JPS5943466B2 - シス−ヘキサヒドロジベンゾピラノン類の製法 - Google Patents

シス−ヘキサヒドロジベンゾピラノン類の製法

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JPS5943466B2
JPS5943466B2 JP52081486A JP8148677A JPS5943466B2 JP S5943466 B2 JPS5943466 B2 JP S5943466B2 JP 52081486 A JP52081486 A JP 52081486A JP 8148677 A JP8148677 A JP 8148677A JP S5943466 B2 JPS5943466 B2 JP S5943466B2
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ウイリアム・エイ・デイ
エドワ−ド・ア−ル・ラバグニノ
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Eli Lilly and Co
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D311/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
    • C07D311/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D311/78Ring systems having three or more relevant rings
    • C07D311/80Dibenzopyrans; Hydrogenated dibenzopyrans

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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、5一置換レゾルシノ一ルと1−アルコキシ−
4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−1,4−
シクロヘキサジエンとを、適当な触媒の存在下に反応さ
せて、対応するdl−6a,10a−シス−1−ヒドロ
キシ−3一置換−6,6−ジメチル−6,6a,7,8
,10,10aヘキサヒドロ−9H−ジベンゾ〔b,d
〕ピラン−9−オンを得る新規製造法に関する。
1−ヒドロキシ−3一置換−6,6−ジメチルー6,6
a,7,8,10,10a−ヘキサヒドロ−9H−ジベ
ンゾ〔b,d〕ピラン−9−オンの多工程からなる製法
は、フアーレンホルツらによつて報告されている(Fa
hrenho1tz,Lurie,Kierstead
:J.Am.Chem.1』,2079(1966):
89,5934(1967))。
この合成法では、5一置換レゾルシノ一ルをα−アセチ
ルグルタール酸ジエチルと反応させ、得られた4−メチ
ル−5−ヒドロキシ−7一置換−クマリン−3−プロピ
オン酸エチルを水素化金属で閉環させて1−ヒドロキシ
−3一置換−6,7,8,10−テトラヒドロ−6H−
ジベンゾ〔b,d〕ピラン−6,9−ジオンをまず製造
した。次に、この9位のケトンをケタール化して保護し
た後、そのケタール化合物をメチルマグネシウムブロミ
ドと反応させ、さらに脱ケタール化して、1−ヒドロキ
シ−3一置換−6,6−ジメチル−6,6a,7,8−
テトラヒドロ−6H−ジベンゾ〔b,d〕ピラン−9−
オンを得た。そめ△戸(1oa)二重結合を還元すると
、dl−6a,10a−トランス−1−ヒドロキシ−3
一置換−6,6−ジメチル−6,6a,7,8,10,
10a−ヘキサヒドロ−9H−ジベンゾ〔b,d〕ピラ
ン−9オンが主生成物として得られ、極く少量のdl−
6a,10a−シス異性体が副生した。このd/l−6
a,10a−シス−1−ヒドロキシ−3一置換−6,6
