JP3397689B2 - マルチチップ半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
マルチチップ半導体装置およびその製造方法Info
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Description
層してなるマルチチップ半導体装置およびその製造方法
に関する。
回路システムの高機能化、特に高速動作化のために半導
体チップ間の接続配線を極力短くすることが必要となっ
てきている。
層基板上に平面的に並べて実装する方法に対して、複数
の半導体チップを積層することにより、半導体チップ間
の接続配線を極小化する技術が検討されている。このよ
うに複数の半導体チップを積層してなる半導体装置はマ
ルチチップモジュールと呼ばれている。
ルを製造するには、上下に積層された半導体チップ間を
電気的に接続する必要がある。本発明者らはこのような
接続を実現するために、図12の断面図に示すように、
半導体チップ81を貫通するチップスループラグ82を
用いることを既に提案している。
詳細な断面図を示す。半導体チップ81はSi基板83
からなり、その表面には素子が集積形成されてなる回路
層84が形成されている。
どの金属からなる焼結型の導電性ペースト(プラグ本
体)85と、この導電性ペースト85の側面を被覆する
ように形成されたSiO2 膜86とから構成されてい
る。
85はAlパッド電極87を介してAuバンプ電極88
に接続している。一方、回路層84と反対側において
は、導電性ペースト85はSn−Zn半田89を介して
Auバンプ電極88と接続している。
半田89を介してAuバンプ電極88に接続している理
由は、積層された半導体チップ81の一部に不良が発生
した場合に、Sn−Zn半田89を溶かして不良な半導
体チップ81を取り外し、良品の半導体チップ81と交
換することによって、リペアを容易に行えるようにする
ためである。
の焼結体であり、図13の断面SEMに係る顕微鏡写真
に示すように、金属粒子間には隙間(ポア)が多数存在
する。そのため、Sn−Zn半田89の構成材料が隙間
を通して導電性ペースト83中に拡散して侵入する。
EMの顕微鏡写真を示す。図14はAlペーストの断面
SEMに係る顕微鏡写真、図15はAlペースト上にS
n−Zn半田をディップ方式により塗布した試料の断面
SEMに係る顕微鏡写真、図16はその一部を拡大した
顕微鏡写真である。これらの図から、Alペースト上に
Sn−Zn半田を塗布すると、Sn−Zn半田がAlペ
ースト中に侵入することが分かる。
Sn−Zn半田89の構成材料が、さらにAlパッド電
極87に拡散して侵入し、Alパッド電極87のAlを
浸食し、最悪の場合、回路層84へと拡散して、半導体
チップ81の不良を引き起こす。
ルチチップモジュールは、バンプ電極と導電性ペースト
(プラグ本体)との接続を半田によって行っているた
め、半田の構成材料が導電性ペースト中の空隙に拡散し
て侵入し、さらにはパッド電極中に侵入してパッド電極
を浸食し、最悪の場合、半導体チップの回路層へと拡散
して、半導体チップの不良を引き起こすという問題があ
った。
ので、その目的とするところは、バンプ電極と導電性ペ
ーストからなる接続プラグとの接続を半田によって行っ
ても、半田の構成材料の拡散による不良発生を防止でき
るマルチチップ半導体装置およびその製造方法を提供す
ることにある。
するために、本発明に係る第1のマルチチップ半導体装
置は、素子が集積形成された半導体基板を有するチップ
を複数積層してなり、少なくとも1つのチップは、その
半導体基板を貫通する貫通孔内に接続プラグが形成さ
れ、この接続プラグは半田を介してバンプ電極と電気的
に接続され、このバンプ電極が他のチップに電気的に接
続されてなるマルチチップ半導体装置において、前記接
続プラグが、プラグ本体としての導電性ペーストと、こ
の導電性ペーストと前記貫通孔内壁との間に設けられた
絶縁性バリア膜と、前記導線性ペーストと前記半田との
間に設けられた導電性バリア膜とから構成されているこ
とを特徴とする。
導体装置は、素子が集積形成された半導体基板を有する
チップを複数積層してなり、少なくとも1つのチップ
