JP3400039B2 - クロマン化合物の製造方法 - Google Patents
クロマン化合物の製造方法Info
- Publication number
- JP3400039B2 JP3400039B2 JP26418693A JP26418693A JP3400039B2 JP 3400039 B2 JP3400039 B2 JP 3400039B2 JP 26418693 A JP26418693 A JP 26418693A JP 26418693 A JP26418693 A JP 26418693A JP 3400039 B2 JP3400039 B2 JP 3400039B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- mol
- group
- reaction
- chroman
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D311/00—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
- C07D311/02—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D311/04—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring
- C07D311/58—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D311/00—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
- C07D311/02—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D311/04—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring
- C07D311/58—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4
- C07D311/70—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4 with two hydrocarbon radicals attached in position 2 and elements other than carbon and hydrogen in position 6
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D311/00—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
- C07D311/02—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D311/04—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring
- C07D311/58—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4
- C07D311/70—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4 with two hydrocarbon radicals attached in position 2 and elements other than carbon and hydrogen in position 6
- C07D311/72—3,4-Dihydro derivatives having in position 2 at least one methyl radical and in position 6 one oxygen atom, e.g. tocopherols
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
- Pyrane Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクロマン化合物の製造方
法に関する。クロマン化合物は、例えばトコフェロール
類等の生理活性物質や医薬品の中間体として、あるいは
エンジニアリング樹脂等の高分子材料の中間体として、
さらには脂肪・油および合成樹脂などのような有機物質
の安定剤として有用な化合物である。 【0002】 【従来の技術】従来、クロマン化合物を製造する方法と
して以下に示す方法が知られている。 (1)アリルフェノールの閉環反応 フェノール類にハロゲン化アリル、アリルアルコールま
たはジオレフィンを反応させて得られるアリルフェノー
ルを閉環させる方法(大有機化学第14巻・複素環式化
合物I 215〜217頁)。 【0003】 【化1】(式中、Xはハロゲン原子を表わす。) 【0004】(2)o−オキシベンジルアルコールと不
飽和化合物との反応 o−オキシベンジルアルコールと不飽和化合物を無溶媒
で180−220℃に加熱してクロマン化合物を得る方
法(大有機化学第14巻・複素環式化合物I220
頁)。この反応は、中間にo−オキシベンジルアルコー
ルの脱水生成物を経て、Diels−Alder反応に
よって進行すると考えられており、収率は約50%であ
る。 【0005】 【化2】 【0006】(3)o−[1−(アルキルチオ)アルキ
ル]フェノールの酸化生成物と不飽和化合物との反応 o−[1−(アルキルチオ)アルキル]フェノールを酸
化銀により緩やかな条件で酸化し、ビニルエーテルと反
応させてクロマン化合物を得る方法(Bull.Che
m.Soc.Jpn,.63(4),1062(199
0))。 【0007】 【化3】 【0008】(4)フェノール類、ホルムアルデヒド類
および不飽和化合物の反応 フェノール類、ホルムアルデヒド類および不飽和化合物
を炭化水素またはハロゲン化芳香族化学物溶媒中、16
0−250℃で反応させてクロマン化合物を得る方法
