JP3399504B2 - 部品貼付装置 - Google Patents

部品貼付装置

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JP3399504B2
JP3399504B2 JP07619198A JP7619198A JP3399504B2 JP 3399504 B2 JP3399504 B2 JP 3399504B2 JP 07619198 A JP07619198 A JP 07619198A JP 7619198 A JP7619198 A JP 7619198A JP 3399504 B2 JP3399504 B2 JP 3399504B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、部品貼付装置に係
り、詳しくは車両の外板にマーク等の板部品を多軸ロボ
ットを用いて貼付する技術に関する。 【0002】 【関連する背景技術】一般に、車両の車体外板には車両
の名称やグレード等を識別すべく単数または複数の板状
のマークが貼付されている。これらのマークの車両への
貼付は、製造工程において作業者の手作業によって行わ
れており、通常、作業者はマーク位置決め治具を用いて
各マークの位置決めを行っている。詳しくは、マーク位
置決め治具にはマークの端部を受ける受け部と該治具を
車体の端部等に当接させる複数の爪部が設けられてお
り、作業者は、先ず該複数の爪部を用いて治具を車体に
あてがい位置決めした後、マークの粘着面から離けい紙
を剥がすとともに粘着面が車体側を向くようにして該マ
ークを受け部に沿わせ、最後に該マークを手で押圧して
車体に貼付するようにしている。これにより、マークが
車両の所定位置に常にばらつきなく貼付される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、車両に貼付
するマークは、その数と種類が増大する傾向にあり、特
に車両の後部、即ちトランクリッドの左右後端やリヤパ
ネル上の左右部分に並べて貼付するものも多くなってい
る。このように並べて貼付するマークの数が多くなる
と、例えばこれらのマークを個別に貼付しようとした場
合、マーク位置決め治具を用いたとしてもマーク間の隙
間にばらつきが生じ、見栄えが悪くなるという問題があ
る。このことから、これらのマークをマーク位置決め治
具を用いて同時に貼付することが考えられるが、この場
合であっても、マークが小分割化されていると、マーク
が板状であることもあり、作業者が作業手袋をしたまま
マークを取り且つマーク位置決め治具にセットすること
が非常に困難になり、位置ずれ等を起こしたりしてやは
り見栄えが悪くなる虞がある。 【0004】そこで、多軸ロボットに部品把持ハンドを
持たせ、該部品把持ハンドでマークを貼付することが考
えられているが、この際、如何にして複数のマークを見
栄えよく並べて貼付するかが課題となる。本発明は上述
した事情に基づきなされたもので、その目的とするとこ
ろは、多軸ロボットを用い、複数のマークを見栄えよく
並べて貼付可能な部品貼付装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、請求項1の発明によれば、位置出し装置では、
種類の異なる複数の板状の部品は、搬送コンベアによっ
て順次搬送されると、複数のストッパによって各所定位
置に互いに一定の間隔をもってそれぞれ停止させられ、
さらに静止手段により当該各所定位置にそれぞれ静止保
持される。そして、このように静止保持された複数の板
状の部品は、一定の間隔を維持したまま多軸ロボットに
支持された部品貼付治具によって把持搬送され、車体の
規定位置にそのまま貼付される。 【0006】従って、複数の板状の部品は、車体の規定
位置に常に確実に一定の間隔を有して貼付されることに
なり、車両に貼付する車種やグレードを表すマークであ
る場合にあっては、独立した複数のマークを同時に貼付
するものの見栄えの悪化が好適に防止される。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。本発明に係る部品貼付装置は、例
えば、車両の後端部、即ち車体の後端部に車種、グレー
ド等を表示する板状のマーク部品(以下、マークMとい
う)を貼付するマーク貼付装置として構成されており、
以下マーク貼付装置として説明する。なお、ここでは、
マーク貼付装置として、図1に示すように、例えばトラ
ンクリッド1aの後端上部にマークMA,MB,MC等
を、リヤパネル1bの右下にマークMD,ME等を、ト
ランクリッド1aの右下端にマークMFを貼付するよう
構成されたものを例に説明する。 【0008】図2及び図3を参照すると、本発明に係る
部品貼付装置全体の側面図及び上視図が概略的に示され
ており、以下、これらの図に基づいて本発明に係る部品
貼付装置の全体構成を説明する。マーク貼付装置は、車
両1の艤装組立ラインの略最終工程(但し、バンパ取付
工程前)に設けられており、車両1を搬送するコンベア
Vの左右いずれか一方の側(ラインサイド)に多軸ロボ
ット2、#1マーク供給装置4、#2マーク供給装置
6、離けい紙剥がし装置8及びトランクリッド押さえ装
置10を備えて構成されている。そして、多軸ロボット
2のアーム先端にはマーク把持ハンド治具12が取り付
けられている。 【0009】#1マーク供給装置4及び#2マーク供給
装置6は配置が異なるのみであって構造は共に同一のも
のとされている。つまり、#1マーク供給装置4及び#
2マーク供給装置6は、それぞれマークストレージ1
4,16及び位置出し装置15,17を備えており、各
々多種類のマークMをマークストレージ14,16にス
トレージするとともに該ストレージされたマークMを位
置出し装置15,17の所定位置、即ちマーク把持ハン
ド治具12がマークMを取る位置まで搬送し停止させる
よう構成されている。 【0010】詳しくは、#1マーク供給装置4及び#2
マーク供給装置6には種類毎にマークを積み重ねて収納
しておくマガジンラックが設けられており、マークスト
レージ14,16には該マガジンラックを装填するよう
に構成されている。なお、#1マーク供給装置4には、
トランクリッド1aの後端上部に貼付するマークMA,