は、その半導体基板を貫通する貫通孔内に接続プラグが
形成され、この接続プラグは半田を介してバンプ電極と
電気的に接続され、このバンプ電極が他のチップに電気
的に接続されてなるマルチチップ半導体装置において、
前記接続プラグは、プラグ本体としての導電性ペースト
と、この導電性ペーストと前記貫通孔内壁との間および
前記導線性ペーストと前記半田との間に設けられた導電
性バリア膜と、この導電性バリア膜と前記貫通孔内壁と
の間に設けられた絶縁性バリア膜とから構成されている
ことを特徴とする。
導体装置は、素子が集積形成された半導体基板を有する
チップを複数積層してなり、少なくとも1つのチップ
は、その半導体基板を貫通する貫通孔内に接続プラグが
形成され、この接続プラグは半田を介してバンプ電極と
電気的に接続され、このバンプ電極が他のチップに電気
的に接続されてなるマルチチップ半導体装置において、
前記接続プラグは、プラグ本体としての導電性ペースト
と、この導電性ペーストと前記貫通孔内壁との間に設け
られた絶縁性バリア膜と、前記導電性ペースト中の隙間
を充填する導電性物質とから構成されていることを特徴
とする。
ト中の不純物が半導体基板中に拡散することを防止でき
るものであることが好ましい。
が前記導電性ペースト中に拡散することを防止できるも
のであることが好ましい。
ものである場合には、導電性ペーストと絶縁性バリア膜
との間に密着膜を設けることが好ましい。
置の製造方法は、半導体基板の表面に溝を形成する工程
と、前溝の表面を被覆するように全面に絶縁性バリア
膜、導電性バリア膜を順次形成する工程と、前記溝の内
部に前記絶縁性バリア膜および導電性バリア膜を介して
プラグ本体としての導電性ペーストを埋込み形成する工
程と、前記基板の裏面を後退させ前記絶縁性バリア膜を
露出させた後、この露出した絶縁性バリア膜を除去して
前記導電性バリア膜を露出させる工程とを有することを
特徴とする。
導体装置の製造方法は、半導体基板の表面に溝を形成す
る工程と、前溝の表面を被覆するように全面に絶縁性バ
リア膜を形成する工程と、前記溝の内部に前記絶縁性バ
リア膜を介してプラグ本体としての導電性ペーストを埋
込み形成する工程と、前記導電性ペースト中の隙間を導
電性物質で充填する工程と、前記基板の裏面を後退させ
前記絶縁性バリア膜を露出させた後、この露出した絶縁
性バリア膜を除去して前記ペーストを露出させる工程と
を有することを特徴とする。
物質で充填するには、例えば無電界メッキ等の方法によ
って、導電性ペースト上に液状の導電性物質を塗布して
行う。
チップ半導体装置によれば、導電性ペーストと半田との
間に導電性バリア膜が設けられているので、この導電性
バリア膜によって半田の構成材料が導電性ペースト中に
侵入することを防止することが可能となる。これによ
り、半田の構成材料の拡散による不良発生を防止できる
ようになる。
ップ半導体装置によれば、導電性ペーストと貫通孔内壁
との間に絶縁性バリア膜が設けられているので、この絶
縁性バリア膜によって導電性ペースト中の不純物が半導
体基板中に拡散することを防止することが可能となる。
これにより、導電性ペースト中の不純物の拡散による不
良発生を防止できるになる。
導体装置によれば、上述した作用効果の他に、例えば本
願発明に係る第1のマルチチップ半導体装置の製造方法
により、絶縁性バリア膜と導電性バリア膜とを同じ形成
工程で形成できるので、プロセスの簡略化を図れるとい
う作用効果も得られる。
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
の実施形態に係るマルチチップモジュールのチップスル
ープラグ(接続プラグ)を示す断面図である。
の半導体チップ1はSi基板2とその表面に形成された
素子が集積形成されてなる回路層3とで構成されてい
る。半導体チップ1にはそれを貫通するチップスループ
ラグ4が形成されている。
の金属からなり、鉛ガラスなどの重金属ガラスを含有し
た焼結型の導電性ペースト(プラグ本体)5と、この導
電性ペースト5の側面を被覆するシリコン窒化膜(絶縁
性バリア膜)6と、回路層3側と反対側の導電性ペース
ト5上に形成されたTi膜7、Ni膜8、Pd膜9から
