JP3524366B2 - 酸化亜鉛薄膜形成装置、酸化亜鉛薄膜の形成方法、並びにそれを用いた半導体素子基板及び光起電力素子の製造方法 - Google Patents

酸化亜鉛薄膜形成装置、酸化亜鉛薄膜の形成方法、並びにそれを用いた半導体素子基板及び光起電力素子の製造方法

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JP3524366B2
JP3524366B2 JP02424198A JP2424198A JP3524366B2 JP 3524366 B2 JP3524366 B2 JP 3524366B2 JP 02424198 A JP02424198 A JP 02424198A JP 2424198 A JP2424198 A JP 2424198A JP 3524366 B2 JP3524366 B2 JP 3524366B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化亜鉛薄膜の形
成装置・形成方法、並びにそれを用いた半導体素子基板
及び光起電力素子の製造方法に関し、特に基板裏面への
膜付着を防止し、酸化亜鉛薄膜を良好な状態で成膜する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水素化非晶質シリコン、水素化非
晶質シリコンゲルマニウム、水素化非晶質シリコンカー
バイド、微結晶シリコンまたは多結晶シリコンなどから
なる光起電力素子は、長波長における収集効率を改善す
るために、裏面の反射層が利用されてきた。
【0003】かかる反射層は、半導体材料のバンド端に
近くその吸収の小さくなる波長、即ち800nmから1
200nmで有効な反射特性を示すのが望ましい。この
条件を十分に満たすのは、金、銀、銅、アルミニウムと
いった金属である。
【0004】また、光閉じ込めとして知られる所定の波
長範囲で光学的に透明な凸凹層を設けることも行われて
いて、一般的には前記金属層と半導体活性層の間に設け
て、反射光を有効に利用して短絡電流密度Jsdを改善
することもある。さらに、シャントパスによる特性低下
を防止するため、この金属層と半導体層の間に導電性を
示す透光性の材料による層、即ち透明導電層を設けるこ
とが行われている。極めて一般的にはこれらの層は、真
空蒸着やスパッタといった方法にて堆積され、短絡電流
密度Jsdにして1mA/cm2 以上の改善を示してい
る。
【0005】例えば、「29p−MF−22ステンレス
基板上のa−SiGe太陽電池における光閉じ込め効
果」(1990年秋季)第51回応用物理学会学術講演
会講演予稿集p747、あるいは、”P−IA−15a
−SiC/a−Si/a−SiGe Multi−Ba
ndgap Stacked Solar Cells
With Bandgap Profiling,”S
annomiya etal.,Technical
Digest of the Internation
al PVSEC−5,Kyoto,Japan,p3
81,1990には、銀原子から構成される反射層につ
いて反射率とテクスチャー構造について検討されてい
る。これらの例においては、反射層を基板温度を変え
た、銀の2層堆積とすることで有効な凸凹を形成し、こ
れによって酸化亜鉛層とのコンビネーションにて、光閉
じ込め効果による短絡電流の増大を達成したとしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの光閉じ込め層
として用いられる透明層は、抵抗加熱や電子ビームによ
る真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティン
グ法、CVD法などによって堆積されているが、ターゲ
ット材料などの作成コストが高いことや、真空装置の償
却費が大きいことや、材料の利用効率が高くないこと等
が、これらの技術を用いる光起電力素子のコストを極め
て高いものとして、太陽電池を産業的に応用しようとす
る上で大きな障害となっている。
【0007】これらの対策の一つとして液相堆積法によ
る酸化亜鉛作製技術(「水溶液電解によるZnO膜の作
製」(1995年秋季)第65回応用物理学会学術講演
会講演予稿集p410)が報告されている。
【0008】これらの方法によれば高価な真空装置、高
価なターゲットが不要であるため、酸化亜鉛の製造コス
トを飛躍的に削減することができる。また大面積基板上
にも堆積することができるため、太陽電池のような大面
積光起電力素子には有望である。しかし、これらの電気
化学的に析出する方法は、以下の問題点を有している。
【0009】(1)導電性基板上に電解析出するため、
基板裏面への酸化亜鉛膜の付着があり、光起電力素子を
モジュール化するときなどに於いて裏面での半田溶接性
低下、接着剤の密着性の低下等の作業性悪化の原因とな
る。また、後述する半導体層形成工程や透明電極形成工
程において真空装置内での脱ガスによるコンタミネーシ
ョン等、光起電力素子における特性低下の原因となる。
また、長尺状の導電性基板に連続成膜する場合に基板裏
面の摩擦係数のバラツキから横ズレ等搬送の不具合が発
生する。更に、後工程においても長尺状の基板を搬送す
る際、同様の不具合を発生する。
【0010】(2)特に、電解析出時の電流密度を上昇
させたり、溶液の濃度を上げた場合に、堆積膜上にミク
ロンオーダーを超えるような針状や球状や樹枝状などの
形状をした異常成長が発生しやすく、この酸化亜鉛薄膜
を光起電力素子の一部として用いた場合には、これらの
異常成長が光起電力素子のシャントパスを誘発する原因
となると考えられる。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであって、低コスト化技術である酸化亜鉛薄膜の電解
析出方法による量産化技術を確立し、裏面に膜付着の少
ない高性能かつ低コストな半導体素子基板を安定的に供
給し、高性能かつ基板密着性に優れた形成方法を提供す
るものであり、これらの素子基板を光起電力素子に組み
入れることにより、太陽光発電の本格的な普及に寄与す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、少なく
とも亜鉛イオンと硝酸イオン、更にサッカロースまたは
デキストリンを含有してなる水溶液に浸漬された導電性
基板と、同じく該水溶液中に浸漬された対向電極との間
に通電し、酸化亜鉛薄膜を該導電性基板上に形成する装
置において、該対向電極が、該導電性基板の主面に対す
る垂線方向からの投影面内にあることを特徴とする。
【0013】また、本発明の第2は、長尺状の導電性基
板を送り出す手段、該長尺状の導電性基板を少なくとも
亜鉛イオンと硝酸イオン、更にサッカロースまたはデキ
ストリンを含有してなる水溶液に浸漬して、同じく該水
溶液中に浸漬された対向電極との間に通電する手段、該
長尺状の導電性基板を水洗する手段、該長尺状の導電性
基板を乾燥させる手段、該長尺状の導電性基板を巻き取
る手段を有する酸化亜鉛薄膜の形成装置において、該対
向電極が、該導電性基板の主面に対する垂線方向からの
投影面内にあることを特徴とする。
【0014】また、本発明の第3は、少なくとも亜鉛イ
オンと硝酸イオン、更にサッカロースまたはデキストリ
ンを含有してなる水溶液に浸漬された導電性基板と、同
じく該水溶液中に浸漬された対向電極との間に通電し、
酸化亜鉛薄膜を該導電性基板上に形成する方法におい