(特開昭60−92283号公報)。 【0009】 【化4】 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の方法には以下のような問題点がある。まず、
(1)の方法は、アリル化合物、またはジオレフィンの
置換基によってはクロマン化合物が得られないこともあ
り、かつ収率が一般に低い。(2)の方法については、
o−オキシベンジルアルコールを収率よく合成するのは
困難であり、工業的製法としては不適切であると考えら
れる。(3)の方法では、原料として特殊な化合物を用
いていること、フェノールの酸化に等量の酸化銀を必要
とすること等から、この反応を工業的に応用することは
不適当である。また、(4)の方法については収率が1
0−50%と低い。 【0011】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決しようとするものであり、クロマン化合物を工業的
に簡便に収率よく、製造できるようにすることを目的と
する。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、フェノー
ル化合物および不飽和化合物という比較的安価で入手の
容易な原料を用いて反応させることにより、一段の反応
で簡単にしかも収率よくクロマン化合物を製造できるこ
とを見出し、本発明を完成させるに至った。 【0013】すなわち、本発明は、フェノール化合物、
ホルムアルデヒド類および炭素−炭素二重結合を有する
不飽和化合物を第2級アミンおよび酸の存在下に反応さ
せることを特徴とするクロマン化合物の製造方法を提供
する。 【0014】以下、本発明について更に詳述する。本発
明に用いられるフェノール化合物とは、フェノール、ク
レゾール、ナフトール、メトキシフェノール、ニトロフ
ェノール、アセトキシトリメチルフェノール、トリメチ
ルハイドロキノン等の、フェノール性水酸基を少なくと
も1個有するフェノール化合物であって、フェノール性
水酸基に対しオルトの位置が少なくとも1分子中1個置
換されていないものをさす。 【0015】本発明に用いられるホルムアルデヒド類と
は、ホルマリンのほか、パラホルムアルデヒドような直
鎖状重合体、あるいはトリオキサン、テトラオキサンの
ような環状アセタールオリゴマーなどをさす。 【0016】本発明において炭素−炭素二重結合を有す
る不飽和化合物としては、芳香族以外の炭素−炭素二重
結合と共役していない炭素−炭素二重結合を有する化合
物であればいずれも支障なく用いることができ、その具
体例として下記式 【0017】 【化5】 (式中、R1 〜R4 は、水素原子、炭素数1〜20の直
鎖状もしくは分枝した鎖状の置換基を有してもよいアル
キル基、アリール基、カルボニル基、カルボキシル基ま
たはエステル基を表わす。)で示される不飽和化合物を
例示することができる。 【0018】上記式中のR1 〜R4 で表わされるアルキ
ル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、2−メチルブチル基、t−
ブチル基、n−ペンチル基、1−メチルペンチル基、ネ
オペンチル基、4−メチルペンチル基、ヘキシル基、イ
ソヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デ
シル基、4,8,12−トリメチルトリデシル基、ウン
デシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル
基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基など
が挙げられる。該アルキル基は、水酸基などの置換基を
有していてもよく、その具体例としてヒドロキシメチル
基、ヒドロキシエチル基などを挙げることができる。ア
リール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル
基、ナフチル基などを挙げることができる。エステル基
としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基などを挙げることができる。 【0019】前記不飽和化合物の具体例としては、1−
オクテン、2,6−ジメチル−1−ヘプテン、2,6,
10,14−テトラメチル−1−ペンタデセン、2,6
−ジメチル−1,5−ヘプタジエン等の炭化水素オレフ
ィン類、およびスチレンの如き芳香族と共役したオレフ
ィン類を挙げることができる。さらに、オレフィン性二
重結合に対し電子供与性、電子受容性の極性基で置換し
た不飽和化合物も同様に用いることができる。その具体
例としては、アクリル酸エチル、メタアクリル酸エチ
ル、3,3−ジメチルアクリル酸メチル等のアクリル酸
エステル類、2−メチル−2−プロペン−1−オール、
3−メチル−2−ブテン−1−オール、3−メチル−3
−ブテン−1−オール等の炭素−炭素二重結合を有する
炭化水素アルコール類等を挙げることができる。 【0020】本発明に用いられる第2級アミン類とは、
ジエチルアミン、ジブチルアミン等の鎖状第2級アミン
類およびピペリジン、ピロリジン、モルホリン等の環状
第2級アミン類をさす。 【0021】本発明に用いられる酸とは、炭素数2〜8
の飽和脂肪酸をさし、その具体例として酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、2−メチルプロパン酸、吉草酸、3−メチ
ルブタン酸、2−メチルブタン酸、ヘキサン酸、ヘプタ
ン酸、オクタン酸等を挙げることができる。 【0022】ここで、フェノール化合物、ホルムアルデ
ヒド類および不飽和化合物の使用割合は、化学量論的に
等量用いるのが好ましいが、それぞれの成分の反応性に
応じて、いずれかの成分の使用割合を任意に変化させる
こともできる。この場合、フェノール化合物に対して他
成分は1−20等量の間で変化させることができ、好ま
しくは1−5等量である。また、第2級アミン類および
酸の使用割合は、フェノール化合物に対して0.01−
5等量の間で変化させることができ、特に0.1−0.