−ジメチル−6,6a,7,8,10,10a−ヘキサ
ヒドロ−9H−ジベンゾ〔b,d〕ピラン−9−オンも
薬理活性を有するが、その活性は対応するトランス異性
体のそれよりも弱い。
し力化ながら、このシス化合物は、薬理的に活性なトラ
ンス異性体へ導くための中間体として有用である。例え
ば、dl−シスージべンゾ〔b,d〕どラン−9−オン
誘導体を、ジクロルメタンのような溶媒中で塩化アルミ
ニウムまたは臭化アルミニウムと反応させると完全な異
件化が起つて、対応するdl−トランス誘導体が得られ
ることが最近見出された。こうして得られるdl−6a
,10a−トランス−1−ヒドロキシー3一置換−6,
6−ジメチル−6,6a,7,8,10,10a−ヘキ
サヒドロ−9H−ジベンゾ〔b,d〕ピラン−9−オン
は、例えば米国特許第3,928,598号、同第3,
944,673号、同第3,953,603号の記載に
よると、不安症やうつ病の治療に有効であることが認め
られている。本発明は、下記の式(式中、RはC5〜C
]。
アルキルを表わし、6a位と10a位に結合する水素原
子は互いにシス配位を有するものとする。)で表わされ
る6a,10a−シスーヘキサヒドロジベンゾピラノン
化合物の新しい製造法に関し、その要旨は、式 で表わされる1−アルコキシ−4−(1−ヒドロキシ−
1−メチルエチル)−1,4−シクロヘキサジエンを、
下記の式(式中、Rは上記と同意義。
)で表わされる5一置換レゾルシノ一ルと、有機溶媒中
、三臭化ホウ素、三フツ化ホウ素、塩化第二スズのよう
な触媒の存在下に、通常−30℃ないし100℃で反応
させる点にある。
本製造法のより好ましい実施形態においては、反応混液
に一定量の水を含ませる。
特に、式1の化合物1モルを製造するにあたり、1モル
の水を反応混液に加えるのが好ましい。本発明は、dl
−6a,10a−シスーヘキサヒドロージベンゾ〔b,
d〕ピラン−9−オンの有利な製法を提供する。
ここで用いるゞ6a,10a−シス2という用語は、前
記式によつて表わされる化合物の6aおよびlOa位に
結合している水素原子の相対的配置に関する。従つて、
ゞ6a,10a−シス7として示される化合物は、前記
式において6aおよびl0a位に結合している水素原子
が分子面に対して同じ側に配置している化合物である。
このことから理解されるように、ゞ6a,10a−シス
7という表示によつて少くとも2個の異性体が含まれる
ことになる。さらに詳しく云えば、6a水素と10a水
素が共に分子面の上側に配置している化合物があつて、
この場合それらの絶対配置は、6aβ,10aβとして
示される。一方では、6a水素と10a水素が共に分子
面の下側に配置している化合物があつて、この場合それ
らの絶対配置は6aα,10aαとして示される。ここ
では、6a位水素原子とlOa位水素原子の絶対配置は
表示しないこととする。
従つて、ゞ6a,10a−シス7という表示は、前記一
般式で表わされる化合物のそれぞれの鏡像異性体を示す
だけでなく、これら鏡像異性体の混合物をも示すものと
理解されるべきである。例えば、本発明方法で製造され
る6a,10a−シス化合物は、6aα,10aα一体
および6aβ,10aβー体のいずれであつてもよく、
さらに両者の混合物であつてもよいものとし、本発明方
法による通常の生成物は後者であつて、この種の混合物
は常法通りにゞdl一混合物2として表示される。本発
明の方法によつて製造される製品は、実質的に専らl−
ヒドロキシ−3一置換−6,6−ジメチル−6,6a,
7,8,10,10a−ヘキサヒドロ−9H−ジベンゾ
〔b,d〕ピラン−9オンのdl−6a,10a−シス
異性体であるが、一般に約5%ないし約15%(重量)
程度の少量の対応するdl−6a,10a−トランス異
性体が検出される。し力化ながら、主生成物であるd′
−シスヘキサヒドロジベンゾピラノンは、一般にハロゲ
ン化アルミニウムで処理することによつて(詳細は後記
)、純粋なdl−トランス異件体に変換されるので、上