て、該対向電極として、該導電性基板の主面に対する垂
線方向からの投影面内にある対向電極を用いることを特
徴とする。
【0015】また、本発明の第4は、長尺状の導電性基
板を送り出す工程、該長尺状の導電性基板を少なくとも
亜鉛イオンと硝酸イオン、更にサッカロースまたはデキ
ストリンを含有してなる水溶液に浸漬して、同じく該水
溶液中に浸漬された対向電極との間に通電する工程、該
長尺状の導電性基板を水洗する工程、該長尺状の導電性
基板を乾燥させる工程、該長尺状の導電性基板を巻き取
る工程を有する酸化亜鉛薄膜の形成方法において、該対
向電極として、該導電性基板の主面に対する垂線方向か
らの投影面内にある対向電極を用いることを特徴とす
る。
【0016】上記本発明の酸化亜鉛薄膜の形成装置・形
成方法によれば、導電性基板の裏面への亜鉛イオンの廻
り込みを防止しながら酸化亜鉛薄膜を形成できる。これ
により、導電性基板裏面への膜付着を防止でき、光起電
力素子をモジュール化する際の半田溶接性の向上、接着
剤の密着性等の裏面への作業性が向上する。
【0017】また、半導体層を成膜する際、真空装置内
での脱ガス、不純物の混入による太陽電池の特性低下の
無い高性能な素子基板を効率的に製造できる。
【0018】更に、上記本発明の第2及び第4の酸化亜
鉛薄膜の形成装置・形成方法によれば、長尺状の導電性
基板への連続成膜で光起電力素子とする際、搬送制御を
容易に行うことができる。
【0019】本発明の酸化亜鉛薄膜の形成装置・形成方
法においては、対向電極の導電性基板との対向面形状が
方形であることや、対向電極形状が導電性基板の主面方
向に凸面形状をもつことが好ましい。これにより、より
一層効果的な裏面膜付着防止を行えると共に、成膜面に
膜厚分布の少ない酸化亜鉛薄膜を形成することができる
また、本発明の酸化亜鉛薄膜の形成方法を半導体素子基
板若しくは光起電力素子の製造方法に適用することによ
り、品質が高く(短絡電流、変換効率、密着性に優れ
た)、更に低コストの光起電力素子を長尺状基板への連
続成膜方式にて製造することが可能となる。特に酸化亜
鉛層の製造コストはスパッタリング法に比較して100
分の1程度にすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の酸化亜鉛薄膜の形成方法
を好適に応用することのできる光起電力素子の断面模式
図を図1に示す。図中101は支持体(基板)、102
は金属層、103は六方晶系多結晶からなる酸化亜鉛
層、104は半導体層、105は透明電極、106は集
電電極である。支持体101と金属層102が本発明で
いう導電性基板を形成している。なお、透明基板側から
光が入射する構成の場合、基板を除いて各層が逆の順番
で形成される。
【0021】次に、上記光起電力素子の構成要素及びそ
の製造方法等について説明する。
【0022】(基板)基板101としては、金属層また
は導電性材料をコーティングした樹脂、ガラス、セラミ
ックス等が用いられる。その表面には微細な凹凸を有し
てもよい。また、透明基板を用いて基板側から光が入射
する構成としてもよい。また、長尺な形状とすることに
よって連続成膜に対応させることができる。特にステン
レス、ポリイミド等は可撓性を有するため好適である。
【0023】かかる基板101は、後述の本発明の酸化
亜鉛成膜装置(図2等参照)においては、成膜基板であ
る導電性基板として用いられる。
【0024】(金属層)金属層102は電極としての役
割と、基板101にまで到達した光を反射して半導体層
104で再利用させる反射層としての役割がある。A
l、Cu、Ag、Auなどを蒸着、スパッタ、電解析
出、印刷等の方法で形成する。
【0025】また、その表面に凹凸を有することにより
反射光の半導体層104内での光路長を延ばし、短絡電
流を増大させる作用がある。基板101自体が導電性を
有する場合には金属層102は形成しなくてもよい。
【0026】(半導体層)半導体層104の材料として
は、アモルファスあるいは微結晶のSi、C、Ge、ま
たはこれらの合金が用いられる。同時に、水素および/
またはハロゲン原子が含有される。その好ましい含有量
は0.1乃至40原子%である。さらに酸素、窒素など
を含有してもよい。これらの不純物濃度は5×1019
cm3 以下が望ましい。さらにp型半導体とするにはI
II属元素、n型半導体とするにはV属元素を含有す
る。
【0027】スタックセルの場合、光入射側に近いpi
n接合のi型半導体層はバンドギャップが広く、遠いp
in接合になるに従いバンドギャップが狭くなるのが好
ましい。また、i層の内部ではその膜厚の中央よりもp
層寄りにバンドギャップの極小値があるのが好ましい。
【0028】光入射側のドープ層は光吸収の少ない結晶
性の半導体か、またはバンドギャップの広い半導体が適
している。
【0029】半導体層104を形成するには、マイクロ
波(MW)プラズマCVD法または高周波(RF)CV
D法が適している。
【0030】この半導体堆積技術としては「i層はGr
aded SiGeでGe組成20〜70atm%」
(特開平4−119843号公報)などを用いることが
できる。
【0031】(透明電極)透明電極105はその膜厚を
適当に設定することにより反射防止膜の役割を兼ねるこ
とができる。この透明電極105はITO、ZnO、I
nO3 等の材料を、蒸着、CVD、スプレー、スピンオ
ン、浸漬などの方法を用いて形成される。これらの化合
物に導電率を変化させる物質を含有してもよい。
【0032】(集電電極)集電電極106は集電効率を
向上させるために設けられる。その形成方法として、マ
スクを用いてスパッタによって集電パターンの金属を形
成する方法や、集電性ペーストあるいは半田ペーストを
印刷する方法、金属線を導電性ペーストで固着する方法
などがある。
【0033】なお、必要に応じて光起電力素子の両面に
保護層を形成することがある。同時に鋼板等の補強材を
併用してもよい。
【0034】(酸化亜鉛層)酸化亜鉛層103は、入射
光及び反射光の乱反射を増大し、半導体層104内での
光路長を延ばす。また、金属層102の元素が半導体層
104への拡散あるいはマイグレーションをおこし、光
起電力素子がシャントすることを防止する。さらに、適
度な抵抗を持つことにより、半導体層104のピンホー
ル等の欠陥によるショートを防止する。さらに、金属層
102と同様にその表面に凹凸を有していることが好ま
しい。
【0035】本発明においては、酸化亜鉛層103は、
装置コスト、材料コストの安価な以下に説明する電解析
出法によって形成する。
【0036】(電解析出による酸化亜鉛層の形成方法・
形成装置)酸化亜鉛層103は、例えば図2で示す装置
を用いて形成することができる。図中201は耐腐食容
器、202は電解析出水溶液、203は成膜基板である
ところの導電性基板、204は対向電極、207及び2
08夫々導電性基板203及び対向電極を吊す支持軸、
209及び210は枝骨、214は水溶液撹拌用の撹拌
子である。
【0037】耐腐食容器201としては例えばガラスビ
ーカーを用いることができ、導電性基板203及び対向
電極204が浸漬されるよう電解析出水溶液202を満
たす。かかる水溶液202としては少なくとも亜鉛イオ
ンと硝酸イオン、更にサッカロースまたはデキストリン
を含有してなる水溶液が用いられる。
【0038】亜鉛イオン濃度は、好ましくは0.002
mol/l〜3.0mol/l、さらに好ましくは0.