なるバリアメタル膜(導電性バリア膜)10とから構成
されている。
11を介してAuバンプ電極12と接続している。一
方、回路層3側においては、導電性ペースト5はAlパ
ッド電極13を介してAuバンプ電極12に接続してい
る。なお、図中、14はパッシベーション膜を示してい
る。
5とSn−Zn半田11との間のバリアメタル膜10に
よって、Sn−Zn半田11の構成材料が導電性ペース
ト5中の隙間に拡散して侵入することを防止することが
できる。
料の拡散による回路層10に形成された素子の不良発
生、すなわち半導体チップ1の不良発生を防止できるよ
うになる。
間のシリコン窒化膜6によって、導電性ペースト5中の
不純物例えば鉛ガラスなどの重金属ガラス中の重金属
が、Si基板2中に拡散することを防止することができ
る。これにより、導電性ペースト5中の不純物の拡散に
よる回路層10に形成された素子の不良発生、すなわち
半導体チップ1の不良発生を防止できるようになる。
ついて説明する。図2は、チップスループラグ4の形成
方法を示す工程断面図である。この形成方法は、通常の
チップスループラグの形成工程後に、バリアメタル膜1
0の形成工程が追加されたものである。
が形成されたSi基板2に導電性ペースト5、シリコン
窒化膜6、パッシベーション膜14を周知の方法に従っ
て形成した後、パッシベーション膜14の開口部15の
内面を被覆するように、Ti膜7、Ni膜8、Pd膜9
を例えばスパッタ法により順次形成する。
およびその周囲近傍を覆うレジストパターン16をフォ
トリソグラフィにより形成する。
ターン16をマスクにして露出しているNi膜8、Pd
膜9をエッチングして除去する。この結果、Ti膜7が
露出する。この後、レジストパターン16を例えばアッ
シングして剥離する。
i膜7を覆うレジストパターン17を形成した後、Pd
膜9上にSn−Zn半田11を形成する。この後、レジ
ストパターン17を例えばアッシングして剥離する。
半田11をマスクにして露出しているTi膜7をエッチ
ングして除去する。
Zn半田11をウエットエッチングにより後退させて、
チップスループラグ4が完成する。
の実施形態に係るマルチチップモジュールのチップスル
ープラグ(接続プラグ)を示す断面図である。
この半導体チップ21はSi基板22とその表面に形成
された素子が集積形成されてなる回路層23とで構成さ
れている。半導体チップ21にはそれを貫通するチップ
スループラグ24が形成されている。
どの金属からなり、鉛ガラスなどの重金属ガラスを含有
した焼結型の導電性ペースト(プラグ本体)25と、こ
の導電性ペースト25の側面および回路層23と反対側
の表面(底面)を被覆するTiN膜26、Ti膜27、
Ni膜28からなるバリアメタル膜(導電性バリア膜)
29と、このバリアメタル膜29を介して導電性ペース
ト25の側面に形成されたシリコン窒化膜(絶縁性バリ
ア膜)30とから構成されている。
1を介してAuバンプ電極32と接続している。一方、
回路層23側においては、導電性ペースト25はAlパ
ッド電極33を介してAuバンプ電極32に接続してい
る。なお、図中、34はパッシベーション膜を示してい
る。
25とSn−Zn半田31との間のバリアメタル膜29
によって、Sn−Zn半田31の構成材料が導電性ペー
スト25中に拡散して侵入することを防止することがで
きる。これにより、Sn−Zn半田31の構成材料の拡
散による回路層23に形成された素子の不良発生、すな
わち半導体チップ21の不良発生を防止できるようにな
る。
との間のシリコン窒化膜30によって導電性ペースト2
5中の不純物、例えば鉛ガラスなどの重金属ガラス中の
重金属がSi基板22中に拡散することを防止すること
が可能となる。これにより、導電性ペースト25中の不
純物の拡散による回路層23に形成された素子、すなわ
ち半導体チップ21の不良発生を防止できるようにな
る。
ついて説明する。図4〜図6は、チップスループラグ2
4の形成方法を示す工程断面図である。
22の表面に回路層23を形成し、続いてICPタイプ
の高密度プラズマを用いた反応性イオンエッチング(R
IE:Reactive Ion Etching)により、回路層23を貫
