【0021】図において、1は記録装置本体を示し、そ
の排紙孔12の近傍には、記録紙4を排紙孔12方向に
送る排紙ローラ1aとその対向ローラ1bが備えられる
とともに、記録紙4の排紙を検知する排紙検知手段とし
ての排紙センサ3aが設けられている。一方、反転式キ
ャッチトレイユニット100には、上部に記録装置本体
1の排紙孔12に連通する横向きの記録紙4が搬入され
る搬入口11を有し、下部に横向きの記録紙4の先端を
保持する保持手段7に連通する搬送路8が設けられてい
る。この搬送路8は、搬入口11の方向に対して保持手
段7の方向が約180°反転した横U字形となってい
て、先端が下向きに湾曲した外側ガイド板13と、その
下方に配置されて記録装置本体1に向かって内向きに湾
曲した内側ガイド板14とによって構成されている。ま
た、搬送路8にはその湾曲部に放出手段6が設けられて
いて、この放出手段6は内側ガイド板14の窓孔から一
部が突出している放出ローラ16と、外側ガイド板13
の先端部に回転可能に設けられていて放出ローラ16に
当接する対向ローラ18とを有し、放出ローラ16の回
転軸17は当該反転式キャッチトレイユニット100の
図示しない機枠に回転可能に設けられている。
【0022】保持手段7には、内側ガイド板14の延長
方向に形成された第1保持部15と、これとほぼ平行で
あって上下動可能に配置され、それらの中間に保持空間
10が形成される第2保持部24が設けられている。第
1保持部15には、その記録装置本体1側にストッパ部
15aが一体に形成され、また、その内側ガイド板14
側に保持ローラ19が配置されていて、その回転軸21
が前記機枠に回転可能に設けられている。そして、第2
保持部24の下方において、記録装置本体1に支持台板
27を取付け、第2保持部24と支持台板27との間に
はばね26を設けて、このばね26によって第2保持部
24を常時上方に付勢している。
【0023】また、搬送路8には、放出手段6の下流側
に開口部22が形成され、搬送路8に沿って移動して開
口部22を開閉する開閉手段9が設けられている。この
開閉手段9は、搬送路8の曲率とほぼ同一の曲率を有す
る開閉ガイド板23と両側板30とを有し、この両側板
30に取り付けられた回転軸31が前記機枠に回動可能
に設けられている。
【0024】さらに、本実施例においては、搬送路8に
おける搬入口11と放出手段6間に、横U字形搬送路8
によって生じる巻き癖(カール)と相殺する逆の巻き癖
を付けることにより最終的な巻き癖を除去するデカール
装置101が設けられている。このデカール装置101
は、搬入口11と放出手段6のほぼ中間に位置する搬送
路部分に形成された谷形の折曲部8aと、この折曲部8
aに設けられて内側ガイド板14の窓孔から一部が突出
している搬送ローラ102と、外側ガイド板13に回転
可能に設けられ搬送ローラ102に当接する対向ローラ
103とを有し、搬送ローラ102の回転軸104が前
記機枠に回転可能に設けられている。
【0025】また、本実施例においては、放出ローラ1
6と保持ローラ19のほぼ中間に位置する内側ガイド板
14に、記録紙4の先端を検知する記録紙先端検知セン
サ110が取付けられている。この記録紙先端検知セン
サ110は接触型のセンサで、その接触子110aは内
側ガイド板14の窓孔から搬送路8に張り出すように付
勢されており、記録紙4の先端が通過すると、図示の実
線位置から点線位置に押し戻されてオンとなり、記録紙
4の先端通過を検知する。
【0026】そして、前記放出手段6の放出ローラ16
と保持手段7の保持ローラ19とデカール装置101の
搬送ローラ102を回転させ、開閉手段9の開閉ガイド
板23を回動させるために、図2に示すように、モータ
29と歯車機構から成る駆動手段2が設けられている。
すなわち、放出ローラ16の回転軸17には歯車部44
が、保持ローラ19の回転軸21にはトルクリミッタと
ワンウェイクラッチを介して歯車部37が、開閉ガイド
