JP3548362B2 - 酸化亜鉛薄膜の製造方法、それを用いた半導体素子基板の製造方法及び光起電力素子の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺導電性基体上に酸化亜鉛薄膜を液相堆積により形成する酸化亜鉛薄膜の製造方法と、それを用いた半導体素子基板の製造方法及び光起電力素子の製造方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来より、酸化亜鉛薄膜は光起電力素子や液晶素子などの半導体素子に広く用いられている。
【0003】
光起電力素子は長波長における収集効率を改善するために、半導体層の裏面に反射層を設ける事が知られている。また、該金属層と半導体層との間に凹凸を有する透明導電層を設けることにより、反射光の光路長を伸ばす光閉込め効果や、シャント時に過大な電流が流れることを抑制する効果がある事が知られている。透明導電層にはスパッタ法で形成したZnOが広く用いられている。
【0004】
例えば「29p−MF−22ステンレス基板上のa−SiGe太陽電池における光閉じ込め効果」(1990年秋季)第51回応用物理学会学術講演会講演予稿集p747、あるいは”P−IA−15a−SiC/a−Si/a−SiGe Multi−Bandgap Stacked Solar Cells With Bandgap Profiling,”Sannomiya et al.,Technical Digest of the International PVSEC−5,Kyoto,Japan,p381,1990 には反射層と酸化亜鉛層とのコンビネーションにて、光閉じ込め効果による短絡電流の増大を達成したとしている。
【0005】
一方、”Electrolyte Optimization for Cathodic Growth of Zinc Oxide Films” M. IZAKI and T. Omi J.Electrochem.Soc., Vol.143, March 1996,L53や特開平8−217443などに、酸化亜鉛薄膜をを亜鉛イオン及び硝酸イオン を含有する水溶液からの電解によって作成する方法が報告されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述のようにすでに開示された光閉じ込め層は、一般に抵抗加熱や電子ビームによる真空蒸着法、スッパッタリング法、イオンプレーティング法、CVD法などによって形成されている。このため、ターゲット材料などの作成工賃高いこと、真空プロセスが必要であること、真空装置の償却費の大きいこと、材料の利用効率が高くないこと、等の問題点がある。したがって、これらの技術を用いる光起電力素子のコストを極めて高いものとして、太陽電池を産業的に応用しようとする上で大きなバリアとなっている。
【0007】
また、前記亜鉛イオン及び酢酸イオンを含有する水溶液からの電解によって形成された酸化亜鉛薄膜は安価に形成することが出来るが、以下の問題点を有している。
【0008】
(1)特に、電流密度を上昇させたり、溶液の濃度を上げた場合に、堆積上にミクロンオーダーを越えるような針状や球状や樹脂状などの形状をした異常成長が生成しやすく、この酸化亜鉛薄膜を光起電力素子の一部として用いた場合には、これらの異常成長が光起電力素子のシャントパスを誘発する原因となると考えられる。
【0009】
(2)酸化亜鉛結晶粒の大きさにばらつきが生じやすく、大面積化したときの均一性に問題があった。特に、高速堆積を行った際に、膜の均質化が困難であると共に、水溶液中のイオン濃度の分布または、導電性基板の表面形状により、均一な膜とはならず、粉状の堆積物が発生し、素子機能を阻害する程の異常堆積物が形成されることがあった。
【0010】
(3)基体上への密着性が抵抗加熱や電子ビームによる真空蒸着法、スッパッタリング法、イオンプレーティング法、CVD法などによって形成されたものに対して劣っていた。
【0011】
(4)平滑な膜厚をもった薄膜しか形成されず、光閉じ込め効果のある凸凹形状を備えた堆積膜については特に触れられていなかった。
【0012】
本発明は、電析による酸化亜鉛薄膜の形成を安定化し、かつ基板密着性、均一性に優れた製造方法を提供するものである。とくに、光起電力素子の光閉じ込め層に適用するのに好適な酸化亜鉛薄膜とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、長尺導電性基体と対向電極との間隙に少なくとも硝酸イオン、亜鉛イオン、及び炭水化物を含有してなる水溶液を長尺基体の長手方向に5cm/sから10m/sの速度で流動させ、前記導電性基体と前記対向電極との間に通電することにより、酸化亜鉛薄膜を前記導電性基体上に形成することを特徴とする酸化亜鉛薄膜の製造方法である。また、本発明は、かかる方法により酸化亜鉛薄膜を形成する工程と、該酸化亜鉛薄膜上に半導体層を形成する工程と、を有する半導体素子の製造方法、及び光起電力素子の製造方法である。
【0014】
硝酸イオンと亜鉛イオンを含有する水溶液中に炭水化物を添加することにより、成長する酸化亜鉛が粉状堆積物となるのを阻止する効果がある。高速で酸化亜鉛膜を形成した場合、粉状堆積物となるのを阻止するには、濃度をさらに上げねばならないが、逆に炭水化物濃度を上げると堆積膜が平坦になってくる。光起電力素子に最適な凹凸を得ることと実用に耐える堆積速度を得ることを両立させるうる条件範囲はおのずと限られてくることとなる。このことは、詳細は不明であるが、酸化亜鉛析出過程において、Zn(OH)+イオンからの堆積とNO3−イオンの働きによってHの脱離が起こっていると考えられる。このとき、陰極近傍に拡散層が形成されるが、拡散層でのZn(OH)+イオンとNO3−イオンの供給と反応の制御が良質な膜形成に重要であると考えられる。
【0015】
そこで、対向してなる電極との間隙に少なくとも硝酸イオンと亜鉛イオンと炭水化物を含有してなる水溶液を高速で流動させることによって、表面に凹凸があっても析出部に亜鉛イオンの補給を円滑にして、堆積物の成長のむらをなくすことができ、高堆積速度においても、粉状堆積物を押さえることができる。一般にレイノルズ数が1000以上で乱流になると言われているが、80℃付近の水の動粘度は約0.003cm2/sであるから、代表的長さ10cm、平均流速が10cm/sとしてもレイノルズ数はおよそ30000となり、乱流となっているものと考えられる。乱流の方が、層流よりも物体表面まで流れの影響が及び、イオンの供給等が円滑に進むと思われる。また、添加物を混ぜて水溶液の粘性が大きくなるような場合、粘性が大きくなればなるほど層流となり、物体表面まで流れの影響が及びにくくなるので、流速を上げる方が好ましい。
【0016】
また、基体に付着した気泡も液中に除去でき、基体表面の亜鉛イオン濃度、硝酸イオン濃度を均一にできることも粉状堆積物を抑える効果となっていると考えられる。こうしたことは、亜鉛イオン濃度、硝酸イオン濃度、電流密度、炭水化物濃度等のパラメータの範囲を広げることができ、所望な凹凸をもつ酸化亜鉛薄膜を得ることが可能となる。
【0017】
また、水溶液の濃度と流速を適当に選ぶことによって、基体横方向に対しては一様で基体長手方向に対して水溶液の連続な濃度分布をもたせることができる。こうしたことは、膜の析出過程において、析出初期と、ある程度析出した後では最適な条件が異なるので結晶性の良く、密着性の良い膜を得るには有効である。
【0018】
また、このように、水溶液を流動させるので、効率よく水溶液中に浮遊する不純物や剥離した析出物を浴外に排出することができる。
【0019】
また、液の自然対流よりも流動を高速で行えば、液温のむらを軽減でき、一様な結晶性を得られる。また、温度を適当に選べば、温度勾配をつけることも可能である。
【0020】
これらのことより、光電変換素子の製造工程において、剥離することがなくなり、製造歩留りが向上した。また、耐候性、耐久性が向上した。また、光の乱反射の増大による光収集効率が向上した。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、酸化亜鉛薄膜の製造方法、並びに本発明の光起電力素子の構成とその製造方法、をさらに詳しく説明する。
【0022】
(酸化亜鉛薄膜の製造装置)
図1において、101は耐食性容器であり、水溶液102を保持している。103は導電性基板であって陰極とされる。104は陽極であり対向電極となっている。陰極である導電性基板103と陽極である対向電極104は電源105に接続されており、ほぼ一定の電流を流すように設定されている。また、溶液の温度を一定に保つために加熱用ヒータ106を設け、所望の一定の温度になるようヒーター用電源107で調整を行う。
【0023】