01mol/l〜1.5mol/l、特に好ましくは
0.05mol/l〜0.7mol/lである。
【0039】硝酸イオン濃度は、好ましくは0.004
mol/l〜6.0mol/l、さらに好ましくは0.
01mol/l〜1.5mol/l、最適には0.1m
ol/l〜1.4mol/lである。
【0040】サッカロースの濃度は1g/l〜500g
/l、さらに好ましくは3g/l〜100g/l、デキ
ストリンの濃度は0.01g/l〜10g/l、さらに
好ましくは0.025g/l〜1g/lである。
【0041】以上の様な濃度に設定することで、光閉じ
込め効果に適したテクスチャー構造の酸化亜鉛薄膜を効
率よく形成できる。
【0042】導電性基板203及び対向電極204は電
極であり両極共に電析可能である。
【0043】導電性基板203としては、前述の基板材
料若しくは金属層を形成した基板を用いることができ
る。
【0044】対向電極204としては、例えば表面をバ
フ研磨した亜鉛板を用いることができる。亜鉛含有率
は、好ましくは90%以上のもの、さらに好ましくは9
9%以上のものである。
【0045】導電性基板203及び対向電極204は、
夫々基板支持軸207及び電極支持軸208へ吊るし、
水溶液の撹拌によって揺れたり、外れない様に固定され
る。かかる支持軸207,208の材料としては、例え
ば銅を用いることができる。また、導電性基板203及
び対向電極204への枝骨209,210の材料は、3
02、304、306系のステンレスが代表的で、その
他、りん青銅、チタニウムなども用いられる。枝骨20
9,210は、適正な電流密度から太さを定める。
【0046】本発明は特に対向電極204に関して特徴
を有するものであり、この点について説明する。
【0047】効率よく成膜を行なうためには対向電極2
04としては、導電性基板203との配置位置/距離、
電極の面積・形状、電極電流密度などが重要となる。
【0048】一般的に対向電極204の端面では電気力
線が密になることが知られており、これに起因して導電
性基板203の裏面へ酸化亜鉛膜の廻り込みが発生す
る。
【0049】そこで本発明では、「対向電極を導電性基
板の主面に対する垂線方向からの投影面内に配置する」
ことによってこれらの要因と緩和する。ここで、「導電
性基板の主面」とは、酸化亜鉛薄膜を形成する面を言
う。
【0050】また、対向電極204の端部を絶縁被覆す
ることや、導電性基板203の主面に対して対向電極2
04を凸面形状にすることで、対向電極204の端部か
ら導電性基板203の成膜面までの系を長くすることも
好ましい。また、対向電極204の形状は、導電性基板
203が長尺状基板である場合、均一な成膜を行なうた
めに方形状の電極を用いることが好ましい。
【0051】導電性基板203と対向電極204との距
離は、均一な成膜を行なうにはあまり近接しない方が好
ましく、一方、低電力且つ高速に成膜を行なうためには
遠距離に位置しないことが好ましい。本発明において、
かかる電極間距離は通常50cm以下、好ましくは10
cm以下に設定される。
【0052】導電性基板203と対向電極204は負荷
抵抗206を経て電源205に接続され、導電性基板2
03が陰極、対向電極204が陽極になるよう電圧を印
加し、ほぼ一定の電流を流すように制御される。ここで
の電流値は、好ましくは0.1mA/cm2 〜100m
A/cm2 、さらに好ましくは1mA/cm2 〜30m
A/cm2 、最適には3mA/cm2 〜15mA/cm
2 である。
【0053】電解析出に用いる溶液は撹拌により溶液温
度の均一化、溶液濃度の均一化を図る。一般的には空気
圧送、撹拌子、超音波、溶液循環などを用いることによ
って水溶液を撹拌することが知られている。
【0054】本発明においても、例えば図2中の撹拌子
214による撹拌と空気注入ポンプ213を用いた攪拌
等を行うことができる。ここで空気射出孔211から注
入量1〜100m3 /h、さらに好ましくは5〜50m
3 /hの空気を射出し、泡を発生させ水溶液全体を撹拌
することで、成膜厚の均一性があり、異常成長の少ない
酸化亜鉛膜を効率よく形成できる。尚、成膜時、水溶液
202は撹拌により液温85℃、ph4.0〜6.0に
保持される。
【0055】次に、本発明による長尺状基板への酸化亜
鉛薄膜の連続形成方法・形成装置の例を図5に示す装置
を用いて説明する。
【0056】送り出しローラー501に巻き付けられた
支持体ロール503(長尺状の導電性のロール基板)
は、図5のような経路で搬送され、蛇行修正ローラー5
20によりロール基板503のわずかなズレを修正しな
がら、巻き取りローラー502に巻き取られる。
【0057】酸化亜鉛形成槽511には、ロール基板5
03及び対向電極510が浸漬されるよう電解析出水溶
液509を満たす。
【0058】対向電極510は、例えば方形状の純度9
9.99%亜鉛板を一枚ないし数枚有し、ロール基板5
03に対してロール面垂線方向投影面内に配置すること
によりロール基板503の裏面に酸化亜鉛膜の回り込み
を緩和する。
【0059】DC電源512はロール基板503を陰
極、対向電極510を陽極に電圧印加し、電流を一定に
流すように制御されている。ここでの電流も0.1mA
/cm2 〜100mA/cm2 、好ましくは1mA/c
2 〜30mA/cm2 、さらに好ましくは3mA/c
2 〜15mA/cm2 である。
【0060】溶液温度は50℃以上とし、空気注入ポン
プ505にて酸化亜鉛堆積槽511の側壁に設置された
空気射出孔508から射出量1〜100cm3 /h、さ
らに好ましくは5〜50cm3 /hの空気を射出し撹拌
することで、異常成長の少ない均一な酸化亜鉛薄膜を効
率よく連続形成できる。
【0061】
【実施例】(実施例1)本実施例では、図2に示される
装置を用いて酸化亜鉛薄膜を形成した。
【0062】陰極側の基板203としては、一辺長50
mm、厚さ0.12mmの正方形状ステンレス430B
Aに、銅を2000Åスパッタしたものを用い、陽極側
の対向電極204としては、一辺長40mm、厚さ1.
