JP3397671B2 - 酸化亜鉛薄膜の製造装置、製造方法及びそれを用いた光起電力素子の製造方法 - Google Patents

酸化亜鉛薄膜の製造装置、製造方法及びそれを用いた光起電力素子の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は長尺基板上に、酸化
亜鉛薄膜を電析により形成する装置、方法及びそれを用
いた光起電力素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光起電力素子の長波長におけ
る収集効率を改善するために、半導体層の裏面に金属等
からなる反射層を設けることが知られている。また、該
反射層と半導体層との間に凹凸を有する酸化亜鉛層を設
けることにより、反射光の光路長を伸ばす光閉込め効果
や、シャント時に過大な電流が流れることを抑制する効
果があることが知られている。
【0003】一方、”Electrolyte Opt
imization for Cathodic Gr
owth of Zinc Oxide Films”
M. IZAKI and T. Omi J.El
ectrochem.Soc., Vol.143,
March 1996,L53や特開平8−21744
3などに、酸化亜鉛薄膜を亜鉛イオン及び硝酸イオンを
含有する水溶液からの電析によって作成する方法が報告
されている。かかる方法によれば低コストに酸化亜鉛薄
膜を形成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】基板上に酸化亜鉛薄膜
を堆積し、更に半導体層をその上に形成することにより
光起電力素子を作成する場合、基板の両面に酸化亜鉛薄
膜を形成する必要はない。基板の裏面に不要な酸化亜鉛
薄膜が存在すると、その後工程の洗浄、乾燥や、さらに
その基板上にCVD法などで光起電力素子を作成する際
に障害となりうる。
【0005】また、電析により基板の両面に酸化亜鉛薄
膜を堆積する場合、片面堆積の2倍のトータル電流が必
要になってしまうため、コスト削減の見地から好ましく
ない。
【0006】そのため、基板の裏面に酸化亜鉛薄膜が付
着することを防止する必要がある。その方法の一つとし
て、予め基板裏面に付着防止フィルムを貼着しておく方
法があるが、フィルムの貼着及び剥離の工程が余分に必
要となってしまう。
【0007】また、長尺基板上に酸化亜鉛薄膜を形成す
る場合、該長尺基板が搬送系から逸脱(横ずれ)しない
ように制御する機構(例えばセンサーとそれにより傾き
が制御される補助ローラ)が必要とされる。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決した酸化亜
鉛薄膜の製造装置、製造方法及びそれを用いた光起電力
素子の製造方法を提供する。特に長尺基板への連続成膜
装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段は、少なくとも硝酸イオン及び亜鉛イオンを含有
する水溶液に浸漬された電極と、同じく該溶液中に浸漬
された長尺導電性基板の一方の面(酸化亜鉛非形成面)
を回転ベルトに接触しつつ該基板を搬送し、前記電極と
前記基板の間に通電することによる。
【0010】かかる構成により、基板の一方の面(酸化
亜鉛薄膜が形成される面を表面とすると裏面)がベルト
によって被覆されるため、裏面に酸化亜鉛薄膜成長防止
のための絶縁のシートを付けることなしに、裏面への酸
化亜鉛薄膜の堆積を防止できる。また、前記の方法は連
続した基板の裏面を絶縁シートで覆うという工程を省
き、さらに電析に必要な電流を半減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】酸化亜鉛薄膜の製造装置 図1は本発明にかかる長尺導電性基板上に酸化亜鉛薄膜
を形成する装置の一例を示す模式図である。まず耐食溶
液槽101を所定の濃度の硝酸亜鉛水溶液102でみた
し、循環装置(循環ポンプ)109を用いて水溶液をよ
く循環させ、ヒーター用電源108に接続したヒーター
107を用いて所定の温度で一定に保温する。次に基板
送り出しローラ110、基板巻き取りローラ111に長
尺導電性基板103を回転ベルト105を経由して設置
し、対向電極104を設置する。
【0012】本例では、回転ベルト105と対向電極1
04は電源106に接続しているが、電源106は回転
ベルト105ではなく、長尺導電性基板103に接続し
てもよい。特に、回転ベルト105が絶縁体からなる場
合には、長尺導電性基板103と対向電極104を電源
106に接続する。回転ベルト105、長尺導電性基板
103は接地してもよい。
