JPH0797380A - クロマン化合物の製造方法 - Google Patents
クロマン化合物の製造方法Info
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- JPH0797380A JPH0797380A JP5264186A JP26418693A JPH0797380A JP H0797380 A JPH0797380 A JP H0797380A JP 5264186 A JP5264186 A JP 5264186A JP 26418693 A JP26418693 A JP 26418693A JP H0797380 A JPH0797380 A JP H0797380A
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- C07D311/00—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
- C07D311/02—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D311/04—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring
- C07D311/58—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring other than with oxygen or sulphur atoms in position 2 or 4
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 トコフェロール類等の生理活性物質や医薬品
の中間体として、あるいはエンジニアリング樹脂等の高
分子材料の中間体として、さらには油脂・油および合成
樹脂などのような有機物質の安定剤として有用なクロマ
ン化合物を工業的に簡便に収率よく製造できるようにす
る。 【構成】 フェノール化合物、ホルムアルデヒド類およ
び炭素−炭素二重結合を有する不飽和化合物を第2級ア
ミン及び酸の存在下に100〜250℃で反応させる。
の中間体として、あるいはエンジニアリング樹脂等の高
分子材料の中間体として、さらには油脂・油および合成
樹脂などのような有機物質の安定剤として有用なクロマ
ン化合物を工業的に簡便に収率よく製造できるようにす
る。 【構成】 フェノール化合物、ホルムアルデヒド類およ
び炭素−炭素二重結合を有する不飽和化合物を第2級ア
ミン及び酸の存在下に100〜250℃で反応させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクロマン化合物の製造方
法に関する。クロマン化合物は、例えばトコフェロール
類等の生理活性物質や医薬品の中間体として、あるいは
エンジニアリング樹脂等の高分子材料の中間体として、
さらには脂肪・油および合成樹脂などのような有機物質
の安定剤として有用な化合物である。
法に関する。クロマン化合物は、例えばトコフェロール
類等の生理活性物質や医薬品の中間体として、あるいは
エンジニアリング樹脂等の高分子材料の中間体として、
さらには脂肪・油および合成樹脂などのような有機物質
の安定剤として有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】従来、クロマン化合物を製造する方法と
して以下に示す方法が知られている。 (1)アリルフェノールの閉環反応 フェノール類にハロゲン化アリル、アリルアルコールま
たはジオレフィンを反応させて得られるアリルフェノー
ルを閉環させる方法(大有機化学第14巻・複素環式化
合物I 215〜217頁)。
して以下に示す方法が知られている。 (1)アリルフェノールの閉環反応 フェノール類にハロゲン化アリル、アリルアルコールま
たはジオレフィンを反応させて得られるアリルフェノー
ルを閉環させる方法(大有機化学第14巻・複素環式化
合物I 215〜217頁)。
【0003】
【化1】 (式中、Xはハロゲン原子を表わす。)
【0004】(2)o−オキシベンジルアルコールと不
飽和化合物との反応 o−オキシベンジルアルコールと不飽和化合物を無溶媒
で180−220℃に加熱してクロマン化合物を得る方
法(大有機化学第14巻・複素環式化合物I220
頁)。この反応は、中間にo−オキシベンジルアルコー
ルの脱水生成物を経て、Diels−Alder反応に
よって進行すると考えられており、収率は約50%であ
る。
飽和化合物との反応 o−オキシベンジルアルコールと不飽和化合物を無溶媒
で180−220℃に加熱してクロマン化合物を得る方