図2において、201は耐食性容器であり、硝酸イオンと亜鉛イオンと炭水化物、例えば単糖類としてはブドウ糖、果糖、ガラクトース、マンノース等、二糖類としれは麦芽糖、ショ糖、乳糖等、多糖類としてはデンプン、グリコーゲン、デキストリン、イヌリン等を含んでなる水溶液202を保持している。203は長尺導電性基体であって陰極とされる。長尺導電性基体203は基体送り出しローラー208によって送り出され、基体搬送ローラー210によって水溶液202中を搬送され、基体巻き取りローラー209によって巻き取られる。基体巻き取りローラー209では後工程での基板のハンドリングを考慮して高いテンションで巻かれることが望ましく、望ましくは30kg以上で巻き取られる。204は陽極であり対向電極となっている。電極ローラに211によって電源と基体との導電を確保している。基体が基体巻き取りローラー209等でアースに落とされている場合は、特に設ける必要はない。
【0024】
陰極である導電性基板203と陽極である対向電極204は電源205に接続されており、ほぼ一定の電流を流すように設定されている。また、溶液の温度を一定に保つために加熱用ヒータ206を設け、一定の温度になるようヒーター用電源207で調整を行う。図中ヒーターは水溶液循環パイプ中にあるが、耐食性容器中に設けてもよく、溶液タンクを設けて、その中に設けてもよい。
【0025】
さらにまた、このようにして酸化亜鉛膜を作成する際、ノズル212により、電極204と長尺導電性基体203の間に水溶液の流動を起こしている。215に水流方向を示している。213は流量調整器で、電極204と長尺導電性基体203の間にながれる水溶液の流速を制御している。また、214は濃度調整器で亜鉛イオン、硝酸イオンの濃度の調整を行っている。
【0026】
電極204と長尺導電性基体203の間にながれる水溶液の流速は5cm/sから10m/sであり、望ましくは10cm/sから5m/sで、最適には15cm/sから3m/sである。一般にレイノルズ数が1000以上で乱流になると言われているが、80℃付近の水の動粘度は約0.003cm2/sであるから、代表的長さ10cm、平均流速が10cm/sとしてもレイノルズ数は−30000となり、乱流となっているものと考えられる。乱流の方が、層流よりも物体表面まで流れの影響が及び、イオンの供給等が円滑に進むと思われる。
【0027】
流速が1cm/s以下では、表面に凹凸があっても析出部に亜鉛イオンの補給を円滑にすることはできず、高堆積速度において粉状堆積物を押さえることができない。また、流速が10m/s以上では、安定に電極間に水溶液を流動させることが困難で、長尺導電性基板が揺動を起こし、堆積膜にむらをおこす。
【0028】
陽極側の電極104としては可溶性の電極を用いても不溶性の電極を用いてもよいが、不溶性の電極の方が電極間隔が変わらないので好ましい。可溶性の電極としては高純度の亜鉛を使用する。不溶性の電極としては、鉛、銀、白金等の単体、鉛ーアンチモン合金、鉛ーすず合金、カーボン、ステンレス、または、チタン、二オブ、タンタル表面に白金メッキを施したもの等を用いる。
【0029】
溶液は亜鉛イオン及び硝酸イオンを含有する水溶液であればよく、たとえば、両方を含む硝酸亜鉛、亜鉛イオン源とし、水溶性の亜鉛塩を含有する水溶液、たとえば、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、りん酸亜鉛、ピロリン酸亜鉛、儀酸亜鉛、炭酸亜鉛等を用いることができる。また、硝酸イオン源として、たとえば、硝酸亜鉛、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸リチウム、硝酸アンモニウム、硝酸等が用いることができる。
【0030】
硝酸イオン、亜鉛イオン濃度は低過ぎると膜が析出せず、また、高濃度では粉状堆積物が析出する傾向にある。また、表面形状が平らになる傾向がある。高速で流動させない場合はイオン濃度はそれぞれ0.001mol/lから1mol/lが好ましいが、本方法では粉状堆積物を抑えることができるのでさらに高濃度でも良質な膜が堆積できる。0.001mol/lから10mol/lが好ましい。さらには0.01mol/lから5mol/lが望ましく、最適には0.05mol/lから1mol/lが好ましい。
【0031】
液温は、50℃から95℃が望ましく、さらに70℃から92℃が望ましく、最適には80℃から90℃が好ましい。高速で流動させない場合は印加電流密度は10mA/dm2から10A/dm2程度で用いることができが、本方法では粉状堆積物を抑えることができるのでさらに電流密度を上げることができ、10mA/dm2から100A/dm2が望ましく、さらには20mA/dm2から50A/dm2が望ましく、最適には40mA/dm2から20A/dm2が好ましい。
【0032】
水溶液のPHはPH1からPH7が好ましく、さらにはPH2からPH6.5が好ましく、最適にはPH4からPH6が好ましい。炭水化物は1lに0.001 g から300g の割合が好ましく、さらに好ましくは0.01gから200gが好ましく、最適には0.1gから150gが好ましい。流動を起こす方法であるが、図2のようにノズルで水溶液を排出する方法のほか、後に述べるが、図12のように高低差による水溶液の流下による方法等も用いることができる。
【0033】
図3のように、搬送ローラーとして磁化した強磁性を含むる基体搬送ローラー310を用いることができる。この場合、強磁性を有する長尺導電性基体303を用いれば、ローラーに密着し、搬送することができる。磁化した強磁性を有するる基体搬送ローラー310は例えば、タングステン鋼等の焼入硬化磁石、アルニコ等の析出硬化磁石、希土類コバルト磁石、酸化物磁石等、及び、耐食性のあるゴム、例えばシリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム、スチレンゴム、ブチルゴム等がバインダーとして用いられ、ゴム中に前記のような磁化した強磁性体を磁化方向をそろえて分散したものを用いることができる。
【0034】
図4のように非導電性ベルト410を用いることができる。この場合、長尺導電性基体403は非導電性ベルト410に密着し、搬送することができる。非導電性ベルト410の材質は耐食性のあるゴム、例えばシリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム、スチレンゴム、ブチルゴム等を用いることができる。
【0035】
図5のように磁化した強磁性体を含む非導電性ベルトを用いることができる。この場合、強磁性体を有する長尺導電性基体503を用いれば、ローラーに密着し、搬送することができる。磁化した強磁性を含むる基体搬送ローラー510は耐食性のあるゴム、例えばシリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム、スチレンゴム、ブチルゴム等がバインダーとして用いられ、磁化した強磁性体、例えば、タングステン鋼等の焼入硬化磁石、アルニコ等の析出硬化磁石、希土類コバルト磁石、酸化物磁石等をゴム中に分散したものを用いることができる。
【0036】
図6のように磁化した強磁性体を含む非導電性ベルトをベルト面に垂直に磁化させて用いることもできる。図7ー(a)にベルト面に垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルトと強磁性体を有する長尺導電性基体の長手方向の断面図を示す。また、図7ー(b)にベルト面に垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルトと強磁性体を有する長尺導電性基体の幅方向の断面図を示す。
【0037】
この図は垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルト701の強磁性体を有する長尺導電性基体702に接する面がN極となっているが、S極とする構成もとることができる。この場合、図中のN極とS極が逆になる。強磁性体を有する長尺導電性基体が垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルト701面に接しているところは図のように接している面が垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルト701の磁極と逆に帯磁し、強磁性体を有する長尺導電性基体702の反対側の面は接している側の磁極と逆に帯磁する。703は磁力線を示し、長手方向にはベルト面が平らなところではほぼ一様になっている。幅方向には基体近傍ではほぼ一様になっている。
【0038】
図8のように磁化した強磁性体816を浴中に設けることもできる。この磁化した強磁性体816はベルト面に垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルト810に対向しておかれ、磁化した強磁性体816のベルト面に垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルト810と対向する側の磁極が逆の磁極をもつように磁化させている。
【0039】
