JP4190211B2 - 基板加工方法および基板加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造時に使用される基板、例えばシリコンウェーハを加工するための基板加工方法および基板加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造分野においては実装密度を高めるために半導体素子を軽量化および薄膜化することが要求されている。特に近年では素子構造が複雑化しているので、薄膜化された基板、例えばシリコンウェーハを積層する場合が多い。このように複数の基板を積層する場合には、基板の一方の面と他方の面とを電気的に接続する必要がある。
【0003】
図4(a)から図4(e)は従来技術における薄膜化のために基板を加工する基板加工方法を示す工程図である。図4(a)に示すように、露光またはプラズマ処理などにより、基板20の表面21に同一深さの複数の孔23を形成する。これら孔23は通常は円形である。また、基板20は例えばシリコンから形成されているので、孔23の内面には二酸化珪素からなる酸化被膜24が形成される。次いで、図4(b)に示すように導電性材料、例えば銅をメッキなどによりこれら孔の内部に充填する。これにより、基板内に導電性材料からなる柱状部材26が形成される。さらに、図4(c)に示すように基板20の表面21を基板研削用の吸着部61上に吸着させた後に、基板20の裏面22から孔23の底面すなわち柱状部材の端面27に向かって研削を行う。次いで、図4(d)に示すように基板研削用の吸着部61を解除して、基板20を吸着部61から基板研磨用の吸着部71に移動させて、これに吸着させる。さらに図4(e)に示すように研磨により孔23の底面27と基板20の裏面22との間の部分を除去する。このとき、端面付近における二酸化珪素の酸化被膜24が部分的に除去される。これにより、一方の面21と他方の面22との間で導通可能な薄膜基板を形成できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術においては基板20を基板研削用の吸着部61から基板研磨用の吸着部71に移動させる必要がある。基板研削用の吸着部61の平坦性と基板研磨用の吸着部71の平坦性とは同一でないので、このように基板20を移動させることにより基板20に対するマイクロメートルオーダでの平坦性は維持されない。また、近年使用されるウェーハは比較的大きく、例えば直径が203.2mm(8インチ)または304.80mm(12インチ)などであるので、基板20の表面21に形成された孔23の深さは基板20の表面21内においてばらつく。例えば70マイクロメートルの深さの孔23を形成した場合に、基板20の表面21内におけるばらつきは孔23の深さに対して約±10%である。従って、高精度、例えば5マイクロメートル程度の精度が孔23の深さに対して要求される場合には、表面と裏面との間で基板の面内において均等に導通可能な薄膜基板を形成することは困難である。このような場合には、最終的に形成される半導体素子に対する歩留まりが基板内において大幅に低下する。
【0005】
また、孔23の底面27を越えるまで研磨することにより研磨作用のみによって基板20を薄膜化することも想定されるが、この場合には研磨作用を長時間行う必要があるので作業効率が大幅に低下する。
【0006】
それゆえ、本発明は、作業効率を低下させることなしに、マイクロメートルオーダの精度でもって一方の面と他方の面との間で基板の面内において均等に導通可能な薄膜基板を形成することができる基板加工方法および基板加工装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために請求項1に記載の発明によれば、絶縁性材料製基板を加工する基板加工方法であって、前記絶縁性材料とは硬さの異なる導電性材料製柱状部材が前記基板の一面に形成された同一深さの複数の孔内に充填されている基板加工方法において、前記基板の前記一面を保持手段に接触させることにより前記基板を保持し、前記基板を前記保持手段上に保持しつつ前記基板の他面を前記柱状部材の端面に達する直前まで研削し、前記基板を前記保持手段上に保持しつつ前記基板の前記他面を前記柱状部材の前記端面に達するまで研磨する基板加工方法が提供される。
【0008】