MB,MC等が、一方#2マーク供給装置6には、リヤ
パネル1b上やトランクリッド1aの右下端に貼付する
マークMD,ME,MF等がそれぞれ各々マガジンラッ
クに収納されて装填されている。 【0011】#1マーク供給装置4及び#2マーク供給
装置6にはストレージからマークを取り出して位置出し
装置15,17に供給するトラバーサ装置18,19が
設けられており、該トラバーサ装置18,19は、本マ
ーク貼付装置の制御装置(図示せず)からの信号によ
り、生産管理システム(図示せず)からの指令に応じて
該当するマークを位置出し装置15,17に供給するよ
う構成されている。 【0012】トランクリッド押さえ装置10は、コンベ
アV上の車両パレット(図示せず)に載置されロケート
ピン等により位置決めされた車両1のトランクリッド1
aを、コンベアVが停止し車両1が所定位置に静止した
際に、図2中実線位置から二点鎖線位置となるまで閉
じ、且つ少し開いた状態で当該二点鎖線位置に一時的に
保持する役目を有している。 【0013】詳しくは、トランクリッド押さえ装置10
は、ラインサイドに立設された支柱10aと、該支柱1
0aの先端に回動可能に設けられたアーム10bとから
構成されており、該アーム10bがエアシリンダ10c
の出作動によって車両1側に倒された後エアシリンダ1
0dの戻り作動によって車両1の後方側に倒されるよう
にされている。つまり、トランクリッド1aは車両1の
後方側に倒れるアーム10bで押し下げられることで上
記二点鎖線位置に保持される。 【0014】なお、アーム10bの先端にはトランクリ
ッド1aに対向するようにしてサクション装置(図示せ
ず)に接続されたラバー製のバキュームパッド11が設
けられており、該バキュームパッド11はトランクリッ
ド1aが二点鎖線位置とされたときに該トランクリッド
1aを吸引するよう構成されている。これにより、トラ
ンクリッド1aが二点鎖線位置に良好に保持される。ま
た、バキュームパッド11が緩衝材としての役目を果た
すことで、アーム10bによるトランクリッド1a表面
への傷付きも防止される。 【0015】図4を参照すると、図2中のX方向から視
たマーク把持ハンド治具12の図が示されており、ま
た、図5、図6を参照すると、それぞれ図4中のY方
向、Z方向から視たマーク把持ハンド治具12の図が示
されており、以下、これらの図に基づいてマーク把持ハ
ンド治具12について説明する。マーク把持ハンド治具
12は、主として多軸ロボット2のアーム先端に固定さ
れるベースユニット20、該ベースユニット20に接続
された軸ユニット30及び該軸ユニット30に接続され
たハンドユニット(部品貼付治具)40から構成されて
いる。 【0016】詳しくは、ベースユニット20はベース部
材22上に一対のガイドレール24,24を有して構成
されており、軸ユニット30は上記ガイドレール24,
24と協働する一対のスライダ34,34にプレート3
6が渡され、該プレート36に軸32が立設されて構成
されている。つまり、軸ユニット30はガイドレール2
4,24に沿う方向、即ち図6中の白抜き矢印方向(以
下、Y方向という)に変位可能にしてベースユニット2
0に接続されている。 【0017】ハンドユニット40は上記軸32を外嵌す
る筒42の外周上に互いに対向する2種類のハンド5
0,70を擁して構成されており、筒42がベアリング
43を介して軸32回りに回転自在とされている。つま
り、ハンドユニット40は、ハンド50,70の各先端
が図4中の白抜き矢印方向(以下、Z方向という)に変
位可能にして軸ユニット30に接続されている。 【0018】また、ベアリング43はそのアウタレース
が筒42に緊合されている一方、そのインナレースが軸
32に遊嵌されており、故に筒42は軸32の軸方向に
摺動自在ともされている。つまり、ハンドユニット40
は、図5中の白抜き矢印方向(以下、X方向という)に
も変位可能にして軸ユニット30に接続されている。な
お、軸32の先端には筒42が軸32から抜けることを
防止するためのストッパ33が設けられている。 【0019】ベース部材22上には、さらにベースユニ
ット20の構成部品としてエアシリンダ26が設けられ
ており、該エアシリンダ26のロッド先端はプレート3
6に一体に設けられたブラケット37に接続されてい
る。つまり、軸ユニット30は、上述したようにガイド
レール24,24上をY方向で変位するが、その変位は
エアシリンダ26によって制御される。 【0020】ところで、エアシリンダ26のエア回路
は、図7に示すように構成されている。つまり、エアシ
リンダ26の第1ポート28及び第2ポート29はそれ
ぞれレギュレータバルブ250、252を介してエア源
(図示せず)に接続されている。そして、レギュレータ
バルブ250を調圧制御するパイロット通路が、ソレノ
イドバルブ254及び低圧レギュレータ256を介して
エア源に接続され、これと並列にしてソレノイドバルブ
258及び高圧レギュレータ260を介してエア源に接
続されている。また、同様にして、レギュレータバルブ
252を調圧制御するパイロット通路が、ソレノイドバ
ルブ262及び低圧レギュレータ264を介してエア源
に接続され、さらにソレノイドバルブ266及び高圧レ
ギュレータ268を介してエア源に接続されている。 【0021】従って、例えば、制御装置からの信号に応
じてソレノイドバルブ254とソレノイドバルブ266
がオンとされると、第1ポート28には低圧レギュレー
タ256によって調圧された圧力に応じた低圧のエアが
供給される一方、第2ポート29には高圧レギュレータ
268によって調圧された圧力に応じた高圧のエアが供
給され、これらの差圧によりエアシリンダ26が出作動
する。また、ソレノイドバルブ258とソレノイドバル
ブ262がオンとされると、第1ポート28には高圧レ
ギュレータ260によって調圧された圧力に応じた高圧
のエアが供給される一方、第2ポート29には低圧レギ
ュレータ264によって調圧された圧力に応じた低圧の
エアが供給され、これらの差圧によりエアシリンダ26
が戻り作動する。なお、この際発生する上記各差圧は微
小なものに設定されており、故にエアシリンダ26は作
動してもそれほど大きな力を発生せず、その力は小さな