【0013】図2は長尺基板を搬送するための回転ベル
トの一例の詳細を示す模式図である。本例において回転
ベルト201としては、強磁性体からなる回転ベルト
(以下、強磁性体回転ベルトと略す)が用いられてお
り、長尺導電性基板202を磁力で吸着し同期して搬送
するようになっている。磁力を用いる代わりに、浮き上
がろうとする基板を押さえつけ摩擦力により搬送しても
よい。これにより、酸化亜鉛薄膜を基板の片面にのみ形
成することができる。また、搬送ローラとして端部支持
型ローラ203を用い、該搬送ローラを回転ベルト20
1にのみ接触させることにより、基板の成膜面を搬送ロ
ーラに接触させることなく搬送方向を変化させることが
できるため、搬送ローラから酸化亜鉛薄膜への不純物の
侵入を低減できる。さらにローラとの接触による酸化亜
鉛薄膜の剥離、破壊を防ぐことができる。
【0014】また、長尺基板を順次装置中へ搬送する機
構からロール状に巻き取る機構までの距離が長くなるほ
ど、巻き取る装置での巻きずれが発生しやすいが、図2
に示すようにベルトに長尺基板の幅をもつ凹部を設ける
ことにより、搬送時に基板がずれることがなく、巻きず
れ防止のための特別な装置も必要なくなる。
【0015】回転ベルトに使用する材料としては、ブタ
ジエンゴム、スチレンゴム、ブチルゴム、エチレン・プ
ロピレンゴム、ニトリルゴム、シリコーンゴム、フッ素
ゴムなどの耐硝酸性に優れ、自由度(可撓性)が高く、
取り扱いが容易な材料が好適に用いられる。電析成膜
中、連続する基板を負の電極として使う場合、必然的に
基板に接した部分も負に帯電する。そのため回転ベルト
等の搬送装置にも酸化亜鉛薄膜が堆積するため、搬送装
置の水溶液102に接する部分は絶縁体または絶縁体に
よりコートしたものからなることが望ましい。また、回
転ベルトを強磁性体とするために上記材料中に粉末磁石
を混入させることが好ましい。
【0016】ベルト中の粉末磁石としては磁力が強い、
炭素鋼、タングステン鋼、KS鋼などの焼入硬化磁石、
Alnico5、Cunife1などの析出硬化磁石、
希土類コバルト磁石などの磁場成型、OP磁石、Fer
roxdure2などの酸化物磁石などの永久磁石を用
いることが好ましい。さらには、絶縁物磁石を用いるこ
とによって、ベルト上に生成する酸化亜鉛を最小限に抑
えることができる。
【0017】強磁性体回転ベルトを、ベルト面に垂直に
磁化させることにより、導電性基板と対向する亜鉛電極
との間の電界方向に、ベルトによる磁界の影響をなくす
ことができる。さらに前記ベルトに対向するように水溶
液(浴)中または浴底部に逆の磁極に磁化した強磁性体
を配置することにより、ベルト裏面へ、またはベルト裏
面からの磁界の回り込みによる前記基板上の磁界強度の
分布を、前記基板と対向電極との間の均一なものに変換
できる。その結果、歩留まりが大きく改善され、さらに
低コスト化を達成できる。
【0018】酸化亜鉛成膜後に基板洗浄・乾燥を連続し
て行うことができる装置の例を図3に示す。耐食溶液槽
301で長尺導電性基板303上に酸化亜鉛薄膜を作成
後、純水槽314で洗浄、乾燥用ヒータ315で乾燥し
て基板巻き取りローラ311に巻き取る。強磁性体回転
ベルト305は端部支持型ローラー313で支持されて
いる。長尺導電性基板303はベルト305の凹部に嵌
挿されているため形成された酸化亜鉛薄膜が搬送装置に
接触することはない。
【0019】補助陰極 長尺導電性基板と接するように、前記ベルトの両端部分
に導電性を持つ部分、すなわち補助陰極を設け、長尺導
電性基板に接するようにし、同様に電流を印加すること
により、長尺導電性基板の幅方向の隅でおこる電流密度
の増大を抑制し、基板面内の電流密度を均一化すること
ができる。その結果基板上での過多電流による異常な酸
化亜鉛薄膜の成長を抑えることができ、歩留まりが大き
く改善される。また、補助陰極の面積を小さくすること
により、膜の堆積によるトータル電流の増大を小さく抑
えることができる。これを以下の参考例により具体的に
示す。
【0020】(参考例1)5cm角の基板を用いて酸化
亜鉛薄膜の作成を行った。容器中を硝酸亜鉛水溶液で満
たし、補助陰極として、7cm角のステンレス430B
Aからなる基板を用意し基板裏面を絶縁テープで覆っ
た。その中央に電極として5cm角で厚さ0.12mm
のステンレス430BAの基板をセットした。なお、前
記7cm角の基板にはあらかじめ凹部をつけておき、厚
さ0.12mmの基板をセットした時に対向電極に対向
する面が面一になるようにした。対向電極としては7c
m角で厚さ1mmの4−N(純度99.99%以上)の
亜鉛を使用した。硝酸亜鉛水溶液には、100mlに2
gの割合でサッカロースを加えた。また、硝酸亜鉛水溶