すなわち請求項1に記載の発明によって、作業効率を低下させることなしに、マイクロメートルオーダの精度でもって一方の面と他方の面との間で基板の面内において均等に導通可能な薄膜基板を形成することができる。絶縁性材料は例えばシリコンであり、導電性材料は例えば銅またはアルミニウムである。研磨作用として、化学研磨材を含有する研磨加工液を用いる研磨装置による化学研磨方式を採用してもよい。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、前記基板の前記他面を研磨するための研磨手段が前記基板の前記他面と前記研磨手段との間に隙間を設けた状態で位置決めされており、前記基板の前記他面と前記研磨手段とが直接的に接触することなしに研磨材の運動のみによって前記基板の前記他面が研磨されるようにした。
【0010】
すなわち請求項2に記載の発明によって、基板をさらに高精度で加工することができる。基板の他面は前記隙間内の研磨材のみを介して研磨手段に接触しており、この隙間は研磨材の粒径、例えば5マイクロメートルにほぼ等しいのが好ましい。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、前記基板の前記他面を研磨する際に用いられる研磨材の内容物を変更することにより、前記柱状部材の前記端面および前記基板の前記他面のうちの一方がこれらのうちの他方よりも突出できるようにした。
【0012】
すなわち請求項3に記載の発明によって、前記柱状部材の端面および前記基板の前記他面のうちの端面が突出する場合にはこのような基板を積層する際にこれら基板間での導通を最短距離で確保することができる。前記柱状部材の端面および前記基板の前記他面のうちの前記他面が突出する場合には予めボールグリッドアレイが形成された別の基板を本基板加工方法により加工される基板の前記他面上に位置決めするのを容易にできると共に、ボールグリッドアレイのバンプ(ボール)を柱状部材の端面に接触させることにより本基板と別の基板との間の導通を最短距離で確保できる。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、さらに、前記柱状部材の前記端面および前記基板の前記他面のうちの一方がこれらのうちの他方よりも突出するのを検出することを含む。
【0014】
すなわち請求項4に記載の発明によって、検出手段、例えばセンサにより基板の突出部分を所望の寸法に形成することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、絶縁性材料製基板を加工する基板加工装置であって、前記絶縁性材料とは硬さの異なる導電性材料製柱状部材が前記基板の一面に形成された同一深さの複数の孔内に充填されている基板加工装置において、前記基板の前記一面を接触させることにより前記基板を保持する保持手段と、前記基板を前記保持手段上に保持しつつ前記基板の他面を前記柱状部材の端面に達する直前まで研削する研削手段と、前記基板を前記保持手段上に保持しつつ前記基板の前記他面を前記柱状部材の前記端面に達するまで研磨する研磨手段とを具備する基板加工装置が提供される。
【0016】
すなわち請求項5に記載の発明によって、作業効率を低下させることなしに、マイクロメートルオーダの精度でもって一方の面と他方の面との間で基板の面内において均等に導通可能な薄膜基板を形成することができる。絶縁性材料は例えばシリコンであり、導電性材料は例えば銅またはアルミニウムである。研磨作用として、化学研磨材を含有する研磨加工液を用いる研磨装置による化学研磨方式を採用してもよい。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、前記研磨手段が前記基板の前記他面と前記研磨手段との間に隙間を設けた状態で位置決めされており、前記基板の前記他面と前記研磨手段とが直接的に接触することなしに研磨材の運動のみによって前記基板の前記他面が研磨されるようにした。
【0018】
すなわち請求項6に記載の発明によって、基板をさらに高精度で加工することができる。基板の他面は前記隙間内の研磨材のみを介して研磨手段に接触しており、この隙間は研磨材の粒径、例えば5マイクロメートルにほぼ等しいのが好ましい。
【0019】
請求項7に記載の発明によれば、前記基板の前記他面を研磨する際に用いられる研磨材の内容物を変更することにより、前記柱状部材の前記端面および前記基板の前記他面のうちの一方がこれらのうちの他方よりも突出できるようにした。
