JP3399798B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JP3399798B2 JP3399798B2 JP23941197A JP23941197A JP3399798B2 JP 3399798 B2 JP3399798 B2 JP 3399798B2 JP 23941197 A JP23941197 A JP 23941197A JP 23941197 A JP23941197 A JP 23941197A JP 3399798 B2 JP3399798 B2 JP 3399798B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に係り、特にTiN膜上に良質なタングステン膜を
成膜することができる半導体装置の製造方法に関する。
方法に係り、特にTiN膜上に良質なタングステン膜を
成膜することができる半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコン基板上にタングステン膜
を形成する場合、シリコン基板とタングステン膜との密
着性をよくするために、シリコン基板上にスパッタ法に
よりTi膜、TiN膜を順に形成し、この後TiN膜上
にタングステン膜を形成していた。
を形成する場合、シリコン基板とタングステン膜との密
着性をよくするために、シリコン基板上にスパッタ法に
よりTi膜、TiN膜を順に形成し、この後TiN膜上
にタングステン膜を形成していた。
【0003】通常、タングステン膜は、WF6ガス及び
SiH4ガス等を原料ガスとして用いたCVD(Chemica
l Vapor Deposition)法により成膜される。このような
CVD法によるタングステン膜の成膜では、WF6のS
iH4還元反応によりタングステンの核がTiN膜表面
に形成された後、H2還元によりTiN膜上にタングス
テン膜が成膜される。
SiH4ガス等を原料ガスとして用いたCVD(Chemica
l Vapor Deposition)法により成膜される。このような
CVD法によるタングステン膜の成膜では、WF6のS
iH4還元反応によりタングステンの核がTiN膜表面
に形成された後、H2還元によりTiN膜上にタングス
テン膜が成膜される。
【0004】しかし、上記の方法によりタングステン膜
を成膜すると、スパッタ法により形成されたTiN膜は
多孔性であるためWF6がTiN膜の孔を通じてTi膜
に達し、Ti膜に達したWF6がTiにより還元され、
TiN膜の孔の近傍においてTi膜とTiN膜との界面
でタングステンの結晶が生成されてしまう。これによ
り、TiN膜の孔の近傍のTiN膜が剥がれてしまい、
剥がれたTiN膜近傍のタングステン膜にボルケーノ
(volcano)と称される火山の噴火口状の領域が発生し
てしまう。特にコンタクトホールにてシリコン基板とタ
ングステン膜とを接続する場合には、コンタクトホール
の側面に形成されるTiN膜の膜厚が薄いため、WF6
がTiN膜の孔を通じてTi膜に達しやすく、このため
ボルケーノが発生しやすくなっていた。
を成膜すると、スパッタ法により形成されたTiN膜は
多孔性であるためWF6がTiN膜の孔を通じてTi膜
に達し、Ti膜に達したWF6がTiにより還元され、
TiN膜の孔の近傍においてTi膜とTiN膜との界面
でタングステンの結晶が生成されてしまう。これによ
り、TiN膜の孔の近傍のTiN膜が剥がれてしまい、
剥がれたTiN膜近傍のタングステン膜にボルケーノ
(volcano)と称される火山の噴火口状の領域が発生し
てしまう。特にコンタクトホールにてシリコン基板とタ
ングステン膜とを接続する場合には、コンタクトホール
の側面に形成されるTiN膜の膜厚が薄いため、WF6
がTiN膜の孔を通じてTi膜に達しやすく、このため
ボルケーノが発生しやすくなっていた。
【0005】上記のようなボルケーノの発生を防止する
ために、従来は、Ti膜とTiN膜とを成膜した後に窒
素ガス中にて熱処理して、TiN膜近傍領域のTi膜を
窒化していた。TiN膜近傍領域の窒化されたTi膜で
は、TiN膜の孔を通じてWF6が達してもTiにより
WF6が還元されることはないので、TiN膜が剥がれ
ることはなく、タングステン膜にボルケーノは発生しな
い。
ために、従来は、Ti膜とTiN膜とを成膜した後に窒