法(大有機化学第14巻・複素環式化合物I220
頁)。この反応は、中間にo−オキシベンジルアルコー
ルの脱水生成物を経て、Diels−Alder反応に
よって進行すると考えられており、収率は約50%であ
る。
【0005】
【化2】
【0006】(3)o−[1−(アルキルチオ)アルキ
ル]フェノールの酸化生成物と不飽和化合物との反応 o−[1−(アルキルチオ)アルキル]フェノールを酸
化銀により緩やかな条件で酸化し、ビニルエーテルと反
応させてクロマン化合物を得る方法(Bull.Che
m.Soc.Jpn,.63(4),1062(199
0))。
ル]フェノールの酸化生成物と不飽和化合物との反応 o−[1−(アルキルチオ)アルキル]フェノールを酸
化銀により緩やかな条件で酸化し、ビニルエーテルと反
応させてクロマン化合物を得る方法(Bull.Che
m.Soc.Jpn,.63(4),1062(199
0))。
【0007】
【化3】
【0008】(4)フェノール類、ホルムアルデヒド類
および不飽和化合物の反応 フェノール類、ホルムアルデヒド類および不飽和化合物
を炭化水素またはハロゲン化芳香族化学物溶媒中、16
0−250℃で反応させてクロマン化合物を得る方法
(特開昭60−92283号公報)。
および不飽和化合物の反応 フェノール類、ホルムアルデヒド類および不飽和化合物
を炭化水素またはハロゲン化芳香族化学物溶媒中、16
0−250℃で反応させてクロマン化合物を得る方法
(特開昭60−92283号公報)。
【0009】
【化4】
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の方法には以下のような問題点がある。まず、
(1)の方法は、アリル化合物、またはジオレフィンの
置換基によってはクロマン化合物が得られないこともあ
り、かつ収率が一般に低い。(2)の方法については、
o−オキシベンジルアルコールを収率よく合成するのは
困難であり、工業的製法としては不適切であると考えら
れる。(3)の方法では、原料として特殊な化合物を用
いていること、フェノールの酸化に等量の酸化銀を必要
とすること等から、この反応を工業的に応用することは
不適当である。また、(4)の方法については収率が1
0−50%と低い。
従来の方法には以下のような問題点がある。まず、
(1)の方法は、アリル化合物、またはジオレフィンの
置換基によってはクロマン化合物が得られないこともあ
り、かつ収率が一般に低い。(2)の方法については、
o−オキシベンジルアルコールを収率よく合成するのは
困難であり、工業的製法としては不適切であると考えら
れる。(3)の方法では、原料として特殊な化合物を用
いていること、フェノールの酸化に等量の酸化銀を必要
とすること等から、この反応を工業的に応用することは
不適当である。また、(4)の方法については収率が1
0−50%と低い。
【0011】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決しようとするものであり、クロマン化合物を工業的
に簡便に収率よく、製造できるようにすることを目的と
する。
解決しようとするものであり、クロマン化合物を工業的
に簡便に収率よく、製造できるようにすることを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、フェノー
ル化合物および不飽和化合物という比較的安価で入手の
容易な原料を用いて反応させることにより、一段の反応
で簡単にしかも収率よくクロマン化合物を製造できるこ
とを見出し、本発明を完成させるに至った。
ル化合物および不飽和化合物という比較的安価で入手の
容易な原料を用いて反応させることにより、一段の反応
で簡単にしかも収率よくクロマン化合物を製造できるこ
とを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0013】すなわち、本発明は、フェノール化合物、
ホルムアルデヒド類および炭素−炭素二重結合を有する
不飽和化合物を第2級アミンおよび酸の存在下に反応さ
せることを特徴とするクロマン化合物の製造方法を提供
する。
ホルムアルデヒド類および炭素−炭素二重結合を有する
不飽和化合物を第2級アミンおよび酸の存在下に反応さ
せることを特徴とするクロマン化合物の製造方法を提供
する。
【0014】以下、本発明について更に詳述する。本発
明に用いられるフェノール化合物とは、フェノール、ク
レゾール、ナフトール、メトキシフェノール、ニトロフ
ェノール、アセトキシトリメチルフェノール、トリメチ
ルハイドロキノン等の、フェノール性水酸基を少なくと
も1個有するフェノール化合物であって、フェノール性