2mmの正方形の純度99.99%亜鉛板を使用した。
【0063】対向電極204と基板203は図3の様に
固定し、対向電極204は、基板203の基板面垂線方
向に引いた基板対角線交点軸と対向電極204の電極面
垂線方向に引いた電極対角線交点軸を一致させ、基板各
辺と電極各辺が平行となるよう配置し、対向電極204
と基板203の間隔は50mmとした。
【0064】水溶液202としては、サッカロース12
g/lを添加した80℃、0.15mol/lの硝酸亜
鉛とし、撹拌子214にて溶液撹拌がなされる。電流
は、陰極側の基板203をアースとして、陽極側の対向
電極204と陰極側の基板203との間で3.0mA/
cm2 (0.3A/dm2 )、1.0mA/cm2
(0.1A/dm2 )を通電し、電解析出を行なった。
【0065】基板203の裏面膜付着状態を目視及び人
手にて裏面をこすり膜付き状態を確認した。結果を表1
に示す。
【0066】(実施例2)対向電極204を一辺長50
mmの正方形の電極を用いた以外は実施例1と同様に電
解析出を行った。基板203の裏面膜付着状態を目視及
び人手にて裏面をこすり膜付き状態を確認した。結果を
表1に示す。
【0067】(比較例1)対向電極204を一辺長60
mmの正方形の電極を用いた以外は実施例1と同様に電
解析出を行った。基板203の裏面膜付着状態を目視及
び人手にて裏面をこすり膜付き状態を確認した。結果を
表1に示す。表1の実施例1及び実施例2と比較例1の
結果を比較すると以下のことが言える。
【0068】すなわち、対向電極204を、「基板20
3の主面に対する垂線方向からの投影面内にある」よう
にすることで、酸化亜鉛の裏面回り込みを防止できる。
【0069】(実施例3)対向電極204の形状を、直
径40mmの円盤形状のものを用い、基板203の基板
面垂線方向に引いた基板対角線交点軸と対向電極204
の電極面垂線方向に引いた円中心軸とを一致させた位置
に配置した以外は実施例1と同様に電解析出を行った。
【0070】陰極側の基板203に得られた酸化亜鉛薄
膜を、光学特性(日本分光(株)V−570)の波形か
ら光干渉法を用いて基板中央部と基板端部の膜厚を調
べ、更に裏面膜付着状態を目視にて確認した。結果を表
2に示す。
【0071】(実施例4)対向電極204の形状を、上
辺20mm下辺40mmの台形のものを用い、基板20
3の基板面垂線方向に引いた基板対角線交点軸と対向電
極204の電極面垂線方向に引いた電極対角線交点軸と
を一致させた以外は実施例1と同様に電解析出を行っ
た。
【0072】陰極側の基板203に得られた酸化亜鉛薄
膜を、光学特性(日本分光(株)V−570)の波形か
ら光干渉法を用いて基板中央部と基板端部の膜厚を調
べ、更に裏面膜付着状態を目視にて確認した。結果を表
2に示す。表2の実施例3及び実施例4と実施例1の結
果を比較すると以下のことが言える。
【0073】すなわち、「対向電極の形状を正方形等の
方形とする」ことで、酸化亜鉛の裏面回り込みを防止で
き、成膜面に膜厚分布の少ない薄膜形成が行える。
【0074】(実施例5)対向電極204の形状を図4
に示す形状、すなわち半径40mmの球面において中心
角30°にて切り取られる凸面形状のものを用い、この
対向電極204を球中心から中心角を二等分する線分と
基板203の基板面垂線方向に引いた基板対角線交点軸
を一致させた位置に配置し、基板203対角線交点軸上
にて測定した基板203と対向電極204間の距離が5
0mmとなるとした以外は実施例1と同様の電解析出を
行った。
【0075】陰極側の基板203の裏面膜付着状態を目
視及び人手にて裏面をこすり膜付き状態を確認した。結
果を表3に示す。表3の実施例5と実施例3の結果を比
較すると以下のことが言える。
【0076】すなわち、「対向電極の形状を基板面側に
凸形状にする」ことで、酸化亜鉛の裏面回り込みを防止
でき、成膜面に膜厚分布の少ない薄膜形成が行なえる。
【0077】(実施例6)本実施例では、図2に示され
る装置を用いて酸化亜鉛薄膜を形成した。
【0078】陰極側の基板203としては、一辺長50
mm、厚さ0.12mmの正方形状ステンレス430B
Aに、銅を2000Åスパッタしたものを用い、陽極側
の対向電極204としては、一辺長40mm、厚さ1m
mの純度99.99%正方形状亜鉛板を使用した。
【0079】対向電極204と基板203は図3の様に
固定し、対向電極204は、基板203の基板面垂線方
向に引いた基板対角線交点軸と対向電極204の電極面
垂線方向に引いた電極対角線交点軸を一致させ、基板各
辺と電極各辺が平行となるよう配置し、対向電極204
と基板203の間隔は50mmとした。
【0080】水溶液202としては、サッカロース12
g/lを添加した80℃、0.2mol/lの硝酸亜鉛
とした。また、水溶液202は撹拌子214により撹拌
がなされている。加えて、空気射出孔211から空気射
出量20cm3 /hの空気を射出し水溶液に撹拌泡を発
生させ水溶液の撹拌を行なった。
【0081】電流は、陰極側の基板203をアースとし
て、陽極側の対向電極204と陰極側の基板203との
間で3.0mA/cm2 (0.3A/dm2 )を通電
し、電解析出を行なった。
【0082】陰極側の基板203に得られた酸化亜鉛薄
膜を、光学特性(日本分光(株)V−570)の波形か
ら光干渉法を用いて膜厚を調べた。更に、SEM観察
(日立製作所S−4500)により、異常成長の数を1
0mm×10mmの範囲で数を数えた。結果を表4に示
す。
【0083】(実施例7)成膜中に空気の射出による水
溶液の撹拌を行わないこと以外は実施例6と同様に電解
析出を行なった。
【0084】陰極側の基板203に得られた酸化亜鉛薄
膜を、光学特性(日本分光(株)V−570)の波形か
ら光干渉法を用いて膜厚を調べた。更に、SEM観察
(日立製作所S−4500)により、異常成長の数を1
0mm×10mmの範囲で数を数えた。結果を表4に示
す。表4の実施例6と実施例7の結果を比較すると以下
のことが言える。
【0085】すなわち、酸化亜鉛薄膜の成膜時に空気の
射出による水溶液の撹拌を行うことにより、成膜面に膜
厚分布の少ない、且つ異常成長の少ない成膜状態の良い
膜成形が行なえる。
【0086】(実施例8)本実施例では、先ず図2に示
される装置を用いて酸化亜鉛薄膜を形成した。
【0087】陰極側の基板203としては、一辺長50
mm、厚さ0.12mmのステンレス430BAに、銅