素ガス中にて熱処理して、TiN膜近傍領域のTi膜を
窒化していた。TiN膜近傍領域の窒化されたTi膜で
は、TiN膜の孔を通じてWF6が達してもTiにより
WF6が還元されることはないので、TiN膜が剥がれ
ることはなく、タングステン膜にボルケーノは発生しな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、TiN
膜及びTi膜に熱処理をすると、TiN膜表面に活性サ
イトが発生してしまう。この活性サイトは、TiN膜表
面に拡散したTi又はTiNのダングリング・ボンドや
TiN膜のマイクロ・クラック等によるものと考えられ
る。活性サイトではタングステンの結晶の核が形成され
やすいので、CVD法によりタングステン膜を成膜する
際に活性サイトを核としてタングステンの結晶が大きく
成長して結晶性異物が発生してしまう。タングステン膜
に結晶性異物が発生すると、タングステン膜をエッチン
グによりパターニングしてタングステン膜の配線を形成
する際に、結晶性異物がエッチングされずに残ってしま
い、配線ショート等の製造不良を引き起こしてしまうこ
とがあった。
膜及びTi膜に熱処理をすると、TiN膜表面に活性サ
イトが発生してしまう。この活性サイトは、TiN膜表
面に拡散したTi又はTiNのダングリング・ボンドや
TiN膜のマイクロ・クラック等によるものと考えられ
る。活性サイトではタングステンの結晶の核が形成され
やすいので、CVD法によりタングステン膜を成膜する
際に活性サイトを核としてタングステンの結晶が大きく
成長して結晶性異物が発生してしまう。タングステン膜
に結晶性異物が発生すると、タングステン膜をエッチン
グによりパターニングしてタングステン膜の配線を形成
する際に、結晶性異物がエッチングされずに残ってしま
い、配線ショート等の製造不良を引き起こしてしまうこ
とがあった。
【0007】本発明の目的は、TiN膜上に良質なタン
グステン膜を成膜することができる半導体装置の製造方
法を提供することにある。
グステン膜を成膜することができる半導体装置の製造方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下地基板上
にTi膜を形成するTi膜形成工程と、前記Ti膜表面
を窒化する窒化工程と、前記Ti膜上にTiN膜をスパ
ッタ法により形成するTiN膜形成工程と、前記TiN
膜上にタングステン膜をCVD法により形成するタング
ステン膜形成工程とを有することを特徴とする半導体装
置の製造方法により達成される。これにより、TiN膜
近傍領域のTi膜を窒化することによりWF6のTi還
元反応を防ぎ、また、熱処理を行っていないためTiN
膜表面に活性サイトが発生することがないので、TiN
膜上に良好なタングステン膜を形成することができる。
にTi膜を形成するTi膜形成工程と、前記Ti膜表面
を窒化する窒化工程と、前記Ti膜上にTiN膜をスパ
ッタ法により形成するTiN膜形成工程と、前記TiN
膜上にタングステン膜をCVD法により形成するタング
ステン膜形成工程とを有することを特徴とする半導体装
置の製造方法により達成される。これにより、TiN膜
近傍領域のTi膜を窒化することによりWF6のTi還
元反応を防ぎ、また、熱処理を行っていないためTiN
膜表面に活性サイトが発生することがないので、TiN
膜上に良好なタングステン膜を形成することができる。
【0009】また、上記目的は、半導体基板上に導電膜
を形成する導電膜形成工程と、前記導電膜上にTi膜を
形成するTi膜形成工程と、前記Ti膜表面を窒化する
窒化工程と、前記Ti膜上に第1のTiN膜を形成する
第1TiN膜形成工程と、前記第1のTiN膜上に絶縁
膜を形成する絶縁膜形成工程と、前記絶縁膜をパターニ
ングして、前記第1のTiN膜に達するコンタクトホー
ルを形成するコンタクトホール形成工程と、前記コンタ
クトホール内に露出した前記TiN膜上、及び前記絶縁
膜上に第2のTiN膜をスパッタ法により形成する第2
TiN膜形成工程と、前記第2のTiN膜上にタングス
テン膜をCVD法により形成するタングステン膜形成工
程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法に
より達成される。これにより、TiN膜近傍領域のTi
膜を窒化することによりWF6のTi還元反応を防止