水酸基に対しオルトの位置が少なくとも1分子中1個置
換されていないものをさす。
明に用いられるフェノール化合物とは、フェノール、ク
レゾール、ナフトール、メトキシフェノール、ニトロフ
ェノール、アセトキシトリメチルフェノール、トリメチ
ルハイドロキノン等の、フェノール性水酸基を少なくと
も1個有するフェノール化合物であって、フェノール性
水酸基に対しオルトの位置が少なくとも1分子中1個置
換されていないものをさす。
【0015】本発明に用いられるホルムアルデヒド類と
は、ホルマリンのほか、パラホルムアルデヒドような直
鎖状重合体、あるいはトリオキサン、テトラオキサンの
ような環状アセタールオリゴマーなどをさす。
は、ホルマリンのほか、パラホルムアルデヒドような直
鎖状重合体、あるいはトリオキサン、テトラオキサンの
ような環状アセタールオリゴマーなどをさす。
【0016】本発明において炭素−炭素二重結合を有す
る不飽和化合物としては、芳香族以外の炭素−炭素二重
結合と共役していない炭素−炭素二重結合を有する化合
物であればいずれも支障なく用いることができ、その具
体例として下記式
る不飽和化合物としては、芳香族以外の炭素−炭素二重
結合と共役していない炭素−炭素二重結合を有する化合
物であればいずれも支障なく用いることができ、その具
体例として下記式
【0017】
【化5】 (式中、R1 〜R4 は、水素原子、炭素数1〜20の直
鎖状もしくは分枝した鎖状の置換基を有してもよいアル
キル基、アリール基、カルボニル基、カルボキシル基ま
たはエステル基を表わす。)で示される不飽和化合物を
例示することができる。
鎖状もしくは分枝した鎖状の置換基を有してもよいアル
キル基、アリール基、カルボニル基、カルボキシル基ま
たはエステル基を表わす。)で示される不飽和化合物を
例示することができる。
【0018】上記式中のR1 〜R4 で表わされるアルキ
ル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、2−メチルブチル基、t−
ブチル基、n−ペンチル基、1−メチルペンチル基、ネ
オペンチル基、4−メチルペンチル基、ヘキシル基、イ
ソヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デ
シル基、4,8,12−トリメチルトリデシル基、ウン
デシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル
基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基など
が挙げられる。該アルキル基は、水酸基などの置換基を
有していてもよく、その具体例としてヒドロキシメチル
基、ヒドロキシエチル基などを挙げることができる。ア
リール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル
基、ナフチル基などを挙げることができる。エステル基
としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基などを挙げることができる。
ル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、2−メチルブチル基、t−
ブチル基、n−ペンチル基、1−メチルペンチル基、ネ
オペンチル基、4−メチルペンチル基、ヘキシル基、イ
ソヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デ
シル基、4,8,12−トリメチルトリデシル基、ウン
デシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル
基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基など
が挙げられる。該アルキル基は、水酸基などの置換基を
有していてもよく、その具体例としてヒドロキシメチル
基、ヒドロキシエチル基などを挙げることができる。ア
リール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル
基、ナフチル基などを挙げることができる。エステル基
としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基などを挙げることができる。
【0019】前記不飽和化合物の具体例としては、1−
オクテン、2,6−ジメチル−1−ヘプテン、2,6,
10,14−テトラメチル−1−ペンタデセン、2,6
−ジメチル−1,5−ヘプタジエン等の炭化水素オレフ
ィン類、およびスチレンの如き芳香族と共役したオレフ