液の濃度は0.1mol/l、液温85℃、電流密度
3.5mA/cm2で6分間酸化亜鉛薄膜を作成した。
【0021】(参考例2)同様に硝酸亜鉛水溶液からの
電解析出(電析)酸化亜鉛薄膜を作成するとき、電極と
して、5cm角で厚さ0.12mmのステンレス430
BAの基板を用い、基板裏面を絶縁テープで覆い、対向
電極としては厚さ1mmの4−Nの亜鉛を使用した。補
助陰極は設けなかった。他は参考例1と同様に酸化亜鉛
薄膜の作成を行った。
【0022】参考例1及び2で得られた酸化亜鉛薄膜の
断面形状を表面粗さ測定計(TENCOR社製「アルフ
ァステップ200」)で測定したものを図7に示す。な
お、図7は凹凸を強調したものであり、縦方向の尺度と
横方向の尺度とは等しくない。電解析出において成膜レ
ートは、ほぼ電流密度に比例することから、比較例では
中心付近の膜厚が薄く、隅に向かうにしたがって厚くな
った。これは基板中心付近が電流密度が一番小さく、隅
に向かうに従って増加する傾向にあるためである。
【0023】しかし、7cm角の補助陰極の中央に5c
m角の基板をセットした参考例1においては、基板上の
膜厚分布を抑えることができた。すなわち、陰極として
長尺導電性基板に加えて、陰極の面積を広げるための補
助陰極を併用することが好ましいことがわかる。
【0024】補助陰極を有する強磁性体回転ベルトの例
を図8に示す。強磁性体回転ベルト801は長尺導電性
基板802を嵌挿するための凹部を備えている。基板を
挟み込む両側の部分は導電体で構成され、補助陰極80
4になっている。また、強磁性体回転ベルト801は端
部支持型ローラ803によって支持されている。本ベル
ト801を図1に示す装置に用いる場合、電源106は
補助陰極804に接続してもよい。
【0025】酸化亜鉛薄膜の製造方法 強磁性体回転ベルト、亜鉛陽極(対向電極)間に定電流
モードで電圧を印加することにより強磁性体回転ベルト
に密着した長尺導電性基板と亜鉛陽極間に硝酸亜鉛水溶
液を介した回路を形成すると、透明な酸化亜鉛簿膜が負
極側の長尺導電性基板表面に析出する。基板送り出しロ
ーラから送り出された長尺導電性基板上に順次酸化亜鉛
薄膜(透明導電層)が形成され、基板巻き取りローラに
巻き取られる。
【0026】硝酸亜鉛水溶液の濃度は0.05乃至1.
0mol/lが好適である。硝酸亜鉛濃度を0.05m
ol/l以上にすることにより、X線回折で最も強度の
強いピークが(002)から(101)となる。この際
の酸化亜鉛表面形状は平らな状態から凸凹状態となり、
光起電力素子の光閉じ込め層に適用するのに好適な形状
となる。0.05mol/l未満の場合には、酸化亜鉛
膜が析出せず、金属亜鉛が析出することがある。また、
1mol/lを超える高濃度にすると異常成長が生じ易
い。
【0027】前記水溶液に通電する電流密度は10mA
/cm2以上10A/cm2以下であることが望ましい。
この範囲を下回ると、酸化亜鉛薄膜の析出が難しい。ま
たこの範囲を上回ると異常成長が生じ易くなる。
【0028】酸化亜鉛薄膜作成における液相堆積可能温
度領域は、大気圧下では50℃以上であり、水溶液温度
を50℃以上に保つことにより、安定的酸化亜鉛反応が
行なわれる。
【0029】前処理として、長尺導電性基板を溶液温度
に対して±5℃の範囲に前加熱することで、液相堆積開
始直後の長尺導電性基板表面の温度ムラによる異常成長
を無くし、液相堆積反応を安定的に開始できる。
【0030】水溶液中には炭水化物を添加することが好
ましい。炭水化物は水素を発生して溶液中のpH上昇を
押さえる緩衝剤としての働きがあり、この作用により反
応を安定的に行ない、酸化亜鉛薄膜の結晶粒径を調整す
る。
【0031】炭水化物としては例えばグルコース、サッ
カロース、セルロース、デンプン等を挙げることができ
る。
【0032】長尺導電性基板 本発明で使用する長尺導電性基板は単体で構成されたも
のでもよく、あるいは基体に薄膜等を単数または複数形
成したものでもよい。また、基板の一方の表面が導電性
を有していれば基体は電気絶縁性のものであってもよ
い。導電性がある材料としては、Cu、Ni、Cr、F
e、Al、Cr、Mo、Nb、Ta、V、Ti、Rh等
の金属または、これらの合金が挙げられ、単体で基板と
して使用できる。特に加工性、強度、化学的安定性、価
格などの見地からステンレス、Feなどが適当である。
【0033】絶縁性の基体の材料としては、ポリエステ
ル、ポリエチレン、ポリカ−ボネ−ト、セルロ−スアセ
テ−ト、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、等の合成樹脂、
またはガラス、セラミックスなどが挙げられ、上記の導