を2000Åスパッタしたものを用いた。陽極側の対向
電極204は、一辺長40mm、厚さ1.2mmの正方
形とし、純度99.99%亜鉛を使用した。
【0088】対向電極204と基板203は図3の様に
固定し、対向電極204は、基板203の基板面垂線方
向に引いた基板対角線交点軸と対向電極204の電極面
垂線方向に引いた電極対角線交点軸を一致させ、基板各
辺と電極各辺が平行となるよう配置し、対向電極204
と基板203の間隔は50mmとした。
【0089】水溶液202としては、80℃、0.2m
ol/lの硝酸亜鉛にデキストリン0.1g/lを添加
した。成膜時は、水溶液は撹拌子214によって撹拌
し、更に空気射出量20cm3 /hにて空気を射出し水
溶液の撹拌を行なった。
【0090】電流は、陰極側の基板203をアースとし
て、陽極側の対向電極204と陰極側の基板203との
間で3.0mA/cm2 (0.3A/dm2 )を通電
し、電解析出を行なった。
【0091】以上のようにして酸化亜鉛薄膜を形成した
基板上に、半導体層としてCVD法により、n型非晶質
シリコン(a−Si)を200Å、ノンドープ非晶質シ
リコン(a−Si)を2000Å、P型微結晶シリコン
(mc−Si)を140Åの順に堆積した。さらに酸素
雰囲気の加熱蒸着でITOを650Å蒸着し、反射防止
効果のある上部電極としての透明導電膜とした。この上
に銀によるグリッドを加熱蒸着により堆積して上部取り
出し電極(集電電極)とし、光起電力素子とした。
【0092】この素子をソーラーシュミレーター(AM
1.5、100mW/cm2 、表面温度25℃)を用い
て短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、この素
子に対し加速試験としてHH試験(温度85℃湿度85
%の環境下に1000時間放置)を行い、変換効率の劣
化率を測定した。以上の結果を表5に示す。
【0093】(実施例9)対向電極204を一辺長50
mm、厚さ1.2mmの正方形電極を用いて酸化亜鉛薄
膜の形成を行った以外は実施例8と同様に光起電力素子
を作製した。
【0094】この素子をソーラーシュミレーター(AM
1.5、100mW/cm2 、表面温度25℃)を用い
て短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、この素
子に対し加速試験としてHH試験(温度85℃湿度85
%の環境下に1000時間放置)を行い、変換効率の劣
化率を測定した。以上の結果を表5に示す。
【0095】(比較例2)対向電極204を一辺長60
mm、厚さ1.2mmの正方形電極を用いて酸化亜鉛薄
膜の形成を行った以外は実施例8と同様に光起電力素子
を作製した。
【0096】この素子をソーラーシュミレーター(AM
1.5、100mW/cm2 、表面温度25℃)を用い
て短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、この素
子に対し加速試験としてHH試験(温度85℃湿度85
%の環境下に1000時間放置)を行い、変換効率の劣
化率を測定した。以上の結果を表5に示す。
【0097】(実施例10)本実施例では、先ず図2に
示される装置を用いて酸化亜鉛薄膜を形成した。
【0098】陰極側の基板203としては、一辺長50
mm、厚さ0.12mmのステンレス430BAに、ア
ルミニウムを2000Åスパッタし、さらにZnOを1
000Åスパッタしたものを用いた。陽極側の対向電極
204は、一辺長40mm、厚さ1.2mmの正方形と
し、純度99.99%亜鉛を使用した。
【0099】対向電極204と基板203は図3の様に
固定し、対向電極204は、基板203の基板面垂線方
向に引いた基板対角線交点軸と対向電極204の電極面
垂線方向に引いた電極対角線交点軸を一致させ、基板各
辺と電極各辺が平行となるよう配置し、対向電極204
と基板203の間隔は50mmとした。
【0100】水溶液202としては、80℃、0.2m
ol/lの硝酸亜鉛にデキストリン0.1g/lを添加
した。成膜時は、水溶液は撹拌子214によって撹拌
し、更に空気射出量20cm3 /hにて空気を射出し水
溶液の撹拌を行なった。
【0101】電流は、陰極側の基板203をアースとし
て、陽極側の対向電極204と陰極側の基板203との
間で4.0mA/cm2 (0.4A/dm2 )を通電
し、電解析出を行なった。
【0102】以上のようにして酸化亜鉛薄膜を形成した
基板上に、半導体層としてCVD法により、n型非晶質
シリコン(a−Si)を200Å、ノンドープ非晶質シ
リコン(a−Si)を2000Å、P型微結晶シリコン
(mc−Si)を140Åの順に堆積した。さらに酸素
雰囲気の加熱蒸着でITOを650Å蒸着し、反射防止
効果のある上部電極としての透明導電膜とした。この上
に銀によるグリッドを加熱蒸着により堆積して上部取り
出し電極(集電電極)とし、光起電力素子とした。
【0103】この素子をソーラーシュミレーター(AM
1.5、100mW/cm2 、表面温度25℃)を用い
て短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、この素
子に対し加速試験としてHH試験(温度85℃湿度85
%の環境下に1000時間放置)を行い、変換効率の劣
化率を測定した。以上の結果を表6に示す。
【0104】(実施例11)対向電極204を一辺長5
0mm、厚さ1.2mmの正方形電極を用いて酸化亜鉛
薄膜の形成を行った以外は実施例10と同様に光起電力
素子を作製した。
【0105】この素子をソーラーシュミレーター(AM
1.5、100mW/cm2 、表面温度25℃)を用い
て短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、この素
子に対し加速試験としてHH試験(温度85℃湿度85
%の環境下に1000時間放置)を行い、変換効率の劣
化率を測定した。以上の結果を表6に示す。
【0106】(比較例3)対向電極204を一辺長60
mm、厚さ1.2mmの正方形電極を用いて酸化亜鉛薄
膜の形成を行った以外は実施例10と同様に光起電力素
子を作製した。
【0107】この素子をソーラーシュミレーター(AM
1.5、100mW/cm2 、表面温度25℃)を用い
て短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、この素