【0020】
すなわち請求項7に記載の発明によって、前記柱状部材の端面および前記基板の前記他面のうちの端面が突出する場合にはこのような基板を積層する際にこれら基板間での導通を最短距離で確保することができる。前記柱状部材の端面および前記基板の前記他面のうちの前記他面が突出する場合には予めボールグリッドアレイが形成された別の基板を本基板加工方法により加工される基板の前記他面上に位置決めするのを容易にできると共に、ボールグリッドアレイのバンプ(ボール)を柱状部材の端面に接触させることにより本基板と別の基板との間の導通を最短距離で確保できる。
【0021】
請求項8に記載の発明によれば、さらに、前記柱状部材の前記端面および前記基板の前記他面のうちの一方がこれらのうちの他方よりも突出するのを検出する検出手段を具備する。
【0022】
すなわち請求項8に記載の発明によって、検出手段、例えばセンサにより基板の突出部分を所望の寸法に形成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同一の部材には同一の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1(a)から図1(d)は本発明に基づく機械加工方法を示すための工程図である。図1(a)に示すように、露光またはプラズマ処理などにより、基板20、例えばシリコンウェーハの表面21に同一深さの複数の孔23を形成する。これら孔23は基板20の表面21に格子状に形成されている。これら孔23は通常は円形であるが他の形状、例えば矩形などであってもよい。本発明においては基板20の厚さは約700マイクロメートルであり、孔23の深さは約70マイクロメートルである。図1(a)から分かるように基板20、例えばシリコンウェーハであり、孔23の内面は二酸化珪素からなる酸化被膜24により被覆される。
【0024】
次いで、図1(b)に示すように、導電性材料、例えば銅またはアルミニウムをこれら孔の内部に充填する。この際、孔23の内面(酸化被膜24の内面)に導電性材料からなる薄膜を例えばスパッタリングなどにより形成する。次いで例えばメッキなどにより導電性材料、例えば銅またはアルミニウムを孔23内に充填する。すなわち、前述した薄層はシードとしての役目を果たす。これにより、基板内に導電性材料からなる複数の柱状部材26が形成される。
【0025】
さらに図1(c)に示すように、基板20の表面21を基板研削用の吸着部51上に吸着させる。基板20の表面21上に保護膜(図示しない)を付加した後に基板20の表面21を吸着部51に吸着させているが、理解を容易にするために図面においてはこのような保護膜を省略している。次いで研削部62によって、基板20の裏面22から孔23の底面すなわち柱状部材の端面27に向かって基板20を研削する。このように裏面を研削するのに使用される研削装置をバックグラインダと呼ぶ。本発明における研削作用は、表面21を下方に向けた状態で回転可能な吸着部51上に基板20を吸着させ、基板20の裏面22上に研削部62を下降させることにより研削を行うインフィード方式である。当然のことながら、他の研削方式、例えばテーブル上において複数の基板を回転運動させつつ研削装置を回転させるクリープフィード方式を採用することもできる。この研削作用は柱状部材26の端面27に達する直前、例えば底面から8マイクロメートルの位置まで行う。
【0026】
次いで、図1(d)に示すように研削時に使用した吸着部51に基板20を吸着させた状態で、吸着部51を反転させる。次いでこの吸着部51を研磨部63上に移動させ、吸着部51または研磨部63を回転させることにより研磨を行う。本発明においては化学研磨材を含有する研磨加工液を用いる研磨装置による研磨方式を採用しているが、通常の研磨方式を採用してもよい。このような研磨作用により、柱状部材26の端面27と基板20の裏面22との間の部分を除去する。前述したように柱状部材26の端面27と基板20の裏面22との間の距離は約8マイクロメートルであるので、研磨時間は比較的短く、作業効率が低下するのを妨げることができる。本発明においては研削時と研磨時とで同一の吸着部51を採用しているので、形成される薄膜基板は複数の柱状部材26によって一方の面と他方の面との間で導通可能であって、マイクロメートルオーダの精度を有しうる。すなわち本発明においては単一の吸着部51のみを使用しているので研削時と研磨時とにおける基板20の平坦性を維持することができる。