図9ー(a)にベルト面に垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルトと強磁性体を有する長尺導電性基体と磁化した強磁性体の長手方向の断面図を示す。また、図9ー(b)にベルト面に垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルトと長尺導電性基体の幅方向の断面図を示す。この図は垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルト901の長尺導電性基体902に接する面がN極となっているが、S極とする構成もとることができる。この場合、図中のN極とS極が逆になる。904は磁化した強磁性体である。
【0040】
長尺導電性基体902がベルト面に垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルト901面に接している面はベルト901の磁極と逆に帯磁し、反対側の面は接している側の磁極と逆に帯磁する。903は磁力線を示し、長手方向にはベルト面が平らなところではほぼ一様になっている。幅方向には水溶液中ではぼ一様な磁力線となる。
【0041】
図10のように非導電性1001ベルトの長尺導電性基体1003と接する部分に導電性を持つ材料1002を設け、長尺導電性基体1003に電流を印加する導体とすることもできる。この場合、導電性を持つ材料1002を長尺導電性基体1003よりも導電性に優れる材料を用い、適当な厚さにすれば、電流は導電性を持つ材料1002を流れることとなる。
【0042】
図11のように水溶液の水流方向1115と逆向きに長尺導電性基板1103を搬送するとよい。1117は基板搬送方向をしめす。こうすることによって、基板と水流の相対速度をさらに上げれる。
【0043】
図12のように高低差によって水溶液の流動を得るような構成も可能である。矢印1215の向きに水流方向が得られる。(a)のように傾斜によって水溶液の流動を得ることもできるし、(b)のように垂直な構成にし、水溶液の流下によることもできる。
【0044】
図13のように浴の底部または側部に複数の供給ノズル1318と排出孔1317をもうけて、水溶液1312を流入、および、排出させる構成とすることもできる。この場合、流量調整器1313を各供給ノズル1319に独立に設けることもできる。また、排水孔1317は一つのポンプ1312により、排水されているが、個別のポンプを設けてもよい。このとき、浴中の流量を所望のものにするため、流量調整器1313とポンプ1312の調整することが好ましい。
【0045】
図14のように濃度調整器を供給ノズル1418ごとに設けて、異なる亜鉛イオン濃度、硝酸イオン濃度の水溶液を供給ノズル1418より、流入させることができる。このとき、浴中の亜鉛イオン濃度、硝酸イオン濃度、流量を所望のものにするため、濃度調整器1414、流量調整器1413とポンプ1412の調整することが好ましい。こうすることによって、水溶液が流動しているために幅方向には一様で長手方向には浴中に異なるイオン濃度分布が得られる。
【0046】
図15のようにヒーター1506とヒーター電源1507を供給ノズル1518ごとに設けて、異なる温度の水溶液を供給ノズル1518より、流入させることができる。このとき、浴中の温度、流量を所望のものにするため、ヒータ電源1507の出力、流量調整器1513とポンプ1512の調整することが好ましい。こうすることによって、水溶液が流動しているために幅方向には一様で長手方向には浴中に異なる温度分布が得られる。
【0047】
図16のように複数の陽極1604を設け、かつ、複数の電源1605を設けて、異なる電流をそれぞれの陽極に流すことができる。このとき、析出速度および膜質を所望のものにするため、電源1605の出力をそれぞれ調整することが好ましい。
【0048】
図17のように浴中に亜鉛イオン濃度および硝酸イオン濃度を測定するセンサー1720および水溶液の温度を測るセンサー1721、流量を測るセンサー1722を基体長手方向に対して複数設け、センサーの信号を制御装置1722で演算して、濃度調整器1714、流量調整器1713、ヒータ電源1707の出力、ポンプ1712を制御することもできる。上記センサーはいずれかでも、それぞれの組み合わせでもよく、生産の都合により、適時配置することができる。こうすることによって、装置の立ち上げ時、及び外乱時においても亜鉛イオン濃度、硝酸イオン濃度、温度、流量を所定に保つことができる。
【0049】
図18は複数の溶液層からなる酸化亜鉛形成装置で、液相堆積浴となる耐食性容器1801の他に、水洗槽1821、エアーナイフ1823、乾燥用ヒーター1824を設け、一連の作業を連続化したものである。この図には、液相堆積浴は一つであるが、複数設けてもよいし、水洗槽1821も適時、液相堆積浴の前後に設けてもよい。また、他の処理装置も同時に設けることもできる。水洗槽1821は、液相堆積浴から出たあとに該基体1810上に残っている水溶液を除去するものである。さらに、エアーナイフ1823で水分を除去し、乾燥用ヒーター1824で乾燥している。
【0050】
図19は図18中の端部支持ローラー1825を示したものである。垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルト1810は十分な幅と強度を持っており、磁性によって強磁性を有する長尺基体1803が密着することにより、端部支持ローラー1825により基体を変形させず、かつ、ローラーに接触することなく搬送方向を変えることが可能である。図18中には端部支持ローラー1825は2か所に用いているが、1個でも複数個でもよい。
【0051】
(光起電力素子の構成)
本発明による光起電力素子の断面模式図を図20に示す。図20において、1901は支持基体、1902は金属層、1903は本発明の特徴である酸化亜鉛薄膜、1904はn型半導体層、1905はi型半導体層、1906はp型半導体層、1907は透明電極、1908は集電電極である。図19はp型半導体層側から光入射する構成であるが、n型半導体層側から光入射する構成の光起電力素子の場合は、1904がp型半導体層、1906がn型半導体層となる。
【0052】
さらに、図20は基板と逆方向から光を入射する構成であるが、基板側から光を入射する構成の光起電力素子では、1903の本発明の特徴である酸化亜鉛薄膜が透明電極となり、他の層の積層順が異なることもある。支持基体1901が高い反射率を持つような場合は金属層1902のない構成もできる。ただし、本発明は図20の構成の光起電力素子に限られるものではない。
【0053】
(基板)
基板としては、金属、樹脂、ガラス、セラミクス、半導体バルク等が用いられる。その表面には微細な凹凸を有していてもよい。透明基板を用いて基板側から光が入射する構成としてもよい。
【0054】
また、長尺の形状とすることによって連続成膜に対応させることが出来る。特にステンレス、ポリイミド等は可撓性を有するため好適である。
【0055】
(金属層)
金属層は電極としての役割と、基板にまで到達した光を反射して半導体層で再利用させる反射層としての役割がある。Al、Cu、Ag、Auなどを蒸着、スパッタ、めっき、印刷等の方法で形成する。
【0056】
その表面に凹凸を有することにより反射光の半導体層内での光路長を延ばし、短絡電流を増大させる作用がある。
【0057】
基板が導電性を有する場合には金属層は形成しなくてもよい。
【0058】
(透明導電層)
透明導電層は、入射光及び反射光の乱反射を増大し、半導体層内での光路長を延ばす。また、金属層の元素が半導体層へ拡散あるいはマイグレーションをおこし、光起電力素子がシャントすることを防止する。さらに、適度な抵抗を持つことにより、半導体層のピンホール等の欠陥によるショートを防止する。導電率が10E−8 (1/Ωcm)以上、10E−1(1/Ωcm)以下であることが望ましい。
【0059】
さらに、金属層と同様にその表面に凹凸を有していることが好ましい。
【0060】
透明導電層103は、ZnO、ITO等の導電性酸化物を蒸着、スパッタ、CVD,めっき等の方法を用いて形成される。これらの化合物に導電率を変化させる物質を含有してもよい。
【0061】
(半導体層)
半導体層の材料としては、アモルファスあるいは微結晶のSi、C、Ge、またはこれらの合金が用いられる。同時に、水素及び/又はハロゲン原子が含有される。その好ましい含有量は0.1乃至40原子%である。さらに、酸素、窒素などを含有してもよい。これらの不純物濃度は5×1019cm−3以下が望ましい。さらにp型半導体とするにはIII属元素、n型半導体とするにはV属元素を含有する。
【0062】
スタックセルの場合、光入射側に近いpin接合のi型半導体層はバンドギャップが広く、遠いpin接合なるにしたがいバンドギャップが狭くなるのが好ましい。また、i層の内部ではその膜厚の中央よりもp層寄りにバンドギャップの極小値があるのが好ましい。
【0063】
光入射側のドープ層は光吸収の少ない結晶性の半導体か、又はバンドギャップの広い半導体が適している。
【0064】
(半導体層の形成方法)
