JP3398600B2 - スクリーン印刷における製版枠の紗張り方法 - Google Patents

スクリーン印刷における製版枠の紗張り方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版の一種である
スクリーン印刷における製版枠の紗張り方法に関し、特
にシルク、ナイロン、ポリエステルなどから成る紗の四
辺を接着剤により製版枠に張着し、前記接着剤が剥がれ
ることなく、枠体から容易に紗を剥がすことができ、版
枠からの紗剥がしと共に、紗の交換すなわち紗張りを簡
素化する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スクリーン印刷は、網目状に組織された
シルク、ナイロン、ポリエステルなどから成る紗の四辺
を木材または金属材から成る枠体に接着剤により張着し
た上に、手工的または光化学的な方法でデザインに応じ
てインキの通過を防ぐ被膜を形成して版とし、箱体にな
った版内にインキを注入し、スクイジーと称するゴム状
のヘラで版内面を加圧、摺動することで、被膜のない部
分よりインキを押し出し、版の下に置かれた被印刷面に
印刷するものである。
【0003】前記版の作成方法としては、カッティング
法、ブロックアウト法などの手工的製版法、直接法、間
接法などの感光製版法があり、このうち直接法は、枠体
に張着された紗に適切な前処理を施し、感光液を塗布し
乾燥後、フィルムの膜面と感光液塗布面を真空蒸着して
露光し、感光液層を部分的に硬化させ、次いで感光液の
未硬化部分を洗浄して取り除いて版とする方法である。
【0004】また、スクリーン印刷の特徴としては、印
刷されたインキ層が凹版印刷、凸版印刷などに比べ80
〜120μ程度と厚いことと、印刷圧が最も小さいこと
に加え、版面が柔軟であるために被印刷面と馴染みやす
く、さまざまな素材に適用できるという利点があり、プ
ラスチック、ガラス、金属、木材、布、紙といったさま
ざまな材質に対して使用されている。
【0005】上記工程により印刷終了後は、版を再使用
する場合は紗に付着した感光液及びインキを除去(落版
洗浄)するが、再使用しない場合、紗を廃棄する場合に
は紗及び接着剤を枠体から除去し、紗は処分して枠体の
みを再利用して上記方法により製版する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】落版洗浄により、版を
再利用する方法においては、印刷スミ後、紗に付着した
インキや感光液を除去するために、スワゾール剤、薄膜
パウダー剤など有機溶剤を使用するので、これらの廃液
による公害発生の怖れがあるだけでなく、前記廃液の無
害化のための設備が必要となりコスト高となるという問
題があった。
【0007】版を再利用しない場合、つまり作成された
版を新たな版と成す際には、従来の紗張り方法では、枠
体に紗を接着させるための接着剤の塗布や接着剤の乾燥
固化に多くの時間を要するという問題点があった。
【0008】すなわち、前述のように一旦枠体に張着さ
れた紗を剥がす必要があるが、多くの枠体は無機質な材
質から成るために、ボンド(商品名)などの接着力の高
い接着剤を用いており、印刷終了後に紗を剥がすことが
困難である。
【0009】上記理由により、枠体より紗を剥がしやす
くするために接着剤を溶かすための溶剤を使用したり、
あるいはナイフやカンナを使って接着剤を削り落とす等
繁雑な作業を強いられ、又、使用する溶剤の影響で臭
気、汚れなどにより作業環境が悪化することや、公害の
発生を招くなどの怖れがあった。
【0010】さらに、紗のみならず付着した接着剤も枠
体から完全に除去する必要があり、これに多くの時間を
要することに加え、紗及び接着剤を枠体から除去した
後、新たな接着剤を塗布し紗を枠体に張着するという繰
り返しの作業になり、多くの手間がかかることや使用す
る接着剤の量も膨大になりコスト高になるという問題が
あった。
【0011】そこで、上記問題をある程度解消する方法
