JPS6152133B2 - - Google Patents

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JPS6152133B2
JPS6152133B2 JP3612782A JP3612782A JPS6152133B2 JP S6152133 B2 JPS6152133 B2 JP S6152133B2 JP 3612782 A JP3612782 A JP 3612782A JP 3612782 A JP3612782 A JP 3612782A JP S6152133 B2 JPS6152133 B2 JP S6152133B2
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JP
Japan
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fluorine
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coch
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JP3612782A
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JPS58152835A (ja
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Nobuo Ishikawa
Tomoya Kitatsume
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Kogyo Co Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C49/00Ketones; Ketenes; Dimeric ketenes; Ketonic chelates
    • C07C49/04Saturated compounds containing keto groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C49/16Saturated compounds containing keto groups bound to acyclic carbon atoms containing halogen
    • C07C49/167Saturated compounds containing keto groups bound to acyclic carbon atoms containing halogen containing only fluorine as halogen
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は含フツ素環状化合物に関するものであ
る。 フツ素原子を有機化合物に組み込むことによつ
て、特異的な生物活性を示すフルオロ化合物が得
られることが知られている。本発明者は、ポリフ
ルオロオレフインの特有な化学的性質を活用した
一連の有機合成において、特にフルオロアセトア
セテートを使用する選択的なフツ素原子組み込み
方法を検討した結果、本発明による新規で有用な
有機化合物を見出すに至つたのである。 即ち、本発明は、 一般式: (但、R1及びR2は水素原子、メチル基又はエチル
基である。) で表されることを特徴とする含フツ素環状化合物
に係るものである。 なお、本発明の上記含フツ素環状化合物は、 一般式: (但、R3は水素原子又は脂肪族炭化水素基、R4
水素原子又は脂肪族若しくは芳香族炭化水素オキ
シカルボニル基、Xはマイケル付加反応の受容体
に由来する基である。) で表わされることを特徴とするフルオロケトン類
のうち、例えば 一般式: (但、R4は水素原子又は脂肪族又は芳香族炭化水
素オキシカルボニル基、R1及びR2は前記した水
素原子、脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水素基
であり、R2は更に脂肪族炭化水素オキシ基又は
芳香族炭化水素オキシ基であつてよい。) で表される2−フルオロジケトンから誘導される
のが望ましい。この場合、本発明の上記含フツ素
環状化合物の一般式中のR1及びR2は夫々、上記
したフルオロケトン化合物としての2−フルオロ
ジケトンのR1及びR2がそのまま導入されたもの
である。 上記フルオロケトン類において、上記のR3
しては炭素原子数10以下のメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等のアル
キル基が適用されてよい。また、上記のR4とし
ては、水素原子をはじめ、特に炭素原子数11以下
のメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカ
ルボニル基等の脂肪族炭化水素オキシカルボニル
基が適用されてよい。更に、R4として、ベンゼ
ン環等の芳香族炭化水素基をエーテル結合を介し
て有する炭素原子数11以下の芳香族炭化水素オキ
シカルボニル基が適用されてよい(ベンゼン環に
はブチル基以下の低級アルキル基が置換導入され
ている。)。更に、上記のXは、下記一般式で表さ
れる不飽和化合物(マイケル付加反応−Michael
reaction−の受容体)に由来する基であるのが望
ましい。 一般式: YCH=CHR1 (但、R1は水素原子、脂肪族炭化水素基又は芳香
族炭化水素基;Yは強い陰性基からなる原子団で
あつて、R1が結合している炭素原子との間で環
を形成しているものも含む。) 又は YC≡CR1 (但、R1及びYは前記したものと同じ。) ここで、Yは、炭素間不飽和結合を形成してい