上述の半導体層を形成するには、マイクロ波(MW)プラズマCVD法または高周波(RF)プラズマCVD法が適している。以下の手順で形成する。
【0065】
(1) 減圧状態にできる堆積室(真空チャンバー)内を所定の初期圧力に減圧する。
【0066】
(2) 堆積室に原料ガス、希釈ガスなどの材料ガスを導入し、真空ポンプによって排気しつつ、堆積室内を所定の堆積圧力に設定する。
【0067】
(3) 基板をヒーターによって所定の温度に設定する。
【0068】
(4) MW−CVDでは、マイクロ波電源によって発振されたマイクロ波を、導波管によって導き、誘電体窓(アルミナセラミックス等)を介して前記堆積室に導入する。ただし、マイクロ波の周波数が100MHz〜1GHzと低い場合は、金属電極から印加することもできる。RF−CVDでは、高周波電源からの高周波を放電電極を介して前記堆積室に導入する。
【0069】
(5) 原料ガスのプラズマを生起させて分解し、堆積室内に配置された基板上に、堆積膜を形成する。
【0070】
MW−CVD法の場合、堆積室内の基板温度は100〜450℃、内圧は0.5〜30mTorr、マイクロ波パワーは0.01〜1W/cm3、マイクロ波の周波数は0.1〜10GHz、堆積速度は、0.05〜20nm/secが好ましい範囲として挙げられる。
【0071】
RF−CVD法の場合、RF高周波の周波数は、0.1〜100MHz、堆積室内の基板温度は、100〜350℃、内圧は、0.1〜10Torr、RFパワーは、0.001〜0.5W/cm3、堆積速度は、0.01〜3nm/secが好適な条件として挙げられる。
【0072】
本発明の光起電力装置に好適なIV族及びIV族合金系非晶質半導体層の堆積に適した原料ガスは、SiH4、Si2H6等のシリコン原子を含有したガス化し得る化合物、GeH4等のゲルマニウム原子を含有したガス化し得る化合物を主とする。
【0073】
さらに、炭素、窒素、酸素等を含有したガス化し得る化合物を併用してもよい。
【0074】
p型層とするためのドーパントガスとしてはB2H6、BF3等が用いられる。
【0075】
n型層とするためのドーパントガスとしてはPH3、PF3等が用いられる。
【0076】
特に微結晶あるいは多結晶半導体やSiC等の光吸収の少ないかバンドギャップの広い層を堆積する場合は水素ガスによる原料ガスの希釈率を高くし、マイクロ波パワー、あるいはRFパワーは比較的高いパワーを導入するのが好ましい。
【0077】
(透明電極)
透明電極はその膜厚を適当に設定することにより反射防止膜の役割をかねることが出来る。
【0078】
透明電極107はITO、ZnO、InO3等の材料を、蒸着、CVD、スプレー、スピンオン、浸漬などの方法を用いて形成される。これらの化合物に導電率を変化させる物質を含有してもよい。
【0079】
(集電電極)
集電電極は集電効率を向上させるために設けられる。その形成方法として、マスクを用いてスパッタによって電極パターンの金属を形成する方法や、導電性ペーストあるいは半田ペーストを印刷する方法、金属線を導電性ペーストで固着する方法などがある。
【0080】
なお、必要に応じて光起電力素子の両面に保護層を形成することがある。同時に鋼板等の補強材を併用してもよい。
【0081】
【実施例】
以下、本発明の酸化亜鉛薄膜の製造方法を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0082】
<実施例1>
導電性基体として長尺ステンレス基体(SUS430BA、幅40cm、厚さ0.4mm、長さ100m)上に図2の装置を用いて以下の方法で酸化亜鉛膜を形成した。
【0083】
まず、導電性長尺ステンレス基体203を基体送り出しローラー208にセットし、基体搬送ローラー210を通し、基体巻き取りローラー213に固定した。
【0084】
次に、水溶液202は硝酸亜鉛を純水に溶かし、濃度は濃度調整器214で表1中の任意の濃度に調整し、温度はヒーター206によって表1の条件に一定に保たれる。また流量調整器213で、表1の流速でノズル212より、水溶液を流動させた。また、表1の搬送スピードで基体を送り出しながら、表1の電流密度で電流が流れるように電源207を調整し表1に示す層厚の酸化亜鉛膜を形成した。膜形成後、不図示の洗浄装置にて純粋及びイソプロピルアルコールにて有機洗浄を行ない、充分な加熱乾燥を行った。酸化亜鉛膜は表1の条件により作製し、1本ロールから長手方向に5mおきに10cm×10cmのサンプルを切り出し、20個のサンプルを作成した。
【0085】
これを<実1−1−1〜1−1−20>とする。
【0086】
流速を20cm/sにした以外は表1の条件で作製したサンプルを<実1−2−1〜1−2−20>とする。
【0087】
流速を2m/sにした以外は表1の条件で作製したサンプルを<実1−3−1〜1−3−20>とする。
【0088】
流速を10m/sにした以外は表1の条件で作製したサンプルを<実1−4−1〜1−4−20>とする。
【0089】
【表1】
【0090】
<比較例1>
流速を3cm/sにした以外は表1の条件で作製したサンプルを<比1−1−1〜1−1−20>とする。
【0091】
流速を15m/sにした以外は表1の条件で作製したサンプルを<比1−2−1〜1−2−20>とする。
【0092】
まず、目視でむらを観察した。(目視観察)
【0093】
また、実施例1の酸化亜鉛膜 (実1−1〜1−4)と比較例1の酸化亜鉛膜(比1−1〜1−2 )の各20サンプルについて表面観察を行った。表面観察は光学顕微鏡を用いて、ステンレス基体の中央部分の1cm×1cmの面積の中に直径10μm〜200μmの粉状堆積物の異常成長が何個存在するか観察した。(異常成長観察)
【0094】
また、大気原子間力顕微鏡(AFM)観察により、5μm×5μmの範囲の中で 観察し、異常成長のない断面の形状を観察した。断面形状から中心線平均粗さRa (JIS B 0601−1982)を求めた。(AFM観察1)
【0095】
また、断面形状から局部的山頂の平均間隔S (ISO 468)を求めた。(AFM観察2)
【0096】
さらにまた、それぞれの酸化亜鉛膜の形成された基体の一部上に碁盤目テープ法により格子状に1mm間隔で10本づつの切り傷をつけ、100個のます目をつける。セロハン粘着テープを貼りつけ、充分に付着した後に瞬間的に引きはがし、剥れた部分の面積を求めることで導電性基体と酸化亜鉛膜との密着性の評価を行ない、次にその基体を環境試験箱に入れ温度85℃、湿度85%の条件で100時間保持し、再び前回と同様の方法で密着性の評価を行った。(密着性試験)
【0097】
その結果を表1ー2に示す。(目視観察)では<比1ー2>のみ、明確なむらが見られた。(異常成長観察)では実1−1〜1−4、比1−2の酸化亜鉛膜上には、ほとんど異常成長は見られなかったの対して、比1−1の酸化亜鉛膜上には異常成長が見られた。(AFM観察1)においては、実1−1の酸化亜鉛膜の中心線平均粗さRa1.00(=相対値)に対して、実1−1〜1−4の酸化亜鉛膜の中心線平均粗さRaはほぼ1.00(=相対値)であったが、比1−1〜1−2は小さくなった。(AFM観察2)においては、実1−1の酸化亜鉛膜の局部的山頂の平均間隔S1.00(=相対値)に対して、実1−1〜1−4の酸化亜鉛膜の局部的山頂の平均間隔Sはほぼ1.00(=相対値)であったが、比1−1〜1−2は小さくなった。また、(密着性試験)の結果から、HH環境前の剥れた面積は実1−1の1(=相対値)に対して実1−1〜1−4はほぼ1.00(=相対値)であったが、比1−1〜1−2は4.07、3.00であり、HH環境後は実1−1〜1−4はほぼ1.00(=相対値)であったが、比1−1〜1−2は5.23、3.03であった。このことから、本実施例の形成方法によれば、酸化亜鉛膜の凹凸が大きく、異常成長も少なく、密着性に優れた酸化亜鉛膜を作成できる方法であることがわかった。
【0098】
【表2】
【0099】
次に、実1−1〜1−4 および比 1−1〜1−2 の酸化亜鉛膜上に光起電力素子を作成した。まず、不図示のロール・ツー・ロール方式半導体形成装置を用い、それぞれの酸化亜鉛膜上に図20に示す様に アモルファスシリコンn型ドープ層1903、アモルファスシリコンi型層1904、マイクロクリスタルシリコンp型層1906、透明電極1907、集電電極1908で構成された光起電力素子を作成した。(実素子1−1〜1−4) および (比素子1−1〜1−2)。
【0100】
全ての素子についてそれぞれ100個のサブセルに分けた後、暗所でー1.0Vの逆バイアス電圧をかけた状態でシャント抵抗を測定した。シャント抵抗の基準値を4×104Ωcm2とし、歩留りを調べた。さらに続いて酸化亜鉛膜の密着性試験と全く同様の方法を用いて光起電力素子の密着性試験、初期特性(光導電特性)、高温高湿度逆バイアス試験(HHRB)の試験を行なった。初期特性は、ソーラーシュミレーター(AM1.5 100mW/cm2 表面温度25℃)を用いて光電変換効率を測定した。HHRB試験は、環境試験箱に入れ温度85℃、湿度85%、逆バイアス電圧0.8Vの条件で100時間保持した後、同じく暗所でー1.0Vの逆バイアス電圧をかけた状態でシャント抵抗を測定し、HHRB試験後の歩留りを調べた。