5等量が好ましい。 【0023】本発明の反応は、溶媒を用いないでも、実
施することができるが、トルエン、キシレン等の不活性
溶媒を使用してもよい。 【0024】本発明の反応は前述のフェノール化合物、
炭素−炭素二重結合を有する不飽和化合物、ホルムアル
デヒド類、第二級アミン類および酸を混合し、加熱する
ことで達成される。 【0025】本反応は一般に100〜250℃の温度で
行うことができる。反応終了後、反応混合物から未反応
物を除去したのち、該反応混合物に対して晶析、蒸留あ
るいはその他の精製操作を施すことにより、目的とする
クロマン化合物を単離することができる。 【0026】 【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるもので
はない。 【0027】実施例1 (2,5,7,8−テトラメチル−6−アセトキシ−2
−ヒドロキシメチル−クロマンの合成) 4−アセトキシ−2,3,5−トリメチルフェノール
17.5g(0.09モル)、2−メチル−2−プロペ
ン−1−オール 32.5g(0.45モル)、80%
パラホルムアルデヒド 3.7g(0.099モル)、
ジブチルアミン1.2g(0.009モル)および酢酸
2.7g(0.045モル)を撹拌機付の耐圧反応容
器に仕込み、150℃で3時間撹拌しながら反応させ
た。 【0028】反応終了後、過剰の2−メチル−2−プロ
ペン−1−オールを留去し、得られた残渣にn−ヘキサ
ンを加えて晶析を行うと、白色粉末状の目的化合物 2
3.0gが得られた。(収率91.8%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。 【0029】δppm(CDCl3 ,300MHz);
1.24(3H,m),1.68−2.15(2H,
m),2.00(3H,s),2.04(3H,s),
2.10(3H,s),2.35(3H,s),2.6
4−2.68(2H,m),3.56−3.68(2
H,m)。 【0030】実施例2 (2,5,7,8−テトラメチル−6−アセトキシ−2
−エトキシカルボニル−クロマンの合成) 4−アセトキシ−2,3,5−トリメチルフェノール
1.9g(0.01モル)、メタアクリル酸エチル
9.2g(0.08モル)、パラホルムアルデヒド
0.3g(0.011モル)、ジブチルアミン 0.1
3g(0.001モル)および酢酸 0.3g(0.0
05モル)を混合し、15時間加熱還流した。 【0031】反応終了後、過剰のメタアクリル酸エチル
を留去し、得られた残渣にn−ヘキサン−酢酸エチル
(3:1)を加え再結晶を行うと、目的化合物の結晶が
2.36g得られた。(収率73.7%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。 【0032】δppm(CDCl3 ,300MHz);
1.19(3H,t,J=7.1Hz),1.61(3
H,s),1.82−2.44(2H,m),1.95
(3H,s),2.04(3H,s),2.18(3
H,s),2.33(3H,s),2.46−2.69
(2H,m),4.10−4.17(2H,q,J=
7.1Hz)。 【0033】実施例3 (2,5,7,8−テトラメチル−6−アセトキシ−2
−ヒドロキシエチル−クロマンの合成) 4−アセトキシ−2,3,5−トリメチルフェノール
1.9g(0.01モル)、3−メチル−3−ブテン−
1−オール 8.5g(0.1モル)、パラホルムアル
デヒド 0.3g(0.011モル)、ジブチルアミン
0.13g(0.001モル)および酢酸 0.3g
(0.005モル)を撹拌機付の耐圧反応容器に仕込
み、150℃で11時間撹拌しながら反応させた。 【0034】反応終了後、過剰の3−メチル−3−ブテ
ン−1−オールを留去し、得られた残渣にn−ヘキサン
−ジエチルエーテル(2:1)を加え再結晶を行うと、
白色粉末状の目的化合物 1.86gが得られた。(収
率63.6%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。 【0035】δppm(CDCl3 ,300MHz);
1.30(3H,m),1.72−1.82(2H,
m),1.88−1.98(2H,m),2.00(3
H,s),2.04(3H,s),2.09(3H,
s),2.34(3H,s),2.39(1H,br.
s),2.63−2.68(2H,m),3.82−
3.98(2H,m)。 【0036】実施例4 (2,8−ジメチル−2−ヒドロキシメチル−クロマン
の合成)o−クレゾール 16.2g(0.15モ
ル)、2−メチル−2−プロペン−1−オール 54.
1g(0.75モル)、80%パラホルムアルデヒド
6.2g(0.165モル)、ジブチルアミン 1.9
g(0.015モル)および酢酸 4.5g(0.07
5モル)を撹拌機付の耐圧反応容器に仕込み、170℃
で6時間撹拌しながら反応させた。 【0037】反応終了後、過剰の2−メチル−2−プロ
ペン−1−オールを留去し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶離液;n−ヘキサン:酢
酸エチル=4:1)により精製すると、油状の目的化合
物 26.0gが得られた。(収率78.0%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。 【0038】δppm(CDCl3 ,300MHz);
1.29(3H,m),1.69−2.09(2H,
m),2.20(3H,s),2.73−2.93(2
H,m),3.62及び3.69(2H,AB型,J=
11.8Hz),6.75−6.80(1H,m),
6.93−7.00(2H,m)。 【0039】実施例5 (ビタミンE アセテート(酢酸トコフェロール)の合
成)4−アセトキシ−2,3,5−トリメチルフェノー
ル 7.0g(0.036モル)、2,6,10,14
−テトラメチル−1−ペンタデセン 50.0g(0.