ィン類を挙げることができる。さらに、オレフィン性二
重結合に対し電子供与性、電子受容性の極性基で置換し
た不飽和化合物も同様に用いることができる。その具体
例としては、アクリル酸エチル、メタアクリル酸エチ
ル、3,3−ジメチルアクリル酸メチル等のアクリル酸
エステル類、2−メチル−2−プロペン−1−オール、
3−メチル−2−ブテン−1−オール、3−メチル−3
−ブテン−1−オール等の炭素−炭素二重結合を有する
炭化水素アルコール類等を挙げることができる。
オクテン、2,6−ジメチル−1−ヘプテン、2,6,
10,14−テトラメチル−1−ペンタデセン、2,6
−ジメチル−1,5−ヘプタジエン等の炭化水素オレフ
ィン類、およびスチレンの如き芳香族と共役したオレフ
ィン類を挙げることができる。さらに、オレフィン性二
重結合に対し電子供与性、電子受容性の極性基で置換し
た不飽和化合物も同様に用いることができる。その具体
例としては、アクリル酸エチル、メタアクリル酸エチ
ル、3,3−ジメチルアクリル酸メチル等のアクリル酸
エステル類、2−メチル−2−プロペン−1−オール、
3−メチル−2−ブテン−1−オール、3−メチル−3
−ブテン−1−オール等の炭素−炭素二重結合を有する
炭化水素アルコール類等を挙げることができる。
【0020】本発明に用いられる第2級アミン類とは、
ジエチルアミン、ジブチルアミン等の鎖状第2級アミン
類およびピペリジン、ピロリジン、モルホリン等の環状
第2級アミン類をさす。
ジエチルアミン、ジブチルアミン等の鎖状第2級アミン
類およびピペリジン、ピロリジン、モルホリン等の環状
第2級アミン類をさす。
【0021】本発明に用いられる酸とは、炭素数2〜8
の飽和脂肪酸をさし、その具体例として酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、2−メチルプロパン酸、吉草酸、3−メチ
ルブタン酸、2−メチルブタン酸、ヘキサン酸、ヘプタ
ン酸、オクタン酸等を挙げることができる。
の飽和脂肪酸をさし、その具体例として酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、2−メチルプロパン酸、吉草酸、3−メチ
ルブタン酸、2−メチルブタン酸、ヘキサン酸、ヘプタ
ン酸、オクタン酸等を挙げることができる。
【0022】ここで、フェノール化合物、ホルムアルデ
ヒド類および不飽和化合物の使用割合は、化学量論的に
等量用いるのが好ましいが、それぞれの成分の反応性に
応じて、いずれかの成分の使用割合を任意に変化させる
こともできる。この場合、フェノール化合物に対して他
成分は1−20等量の間で変化させることができ、好ま
しくは1−5等量である。また、第2級アミン類および
酸の使用割合は、フェノール化合物に対して0.01−
5等量の間で変化させることができ、特に0.1−0.
5等量が好ましい。
ヒド類および不飽和化合物の使用割合は、化学量論的に
等量用いるのが好ましいが、それぞれの成分の反応性に
応じて、いずれかの成分の使用割合を任意に変化させる
こともできる。この場合、フェノール化合物に対して他
成分は1−20等量の間で変化させることができ、好ま
しくは1−5等量である。また、第2級アミン類および
酸の使用割合は、フェノール化合物に対して0.01−
5等量の間で変化させることができ、特に0.1−0.
5等量が好ましい。
【0023】本発明の反応は、溶媒を用いないでも、実
施することができるが、トルエン、キシレン等の不活性
溶媒を使用してもよい。
施することができるが、トルエン、キシレン等の不活性
溶媒を使用してもよい。
【0024】本発明の反応は前述のフェノール化合物、
炭素−炭素二重結合を有する不飽和化合物、ホルムアル
デヒド類、第二級アミン類および酸を混合し、加熱する
ことで達成される。
炭素−炭素二重結合を有する不飽和化合物、ホルムアル
デヒド類、第二級アミン類および酸を混合し、加熱する
ことで達成される。
【0025】本反応は一般に100〜250℃の温度で
行うことができる。反応終了後、反応混合物から未反応
物を除去したのち、該反応混合物に対して晶析、蒸留あ
るいはその他の精製操作を施すことにより、目的とする
クロマン化合物を単離することができる。
行うことができる。反応終了後、反応混合物から未反応
物を除去したのち、該反応混合物に対して晶析、蒸留あ
るいはその他の精製操作を施すことにより、目的とする
クロマン化合物を単離することができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるもので
はない。
に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるもので
はない。
【0027】実施例1 (2,5,7,8−テトラメチル−6−アセトキシ−2
−ヒドロキシメチル−クロマンの合成)4−アセトキシ
−2,3,5−トリチメルフェノール 17.5g
(0.09モル)、2−メチル−2−プロペン−1−オ
ール 32.5g(0.45モル)、80%パラホルム
アルデヒド 3.7g(0.099モル)、ジブチルア
ミン1.2g(0.009モル)および酢酸 2.7g
(0.045モル)を撹拌機付の耐圧反応容器に仕込
み、150℃で3時間撹拌しながら反応させた。
−ヒドロキシメチル−クロマンの合成)4−アセトキシ
−2,3,5−トリチメルフェノール 17.5g
(0.09モル)、2−メチル−2−プロペン−1−オ
ール 32.5g(0.45モル)、80%パラホルム
アルデヒド 3.7g(0.099モル)、ジブチルア
ミン1.2g(0.009モル)および酢酸 2.7g
(0.045モル)を撹拌機付の耐圧反応容器に仕込
み、150℃で3時間撹拌しながら反応させた。
【0028】反応終了後、過剰の2−メチル−2−プロ
ペン−1−オールを留去し、得られた残渣にn−ヘキサ
ンを加えて晶析を行うと、白色粉末状の目的化合物 2
3.0gが得られた。(収率91.8%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。
ペン−1−オールを留去し、得られた残渣にn−ヘキサ
ンを加えて晶析を行うと、白色粉末状の目的化合物 2
3.0gが得られた。(収率91.8%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。
【0029】δppm(CDCl3 ,300MHz);
1.24(3H,m),1.68−2.15(2H,
m),2.00(3H,s),2.04(3H,s),
2.10(3H,s),2.35(3H,s),2.6
4−2.68(2H,m),3.56−3.68(2
H,m)。
1.24(3H,m),1.68−2.15(2H,
m),2.00(3H,s),2.04(3H,s),
2.10(3H,s),2.35(3H,s),2.6
4−2.68(2H,m),3.56−3.68(2
H,m)。
【0030】実施例2 (2,5,7,8−テトラメチル−6−アセトキシ−2
−エトキシカルボニル−クロマンの合成)4−アセトキ
シ−2,3,5−トリチメルフェノール 1.9g
(0.01モル)、メタアクリル酸エチル 9.2g
(0.08モル)、パラホルムアルデヒト 0.3g
(0.011モル)、ジブチルアミン 0.13g
(0.001モル)および酢酸 0.3g(0.005
モル)を混合し、15時間加熱還流した。
−エトキシカルボニル−クロマンの合成)4−アセトキ
シ−2,3,5−トリチメルフェノール 1.9g
(0.01モル)、メタアクリル酸エチル 9.2g
(0.08モル)、パラホルムアルデヒト 0.3g
(0.011モル)、ジブチルアミン 0.13g
(0.001モル)および酢酸 0.3g(0.005
モル)を混合し、15時間加熱還流した。
【0031】反応終了後、過剰のメタアクリル酸エチル
を留去し、得られた残渣にn−ヘキサン−酢酸エチル
(3:1)を加え再結晶を行うと、目的化合物の結晶が
2.36g得られた。(収率73.7%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。
を留去し、得られた残渣にn−ヘキサン−酢酸エチル
(3:1)を加え再結晶を行うと、目的化合物の結晶が
2.36g得られた。(収率73.7%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。
【0032】δppm(CDCl3 ,300MHz);
1.19(3H,t,J=7.1Hz),1.61(3
H,s),1.82−2.44(2H,m),1.95
(3H,s),2.04(3H,s),2.18(3
H,s),2.33(3H,s),2.46−2.69
(2H,m),4.10−4.17(2H,q,J=
7.1Hz)。
1.19(3H,t,J=7.1Hz),1.61(3
H,s),1.82−2.44(2H,m),1.95
(3H,s),2.04(3H,s),2.18(3
H,s),2.33(3H,s),2.46−2.69
(2H,m),4.10−4.17(2H,q,J=
7.1Hz)。
【0033】実施例3 (2,5,7,8−テトラメチル−6−アセトキシ−2
−ヒドロキシエチル−クロマンの合成)4−アセトキシ
−2,3,5−トリチメルフェノール 1.9g(0.
01モル)、3−メチル−3−ブテン−1−オール
8.5g(0.1モル)、パラホルムアルデヒド 0.