板23の回転軸31にはトルクリミッタとクラッチを介
して歯車部34が設けられており、さらに、デカール装
置101を構成する搬送ローラ102の回転軸104に
は歯車部105が設けられている。モータ29は前記機
枠に設置され、その駆動軸39に取り付けられた駆動歯
車38が前記各ローラ16,19,102の歯車部4
4,37,105に歯合しており、モータ駆動軸39の
矢印で示す時計回りの回転によって各ローラ16,1
9,102は記録紙搬送方向である反時計回りに回転駆
動されるように構成されている。また、開閉ガイド板2
3の歯車部34には、放出ローラ16の歯車部44が歯
合しており、これにより、開閉ガイド板23はそのクラ
ッチがオンのときモータ駆動軸39と同じ方向に回動し
て、搬送路8の開口部22を開放するように構成されて
いる。なお、本実施例においては、開閉ガイド板23の
クラッチがオフすると、開閉ガイド板23は自重で開口
部22を閉鎖するようになっている。
【0027】図3は本実施例の作動系統を示すブロック
図であり、排紙センサ3a及び本実施例で設けられた記
録紙先端検知センサ110は制御手段5に接続され、こ
の制御手段5によりモータ29と開閉ガイド板23のク
ラッチ33とが制御される。モータ29には前記クラッ
チ33を介して開閉ガイド板23が連結され、また、放
出ローラ16,保持ローラ19及びデカール装置101
を構成する搬送ローラ102が連結され、放出ローラ1
6,搬送ローラ102にはそれぞれ対向ローラ18,1
03が連動している。制御手段5は、排紙センサ3aか
らの検知信号を入力してモータ29を駆動するととも
に、記録紙先端検知センサ110からの検知信号を入力
して、当該検知センサ110から保持ローラ19までの
記録紙搬送時間に相当する所定時間後にクラッチ33を
オンし、開閉ガイド板23を開放するとともに、記録紙
4の後端放出後にクラッチ33をオフすると、開閉ガイ
ド板23が自重により閉鎖する。なお、上記制御手段5
は、記録装置本体1内の制御部と、この制御部により制
御される反転式キャッチトレイユニット100内の駆動
制御部とからなるものである。また、上記記録紙先端検
知センサ110の検知信号はコネクタや信号線を介して
記録装置本体1の制御部に送られ、当該反転式キャッチ
トレイユニット100の電源、及び排紙センサ3aと記
録紙先端検知センサ110の検知信号に基づく制御信号
は、記録装置本体1からコネクタや信号線を介して供給
されるようになっている。
【0028】次に、このように構成された本実施例の動
作について、図4に示すフローチャートを参照しながら
説明する。なお、図4のフローチャートは制御手段5を
構成するマイクロコンピュータ等により実行される処理
フローを示している。
【0029】記録装置本体1から記録紙4の排出がな
く、排紙センサ3aがオフの間は、モータ29は停止状
態にあり、開閉ガイド板23のクラッチ33はオフ状態
にある。従って、デカール装置101の搬送ローラ10
2,放出手段6の放出ローラ16及び保持手段7の保持
ローラ19は回転せず、また、開閉ガイド板23は開口
部22を閉鎖した状態にある。ここで、記録装置本体1
より記録紙4が排出されると、排紙センサ3aがオンと
なって、排紙検知信号が制御手段5に送られる。制御手
段5は排紙検知信号を受けると、駆動手段2のモータ2
9を回転駆動する(図4の判断401→処理402)。
これによって、デカール装置101の搬送ローラ102
及びその対向ローラ103、放出ローラ16及びその対
向ローラ18、保持ローラ19が回転する。記録装置本
体1から排出された記録紙4はまずデカール装置101
を通過するが、記録紙4が熱いうちにデカール装置10
1を通過することにより、図1の一点鎖線で示す記録紙
4に谷形のカールが効率的に付与される。次に、記録紙
4の先端は、放出ローラ16とその対向ローラ18によ
って搬送され、閉鎖状態の開閉ガイド板23に沿って約