18モル)、80%パラホルムアルデヒド 1.4g
(0.045モル)、ジブチルアミン 0.5g(0.
0036モル)および酢酸 1.1g(0.018モ
ル)を撹拌機付の耐圧反応容器に仕込み、170℃で4
時間撹拌しながら反応させた。 【0040】反応終了後、不溶物を濾別し、n−ヘキサ
ンを加え5%硫酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水の順で洗浄後、溶媒を留去した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離
液;n−ヘキサン:酢酸エチル=20:1)により精製
すると、油状の目的化合物 13.1gが得られた。
(収率75.0%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。 【0041】δppm(CDCl3 ,300MHz);
0.85−0.90(12H,m),1.04−1.2
0(6H,m),1.25(3H,s),1.22−
1.48(12H,m),1.49−1.64(3H,
m),1.71−1.88(2H,m),2.00(3
H,s),2.04(3H,s),2.11(3H,
s),2.34(3H,s),2.58−2.64(2
H,m)。 【0042】 【発明の効果】以上説明したように、本発明方法は、比
較的安価で入手し易い化合物を出発原料とし、化学的に
有用なクロマン化合物を収率よく得ることができるので
工業的に非常に有利である。また原料および試薬を混合
し加熱するという一段の反応で目的化合物を容易に得る
ことができる。
法に関する。クロマン化合物は、例えばトコフェロール
類等の生理活性物質や医薬品の中間体として、あるいは
エンジニアリング樹脂等の高分子材料の中間体として、
さらには脂肪・油および合成樹脂などのような有機物質
の安定剤として有用な化合物である。 【0002】 【従来の技術】従来、クロマン化合物を製造する方法と
して以下に示す方法が知られている。 (1)アリルフェノールの閉環反応 フェノール類にハロゲン化アリル、アリルアルコールま
たはジオレフィンを反応させて得られるアリルフェノー
ルを閉環させる方法(大有機化学第14巻・複素環式化
合物I 215〜217頁)。 【0003】 【化1】(式中、Xはハロゲン原子を表わす。) 【0004】(2)o−オキシベンジルアルコールと不
飽和化合物との反応 o−オキシベンジルアルコールと不飽和化合物を無溶媒
で180−220℃に加熱してクロマン化合物を得る方
法(大有機化学第14巻・複素環式化合物I220
頁)。この反応は、中間にo−オキシベンジルアルコー
ルの脱水生成物を経て、Diels−Alder反応に
よって進行すると考えられており、収率は約50%であ
る。 【0005】 【化2】 【0006】(3)o−[1−(アルキルチオ)アルキ
ル]フェノールの酸化生成物と不飽和化合物との反応 o−[1−(アルキルチオ)アルキル]フェノールを酸
化銀により緩やかな条件で酸化し、ビニルエーテルと反
応させてクロマン化合物を得る方法(Bull.Che
m.Soc.Jpn,.63(4),1062(199
0))。 【0007】 【化3】 【0008】(4)フェノール類、ホルムアルデヒド類
および不飽和化合物の反応 フェノール類、ホルムアルデヒド類および不飽和化合物
を炭化水素またはハロゲン化芳香族化学物溶媒中、16
0−250℃で反応させてクロマン化合物を得る方法
(特開昭60−92283号公報)。 【0009】 【化4】 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の方法には以下のような問題点がある。まず、
(1)の方法は、アリル化合物、またはジオレフィンの
置換基によってはクロマン化合物が得られないこともあ
り、かつ収率が一般に低い。(2)の方法については、
o−オキシベンジルアルコールを収率よく合成するのは
困難であり、工業的製法としては不適切であると考えら
れる。(3)の方法では、原料として特殊な化合物を用
いていること、フェノールの酸化に等量の酸化銀を必要
とすること等から、この反応を工業的に応用することは
不適当である。また、(4)の方法については収率が1
0−50%と低い。 【0011】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決しようとするものであり、クロマン化合物を工業的
に簡便に収率よく、製造できるようにすることを目的と
する。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、フェノー
ル化合物および不飽和化合物という比較的安価で入手の
容易な原料を用いて反応させることにより、一段の反応