ものとされている(例えば、3kgf)。 【0022】また、軸ユニット30のプレート36には
一対のピン36a,36aが立設されており、一方、ハ
ンドユニット40の筒42に固定された補助プレート4
4には一対のピン44a,44aが突設されており、こ
れらピン36a及びピン44a間にはそれぞれコイルス
プリング38が介装されている。つまり、ハンドユニッ
ト40は、上述したように白抜き矢印方向で軸32回り
に回転するが、その回転は一対のコイルスプリング3
8,38によって常に原位置(ストッパ位置)となるよ
う付勢されている。 【0023】さらに、図5に示すように、プレート36
上には、軸ユニット30の構成部品としてエアシリンダ
39が設けられており、該エアシリンダ39のロッド先
端はハンドユニット40の筒42に固定されたブラケッ
ト46に接続されている。つまり、ハンドユニット40
は、上述したように軸32に沿い摺動してX方向に変位
するが、その変位はエアシリンダ39によって制御され
る。ここに、エアシリンダ39についても、上記エアシ
リンダ26と同様、図7に示すようなエア回路を有して
おり、故に、ここでは説明を省略するが、エアシリンダ
39は出側、戻り側ともに小さな力(例えば、3kgf)
を発生するようにされている。 【0024】ハンド50及びハンド70は、上述したよ
うに筒42の外周上に互いに離反するように設けられて
おり、ハンド50は、例えば上記トランクリッド1aの
後端部に貼付するマークMA,MB,MCを把持するハ
ンドとして構成され、一方ハンド70は、例えばリヤパ
ネル1b上やトランクリッド1aの右下端に貼付するマ
ークMD,ME,MF等を把持するハンドとして構成さ
れている。詳しくは、ハンド50は、図5に示すよう
に、マークMAとマークMBとを同時に把持可能である
とともにマークMC等をも把持可能な汎用ハンドとされ
ている。同様に、ハンド70も、リヤパネル1b上に貼
付するマークMDとマークMEとを同時に把持可能であ
るとともに、トランクリッド1aの右下端に貼付するマ
ークMFや他のマークM(後述のマークMG)をも把持
可能な汎用ハンドとされている。なお、ハンド50とハ
ンド70とはその構造において略同一であるため、ここ
では以下ハンド50,70について併せて説明する。 【0025】筒42の外周上に互いに対向して固定され
たプレート52,72からはそれぞれアームプレート5
3,73が互いに離反する方向に延びており、各先端に
は、プレート54,74がプレート52,72に対し平
行となるよう接続されている。そして、プレート54,
74からは、それぞれ車両1のトランクリッド1aまた
はリヤパネル1bと当接し、これらトランクリッド1
a、リヤパネル1bの形状を受ける受け部材55、75
が延びている。 【0026】詳しくは、受け部材55には一対の受け駒
56,56が突設されており、これら受け駒56,56
がマークMA等を貼付する位置近傍のトランクリッド1
aのエッジ1cを受け、且つ受け部材55の先端がトラ
ンクリッド1aの後端面を受けるよう構成されている。
ハンド70に関していえば、受け駒76,76がアーム
プレート73から延びており、上記同様にしてマークM
D等を貼付する位置近傍のリヤパネル1bの形状を受け
るよう構成されている。 【0027】また、プレート54,74には、後端がプ
レート52,72に連結されたエアシリンダ62,63
及びエアシリンダ82,83によって作動するクランプ
機構60,61及びクランプ機構80,81がそれぞれ
設けられており、これにより、マークMAやマークMC
をクランプアーム61aと上記受け部材55間に、マー
クMBをクランプアーム60aと上記受け部材55間に
把持でき、マークMDやマークMFをクランプアーム8
0aと上記受け部材75間に、マークMEや後述のマー
クMGをクランプアーム81aと上記受け部材75間に
把持できる。 【0028】また、クランプ機構60,61と受け部材
55との間及びクランプ機構80,81と受け部材75
との間にはエアシリンダ64,84が設けられており、
これらエアシリンダ64,84のロッド先端にはプッシ
ャ65,85がそれぞれ設けられている。つまり、ロッ
ドが出ることでプッシャ65,85がガイド64a,8
4aに沿い各マークMを押し出すよう構成されている。
これにより、各マークMがトランクリッド1aやリヤパ
ネル1bに適正な押圧で貼付される。なお、プッシャ6
5,85はマークMを十分押せるようマークM、即ち車
体表面形状に沿った形状を有しており、さらに、プッシ
ャ65,85の押圧は、エアシリンダ64,84の調整
により、例えば作業者が手で貼付作業を行った場合と同
程度となるよう設定されている。 【0029】また、図4には示さないが、図5及び図6
に示すように、アームプレート53には一対のガイドロ
ーラ66,67が、アームプレート73にはガイドロー
ラ86が設けられている。ガイドローラ66,67につ
いてはトランクリッド1aの側端と当接するように構成
され、ガイドローラ86についてはリヤパネル1bの端
縁、即ちトランク開口端と当接するよう構成されてい
る。なお、マークMA,MBについてはトランクリッド
1aの左端部に、マークMCについては右端部に貼付す
る必要があることから、ガイドローラ66,67はエア
シリンダ68,69の作動により可倒式とされている。
つまり、マークMの取付位置に応じてガイドローラ6
6,67のいずれか一方が図6中矢印で示すように収納
可能とされている。また、ガイドローラ86について
も、マークMD,ME等の取付位置がリヤパネル1b上
である一方、マークMFがトランクリッド1aの右下端
部であることから、エアシリンダ87の作動により可倒
式とされている。故に、ガイドローラ86は、マークM
をトランクリッド1aの右下端に取り付ける際におい
て、やはり図6中矢印で示すように収納可能とされてい
る。 【0030】図8及び図9を参照すると、位置出し装置
15,17の上視図がそれぞれ示されており、以下、図
2をも参照しながら、位置出し装置15,17の構成に
ついて説明する。先ず位置出し装置15について説明す
る。位置出し装置15は、トランクリッド1aの後端部
に貼付するマークMA,MB,MCをマーク把持ハンド
治具12のハンド50が車両1の適正な貼付位置に確実
に貼付可能なよう、各マークMの位置出しを行い、これ