180°ターンし、保持手段7の保持ローラ19まで搬
送される。この間で、通紙経路の曲率により、先程とは
逆のカールが生じてしまうが、このカールがデカール装
置101で作られたカールと相殺されるので、最終的
に、反転式キャッチトレイユニット100から排出され
る記録紙4のカール量は小さくなる。また、このデカー
ル装置101は搬送ローラを兼ねているので、搬送路8
の搬入口11と放出ローラ16間において、より確実な
搬送を行うことができる。
【0030】記録紙4の先端が保持手段7に入ると、保
持ローラ19に取り込まれて第1,第2保持部15,2
4間の保持空間10に搬入され、第1保持部15のスト
ッパ部15aに突き当たって保持される。一方、記録紙
4の先端が放出ローラ16から保持ローラ19まで搬送
される間に、記録紙先端検知センサ110が記録紙4の
先端通過を検知してオンとなり、その検知信号が制御手
段5に送られる。制御手段5は、記録紙先端検知センサ
110がオンしてから、記録紙4の先端が保持ローラ1
9に達するまでの搬送時間に相当する所定時間が経過す
ると、開閉ガイド板23のクラッチ33をオンにする
(図4の判断403→処理404)。これにより、開閉
ガイド板23が上方位置に回動して開口部22を開放す
る。そして、先端が保持手段7で保持された記録紙4の
後端部分が開口部22からループ状に湾曲しながら繰り
出され、最後端が放出ローラ16により放出されること
によって外部に垂れ下がった状態となる。このように、
放出ローラ16と保持ローラ19間の搬送路8に、開閉
ガイド板23の開放タイミングを制御するための記録紙
先端検知センサ110を配置することにより、保持ロー
ラ19までの距離が短く、また搬送ローラ等も無いた
め、その搬送時間を正確に設定することができるので、
開閉ガイド板23の開放タイミングのバラツキを最小限
に押さえることができ、記録紙先端が保持ローラ19に
届いた後、最適な位置で開閉ガイド板23を開くことが
できる。なお、上記開閉ガイド板23の回転軸31には
トルクリミッタが設けられているので、クラッチ33に
よりモータ29の動力を伝えるに際しての過負荷防止対
策が施されている。
【0031】一方、記録紙4の後端が記録装置本体1か
ら排出され、排紙センサ3aがオフとなってから記録紙
4の後端が放出ローラ16によって外部に放出されるま
での搬送時間に相当する所定時間が経過すると、モータ
29の駆動を停止するとともに、開閉ガイド板23のク
ラッチ33をオフにする(図4の判断405→処理40
6)。これにより、搬送ローラ102,放出ローラ16
及び保持ローラ19の回転が停止するとともに、開閉ガ
イド板23が自重により開口部22を閉鎖する。以降、
上記と同様のことが繰り返されて記録紙4が保持手段7
に逐次重積してスタックされることになる。なお、上記
保持ローラ19にはトルクリミッタとワンウェイクラッ
チが設けられているので、一定枚数以上の記録紙の保持
が行われないようにして過負荷を防止するとともに、ス
タックされた記録紙がずり落ちるのを防止している。
【0032】ところで、上記実施例では、記録紙先端検
知センサ110として接触型のセンサを用いたが、セン
サの種類については、必要な精度やコスト等を考慮し
て、接触、非接触形等、適宜選択することができる。
【0033】図5は、本願の他の実施例の要部を示す側
面図であり、前記図1と同一符号は同一又は相当部分を
示している。同図は、記録装置本体1から排出された記
録紙4の先端が搬送ローラ102,放出ローラ16を通
り、開閉ガイド板23に沿って保持ローラ19に届いた
後、開閉ガイド板23が開いて、記録紙4の後端部分を
放出ローラ16の対向ローラ(放出コロ)18が放出し
た瞬間を示している。なお、駆動系は前記実施例の図2
のものと同じであり、制御系統も前記実施例の図3のも
のから記録紙先端検知センサ110を除いたものと同じ
である。従って、前記実施例の図4のフローチャートに
おいて、判断403では、排紙センサ3aがオンしてか