【0027】
本発明の別の実施形態においては研磨時に基板20の裏面22と研磨部63との間に隙間が形成されている。この隙間は研磨材の粒径である約5マイクロメートル程度である。研磨部63を起動、例えば回転させることにより、研磨材が基板20の裏面22と研磨部63との間において運動する。このような場合には、基板20の裏面22と研磨部63とは直接的に接触していないが、研磨材の運動のみにより基板20の裏面22が研磨される。このように間接的な研磨作用を行うことにより、基板をさらに高精度で加工することができる。
【0028】
図2(a)は本発明に基づく基板加工方法により加工した基板の拡大図である。図2(a)は基板を形成する絶縁性材料が柱状部材を形成する導電性材料よりも硬い場合を想定している。すなわち絶縁性材料は例えばシリコンであり、導電性材料は軟質金属、例えば銅またはアルミニウムである。このような場合に研磨時に採用される研磨材は酸を含んでいる。このような酸はフッ化水素酸、もしくはフッ化水素酸と硝酸および/または酢酸との混合物でありうる。これにより、基板を研磨する際に、柱状部材26の端部が緩やかな湾曲部を形成しつつ基板の裏面22よりも凹むようになる。すなわち、基板20の裏面22が柱状部材26の端面27よりも突出している。このような凹部は研磨部63に含まれる研磨布が回り込むことにより形成される。以下、このように柱状部材26に形成された凹部をディッシング31と呼ぶ。
【0029】
図2(b)は図2(a)に示される基板の適用例である。図2(b)においては、ディッシング31が形成された基板20上にバンプウェハ29が設置されている。バンプウェハ29の表面にはボールグリッドアレイ33が形成されていて、ボールグリッドアレイ33のバンプ端子35はボール状になっている。図2(b)から分かるように、バンプウェハ29を基板20上に設置するときに、バンプウェハ29のバンプ端子35が基板20のディッシング31に係合する。これにより、バンプ端子35の先端部分はディッシング31に接触するようになる。図2(a)においてバンプ端子35の高さは一般的には約150マイクロメートルであるので、ディッシング31の深さはバンプ端子35の高さよりも小さいのが好ましい。これにより、バンプ端子35とディッシング31とが確実に接触しうる。従って、ディッシング31を含む柱状部材26とバンプ端子35とが電気的に接続される。それゆえ、基板20上にバンプウェハ29を積層する際に、基板20とバンプウェハ29とを電気的に容易に接続することができる。さらに、バンプ端子35がディッシング31に係合可能であることより、バンプウェハ29を基板20上に容易に位置決めできると共に、バンプウェハ29が移動するのを妨げることができる。
【0030】
図3(a)は本発明に基づく基板加工方法により加工した他の基板の拡大図である。このような場合には、前述した酸に加えて砥粒を含む研磨材を研磨時に使用する。これにより基板を研磨する際に、基板20の裏面の一部が緩やかな湾曲部を形成しつつ柱状部材26よりも凹むようになる。すなわち柱状部材26の端面27が基板20の裏面22よりも突出している。同様に、このような凹部は研磨部63に含まれる研磨布が回り込むことにより形成される。以下、このように基板20に形成された凹部をディッシング32と呼ぶ。また、このようなディッシング32は図3(a)における柱状部材を形成する導電性材料が基板を形成する絶縁性材料よりも硬い場合にも形成されうる。
【0031】
図3(b)は図3(a)に示される基板の適用例である。図3(b)においては図3(a)に示すような柱状部材26が同一パターンをなして形成された複数の薄膜基板20a、20b、20cが互いに積層されている。これら薄膜基板20a、20b、20cの寸法はほぼ等しいので、積層時に薄膜基板20a、20b、20cの複数の柱状部材26a、26b、26cは互いに同位置に配置される。さらに図3(b)に示すディッシング32a、32b、32cが基板20a、20b、20cの各裏面22a、22b、22c上に形成されているので、基板20a、20bの各表面21a、21bは隣接する基板20b、20cの各ディッシング32b、32cに接触しない。さらに、これら基板内の柱状部材26a、26b、26cは隣接する基板の各柱状部材に接触するようになる。従って、このような場合には、隣接する基板の絶縁性部分が接触することによりこれら基板の導電性部分の接触が妨げられることなしに、柱状部材26a、26b、26cによって各基板20a、20b、20cが互いに電気的に接続される。すなわち図3(a)に示すような基板を複数形成することによって、積層時においてこれら基板を電気的に最短距離で接続することができる。従って、図3(b)に示すような場合には、例えば基板20aの表面21aと基板20bの表面21bとの間に迂回用のリード等を設ける必要がない。