通し、Si基板22の途中の深さまで達する溝35を形
成する。この溝35の開口経は50〜100μm、深さ
は150〜200μmである。
面を覆うように全面にシリコン窒化膜30をCVD法に
より形成する。
化膜30上にNi膜28をスパッタ法またはメッキ法に
より形成する。
上にTi膜27、TiN膜26をスパッタ法により順次
形成する。ここで、TiN膜26はCVD法により形成
しても良い。
部を充填するように全面に導電性ペースト25をスクリ
ーン印刷法等により塗布する。
部の余剰な導電性ペースト25、TiN膜26およびT
i膜27をCMP等により除去する。この後、導電性ペ
ースト25を焼成する。
部の余剰なシリコン窒化膜30をCMP法またはCDE
法により除去する。
スト25上にAlまたはCu添加Al等からなるAlパ
ッド電極35を形成した後、窒化シリコン、ポリイミド
等からなるパッシベーション膜34を形成する。
面から約1μm程度の厚さのSiを残して、Si基板2
2の裏面を研磨して後退させる。
化膜30が露出するまで、Si基板22の裏面をウエッ
トエッチングまたはCDEにより後退させる。この結
果、Si基板21には貫通孔が形成されることになる。
リコン窒化膜30をウエットエッチングまたはCDEに
より除去して、Ni膜28を露出させる。この結果、半
導体チップを貫通するチップスループラグ24が完成す
る。
ールの形成工程が続き、例えば図6(l)に示すよう
に、Si基板22の裏面側に窒化シリコン、ポリイミド
等からなるパッシベーション膜34を形成する工程、図
6(m)に示すように、Sn−Zn半田31およびAl
パッド電極33を形成する工程、Auバンプ電極32を
接続する工程が続く。
たバリアメタル膜29とシリコン窒化膜30を同じ形成
工程で形成できるので、第1の実施形態のようにシリコ
ン窒化膜30を形成した後に別工程でバリア膜10を形
成する方法に比べて、少ない工程数で済み、プロセスの
簡略化を図ることができる。
の実施形態に係るマルチチップモジュールのチップスル
ープラグ(接続プラグ)を示す断面図である。
この半導体チップ41はSi基板42とその表面に形成
された素子が集積形成された回路層43とで構成されて
いる。半導体チップ41にはそれを貫通するチップスル
ープラグ44が形成されている。
lなどの金属からなり、鉛ガラスなどの重金属ガラスを
含有した焼結型の導電性ペースト(プラグ本体)45
と、この導電性ペースト45中の導電性粒子間の隙間
(ポア)を充填するNiBなどの金属からなる充填金属
46と、導電性ペースト45の側面を被覆するシリコン
窒化膜47から構成されている。
45はAlパッド電極48を介してAuバンプ電極49
に接続している。一方、回路層43とは反対側において
は、導電性ペースト45はSn−Zn半田50を介して
Auバンプ電極49と接続している。なお、図中、51
はパッシベーション膜を示している。
45中の導電性粒子間の隙間(ポア)が充填金属46に
よって充填されているので、Sn−Zn半田50の構成
材料が導電性ペースト中に拡散して侵入することを防止
することができる。これにより、Sn−Zn半田50の
構成材料の拡散による回路層43に形成された素子の不
良発生、すなわち半導体チップ41の不良発生を防止で
きるようになる。
との間のシリコン窒化膜47によって導電性ペースト4
5中の不純物、例えば鉛ガラスなどの重金属ガラス中の
重金属がSi基板42中に拡散することを防止すること
が可能となる。これにより、導電性ペースト45中の不
純物の拡散による回路層43に形成された素子の不良発
生、すなわち半導体チップ41の不良発生を防止できる
ようになる。
ついて説明する。図9〜図11は、チップスループラグ
44の形成方法を示す工程断面図である。
42の表面に回路層43を形成し、続いてICPタイプ
の高密度プラズマを用いたRIEにより、回路層43を
貫通し、Si基板42の途中の深さまで達する溝52を
形成する。この溝52の開口経は50〜100μm、深
さは150〜200μmである。
面を覆うように全面にシリコン窒化膜47をプラズマC
VD法により形成する。
部を充填するように全面に導電性ペースト45をスクリ
ーン印刷法等により塗布する。