電性材料からなる簿膜を少なくとも一方の表面に形成す
る。これらの材料を基板として使用するにはシ−ト状、
あるいは帯状のものを円筒体に巻き付けたロ−ル状であ
ることが望ましい。
【0034】基体上に薄膜を形成して基板とする場合、
真空蒸着法、スパッタリング法、スクリ−ン印刷法、デ
ィップ法、プラズマCVD法、無電解電析法などで形成
する。本発明の電析による堆積を複数行ってもよい。
【0035】基板表面の平滑性は中心線表面粗さRaが
3.0μm以下のものがよい。また、凹凸を形成するた
めにHNO3、HF、HCl、H2SO4などの酸性溶液
を用いて基板表面を適度にエッチングしてもよい。
【0036】基板に柔軟性が要求される場合には、その
厚さは支持体としての機能が十分発揮される範囲で可能
な限り薄くすることができる。しかしながら、支持体の
製造上および取扱い上、機械的強度等の点から、通常は
10μm以上とされる。また、裏面反射層(金属層)、
透明導電層(酸化亜鉛薄膜)の膜はがれ防止のために表
面は表面活性剤または有機物質で洗浄されていることが
望ましい。
【0037】金属層 本発明で使用する長尺導電性基板の表面には金属層を形
成しておいてもよい。特に本発明の方法で形成された酸
化亜鉛薄膜を光起電力素子に適用した場合、この金属層
は裏面反射層の役割を果たす。裏面反射層は単層または
複数の層から構成されるものであってもよい。金属とし
ては反射率が高く、導電率の高い金または銀または銅ま
たはアルミニウム等が好適に用いられる。スパッタリン
グ法で形成する場合には基板温度を150℃以上にして
凹凸にすると長尺導電性基板との密着性が向上するもの
である。
【0038】中間層 金属層としてアルミニウム層を設けた場合、該アルミニ
ウム層上には直接本発明の透明導電層(酸化亜鉛薄膜)
を形成することはできないので、中間層として透明かつ
導電性のある層をアルミニウムの層の上に形成する。し
かし、いずれの場合にも金属層と中間層との膜厚の合計
が0.01μm以上、0.5μm以下であることが好ま
しい。該裏面反射層の形成方法は真空蒸着法またはスパ
ッタリング法または水溶液から電気化学的に析出する方
法(メッキ法)を用いることが望ましい。裏面反射層の
表面は平滑なものでも凹凸のあるものでもよい。
【0039】光起電力素子への適用 上述の方法で形成した酸化亜鉛薄膜を光起電力素子へ適
用することができる。その一例を図6に示す。
【0040】上述の方法で基板601上に金属層60
2、酸化亜鉛層603が形成されている。その上に半導
体層609、透明電極607、及び集電電極608が形
成される。
【0041】(半導体層)半導体層609としては、p
n接合、pin接合、ショットキー接合、ヘテロ接合な
どが挙げられ、半導体材料としては、水素化非晶質シリ
コン、水素化非晶質シリコンゲルマニウム、水素化非晶
質シリコンカーバイド、微結晶シリコンまたは多結晶シ
リコン等が使用できる。本例では、p型層606、i型
層605、n型層604をpin接合したものを半導体
層609として用いている。
【0042】特に、長尺導電性基板上に連続的に形成す
るのに好適なのはアモルファスあるいは微結晶のSi、
C、Ge、またはこれらの合金である。同時に、水素及
び/又はハロゲン原子が含有される。その好ましい含有
量は0.1乃至40原子%である。さらに、酸素、窒素
などを含有してもよい。これらの不純物濃度は5×10
19atom・cm-3以下が望ましい。さらにp型半導体
とするにはIII属元素、n型半導体とするにはV属元
素を含有する。
【0043】複数のpin接合を有するスタックセルの
場合、光入射側に近いpin接合のi型半導体層はバン
ドギャップが広く、pin接合が光入射側から遠くなる
にしたがいバンドギャップが狭くなるのが好ましい。ま
た、i型層の内部ではその膜厚の中央よりもp型層寄り
にバンドギャップの極小値があるのが好ましい。光入射
側のドープ層(p型層、n型層)は光吸収の少ない結晶
性の半導体か、又はバンドギャップの広い半導体が適し
ている。
【0044】上述の半導体層を形成するには、マイクロ
波(MW)プラズマCVD法、VHFプラズマCVD
法、または高周波(RF)プラズマCVD法が適してい
る。本発明による光起電力素子に好適なIV族及びIV
族合金系非晶質半導体層の堆積に適した原料ガスは、S
iH4、Si26等のシリコン原子を含有したガス化し
得る化合物、GeH4等のゲルマニウム原子を含有した
ガス化し得る化合物を主とする。さらに、炭素、窒素、
酸素等を含有したガス化し得る化合物を併用してもよ
い。p型層とするためのドーパントガスとしてはB
26、BF3等が用いられる。n型層とするためのドー
パントガスとしてはPH3、PF3等が用いられる。