3g(0.011モル)、ジブチルアミン 0.13g
(0.001モル)および酢酸 0.3g(0.005
モル)を撹拌機付の耐圧反応容器に仕込み、150℃で
11時間撹拌しながら反応させた。
−ヒドロキシエチル−クロマンの合成)4−アセトキシ
−2,3,5−トリチメルフェノール 1.9g(0.
01モル)、3−メチル−3−ブテン−1−オール
8.5g(0.1モル)、パラホルムアルデヒド 0.
3g(0.011モル)、ジブチルアミン 0.13g
(0.001モル)および酢酸 0.3g(0.005
モル)を撹拌機付の耐圧反応容器に仕込み、150℃で
11時間撹拌しながら反応させた。
【0034】反応終了後、過剰の3−メチル−3−ブテ
ン−1−オールを留去し、得られた残渣にn−ヘキサン
−ジエチルエーテル(2:1)を加え再結晶を行うと、
白色粉末状の目的化合物 1.86gが得られた。(収
率63.6%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。
ン−1−オールを留去し、得られた残渣にn−ヘキサン
−ジエチルエーテル(2:1)を加え再結晶を行うと、
白色粉末状の目的化合物 1.86gが得られた。(収
率63.6%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。
【0035】δppm(CDCl3 ,300MHz);
1.30(3H,m),1.72−1.82(2H,
m),1.88−1.98(2H,m),2.00(3
H,s),2.04(3H,s),2.09(3H,
s),2.34(3H,s),2.39(1H,br.
s),2.63−2.68(2H,m),3.82−
3.98(2H,m)。
1.30(3H,m),1.72−1.82(2H,
m),1.88−1.98(2H,m),2.00(3
H,s),2.04(3H,s),2.09(3H,
s),2.34(3H,s),2.39(1H,br.
s),2.63−2.68(2H,m),3.82−
3.98(2H,m)。
【0036】実施例4 (2,8−ジメチル−2−ヒドロキシメチル−クロマン
の合成)o−クレゾール 16.2g(0.15モ
ル)、2−メチル−2−プロペン−1−オール 54.
1g(0.75モル)、80%パラホルムアルデヒド
6.2g(0.165モル)、ジブチルアミン 1.9
g(0.015モル)および酢酸 4.5g(0.07
5モル)を撹拌機付の耐圧反応容器に仕込み、170℃
で6時間撹拌しながら反応させた。
の合成)o−クレゾール 16.2g(0.15モ
ル)、2−メチル−2−プロペン−1−オール 54.
1g(0.75モル)、80%パラホルムアルデヒド
6.2g(0.165モル)、ジブチルアミン 1.9
g(0.015モル)および酢酸 4.5g(0.07
5モル)を撹拌機付の耐圧反応容器に仕込み、170℃
で6時間撹拌しながら反応させた。
【0037】反応終了後、過剰の2−メチル−2−プロ
ペン−1−オールを留去し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶離液;n−ヘキサン:酢
酸エチル=4:1)により精製すると、油状の目的化合
物 26.0gが得られた。(収率78.0%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。
ペン−1−オールを留去し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶離液;n−ヘキサン:酢
酸エチル=4:1)により精製すると、油状の目的化合
物 26.0gが得られた。(収率78.0%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。
【0038】δppm(CDCl3 ,300MHz);
1.29(3H,m),1.69−2.09(2H,
m),2.20(3H,s),2.73−2.93(2
H,m),3.62及び3.69(2H,AB型,J=
11.8Hz),6.75−6.80(1H,m),
6.93−7.00(2H,m)。
1.29(3H,m),1.69−2.09(2H,
m),2.20(3H,s),2.73−2.93(2
H,m),3.62及び3.69(2H,AB型,J=
11.8Hz),6.75−6.80(1H,m),
6.93−7.00(2H,m)。
【0039】実施例5 (ビタミンE アセテート(酢酸トコフェロール)の合
成)4−アセトキシ−2,3,5−トリメチルフェノー
ル 7.0g(0.036モル)、2,6,10,14
−テトラメチル−1−ペンタデセン 50.0g(0.
18モル)、80%パラホルムアルデヒド 1.4g
(0.045モル)、ジブチルアミン 0.5g(0.