子に対し加速試験としてHH試験(温度85℃湿度85
%の環境下に1000時間放置)を行い、変換効率の劣
化率を測定した。以上の結果を表6に示す。時間放置し
変換効率の劣化率を測定した。以上の結果を表6に示
す。表5及び表6より以下のことが言える。
【0108】すなわち、対向電極204を、「基板20
3の主面に対する垂線方向からの投影面内にある」よう
にして酸化亜鉛薄膜を形成した基板を用いることによ
り、優れた特性を示す光起電力素子を得ることができ
る。
【0109】(実施例12)長尺状(ロール幅300m
m)のSUS430BAにロール対応のDCマグネトロ
ンスパッタ装置により金属層としてアルミニウム200
0Å堆積し、その上に同様のロール対応のDCマグネト
ロンスパッタ装置により1000Åの酸化亜鉛薄膜を堆
積した長尺状基板503(支持体ロール)上に、図5に
示す長尺状基板連続成膜形成装置を用いて酸化亜鉛薄膜
を形成した。
【0110】支持体ロール503は温水槽506に搬送
され、水温50℃〜60℃に制御された温水浴514に
浸された後搬送ローラー504を経て、酸化亜鉛層形成
槽511に搬送される。酸化亜鉛層形成浴515は、水
1リットル中に硝酸亜鉛・6水塩70g、デキストリン
0.5gを含んでなり、浴中は液循環処理および槽側壁
に設置された空気射出孔508から20cm3 /hにて
空気射出され溶液撹拌がなされている。液温は溶液循環
系により85℃の温度に保たれており、pHは4.0〜
6.0に保持される。対向電極510は表面をバフ研磨
処理がなされた240mm×240mm、厚さ12mm
の純度99.99%正方形状亜鉛板が用いられる。対向
電極510は支持体ロール503の基板面垂線方向から
の投影面内に配置し、対向電極510と支持ロール50
3の間隔は50mmとした。陰極側の支持体ロール50
3をアースとして、陽極側の対向電極510と陰極側の
支持体ロール503との間で5.0mA/cm2 (0.
5A/dm2 )を通電し、電解析出を行った。
【0111】膜形成速度は30Å/secであり、支持
体ロール503の裏面に酸化亜鉛薄膜が堆積することな
く、膜厚2ミクロンの酸化亜鉛薄膜が形成された。その
後、水洗槽513に搬送され、水洗シャワーにて水洗さ
れる。水量は、最低毎分2lとすることが好ましい。
【0112】以上のようにして酸化亜鉛薄膜を形成した
支持体ロール503上に、トリプル構造の半導体層をロ
ール対応のCVD装置にて形成した。まず、シランとフ
ォスフィンと水素の混合ガスを用い、基板とした支持体
ロール上に形成したアルミニウムの金属層と酸化亜鉛層
を340℃に加熱し、400WのRFパワーを投入して
n型層を形成し、次にシランとゲルマンと水素の混合ガ
スを用い、基板温度を450℃としてマイクロ波パワー
を投入してi層を形成し、更に基板温度を250℃とし
て、三フッ化ボロンとシランと水素の混合ガスからp型
層を形成し、ボトムpin層とした。続いてi層におけ
るシランとゲルマンの混合比を増やし、同様の手順に
て、ミドルnip層を形成し、更に同様の手順でi層を
シランと水素から堆積してトップpin層を形成した。
この後、ロール対応スパッタ装置にてITOを透明電極
層として堆積せしめた。しかるのち、銀ペーストで集電
電極を作成し、図1に示したような構成の光起電力素子
を得た。
【0113】この素子をソーラーシュミレーター(AM
1.5、100mW/cm2 、表面温度25℃)を用い
て短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、この素
子に対し加速試験としてHH試験(温度85℃湿度85
%の環境下の環境試験箱に1000時間投入)を行い、
変換効率の劣化率を測定した。
【0114】また、ロール対応の半導体形成装置及び透
明電極形成装置での100m成膜中の搬送NG(端部が
基準値より±3mmズレた時非常停止)は0回であっ
た。以上の結果を表7に示す。
【0115】(実施例13)対向電極510形状が30
0mm×300mm、厚さ12mmの正方形状のものを
用いて支持体ロール上に酸化亜鉛薄膜の形成を行った以
外は実施例12と同様に光起電力素子を作製した。
【0116】この素子をソーラーシュミレーター(AM
1.5、100mW/cm2 、表面温度25℃)を用い
て短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、この素
子に対し加速試験としてHH試験(温度85℃湿度85
%の環境下の環境試験箱に1000時間投入)を行い、
変換効率の劣化率を測定した。
【0117】また、ロール対応の半導体形成装置及び透
明電極形成装置での100m成膜中の搬送NG(端部が
基準値より±3mmズレた時非常停止)は5回であっ
た。以上の結果を表7に示す。
【0118】(比較例4)対向電極510形状が360
mm×360mm、厚さ12mmの正方形状のものを用
いて支持体ロール上に酸化亜鉛薄膜の形成を行った以外
は実施例12と同様に光起電力素子を作製した。
【0119】この素子をソーラーシュミレーター(AM
1.5、100mW/cm2 、表面温度25℃)を用い
て短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、この素
子に対し加速試験としてHH試験(温度85℃湿度85
%の環境下の環境試験箱に1000時間投入)を行い、
変換効率の劣化率を測定した。
【0120】また、ロール対応の半導体形成装置及び透
明電極形成装置での100m成膜中の搬送NG(端部が
基準値より±3mmズレた時非常停止)は40回であっ
た。以上の結果を表7に示す。
【0121】(実施例14)ロール状に構成されたステ
ンレス430BAの薄板を支持体として適用した、本発
明に基づく実施例を図6に示す。図中601は送り出し
ローラーであって、支持体ロールであるステンレス薄板
603を送り出し、最終的に巻き取りローラー602に
巻き取る。送り出しローラー601と巻き取りローラー
602の間には、脱脂槽606、水洗槽609、蝕刻槽
614、水洗槽618、金属層形成槽626、水洗槽6
30、酸化亜鉛層形成槽638、水洗槽642、乾燥炉
644が順次設けられている。それぞれの槽内には、支
持体ロール603の搬送経路をコントロールするための
ローラー604が設けられている。支持体ロール603
のプロセススピードは200cm/minとした。支持
体ロール503に掛かる張力は50kgfとした。張力