らのマークMをハンド50に常に適正な状態で掴ませる
ための装置である。ここでは、当該位置出し装置15
は、2種類のマークMA,MBを同時に位置出しできる
とともにマークMCを単独で位置出しできるよう構成さ
れている。 【0031】図2、図8に示すように、位置出し装置1
5には、トラバーサ装置18を介して#1マーク供給装
置4より供給された各マークMを所定位置まで搬送する
ベルトコンベア90と、搬送された各マークMを所定位
置に停止させる複数のワークストッパユニット100,
102,104,106とから構成されている。ベルト
コンベア90は、コンベアベルト92、該コンベアベル
ト92の下面に設けられたベルトガイド93、一対のワ
ークガイド94,95とモータユニット96からなって
おり、これによりコンベアベルト92がベルトガイド9
3に沿って撓みなく走行し、マークMがワークガイド9
4,95に案内されながらコンベアベルト92によって
良好に搬送される。 【0032】ワークストッパユニット100,102,
104,106は、コンベアベルト92により搬送され
る各マークMを所定位置で停止させ且つ位置出しを行う
ものであり、ワークストッパ100が全てのマークMの
下端を受け、ワークストッパ102,104,106が
これらのマークMを停止させ且つこれらマークMの上端
を受けるよう構成されている。 【0033】詳しくは、ワークストッパユニット100
は、ワークストッパ(静止手段)110がプレート11
2及び一対のスライダ116,116を介してガイドレ
ール115,115上に載置されるとともにエアシリン
ダ114によってガイドレール115,115に沿い出
戻り作動されるように構成されており、これにより、エ
アシリンダ114の出限(前進限)においてマークMの
下端を受けることが可能とされている。 【0034】また、ワークストッパユニット102は、
上記ワークストッパユニット100と同様、ワークスト
ッパ(静止手段)120がプレート122及び一対のス
ライダ126,126を介してガイドレール125,1
25上に載置されるとともにエアシリンダ124によっ
てガイドレール125,125に沿い出戻り作動される
ように構成されており、これにより、マークMAやマー
クMCをストッパ部(ストッパ)121で受け止めて停
止させるとともにマークMAやマークMCの上端を受け
ることが可能とされている。 【0035】詳しくは、当該位置出し装置15には、エ
アシリンダ(図示せず)によって出戻り作動される段付
ストッパ128が設けられており、ワークストッパ12
0の出限位置を切り換え可能とされている。つまり、プ
レート122には一体にして段付ストッパ128と当接
するストッパボルト123が設けられており、段付スト
ッパ128が出戻り作動されることでストッパボルト1
23との当接位置が切り換えられ、故にワークストッパ
120の出限位置が切り換え可能とされている。従っ
て、例えば段付ストッパ128が図中実線で示す位置に
ある場合には、ワークストッパ120は実線で示す位置
とされ、幅寸法の大きなマークMAを受けることが可能
とされる。一方、段付ストッパ128が図中二点鎖線で
示す位置にある場合には、ワークストッパ120は二点
鎖線で示す位置とされ、この場合には、幅寸法の小さな
マークMC等を受けることが可能とされる。 【0036】また、ワークストッパユニット104,1
06は、ワークストッパ(静止手段)130,140が
直接エアシリンダ132、142によって出戻り作動さ
れるように構成されており、これにより、マークMBを
ワークストッパ130で停止させるとともにワークスト
ッパ130,140の双方でマークMBの上端を受ける
ことが可能とされている。 【0037】位置出し装置17は、リヤパネル1b上や
トランクリッド1aの右下端に貼付するマークMD,M
E,MF等をマーク把持ハンド治具12のハンド70が
車両1の適正な貼付位置に確実に貼付可能なよう、上記
位置出し装置15と同様、各マークMの位置出しを行い
各マークMをハンド70に常に適正な状態で掴ませるた
めの装置である。ここでは、当該位置出し装置17は、
リヤパネル1b上に貼付する2種類のマークMD,ME
を同時に位置出しできるとともに、トランクリッド1a
の右下端に貼付するマークMFやリヤパネル1b上に貼
付する他のマークMGを単独で位置出しできるよう構成
されている。 【0038】図9に示すように、位置出し装置17に
は、トラバーサ装置19を介して#2マーク供給装置6
より供給されたマークMを所定位置まで搬送するベルト
コンベア150と、搬送されたマークMを所定位置に停
止させるワークストッパユニット160,162とから
構成されている。ベルトコンベア150は、コンベアベ
ルト152、該コンベアベルト152の下面に設けられ
たベルトガイド153、一対のワークガイド154,1
55とモータユニット156からなっており、これによ
り、上記同様、マークMがワークガイド154,155
に案内されながらコンベアベルト152によって良好に
搬送される。 【0039】ところで、当該モータユニット156は、
上記モータユニット96と異なり、正転のみならず反転
も可能とされており、これによりコンベアベルト152
を図中白抜き矢印で示すように正逆両方向に走行させる
ことが可能とされている。ワークストッパユニット16
0,162は、コンベアベルト152により搬送される
マークMを所定位置で停止させ且つ位置出しを行うもの
である。 【0040】詳しくは、ワークストッパユニット160
は、分離した3個のワークストッパ170,180,1
90がプレート172及び一対のスライダ176,17
6を介してガイドレール175,175上に載置される
とともにエアシリンダ174によってガイドレール17
5,175に沿い出戻り作動されるように構成されてお
り、これにより、エアシリンダ174の出限においてマ
ークMDやマークMGをワークストッパ170のストッ
パ部171で受け止めるとともに全てのマークMの下端
を受けることが可能とされている。 【0041】さらに、位置出し装置17においては、ワ
ークストッパ170とワークストッパ180との間に、
プレート172に固定されたエアシリンダ182により
出戻り作動されるストッパ184が設けられ、ワークス