0036モル)および酢酸 1.1g(0.018モ
ル)を撹拌機付の耐圧反応容器に仕込み、170℃で4
時間撹拌しながら反応させた。
成)4−アセトキシ−2,3,5−トリメチルフェノー
ル 7.0g(0.036モル)、2,6,10,14
−テトラメチル−1−ペンタデセン 50.0g(0.
18モル)、80%パラホルムアルデヒド 1.4g
(0.045モル)、ジブチルアミン 0.5g(0.
0036モル)および酢酸 1.1g(0.018モ
ル)を撹拌機付の耐圧反応容器に仕込み、170℃で4
時間撹拌しながら反応させた。
【0040】反応終了後、不溶物を濾別し、n−ヘキサ
ンを加え5%硫酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水の順で洗浄後、溶媒を留去した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離
液;n−ヘキサン:酢酸エチル=20:1)により精製
すると、油状の目的化合物 13.1gが得られた。
(収率75.0%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。
ンを加え5%硫酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、飽和食塩水の順で洗浄後、溶媒を留去した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離
液;n−ヘキサン:酢酸エチル=20:1)により精製
すると、油状の目的化合物 13.1gが得られた。
(収率75.0%) 得られた化合物の 1H−NMRスペクトルデータを以下
に示す。
【0041】δppm(CDCl3 ,300MHz);
0.85−0.90(12H,m),1.04−1.2
0(6H,m),1.25(3H,s),1.22−
1.48(12H,m),1.49−1.64(3H,
m),1.71−1.88(2H,m),2.00(3
H,s),2.04(3H,s),2.11(3H,
s),2.34(3H,s),2.58−2.64(2
H,m)。
0.85−0.90(12H,m),1.04−1.2
0(6H,m),1.25(3H,s),1.22−
1.48(12H,m),1.49−1.64(3H,
m),1.71−1.88(2H,m),2.00(3
H,s),2.04(3H,s),2.11(3H,
s),2.34(3H,s),2.58−2.64(2
H,m)。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法は、比
較的安価で入手し易い化合物を出発原料とし、化学的に
有用なクロマン化合物を収率よく得ることができるので
工業的に非常に有利である。また原料および試薬を混合
し加熱するという一段の反応で目的化合物を容易に得る
ことができる。
較的安価で入手し易い化合物を出発原料とし、化学的に
有用なクロマン化合物を収率よく得ることができるので
工業的に非常に有利である。また原料および試薬を混合
し加熱するという一段の反応で目的化合物を容易に得る
ことができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 フェノール化合物、ホルムアルデヒド類
および炭素−炭素二重結合を有する不飽和化合物を第2
級アミンおよび酸の存在下に反応させることを特徴とす
るクロマン化合物の製造方法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26418693A JP3400039B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | クロマン化合物の製造方法 |
US08/305,038 US5495026A (en) | 1993-09-28 | 1994-09-13 | Process for producing chroman |
AT94114968T ATE178062T1 (de) | 1993-09-28 | 1994-09-22 | Verfahren zur herstellung von chromanen |
DK94114968T DK0645383T3 (da) | 1993-09-28 | 1994-09-22 | Fremgangsmåde til fremstilling af chromaner |
ES94114968T ES2131137T3 (es) | 1993-09-28 | 1994-09-22 | Procedimiento para producir cromanos. |
DE69417326T DE69417326T2 (de) | 1993-09-28 | 1994-09-22 | Verfahren zur Herstellung von Chromanen |
EP94114968A EP0645383B1 (en) | 1993-09-28 | 1994-09-22 | Process for producing chromanes |
KR1019940024111A KR970005535B1 (ko) | 1993-09-28 | 1994-09-26 | 크로만의 제조 방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26418693A JP3400039B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | クロマン化合物の製造方法 |
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---|---|
JPH0797380A true JPH0797380A (ja) | 1995-04-11 |
JP3400039B2 JP3400039B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=17399674
Family Applications (1)
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---|---|
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KR (1) | KR970005535B1 (ja) |
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DE (1) | DE69417326T2 (ja) |
DK (1) | DK0645383T3 (ja) |
ES (1) | ES2131137T3 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002226473A (ja) * | 2000-08-29 | 2002-08-14 | Kuraray Co Ltd | クロマンカルボン酸の製造方法 |