として、枠体表面に樹脂を一定肉厚でコーティングし、
前記枠体表面に紗を当てがい、紗上面から熱を加えて樹
脂と紗を融着させる方法があり、印刷終了後に紗を枠体
から比較的容易に剥がすことができ、また、再度紗張り
を行う場合には、枠体には一定肉厚の樹脂がコーティン
グされているために、新たな接着剤の塗布を不要とし、
熱を加えるだけで紗を枠体に接着させることができると
いう利点があるが、しかしながら、上記方法にあって
は、2、3回の再使用については簡便な紗張りを行うこ
とはできるが、使用回数に伴いコーティングした樹脂が
枠体から剥がれてしまうという問題があり、作業効率の
低下により一日あたりの製版数が減少してしまい、落版
洗浄の方が効率がよいことになってしまうという問題が
あった。
【0012】本発明は途上の問題を解決するために開発
されたもので、スクリーン印刷における製版枠の紗張り
工程において、溶剤などを使用することなく容易に、紗
を枠体に接着していた接着剤を滅失あるいは毀損するこ
となく、枠体から紗を剥がすことができ、また、再度紗
張りを行う際も、新たな接着剤の塗布を不要とし、紗を
枠体に加熱押圧するのみで、容易に紗張りを行うことが
可能であり、版枠の再利用を簡便に反復して行うことが
できる紗張り方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスクリーン印刷における製版枠の紗張り方
法にあっては、例えば、アルミニウム材から成る枠体表
面に下地処理剤としてシランカップリング剤を塗布して
下地調整処理を施した後、接着剤を塗布し、この接着剤
層を110〜130℃で30〜50分間加熱して前記枠
体に焼き付け処理し、前記接着剤を前記枠体表面に付着
させると共に、前記枠体表面に紗を一定張力下で展張し
て当接し、前記枠体に対し紗上面から加熱押圧し、前記
枠体表面に前記紗を張着することを特徴とする(請求項
1)。
【0014】好ましくは、前記枠体表面を梨地処理し、
前記下地調整処理後、自然乾燥を施す(請求項2)、そ
して、好適には、前記接着剤としてホットメルト系接着
剤と希釈剤から成り、その混合比を前記ホットメルト系
接着剤1に対し希釈剤0.3〜0.5としたものを用
い、前記枠体表面に前記接着剤を1〜2kg/cm2の圧力で
この接着剤を噴射塗布し、1〜3mm厚の塗布膜を形成す
る(請求項3)ことにより前記接着剤が剥がれることな
く100回以上の再利用に耐えるものとすることができ
る。
【0015】ホットメルト系接着剤1に対し希釈剤0.
3以下では接着剤濃度が高く平坦に塗布できず、又固化
して弾力性に乏しくなり、紗張り再利用に際して持続性
ないし反復性もしくは寿命が短くなる。又、0.5以上
となると、希釈濃度が高くなりすぎ接着剤層の膜厚とし
て2〜3mmを確保することが困難な上、膜面が過剰に柔
軟となり接着剤がリフティングをおこすこととなる。
【0016】さらに、前記紗の材質は特に限定されず、
シルク、ナイロン、ポリエステルなどを用いることがで
きるが、前記枠体に対する紗上面からの加熱を紗の材質
に応じ、180℃以上、好ましくは200〜230℃で
行う(請求項4)。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のスクリーン印刷における
製版枠の紗張り方法の実施の形態について、以下に添付
図面を参照して説明する。
【0018】枠体10は、加工性、軽量性、耐久性、至
便性を考慮してこれに限定される訳ではないが、ここで
はアルミニウム材を用い、版枠の大小、印刷の精度など
目的に応じて加工し、必要ならば他の材料で補強する。
【0019】図1に前記枠体10の枠体表面20に下地
調整処理及び接着剤30を塗布したものを示すが、次に
この接着剤30の塗布工程について説明する。
【0020】前記枠体10に接着剤30を塗布する際、
前記枠体10は無機質なアルミニウム材から成り、この
無機質なアルミニウム材に対して有機質な接着剤30を