し、また、熱処理を行っていないためTiN膜表面に活
性サイトが発生することがないので、TiN膜上に良好
なタングステン膜を形成することができる。また、Ti
膜を窒化することによりWF6が導電膜に達しにくくな
るので、導電膜がWF6により浸食されるのを防ぐこと
ができる。
を形成する導電膜形成工程と、前記導電膜上にTi膜を
形成するTi膜形成工程と、前記Ti膜表面を窒化する
窒化工程と、前記Ti膜上に第1のTiN膜を形成する
第1TiN膜形成工程と、前記第1のTiN膜上に絶縁
膜を形成する絶縁膜形成工程と、前記絶縁膜をパターニ
ングして、前記第1のTiN膜に達するコンタクトホー
ルを形成するコンタクトホール形成工程と、前記コンタ
クトホール内に露出した前記TiN膜上、及び前記絶縁
膜上に第2のTiN膜をスパッタ法により形成する第2
TiN膜形成工程と、前記第2のTiN膜上にタングス
テン膜をCVD法により形成するタングステン膜形成工
程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法に
より達成される。これにより、TiN膜近傍領域のTi
膜を窒化することによりWF6のTi還元反応を防止
し、また、熱処理を行っていないためTiN膜表面に活
性サイトが発生することがないので、TiN膜上に良好
なタングステン膜を形成することができる。また、Ti
膜を窒化することによりWF6が導電膜に達しにくくな
るので、導電膜がWF6により浸食されるのを防ぐこと
ができる。
【0010】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記窒化工程では、窒素プラズマ処理により前記T
i膜表面を窒化することが望ましい。また、上記の半導
体装置の製造方法において、前記窒化工程では、窒化ガ
ス中で加熱することにより前記Ti膜表面を窒化するこ
とが望ましい。
て、前記窒化工程では、窒素プラズマ処理により前記T
i膜表面を窒化することが望ましい。また、上記の半導
体装置の製造方法において、前記窒化工程では、窒化ガ
ス中で加熱することにより前記Ti膜表面を窒化するこ
とが望ましい。
【0011】
[第1実施形態]本発明の第1実施形態による半導体装
置の製造方法を図1を用いて説明する。図1は、本実施
形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図であ
る。まず、図1(a)に示すように、シリコン基板10
上にシリコン酸化膜12を形成し、コンタクトホール1
4の形状にパターニングして、下地基板を形成する。
置の製造方法を図1を用いて説明する。図1は、本実施
形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図であ
る。まず、図1(a)に示すように、シリコン基板10
上にシリコン酸化膜12を形成し、コンタクトホール1
4の形状にパターニングして、下地基板を形成する。
【0012】次に、露出したシリコン基板10上、及び
シリコン酸化膜12上に、スパッタ法により、膜厚30
nmのTi膜16を形成する。この後、温度400℃、
気圧1Torr、電力300Wの条件で、60秒間の窒
素プラズマ処理を行い、Ti膜16表面を窒化する。
(図1(b)参照)。次に、スパッタ法により、膜厚5
0nmのTiN膜18を成膜する(図1(c)参照)。
シリコン酸化膜12上に、スパッタ法により、膜厚30
nmのTi膜16を形成する。この後、温度400℃、
気圧1Torr、電力300Wの条件で、60秒間の窒
素プラズマ処理を行い、Ti膜16表面を窒化する。
(図1(b)参照)。次に、スパッタ法により、膜厚5
0nmのTiN膜18を成膜する(図1(c)参照)。
【0013】次に、CVD法により、TiN18上に膜
厚350nmのタングステン膜22を成膜する。反応室
内の温度は415℃に設定し、原料ガスはWF6ガス及
びSiH4ガスを用いる。WF6ガスの流量は例えば20
0sccm、SiH4ガスの流量は例えば15sccm
に設定する。なお、TiN膜18近傍領域のTi膜16
は窒化されているので、WF6がTiN膜18の孔を通
じてTi膜16に達してもWF6がTiにより還元され
ることがなく、TiN膜18が剥がれることがないので
ボルケーノが発生することはない。また、熱処理を行っ
ていないため、TiN膜18表面に活性サイトが発生す