【0045】特に微結晶あるいは多結晶半導体やSiC
等の光吸収の少ないかバンドギャップの広い層を堆積す
る場合は水素ガスによる原料ガスの希釈率を高くし、マ
イクロ波パワー、VHFパワーあるいはRFパワーは比
較的高いパワーを導入するのが好ましい。
【0046】(透明電極)透明電極607はその膜厚を
適当に設定することにより反射防止膜の役割をかねるこ
とが出来る。透明電極107はITO、ZnO、In2
3等の材料を、蒸着、CVD、スプレー、スピンオ
ン、浸漬などの方法を用いて形成される。これらの化合
物に導電率を変化させる物質を含有してもよい。
【0047】(集電電極)集電電極608は集電効率を
向上させるために設けられる。その製造方法として、マ
スクを用いてスパッタによって電極パターンの金属を形
成する方法や、導電性ペーストあるいは半田ペーストを
印刷する方法、金属線を導電性ペーストで固着する方法
などがある。
【0048】なお、必要に応じて光起電力素子の両面に
保護層を形成することがある。同時に鋼板等の補強材を
併用してもよい。
【0049】
【実施例】
(実施例1)図5の装置で長尺導電性基板上に酸化亜鉛
薄膜を形成した。基板503はあらかじめ厚さ8000
Åの銀をスパッタリング装置で作成したSUS430B
A(幅12cm、厚さ0.15mm)を用いた。まず各
槽に所定の溶液を満たし、循環装置、ヒーター、洗浄槽
の超音波振動を機能させた。洗浄水は純水とした。第一
の洗浄槽517、第一の電析槽518、第二電析槽51
9、第二の洗浄槽520の温度はいずれも85℃とし
た。次に定電流電源506を所定の電流密度になるよう
に設定し、基板をブタジエンゴムを主成分とする強磁性
体回転ベルト505に密着支持しながら搬送した。回転
ベルトの凸部の表面と基板の表面とは面一になるように
した。送り出しローラ510から第一の洗浄槽517、
第一の電析槽518、第二の電析槽519、第二の洗浄
槽520、乾燥室521を通って巻き取りローラ511
に巻き取った。長さ500mの基板上に酸化亜鉛薄膜を
形成し終えたところで搬送をストップし、定電流電源、
ヒーター、超音波振動を切り、酸化亜鉛薄膜が形成され
た基板を取り出した。表1に酸化亜鉛薄膜の形成条件を
示す。なお、酸化亜鉛薄膜の膜厚は1.5μmとした。
【0050】
【表1】
【0051】(比較例1)特開平9−8340号公報の
比較例7と同様の方法でロール・ツー・ロール方式のス
パッタリング装置を用いて酸化亜鉛薄膜を作成した。但
し、半導体層以降の成膜は行なわなかった。また、酸化
亜鉛薄膜の膜厚は1.5μmとした。
【0052】まず、実施例1、比較例1の酸化亜鉛薄膜
の反射率の測定を行ったところ直接反射(正反射)で
1.03倍、乱反射で1.08倍、実施例1の酸化亜鉛
薄膜が比較例1に対し優れていた。その後、膜の密着性
を調べるため剥がれ試験としてHH試験(高温高湿試
験)を行なった。2つの酸化亜鉛薄膜を環境試験箱に投
入し、温度85℃、湿度85%の状態で200時間放置
し、次に環境試験箱を温度25℃、湿度40%に設定し
て1時間放置した後に取り出した。試験後の外観の観察
を行ったところ比較例1に一部で膜剥がれが見られたの
に対し、実施例1の酸化亜鉛薄膜には膜剥がれは見い出
されなかった。以上のように本発明による酸化亜鉛薄膜
は従来のスパッタリングによる酸化亜鉛薄膜に対して優
れていることが分った。
【0053】(実施例2)図4の装置で長尺導電性基板
上に酸化亜鉛薄膜を形成した。強磁性体回転ベルト40
5は、図8に示すような、補助陰極を備えたものとし
た。基板表面と補助陰極表面とは面一になるようにし
た。あらかじめ厚さ8000Åの銀をスパッタリング装
置で作成した幅12cmのSUS430BA(板厚0.
15mm)を基体とした長さ300mのSUS長尺基板
をセットし、第一の洗浄槽417で純水洗浄を行った
後、電析槽418で酸化亜鉛薄膜の作成を行った。対向
電極404には厚さ1mmの4−Nの亜鉛板を使用し
た。また、電析浴中の硝酸亜鉛水溶液は循環ポンプ40
9で常時循環させた。成膜終了後、第二の洗浄槽419
で純水による超音波洗浄を行った後、乾燥用ヒータ41
5により乾燥させた。表2に酸化亜鉛薄膜の形成条件を
示す。なお、酸化亜鉛薄膜の膜厚は1.5μmとした。
【0054】
【表2】
【0055】(比較例2)本発明の搬送ベルトを用いな
い点を除いては実施例2と同様にして酸化亜鉛薄膜の作
成を行った。SUS430BA 基板は裏面を被覆して
いないため、印加電流密度は実施例2と同じであるがト
ータル電流は正面、裏面合わせて面積が倍になるため2
倍とした。膜厚に関してはほとんど差が無いものの、直
接反射率、乱反射率において実施例2が比較例2の1.