単に塗布しただけでは、枠体への接着力が弱く簡単に剥
離してしまう。
【0021】そこで、前記枠体表面20に下地調整処理
として、下地処理剤にシランカップリング剤を用いて塗
布し、この下地処理層を約30分程度自然乾燥後、接着
剤30を塗布する。
【0022】この下地処理剤としてのシランカップリン
グ剤(カーボファンクショナルシラン)は、3-メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン:100%、RSiX3
構造を有する同一分子中に有機材料と結合する置き換え
基を有する有機官能性基R(ビニル・グリシドキシ基)
と、無機材料と反応する加水分解性基(塩素とアルコキ
シ基)を有し、分子中の加水分解性基が金属及びガラス
などの無機材料に配向して結合し、ビニル基及びグリシ
ドキシ基などの有機官能性基がエポキシ系接着剤などの
有機材料と結合することで、接着性が改善されるもの
で、ここでは、例えば商品名シランカップリング剤を用
いている。
【0023】また、前記接着剤30に関しては、塩化メ
チレン(メチレンクロライド)を主成分とする溶液型ホ
ットメルト系接着剤を使用し、該ホットメルト系接着剤
1に対し溶液型ポリエステル系希釈シンナーから成る希
釈剤を0.3〜0.5の割合ないしホットメルト系接着
剤に対し溶液型ポリエステル系希釈シンナーから成る希
釈剤を50:50〜70:30の比率で混合したものを
接着剤30とし、前記枠体表面20に均一に塗布するた
め、又、接着剤の沸点を超えないように、エアコンプレ
ッサーにより1〜2kg/cm2の圧力でガン吹きする。ここ
で、前記接着剤30をエアコンプレッサーでガン吹きす
る際に、接着剤30の沸点が比較的低いために、エア圧
力によっては接着剤30の温度が上がり、エアによる撒
霧を起こし、前記枠体表面20に均一に塗布することが
できなくなる。均一な塗布により枠体表面20に一定厚
肉の塗布膜を形成するためには、接着剤30の組成を考
慮して、上記圧力により行う。
【0024】なお、印刷終了後に枠体10から紗を剥が
し再度前記枠体10に後述加熱押圧工程により紗張りを
行うという、版枠の再利用を100回程度、繰り返し可
能とするためには、前記塗布膜の厚さは自然乾燥工程、
後述焼き付け工程後1〜3mm好ましくは2mm程度とす
る。それ以下では使用回数に伴い接着力が低下し、十分
な使用回数を得ることができない。
【0025】前記接着剤30を枠体表面20に塗布後、
約10時間以上の自然乾燥工程を経て、ガス炉又は電気
炉などにより110〜130℃で30〜50分間加熱
し、前記接着剤30を前記枠体表面20に焼き付ける。
これにより、後述する枠体10から紗を剥がし、再度枠
体10に紗張りを行うという紗の張り替えにおいても、
前記枠体表面20から接着剤30が剥離することなく枠
体10の再使用が可能になる。
【0026】次いで、前記枠体10に対し図示せざる牽
張装置により一定張力下で展張された紗40を当てが
い、該紗40上面から200〜230℃に加熱した電気
コテにより押圧し、前記枠体10に前記紗40を張着さ
せる。
【0027】一般的にスクリーン印刷に使用する紗の材
質はシルク、ナイロン、ポリエステル、テトロンなどで
あり、これらの融点は前記接着剤30の融点よりも高
く、したがって枠体10に当てがった紗40上面から加
熱押圧手段60により押圧すると、枠体表面20の接着
剤30が部分的に溶融し、その溶融部分に前記紗40の
網目がやや埋没し、言い換えれば、紗の網目上において
接着剤の一部が乾燥固化し、枠体上の接着剤と紗を介し
て接着剤が架橋固化して紗が枠体に張着される。
【0028】したがって、図3に示すように、前記枠体
10に張着された前記紗40は、展張方向に対しては強
い剥離強度を示すが、非展張方向すなわち、上下方向に
は前記架橋部分の作用で弱く、後述する紗の張り替え作
業において容易に枠体10から紗40を剥がすことがで
きるが、枠体10への紗40の接着に際して、枠体表面