ることもない。従って、TiN膜18上に、良好なタン
グステン膜22が形成される。(図1(d)参照)。
厚350nmのタングステン膜22を成膜する。反応室
内の温度は415℃に設定し、原料ガスはWF6ガス及
びSiH4ガスを用いる。WF6ガスの流量は例えば20
0sccm、SiH4ガスの流量は例えば15sccm
に設定する。なお、TiN膜18近傍領域のTi膜16
は窒化されているので、WF6がTiN膜18の孔を通
じてTi膜16に達してもWF6がTiにより還元され
ることがなく、TiN膜18が剥がれることがないので
ボルケーノが発生することはない。また、熱処理を行っ
ていないため、TiN膜18表面に活性サイトが発生す
ることもない。従って、TiN膜18上に、良好なタン
グステン膜22が形成される。(図1(d)参照)。
【0014】このように、本実施形態によれば、TiN
膜近傍領域のTi膜を窒化することによりWF6のTi
還元反応を防ぎ、また、熱処理を行っていないためTi
N膜表面に活性サイトが発生することがないので、Ti
N膜上に良好なタングステン膜を形成することができ
る。なお、本発明者が測定を行ったところ、結晶性異物
の数は30個/φ8″wafer、ボルケーノの数は0
個/φ8″waferであった。従来の半導体装置の製
造方法では、熱処理を行わなかった場合には、結晶性異
物の数は28個/φ8″waferと少ない反面、ボル
ケーノの数は非常に多く、熱処理を行った場合には、ボ
ルケーノの数は0個/φ8″waferと少ない反面、
結晶性異物の数は728個/φ8″waferと非常に
多かったので、本実施形態では結晶性異物の数とボルケ
ーノの数との両者を少なくできることがわかる。
膜近傍領域のTi膜を窒化することによりWF6のTi
還元反応を防ぎ、また、熱処理を行っていないためTi
N膜表面に活性サイトが発生することがないので、Ti
N膜上に良好なタングステン膜を形成することができ
る。なお、本発明者が測定を行ったところ、結晶性異物
の数は30個/φ8″wafer、ボルケーノの数は0
個/φ8″waferであった。従来の半導体装置の製
造方法では、熱処理を行わなかった場合には、結晶性異
物の数は28個/φ8″waferと少ない反面、ボル
ケーノの数は非常に多く、熱処理を行った場合には、ボ
ルケーノの数は0個/φ8″waferと少ない反面、
結晶性異物の数は728個/φ8″waferと非常に
多かったので、本実施形態では結晶性異物の数とボルケ
ーノの数との両者を少なくできることがわかる。
【0015】[第2実施形態]本発明の第2実施形態に
よる半導体装置の製造方法を図2及び図3を用いて説明
する。図2及び図3は、本実施形態による半導体装置の
製造方法を示す工程断面図である。図1に示す第1実施
形態による半導体装置の製造方法と同一の構成要素に
は、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
よる半導体装置の製造方法を図2及び図3を用いて説明
する。図2及び図3は、本実施形態による半導体装置の
製造方法を示す工程断面図である。図1に示す第1実施
形態による半導体装置の製造方法と同一の構成要素に
は、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
【0016】本実施形態による半導体装置の製造方法
は、Al配線に接続するタングステン・プラグを形成す
ることに主な特徴がある。まず、図2(a)に示すよう
に、スパッタ法により、膜厚800nmのAl膜24を
形成する。次に、Al膜24上に、スパッタ法により、
膜厚30nmのTi膜16を形成する。この後、温度4
00℃、気圧1Torr、電力300Wの条件で、60
秒間の窒素プラズマ処理を行い、Ti膜16表面を窒化
する(図2(b)参照)。
は、Al配線に接続するタングステン・プラグを形成す
ることに主な特徴がある。まず、図2(a)に示すよう
に、スパッタ法により、膜厚800nmのAl膜24を
形成する。次に、Al膜24上に、スパッタ法により、
膜厚30nmのTi膜16を形成する。この後、温度4
00℃、気圧1Torr、電力300Wの条件で、60
秒間の窒素プラズマ処理を行い、Ti膜16表面を窒化
する(図2(b)参照)。
【0017】次に、スパッタ法により、膜厚100nm
のTiN膜26を形成する(図2(c)参照)。次に、