る炭素原子に結合したアルキルカルボニル基、ア
ルコキシカルボニル基又はシアノ基からなつてい
てよい。 次に、本発明を2−フルオロアセトアセテート
を利用した含フツ素環状化合物の合成について詳
細に説明する。 まず、モノフルオロ化合物のビルデイングブロ
ツクと考えられる2−フルオロアセトアセテート
は、例えば次式に示す如くトリフルオロエテンか
ら高収率で合成される。 即ち、出発原料であるトリフルオロエテンはフ
リーデルクラフツ反応で4−クロロ−3・4・4
−トリフルオロ−2−ブタノンが生成され、こ
れが更に塩基の作用で2−フルオロアセトアセテ
ートに転化する。この反応プロセス自体は、本
発明者による“Bull.Chem.Soc.Jpn.”54、832
(1981)において既に提案したプロセスであつて
よい。上記からへの反応は具体的には次のよ
うに進行する。 次いで、この2−フルオロアセトアセテート
は塩基の作用でマイケル付加反応によつてマイケ
ル付加物に転化される。ここで使用される塩基と
しては、裸のフルオリドイオン(F-)の有効な発
生源であるスプレー乾燥されたKFを使用するの
がよい。このスプレー乾燥KFは、例えば市販の
KF水溶液(濃度30重量%)を3Kg/hでスプレー
させ、熱風(300〜500℃)で乾燥させることによ
つて得られ、その物理的性状は粒径10〜50μm、
比表面積1.3m2/g、かさ比重0.3〜0.7g/ml、含水
量0.24%であり、他の凍結又は焙焼乾燥法による
場合に比べてKFの比表面積が著しく大きく、ま
た短時間で高収率にフツ素化物が得られる強力な
フツ素化剤である。このスプレー乾燥KFはF-
有用な塩基として供給する優れた試薬であつて、
下記式に示す如くに、2−フルオロアセトアセテ
ートに対し裸のF-を作用させてアニオン
選択的に生成し、マイケル付加反応の受容体
よつてマイケル付加物が容易に得られる。 このマイケル付加反応において、使用する受容
体を種々変えたところ、下記表に示す各マイケル
付加物が得られた。これによれば、受容体とし
て、その陰性基がカルボニル基からなつている方
が、特に付加体の収率面で良い結果が得られるこ
とが分る。なお、表中の*印は、混合物として得
られた付加物をガスクロマトグラフイーで分取し
たことを示す。 【表】 【表】 次に、特にマイケル付加物は、脱炭酸するこ
とによつて相当するモノフルオロジケトンを生成
するものと期待される。そこで、本発明者は種々
の方法で脱炭酸を試みた結果、HClを使用するの
が極めて良好に目的のモノフルオロジケトンが得
られることが分かつた。これは次式で表される。 このジケトンは更に、次式に従つて分子内環
化反応(クライゼン縮合)により本発明の目的化
合物:含フツ素環状化合物であるシクロヘキサノ
ン誘導体となり、そしてこれも脱水を受けて本
発明の目的化合物:シクロヘキセノン誘導体
なる。 上記した如く、出発原料である例えばトリフル
オロエテンをフツ素原子組込みのビルデイングブ
ロツクとすることによつて、位置選択的にフツ素
原子が分子内に導入された本発明による含フツ素
環状化合物が得られる。この含フツ素環状化合物
は所定位置にフツ素原子を有しているために、例
えば酵素自殺基質等として有用な生物活性を示す
ものである。 次に、本発明を実施例について参考例と共に更
に詳細に説明するが、以下の実施例は本発明を限
定するものではなく、その技術的思想に基いて
種々変形が可能である。 参考例 1 まず、各種の2−フルオロジケトンの合成例を
説明する。 (a) CH3COCF(CO2C2H2)CH2−CH2COCH3 (5)
の合成: 2−フルオロアセトアセテート(1.48g、10
mmol)とメチルビニルケトン(0.84g、12、
mmol)及びスプレー乾燥フツ化カリウム
(1.74g、30mmol)をスルホラン(20ml)を混
合し、混合液を1時間室温にて撹拌した。反応
液に水(500ml)を加え、油層をジエチルエー
テルにて抽出したのち、抽出液を硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。 溶媒を留去したのち残渣を減圧蒸留し、生成
(5)(>99%、bp94〜96℃/0.7mmHg)を得
た。 この生成物のスペクトルは次の通りであつ
た。 Mass:M+218 NMR:1H(δ、CDCl3) 1.3(CH2C )、2.3(C 3CO)、2.1(C
3CO)、2.3〜3.1(CH2CH2)、4.3(CH3C
19 F(δ)88(CF)(外部標準CF3CO2H) (b) CH3COCF(CO2C2H5)CH2
CH2COCH2CH3 (5)の合成: 2−フルオロアセトアセテート(1.48g、10
mmol)とエチルビニルケトン(1.0g、10m
mol)及びスプレー乾燥フツ化カリウム(1.74
g、30mmol)をスルホラン(20ml)と混合
し、混合液を1時間室温にて撹拌した。反応液
に水(500ml)を加えて生じた油層をジエチル
エーテルにて抽出したのち、抽出液を硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。 溶媒を留去したのち、残渣を減圧蒸留し、生
成物(5)(>99%、bp104〜106℃/0.8mmHg)を
得た。 この生成物のスペクトルは次の通りであつ
た。 Mass:M+232 NMR:1H(δ、CDCl3) 1.3(C 3CH2)、2.2(CH3CO)、3.6(C
)、1.0(C 3CH2)、2.1〜2.7(6H)、4.3
(CH3C 19 F(δ)88.1(CF)(外部標準CF3CO2H) (c) CH3COCHFCH2CH2COCH3 (6)の合成: 付加体(:CH3COCF(CO2Et)−
CH2CH2COCH3)(2.18g、10mmol)と1N塩