05倍、1.11倍と違いが見られた。以上のように本
発明の酸化亜鉛薄膜は従来のスパッタリングによる酸化
亜鉛薄膜に対して優れていることが分った。
【0056】(実施例3)図5に示す補助陰極を設けた
搬送ベルトを有する装置に、あらかじめ厚さ8000Å
の銀をスパッタリング装置で作成した幅12cmのSU
S430BA(板厚0.15mm)を基体とした長さ5
00mの長尺基板503をセットした。また強磁性体回
転ベルト505には図8に示す補助陰極を設け、ベルト
505の凸部の高さが強磁性体回転ベルト上にセットし
たSUS430BAの高さと同じ(面一)になるように
し、他は実施例1と同様に酸化亜鉛薄膜の作成を行っ
た。電析浴中の硝酸亜鉛水溶液は循環ポンプ509で常
時循環させた。
【0057】ロールの幅方向の反射率の測定を行ったと
ころ中央と両端両方で直接反射、乱反射ともに優れ(そ
れぞれ、比較例1の1.08倍、1.04倍)、膜の密
着性に関しても優れた特性を示した。さらに長さ方向の
膜均一性をみるために成膜開始点から50m、200
m、500mの膜厚を測定した結果、いずれの点でも膜
厚の変化は見られず、直接反射、乱反射ともに優れ、膜
の密着性に関しても優れた特性を示した。
【0058】(実施例4)実施例1で作成した酸化亜鉛
薄膜上にp−i−n接合を3つ有する太陽電池を作製し
た。具体的には、導電性基板/裏面反射層Ag/透明電
極層ZnO/第1のドープ層n型a−Si:H:P(1
50Å)/第1のi層a−SiGe:H(700Å)/
第2のドープ層p型μc−Si:H:B(75Å)/第
3のドープ層n型a−Si:H:P(75Å)/第2の
i層a−SiGe:H(600Å)/第4のドープ層p
型μc−Si:H:B(75Å)/第5のドープ層n型
a−Si:H:P(75Å)/第1のi層a−Si:H
(1000Å)/第6のドープ層p型μc−Si:H:
B(75Å)/上部透明電極層ITO(600Å)/集
電電極Cuワイヤー/Ag/Cの材料で構成された太陽
電池を作製した。ここで各半導体層はCVD法により作
製した。
【0059】(比較例3)比較例1で作成した酸化亜鉛
薄膜上に実施例4と同様な太陽電池を作製した。
【0060】まず、実施例4の太陽電池と比較例3の太
陽電池の初期特性(光導電特性、短絡電流)を測定し
た。ソーラーシュミレーター(AM1.5=100mW
/cm2、表面温度25℃)を用いて光電変換効率、短
絡光電流を測定したところ、本発明の酸化亜鉛薄膜製造
装置により作成した酸化亜鉛薄膜上の光起電力素子がそ
れぞれ1.14倍、1.17倍優れていた。
【0061】その後、加速試験としてHH試験(高温高
湿試験)を行なった。2つの太陽電池を環境試験箱に投
入し、温度90℃、湿度80%の状態で200時間放置
し、次に環境試験箱を温度25℃、湿度50%に設定し
て1時間放置した後に太陽電池を取り出した。同様に光
起電力素子の光電変換効率、短絡電流を測定したとこ
ろ、実施例4のほうが比較例3のものよりもそれぞれ、
1.08倍、1.10倍優れていた。
【0062】次に光照射試験を行なった。上記のシュミ
レーター(AM1.5=100mW/cm2、表面温度
50℃)に1000時間暴露させところ、ともに試験後
の外観不良は見いだされなかった。光電変換効率、短絡
光電流を測定したところ、光電変換効率の試験前後での
低下に差が見られた。試験前後における光電変換効率の
比(試験後/試験前)は実施例4では0.83、比較例
3では平均して0.80であった。以上のように本発明
の酸化亜鉛薄膜製造装置により作成した酸化亜鉛薄膜を
用いた光起電力素子は優れていることが分った。
【0063】
【発明の効果】電析により長尺導電性基板上に酸化亜鉛
薄膜を形成するに際し、片面にのみ形成することが特別
な工程を必要とせずにできるため、コスト削減を可能に
する。また、搬送時の基板のずれを防止する。また、こ
の酸化亜鉛薄膜を適用した光起電力素子は優れた特性を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸化亜鉛薄膜製造装置の一例を示す図
である。
【図2】図1の装置に用いる回転ベルトの詳細図であ
る。
【図3】本発明の酸化亜鉛薄膜製造装置の他の例を示す
図である。
【図4】本発明の酸化亜鉛薄膜製造装置の他の例を示す
図である。
【図5】本発明の酸化亜鉛薄膜製造装置の他の例を示す
図である。
【図6】本発明による酸化亜鉛薄膜を光起電力素子に適
用した一例を示す図である。
【図7】本発明にかかる補助陰極の効果を説明する図で
ある。
【図8】本発明にかかる補助陰極を有する回転ベルトを
示す図である。
【符号の説明】
101 耐食溶液槽 102 水溶液 103 長尺導電性基板 104 対向電極 105 回転ベルト 106 電源 107 ヒーター 108 ヒーター用電源 109 循環ポンプ 110 基板送り出しローラ 111 基板巻き取りローラ 201 回転ベルト 202 長尺導電性基板 203 端部支持型ローラ 204 凹部 301 耐食溶液槽 302 水溶液 303 長尺導電性基板 304 亜鉛陽極 305 強磁性体回転ベルト 306 電源 307 ヒーター 308 ヒーター電源 309 循環ポンプ 310 基板送り出しローラ 311 基板巻き取りローラ 312 電極ローラ 313 端部支持型ローラ 314 純水槽 315 乾燥用ヒータ 401 対向磁石 402 水溶液 403 長尺導電性基板 404 亜鉛電極 405 強磁性体回転ベルト 406 電源 407 ヒーター 408 ヒーター電源 409 循環ポンプ 410 基板送り出しローラ 411 基板巻き取りローラ 412 電極ローラ 413 端部支持型ローラ 414 