【0032】
図2(a)のようにディッシング31が形成される場合、および図3(a)のようにディッシング32が形成される場合には、適切なセンサ(図示しない)を設置してもよい。このような場合にはディッシング31、32が所望の深さになったときにセンサが適切な信号を発信できる。これにより所望の深さのディッシング31またはディッシング32を備えた基板20を形成することができる。
【0033】
当然のことながら、柱状部材の端面を越えて研削するようにした基板加工方法および基板加工装置は本発明の範囲に含まれる。さらに、基板の両面にディッシングを形成するようにした基板加工方法および基板加工装置も本発明の範囲に含まれる。
【0034】
【発明の効果】
各請求項に記載の発明によれば、作業効率を低下させることなしに、マイクロメートルオーダの精度でもって一方の面と他方の面との間で基板の面内において均等に導通可能な薄膜基板を形成することができるという共通の効果を奏しうる。
【0035】
さらに、請求項2および6に記載の発明によれば、基板をさらに高精度で加工することができるという効果を奏しうる。
さらに、請求項3および7に記載の発明によれば、柱状部材の端面が突出する場合にはこのような基板を積層する際にこれら基板間での導通を最短距離で確保することができると共に、基板の他面が突出する場合には予めボールグリッドアレイが形成された別の基板を本基板加工方法により加工される基板の前記他面上に位置決めするのを容易にできて、ボールグリッドアレイのバンプ(ボール)を柱状部材の端面に接触させることにより本基板と別の基板との間の導通を最短距離で確保できるという効果を奏しうる。
さらに、請求項4および8に記載の発明によれば、検出手段、例えばセンサにより基板の突出部分を所望の寸法に形成することができるという効果を奏しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明に基づく機械加工方法を示すための工程図である。
(b)本発明に基づく機械加工方法を示すための工程図である。
(c)本発明に基づく機械加工方法を示すための工程図である。
(d)本発明に基づく機械加工方法を示すための工程図である。
【図2】(a)本発明に基づく基板加工方法により加工した基板の拡大図である。
(b)図2(a)に示される基板の適用例である。
【図3】(a)本発明に基づく基板加工方法により加工した他の基板の拡大図である。
(b)図3(a)に示される基板の適用例である。
【図4】(a)従来技術における薄膜化のために基板を加工する基板加工方法を示す工程図である。
(b)従来技術における薄膜化のために基板を加工する基板加工方法を示す工程図である。
(c)従来技術における薄膜化のために基板を加工する基板加工方法を示す工程図である。
(d)従来技術における薄膜化のために基板を加工する基板加工方法を示す工程図である。
(e)従来技術における薄膜化のために基板を加工する基板加工方法を示す工程図である。
【符号の説明】
20…基板
21…表面
22…裏面
23…孔
24…酸化被膜
26…柱状部材
27…端面
29…バンプウェハ
31…ディッシング
32…ディッシング
33…ボールグリッドアレイ
35…バンプ端子
41…吸着部
62…研削部
63…研磨部
Claims (8)
- 絶縁性材料製基板を加工する基板加工方法であって、前記絶縁性材料とは硬さの異なる導電性材料製柱状部材が前記基板の一面に形成された同一深さの複数の孔内に充填されている基板加工方法において、
前記基板の前記一面を保持手段に接触させることにより前記基板を保持し、
前記基板を前記保持手段上に保持しつつ前記基板の他面を前記柱状部材の端面に達する直前まで研削し、
前記基板を前記保持手段上に保持しつつ前記基板の前記他面を前記柱状部材の前記端面に達するまで、酸を含む研磨材により研磨し、それにより、前記柱状部材の前記端面が緩やかな湾曲部を形成しつつ前記基板の前記他面よりも凹むようになり、