記の混合生成物から卜ランス異性体を除去する精製は不
必要である。本発明方法によれば、d2−6a,10a
−シス−1−ヒドロキシ−3一置換−6,6−ジメチル
−6,6a,7,8,10,10a−へキサヒドロ−9
H−ジベンゾ〔b,d〕ピラン−9−オンは、凡そ等モ
ル量の1−アルコキシ−4−(1ヒドロキシ−1−メチ
ルエチル)−1,4−シクロヘキナジエンと5一置換レ
ゾルシノ一ルとを、三臭化ホウ素、三フツ化ホウ素また
は塩化第二スズのような触媒の存在下に反応させること
によつて製造される。5−置換レゾルシノ一ルの5位お
よび式1の目的物質の3位に存在する置換基は同一であ
り、それぞれの式においてRで表わされている。
Rは、C5〜CT)アルキル基を表わし、例えば1,1
−ジメチルペンチル、n−ぺンチル、イソヘキシル、n
−ヘキシル、1−メチルヘキシル、1−エチル2−メチ
ルヘキシル、1,2−ジメチルヘプチル、1,1−ジメ
チルヘプチル、n−オクチル、1,2,3−トリメチル
ヘプチル、1−メチルノニル、n−デシル、1,1−ジ
メチルオクチル、1−エチル−1−メチルヘキシルを含
む。本発明方法に使用される5一置換レゾルシノルの例
には、5−n−ぺンチルレゾルシノ一ル、5−n−ヘキ
シノレレゾノレ冫ノ一ノレ、5−(1−メチル−2−エ
チルヘキシル)レゾルシノ一ル、5−(191−ジメチ
ルオクチル)レゾルシノ一ル、5−(1,2−ジメチル
ブチル)レゾルシノ一ル、5−(1,2−ジメチルヘプ
チル)レゾルシノール、5−(1−エチル−2−メチル
ブチル)レゾルシノ一ル、5−n−オクチルレゾルシノ
一ルが含まれる。
先に述べた通り、本発明にかかる新規製造方法において
は、凡そ等モル量ずつの5一置換レゾルシノ一ルと1−
アルコキシ−4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル
)−1,4−シクロヘキサジエンとを混和する。
し力化、必要なら、0.1〜2モル過剰の5一置換レゾ
ルシノ一ルを使用することができる。本反応は、三臭化
ホウ素、三フツ化ホウ素、塩化第二スズのような触媒の
存在下に実施される。
三フツ化ホウ素は通常ジエチルエーテラートとして利用
されるが、好ましい触媒は塩化第二スズである。反応に
使用する触媒の量は、両反応成分のモル数に対して等モ
ル量もしくは僅かに過剰量である。例えば、使用する触
媒の量は、0.1〜5.0モル過剰の範囲で変動し得る
が、必要であればさらに大過剰に使用することもできる
。反応は有機溶媒中で行うのが最も好ましいが、特定の
溶媒が必要とされることはない。
通常使用される溶媒の例には、ハロゲン化炭化水素類(
シクロメタン、クロロホルム、1,1−ジクロルエタン
、1,2−ジクロルエタン、ブロムメタン、1,2−ジ
ブロムエタン、1−ブロム−2−クロルエタン、1−ブ
ロムプロパン、1,1−ジブロムエタン、2−クロルプ
ロパン、1−ヨードプロパン、1−ブロム−2−クロル
エタン、ブロムベンゼン、1,2−ジクロルベンゼンな
ど)、芳香族溶媒(ベンゼン、クロルベンゼン、ニトロ
ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エーテル類(ジ
エチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジメチルエー
テル、ジイソプロピルエーテルなど)が含まれる。好ま
しい溶媒としては、ハロゲン化炭化水素類、特にジクロ
ルメタン、芳香族溶媒、特にベンゼンが挙げられる。本
製造法は、−30℃ないし100℃の間で実施されるが
、−10℃ないし40℃で実施するのが好都合であり、
さらに好ましい温度は0℃ないし25℃である。
他の観点では、好ましい反応温度は−20℃ないし10
0℃とすることもできる。一般に、本反応は0.5ない
し8時間以内に実質的に完了する。さらに長い反応時間
によつて本反応が阻害されることはなく、必要に応じて
利用されてもよい。水は、本反応にとつて好ましい成分
である。