は巻き取りローラー602に組み込まれた不図示の張力
調整クラッチによって制御される。
【0122】まずオイルで防錆処理された支持体ロール
603は脱脂槽606にてオイル分を脱脂される。脱脂
浴605は、水1リットル中に硫酸60ミリリットルと
塩酸(37%塩化水素(以下同様))70ミリリットル
を含んでなる水溶液である。温度は室温とする。しかる
のち搬送ローラーを経て、水洗槽609に搬送され、水
洗シャワーにて水洗が十分に行なわれる。水量は最低毎
分2リットルであることが好ましい。
【0123】次に支持体ロール603は、搬送ローラー
を経て、酸性蝕刻槽614に搬送される。蝕刻浴613
は、フッ酸(46%フッ酸化水素(以下同様))3、酢
酸1を混合した物である。温度は室温とする。更に脱脂
浴後の水洗槽609と同様の水洗槽618に搬送され
る。次工程の金属層形成浴625がアルカリ性であるか
ら、弱アルカリのシャワーとすることも可能である。
【0124】次に支持体ロール603は搬送ローラーを
経て、金属層形成槽626に搬送され、ここで金属層が
形成される。金属層形成浴625は水1リットル中に、
ピロ燐酸銅80g、ピロ燐酸カリウム300g、アンモ
ニア水6ミリリットル(比重0.88)、硝酸カリウム
10gからなる。温度は50℃〜60℃で制御する。p
Hは8.2〜8.8の範囲に入るようにする。陽極62
3には銅板を用いる。本装置にては支持体ロール603
が接地電位とされているので、陽極623の銅板での電
流を読んで層形成を制御する。本例では電流密度3A/
dm2 とした。また、層形成速度は60Å/secであ
り、金属層形成浴中で形成された金属層の層厚は400
0Åであった。
【0125】その後水洗槽630で水洗された後、支持
体ロール603は搬送ローラーを経て、酸化亜鉛層形成
槽638に搬送される。酸化亜鉛層形成浴637は、水
1リットル中に硝酸亜鉛・6水塩60g、デキストリン
0.1gを含んでなる。溶液は撹拌により液温85℃の
温度に保たれており、pHは4.0〜6.4に保持され
る。対向電極635は表面をバフ研磨した方形状の亜鉛
板が用いられ、支持体ロール603の基板面垂線方向に
対する投影面内に配置し、対向電極635と支持体ロー
ル603面の間隔は50mmとした。対向電極635と
支持体ロール603は電源636によって電圧印加す
る。陰極側の支持体ロール603をアースとして、陽極
側の対向電極635と陰極側の支持体ロール603との
間で5.0mA/cm2 (0.5A/dm2 )となるよ
う制御し電解析出を行なった。
【0126】膜形成速度は50Å/secであり、支持
体ロール603の裏面に酸化亜鉛薄膜が堆積することな
く、膜厚1.5ミクロンの酸化亜鉛薄膜が形成された。
【0127】その後水洗槽624で水洗された後、支持
体ロール603は搬送ローラーを経て乾燥炉644に送
られる。乾燥炉644は温風ノズル645と赤外線ヒー
ター646からなっており、温風は溌水も同時に行な
う。温風ノズル645からの温風は80℃に制御し、赤
外線ヒーターは200℃で制御した。
【0128】このようにして乾燥工程を経た支持体ロー
ル503は、支持体101上に金属層102及び酸化亜
鉛層103を形成したもの(図1参照)として巻き取り
ローラー602に巻き取られる。
【0129】尚、金属層形成槽626、酸化亜鉛層形成
槽638は浴中を撹拌するために不図示の溶液循環系に
よる溶液循環及び、不図示の空気射出孔から空気射出す
ることにより撹拌を行なった。また、いずれもガラス電
極を用いた温度補正を内蔵したpH計にて常時浴のp
H、伝導度をモニターし、金属層形成槽626ではアン
モニアを追加し、酸化亜鉛層形成槽638では適時硝酸
を追加して浴のpHを制御した。
【0130】以上のようにして金属層及び酸化亜鉛層を
形成した支持体ロール603上に、トリプル構造の半導
体層をロール対応のCVD装置にて形成した。まずシラ
ンとフォスフィンと水素の混合ガスを用い、基板とした
支持体ロール603上に形成した金属層と酸化亜鉛層を
340℃に加熱し、400WのRFパワーを投入してn
型層を形成し、次にシランとゲルマンと水素の混合ガス
を用い、基板温度を450℃としてマイクロ波パワーを
投入してi層を形成し、更に基板温度を250℃とし
て、三フッ化ボロンとシランと水素の混合ガスからp型
層を形成し、ボトムpin層とした。続いてi層におけ
るシランとゲルマンの混合比を増やし、同様の手順に
て、ミドルnip層を形成し、更に同様の手順でi層を
シランと水素から堆積してトップpin層を形成した。
この後、ロール対応スパッタ装置にてITOを透明電極
層として堆積せしめた。しかるのち、銀ペーストで集電
電極を作成し、図1に示したような構成の光起電力素子
を得た。
【0131】この素子をソーラーシュミレーター(AM
1.5、100mW/cm2 、表面温度25℃)を用い
て短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、この素
子を加速試験としてHH試験(温度85℃湿度85%の
環境下の環境試験箱に1000時間投入)を行い、変換
効率の劣化率を測定した。
【0132】また、ロール対応の半導体形成装置及び透
明電極形成装置での100m成膜中の搬送NG(端部が
基準値より±3mmズレた時非常停止)は0回であっ
た。以上の結果を表8に示す。表7、表8より以下のこ
とが言える。
【0133】すなわち、本発明の酸化亜鉛薄膜形成方法
は、長尺状基板への連続成膜方式においても、搬送NG
がなく、短絡電流、変換効率、さらには信頼性の改善に
充分に効果がある。
【0134】
【表1】
【0135】
【表2】
【0136】
【表3】
【0137】
【表4】
【0138】
【表5】
【0139】
【表6】
【0140】
【表7】
【0141】
【表8】
【0142】
【発明の効果】本発明によれば、電解析出による酸化亜
鉛薄膜形成において、基板裏面への膜付着を防止しなが
ら酸化亜鉛薄膜を連続的に形成できる。そして、この酸
化亜鉛薄膜作成技術を裏面反射層として太陽電池作成プ
ロセスに導入することにより、太陽電池の短絡電流密
度、変換効率の増加、さらに収率特性及び耐久性を向上
させる。また、スパッタ法や蒸着法と比べて材料コス
ト、ランニングコストが非常に有利(約100分の1の
コスト)であるため、太陽光発電の本格的な普及に寄与