部の余剰な導電性ペースト45をCMP等により除去す
る。この後、導電性ペースト45を焼成する。
等の充填金属46を無電解メッキ等により全面に塗布
し、導電性ペースト45の金属粒子間の隙間(ポア)を
充填金属46によって充填する次に図10(f)に示す
ように、溝52の外部の余剰な充填金属46をCMP等
により除去する。
外部の余剰なシリコン窒化膜47をCMP法またはCD
E法により除去する。
ースト45上にAlまたはCu添加Al等からなるAl
パッド電極48を形成した後、窒化シリコン、ポリイミ
ド等からなるパッシベーション膜51を形成する。
底面から約1μm程度の厚さのSiを残して、Si基板
42の裏面を研磨する。
底面のシリコン窒化膜47が露出するまで、Si基板4
2の裏面をウエットエッチングまたはCDEにより後退
させる。この結果、Si基板42には貫通孔が形成され
ることになる。
シリコン窒化膜47をウエットエッチングまたはCDE
により除去して、導電性ペースト45を露出させる。こ
の結果、半導体チップを貫通するチップスループラグ4
4が完成する。
ールの形成工程が続き、例えば図11(l)に示すよう
に、Si基板42の裏面側に窒化シリコン、ポリイミド
等からなるパッシベーション膜51を形成する工程、図
11(m)に示すように、Sn−Zn半田50およびA
lパッド電極48を形成する工程、Auバンプ電極49
を接続する工程が続く。
るものではない。例えば、上記実施形態では、導電性ペ
ーストとして鉛ガラスなどの重金属ガラスを含有したも
のを使用したが、鉛ガラス等のガラス成分を含有しない
ものを使用しても良い。
ペーストとSi基板との間の密着性が低下する。このよ
うな不都合は導電性ペーストとSi基板との間に、導電
性ペースト中の導電性粒子と反応性して密着性を高める
ことができる密着膜を挿設すると良い。
トを用いた場合には、密着膜としてNi膜またはNb膜
を用いると良い。また、導電性ペーストとしてAlペー
ストを用いた場合には、密着膜としてNi膜、パラジウ
ム膜または多結晶Si膜を用いると良い。また、密着膜
の成膜方法としては、例えばスパッタ法、無電界メッキ
法等があげられる。
してなる試料を断面SEMによって観察した結果である
顕微鏡写真を示す。上記Ni膜はスパッタ法により形成
した。図から、Niペースト中のNi粒子とNi膜との
間において反応が起きていることが分かる。
て、導電性ペースト25としてNiペーストを使用する
ときは、導電性ペースト25とSi基板22との間、こ
の場合には導電性ペースト25とTiN膜26との間に
Ni膜を挿設すれば良い。
してシリコン窒化膜を用いたが、導電性ペーストとSi
基板とを絶縁し、導電性ペースト中の不純物がSi基板
中に拡散することを防止できるものであれば他の絶縁膜
であっても良い。
して、Ti膜、Ni膜、Pd膜の積層膜や、TiN膜、
Ti膜、Ni膜の積層膜を用いたが、半田の構成材料が
導電性ペースト中に拡散することを防止できるものであ
れば、他の積層構造の導電性膜あるいは単層膜であって
も良い。
ものではない。
れていないチップスループラグを有する半導体チップが
あっても良い。すなわち、放熱性の改善の目的のみでチ
ップスループラグを形成した半導体チップがあっても良
い。
で、種々変形して実施できる。
電性ペーストと半田との間に導電性バリア膜が設けられ
ているので、この導電性バリア膜によって半田の構成材
料が導電性ペースト中に拡散して侵入することを防止す
ることが可能となり、これにより半田の構成材料の拡散
による不良発生を防止できるマルチチップ半導体装置お
よびその製造方法を実現できるようになる。
ジュールのチップスループラグを示す断面図
面図
ジュールのチップスループラグを示す断面図
面図
示す工程断面図
示す工程断面図
を断面SEMによって観察した結果を示す顕微鏡写真
ジュールのチップスループラグを示す断面図
面図
を示す工程断面図
法を示す工程断面図
ラグの詳細な構造を示す断面図
ア)が存在することを示す断面SEMに係る顕微鏡写真
方式により塗布した試料の断面SEMに係る顕微鏡写真
Claims (9)
- 【請求項1】素子が集積形成された半導体基板を有する
チップを複数積層してなり、少なくとも1つのチップ