で簡単にしかも収率よくクロマン化合物を製造できるこ
とを見出し、本発明を完成させるに至った。 【0013】すなわち、本発明は、フェノール化合物、
ホルムアルデヒド類および炭素−炭素二重結合を有する
不飽和化合物を第2級アミンおよび酸の存在下に反応さ
せることを特徴とするクロマン化合物の製造方法を提供
する。 【0014】以下、本発明について更に詳述する。本発
明に用いられるフェノール化合物とは、フェノール、ク
レゾール、ナフトール、メトキシフェノール、ニトロフ
ェノール、アセトキシトリメチルフェノール、トリメチ
ルハイドロキノン等の、フェノール性水酸基を少なくと
も1個有するフェノール化合物であって、フェノール性
水酸基に対しオルトの位置が少なくとも1分子中1個置
換されていないものをさす。 【0015】本発明に用いられるホルムアルデヒド類と
は、ホルマリンのほか、パラホルムアルデヒドような直
鎖状重合体、あるいはトリオキサン、テトラオキサンの
ような環状アセタールオリゴマーなどをさす。 【0016】本発明において炭素−炭素二重結合を有す
る不飽和化合物としては、芳香族以外の炭素−炭素二重
結合と共役していない炭素−炭素二重結合を有する化合
物であればいずれも支障なく用いることができ、その具
体例として下記式 【0017】 【化5】 (式中、R1 〜R4 は、水素原子、炭素数1〜20の直
鎖状もしくは分枝した鎖状の置換基を有してもよいアル
キル基、アリール基、カルボニル基、カルボキシル基ま
たはエステル基を表わす。)で示される不飽和化合物を
例示することができる。 【0018】上記式中のR1 〜R4 で表わされるアルキ
ル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、2−メチルブチル基、t−
ブチル基、n−ペンチル基、1−メチルペンチル基、ネ
オペンチル基、4−メチルペンチル基、ヘキシル基、イ
ソヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デ
シル基、4,8,12−トリメチルトリデシル基、ウン
デシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル
基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基など
が挙げられる。該アルキル基は、水酸基などの置換基を
有していてもよく、その具体例としてヒドロキシメチル
基、ヒドロキシエチル基などを挙げることができる。ア
リール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル
基、ナフチル基などを挙げることができる。エステル基
としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基などを挙げることができる。 【0019】前記不飽和化合物の具体例としては、1−
オクテン、2,6−ジメチル−1−ヘプテン、2,6,
10,14−テトラメチル−1−ペンタデセン、2,6
−ジメチル−1,5−ヘプタジエン等の炭化水素オレフ
ィン類、およびスチレンの如き芳香族と共役したオレフ
ィン類を挙げることができる。さらに、オレフィン性二
重結合に対し電子供与性、電子受容性の極性基で置換し
た不飽和化合物も同様に用いることができる。その具体
例としては、アクリル酸エチル、メタアクリル酸エチ
ル、3,3−ジメチルアクリル酸メチル等のアクリル酸
エステル類、2−メチル−2−プロペン−1−オール、
3−メチル−2−ブテン−1−オール、3−メチル−3
−ブテン−1−オール等の炭素−炭素二重結合を有する
炭化水素アルコール類等を挙げることができる。 【0020】本発明に用いられる第2級アミン類とは、
ジエチルアミン、ジブチルアミン等の鎖状第2級アミン
類およびピペリジン、ピロリジン、モルホリン等の環状
第2級アミン類をさす。 【0021】本発明に用いられる酸とは、炭素数2〜8
の飽和脂肪酸をさし、その具体例として酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、2−メチルプロパン酸、吉草酸、3−メチ
ルブタン酸、2−メチルブタン酸、ヘキサン酸、ヘプタ
ン酸、オクタン酸等を挙げることができる。 【0022】ここで、フェノール化合物、ホルムアルデ
ヒド類および不飽和化合物の使用割合は、化学量論的に
等量用いるのが好ましいが、それぞれの成分の反応性に
応じて、いずれかの成分の使用割合を任意に変化させる
こともできる。この場合、フェノール化合物に対して他
成分は1−20等量の間で変化させることができ、好ま
しくは1−5等量である。また、第2級アミン類および
酸の使用割合は、フェノール化合物に対して0.01−
5等量の間で変化させることができ、特に0.1−0.