トッパ180とワークストッパ190との間に、やはり
プレート172に固定されたエアシリンダ192により
出戻り作動されるストッパ194が設けられている。従
って、当該位置出し装置17は、マークMDやマークM
Gをストッパ部171で受け止めるとともに、ストッパ
184によってマークMEを、ストッパ194によって
マークMFを、それぞれ個別に受け止めることが可能と
されている。 【0042】また、ワークストッパユニット162は、
上記ワークストッパユニット160と同様、ワークスト
ッパ200がプレート202及び一対のスライダ20
6,206を介してガイドレール205,205上に載
置されるとともにエアシリンダ204によってガイドレ
ール205,205に沿い出戻り作動されるように構成
されており、これにより、全てのマークMの上端を受け
ることが可能とされている。 【0043】なお、当該位置出し装置17にも、エアシ
リンダ(図示せず)によって出戻り作動される段付スト
ッパ208が設けられており、ワークストッパ200の
出限位置を切り換え可能とされている。つまり、プレー
ト202には一体にして段付ストッパ208と当接する
ストッパボルト203が設けられており、段付ストッパ
208が出戻り作動されることでストッパボルト203
との当接位置が切り換えられ、故にワークストッパ20
0の出限位置が切り換え可能とされている。従って、例
えば段付ストッパ208が図中実線で示す位置にある場
合には、ワークストッパ200は実線で示す位置とさ
れ、幅寸法の大きなマークMD,ME,MFを受けるこ
とが可能とされる。一方、段付ストッパ208が図中二
点鎖線で示す位置にある場合には、ワークストッパ20
0は二点鎖線で示す位置とされ、この場合には、幅寸法
の小さなマークMG等を受けることが可能とされる。但
し、マークMGを受ける場合には、ストッパ184は戻
された状態とされる。 【0044】以下、このように構成されたマーク貼付装
置の作用、即ち位置出し装置15,17で各マークMの
位置出しがなされ、多軸ロボット2がこれらマークMを
マーク把持ハンド治具12で取った後車両1に貼付する
までの一連の作業について説明する。生産管理システム
から指令が発せられると、当該指令に応じた信号が制御
装置から各装置に供給される。これにより該当するマー
クMが位置出し装置15,17にそれぞれ順次供給され
る。 【0045】具体的には、位置出し装置15において
は、先ず、ワークストッパ110が出されるとともにワ
ークストッパ治具120が図8中実線位置とされ、ベル
トコンベア90の作動によりマークMAが供給される。
そして、ワークストッパ130が出された後、マークM
Bが供給され、最後にワークストッパ140が出され
る。これにより、マークMAとマークMBとが一定の間
隔を有して位置出しされる(図8参照)。 【0046】一方、位置出し装置17においては、ワー
クストッパ170,180,190が出されるとともに
ワークストッパ200が図9中実線位置とされ、ベルト
コンベア150の作動によりマークMDが供給される。
そして、ストッパ184が突出された後、マークMEが
供給され、続けてストッパ194が突出される。さら
に、当該位置出し装置17の場合にあっては、上述した
ように、マークMD,MEが供給されるとベルトコンベ
ア150が反転する。つまり、ストッパ部171で停止
させられ二点鎖線位置にあるマークMDがストッパ18
4と当接する実線位置まで戻されるとともに、ストッパ
184で停止させられ二点鎖線位置にあるマークMEが
ストッパ194と当接する実線位置まで戻される。これ
により、マークMDとマークMEとが一定の間隔を有し
て位置出しされる(図9参照)。 【0047】このようにマークMDとマークMEとをス
トッパ184及びストッパ194まで戻すのは、即ち、
これらを車両1に貼付した際の見栄えを考慮し、車両1
に貼付する際にマークMDとマークMEとのピッチ(間
隔)を常に一定に保持するためである。これにより、例
えばマークMDの代わりに該マークMDと長さの異なる
マークMD’を適用した場合でも、常にマークMD’と
マークMEとのピッチを一定に保持でき、車両1に貼付
したマークMの見栄えを常に良好なものとすることがで
きる。 【0048】以上のようにマークMA,MB及びマーク
MD,MEの位置出しが行われると、多軸ロボット2は
先ずマーク把持ハンド治具12を図3中実線で示すよう
に位置出し装置15まで移動させ、ハンド50でマーク
MA,MBを受け取る。ここで、図10を参照すると、
位置出し装置15で位置出しされたマークMA,MBを
ハンド50で取る際の様子が示されており、以下同図に
基づき説明する。 【0049】多軸ロボット2のハンド50が受け取り準
備状態(二点鎖線で示す状態)となると、プッシャ65
が出作動されてマークMA,MBがベルトガイド93に
押しつけられる。そして、ワークストッパ110及びワ
ークストッパ治具120が二点鎖線で示す位置から実線
位置(戻り限位置)に逃がされ、プッシャ65がマーク
MA,MBを押しつけた状態のままにハンド50が白抜
き矢印のように実線で示す位置まで下降されると、クラ
ンプ機構60,61が閉作動される。これにより、マー
クMA,MBがそれぞれクランプアーム61aと上記受
け部材55間及びクランプアーム60aと上記受け部材
55間に把持される。その後、プッシャ65は二点鎖線
で示す位置まで戻される。 【0050】このようにしてマークMA,MBがハンド
50で把持されると、多軸ロボット2は、離けい紙剥が
し装置8でマークMA,MBの離けい紙を剥がした後、
マーク把持ハンド治具12を図3中二点鎖線で示すよう
に移動させてハンド50をトランクリッド1aの左上部
まで移動させ、マークMA,MBを車両1の所定の貼付
位置(図1参照)に貼付する。 【0051】図11を参照すると、ハンド50がマーク
MA,MBをトランクリッド1aの左上部に貼付する際
の様子が図4と同じ方向(X方向)から視た図で示され
ており、また、図12を参照すると、図11の矢視K方
向から視た様子が図示されており、これらの図に基づ
き、マークMA,MBの貼付作業内容を説明する。多軸
ロボット2は、ハンド50をトランクリッド1aに接近
させると、先ず、図11に示すように、受け部材55の