【0101】
この結果を表1ー3に示す。本発明の作成方法による酸化亜鉛を含む光起電力素子(実素子1−1〜1−4)の歩留りは(比素子1−1〜1−2)と比較して優れており、密着性試験の結果、(実素子1−1〜1−4)の密着性は(比素子1−1〜1−2)と比較して優れていた。また、(実素子1−1〜1−4)の初期特性の最高値は(比素子1−1〜1−2)と比較して優れており、(実素子1−1〜1−4)のHHRB試験後の歩留りは(比素子1−1〜1−2)より優れていた。
【0102】
【表3】
【0103】
<実施例2>
図3の装置を用いて、実施例1と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。条件は表2に示す。表2の異なる流速条件で20本ロールを作製し、各ロールから10cm×10cmのサンプルを切り出し、20個のサンプルを作成した。
【0104】
実施例1と同様の評価を行った。
【0105】
<比較例2>
図2の装置を用いた以外は、実施例2と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。
【0106】
【表4】
【0107】
その結果、(目視観察)では、ローラーによると思われる傷、打痕がほとんど見られなくなった。(異常成長観察)では実2−1〜2−20の酸化亜鉛膜上には、ほとんど異常成長は見られなかった。また、それぞれの試験において比較例2よりも特性が良くなった。
【0108】
<実施例3>
導電性基体として長尺ステンレス基体(SUS430BA、幅40cm、厚さ0.4mm、長さ150m)上に図4の装置を用いて以下の方法で酸化亜鉛膜を形成した。
【0109】
まず、導電性長尺ステンレス基体403を基体送り出しローラー408にセットし、非導電性ベルト410に通し、基体巻き取りローラー413に固定した。それぞれのローラー408、409をコントロールし、30kgfのテンションを導電性長尺ステンレス基体403にかけた。次に、水溶液402は硝酸亜鉛を純水に溶かし、濃度は濃度調整器414で表3中の濃度に調整し、温度はヒーター406によって表3の条件に一定に保たれる。また流量調整器413で、表3の流速でノズル212より、水溶液を流動させた。また、表3の搬送スピードで基体を送り出しながら、表3の電流密度で電流が流れるように電源407を調整し表3に示す層厚の酸化亜鉛膜を形成した。膜形成後、不図示の洗浄装置にて純粋及びイソプロピルアルコールにて有機洗浄を行ない、充分な加熱乾燥を行った。酸化亜鉛膜は表3の条件により作製し、1本ロールから長手方向に7.5mおきに10cm×10cmのサンプルを切り出し、20個のサンプルを作成した。
【0110】
これを<実3−1−1〜3−1−20>とする。
【0111】
流速を20cm/sにした以外は表1の条件で作製したサンプルを<実3−2−1〜3−2−20>とする。
【0112】
流速を2m/sにした以外は表1の条件で作製したサンプルを<実3−3−1〜3−3−20>とする。
【0113】
流速を20m/sにした以外は表1の条件で作製したサンプルを<実3−4−1〜3−4−20>とする。
【0114】
【表5】
【0115】
<比較例3>
流速を3cm/sにした以外は表1の条件で作製したサンプルを<比3−1−1〜1−1−20>とする。
【0116】
流速を15m/sにした以外は表1の条件で作製したサンプルを<比3−2−1〜1−2−20>とする。
【0117】
評価は実施例1と同様に行った。
【0118】
その結果を表3ー2に示す。(目視観察)では<比3−2>のみ、明確なむらが見られた。(異常成長観察)では実3−1〜3−4、比1−2の酸化亜鉛膜上には、ほとんど異常成長は見られなかったの対して、比3−1の酸化亜鉛膜上には異常成長が見られた。(AFM観察1)においては、実3−1の酸化亜鉛膜の中心線平均粗さRa1.00(=相対値)に対して、実3−1〜3−4の酸化亜鉛膜の中心線平均粗さRaはほぼ1.00(=相対値)であったが、比3−1〜3−2は小さくなった。(AFM観察2)においては、実3−1の酸化亜鉛膜の局部的山頂の平均間隔S1.00(=相対値)に対して、実3−1〜3−4の酸化亜鉛膜の局部的山頂の平均間隔Sはほぼ1.00(=相対値)であったが、比3−1〜3−2は小さくなった。また、(密着性試験)の結果から、HH環境前の剥れた面積は実3−3の1(=相対値)に対して実3−1〜3−4はほぼ1.00(=相対値)であったが、比1−1〜1−2は5.03、3.98であり、HH環境後は実3−1〜3−4はほぼ1.00(=相対値)であったが、比3−1〜3−2は5.65、3.48であった。このことから、本実施例の形成方法によれば、酸化亜鉛膜の凹凸が大きく、異常成長も少なく、密着性に優れた酸化亜鉛膜を作成できる方法であることがわかった。
【0119】
【表6】
【0120】
次に、実施例1と同様に光電変換素子を作製した。
【0121】
この結果、本発明の作成方法による酸化亜鉛を含む光起電力素子(実素子3−1〜3−4)の歩留りは(比素子3−1〜3−2)と比較して優れており、密着性試験の結果、(実素子3−1〜3−4)の密着性は(比素子3−1〜3−20)と比較して優れていた。また、(実素子3−1〜3−4)の初期特性の最高値は(比素子3−1〜3−20)と比較して優れており、(実素子3−1〜3−4)のHHRB試験後の歩留りは(比素子3−1〜3−2)より優れていた。
【0122】
【表7】
【0123】
<実施例4>
図5の装置を用いて、実施例3と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。水溶液は硝酸アンモニウム及び塩化亜鉛を純水にとかしたものを用いた。条件は表4に示す。表4の異なる流速条件で20本ロールを作製し、各ロールから10cm×10cmのサンプルを切り出し、20個のサンプルを作成した。
【0124】
また、実施例1と同様の評価を行った。
【0125】
<比較例4>
図4の装置を用いた以外は、実施例4と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。
【0126】
【表8】
【0127】
その結果、(目視観察)では、傷、打痕がまったく見られなくなった。(異常成長観察)では実4−1〜4−20の酸化亜鉛膜上には、ほとんど異常成長は見られなかった。また、それぞれの試験において比較例4よりも特性が良くなった。
【0128】
<実施例5>
図6の装置を用いて、実施例3と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。水溶液は硝酸カリウムと酢酸亜鉛を純水に溶かしたものを用いた。条件は表5に示す。表5の異なる流速条件で20本ロールを作製し、各ロールから10cm×10cmのサンプルを切り出し、20個のサンプルを作成した。また、実施例1と同様の評価を行った。
【0129】
<比較例5>
図5の装置を用い、ベルト上にS極とN極が交互に存在する磁化した非導電性ベルトを用いた以外は、実施例5と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。
【0130】
【表9】
【0131】
その結果、比較例5に比べ、(目視観察)では、微小な幅方向むらがほとんど見られなくなった。(異常成長観察)では実5−1〜5−20の酸化亜鉛膜上には、ほとんど異常成長は見られなかった。また、それぞれの試験において比較例5よりも特性が良くなった。
【0132】
<実施例6>
図8の装置を用いて、実施例3と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。条件は表5に示す。表6の異なる流速条件で20本ロールを作製し、各ロールから10cm×10cmのサンプルを切り出し、20個のサンプルを作成した。また、実施例1と同様の評価を行った。
【0133】
<比較例6>
図6の装置を用いた以外は、実施例6と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。
【0134】
【表10】
【0135】
その結果、比較例6に比べ、(目視観察)では、微小な幅方向むらがまったく見られなくなった。(異常成長観察)では実6−1〜6−20の酸化亜鉛膜上には、ほとんど異常成長は見られなかった。また、それぞれの試験において比較例6よりも特性が良くなった。
【0136】
<実施例7>
図4の装置で非導電性ベルト410に図10に示す様に導電性を有する材料を設けて、実施例3と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。条件は表7に示す。表7の異なる硝酸亜鉛濃度条件で20本ロールを作製し、各ロールから10cm×10cmのサンプルを切り出し、20個のサンプルを作成した。実施例1と同様の評価を行った。
【0137】
さらに、長手方向に10mおきに15個の50mm×50mmのサンプルを切り出し、膜厚を測定し、その分布の標準偏差を評価した。(膜厚分布観察)