水を反応混合物に加えた場合、式1の生成物の収率が約
20ないし25%増加する。両反応成分の量および期待
される生成物の量に対して等モル量の水を使用した場合
に最良の結果が得られる。さらに大量、例えば0.1な
いし1.0モル過剰の水が、必要なら使用されてもよい
。式1の生成物は、反応の混合物を、塩酸または硫酸の
ような酸水溶液または塩基水溶液あるいはそれらの両方
で順次洗浄し、さらに水洗することによつて、容易に単
離される。
次いで、反応溶媒を留去すると、目的とするdl−6a
,10aシスージベンゾ〔B,d〕ピラノン誘導体(式
1で表わされる)が得られ、必要に応じてクロマトグラ
フイ一や結晶化(ヘキサンやシクロヘキサンのような溶
媒から行われる)などの潜法によつてさらに精製され得
る。本発明方法によつて容易に製造される式1のdl−
6a,10a−シスージベンゾ〔B,d〕ピラノン類の
例としては、dl−6a,10a−シス一1−ヒドロキ
シ−3−n−ペンチル一6,6−ジメチル−6,6a,
7,8,10,10a−ヘキサヒトロー9H−ジベンゾ
〔B,d〕ピラン一9−オン;dl−6a,10a−シ
ス一1−ヒドロキシ3−(1,2−ジメチルヘプチル)
−6,6−ジメチル−6,6a,7,8,10,10a
−ヘキサヒトロー9H−ジベンゾ〔B,d〕ピラン一9
−オンなどが挙げられる。
本製造方法において必要な原料物質である5置換レゾル
シノールは容易に入手できる(AdanlsetaI:
J−Am−Chem.SOc−2702664(194
8))。
1−アルコキシ−4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエ
チル)−1,4−シクロヘキサジエンは、市販のp−ア
ルコキシアセトフエノンから容易に製造される。
例えば、p−アルコキシアセトフエノンをメチルマグネ
シウムプロミドと反応させると1−アルコキシ−4−(
1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ベンゼンが得られ
る。後者を、液体アンモニア中でリチウムと反応させて
還元すると、目的とする1−アルコキシ4−(1−ヒド
ロキシ−1−メチルエチル)1,4−シクロヘキサジエ
ンが高収率で得られる。この製法はイノホツヘンらによ
つて詳しく報告されている(InhOffen,eta
l:Ann.,674,28〜35(1964))。先
に述べた通り、式10d1−6a,10a−シス一1−
ヒドロキシ−3一置換−6.6−ジメチル−6,6a,
7,8,10,・10a−ヘキサヒトロー9H−ジベン
ゾ〔B,d〕ピラン一9−オンは薬理的に活性であり、
さらにまた抗不安剤および抗うつ剤の製造に有用である
例えば、dl一6a,10a−シス一1−ヒドロキシ−
3(1,1−ジメチルヘプチル)−6.6−ジメチル−
6,6a,7,8,10,10a−ヘキサヒトロー9H
−ジベンゾ〔B,d〕ピラン一9−オンをジクロルメタ
ン中で塩化アルミニウムと反応させると完全な異性化が
起り、対応するdl−6a,10a−トランス−誘導体
、すなわらdl−6a,10a−トランス−1−ヒドロ
キシ−3−(1,1−ジメチルヘプチル)−6.6−ジ
メチル−6,6a,7,8,10,10a−ヘキサヒト
ロー9H−ジベンゾ〔B,d〕ピラン一9−オンが得ら
れる。後者は、一日量約0.1ないし100W1gで人
体に投与するとき、不安症および/またはうつ病の治療
に特に有効である。以下の詳しい例示は、本発明方法を
さらに説明しようとするものである。
参考例 1 1−メトキシ−4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチ
ル)−1,4−シクロヘキサジエン薄片状金属リチウム
14.09とテトラヒドロフラン200m1を含む液体
アンモニア800m1を撹拌しておき、これに1−メト
キシ−4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)ベン