ら記録紙4の先端が保持ローラ19に達するまでの搬送
時間に相当する所定時間が経過したか否かを判断して、
経過していれば、処理404にて開閉ガイド板23のク
ラッチ33をオンにし、開閉ガイド板23を開放するこ
とになる。なお、記録紙先端検知センサ110を設けれ
ば、前記実施例と同様な作用、効果を有することはもち
ろんである(請求項2に対応)。
【0034】さて、本実施例においては、放出手段6の
対向ローラ(放出コロ)18に、図6に拡大図示したよ
うに、記録紙後端蹴り出し部として、全周に凹凸形状の
溝18aが形成されている。従って、放出ローラ16と
対向ローラ18間に記録紙4の後端が来ると、後端が対
向ローラ18の溝18aに入り込み、対向ローラ18の
回転に伴って外側に放り出されるので、記録紙4の後端
がカール等により対向ローラ18にひっかかって残って
しまうという不具合を防止することができる。これによ
り、開閉ガイド板23の開閉動作に支障を来すことがな
くなる。
【0035】図7は、対向ローラ18の他の実施例を示
す拡大斜視図であり、対向ローラ18の両端側に、三方
に突出して先端側が回転方向に曲げられた蹴り出し片1
8bが形成されている。記録紙後端蹴り出し部を上記の
ように形成しても、記録紙4の後端が蹴り出し片18b
によって強制的に外側に放り出されるので、上記と同様
な効果が得られる。なお、この種のローラは弾性を有す
るゴムにより形成され、上記蹴り出し片18bはローラ
と一体に形成されるので、突出した蹴り出し片18bに
より記録紙4が損傷を受けることはない。
【0036】なお、上記各実施例においては、デカール
装置101として、搬送力を有する搬送ローラ102を
内側ガイド板14に設け、その対向ローラ103を外側
ガイド板13に設けて、歯車機構を簡単な構成にした
が、逆に、外側ガイド板13に搬送ローラを設け、内側
ガイド板14にその対向ローラを設けるようにしてもよ
い。その場合、歯車機構は少々複雑となるが、カールが
より付けやすくなる利点がある。このように、デカール
装置101としては、少なくともどちらか一方に搬送力
を有する搬送ローラとコロ等の対向部材との組合せが一
般的であるが、通紙経路の距離等に応じて最適な手段を
適宜選択することができる。
【0037】また、上記各実施例では、反転式キャッチ
トレイユニット100の電源は、記録装置本体1からコ
ネクタ等により供給し、排紙センサ3aや記録紙先端検
知センサ110に基づく制御信号は記録装置本体1の制
御部から信号線等により供給するようにしているが、も
ちろん当該反転式キャッチトレイ自体が電源を有するよ
うにしてもよい。また、排紙センサを有して、記録装置
本体1の制御部に排紙検知信号を送って制御信号の供給
を受けたり、排紙検知信号や記録紙先端検知信号を反転
式キャッチトレイ自体で処理してモータやクラッチ等を
制御するようにしてもよい。
【0038】また、上記各実施例では、反転式キャッチ
トレイが後付け(オプション)である場合について示し
たが、もちろん記録装置本体1に内蔵することも可能で
ある。また、反転式キャッチトレイユニット100に1
つのモータ29を備えて、各ローラ16,19,102
や開閉ガイド板23を駆動したが、複数のモータにより
駆動してもよく、また、記録装置本体1のモータから歯
車機構等により駆動力を得るようにしてもよい。
【0039】さらに、上記各実施例では、モータ29の
動力をクラッチ33により開閉ガイド板23に伝え、ク
ラッチ33をオンにすることにより開閉ガイド板23を
開放し、オフにすることにより開閉ガイド板23の自重
で閉鎖するようにしたが、復帰部材により閉鎖するよう
にしてもよい。また、クラッチ33をオンにすることに
より開閉ガイド板23を閉鎖するようにし、オフにする
と復帰部材により開放するようにしてもよい。このよう
な復帰部材としては、弾性体、特に回転軸31に巻回さ