【0138】
<比較例7>
図4の装置を用い、非導電性ベルト410に導電性を有する材料を設けなかった以外は、実施例7と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。
【0139】
【表11】
【0140】
その結果、比較例7に比べ、(目視観察)では、幅方向むらがまったく見られなくなった。また、(膜厚分布観察)では比較例7に比べ、膜厚分布の標準偏差は0.5倍になった。(異常成長観察)では実7−1〜7−20の酸化亜鉛膜上には、ほとんど異常成長は見られなかった。また、それぞれの試験において比較例7よりも特性が良くなった。
【0141】
<実施例8>
図4の装置で陽極404を不溶性電極にし、実施例3と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。条件は表8に示す。表8の異なる硝酸亜鉛濃度条件で20本ロールを作製し、各ロールから10cm×10cmのサンプルを切り出し、20個のサンプルを作成した。
【0142】
実施例1と同様の評価を行った。
【0143】
また、100本ロールを連続して作製したのち、100本目のロールの幅方向に5cmおきに8個の50mm×50mmのサンプルを切り出し、膜厚を測定し、その分布の標準偏差を評価した。(膜厚分布観察)
【0144】
さらに、6か月間、装置を稼働した時の装置稼働率を評価した。(装置稼働率)
【0145】
<比較例8>
図4の装置を用いて、可溶性陽極を用いた以外は、実施例8と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。
【0146】
【表12】
【0147】
その結果、(目視観察)ではむらは観察されなかった。(異常成長観察)では実8−1〜8−20の酸化亜鉛膜上には、ほとんど異常成長は見られなかった。また、それぞれの試験において比較例8よりも特性が良くなった。また、(膜厚分布観察)では比較例8に比べ、膜厚分布の標準偏差は0.6倍になった。(装置稼働率)は10%上がった。
【0148】
<実施例9>
導電性基体として長尺ポリアミド基体(SnO2真空蒸着0.1mm、幅40cm、厚さ0.4mm、長さ100m)上に、図11の装置を用い、図11に示すように水流方向と基体搬送方向を逆にして、実施例3と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。条件は表9に示す。表9の異なる硝酸亜鉛濃度条件で20本ロールを作製し、各ロールから10cm×10cmのサンプルを切り出し、20個のサンプルを作成した。
【0149】
実施例1と同様の評価を行った。
【0150】
<比較例9>
図11の装置を用いて、水流方向と基体搬送方向を同じにした以外は、実施例9と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。
【0151】
【表13】
【0152】
その結果、(目視観察)ではむらは観察されなかった。(異常成長観察)では実9−1〜9−20の酸化亜鉛膜上には、ほとんど異常成長は見られなかった。また、それぞれの試験において比較例9よりも特性が良くなった。
【0153】
<実施例10>
図12−(a)の装置を用い、実施例3と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。条件は表10に示す。表10の異なる硝酸亜鉛濃度条件で20本ロールを作製し、各ロールから10cm×10cmのサンプルを切り出し、20個のサンプルを作成した。
【0154】
実施例1と同様の評価を行った。
【0155】
また、6か月間装置を稼働した時の故障発生率と装置稼働率を評価した。
【0156】
<比較例10>
図4の装置を用いた以外は、実施例10と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。
【0157】
【表14】
【0158】
その結果、(異常成長観察)では実10−1〜10−20の酸化亜鉛膜上には、ほとんど異常成長は見られなかった。また、それぞれの試験において比較例9と特性が同等であった。故障発生率は0.4倍になった。装置稼働率は15%上がった。
【0159】
<実施例11>
図13の装置を用い、実施例3と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。条件は表11に示す。表11の条件で20本ロールを作製し、各ロールから10cm×10cmのサンプルを切り出し、20個のサンプルを作成した。
【0160】
図中、左より第1のノズル、第2のノズルとする。第1の供給ノズル、第2の供給ノズル1318からの水溶液流入量はそれぞれ、表11のようにした。
【0161】
また、実施例1と同様の評価を行った。
【0162】
<比較例11>
供給ノズル1318からの流入、排水孔1317からの流出をなくした以外は、実施例11と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。
【0163】
【表15】
【0164】
その結果、(目視観察)ではむらは観察されなかった。(異常成長観察)では実11−1〜11−20の酸化亜鉛膜上には、ほとんど異常成長は見られなかった。また、それぞれの試験において比較例11よりも特性が良かった。
【0165】
<実施例12>
図14の装置を用い、実施例3と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。条件は表12に示す。表12の条件で20本ロールを作製し、各ロールから10cm×10cmのサンプルを切り出し、20個のサンプルを作成した。
【0166】
第1の供給ノズル、第2の供給ノズル1418(図中、左から第1の供給ノズル)からの水溶液流入量はそれぞれ、表12のようにした。また、第1の供給ノズル、第2の供給ノズル1418からの亜鉛イオン濃度、硝酸イオン濃度はそれぞれ、表12のようにした。
【0167】
また、実施例1と同様の評価を行った。
【0168】
<比較例12>
第1の供給ノズル、第2の供給ノズル1418からの亜鉛イオン濃度、硝酸イオン濃度は水溶液と同じ濃度にした以外は実施例12と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。
【0169】
【表16】
【0170】
その結果、(目視観察)ではむらは観察されなかった。(異常成長観察)では実12−1〜12−20の酸化亜鉛膜上には、ほとんど異常成長は見られなかった。また、それぞれの試験において比較例12よりも特性が良かった。
【0171】
<実施例13>
図15の装置を用い、実施例3と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。条件は表13に示す。表13の条件で20本ロールを作製し、各ロールから10cm×10cmのサンプルを切り出し、20個のサンプルを作成した。
【0172】
第1の供給ノズル、第2の供給ノズル1418(図中、左から第1の供給ノズル)からの水溶液流入量はそれぞれ、表13のようにした。また、第1の供給ノズル、第2の供給ノズル1418からの亜鉛イオン濃度、硝酸イオン濃度はそれぞれ、表13のようにした。また、第1の供給ノズル、第2の供給ノズル1418からの水溶液の温度は表13のようにした。
【0173】
また、実施例1と同様の評価を行った。
【0174】
<比較例13>
第1の供給ノズル、第2の供給ノズル1418からの流入させる水溶液の温度は浴中の水溶液と同じ温度にした以外は、実施例13と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。
【0175】
【表17】
【0176】
その結果、(目視観察)ではむらは観察されなかった。(異常成長観察)では実13−1〜13−20の酸化亜鉛膜上には、ほとんど異常成長は見られなかった。また、それぞれの試験において比較例13よりも特性が良かった。
【0177】
<実施例14>
図16の装置を用い、実施例3と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。条件は表14に示す。表14の条件で20本ロールを作製し、各ロールから10cm×10cmのサンプルを切り出し、20個のサンプルを作成した。
【0178】
第1の電極、第2の電極、第3の電極(図中、左から第1の電極)に印加する電流密度を表14のようにした。
【0179】
また、実施例1と同様の評価を行った。
【0180】
<比較例14>
第1の電極、第2の電極、第3の電極にに印加する電流密度を第1の電極と同じにした以外は、実施例14と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。
【0181】
【表18】
【0182】
その結果、(目視観察)ではむらは観察されなかった。(異常成長観察)では実14−1〜14−20の酸化亜鉛膜上には、ほとんど異常成長は見られなかった。また、それぞれの試験において比較例14よりも特性が良かった。