ゼン33.29をエタノール500dに溶かした溶液を
1時間かけて滴下した。
1−メトキシ−4−(1−ヒドロキン一1−メチルエチ
ル)ベンゼンの滴下終了後反応混液を15分間撹拌した
反応混合物をエタノールで希釈し、砕氷10009に注
加した。この水性混合物をジエチルエーテルで抽出し、
工ーテル抽出液を合併し、飽和硫酸アンモニウム水溶液
および水で洗浄し、乾燥した。溶媒を留去して得られる
油状物を蒸留して、1−メトキシ−4(1−ヒドロキシ
−1−メチルエチル)−1,4シクロヘキサジエン22
9を得た。Bp85〜90℃/0.3mmHg0実施例
1 d1−6a,10a−シス一1−ヒドロキシ3−(1,
1−ジメチルヘプチル)−6.6−ジメチル−6,6a
,7,8,10,10a−ヘキサヒトロー9H−ジベン
ゾ〔B,d〕ピラン一9オン1−メトキシ−4−(1−
ヒドロキシ−1−メチルエチル)−1,4−シクロヘキ
サジエン504ηと5−(1,1−ジメチルヘプチル)
レゾルシノール708ワをベンゼン25aに溶力化た溶
液を撹拌し、これに市販の三フツ化ホウ素・ジエザルエ
ーテラート溶液5m1を一度に加えた。
反応混合物を25℃で5時間撹拌し、6N塩酸7571
11に加えた。この混合物からベンゼンを留去し、この
酸性水溶液をジエチルエーテルで数回抽出した。エーテ
ル抽出液を合併し、水および炭酸水素ナトリウム水溶液
で洗浄し、乾燥した。減圧下に溶媒を留去し、固形残渣
をヘキサンから再結晶して、dl−6a,10a−シス
一1−ヒドロキシ−3−(1,1−ジメチルヘプチル)
−6.6ジメチル−6.6a,7,8,10,10a−
ヘキサヒトロー9H−ジベンゾ〔B,d〕ピラン9−オ
ン365ηを得た。Mpl53〜158実施例 2d1
−6a,10a−シス一1−ヒドロキシ−3−n−ペン
チル一6.6−ジメチル−6,6a,7,8,10,1
0a−ヘキサヒトロー9H−ジベンゾ〔B,d〕ピラン
一9−オン1−メトキシ−4−(1−ヒドロキシ−1−
メチルエチル)−1,4−シクロ′\キサジエン2.6
69と5−(n−ペンチル)レゾルシノール2。
99をジクロルメタン110TIIIに溶かし、撹拌し
ながら−5℃に冷却し、塩化第二スズ4.2m1を5分
間で滴下した。
反応混合物の温度は、塩化第ニスズの滴下中に−5℃か
ら2℃に上昇した。塩化第二スズを加え終つた後、反応
混合物を約24℃に暖め、同温度で7時間撹拌した。次
いで、反応液を水およびIN水酸化ナトリウム溶液で洗
浄し、乾燥した。減圧下に溶媒を留去し、油状残渣をn
−ヘキサン10Tff3から結晶化して、Dl6a,l
Oaシス一1−ヒドロキシ−3−n−ペンチル一6.6
−ジメ′チル−6,6a,7,8,10,10a−ヘキ
サヒトロー9H−ジベンゾ〔B,d〕ピラン一9−オン
450即を得た。Mpl2O−1349C0実施例 3 d1−6a,10a−シス一1−ヒドロキシ−3−(1
,1−ジメチルヘプチル)−6.6−ジメチル−6,6
a,7,8,10,10a−ヘキサヒトロー9H−ジベ
ンゾ〔B,d〕ピラン一9−オン実施例1の一般操作に
従い、5−(1,1−ジメチルヘプチル)レゾルシノー
ル11.89をl−メl・キシ一4−(1−ヒドロキシ
−1−メチルエチル)−1,4−シクロヘキサジエン1
0,09と、ジクロルメタン(シクロヘキセンで安定化
)200me中、塩化第二スズ13m1の存在下に反応
させた。
両反応成分をジクロルメタンに溶力化、5℃に冷却した
後塩化第二スズを滴下した。この混合物を室温まで暖め
、7時間撹拌した。反応混合物に水200mjを加え、
撹拌し、2層に分離した。有機層を、水、2N塩酸、水
、IN水酸化ナトリウム(2回)および水(2回)で洗
浄した。有機溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発乾
固した。残渣をヘキサンから再結晶してdl−6a,1
0a−シス一1−ヒドロキシ−3−(1,1−ジメチル
ヘプチル)−646−ジメチル−6,6a,7,8,1