れたねじりばねを用いることが効果的である。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、横U字形搬送路上の放出手段と保持手段間に、記
録紙の先端を検知する記録紙先端検知手段を設け、制御
手段は、前記記録紙先端検知手段の検知信号に基づき開
閉手段の開放タイミングを制御するようにしたので、最
適なタイミングで開閉手段を作動させることができ、開
閉手段の開閉動作に支障が生じることなく、正常な記録
紙スタックを行うことができる記録紙排出装置が得られ
る効果がある。
【0041】また、請求項2記載の発明によれば、前記
放出手段に、記録紙の後端を蹴り出す記録紙後端蹴り出
し部を設けることにより、記録紙の後端が記録紙後端蹴
り出し部により強制的に蹴り出され、放出手段で記録紙
の後端がひっかかって残ってしまう不具合がなくなり、
開閉手段の開閉動作に支障を来すことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る記録紙排出装置の要部
を示す側面図。
【図2】上記実施例の駆動系を示す側面図。
【図3】上記実施例の作動系統を示すブロック図。
【図4】上記実施例の動作を示すフローチャート。
【図5】本発明の他の実施例に係る記録紙排出装置の要
部を示す側面図。
【図6】上記図5の実施例における放出手段の対向ロー
ラを示す拡大斜視図。
【図7】上記対向ローラの他の実施例を示す拡大斜視
図。
【図8】従来の記録紙排出装置における開閉手段の閉鎖
時を示す斜視図。
【図9】従来の記録紙排出装置における開閉手段の開放
時を示す斜視図。
【図10】上記従来例の作動系統を示すブロック図。
【図11】上記従来例の不具合例を示す図。
【図12】上記従来例の不具合例を示す図。
【符号の説明】
1 記録装置本体 2 駆動手段 3,3a 排紙検知手段(排紙センサ) 4 記録紙 5 制御手段 6 放出手段 7 保持手段 8 搬送路 9 開閉手段 10 保持空間 11 排紙搬入口 12 排紙孔 13 外側ガイド板 14 内側ガイド板 15 第1保持部 16 放出ローラ 17 回転軸 18 対向ローラ 18a 溝 18b 蹴り出し片 19 保持ローラ 21 回転軸 22 開口部 23 開閉ガイド板 24 第2保持部 26 ばね 27 支持台板 29 モータ 30 側板 31 回転軸 33 クラッチ 34,37,44,105 歯車部 38 駆動歯車 39 回転軸 100 反転式キャッチトレイユニット 101 デカール装置 102 搬送ローラ 103 対向ローラ 104 回転軸 110 記録紙先端検知センサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に横向きの記録紙排紙搬入口を有
    し、下部に横向きの記録紙の先端を保持する保持手段を
    有する横U字形の搬送路と、 前記搬送路に設けられ、記録紙を搬送するとともに、そ
    の後端を放出する放出手段と、 前記放出手段の下流側から保持手段の手前において搬送
    路に形成された開口部と、 前記開口部を開閉する開閉手段と、 前記放出手段と開閉手段とを駆動する駆動手段と、 前記排紙搬入口に排出される記録紙の排紙を検知する排
    紙検知手段と、 前記排紙検知手段からの検知信号を入力して駆動手段の
    作動を制御する制御手段とを備えるとともに、 前記放出手段と保持手段間の搬送路上に、記録紙の先端
    を検知する記録紙先端検知手段を設け、 前記制御手段は、前記記録紙先端検知手段の検知信号に
    基づき前記開閉手段の開放タイミングを制御することを
    特徴とする記録紙排出装置。
  2. 【請求項2】 前記放出手段に、記録紙の後端を蹴り出
    す記録紙後端蹴り出し部を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の記録紙排出装置。
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