一対の受け駒56,56をトランクリッド1aのエッジ
1cに下方から当接させ、続けて受け部材55の先端5
5aをトランクリッド1aの後端面に当接させる。これ
により、マークMA,MBの車両上下方向の貼付位置が
決定される。 【0052】そして、多軸ロボット2は、図12に示す
ように、ガイドローラ67をトランクリッド1aの側端
と当接させる。これにより、車両上下方向とともにマー
クMA,MBの車両左右方向の貼付位置が決定される。
なお、この際、同図に示すように、ガイドローラ66は
邪魔にならないように収納されている。このようにマー
クMA,MBの貼付位置が決定されたら、多軸ロボット
2は、図11に二点鎖線で示すように、プッシャ65を
矢印方向に出してマークMA,MBをトランクリッド1
aに押しつけるとともにクランプアーム60a,61a
を開放する。これにより、マークMA,MBが所定位置
(規定位置)に上記一定の間隔でもって適正且つ確実に
貼付されることになる。 【0053】ところで、上述したように、車両1は搬送
コンベア上に位置決めされているものの、その停止位置
にはばらつきがある。故に、多軸ロボット2が常にハン
ド50を多軸ロボット2から視て同一位置に移動させマ
ークMA,MBを貼付しようとすると、受け部材55の
先端55aや一対の受け駒56,56或いはガイドロー
ラ67がトランクリッド1aに損傷を与えることになり
かねない。 【0054】しかしながら、本発明に係るマーク貼付装
置には、上述したように、ハンドユニット40にはエア
シリンダ26及びエアシリンダ39が設けられている。
故に、図13に示すように、マークMA,MBを貼付す
る際には、ハンドユニット40は、エアシリンダ26が
戻り側とされ、実線矢印で示すようにハンドセンタ(ハ
ンドCL)が多軸ロボット2のアームセンタ(アームC
L)に対しY方向でトランクリッド1aを車両前方向に
押すよう移動させられており、さらに、エアシリンダ3
9も戻り側とされて、実線矢印で示すようにX方向でト
ランクリッド1aを車両右方向に押すよう移動させられ
ている。そして、これらエアシリンダ26及びエアシリ
ンダ39は、上述したように比較的小さな力(例えば、
3kgf)を発生するようにされている。 【0055】従って、当該マーク貼付装置では、図13
に白抜き矢印で示すように、多軸ロボット2が受け部材
55の先端55aをトランクリッド1aの後端面に当て
るようにすると、ハンドユニット40が、その反力によ
ってエアシリンダ26の力(例えば、3kgf)に抗して
押し戻されるものの(破線矢印)、該小さな力(例え
ば、3kgfであって斜線矢印で示す)によって良好にバ
ランスされ、常に先端55aが後端面に当接した状態と
される。また、ガイドローラ67をトランクリッド1a
の側端に当てるようにすると、ハンドユニット40が、
その反力でエアシリンダ39の力(例えば、3kgf)に
抗して車両左方向に押し戻されるものの(破線矢印)、
やはり該小さな力(例えば、3kgfであって斜線矢印で
示す)によって良好にバランスされ、常にガイドローラ
67が側端に当接した状態に保持される。 【0056】これにより、車両1の停止位置にばらつき
があり、例えば、図13中に実線及び二点鎖線で示すよ
うに、トランクリッド1aの位置が車両1の前後方向、
左右方向でばらつくような場合であっても、ハンドユニ
ット40がこれに良好に追従し、多軸ロボット2は、ト
ランクリッド1aに損傷を与えることなく、常にマーク
MA,MBを左右方向で適正な位置、即ちトランクリッ
ド1aの側端から所定距離の位置に確実に貼付すること
ができる。 【0057】さらに、ハンドユニット40には、コイル
スプリング38も設けられている。故に、受け駒56,
56を下方からトランクリッド1aのエッジ1cに当て
るようにすると、ハンドユニット40が、その反力でコ
イルスプリング38に抗して車両下方向に押し戻される
ものの、やはり、コイルスプリング38の付勢力によっ
て良好にバランスされ、受け駒56,56は常に該エッ
ジ1cと当接した状態のままに保持される。 【0058】これにより、トランクリッド1aの位置が
車両1の上下方向でばらつくような場合であっても、多
軸ロボット2は、上記同様にトランクリッド1aに損傷
を与えることなく、マークMA,MBを上下方向でも適
正な位置、即ちトランクリッド1aのエッジ1cから所
定距離の位置に貼付することができる。マークMA,M
Bの貼付作業が完了すると、多軸ロボット2は次にマー
ク把持ハンド治具12を位置出し装置17まで移動さ
せ、今度はハンド70でマークMD,MEを受け取る。
なお、ハンド70でのマークMD,MEの取り方につい
ては上記マークMA,MBの場合と同様であり、ここで
は説明を省略する。 【0059】そして、多軸ロボット2は、離けい紙剥が
し装置8を経てハンド70をリヤパネル1bに接近させ
ると、受け駒76,76をリヤパネル1bの段部1d
(図4参照)に当接させ、続けて受け部材75の先端を
リヤパネル1bに当接させる。これにより、マークM
D,MEの車両上下方向の貼付位置が決定される。さら
に、多軸ロボット2は、ガイドローラ86をリヤパネル
1bの端縁、即ちトランク開口端と当接させる。これに
より、車両上下方向とともにマークMD,MEの車両左
右方向の貼付位置が決定される。 【0060】マークMD,MEの貼付位置が決定された
ら、多軸ロボット2は、プッシャ85を出してマークM
D,MEをリヤパネル1bに押しつけるとともに、クラ
ンプアーム80a,81aを開放する。これにより、マ
ークMD,MEが所定位置(規定位置)に上記一定の間
隔でもって適正且つ確実に貼付される。ところで、この
マークMD,MEの貼付の際には、図示しないが、ハン
ドユニット40は、エアシリンダ26が出側とされ、Y
方向でリヤパネル1bを車両前方向に押すよう移動させ
られており、一方エアシリンダ39が戻り側とされ、X
方向でリヤパネル1bを車両右方向に押すよう移動させ
られている。 【0061】従って、この場合には、多軸ロボット2が
受け部材75の先端をリヤパネル1bに当てるようにす
ると、ハンドユニット40が、上記同様に、その反力で
エアシリンダ26の力(例えば、3kgf)に抗して押し
戻されるものの、該小さな力(例えば、3kgf)によっ