JPWO2005073212A1 (ja) * | 2004-01-30 | 2007-09-13 | 三菱瓦斯化学株式会社 | クロマン化合物の製造方法 |
WO2008050829A1 (fr) | 2006-10-26 | 2008-05-02 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Procédé de fabrication de l'acide s -(-)-6-hydroxy-2,5,7,8-tétraméthylchromane-2-carboxylique et produit obtenu par le procédé |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5750564A (en) * | 1995-09-12 | 1998-05-12 | Hellberg; Mark | Anti-oxidant esters of non-steroidal anti-inflammatory agents |
TW458974B (en) * | 1997-07-17 | 2001-10-11 | Kuraray Co | Process for producing chromans |
EP0916665A1 (de) * | 1997-11-11 | 1999-05-19 | Lonza A.G. | Verfahren zur Herstellung von Chromanderivaten |
KR100567183B1 (ko) * | 1997-11-14 | 2006-06-13 | 론자 아게 | 포르밀이미다졸의제조방법 |
CZ20013076A3 (cs) * | 2000-08-29 | 2002-04-17 | Kuraray Co., Ltd. | Způsob výroby chromankarboxylové kyseliny |
WO2005035491A2 (en) * | 2003-10-10 | 2005-04-21 | Yasoo Health, Inc. | PROCESS FOR SYNTHESIZING d-TOCOTRIENOLS FROM 2- VINYLCHROMANE COMPOUND |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3010504A1 (de) * | 1980-03-19 | 1981-10-01 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Verfahren zur herstellung von 2-hydroxyalkylchromanen |
JPS6092283A (ja) * | 1983-10-27 | 1985-05-23 | Nippon Oil Co Ltd | クロマン化合物の選択的合成法 |
-
1993
- 1993-09-28 JP JP26418693A patent/JP3400039B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-09-13 US US08/305,038 patent/US5495026A/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-09-22 ES ES94114968T patent/ES2131137T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1994-09-22 EP EP94114968A patent/EP0645383B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-09-22 AT AT94114968T patent/ATE178062T1/de active
- 1994-09-22 DK DK94114968T patent/DK0645383T3/da active
- 1994-09-22 DE DE69417326T patent/DE69417326T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1994-09-26 KR KR1019940024111A patent/KR970005535B1/ko not_active IP Right Cessation
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002226473A (ja) * | 2000-08-29 | 2002-08-14 | Kuraray Co Ltd | クロマンカルボン酸の製造方法 |
JPWO2005073212A1 (ja) * | 2004-01-30 | 2007-09-13 | 三菱瓦斯化学株式会社 | クロマン化合物の製造方法 |
JP4904816B2 (ja) * | 2004-01-30 | 2012-03-28 | 三菱瓦斯化学株式会社 | クロマン化合物の製造方法 |
WO2008050829A1 (fr) | 2006-10-26 | 2008-05-02 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Procédé de fabrication de l'acide s -(-)-6-hydroxy-2,5,7,8-tétraméthylchromane-2-carboxylique et produit obtenu par le procédé |
US8080676B2 (en) | 2006-10-26 | 2011-12-20 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Method of producing S-(−)-6-hydroxy-2,5,7,8-tetramethylchromane-2-carboxylic acid and product obtained by the method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ATE178062T1 (de) | 1999-04-15 |
DK0645383T3 (da) | 1999-10-11 |
DE69417326D1 (de) | 1999-04-29 |
EP0645383B1 (en) | 1999-03-24 |
US5495026A (en) | 1996-02-27 |
DE69417326T2 (de) | 1999-09-09 |
ES2131137T3 (es) | 1999-07-16 |
KR970005535B1 (ko) | 1997-04-17 |
KR950008503A (ko) | 1995-04-17 |
EP0645383A1 (en) | 1995-03-29 |
JP3400039B2 (ja) | 2003-04-28 |
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