洗浄液 415 乾燥用ヒータ 416 超音波振動体 417 第一の洗浄槽 418 電析槽 419 第二の洗浄槽 502 水溶液 503 長尺導電性基板 504 亜鉛電極 505 強磁性体回転ベルト 506 電源 507 ヒーター 508 ヒーター電源 509 循環ポンプ 510 基板送り出しローラ 511 基板巻き取りローラ 512 電極ローラ 513 端部支持型ローラ 514 洗浄液 515 乾燥用ヒータ 516 超音波振動体 517 第一の洗浄槽 518 第一の電析槽 519 第二の電析槽 520 第二の洗浄槽 521 乾燥室 601 基板 602 金属層 603 酸化亜鉛層 604 n型層 605 i型層 606 p型層 607 透明電極 608 集電電極 609 半導体層 801 強磁性体回転ベルト 802 長尺導電性基板 803 端部支持型ローラ 804 補助陰極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 9/08 B65G 15/58 B65G 49/02 B65H 23/30 H01L 31/04

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも硝酸イオン及び亜鉛イオンを
    含有する水溶液を保持する容器と、該溶液中に浸漬され
    た電極と、同じく該溶液中に浸漬された長尺導電性基板
    の一方の面を被覆しつつ該基板を搬送する回転ベルト
    と、前記電極に接続された電源と、を有し、上記回転ベ
    ルトが磁性を有し、且つ、該回転ベルトに対向する位置
    に磁性体を配置することを特徴とする酸化亜鉛薄膜の製
    造装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも硝酸イオン及び亜鉛イオンを
    含有する水溶液を保持する容器と、該溶液中に浸漬され
    た電極と、同じく該溶液中に浸漬された長尺導電性基板
    の一方の面を被覆しつつ該基板を搬送する回転ベルト
    と、前記電極に接続された電源と、を有し、該回転ベル
    トが前記長尺導電性基板を嵌挿するための凹部を有する
    ことを特徴とする酸化亜鉛薄膜の製造装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも硝酸イオン及び亜鉛イオンを
    含有する水溶液を保持する容器と、該溶液中に浸漬され
    た電極と、同じく該溶液中に浸漬された長尺導電性基板
    の一方の面を被覆しつつ該基板を搬送する回転ベルト
    と、前記電極に接続された電源と、を有し、上記回転ベ
    ルトが磁性を有し、且つ、該回転ベルトが、ベルト面に
    垂直に磁化していることを特徴とする酸化亜鉛薄膜の製
    造装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも硝酸イオン及び亜鉛イオンを
    含有する水溶液を保持する容器と、該溶液中に浸漬され
    た電極と、同じく該溶液中に浸漬された長尺導電性基板
    の一方の面を被覆しつつ該基板を搬送する回転ベルト
    と、前記電極に接続された電源と、を有し、該回転ベル
    トの長尺導電性基板を保持する面の露出部の少なくとも
    一部が導電性を有し、該回転ベルトに前記長尺導電性基
    板と同じく電流が印加されることを特徴とする酸化亜鉛
    薄膜の製造装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも硝酸イオン及び亜鉛イオンを
    含有する水溶液を保持する容器と、該溶液中に浸漬され
    た電極と、同じく該溶液中に浸漬された長尺導電性基板
    の一方の面を被覆しつつ該基板を搬送する回転ベルト
    と、前記電極に接続された電源と、を有し、該回転ベル
    トは前記水溶液を通過する前及び/又は後に洗浄液を通
    過することを特徴とする酸化亜鉛薄膜の製造装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも硝酸イオン及び亜鉛イオンを
    含有する水溶液を保持する容器と、該溶液中に浸漬され
    た電極と、同じく該溶液中に浸漬された長尺 導電性基板
    の一方の面を被覆しつつ該基板を搬送する回転ベルト
    と、前記電極に接続された電源と、を有し、前記水溶液
    を保持する容器は複数存在し、前記回転ベルトは該複数
    の容器に保持された複数の水溶液を通過することを特徴
    とする酸化亜鉛薄膜の製造装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも硝酸イオン及び亜鉛イオンを
    含有する水溶液を保持する容器と、該溶液中に浸漬され
    た電極と、同じく該溶液中に浸漬された長尺導電性基板
    の一方の面を被覆しつつ該基板を搬送する回転ベルト
    と、前記電極に接続された電源と、を有し、該水溶液が
    炭水化物を含有することを特徴とする酸化亜鉛薄膜の製
    造装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも硝酸イオン及び亜鉛イオンを
    含有する水溶液に浸漬された電極と、同じく該溶液中に
    浸漬された長尺導電性基板の一方の面を回転ベルトに接
    触しつつ該基板を搬送し、前記電極と前記基板の間に通
    電することにより、前記長尺導電性基板の他方の面に酸
    化亜鉛薄膜を形成することを特徴とする酸化亜鉛薄膜の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 前記回転ベルトが磁性を有することを特