20の全面にわたり紗40を接着させることは、紗40
を剥がすことを考えると好ましくないので、枠体10に
紗40が張着する程度に枠体外周に部分的に加熱押圧手
段である、例えば、図4に示す既知の温度調節機構及び
発熱機構を有する電気コテ60を手作業又は自動化機械
において押圧し、圧着させることが好ましい。
【0029】上記作業終了後は、牽張装置による紗40
への張力を解除し、前記枠体10の外方周縁にはみ出し
た紗40をカッターなどで切断する。
【0030】上記紗張り方法により作成された製版枠
は、従来と同様の方法で版となり、印刷を行うものであ
る。
【0031】印刷終了後は、本発明の主たる目的に沿っ
て、別途新しく紗張りを行う場合には、使用した紗を上
述のように剥がして廃棄処分し、この枠体に対して再度
新しい紗を用いて上記紗張り工程を繰り返して行う。こ
こで、前記枠体には1〜3mm厚の接着剤の塗布膜が形成
されており、また、110〜130℃で30〜50分間
の焼き付けをしているので、枠体からの紗の剥離時、接
着剤が容易に枠体から剥がれることなく、紗を剥離した
枠体に対しての再度の下地調整処理及び接着剤の塗布を
不要とし、紗を前記電気コテにより押圧するだけで紗張
りをすることができる。
【0032】なお、実験により、一回の下地調整処理及
び接着剤の塗布に対し、枠体の再利用回数は100回程
度までは可能であった、100回を越えると接着剤の成
分の硬化などで接着力が低下し、ここで再度下地調整処
理及び接着剤の塗布をすること等初期工程を繰り返すこ
とが望ましいことが判明した。
【0033】実施例 以下に、前述した本発明の紗張り方法の具体的な実施例
について説明する。
【0034】下地処理の前処理として、アルミニウム材
枠体10の表面に、接着剤30が付着しやすいように、
例えば80CWサンドペーパーもしくは、サンドブラスト
装置により梨地を形成し、さらに、ほこり、汚れ、油分
などをラッカーシンナー等で拭き取る。
【0035】自然乾燥20分後、接着剤塗布のための下
地調整処理を施すが、シランカップリング剤はKBM-503
オルガノシラン(商品名;信越化学工業株式会社)とこ
こでは樹脂としてPETを混合したものを用い、このシ
ランカップリング剤に対し水をここでは9:1の割合で
配合したものを、配合後1時間以上12時間以内に塗布
する。この下地調整処理後、30分間自然乾燥を行っ
た。
【0036】次に、接着剤30は溶液型ホットメルト接
着剤PES・HSシリーズのアロンメルト(商品名:東
亜合成化学工業株式会社)を使用し、希釈剤は、溶液型
ポリエステル系希釈シンナーを用いた。希釈比率は7:
3として混合し、前記枠体表面20にエアガンで1.2
kg/cm2の圧力で噴射塗布し、焼き付け後の最終乾燥工程
後2mm厚の塗布膜を形成するようにする。
【0037】ここで、前記アロンメルト及び溶液型ポリ
エステル系希釈シンナーの沸点は約40℃と比較的低い
ために、前記枠体表面20にエアコンプレッサーにより
ガン吹きした際にエアによる撒霧を起こす可能性がある
が、アロンメルト及び希釈剤の希釈比率7:3に対し、
約1.2kg/cm2の圧力で塗布することにより、前記枠体
表面20に均一な厚肉の塗布膜を形成することができ
た。
【0038】前記接着剤30を枠体表面20に塗布後、
12時間の自然乾燥工程を経て、乾燥炉で120℃、4
0分間加熱し、前記接着剤30を前記枠体表面20に焼
き付ける。そして、前記枠体に図示せざる牽張装置によ
り一定張力下で展張された紗40を当てがい、該紗40
上面から220℃に加熱した電気コテにより約5mm幅で
押圧し、前記枠体10に前記紗40を張着させた後、牽
張装置による紗40への張力を解除し、前記枠体10の
外方周縁にはみ出した紗40をカッターで切断する。
【0039】上記紗張り工程後、作成された製版枠を用
いて印刷した。
【0040】印刷終了後、枠体10のみを再使用するた
めに紗剥がし及び上記電気コテによる紗の接着という紗