0,10a−ヘキサヒトロー9H−ジベンゾ〔B,d〕
ピウン一9−オン11.09を得た。本品は、薄層クロ
マトグラフイ一により、実施例1の生成物と同定された
。実施例 4 d1−6a,10a−シス一1−ヒドロキシ−3−(1
,1−ジメチルヘプチル)−6.6−ジメチル−6,6
a,7,8,10,I0a−ヘキサヒトロー9H−ジベ
ンゾ〔B,d〕ピランー9−オン塩化第二スズの添加前
に反応液を−10℃に冷却したこと、塩化第二スズの添
加後0〜5℃で7時間反応液を撹拌したことを除いては
、実施例3と同一の操作を実施した。
・dl−6a,10aーシス一1−ヒドロキシ−3−(
1,1−ジメチルヘプチル)−6.6−ジメチル−6,
6a,7,8,10,10a−ヘキサヒトロー9H−ジ
ベンゾ〔B,d〕ピラン一9−オン11.2gが得られ
、本品は薄層クロマトグラフイ一により実施例1の生成
物と同定された。実施例 5 d′−6a,10a−シス一1−ヒドロキシ−3−(1
,1−ジメチルヘプチル)−6.6−ジメチル−6,6
a,7,8,10,10a−ヘキサヒトロー9H−ジベ
ンゾ〔B,d〕ピラン9−オン実施例3の方法を繰返し
実施した。
但し、塩化第二スズの添加は5℃で行い、塩化第二スズ
の添加後反応液を7時間還流しながら撹拌した。dl−
6a,10a−シス一1−ヒドロキシ−3(1,1−ジ
メチルヘプチル)−6.6−ジメチル−6,6a,7,
8,10,10a−ヘキサヒトロー9H−ジベンゾ〔B
,d〕ピラン一9−オン9.99が得られ、本品は薄層
クロマトグラフイーノにより実施例1の製品と同定され
た。
以下の実施例は式1の化合物の合成に際して少量の水を
加えた場合を説明するものである。
実施例 6d1−6a,10a−シス一1−ヒドロキシ
−3−(1,1−ジメチルヘプチル)−6.6−ジメチ
ル−6,6a,7,8,10,10a−ヘキサヒトロー
9H−ジベンゾ〔B,d〕ピラン一9−オン5−(1,
1−ジメチルヘプチノ(ハ)レゾルシノール11.8!
1とl−メトキシ−4−(1−ヒドロキシ−1−メチル
エチル)−1,4−シクロヘキサジエン10.09をジ
クロルメタン(市販品)200aに溶かし、氷−アセト
ン浴中で撹拌しながら約−1『Cに冷却した。
この冷却撹拌中の混液に水0.9r!11を一度に加え
、次いで塩化第二スズ13m1,を15分間で滴下した
。塩化第二スズの滴下中に反応混合物の温度は−10℃
から+5℃に上昇した。反応混合物の温度を0〜5℃に
維持しながら7時間撹拌した。反応混合物を、水、2N
塩酸、1N水酸化ナトリウムおよび水で洗浄した。この
洗浄後の混液を乾燥し、減圧ドに溶媒を留去して固形物
を得た。これをn−ヘキサン100m1から再結晶して
dl−6a,10a−シス一1ーヒドロキシ−3−(1
,1−ジメチルヘプチル)一6.6−ジメチル−6,6
a,7,8,10,10a−ヘキサヒトロー9H−ジベ
ンゾ〔B,d〕ピラン一9−オン15.5f1(収率8
3%)を得た。Mpl53〜1585C0ガスーリキツ
ドクロマトグラフイ一の結果、本品は約13%のdl−
トランス異性体を含むことが判つた。
実施例 7 d1−6a,10a−シス一1−ヒドロキシ−3−(1
,1−ジメチルヘプチル)−6.6−ジメチル−6,6
a,7,8,10,10a−ヘキサヒトロー9H−ジベ
ンゾ〔B,d〕ピラン一9−オンー般に実施例6に従つ
て反応を実施したが、反応混液は、塩化第二スズの添加
前に−30℃に冷却し、塩化第二スズは30分をかけて
滴下した。
その後、反応混合物を0℃で7時間撹拌した。dl−6
a,10a−シス一1−ヒドロキシ−3一(1,1−ジ
メチルヘプチル)−6.6−ジメチル一6,6a,7,
8,10,10a−ヘキサヒトロー9H−ジベンゾ〔B
,d〕ピラン一9−オン16.89が得られ、本品は薄
層クロマトグラフイ一によつて実施例1の生成物と同定
された。実施例 8d1−6a,10a−シス一1−ヒ
ドロキシ−3−(1,1−ジメザルヘブチル)−6.6
−ジメチル−6,6a,7,8,10,10a−ヘキサ