TiN膜26上に、プラズマCVD法により、シリコン
酸化膜12を形成し、コンタクトホール14の形状にパ
ターニングする(図2(d)参照)。次に、露出したT
iN膜26上、及びシリコン酸化膜12上に、スパッタ
法により膜厚50nmのTiN膜18を形成する(図3
(a)参照)。
のTiN膜26を形成する(図2(c)参照)。次に、
TiN膜26上に、プラズマCVD法により、シリコン
酸化膜12を形成し、コンタクトホール14の形状にパ
ターニングする(図2(d)参照)。次に、露出したT
iN膜26上、及びシリコン酸化膜12上に、スパッタ
法により膜厚50nmのTiN膜18を形成する(図3
(a)参照)。
【0018】次に、CVD法により、TiN膜18上に
膜厚800nmのタングステン膜を成膜する。反応室内
の温度は415℃に設定し、原料ガスはWF6ガス及び
SiH4ガスを用いる。WF6ガスの流量は例えば200
sccm、SiH4ガスの流量は例えば15sccmに
設定する。なお、TiN膜26近傍領域のTi膜16は
窒化されているので、WF6がTiN膜18、26の孔
を通じてTi膜16に達してもWF6がTiにより還元
されることがなく、TiN膜18、26が剥がれること
がないのでボルケーノが発生することがない。また、熱
処理を行っていないため、TiN膜18表面に活性サイ
トが発生することもない。従って、TiN膜18上に良
好なタングステン膜22が形成される。(図3(b)参
照)。
膜厚800nmのタングステン膜を成膜する。反応室内
の温度は415℃に設定し、原料ガスはWF6ガス及び
SiH4ガスを用いる。WF6ガスの流量は例えば200
sccm、SiH4ガスの流量は例えば15sccmに
設定する。なお、TiN膜26近傍領域のTi膜16は
窒化されているので、WF6がTiN膜18、26の孔
を通じてTi膜16に達してもWF6がTiにより還元
されることがなく、TiN膜18、26が剥がれること
がないのでボルケーノが発生することがない。また、熱
処理を行っていないため、TiN膜18表面に活性サイ
トが発生することもない。従って、TiN膜18上に良
好なタングステン膜22が形成される。(図3(b)参
照)。
【0019】このように、本実施形態によれば、TiN
膜近傍領域のTi膜を窒化することによりWF6のTi
還元反応を防止し、また、熱処理を行っていないためT
iN膜表面に活性サイトが発生することがないので、T
iN膜上に良好なタングステン膜を形成することができ
る。また、Ti膜を窒化することによりWF6がAl膜
に達しにくくなるので、Al膜がWF6により浸食され
るのを防ぐことができる。
膜近傍領域のTi膜を窒化することによりWF6のTi
還元反応を防止し、また、熱処理を行っていないためT
iN膜表面に活性サイトが発生することがないので、T
iN膜上に良好なタングステン膜を形成することができ
る。また、Ti膜を窒化することによりWF6がAl膜
に達しにくくなるので、Al膜がWF6により浸食され
るのを防ぐことができる。
【0020】[変形実施形態]本発明は上記実施形態に
限らず種々の変形が可能である。例えば、第1及び第2
実施形態において、窒素プラズマ処理の代わりに、NH
3等の窒化ガス中で加熱してもよい。ただし、第2実施
形態においては、Al配線が溶化することのないよう、
450℃以下に加熱することが望ましい。
限らず種々の変形が可能である。例えば、第1及び第2
実施形態において、窒素プラズマ処理の代わりに、NH
3等の窒化ガス中で加熱してもよい。ただし、第2実施
形態においては、Al配線が溶化することのないよう、
450℃以下に加熱することが望ましい。
【0021】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、TiN膜
近傍領域のTi膜を窒化することによりWF6のTi還
元反応を防ぎ、また、熱処理を行っていないためTiN
膜表面に活性サイトが発生することがないので、TiN
膜上に良好なタングステン膜を形成することができる。
近傍領域のTi膜を窒化することによりWF6のTi還
元反応を防ぎ、また、熱処理を行っていないためTiN
膜表面に活性サイトが発生することがないので、TiN
膜上に良好なタングステン膜を形成することができる。
【0022】また、本発明によれば、Ti膜を窒化する
ことによりWF6がAl膜に達しにくくなるので、Al