て良好にバランスされ、常に受け部材75の先端がリヤ
パネル1bに当接した状態とされる。また、ガイドロー
ラ86をリヤパネル1bの端縁に当てるようにすると、
ハンドユニット40が、その反力でエアシリンダ39の
力(例えば、3kgf)に抗して車両左方向に押し戻され
るものの、やはり該小さな力(例えば、3kgf)によっ
て良好にバランスされ、常にガイドローラ86が端縁に
当接した状態に保持される。 【0062】これにより、上記同様、車両1の停止位置
にばらつきがあり、リヤパネル1bの位置が車両1の前
後方向、左右方向及び上下方向でばらつくような場合で
あっても、コイルスプリング38の作用とも相俟って、
ハンドユニット40がこれに良好に追従し、多軸ロボッ
ト2は、トランクリッド1aに損傷を与えることなく、
常にマークMD,MEを適正な位置、即ちリヤパネル1
bの端縁、段部1dから所定距離の位置に確実に貼付す
ることができる。 【0063】一方、位置出し装置15からのマークM
A,MBの取り出し、位置出し装置17からのマークM
D,MEの取り出しが完了すると、位置出し装置15に
おいては、ワークストッパ110が出されるとともに、
ワークストッパ120が今度は図8中二点鎖線位置とさ
れ、ベルトコンベア90の作動によりマークMCが供給
される。なお、このときには、ワークストッパ130,
140は戻された状態のままとされる。これにより、マ
ークMCの位置出しが完了する(図8参照)。 【0064】また、位置出し装置17においては、ワー
クストッパ170,180,190が出されるとともに
ワークストッパ200がやはり図9中実線位置とされ、
さらにストッパ194が突出された後、ベルトコンベア
150の作動によりマークMFが供給される。なお、こ
の場合には、ベルトコンベア150は反転しない。これ
により、マークMFの位置出しが完了する(図9参
照)。 【0065】マークMD,MEの貼付作業が完了する
と、多軸ロボット2は次にマーク把持ハンド治具12を
位置出し装置15まで移動させ、再びハンド50でマー
クMCを受け取る。なお、マークMCの取り方について
も上記同様である。この場合には、多軸ロボット2は、
ハンド50を離けい紙剥がし装置8を経てトランクリッ
ド1aに接近させると、上記マークMA,MBの場合と
同様に、受け部材55の一対の受け駒56,56を下方
からトランクリッド1aのエッジ1cに当接させ、続け
て受け部材55の先端55aをトランクリッド1aの後
端面に当接させる。そして、多軸ロボット2は、ガイド
ローラ67を収納する一方で今度はガイドローラ66を
出し、該ガイドローラ66をトランクリッド1aの側端
と当接させる。これにより、マークMCの車両上下方向
及び車両左右方向の貼付位置が決定される。 【0066】マークMCの位置が決定されたら、多軸ロ
ボット2は、上記同様、プッシャ65を出してマークM
Cをトランクリッド1aに押しつけるとともにクランプ
アーム60a,61aを開放する。これにより、マーク
MCについても所定位置に適正且つ確実に貼付される。
このマークMCの貼付の際には、ハンドユニット40
は、図14に示すように、エアシリンダ26が戻り側と
され、Y方向でトランクリッド1aを車両前方向に押す
ように移動させられている一方、エアシリンダ39が今
度は出側とされ、X方向でトランクリッド1aを車両左
方向に押すよう移動させられている。 【0067】従って、この場合には、図14に白抜き矢
印で示すように、多軸ロボット2が受け部材55の先端
55aをトランクリッド1aの後端面に当てるようにす
ると、ハンドユニット40が、上記図13の場合と同
様、その反力によってエアシリンダ26の力(例えば、
3kgf)に抗して押し戻されるものの(破線矢印)、該
小さな力(例えば、3kgfであって斜線矢印で示す)に
よって良好にバランスされ、常に先端55aが後端面に
当接した状態とされる。また、ガイドローラ66をトラ
ンクリッド1aの側端に当てるようにすると、ハンドユ
ニット40が、その反力でエアシリンダ39の力(例え
ば、3kgf)に抗して車両右方向に押し戻されるものの
(破線矢印)、やはり該小さな力(例えば、3kgfであ
って斜線矢印で示す)によって良好にバランスされ、常
にガイドローラ66が側端に当接した状態に保持され
る。 【0068】これにより、例えば、図14中に実線及び
二点鎖線で示すように、トランクリッド1aの位置が車
両1の前後方向、左右方向及び上下方向でばらつくよう
な場合であっても、コイルスプリング38の作用とも相
俟って、ハンドユニット40がこれに良好に追従し、多
軸ロボット2は、やはりトランクリッド1aに損傷を与
えることなく、常にマークMCを適正な位置、即ちトラ
ンクリッド1aの側端、エッジ1cから所定距離の位置
に確実に貼付することができる。 【0069】そして、さらに、多軸ロボット2はマーク
把持ハンド治具12を位置出し装置17まで移動させ、
ハンド70でマークMFを受け取る。なお、マークMF
の取り方についても上記同様である。詳しくは、マーク
MFはクランプアーム80aと上記受け部材75間に把
持される。この場合には、多軸ロボット2は、ハンド5
0を離けい紙剥がし装置8を経てトランクリッド1aの
右下端に接近させた後、受け駒76,76を下方からト
ランクリッド1aの下端に当接させ、続けて受け部材7
5の先端をトランクリッド1aの表面に当接させる。こ
れにより、マークMFの車両上下方向の貼付位置が決定
される。なお、このマークMFについては車両左右方向
でそれほど高い位置精度は要求されておらず、故にマー
クMFを貼付する際には、ガイドローラ86は収納さ
れ、マークMFについては車両左右方向の規制なく位置
決めされる。但し、マークMFの貼付用にガイドローラ
86と同様の可倒式のガイドローラを設けるようにすれ
ば、マークMFの位置精度をさらに向上させることがで
きる。 【0070】そして、多軸ロボット2は、プッシャ85
を出してマークMFをトランクリッド1aに押しつける
とともに、クランプアーム80aを開放する。これによ
り、マークMFについても確実に所定位置に貼付され
る。なお、このマークMFの貼付の際においても、多軸
ロボット2がハンド70の受け部材75の先端をトラン
クリッド1aの後端面に当てるようにすると、ハンドユ