の張り替え作業をしたところ、約100回の再使用が可
能であり、また、紗の張り替えも容易に行うことができ
た。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0042】(1)作成された版を新たな版と成す際
に、一旦枠体に張着された紗を剥がす必要があるが、剥
がす際に接着剤を溶かすための溶剤などを用いる必要な
く比較的容易に剥がすことができた。また、溶剤を用い
ないため、使用する溶剤の影響で臭気、汚れなどにより
作業環境が悪化することや、公害発生の怖れがなくなっ
た。
【0043】(2)紗の張り替え作業において、枠体に
付着した接着剤を枠体から除去する繁雑な作業の必要が
なく、生産工程が大幅に短縮されたことに加え、必要な
人員も削減でき、低コストとすることができた。
【0044】(3)枠体への一回の接着剤の塗布で、1
00回程度の再使用が可能となり、生産工程、コストと
もに削減した。
【0045】(4)枠体のみを再使用し、紗は使い捨て
であるために、落版洗浄のように、印刷終了後に紗に付
着したインキや感光液を除去するために、スワゾール
剤、薄膜パウダー剤など洗浄用有機溶剤を使用する必要
がなく、公害発生の怖れがなくなり、また溶剤廃液の浄
化設備を不要とすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】下地調整処理及び接着剤を塗布した枠体の斜視
図及び断面図である。
【図2】紗張りした枠体の断面図である。
【図3】紗張りした枠体の表面の部分拡大断面図であ
る。
【図4】本発明に用いる加熱押圧手段の1例を示す斜視
図。
【符号の説明】
10 枠体 20 枠体表面 30 接着剤 40 紗 50 下地処理剤 60 加熱押圧手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−168693(JP,A) 特開 平4−69246(JP,A) 特開 平5−309821(JP,A) 特開 平8−309957(JP,A) 特開 平9−232720(JP,A) 特開 平9−309275(JP,A) 特開 平10−244654(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41C 1/14 B41F 15/34 - 15/36 B41N 1/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠体表面に下地処理剤としてシランカップ
    リング剤を塗布して下地調整処理を施した後、接着剤を
    塗布し、この接着剤層を110〜130℃で30〜50
    分間加熱して前記枠体に焼き付け処理し、前記接着剤を
    前記枠体表面に付着させると共に、前記枠体表面に紗を
    一定張力下で展張して当接し、前記枠体に対し紗上面か
    ら加熱押圧し、前記枠体表面に前記紗を張着することを
    特徴とするスクリーン印刷における製版枠の紗張り方
    法。
  2. 【請求項2】アルミニウム材から成る前記枠体表面を梨
    地処理し、前記下地調整処理後、自然乾燥を施す請求項
    1記載のスクリーン印刷における製版枠の紗張り方法。
  3. 【請求項3】前記接着剤がホットメルト系接着剤と希釈
    剤から成り、その混合比を前記ホットメルト系接着剤1
    に対し希釈剤0.3〜0.5とし、前記枠体表面に前記
    接着剤を1〜2kg/cm2の圧力で噴射塗布し、1〜3mm厚
    の塗布膜を形成することを特徴とする請求項1記載のス
    クリーン印刷における製版枠の紗張り方法。
  4. 【請求項4】前記枠体に対する紗上面からの加熱を20
    0〜230℃で行うことを特徴とする請求項1記載のス
    クリーン印刷における製版枠の紗張り方法。
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