ヒトロー9H−ジベンゾ〔B,d〕ピランー9・−オン
塩化第二スズの添加前に温度を−20℃とした点を除き
、実施例7の通りに実施した。
dl一6a,10a−シス一1−ヒドロキシ−3−(1
,1−ジメチルヘプザル)−6.6−ジメチル−6,6
a,7,8,10,10a−ヘキサヒトロー9H−ジベ
ンゾ〔B,d〕ピラン一9−オンの収量は17.5gで
、この成績体は薄層クロマトグラフイ一により実施例1
の生成物と同定された。実施例 9d1−6a,10a
−シス一1−ヒドロキシ3−(1,1−ジメチルヘプチ
ル)−6.6−ジメチル−6,6a,7,8,10,1
0a−ヘキサヒトロー9H−ジベンゾ〔B,d〕ピラン
9−オン塩化第二スズの添加前に温度を−9℃としたこ
とおよびその添加にl時間をかけたことを除き、実施例
7と同一の操作を行い、dl−6a,10a−シス一1
−ヒドロキシ−3−(1,1−ジメチルヘプチル) 6
.6−ジメチル−6,6a,7,8,10,10a−ヘ
キサヒトロー9H−ジ゛ベンゾ〔B,d〕ピラン一9−
オン16.49を得た。
本品は、薄層クロマトグラフイ・−により上記各実施例
の生成物と同定された。実施例 10 d1−6a,10a−シス一1−ヒドロキシ−3−(1
,1−ジメチルヘプチル)−6.6−ジメチル−6,6
a,7,8,10,10a−ヘキサヒトロー9H−ジベ
ンゾ〔B,d〕ピラン一9−オン当初の温度を10℃と
し、塩化第二スズを急速に滴下した点を除き実施例6の
操作を反覆した。
添加後反応混合物を還流温度まで加温し、同温度で7時
間撹拌して、dl−6a,10a−シス1−ヒドロキシ
−3−(1,1−ジメチルヘプチル)−6.6−ジメチ
ル−6,6a,7,8,10,10a−ヘキサヒトロー
9H−ジベンゾ〔B,d〕ピラン一9−オン13.79
を得た。本品は、薄層クロマトグラフイ一により前記実
施例の生成物と同定された。実施例 11 d1−6a,10a−シス一1−ヒドロキシ−3−(1
,1−ジメチルヘプチル)−6.6−ジメチル−6,6
a,7,8,10,10a−ヘキサヒトロー9H−ジベ
ンゾ〔B,d〕ピラン一9−オン当初の温度を5℃とし
、反応混液を室温まで暖めて7時間撹拌した点を除き、
実施例10と同じ操作を行い、dl−6a,10a−シ
ス一1−ヒドロキシ−3−(1,1−ジメチルヘプチル
)−(5.6−ジメチル−6,6a,7,8,10,1
0a−ヘキサヒトロー9H−ジベンゾ〔B,d〕ピラン
一9−オン15.19を得た。
本品は、薄層クロマトグラフイ一により、実施例1の生
成物と同定された。実施例 12 d1−6a,10a−シス一1−ヒドロキシ−3−(1
,1−ジメチルヘプチル)−6.6−ジメチル−6,6
a,7,8,10,10a−ヘキサヒトロー9H−ジベ
ンゾ〔B,d〕ピラン9−オン実施例1に記載の方法に
従つて、5−(1,1ジメチルヘプチル)レゾルシノー
ル4.729をジクロルメタン(シクロヘキサンで安定
化した)中で1−エトキシ−4−(1−ヒドロキシ−1
メチルエチル)−1,4−シタロヘキサジエン4.32
f1と反応させた。
反応体をジクロルメタンに溶解してO℃に冷却した後に
塩化第二スズ6aを滴下した。混液を5℃において6時
間撹拌し、実施例3に記載の方法で処理した。残渣をヘ
キサン25m1にスラリーして冷却すると、dl−6a
,10a−シス一1−ヒドロキシ−3−(1,1−ジメ
チルヘプチノ(ハ)−6.6−ジメチル−6,6a,7
,8,10,10a−ヘキサヒトロー9H−ジベンゾ〔
B,d〕ピラン一9−オン3.659が得られた。本品
は薄層クロマトグラフイ一によつて実施例1の生成物と
同定された。実施例 13 d1−6a,10a−シス一1−ヒドロキシ3−(1,
1−ジメチルヘプチル)−6.6−ジメチル−6,6a
,7,8,10,10a−ヘキサヒドロ−9H−ジベン
ゾ〔b,d〕ピラン−9−オン1−イソプロポキシ−4
−(1−ヒドロキシ1−メチルエチル)−1,4−シク
ロヘキサジエン4.79を用いること、塩化第二スズは
3.5dだけ使用すること、そしてこの塩化第二スズを