5等量が好ましい。 【0023】本発明の反応は、溶媒を用いないでも、実
施することができるが、トルエン、キシレン等の不活性
溶媒を使用してもよい。 【0024】本発明の反応は前述のフェノール化合物、
炭素−炭素二重結合を有する不飽和化合物、ホルムアル
デヒド類、第二級アミン類および酸を混合し、加熱する
ことで達成される。 【0025】本反応は一般に100〜250℃の温度で
行うことができる。反応終了後、反応混合物から未反応
物を除去したのち、該反応混合物に対して晶析、蒸留あ
るいはその他の精製操作を施すことにより、目的とする
クロマン化合物を単離することができる。 【0026】 【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるもので
はない。 【0027】実施例1 (2,5,7,8−テトラメチル−6−アセトキシ−2
−ヒドロキシメチル−クロマンの合成) 4−アセトキシ−2,3,5−トリメチルフェノール
17.5g(0.09モル)、2−メチル−2−プロペ
ン−1−オール 32.5g(0.45モル)、80%
パラホルムアルデヒド 3.7g(0.099モル)、
ジブチルアミン1.2g(0.009モル)および酢酸
2.7g(0.045モル)を撹拌機付の耐圧反応容
器に仕込み、150℃で3時間撹拌しながら反応させ
た。 【0028】反応終了後、過剰の2−メチル−2−プロ
ペン−1−オールを留去し、得られた残渣にn−ヘキサ
ンを加えて晶析を行うと、白色粉末状の目的化合物 2
3.0gが得られた。(収率91.8%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。 【0029】δppm(CDCl3 ,300MHz);
1.24(3H,m),1.68−2.15(2H,
m),2.00(3H,s),2.04(3H,s),
2.10(3H,s),2.35(3H,s),2.6
4−2.68(2H,m),3.56−3.68(2
H,m)。 【0030】実施例2 (2,5,7,8−テトラメチル−6−アセトキシ−2
−エトキシカルボニル−クロマンの合成) 4−アセトキシ−2,3,5−トリメチルフェノール
1.9g(0.01モル)、メタアクリル酸エチル
9.2g(0.08モル)、パラホルムアルデヒド
0.3g(0.011モル)、ジブチルアミン 0.1
3g(0.001モル)および酢酸 0.3g(0.0
05モル)を混合し、15時間加熱還流した。 【0031】反応終了後、過剰のメタアクリル酸エチル
を留去し、得られた残渣にn−ヘキサン−酢酸エチル
(3:1)を加え再結晶を行うと、目的化合物の結晶が
2.36g得られた。(収率73.7%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。 【0032】δppm(CDCl3 ,300MHz);
1.19(3H,t,J=7.1Hz),1.61(3
H,s),1.82−2.44(2H,m),1.95
(3H,s),2.04(3H,s),2.18(3
H,s),2.33(3H,s),2.46−2.69
(2H,m),4.10−4.17(2H,q,J=
7.1Hz)。 【0033】実施例3 (2,5,7,8−テトラメチル−6−アセトキシ−2
−ヒドロキシエチル−クロマンの合成) 4−アセトキシ−2,3,5−トリメチルフェノール
1.9g(0.01モル)、3−メチル−3−ブテン−
1−オール 8.5g(0.1モル)、パラホルムアル
デヒド 0.3g(0.011モル)、ジブチルアミン
0.13g(0.001モル)および酢酸 0.3g
(0.005モル)を撹拌機付の耐圧反応容器に仕込
み、150℃で11時間撹拌しながら反応させた。 【0034】反応終了後、過剰の3−メチル−3−ブテ
ン−1−オールを留去し、得られた残渣にn−ヘキサン
−ジエチルエーテル(2:1)を加え再結晶を行うと、
白色粉末状の目的化合物 1.86gが得られた。(収
率63.6%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。 【0035】δppm(CDCl3 ,300MHz);
1.30(3H,m),1.72−1.82(2H,
m),1.88−1.98(2H,m),2.00(3
H,s),2.04(3H,s),2.09(3H,
s),2.34(3H,s),2.39(1H,br.
s),2.63−2.68(2H,m),3.82−
3.98(2H,m)。 【0036】実施例4 (2,8−ジメチル−2−ヒドロキシメチル−クロマン
の合成)o−クレゾール 16.2g(0.15モ
ル)、2−メチル−2−プロペン−1−オール 54.
1g(0.75モル)、80%パラホルムアルデヒド
6.2g(0.165モル)、ジブチルアミン 1.9
g(0.015モル)および酢酸 4.5g(0.07
5モル)を撹拌機付の耐圧反応容器に仕込み、170℃
で6時間撹拌しながら反応させた。 【0037】反応終了後、過剰の2−メチル−2−プロ
ペン−1−オールを留去し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶離液;n−ヘキサン:酢
酸エチル=4:1)により精製すると、油状の目的化合
物 26.0gが得られた。(収率78.0%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。 【0038】δppm(CDCl3 ,300MHz);
1.29(3H,m),1.69−2.09(2H,
m),2.20(3H,s),2.73−2.93(2
H,m),3.62及び3.69(2H,AB型,J=
11.8Hz),6.75−6.80(1H,m),
6.93−7.00(2H,m)。 【0039】実施例5 (ビタミンE アセテート(酢酸トコフェロール)の合
成)4−アセトキシ−2,3,5−トリメチルフェノー
ル 7.0g(0.036モル)、2,6,10,14
−テトラメチル−1−ペンタデセン 50.0g(0.