ボール状のバンプ端子を備えたボールグリッドアレイが形成されたバンプ基板を前記基板上に設置し、それにより、前記バンプ基板の前記バンプ端子が前記柱状部材の前記湾曲部に係合して互いに導通するようにした基板加工方法。 - 絶縁性材料製基板を加工する基板加工方法であって、前記絶縁性材料とは硬さの異なる導電性材料製柱状部材が前記基板の一面に形成された同一深さの複数の孔内に充填されている基板加工方法において、
前記基板の前記一面を保持手段に接触させることにより前記基板を保持し、
前記基板を前記保持手段上に保持しつつ前記基板の他面を前記柱状部材の端面に達する直前まで研削し、
前記基板を前記保持手段上に保持しつつ前記基板の前記他面を前記柱状部材の前記端面に達するまで、酸および砥粒を含む研磨材により研磨し、それにより、前記基板の前記他面が緩やかな湾曲部を形成しつつ前記柱状部材の前記端面よりも凹むようになり、
該湾曲部が形成された少なくとも二つの基板を互いに積層し、それにより、前記基板の前記柱状部材が隣接する基板の柱状部材に接触して互いに導通するようにした基板加工方法。 - 前記基板の前記他面を研磨するための研磨手段が前記基板の前記他面と前記研磨手段との間に隙間を設けた状態で位置決めされており、前記基板の前記他面と前記研磨手段とが直接的に接触することなしに研磨材の運動のみによって前記基板の前記他面が研磨されるようにした請求項1または2に記載の基板加工方法。
- 検出手段によって、前記湾曲部の深さが所定の深さになったことを検出する請求項1から3のいずれか一項に記載の基板加工方法。
- 絶縁性材料製基板を加工する基板加工装置であって、前記絶縁性材料とは硬さの異なる導電性材料製柱状部材が前記基板の一面に形成された同一深さの複数の孔内に充填されている基板加工装置において、
前記基板の前記一面を接触させることにより前記基板を保持する保持手段と、前記基板を前記保持手段上に保持しつつ前記基板の他面を前記柱状部材の端面に達する直前まで研削する研削手段と、
前記基板の前記他面が緩やかな湾曲部を形成しつつ前記柱状部材の前記端面よりも凹むように、前記基板を前記保持手段上に保持しつつ前記基板の前記他面を前記柱状部材の前記端面に達するまで、酸を含む研磨材により研磨する研磨手段と、
ボール状のバンプ端子を備えたボールグリッドアレイが形成されたバンプ基板の前記バンプ端子が前記柱状部材の前記湾曲部に係合して互いに導通するように、前記バンプ基板を前記基板上に設置する設置手段と、を具備する基板加工装置。 - 絶縁性材料製基板を加工する基板加工装置であって、前記絶縁性材料とは硬さの異なる導電性材料製柱状部材が前記基板の一面に形成された同一深さの複数の孔内に充填されている基板加工装置において、
前記基板の前記一面を接触させることにより前記基板を保持する保持手段と、前記基板を前記保持手段上に保持しつつ前記基板の他面を前記柱状部材の端面に達する直前まで研削する研削手段と、
前記基板の前記他面が緩やかな湾曲部を形成しつつ前記柱状部材の前記端面よりも凹む ように、前記基板を前記保持手段上に保持しつつ前記基板の前記他面を前記柱状部材の前記端面に達するまで、酸および砥粒を含む研磨材により研磨する研磨手段と、
前記基板の前記柱状部材が隣接する基板の柱状部材に接触して互いに導通するように、前記湾曲部が形成された少なくとも二つの基板を互いに積層する積層手段と、を具備する基板加工装置。 - 前記研磨手段が前記基板の前記他面と前記研磨手段との間に隙間を設けた状態で位置決めされており、前記基板の前記他面と前記研磨手段とが直接的に接触することなしに研磨材の運動のみによって前記基板の前記他面が研磨されるようにした請求項5または6に記載の基板加工装置。
- さらに、前記湾曲部の深さが所定の深さになったことを検出する検出手段を具備する請求項5から7のいずれか一項に記載の基板加工装置。
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JP2002164531A JP4190211B2 (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | 基板加工方法および基板加工装置 |
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