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸化亜鉛薄膜の形成方法を好適に応用
することができる光起電力素子の断面模式図である。
【図2】本発明の一実施例で用いた酸化亜鉛薄膜形成装
置の概略構成図である。
【図3】本発明における導電性基板と対向電極との配置
関係を説明するための図である。
【図4】本発明における導電性基板と対向電極との配置
関係を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施例で用いた長尺状基板連続成膜
装置の概略構成図である。
【図6】本発明の別の実施例で用いた長尺状基板連続成
膜装置の概略構成図である。
【符号の説明】
101 支持体 102 金属層 103 酸化亜鉛層 104 半導体層 105 透明電極層 106 集電電極層 201 耐腐食容器 202 水溶液 203 導電性基板 204、510、635 亜鉛対向電極 205、512、624、636 電源 206 負荷抵抗 207 基板支持軸 208 電極支持軸 209 基板枝骨 210 電極枝骨 211、508 空気射出孔 212、507 空気注入パイプ 213、505 空気注入ポンプ 214 撹拌子 501、601 送り出しローラー 502、602 巻き取りローラー 503、603 支持体ロール 504、604 搬送ローラー 506 温水槽 511、638 酸化亜鉛層形成槽 513、609、618、630、642 水洗槽 514 温水浴 515、637 酸化亜鉛層形成浴 516 水洗浴 517、610 水洗シャワー 518、644 乾燥炉 519、646 赤外線ヒーター 520、647 蛇行修正ローラー 605 脱脂浴 606 脱脂槽 613 蝕刻浴 614 蝕刻槽 623 陽極 625 金属層形成浴 626 金属形成槽 645 温風ノズル

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも亜鉛イオンと硝酸イオン、更
    にサッカロースまたはデキストリンを含有してなる水溶
    液に浸漬された導電性基板と、同じく該水溶液中に浸漬
    された対向電極との間に通電し、酸化亜鉛薄膜を該導電
    性基板上に形成する装置において、該対向電極が、該導
    電性基板の主面に対する垂線方向からの投影面内にある
    ことを特徴とする酸化亜鉛薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】 長尺状の導電性基板を送り出す手段、該
    長尺状の導電性基板を少なくとも亜鉛イオンと硝酸イオ
    ン、更にサッカロースまたはデキストリンを含有してな
    る水溶液に浸漬して、同じく該水溶液中に浸漬された対
    向電極との間に通電する手段、該長尺状の導電性基板を
    水洗する手段、該長尺状の導電性基板を乾燥させる手
    段、該長尺状の導電性基板を巻き取る手段を有する酸化
    亜鉛薄膜の形成装置において、該対向電極が、該導電性
    基板の主面に対する垂線方向からの投影面内にあること
    を特徴とする酸化亜鉛薄膜形成装置。
  3. 【請求項3】 前記対向電極の前記導電性基板との対向
    面形状が方形であることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の酸化亜鉛薄膜形成装置。
  4. 【請求項4】 前記対向電極形状が前記導電性基板の主
    面方向に凸面形状をもつことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の酸化亜鉛薄膜形成装置。
  5. 【請求項5】 前記水溶液の撹拌手段を具備することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の酸化亜鉛薄
    膜形成装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも亜鉛イオンと硝酸イオン、更
    にサッカロースまたはデキストリンを含有してなる水溶
    液に浸漬された導電性基板と、同じく該水溶液中に浸漬
    された対向電極との間に通電し、酸化亜鉛薄膜を該導電
    性基板上に形成する方法において、該対向電極として、
    該導電性基板の主面に対する垂線方向からの投影面内に
    ある対向電極を用いることを特徴とする酸化亜鉛薄膜の
    形成方法。
  7. 【請求項7】 長尺状の導電性基板を送り出す工程、該
    長尺状の導電性基板を少なくとも亜鉛イオンと硝酸イオ
    ン、更にサッカロースまたはデキストリンを含有してな
    る水溶液に浸漬して、同じく該水溶液中に浸漬された対
    向電極との間に通電する工程、該長尺状の導電性基板を
    水洗する工程、該長尺状の導電性基板を乾燥させる工
    程、該長尺状の導電性基板を巻き取る工程を有する酸化
    亜鉛薄膜の形成方法において、該対向電極として、該導
    電性基板の主面に対する垂線方向からの投影面内にある
    対向電極を用いることを特徴とする酸化亜鉛薄膜の形成
    方法。
  8. 【請求項8】 前記対向電極として、前記導電性基板と
    の対向面形状が方形であるものを用いることを特徴とす
    る請求項6又は7に記載の酸化亜鉛薄膜の形成方法。
  9. 【請求項9】 前記対向電極として、前記導電性基板の
    主面方向に凸面形状をもつものを用いることを特徴とす
    る請求項6又は7に記載の酸化亜鉛薄膜の形成方法。
  10. 【請求項10】 前記水溶液の撹拌工程を有することを
    特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の酸化亜鉛薄
    膜の形成方法。
  11. 【請求項11】 導電性基板上に酸化亜鉛薄膜を有する
    半導体素子基板の製造方法であって、請求項6〜10の
    いずれかに記載の方法を用いた酸化亜鉛薄膜の形成工程
    を含むことを特徴とする半導体素子基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の方法を用いて製造
    した半導体素子基板上に、半導体層を形成する工程を含
    むことを特徴とする光起電力素子の製造方法。
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