【0183】
<実施例15>
図17の装置を用い、実施例3と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。条件は表15に示す。表15の条件で20本ロールを作製し、各ロールから10cm×10cmのサンプルを切り出し、20個のサンプルを作成した。また、実施例1と同様の評価をロールの先頭部分と最終部分で行った。いずれのロールも装置立ち上げ後、30分でサンプル作製を開始した。
【0184】
それぞれのロールにおいて、長手方向に10mおきに15個の50mm×50mmのサンプルを切り出し、膜厚を測定し、その分布の標準偏差を評価した。(膜厚分布観察)
【0185】
<比較例15>
実施例15と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。
【0186】
【表19】
【0187】
その結果、(目視観察)では、比15−1〜15−20は先頭部分に幅方向むらが観測されたが、実15−1〜15−20はまったくなかった。
【0188】
(膜厚分布観察)では、比15−1〜15−20は先頭部分と最終部分の膜厚の差は1.2倍あったが、実15−1〜15−20は1.0倍だった。
【0189】
(異常成長観察)では実15−1〜15−20の酸化亜鉛膜上には、ほとんど異常成長は見られなかったのに対して、比15−1〜15−20の先頭部分には異常成長が見られた。また、それぞれの試験において比15−1〜15−20の先頭部分は最終部分よりも特性が劣っていたが、実15−1〜15−20では先頭部分も最終部分もまったく同様の特性がえられよりも比15−1〜15−20よりも特性が良かった。
【0190】
<実施例16>
導電性基体として亜鉛メッキ鉄基体にAgを真空蒸着した長尺基体(幅40cm、厚さ0.4mm、長さ100m)上に図18の装置を用いて実施例3と同様に酸化亜鉛膜を形成した。図8には不図示の制御装置にて、イオン濃度センサー1819、温度センサー1820、流量センサー1821の信号を演算して、流量調整器1813、濃度調整器1814、ヒーター電源1807の出力を調整している。
【0191】
条件は表16に示す。表16の条件で20本ロールを作製し、各ロールから10cm×10cmのサンプルを切り出し、20個のサンプルを作成した。また、実施例1と同様の評価をロールの先頭部分と最終部分で行った。いずれのロールも装置立ち上げ後、20分でサンプル作製を開始した。
【0192】
それぞれのロールにおいて、長手方向に10mおきに15個の50mm×50mmのサンプルを切り出し、膜厚を測定し、その分布の標準偏差を評価した。(膜厚分布観察)
【0193】
<比較例16>
実施例16と同様に酸化亜鉛薄膜を作製した。
【0194】
【表20】
【0195】
その結果、(目視観察)では、比16−1〜16−20は先頭部分に幅方向むらが観測されたが、実16−1〜16−20はまったくなかった。
【0196】
(膜厚分布観察)では、比16−1〜16−20は先頭部分と最終部分の膜厚の差は1.3倍あったが、実16−1〜16−20は1.0倍だった。
【0197】
(異常成長観察)では実16−1〜16−20の酸化亜鉛膜上には、ほとんど異常成長は見られなかったのに対して、比16−1〜16−20の先頭部分には異常成長が見られた。また、それぞれの試験において比16−1〜16−20の先頭部分は最終部分よりも特性が劣っていたが、実16−1〜16−20では先頭部分も最終部分もまったく同様の特性がえられよりも比16−1〜16−20よりも特性が良かった。
【0198】
【発明の効果】
本発明の酸化亜鉛の形成法によれば、光起電力素子の半導体層の光吸収を増大させ、実用に適した低いコストでありながら、高い歩留まりで生産でき、信頼性が高くかつ光電変換効率の高い光起電力素子を得ることのできる酸化亜鉛薄膜ならびに、光電変換素子が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なめっき装置
【図2】本発明の液相堆積装置の例
【図3】磁化した強磁性体からなるローラーを有する本発明の液相堆積装置の例
【図4】非導電ベルトを有する本発明の液相堆積装置の例
【図5】磁化した強磁性体を含む非導電ベルトを有する本発明の液相堆積装置の例
【図6】ベルト面に垂直に磁化した強磁性体を含む非導電ベルトを有する本発明の液相堆積装置の例
【図7】(a)はベルト面に垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルトと強磁性体を有する長尺導電性基体の長手方向の断面図
(b)はベルト面に垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルトと強磁性体を有する長尺導電性基体の幅方向の断面図
【図8】浴中に磁化した強磁性体を設けた本発明の液相堆積装置の例
【図9】(a)はベルト面に垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルトと強磁性体を有する長尺導電性基体と磁化した強磁性体の長手方向の断面図
(b)はベルト面に垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルトと強磁性体を有する長尺導電性基体と磁化した強磁性体の幅方向の断面図
【図10】非導電性ベルトの長尺導電性基体と接する部分に導電性を持つ材料を設けたことを示す図
【図11】基体搬送方向が水流方向と逆であることを示す図
【図12】(a)は水溶液の流動を高低差で生じさせる本発明の液相堆積装置の例
(b)は水溶液の流動を高低差で生じさせる本発明の液相堆積装置の例
【図13】複数の供給ノズルと排水孔を設けた本発明の液相堆積装置の例
【図14】複数の供給ノズルより異なる亜鉛イオンを、硝酸イオンを流入させる本発明の液相堆積装置の例
【図15】複数の供給ノズルより異なる温度の水溶液を流入させる本発明の液相堆積装置の例
【図16】複数の電極を有する本発明の液相堆積装置の例
【図17】浴中に亜鉛イオン濃度および硝酸イオン濃度を測定するセンサーおよび水溶液の温度を測るセンサー、流量を測るセンサーの内いずれか、または、それぞれの組み合わせを基体長手方向に対して複数設け、センサーの信号を演算して、水溶液の濃度、温度、流量を調整する本発明の液相堆積装置の例
【図18】複数の工程を持つ本発明の液相堆積装置の例
【図19】端部支持ローラーの説明図
【図20】本発明の酸化亜鉛薄膜を有する光起電力素子の一例
【符号の説明】
101 耐食性容器
102 水溶液
103 導電性基板
104 陽極
105 電源
106 ヒーター
107 ヒーター電源
201 耐食性容器
202 水溶液
203 長尺導電性基板
204 陽極
205 電源
206 ヒーター
207 ヒーター電源
208 基体送り出しローラー
209 基体巻き取りローラー
210 基体搬送ローラー
211 電極ローラー
212 ノズル
213 流量調整器
214 濃度調整器
215 水流方向
301 耐食性容器
302 水溶液
303 強磁性を有する長尺導電性基板
304 陽極
305 電源
306 ヒーター
307 ヒーター電源
308 基体送り出しローラー
309 基体巻き取りローラー
310 磁化した強磁性体を含む基体搬送ローラー
311 電極ローラー
312 ノズル
313 流量調整器
314 濃度調整器
315 水流方向
401 耐食性容器
402 水溶液
403 長尺導電性基板
404 陽極
405 電源
406 ヒーター
407 ヒーター電源
408 基体送り出しローラー
409 基体巻き取りローラー
410 非導電性ベルト
411 電極ローラー
412 ノズル
413 流量調整器
414 濃度調整器
415 水流方向
501 耐食性容器
502 水溶液
503 強磁性を有する長尺導電性基板
504 陽極
505 電源
506 ヒーター
507 ヒーター電源
508 基体送り出しローラー
509 基体巻き取りローラー
510 磁化した強磁性体を含む非導電性ベルト
511 電極ローラー
512 ノズル
513 流量調整器
514 濃度調整器
515 水流方向
601 耐食性容器
602 水溶液
603 強磁性を有する長尺導電性基板
604 陽極
605 電源
606 ヒーター
607 ヒーター電源
608 基体送り出しローラー
609 基体巻き取りローラー
610 ベルト面に垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルト
611 電極ローラー
612 ノズル
613 流量調整器
614 濃度調整器
615 水流方向
701 ベルト面に垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルト
702 強磁性を有する長尺導電性基板
703 磁力線
801 耐食性容器
802 水溶液
803 強磁性を有する長尺導電性基板
804 陽極
805 電源