18モル)、80%パラホルムアルデヒド 1.4g
(0.045モル)、ジブチルアミン 0.5g(0.
0036モル)および酢酸 1.1g(0.018モ
ル)を撹拌機付の耐圧反応容器に仕込み、170℃で4
時間撹拌しながら反応させた。 【0040】反応終了後、不溶物を濾別し、n−ヘキサ
ンを加え5%硫酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水の順で洗浄後、溶媒を留去した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離
液;n−ヘキサン:酢酸エチル=20:1)により精製
すると、油状の目的化合物 13.1gが得られた。
(収率75.0%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。 【0041】δppm(CDCl3 ,300MHz);
0.85−0.90(12H,m),1.04−1.2
0(6H,m),1.25(3H,s),1.22−
1.48(12H,m),1.49−1.64(3H,
m),1.71−1.88(2H,m),2.00(3
H,s),2.04(3H,s),2.11(3H,
s),2.34(3H,s),2.58−2.64(2
H,m)。 【0042】 【発明の効果】以上説明したように、本発明方法は、比
較的安価で入手し易い化合物を出発原料とし、化学的に
有用なクロマン化合物を収率よく得ることができるので
工業的に非常に有利である。また原料および試薬を混合
し加熱するという一段の反応で目的化合物を容易に得る
ことができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C07D 311/72 102
B01J 31/04
C07B 61/00 300
CA(STN)
CAOLD(STN)
REGISTRY(STN)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 フェノール化合物、ホルムアルデヒド類
および炭素−炭素二重結合を有する不飽和化合物を第2
級アミンおよび酸の存在下に反応させることを特徴とす
るクロマン化合物の製造方法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26418693A JP3400039B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | クロマン化合物の製造方法 |
US08/305,038 US5495026A (en) | 1993-09-28 | 1994-09-13 | Process for producing chroman |
DE69417326T DE69417326T2 (de) | 1993-09-28 | 1994-09-22 | Verfahren zur Herstellung von Chromanen |
ES94114968T ES2131137T3 (es) | 1993-09-28 | 1994-09-22 | Procedimiento para producir cromanos. |
EP94114968A EP0645383B1 (en) | 1993-09-28 | 1994-09-22 | Process for producing chromanes |
DK94114968T DK0645383T3 (da) | 1993-09-28 | 1994-09-22 | Fremgangsmåde til fremstilling af chromaner |
AT94114968T ATE178062T1 (de) | 1993-09-28 | 1994-09-22 | Verfahren zur herstellung von chromanen |
KR1019940024111A KR970005535B1 (ko) | 1993-09-28 | 1994-09-26 | 크로만의 제조 방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26418693A JP3400039B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | クロマン化合物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0797380A JPH0797380A (ja) | 1995-04-11 |
JP3400039B2 true JP3400039B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=17399674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26418693A Expired - Fee Related JP3400039B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | クロマン化合物の製造方法 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5495026A (ja) |
EP (1) | EP0645383B1 (ja) |
JP (1) | JP3400039B2 (ja) |
KR (1) | KR970005535B1 (ja) |
AT (1) | ATE178062T1 (ja) |
DE (1) | DE69417326T2 (ja) |
DK (1) | DK0645383T3 (ja) |
ES (1) | ES2131137T3 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5750564A (en) * | 1995-09-12 | 1998-05-12 | Hellberg; Mark | Anti-oxidant esters of non-steroidal anti-inflammatory agents |
TW458974B (en) * | 1997-07-17 | 2001-10-11 | Kuraray Co | Process for producing chromans |
EP0916665A1 (de) * | 1997-11-11 | 1999-05-19 | Lonza A.G. | Verfahren zur Herstellung von Chromanderivaten |
KR100567183B1 (ko) * | 1997-11-14 | 2006-06-13 | 론자 아게 | 포르밀이미다졸의제조방법 |
JP2002226473A (ja) * | 2000-08-29 | 2002-08-14 | Kuraray Co Ltd | クロマンカルボン酸の製造方法 |
CZ20013076A3 (cs) * | 2000-08-29 | 2002-04-17 | Kuraray Co., Ltd. | Způsob výroby chromankarboxylové kyseliny |
WO2005035490A2 (en) * | 2003-10-10 | 2005-04-21 | Yasoo Health, Inc. | PROCESS FOR SYNTHESIZING d-TOCOTRIENOLS |
JP4904816B2 (ja) * | 2004-01-30 | 2012-03-28 | 三菱瓦斯化学株式会社 | クロマン化合物の製造方法 |