    徴とする請求項記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記磁性を有する回転ベルトに対向す
    る位置に磁性体を配置することを特徴とする請求項
    載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記回転ベルトがブタジエンゴム、ス
    チレンゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、
    ニトリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムから選ばれ
    る少なくとも一種の中に磁性体を分散させたものである
    ことを特徴とする請求項記載の酸化亜鉛薄膜の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記回転ベルトが前記長尺導電性基板
    を嵌挿するための凹部を有することを特徴とする請求項
    記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記回転ベルトが、ベルト面に垂直に
    磁化していることを特徴とする請求項記載の酸化亜鉛
    薄膜の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記回転ベルトの長尺導電性基板を保
    持する面の露出部の少なくとも一部が導電性を有し、該
    回転ベルトに前記長尺導電性基板と同じく電流を印加す
    ることを特徴とする請求項記載の酸化亜鉛薄膜の製造
    方法。
  15. 【請求項15】 前記長尺導電性基板が前記水溶液を通
    過する前及び/又は後に洗浄液を通過することを特徴と
    する請求項記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記酸化亜鉛薄膜を複数回にわけて形
    成することを特徴とする請求項記載の酸化亜鉛薄膜の
    製造方法。
  17. 【請求項17】 前記水溶液が炭水化物を含有すること
    を特徴とする請求項記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
  18. 【請求項18】 少なくとも硝酸イオン及び亜鉛イオン
    を含有する水溶液に浸漬された電極と、同じく該溶液中
    に浸漬された長尺導電性基板の一方の面を回転ベルトで
    被覆しつつ該基板を搬送し、前記電極と前記基板の間に
    通電することにより、前記長尺導電性基板の他方の面に
    酸化亜鉛薄膜を形成する工程と、半導体層を形成する工
    程とを有することを特徴とする光起電力素子の製造方
    法。
  19. 【請求項19】 前記回転ベルトが磁性を有することを
    特徴とする請求項18記載の光起電力素子の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記磁性を有する回転ベルトに対向す
    る位置に磁性体を配置することを特徴とする請求項19
    記載の光起電力素子の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記回転ベルトがブタジエンゴム、ス
    チレンゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、
    ニトリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムから選ばれ
    る少なくとも一種の中に磁性体を分散させたものである
    ことを特徴とする請求項18記載の光起電力素子の製造
    方法。
  22. 【請求項22】 前記回転ベルトが前記長尺導電性基板
    を嵌挿するための凹部を有することを特徴とする請求項
    18記載の光起電力素子の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記回転ベルトが、ベルト面に垂直に
    磁化していることを特徴とする請求項19記載の光起電
    力素子の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記回転ベルトの長尺導電性基板を保
    持する面の露出部の少なくとも一部が導電性を有し、該
    回転ベルトに前記長尺導電性基板と同じく電流を印加す
    ることを特徴とする請求項18記載の光起電力素子の製
    造方法。
  25. 【請求項25】 前記長尺導電性基板が前記水溶液を通
    過する前及び/又は後に洗浄液を通過することを特徴と
    する請求項18記載の光起電力素子の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記酸化亜鉛薄膜を複数回にわけて形
    成することを特徴とする請求項18記載の光起電力素子
    の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記半導体層が非単結晶半導体である
    ことを特徴とする請求項18記載の光起電力素子の製造
    方法。
  28. 【請求項28】 前記水溶液が炭水化物を含有すること
    を特徴とする請求項18記載の光起電力素子の製造方
    法。
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