−10℃において加えることを除き、実施例12と同じ
操作を行ない、dl−6a,10a−シス1ヒドロキシ
−3−(1,l−ジメチルヘプチル)6.6−ジメチル
−6,6a,7,8,10,10a−ヘキサヒドロ−9
H−ジベンゾ〔b,d〕ピラン−9−オン2.659を
得た。
本品は、薄層クロマトグラフイーによつて実施例1の生
成物と同定された。以下の参考例は、式1の化合物を薬
理活性のある重要な6a,10a−トランス化合物に変
換する方法を説明するものである。
参考例 2 dl−6a,10a−トランス−1−ヒドロキシ−3−
(1,1−ジメチルヘプチノ(ハ)−6.6ージメチル
−6,6a,7,8,10,10aーヘキサヒドロ−9
H−ジベンゾ〔b,d〕ピラン−9−オンdl−6a,
10a−シス−1−ヒドロキシー3−(1,1−ジメチ
ルヘプチル)−6.6−ジメチル−6,6a,7,8,
10,1『a−ヘキサヒドロ−9H−ジベンゾ〔b,d
〕ピラン−9オン1.09をジクロルメタン(市販品)
40mlに溶力化、24℃で撹拌しながら塩化アルミニ
ウム1.09を一度に加えた。
反応混液を、24゜Cで5時間撹拌し、次いで1N塩酸
および水で洗浄した。有機溶液を乾燥Lた後、減圧下に
溶媒を留去して固形残渣994〜を得た。
これをヘキサンから再結晶してdl−6a,10a−ト
ランス−1−ヒドロキシ−3−(1,1−ジメチルヘプ
チル)ー6.6−ジメチル−6,6a,7,8,10,
10a−ヘキサヒドロ−9H−ジベンゾ〔b,d〕ピラ
ン−9−オン761ηを得た。Mp160〜161°C
o参考例 3 dl−6a,10a−トランス−1−ヒドロキシ−3−
n−ぺンチル−6.6−ジメチル−6,6a,7,8,
10,10a−ヘキサヒドロー9H−ジベンゾ〔b,d
〕ピラン−9−オンジクロルメタン(市販品)200d
にdl−6a,lOa−シス−1−ヒドロキシ−3−n
ペンチル−6.6−ジメチル−6,6a,7,8,10
,10a−ヘキサヒドロ−9H−ジベンゾ〔b,d〕ピ
ラン−9−オン400ηを溶力化て24℃で撹拌し、塩
化アルミニウム600即を一度に加え、24℃で2時間
撹拌した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式IIIで表わされる1−アルコキシ−4−(1−ヒ
    ドロキシ−1−メチルエチル)−1,4−シクロヘキサ
    ジエンと式IIで表わされる5−置換レゾルシノールとを
    、有機溶媒中で、三臭化ホウ素、三フッ化ホウ素および
    塩化第二スズから選ばれた触媒の存在下に反応させて、
    式 I で表わされる6a,10a−シス−ヘキサヒドロ
    ジベンゾビラノンを得ることを特徴とするシス−ヘキサ
    ヒドロジベンゾビラノン類の製法。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I )▲数式、化
    学式、表等があります▼(II)▲数式、化学式、表等が
    あります▼(III)(式中、RはC_5〜C_1_0ア
    ルキルを表わし、R_1はC_1〜C_4アルキルを表
    わし、式 I において6a位および10a位に結合して
    いる水素原子は相互にシス配置をとつているものとする
    。 )2 反応を水の存在下に行なう特許請求の範囲1記載
    の方法。 3 有機溶媒がハロゲン化炭化水素である特許請求の範
    囲1または2記載の方法。 4 Rがn−ペンチルまたは1,1−ジメチルヘプチル
    である特許請求の範囲1または2記載の方法。 5 反応温度が−20℃ないし100℃である特許請求
    の範囲1または2記載の方法。 6 ハロゲン化炭化水素がジクロルメタンである特許請
    求の範囲3記載の方法。 7 反応温度が−10℃ないし40℃である特許請求の
    範囲5記載の方法。
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