酸(2ml)をジエチルエーテル(10ml)に混合
し、混合物を24時間室温で撹拌したのち、油層
を分離した。 減圧蒸留にて(CH3COCHFCH2
CH2COCH3)(65%、bp75〜76℃/4mmHg)
を得た。 この生成物のスペクトルは次の通りであつ
た。 Mass:M+146 NMR:1H(δ、CDCl3) 4.5(1H)、1.0(CH3)、2.0〜2.8、2.1
(CH3CO)19 F(δ)113(CF)(外部標準CF3CO2H) (d) CH3COCHFCH2CH2COCH2−CH3 (6)の合
成: 付加体(:CH3COCF(CO2Et)
CH2CH2COCH2CH3)(2.32g、10mmol)と
1N塩酸(2ml)をジエチルエーテル(10ml)
に混合し、混合物を24時間室温で撹拌したの
ち、油層を分離した。 減圧蒸留にて(CH3COCHFCH2
CH2COCH2CH3)(70%、bp80〜82℃/3mm
Hg)をえた。 この生成物のスペクトルは次の通りであつ
た。 Mass:M+160 NMR:1H(δ、CDCl3) 4.6(1H)、1.0(3H)、2.1(3H)、2.0〜2.6
(6H)19 F(δ)112.5(外部標準CF3CO2H) 実施例 1 【式】(7)の合成: 上記参考例1(c)で得たジケトン(:CH3
COCHFCH2CH2COCH3)(1.46g、10mmol)と
ナトリウムメチラート(20ml)の混合物を50℃で
5時間反応させた後、水(500ml)を加え、油層
をジエチルエーテルで抽出した。抽出液を硫酸マ
グネシウムで乾燥したのち、溶媒を留去した。減
圧蒸留にて含フツ素環状化合物(52%、bp76
〜79℃/2mmHg)をえた。 この生成物のスペクトルは次の通りであつた。 Mass:M+146 NMR:1H(δ、CDCl3) 1.0(3H)、2.0〜3.1(6H)、4.5(1H)、5.1
(1H)19 F(δ)113(外部標準CF3CO2H) 実施例 2 【式】(7)の合成: 実施例1の反応において、ジケトン(:CH3
−COCHFCH2CH2COCH2CH3)(1.60g、10m
mol)、ナトリウムメチラート(20ml)を用い、
同様な反応をおこなつた。減圧蒸留にて含フツ素
環状化合物(56%、bp83〜86℃/2mmHg)を
えた。 この生成物のスペクトルは次の通りであつた。 Mass:M+160 NMR:1H(δ、CDCl3) 1.0〜1.2(6H)、2.0〜3.3(6H)、4.5(1H)、
5.2(1H)19 F(δ)112(外部標準CF3CO2H) 参考例 2 【式】(8)の合成: 実施例1で合成した含フツ素環状化合物
(1.46g、10mmol)に五酸化リン(2g)を加
え、150℃に加熱しながら脱水した。精製は蒸留
にておこない、(63%、bp90〜93℃/12mm
Hg)をえた。 この生成物のスペクトルは次の通りであつた。 Mass:M+128 NMR:1H(δ、CDCl3) 2.1(3H)、2.0〜3.0(4H)、4.6(1H)、5.2
(1H)19 F(δ)113.5(外部標準CF3CO2H) 参考例 3 【式】(8)の合成: 実施例2で合成した含フツ素環状化合物
(1.6g〜10mmol)に五酸化リン(2g)を加
え、150℃に加熱しながら脱水した。精製は蒸留
にておこない、含フツ素環状化合物(52%、
bp83〜84℃/6mmHg)をえた。 この生成物のスペクトルは次の通りであつた。 Mass:M+142 NMR:1H(δ、CDCl3) 1.0(3H)、2.0〜3.1(6H)、4.6(1H)、5.2
(1H)19 F(δ)114(外部標準CF3CO2H)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式: (但、R1及びR2は水素原子、メチル基又はエチル
    基である。) で表されることを特徴とする含フツ素環状化合
    物。
JP3612782A 1982-03-08 1982-03-08 含フッ素環状化合物 Granted JPS58152835A (ja)

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JP3612782A JPS58152835A (ja) 1982-03-08 1982-03-08 含フッ素環状化合物
EP19830102236 EP0088423B1 (en) 1982-03-08 1983-03-07 Fluoroketones and cyclic condensation products thereof
DE8383102236T DE3371903D1 (en) 1982-03-08 1983-03-07 Fluoroketones and cyclic condensation products thereof

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7615668B2 (en) 2004-10-18 2009-11-10 Central Glass Co., Ltd. Method for producing 4,4,4-trifluorobutane-2-one

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Publication number Publication date
EP0088423B1 (en) 1987-06-03
EP0088423A3 (en) 1984-05-23
JPS58152835A (ja) 1983-09-10
DE3371903D1 (en) 1987-07-09
EP0088423A2 (en) 1983-09-14

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