は、その半導体基板を貫通する貫通孔内に接続プラグが
形成され、この接続プラグは半田を介してバンプ電極と
電気的に接続され、このバンプ電極が他のチップに電気
的に接続されてなるマルチチップ半導体装置において、 前記接続プラグは、プラグ本体としての導電性ペースト
と、この導電性ペーストと前記貫通孔内壁との間に設け
られた絶縁性バリア膜と、前記導線性ペーストと前記半
田との間に設けられた導電性バリア膜とから構成されて
いることを特徴とするマルチチップ半導体装置。 - 【請求項2】素子が集積形成された半導体基板を有する
チップを複数積層してなり、少なくとも1つのチップ
は、その半導体基板を貫通する貫通孔内に接続プラグが
形成され、この接続プラグは半田を介してバンプ電極と
電気的に接続され、このバンプ電極が他のチップに電気
的に接続されてなるマルチチップ半導体装置において、 前記接続プラグは、プラグ本体としての導電性ペースト
と、この導電性ペーストと前記貫通孔内壁との間および
前記導線性ペーストと前記半田との間に設けられた導電
性バリア膜と、この導電性バリア膜と前記貫通孔内壁と
の間に設けられた絶縁性バリア膜とから構成されている
ことを特徴とするマルチチップ半導体装置。 - 【請求項3】素子が集積形成された半導体基板を有する
チップを複数積層してなり、少なくとも1つのチップ
は、その半導体基板を貫通する貫通孔内に接続プラグが
形成され、この接続プラグは半田を介してバンプ電極と
電気的に接続され、このバンプ電極が他のチップに電気
的に接続されてなるマルチチップ半導体装置において、 前記接続プラグは、プラグ本体としての導電性ペースト
と、この導電性ペーストと前記貫通孔内壁との間に設け
られた絶縁性バリア膜と、前記導電性ペースト中の隙間
を充填する導電性物質とから構成されていることを特徴
とするマルチチップ半導体装置。 - 【請求項4】前記絶縁性バリア膜は、前記導電性ペース
ト中の不純物が前記半導体基板中に拡散することを防止
できるものであることを特徴とする請求項1ないし請求
項3のいずれかに記載のマルチチップ半導体装置の製造
方法。 - 【請求項5】前記導電性バリア膜は、前記半田の構成材
料が前記導電性ペースト中に拡散することを防止できる
ものであることを特徴とする請求項2に記載のマルチチ
ップ半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】前記導電性ペーストはガラスを含まないも
のであり、前記導電性ペーストと前記絶縁性バリア膜と
の間に密着膜が設けられていることを特徴とする請求項
1ないし請求項3のいずれかに記載のマルチチップ半導
体装置。 - 【請求項7】半導体基板の表面に溝を形成する工程と、 前溝の表面を被覆するように全面に絶縁性バリア膜、導
電性バリア膜を順次形成する工程と、 前記溝の内部に前記絶縁性バリア膜および導電性バリア
膜を介してプラグ本体としての導電性ペーストを埋込み
形成する工程と、 前記基板の裏面を後退させ前記絶縁性バリア膜を露出さ
せた後、この露出した絶縁性バリア膜を除去して前記導
電性バリア膜を露出させる工程とを有することを特徴と
するマルチチップ半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】半導体基板の表面に溝を形成する工程と、 前溝の表面を被覆するように全面に絶縁性バリア膜を形
成する工程と、 前記溝の内部に前記絶縁性バリア膜を介してプラグ本体
としての導電性ペーストを埋込み形成する工程と、 前記導電性ペースト中の隙間を導電性物質で充填する工
程と、 前記基板の裏面を後退させ前記絶縁性バリア膜を露出さ
せた後、この露出した絶縁性バリア膜を除去して前記ペ
ーストを露出させる工程とを有することを特徴とするマ
ルチチップ半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】前記導電性ペースト中の隙間を導電性物質
で充填する工程は、前記導電性ペースト上に液状の導電
性物質を塗布する工程からなることを特徴とする請求項
8に記載のマルチチップ半導体装置の製造方法。
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