ニット40が、その反力によってエアシリンダ26の力
(例えば、3kgf)に抗して押し戻されるものの、該小
さな力(例えば、3kgf)によって良好にバランスさ
れ、常に受け部材75の先端が後端面に当接した状態と
される。 【0071】これにより、車両1の停止位置によってト
ランクリッド1aの位置が車両1の前後方向及び上下方
向でばらつくような場合であっても、コイルスプリング
38の作用とも相俟って、多軸ロボット2は、やはりト
ランクリッド1aに損傷を与えることなく、マークMF
を適正な位置に確実に貼付することができる。以上のよ
うにして、マークMA,MB,MC及びマークMD,M
E,MFの車両1への一連の貼付作業が終了することに
なるが、上述したように、位置出し装置17やハンド7
0は他のマークMG等にも流用可能とされている。つま
り、本発明に係るマーク貼付装置は、車両1の仕様が異
なり、例えばリヤパネル1bに貼付するマークMが多様
化されている場合であっても対応可能となっている。 【0072】具体的には、リヤパネル1bにマークMG
を貼付する場合にあっては、位置出し装置17におい
て、ワークストッパ170,180,190が出される
とともにワークストッパ200が図9中二点鎖線位置と
され、ベルトコンベア150の作動によりマークMGが
供給される。その後、ストッパ194が突出されてベル
トコンベア150が上記同様に反転すると、マークMG
がストッパ184と当接する実線位置まで戻され、これ
によりマークMGの位置出しが完了する(図9参照)。 【0073】そして、多軸ロボット2が、ハンド70で
上記同様にマークMGを受け取った後、該マークMGを
リヤパネル1b上に貼付することになる。以上、詳細に
説明したように、本発明の部品貼付装置では、位置出し
装置15,17において、複数のマークMの位置出しを
車両1への貼付状態と全く同じ位置関係で同時に行うこ
とを可能としている。従って、複数のマークMをマーク
把持ハンド治具12で車両1に貼付する際、これら複数
のマークMを常に一定の位置関係を保ったまま見栄えよ
く貼付することができる。 【0074】 【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
の部品貼付装置によれば、位置出し装置では、種類の異
なる複数の板状の部品は、搬送コンベアによって順次搬
送されると複数のストッパによって各所定位置に互いに
一定の間隔をもってそれぞれ停止させられ、さらに静止
手段によって当該各所定位置にそれぞれ静止保持される
ので、当該複数の板状の部品を一定の間隔を維持したま
ま多軸ロボットに支持された部品貼付治具で把持搬送で
き、且つ一定の間隔を維持したまま車体の規定位置に貼
付することができる。 【0075】故に、複数の板状の部品が車両に貼付する
車種やグレードを表すマークである場合には、独立した
複数のマークを同時に貼付するものでありながら見栄え
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】車両に貼付するマークM(マークMA,MB,
MC,MD,ME,MF)の各貼付位置を示す図であ
る。 【図2】部品貼付装置全体の側面図を示す概略図であ
る。 【図3】部品貼付装置全体の上視図を示す概略図であ
る。 【図4】図2中X方向から視たマーク把持ハンド治具を
示す図である。 【図5】図4中Y方向から視たマーク把持ハンド治具を
示す図である。 【図6】図4中Z方向から視たマーク把持ハンド治具を
示す図である。 【図7】エアシリンダ(26)のエア回路を示す図であ
る。 【図8】位置出し装置(15)を示す上視図である。 【図9】位置出し装置(17)を示す上視図である。 【図10】位置出し装置(15)で位置出しされたマー
クMA,MBをハンド(50)で取る際の様子を示す図
である。 【図11】ハンド(50)がマークMA,MBをトラン
クリッドの左上部に貼付する際の様子を示す図である。 【図12】図11中矢視K方向から視た様子を示す図で
ある。 【図13】マークMA,MBを貼付する際のエアシリン
ダ(26)及びエアシリンダ(39)の作用を説明する
図である。 【図14】マークMCを貼付する際のエアシリンダ(2
6)及びエアシリンダ(39)の作用を説明する図であ
る。 【符号の説明】 1 車両 1a トランクリッド 1b リヤパネル 2 多軸ロボット 4 #1マーク供給装置 6 #2マーク供給装置 12 マーク把持ハンド治具 15 位置出し装置 17 位置出し装置 40 ハンドユニット(部品貼付治具) 90,150 ベルトコンベア(搬送コンベア) 100,102,104,106 ワークストッパユニ
ット 110,120,130,140 ワークストッパ(静
止手段) 121 ストッパ部(ストッパ) 123 ストッパボルト 128 段付ストッパ 160,162 ワークストッパユニット 170,180,190,200 ワークストッパ 171 ストッパ部 184 ストッパ 194 ストッパ 203 ストッパボルト 208 段付ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 65/16 B23P 21/00 303

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 搬送コンベアによって順次搬送される種
    類の異なる複数の板状の部品を各所定位置に位置決めす
    るとともに互いに一定の間隔をもってそれぞれ停止させ
    る複数のストッパを有し、該各ストッパにより停止した
    前記複数の板状の部品を前記各所定位置にそれぞれ静止
    保持する静止手段を備えた位置出し装置と、 前記静止保持された前記複数の板状の部品を前記一定の
    間隔を維持したまま把持し且つ車体にあてがわれること
    でそのまま該車体の規定位置に貼付する部品貼付治具
    と、 アーム先端に前記部品貼付治具を支持し、前記複数の板
    状の部品を把持した前記部品貼付治具を搬送し前記車体
    の規定位置にあてがう多軸ロボットと、 を具備したことを特徴とする部品貼付装置。
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