膜がWF6により浸食されるのを防ぐことができる。
ことによりWF6がAl膜に達しにくくなるので、Al
膜がWF6により浸食されるのを防ぐことができる。
【図1】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図である。
方法を示す工程断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その1)である。
方法を示す工程断面図(その1)である。
【図3】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その2)である。
方法を示す工程断面図(その2)である。
10…シリコン基板
12…シリコン酸化膜
14…コンタクトホール
16…Ti膜
18…TiN膜
22…タングステン膜
24…Al膜
26…TiN膜
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01L 21/285 301
H01L 21/3205
H01L 21/768
Claims (4)
- 【請求項1】 下地基板上にTi膜を形成するTi膜形
成工程と、 前記Ti膜表面を窒化する窒化工程と、 前記Ti膜上にTiN膜をスパッタ法により形成するT
iN膜形成工程と、 前記TiN膜上にタングステン膜をCVD法により形成
するタングステン膜形成工程とを有することを特徴とす
る半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 半導体基板上に導電膜を形成する導電膜
形成工程と、 前記導電膜上にTi膜を形成するTi膜形成工程と、 前記Ti膜表面を窒化する窒化工程と、 前記Ti膜上に第1のTiN膜を形成する第1TiN膜
形成工程と、 前記第1のTiN膜上に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工
程と、 前記絶縁膜をパターニングして、前記第1のTiN膜に
達するコンタクトホールを形成するコンタクトホール形
成工程と、 前記コンタクトホール内に露出した前記TiN膜上、及
び前記絶縁膜上に第2のTiN膜をスパッタ法により形
成する第2TiN膜形成工程と、 前記第2のTiN膜上にタングステン膜をCVD法によ
り形成するタングステン膜形成工程とを有することを特
徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体装置の製造
方法において、 前記窒化工程では、窒素プラズマ処理により前記Ti膜
表面を窒化することを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項4】 請求項1又は2記載の半導体装置の製造
方法において、 前記窒化工程では、窒化ガス中で加熱することにより前
記Ti膜表面を窒化することを特徴とする半導体装置の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23941197A JP3399798B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23941197A JP3399798B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1187272A JPH1187272A (ja) | 1999-03-30 |
JP3399798B2 true JP3399798B2 (ja) | 2003-04-21 |
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ID=17044384
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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---|---|
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Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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