806 ヒーター
807 ヒーター電源
808 基体送り出しローラー
809 基体巻き取りローラー
810 ベルト面に垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルト
811 電極ローラー
812 ノズル
813 流量調整器
814 濃度調整器
815 水流方向
816 磁化した強磁性体
901 ベルト面に垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルト
902 強磁性を有する長尺導電性基板
903 磁力線
904 磁化した強磁性体
1001 長尺導電性基体
1002 導電性を有する材料
1003 非導電性ベルト
1101 耐食性容器
1102 水溶液
1103 長尺導電性基板
1104 陽極
1105 電源
1106 ヒーター
1107 ヒーター電源
1108 基体送り出しローラー
1109 基体巻き取りローラー
1110 非導電性ベルト
1111 電極ローラー
1112 ノズル
1113 流量調整器
1114 濃度調整器
1115 水流方向
1116 基体搬送方向
1201 耐食性容器
1202 水溶液
1203 長尺導電性基板
1204 陽極
1205 電源
1206 ヒーター
1207 ヒーター電源
1208 基体送り出しローラー
1209 基体巻き取りローラー
1210 非導電性ベルト(a)、基体搬送ローラー(b)
1211 電極ローラー
1212 ポンプ
1213 流量調整器
1214 濃度調整器
1215 水流方向
1216 基体搬送方向
1301 耐食性容器
1302 水溶液
1303 長尺導電性基板
1304 陽極
1305 電源
1306 ヒーター
1307 ヒーター電源
1308 基体送り出しローラー
1309 基体巻き取りローラー
1310 強磁性体を含む非導電性ベルト
1311 電極ローラー
1312 ポンプ
1313 流量調整器
1314 濃度調整器
1315 水流方向
1316 基体搬送方向
1317 排水孔
1318 供給ノズル
1401 耐食性容器
1402 水溶液
1403 長尺導電性基板
1404 陽極
1405 電源
1406 ヒーター
1407 ヒーター電源
1408 基体送り出しローラー
1409 基体巻き取りローラー
1410 強磁性体を含む非導電性ベルト
1411 電極ローラー
1412 ポンプ
1413 流量調整器
1414 濃度調整器
1415 水流方向
1416 基体搬送方向
1417 排水孔
1418 供給ノズル
1501 耐食性容器
1502 水溶液
1503 長尺導電性基板
1504 陽極
1505 電源
1506 ヒーター
1507 ヒーター電源
1508 基体送り出しローラー
1509 基体巻き取りローラー
1510 非導電性ベルト
1511 電極ローラー
1512 ポンプ
1513 流量調整器
1514 濃度調整器
1515 水流方向
1516 基体搬送方向
1517 排水孔
1518 供給ノズル
1601 耐食性容器
1602 水溶液
1603 長尺導電性基板
1604 陽極
1605 電源
1606 ヒーター
1607 ヒーター電源
1608 基体送り出しローラー
1609 基体巻き取りローラー
1610 非導電性ベルト
1611 電極ローラー
1612 ポンプ
1613 流量調整器
1614 濃度調整器
1615 水流方向
1616 基体搬送方向
1617 排水孔
1618 供給ノズル
1701 耐食性容器
1702 水溶液
1703 長尺導電性基板
1704 陽極
1705 電源
1706 ヒーター
1707 ヒーター電源
1708 基体送り出しローラー
1709 基体巻き取りローラー
1710 非導電性ベルト
1711 電極ローラー
1712 ポンプ
1713 流量調整器
1714 濃度調整器
1715 水流方向
1716 基体搬送方向
1717 排水孔
1718 供給ノズル
1719 流量センサー
1720 イオン濃度センサー
1721 イオン濃度センサー
1722 制御装置
1801 耐食性容器
1802 水溶液
1803 強磁性を有する長尺導電性基板
1804 陽極
1805 電源
1806 ヒーター
1807 ヒーター電源
1808 基体送り出しローラー
1809 基体巻き取りローラー
1810 垂直に磁化した強磁性体を含む非導電性ベルト
1811 電極ローラー
1812 ポンプ
1813 流量調整器
1814 濃度調整器
1815 磁化した強磁性体
1816 排水孔
1817 供給ノズル
1818 流量センサー
1819 イオン濃度センサー
1820 イオン濃度センサー
1821 水洗槽
1822 循環ポンプ
1823 エアーナイフ
1824 乾燥用ヒーター
1825 端部支持ローラー
1826 酸化亜鉛膜
1901 支持基体
1902 金属層
1903 酸化亜鉛薄膜
1904 n型半導体層
1905 i型半導体層
1906 p型半導体層
1907 透明電極
1908 集電電極
Claims (16)
- 長尺導電性基体と対向電極との間隙に少なくとも硝酸イオン、亜鉛イオン、及び炭水化物を含有してなる水溶液を長尺基体の長手方向に5cm/sから10m/sの速度で流動させ、前記導電性基体と前記対向電極との間に通電することにより、酸化亜鉛薄膜を前記導電性基体上に形成することを特徴とする酸化亜鉛薄膜の製造方法。
- 前記長尺導電性基体は強磁性を有する材料からなり、該基板を支持する回転ローラーは、強磁性体を含むことを特徴とする請求項1に記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
- 前記長尺導電性基板は該基体と同期して循環する非導電性ベルトにより搬送されることを特徴とする請求項1記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
- 前記長尺導電性基体は強磁性を有する材料からなり、前記非導電性ベルトは、強磁性体を含むことを特徴とする請求項3に記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
- 前記強磁性を有する非導電性ベルトは、ベルト面に垂直に磁化していることを特徴とする請求項4に記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
- 前記ベルトに対向するように浴中または浴底部に磁化した強磁性体を配置したことを特徴とする請求項5に記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
- 前記非導電性ベルトの長尺導電性基体と接する部分に導電性を持つ材料を設け、長尺導電性基体に電流を印加することを特徴とする請求項3に記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
- 前記対向電極を不溶性電極とすることを特徴とする請求項1記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
- 前記長尺導電性基体の搬送方向と水溶液の流動方向が逆方向であることを特徴とする請求項1記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
- 前記水溶液の流動を高低差による流下によって生じせしめることを特徴とする請求項1記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
- 前記長尺導電性基板の長手方向に亜鉛イオン濃度及び/又は硝酸イオン濃度が濃度勾配を生じさせることを特徴とする請求項1に記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
- 前記長尺導電性基板の長手方向に水溶液の温度勾配を生じさせることを特徴とする請求項1に記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
- 対向電極を前記長尺導電性基体長手方向に対して複数設け、少なくとも一つ電極に印加する電流を他の電極と変えることを特徴とする請求項1記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
- 水溶液濃度、水溶液温度、流量を検知して、水溶液濃度、水溶液温度、流量を調整することを特徴とする請求項1に記載の酸化亜鉛薄膜の製造方法。
- 請求項1〜14のいずれかに記載の方法により長尺導電性基体上に酸化亜鉛薄膜を形成する工程と、該酸化亜鉛薄膜上に半導体層を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体素子基板の製造方法。
- 請求項1〜14のいずれかに記載の方法により長尺導電性基体上に酸化亜鉛薄膜を形成する工程と、該酸化亜鉛薄膜上に半導体層を形成する工程と、を有することを特徴とする光起電力素子の製造方法。
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