ATE539071T1 (de) | 2006-10-26 | 2012-01-15 | Mitsubishi Gas Chemical Co | Verfahren zur herstellung von s-(-)-6-hydroxy-2,5,7,8-tetramethylchroman-2-ca bonsäure |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3010504A1 (de) * | 1980-03-19 | 1981-10-01 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Verfahren zur herstellung von 2-hydroxyalkylchromanen |
JPS6092283A (ja) * | 1983-10-27 | 1985-05-23 | Nippon Oil Co Ltd | クロマン化合物の選択的合成法 |
-
1993
- 1993-09-28 JP JP26418693A patent/JP3400039B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-09-13 US US08/305,038 patent/US5495026A/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-09-22 AT AT94114968T patent/ATE178062T1/de active
- 1994-09-22 ES ES94114968T patent/ES2131137T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1994-09-22 DE DE69417326T patent/DE69417326T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1994-09-22 EP EP94114968A patent/EP0645383B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-09-22 DK DK94114968T patent/DK0645383T3/da active
- 1994-09-26 KR KR1019940024111A patent/KR970005535B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0645383B1 (en) | 1999-03-24 |
DK0645383T3 (da) | 1999-10-11 |
EP0645383A1 (en) | 1995-03-29 |
JPH0797380A (ja) | 1995-04-11 |
KR970005535B1 (ko) | 1997-04-17 |
US5495026A (en) | 1996-02-27 |
ATE178062T1 (de) | 1999-04-15 |
DE69417326T2 (de) | 1999-09-09 |
DE69417326D1 (de) | 1999-04-29 |
ES2131137T3 (es) | 1999-07-16 |
KR950008503A (ko) | 1995-04-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5142098A (en) | Methylidenemalonate esters derived from esters of 9,10-endoethano-9,10-dihydroanthracane-11,11-dicarboxylic acid | |
CA2044619C (en) | Preparation method for .alpha.,.beta.-unsaturated ketones | |
JP3400039B2 (ja) | クロマン化合物の製造方法 | |
Jacobi et al. | Bis heteroannulation. 4. Facile syntheses of methylene acids, methylbutenolides,. alpha.-methyl-. gamma.-lactones, and related materials. Total syntheses of (.+-.)-ligularone and (.+-.)-petasalbine | |
KR101158132B1 (ko) | 비타민 비6의 제조 방법 | |
US4673759A (en) | Process for the preparation of 2-alkyl cyclopent-2-enones | |
US6066731A (en) | Aminomethylation of tocopherols | |
US6130341A (en) | Process for producing chromans | |
EP0052775A2 (de) | Verfahren zur Herstellung von Aldehyden und Zwischenprodukte | |
US2451740A (en) | Process for the manufacture of an aldehyde | |
JP4093647B2 (ja) | クロマン化合物の製造方法 | |
US3646222A (en) | Method for production of substituted hydroquinones | |
JP2718645B2 (ja) | ベンゾ複素環系の化合物、その製造方法及びそれを含有する組成物 | |
US4395561A (en) | Synthesis of 3-hydroxyoxetane | |
US5276152A (en) | Process for the production of 4,6-dialkoxypyrimidines | |
US4789743A (en) | Process for the preparation of 2,4-diamino-5-benzylpyrimidines | |
US4499115A (en) | Antioxidant benzodioxole compound | |
US4353836A (en) | 4-(2,5-Dihydroxyphen-1-yl)-crotonic acid and its derivatives, and the preparation of these compounds | |
JP2602783B2 (ja) | 4−ヒドロキシクマリン誘導体の製造方法 | |
EP0003484B1 (de) | Verfahren zur Herstellung von Chromanderivaten | |
JPS6152133B2 (ja) | ||
SU1142470A1 (ru) | Способ получени арилгидразидов @ , @ -дизамещенных акриловых кислот | |
US4451658A (en) | Process for producing substituted pyrroles | |
SU1318593A1 (ru) | Способ получени алкилпроизводных хинолина | |
KR820000850B1 (ko) | 6,6-디메틸노르피넨 화합물의 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110221 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |