JP2002167695A - 酸化亜鉛膜の形成方法、それを用いた光起電力素子の製造方法 - Google Patents

酸化亜鉛膜の形成方法、それを用いた光起電力素子の製造方法

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JP2002167695A JP2001285215A JP2001285215A JP2002167695A JP 2002167695 A JP2002167695 A JP 2002167695A JP 2001285215 A JP2001285215 A JP 2001285215A JP 2001285215 A JP2001285215 A JP 2001285215A JP 2002167695 A JP2002167695 A JP 2002167695A
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Yuichi Sonoda
雄一 園田
Jo Toyama
上 遠山
Yusuke Miyamoto
祐介 宮本
Eiju Tsuzuki
英寿 都築
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コスト化に有利な電解析出法により、光閉
じ込め効果のあるテクスチャー構造の薄膜を短時問で形
成でき、堆積膜の異常成長を防止でき、成膜面の均一性
及び密着性に優れていて、光起電力素子の積層構造へ適
用する事で、光電特性を向上できて量産性を高め得る酸
化亜鉛薄膜の形成方法を提供する。 【解決手段】 導電性基体103と対向電極104とを
少なくとも硝酸イオンと亜鉛イオンとを含有する水溶液
102に浸漬してこれらの電極間に通電することにより
該導電性基体上に酸化亜鉛膜を形成する酸化亜鉛膜の形
成方法において、水溶液102として、sp2混成軌道
を有する炭素のそれぞれにカルボキシル基が結合した多
価カルボン酸又はそのエステルを0.5μmol/l〜
500μmol/l含有する水溶液102を用いる酸化
亜鉛膜の形成方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酸化亜鉛薄膜の形成
方法及びそれを用いた光起電力素子の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、水素化非晶質シリコン、水素化非
晶質シリコンゲルマニウム、水素化非晶質シリコンカー
バイド、微結晶シリコンまたは多結晶シリコンなどから
なる光起電力素子は、長波長における集電効率を改善す
るために、裏面の反射層が利用されてきた。かかる反射
層は、半導体材料のバンド端に近くその吸収の小さくな
る波長、即ち800nmから1200nmで有効な反射
特性を示すのが望ましい。この条件を十分に満たすの
は、金・銀・銅・アルミといった金属である。また、光
閉じ込めとして知られる所定の波長範囲で光学的に透明
なテクスチャー層を設けることも行なわれていて、一般
的には前記金属層と半導体活性層の間に設けて、反射光
を有効に利用して短絡電流密度Jscを改善することも
ある。さらに、シャントパスによる特性低下を防止する
ため、この金属層と半導体層の間に導電性を示す透光性
の材料による層、即ち透明導電性層を設けることが行な
われている。極めて一般的にはこれらの層は、真空蒸着
やスパッタといった方法にて堆積され、短絡電流密度J
scにして1mA/cm2以上の改善を示している。
【0003】その例として、先行技術1:「29p−M
F−2ステンレス基板上のa−SiGe太陽電池におけ
る光閉じ込め効果」(1990年秋季)第51回応用物
理学会学術講演会講演予稿集p747、先行技術2:”
P−IA−15a−SiC/a−Si/a−SiGe
Multi−Bandgap Stacked Sol
ar Cells With Bandgap Pro
filing,”Sannomiya et al.,
Technical Digest of the I
nternatioal PVSEC−5,Kyot
o,Japan,p381,1990、などに、銀原子
から構成される反射層について反射率とテクスチャー構
造について検討されている。これらの例においては、反
射層を基板温度を変えた、銀の2層堆積とすることで有
効なテクスチャーを形成し、これによって酸化亜鉛層と
のコンビネーションにて、光明じ込め効果による短絡電
流の増大を達成したとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの光閉じ込め層
として用いられる透明層は、抵抗加熱や電子ビームによ
る真空蒸着法、スッパッタリング法、イオンプレーティ
ング法、CVD法などによって堆積されているが、ター
ゲット材料などの作成工賃が高いことや、真空装置の償
却費の大きいことや、材料の利用効率が低いことは、こ
れらの技術を用いる光起電力素子のコストを極めて高い
ものとして、太陽電池を産業的に応用しようとする上で
大きな障害となっている。
【0005】これらの対策として液相堆積法による酸化
亜鉛作製技術として、特開平10−140373号公報
には、光起電力素子(太陽電池)の反射層として適用さ
れる、金属層と透明導電層との組み合わせが説明されて
いる。
【0006】これらの方法によれば高価な真空装置、高
価なターゲットが不要であるため、酸化亜鉛の製造コス
トを飛躍的に削減することができる。また大面積基板上
にも堆積することができるため、太陽電池のような大面
積光起電力素子には有望である。しかし、これらの電気
化学的に析出する方法は、以下の問題点を有している。
【0007】(1)より最適な光閉じ込め効果のあるテ
クスチャー構造を備えた堆積膜については、更なる検討
が必要である。
【0008】(2)球状や樹枝状などの形状をした異常
成長が生成しやすく、密着性の低下の原因となる。更に
はこの酸化亜鉛膜を光起電力素子の一部として用いた場
合には、これらの異常成長が光起電力素子のシャントパ
スを誘発する原因となる。
【0009】(3)酸化亜鉛結晶粒の大きさにばらつき
が生じやすく、大面積化したときの均一性に問題があっ
た。
【0010】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであって、低コスト化技術である酸化亜鉛電解析出方
法の新技術を確立し、量産性に優れ、高性能かつ低コス
トな素子、さらには基板密着性にも優れる素子を安定的
に提供するものであり、これらの素子を太陽電池モジュ
ールに組み入れることにより、太陽光発電の本格的な普
及に寄与することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成すべく、導電性基体上への光閉じ込め効果の高
いテクスチャー形状を有する酸化亜鉛膜の作製技術、更
には密着性や膜均一性を改善する技術について鋭意研究
を重ねた結果、以下の構成を有する本発明に至ったもの
である。 (1)導電性基体と対向電極とを少なくとも硝酸イオン
と亜鉛イオンとを含有する水溶液に浸漬し、該導電性基
体と対向電極との間に通電することにより該導電性基体
上に酸化亜鉛膜を形成する酸化亜鉛膜の形成方法におい
て、前記水溶液として、sp2混成軌道を有する複数の
炭素にカルボキシル基が結合した多価カルボン酸又はそ
のエステルを0.5μmol/l〜500μmol/l
含有する水溶液を用いる。これにより、光閉じ込め効果
に優れたテクスチャー構造の酸化亜鉛を効率良く堆積で
きる。なお、本明細書でカルボン酸とは、イオン化した
カルボン酸も含有する概念である。 (2)前記多価カルボン酸又はそのエステルとして、隣
接したsp2混成軌道を有する炭素のそれぞれにカルボ
キシル基が結合した多価カルボン酸又はそのエステルを
用いる。これにより、より効果的に光閉じ込め効果に優
れたテクスチャー構造の酸化亜鉛を効率良く堆積でき
る。 (3)前記多価カルボン酸又はそのエステルとして、フ
タル酸又はそのエステルを用いる。これにより、より効
果的に光閉じ込め効果に優れたテクスチャー構造の酸化
亜鉛を効率良く堆積できる。 (4)前記水溶液の亜鉛イオン濃度を0.05mol/
l以上とする。これにより、より効果的に光閉じ込め効
果に優れたテクスチャー構造の酸化亜鉛を効率良く堆積
できる。 (5)前記水溶液として、サッカロースまたはデキスト
リンを含有してなる水溶液を用いる。これにより、異常
成長の少ない密着性に優れた酸化亜鉛膜を長時間に渡り
効率良く堆積できる。 (6)前記導電性基体として、予め酸化亜鉛膜を堆積し
た導電性基体を使用する。これにより、異常成長の少な
い密着性に優れた酸化亜鉛膜を効率良く堆積できる。ま
た、予め堆積しておく酸化亜鉛膜の結晶性(結晶性を高
く、もしくは大きくした酸化亜鉛膜の上に電析すること
で、結晶粒形を大きく、逆は結晶粒形を小さくできる。
結晶性に影響する因子は、たとえば成膜温度や成膜速度
や膜厚などがある。)を制御することで、より効果的に
光閉じ込め効果に優れたテクスチャー構造の酸化亜鉛を
効率良く堆積できる。 (7)酸化亜鉛膜を有する光起電力素子の製造方法にお
いて、該酸化亜鉛膜を上記の方法で形成し、その上に半
導体層を形成する。これにより、品質が高く(短絡電
流、変換効率、密着性に優れた)、電力コストが安い光
起電力素子を提供することが出来る。
【0012】このように本発明によれば、太陽電池特性
の向上に有効な、光閉じ込め効果が高く、信頼性の高い
酸化亜鉛膜の形成を工業的に安く安定して行うことがで
き、光起電力素子の集電効率および信頼性の向上に寄与
するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態例を添付
図面に基づいて説明する。
【0014】[電解析出による酸化亜鉛膜の形成方法]
図1は、酸化亜鉛膜を形成するため電解析出を行なう製
造装置の構成図である。図中、101は耐腐食容器、1
02は水溶液、103は導電性基体、104は対向電
極、105は電源、106は負荷抵抗、107は溶液射
出口、108は溶液吸入口、109は吸入溶液パイプ、
110は射出溶液パイプ、111は溶液循環ポンプ、1
12はヒーターである。
【0015】電解析出水溶液102は、少なくとも硝酸
イオンと亜鉛イオンとを含有する水溶液であり、この硝
酸イオン、亜鉛イオン濃度は好ましくは、0.002m
ol/l〜3.0mol/l、より好ましくは0.01
mol/l〜1.5mol/l、さらに好ましくは0.
05mol/l〜0.7mol/lである。
【0016】本発明による電解析出水溶液102に添加
するsp2混成軌道を有する複数の炭素にカルボキシル
基が結合した多価カルボン酸又はそのエステルとして
は、−C=C−基を有しこれらの炭素それぞれにカルボ
キシル基又はエステル基が結合したものや、芳香環(ベ
ンゼン環や複素芳香環など)中の複数の炭素にカルボキ
シル基が結合したものが挙げられる。より具体的には、
フタル酸、イソフタル酸、マレイン酸、ナフタル酸ある
いはこれらのエステルなどが挙げられる。これらの多価
カルボン酸の濃度は、0.5μmol/l〜500μm
ol/lとすることが好ましく、50μmol/l〜5
00μmol/lとすることがより好ましく、150μ
mol/l〜500μmol/lとすることがさらに好
ましい。多価カルボン酸の濃度をこのように制御するこ
とにより、光閉じ込め効果に適したテクスチャー構造の
酸化亜鉛膜を効率よく形成できる。
【0017】詳細は不明であるが、一分子中にsp2混
成軌道を有する複数の炭素にカルボキシル基が結合する
構造、特に
【0018】
【化1】 という構造が酸化亜鉛結晶の成長過程に大きく寄与して
いると、本発明者らは推定している。
【0019】尚、図5にフタル酸添加量を10μmol
/l、70μmol/l、100μmol/lとして製
造した本発明による酸化亜鉛膜のSEM写真を、図6に
従来技術による酸化亜鉛膜のSEM写真を示した。
【0020】また、サッカロースまたはデキストリンを
水溶液102に含有させると、これら添加剤が電解析出
反応を適正化するように働いて酸化亜鉛膜の異常成長を
抑制することができ、成膜面の均一性及び密着性を良好
にできる。このようにすることで、光閉じ込め効果の高
い、テクスチャー構造の酸化亜鉛膜を、歩留りよく形成
することができる。また、水溶液102内にサッカロー
スまたはデキストリンを含ませる場合は、サッカロース
の濃度は好ましくは、1g/l〜500g/l、さらに
好ましくは3g/l〜100g/lに設定し、デキスト
リン濃度は好ましくは0.01g/l〜10g/l、さ
らに好ましくは0.025g/l〜1g/lに設定す
る。
【0021】導電性基体103、対向電極104は、負
荷抵抗106を経て電源105に接続されている。導電
性基体103と対向電極104との間に流す電流値とし
ては、好ましくは0.1mA/cm2〜100mA/c
2、さらに好ましくは1mA/cm2〜30mA/cm
2、最適には4mA/cm2〜20mA/cm2である。
【0022】また、浴中のpHは3以上、電気伝導度は
10mS/cm以上、溶液温度は60℃以上とすること
で、異常成長の少ない均一な酸化亜鉛膜を効率よく形成
できる。溶液全体を撹拌するために、溶液吸入口10
8、溶液射出口107、溶液循環ポンプ111、吸入溶
液パイプ109、射出溶液パイプ110とからなる溶液
循環系を用いている。小規模な装置であれば磁気撹拌子
を用いることができる。
【0023】本発明によって形成される酸化亜鉛膜のテ
クスチャー構造は以下の測定項目によって評価すること
ができる。
【0024】(傾斜角θ)傾斜角θは、酸化亜鉛の表面
と基板(基体)の主面とのなす角の平均値である。ここ
で、主面とは基板表面にもともと存在する凸凹を取り除
いた仮想の平面である。よって乱反射率と正の相関があ
り、その値が大きい程(90°以下で)太陽電池の効率
向上に寄与する。すなわち光閉じ込め効果に有効なテク
スチャー構造となる。傾斜角θは具体的には、arct
an(df/dx)(但しdxはサンプルリング長、d
fは酸化亜鉛層の表面と基板の主面との距離の変化量)
により求められる。
【0025】(表面荒さRa)太陽電池特性に対して
は、表面荒さRaが増加しすぎるとシリーズ抵抗Rsの
増加、FFの低下が起こる。現時点ではRaが10nm
〜120nmの範囲で本発明による、テクスチャー構造
の光閉じ込めによる太陽電池特性の効果が確認されてい
る。
【0026】(粒形)粒形は、酸化亜鉛の表面ピーク間
(バレー間)距離の平均値である。太陽電池の特性に対
しては、現時点では10nm〜150nmで本発明によ
る、テクスチャー構造の光閉じ込めによる太陽電池特性
の効果が確認されている。
【0027】〔光起電力素子]図2は、本発明にかかる
光起電力素子の積層構成を示す断面図である。図中に示
す素子は太陽電池であり、図中201は基板(支持
体)、202は金属層(裏面反射層)、203は六方晶
系多結晶からなる酸化亜鉛層(透明導電層)、204は
半導体層、205は透明電極層、206は集電電極であ
る。なお、透明基板側から光が入射する構成の場合、基
板を除いて各層が逆の順番で形成される。
【0028】次に本発明のその他の構成要素について説
明する。
【0029】(基板)基板201としては、金属または
導電性材料をコーティングした樹脂、ガラス、セラミッ
クス等が用いられる。その表面には微細なテクスチャー
を有してもよい。透明基板を用いて基板側から光が入射
する構成としてもよい。また、ステンレス、ポリイミド
等可撓性を有する基板を用いることで、長尺な形状とす
ることができ、連続成膜に対応させることができる。
【0030】(金属層)金属層202は電極としての役
割と、基板201にまで到達した光を反射して半導体層
で再利用させる反射層としての役割がある。Al、C
u、Ag、Auなどを蒸着、スパッタ、電解析出、印刷
等の方法で形成する。その表面にテクスチャーを有する
ことにより反射光の半導体層内での光路長を延ばし、短
絡電流を増大させる作用がある。基板が導電性を有する
場合には金属層は形成しなくてもよい。
【0031】(透明導電層)透明導電層203は、入射
光及び反射光の乱反射を増大し、半導体層内での光路長
を延ばす。また、金属層202の元素が半導体層204
への拡散あるいはマイグレーションをおこし、光起電力
素子がシャントすることを防止する。さらに、適度な抵
抗を持つことにより、半導体層のピンホール等の欠陥に
よるショートを防止する。さらに、金属層と同様にその
表面に光閉じ込め効果に有効なテクスチャーを有してい
ることが好ましい。
【0032】(半導体層)半導体層204の材料として
は、アモルファスあるいは微結晶のSi、C、Ge、ま
たはこれらの合金が用いられる。同時に、水素および/
またはハロゲン原子が含有される。その好ましい含有量
は0.1から40原子%である。さらに酸素、窒素など
を含有してもよい。これらの不純物濃度は5×1019
-3以下が望ましい。さらにp型半導体とするにはII
I属元素、n型半導体とするにはV属元素を含有する。
【0033】スタックセルの場合、光入射側に近いpi
n接合のi型半導体層はバンドギャップが広く、遠いp
in接合になるに従いバンドギャップが狭くなるのが好
ましい。また、i層の内部ではその膜厚の中央よりもp
層寄りにバンドギャップの極小値があるのが好ましい。
【0034】光入射側のドープ層は光吸収の少ない結晶
性の半導体か、またはバンドギャップの広い半導体が適
している。
【0035】半導体層を形成するには、マイクロ波(M
W)プラズマCVD法または高周波(RF)CVD法が
適している。
【0036】この半導体堆積技術としては「i層はGr
aded SiGeでGe組成20〜70atm%」
(特開平4−119843号公報)などを用いることが
できる。
【0037】(透明電極層)透明電極層205はその膜
厚を適当に設定することにより反射防止膜の役割を兼ね
ることが出来る。透明電極層はITO、ZnO、In2
3等の材料を、蒸着、CVD、スプレー、スピンオ
ン、浸漬などの方法を用いて形成される。これらの化合
物に導電率を変化させる物質を含有してもよい。
【0038】(集電電極)集電電極206は集電効率を
向上させるために設けられる。その形成方法として、マ
スクを用いてスパッタによって集電パターンの金属を形
成する方法や、導電性ぺーストあるいは半田ぺーストを
印刷する方法、金属線を導電性ぺーストで固着する方法
などがある。
【0039】なお、必要に応じて光起電力素子の両面に
保護層を形成することがある。同時に鋼板等の補強材を
併用してもよい。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0041】(実施例1)実験には、図1に示される装
置を用いた。負側の電極(導電性基体)103として
は、厚さ0.12mmのステンレス430BAに、銅を
200nmスパッタしたものを用い裏面をテープで覆
い、正側の電極(対向電極)104としては、厚さ1m
m、4−Nの亜鉛を使用した。水溶液102は85℃、
0.25mol/lの酢酸亜鉛水溶液に60%硝酸(比
重1.38)を5.5cc加え、更に100μmol/
lのフタル酸水素カリュウム濃度となるようにフタル酸
水素カリュウムを添加した。印加電流は、4.0mA/
cm2(0.4A/dm2)とし10分間通電した。
【0042】負極側の基体103上に得られた酸化亜鉛
の薄膜については、波長800nmにおける全反射率、
乱反射率を測定した(日本分光V−570)。次に原子
間力顕微鏡(Quesant CO. Qscope
Model250)を用いて、針先の動きの平均角を以
って傾斜角θ、表面荒さRa、粒形を測定した(通常は
原子間力顕微鏡にそのような測定モードが設定されてい
る)。以上の結果を表1に示す。
【0043】(実施例2)水溶液を85℃、0.25m
ol/lの酢酸亜鉛水溶液に60%硝酸(比重1.3
8)を5.5cc加え、更に100μmol/lのフタ
ル酸アンモニュウム濃度となるようにフタル酸アンモニ
ュウム粉末を添加した以外は実施例1と同様に電解析出
を行なった。
【0044】負極側の基体103上に得られた酸化亜鉛
の薄膜については、波長800nmにおける全反射率、
乱反射率を測定した(日本分光V−570)。次に原子
間力顕微鏡(Quesant CO. Qscope
Model250)を用いて、針先の動きの平均角を以
って傾斜角θ、表面荒さRa、粒形を測定した。以上の
結果を表1に示す。
【0045】(実施例3)水溶液を85℃、0.25m
ol/lの酢酸亜鉛水溶液に60%硝酸(比重1.3
8)を5.5cc加え、更に100μmol/lのフタ
ル酸ジエチル濃度となるようにフタル酸ジエチルを添加
した以外は実施例1と同様に電解析出を行なった。
【0046】負極側の基体103上に得られた酸化亜鉛
の薄膜については、波長800nmにおける全反射率、
乱反射率を測定した(日本分光V−570)。次に原子
間力顕微鏡(Quesant CO. Qscope
Model250)を用いて、針先の動きの平均角を以
って傾斜角θ、表面荒さRa、粒形を測定した。以上の
結果を表1に示す。
【0047】(実施例4)水溶液を85℃、0.25m
ol/lの酢酸亜鉛水溶液に60%硝酸(比重1.3
8)を5.5cc加え、更に100μmol/lのマレ
イン酸濃度となるようにマレイン酸を添加した以外は実
施例1と同様に電解析出を行なった。
【0048】負極側の基体103上に得られた酸化亜鉛
の薄膜については、波長800nmにおける全反射率、
乱反射率を測定した(日本分光V−570)。次に原子
間力顕微鏡(Quesant CO. Qscope
Model250)を用いて、針先の動きの平均角を以
って傾斜角θ、表面荒さRa、粒形を測定した。以上の
結果を表1に示す。
【0049】(比較例1)水溶液を85℃、0.25m
ol/lの酢酸亜鉛水溶液に60%硝酸(比重1.3
8)を5.5cc加えた以外は実施例1と同様に電解析
出を行なった。
【0050】負極側の基体103上に得られた酸化亜鉛
の薄膜については、波長800nmにおける全反射率、
乱反射率を測定した(日本分光V−570)。次に原子
間力顕微鏡(Quesant CO.nQscope
Model250)を用いて、針先の動きの平均角を以
って傾斜角θ、表面荒さRa、粒形を測定した。以上の
結果を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】表1より以下のことが言える。sp2混成
軌道を有する炭素のそれぞれにカルボキシル基が結合し
た多価カルボン酸を含有する水溶液の添加により乱反射
率、傾斜角θが増加する。特に、隣接するsp2混成軌
道を有する炭素のそれぞれにカルボキシル基が結合した
多価カルボン酸又はそのエステルを含有する水溶液の添
加により傾斜角θが増加する。中でもフタル酸及びフタ
ル酸エステルの添加による効果(乱反射率、傾斜角θが
増加)は絶大である。
【0053】(実施例5)実験には、図1に示される装
置を用いた。負側の電極(導電性基体)103として
は、厚さ0.12mmのステンレス430BAに、銀を
800nmスパッタしたものを用い裏面をテープで覆
い、正側の電極(対向電極)104としては、厚さ1m
mの4−Nの亜鉛を使用した。水溶液102は75℃、
0.2mol/lの硝酸亜鉛水溶液とし、フタル酸水素
カリュウムの濃度を0.1μmol/l、0.5μmo
l/l、50μmol/l、150μmol/l、30
0μmol/l、500μmol/l、800μmol
/l、1000μmol/lと順に変化させ電解析出を
行なった。この時の印加電流は、8.0mA/cm
2(0.8A/dm2)とし5分間通電した。
【0054】負極側の基体103上に得られたそれぞれ
の酸化亜鉛の薄膜については、波長800nmにおける
全反射率、乱反射率を測定した(日本分光V−57
0)。次に原子間力顕微鏡(Quesant CO.
Qscope Model250)を用いて、針先の動
きの平均角を以って傾斜角θ、表面荒さRa、粒形、表
面積を測定した。以上の結果を表2に示す。
【0055】(比較例2)水溶液を75℃、0.2mo
l/lの硝酸亜鉛の水溶液とした以外は実施例5と同様
に電解析出を行なった。
【0056】負極側の基体103上に得られたそれぞれ
の酸化亜鉛の薄膜については、波長800nmにおける
全反射率、乱反射率を測定した(日本分光V−57
0)。次に原子間力顕微鏡(Quesant CO.
Qscope Model250)を用いて、針先の動
きの平均角を以って傾斜角θ、表面荒さRa、粒形、表
面積を測定した。以上の結果を表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】表2から以下のことが言える。sp2混成
軌道を有する炭素のそれぞれにカルボキシル基が結合し
た多価カルボン酸又はそのエステルを含有する水溶液の
添加により乱反射率、傾斜角θが増加する。特に添加量
0.5μmol/lから500μmol/lの範囲では
全反射率が低下することなく、また表面荒さRa、粒形
の大幅な上昇を押さえつつ、乱反射率、傾斜角θが増加
する。
【0059】また、特に50μmol/lから500μ
mol/l、とりわけ150μmol/lから500μ
mol/lが好ましいことが、表2から明らかとなって
いる。かかる変化は前述したように、一分子中にsp2
混成軌道を有する複数の炭素にカルボキシル基が結合す
る構造、特に
【0060】
【化2】 の構造に起因すると考えられるので、好ましい範囲はフ
タル酸水素カリュウムのみならず、他の多価カルボン酸
又はそのエステル(特に、上記隣接したsp2混成軌道
を有する炭素のそれぞれにカルボキシル基が結合した構
造を有する多価カルボン酸又はそのエステル)でも同様
と考えられる。
【0061】(実施例6)実験には、図1に示される装
置を用いた。負側の電極(導電性基体)103として
は、厚さ0.12mmのステンレス430BAを用い
て、裏面をテープで覆った。正側の電極(対向電極)1
04としては、厚さ1mmの4−Nの亜鉛を使用した。
水溶液102は80℃、マレイン酸濃度は100μmo
l/lとして、硝酸亜鉛濃度を0.03mol/l、
0.05mol/l、0.1mol/l、0.2mol
/l、0.3mol/lと順に変化させ電解析出を行な
った。この時の印加電流は、5.0mA/cm2(0.
5A/dm2)とし5分間通電した。
【0062】負極側の基体103上に得られたそれぞれ
の酸化亜鉛の薄膜については、波長800nmにおける
全反射率、乱反射率を測定した(日本分光V−57
0)。次に原子間力顕微鏡(Quesant CO.
Qscope Model250)を用いて、針先の動
きの平均角を以って傾斜角θ、表面荒さRa、粒形、表
面積を測定した。以上の結果を表3に示す。
【0063】(比較例3)水溶液102にマレイン酸を
添加しなかった以外は、実施例6と同様にして硝酸亜鉛
濃度を0.03mol/l、0.05mol/l、0.
1mol/l、0.2mol/l、0.3mol/lと
順に変化させて電化析出を行なった。この時の印加電流
は、5.0mA/cm2(0.5A/dm2)とし5分間
通電した。
【0064】負極側の基体103上に得られたそれぞれ
の酸化亜鉛の薄膜については、波長800nmにおける
全反射率、乱反射率を測定した(日本分光V−57
0)。次に原子間力顕微鏡(Quesant CO.
Qscope Model250)を用いて、針先の動
きの平均角を以って傾斜角θ、表面荒さRa、粒形、表
面積を測定した。以上の結果を表3に示す。
【0065】
【表3】
【0066】表3から以下のことが言える。sp2混成
軌道を有する炭素のそれぞれにカルボキシル基が結合し
た多価カルボン酸を含有する水溶液の添加により乱反射
率、傾斜角θが増加する。特に硝酸亜鉛濃度0.05m
ol/l以上で、乱反射率、傾斜角θの増加率が高く、
格別の効果がある。
【0067】(実施例7)実験には、図1に示される装
置を用いた。負側の電極(導電性基体)103として
は、厚さ0.12mmのステンレス430BAに銀を4
00nmスパッタしたものを用い裏面をテープで覆っ
た。正側の電極(対向電極)104としては、厚さ1m
mの4−Nの亜鉛を使用した。水溶液は90℃、0.1
5mol/lの硝酸亜鉛水溶液に、200μmol/l
のフタル酸水素カリュウム濃度となるようにフタル酸水
素カリュウムを添加した。印加電流は、6.0mA/c
2(0.6A/dm2)とし10分間通電した。
【0068】負極側の基体103上に得られた酸化亜鉛
薄膜の波長800nmにおける全反射率、乱反射率(日
本分光V−570)を測定した。次に原子間力顕微鏡
(Quesant CO.Qscope Model2
50)を用いて、針先の動きの平均角を以って傾斜角
θ、表面荒さRa、粒形を測定した。次に目視により異
常成長の数を測定した(3cm×3cmの範囲)。更
に、SEM観察(日立製作所S−4500)により、異
常成長の数を10mm×10mmの範囲で数を数えた。
更にこのサンプルを、温度85℃湿度85%の環境下に
1000時間放置し碁盤目テープ法(JIS K540
0 8.5.2)の剥離試験を行った。以上の結果を表
4に示す。
【0069】(実施例8)水溶液として90℃、0.1
5mol/lの硝酸亜鉛水溶液に、200μmol/l
のフタル酸水素カリュウムとなるようにフタル酸水素カ
リュウムを添加し、更に、サッカロース12g/lを添
加した以外は実施例7と同様に電解析出を行った。
【0070】負極側の基体103上に得られた酸化亜鉛
薄膜の波長800nmにおける全反射率、乱反射率(日
本分光V−570)を測定した。次に原子間力顕微鏡
(Quesant CO.Qscope Model2
50)を用いて、針先の動きの平均角を以って傾斜角
θ、表面荒さRa、粒形を測定した。次に目視により異
常成長の数を測定した(3cm×3cmの範囲)。更
に、SEM観察(日立製作所S−4500)により、異
常成長の数を10mm×10mmの範囲で数を数えた。
更にこのサンプルを、温度85℃湿度85%の環境下に
1000時間放置し碁盤目テープ法(JIS K540
0 8.5.2)の剥離試験を行った。以上の結果を表
4に示す。
【0071】(実施例9)水溶液として、90℃、0.
15mol/lの硝酸亜鉛に、200μmol/lのフ
タル酸水素カリュウムとなるようにフタル酸水素カリュ
ウムを添加し、更にデキストリン0.1g/lを添加し
た以外は実施例7と同様に電解析出を行った。
【0072】負極側の基体103上に得られた酸化亜鉛
薄膜の波長800nmにおける全反射率、乱反射率(日
本分光V−570)を測定した。次に原子間力顕微鏡
(Quesant CO.Qscope Model2
50)を用いて、針先の動きの平均角を以って傾斜角
θ、表面荒さRa、粒形を測定した。次に目視により異
常成長の数を測定した(3cm×3cmの範囲)。更
に、SEM観察(日立製作所S−4500)により、異
常成長の数を10mm×10mmの範囲で数を数えた。
更にこのサンプルを、温度85℃湿度85%の環境下に
1000時間放置し碁盤目テープ法(JIS K540
0 8.5.2)の剥離試験を行った。以上の結果を表
4に示す。
【0073】(実施例10)水溶液として、90℃、
0.15mol/lの硝酸亜鉛に200μmol/lの
フタル酸水素カリュウム濃度となるようにフタル酸水素
カリュウムを添加し、更にデキストリン濃度0.1g/
lとなるようにデキストリンを添加した。負側の基体1
03として、厚さ0.12mmのステンレス430BA
に、銀を400nmスパッタし、さらにZnOを200
nm(基板温度100℃成膜速度2nm/sec)スパ
ッタしたものを用いた以外は実施例7と同様に電解析出
を行った。
【0074】負極側の基体103上に得られた酸化亜鉛
薄膜の波長800nmにおける全反射率、乱反射率(日
本分光V−570)を測定した。次に原子間力顕微鏡
(Quesant CO.Qscope Model2
50)を用いて、針先の動きの平均角を以って傾斜角
θ、表面荒さRa、粒形を測定した。次に目視により異
常成長の数を測定した(3cm×3cmの範囲)。更
に、SEM観察(日立製作所S−4500)により、異
常成長の数を10mm×10mmの範囲で数を数えた。
更にこのサンプルを、温度85℃湿度85%の環境下に
1000時間放置し碁盤目テープ法(JIS K540
0 8.5.2)の剥離試験を行った。以上の結果を表
4に示す。
【0075】(実施例11)水溶液として、90℃、
0.15mol/lの硝酸亜鉛に200μmol/lの
フタル酸水素カリュウムとなるよう添加し、更にデキス
トリン0.1g/lを添加した。負側の基体103とし
て、厚さ0.12mmのステンレス430BAに、銀を
400nmスパッタし、さらにZnOを200nm(基
板温度300℃成膜速度2nm/sec)スパッタした
ものを用いた以外は実施例7と同様に電解析出を行っ
た。
【0076】負極側の基体103上に得られた酸化亜鉛
薄膜の波長800nmにおける全反射率、乱反射率(日
本分光V−570)を測定した。次に原子間力顕微鏡
(Quesant CO.Qscope Model2
50)を用いて、針先の動きの平均角を以って傾斜角
θ、表面荒さRa、粒形を測定した。次に目視により異
常成長の数を測定した(3cm×3cmの範囲)。更
に、SEM観察(日立製作所S−4500)により、異
常成長の数を10mm×10mmの範囲で数を数えた。
更にこのサンプルを、温度85℃湿度85%の環境下に
1000時間放置し碁盤目テープ法(JIS K540
0 8.5.2)の剥離試験を行った。以上の結果を表
4に示す。
【0077】(実施例12)水溶液として、90℃、
0.15mol/lの硝酸亜鉛に200μmol/lの
フタル酸水素カリュウムとなるようにフタル酸水素カリ
ュウムを添加し、更にデキストリン濃度0.1g/lと
なるようにデキストリンを添加した。負側の基体103
として、厚さ0.12mmのステンレス430BAに、
銀を400nmスパッタし、さらにZnOを200nm
(基板温度300℃成膜速度10nm/sec)スパッ
タしたものを用いた以外は実施例7と同様に電解析出を
行った。
【0078】負極側の基体103上に得られた酸化亜鉛
薄膜の波長800nmにおける全反射率、乱反射率(日
本分光V−570)を測定した。次に原子間力顕微鏡
(Quesant CO.Qscope Model2
50)を用いて、針先の動きの平均角を以って傾斜角
θ、表面荒さRa、粒形を測定した。次に目視により異
常成長の数を測定した(3cm×3cmの範囲)。更
に、SEM観察(日立製作所S−4500)により、異
常成長の数を10mm×10mmの範囲で数を数えた。
更にこのサンプルを、温度85℃湿度85%の環境下に
1000時間放置し碁盤目テープ法(JIS K540
0 8.5.2)の剥離試験を行った。以上の結果を表
4に示す。
【0079】
【表4】
【0080】表4より以下のことが言える。sp2混成
軌道を有する炭素のそれぞれにカルボキシル基が結合し
た多価カルボン酸又はそのエステルの添加と同時に、サ
ッカロース、デキストリンを添加することにより、異常
成長を大幅に低減することができ、密着性を向上するこ
とができる。
【0081】電解析出される基板の表面をZnOの層と
することにより、酸化亜鉛薄膜の密着性をさらに向上す
ることができる。さらに乱反射率、傾斜角をより向上す
ることができる。すなわち基板表面のZnO層を調整す
ることで、酸化亜鉛薄膜の表面性を制御することができ
る。
【0082】(実施例13)実験には、図1に示される
装置を用いた。負側の電極(導電性基体)103として
は、厚さ0.12mmのステンレス4302Dに、銀を
200nmスパッタしたものを用い裏面をテープで覆
い、正側の電極(対向電極)104としては、厚さ1m
mの4−Nの亜鉛を使用した。水溶液102は85℃、
0.25mol/lの硝酸亜鉛水溶液とし、更に100
μmol/lのフタル酸水素カリュウム濃度となるよう
にフタル酸水素カリュウムを添加した。印加電流は、
4.0mA/cm2(0.4A/dm2)とし10分間通
電した。
【0083】この後、半導体層としてCVD法により、
n型非晶質シリコン(a−Si)を20nm、ノンドー
プ非晶質シリコン(a−Si)を200nm、p型微結
晶シリコン(μc−Si)を14nmの順に堆積した。
さらに酸素雰囲気の加熱蒸着でITOを65nm蒸着
し、反射防止効果のある上部電極としての透明導電膜と
した。この上に銀によるグリッドを加熱蒸着により堆積
して上部取り出し電極とし、光起電力素子とした。
【0084】この光起電力素子を擬似太陽光の下で測定
し、短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、この
素子を温度85℃湿度85%の環境下に1000時間放
置し変換効率の劣化率を測定した(HH試験)。以上の
結果を表5に示す。
【0085】(実施例14)水溶液として、85℃、
0.25mol/lの硝酸亜鉛に100μmol/lの
フタル酸水素カリュウム濃度となるようにフタル酸水素
カリュウムを添加し、更にデキストリン濃度0.1g/
lとなるようにデキストリンを添加した以外は実施例1
3と同様に形成し、光起電力素子とした。
【0086】この光起電力素子を擬似太陽光の下で測定
し、短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、この
素子を温度85℃湿度85%の環境下に1000時間放
置し変換効率の劣化率を測定した。以上の結果を表5に
示す。
【0087】(実施例15)水溶液として、85℃、
0.25mol/lの硝酸亜鉛に100μmol/lの
フタル酸水素カリュウムとなるようフタル酸水素カリュ
ウムを添加し、更にデキストリン濃度0.1g/lとな
るようにデキストリンを添加した。負側の電極103と
して、厚さ0.12mmのステンレス4302Dに、銀
を200nmスパッタし、さらにZnOを200nm
(基板温度300℃成膜速度2nm/sec)スパッタ
したものを用いた以外は実施例13と同様に形成し、光
起電力素子とした。
【0088】この光起電力素子を擬似太陽光の下で測定
し、短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、この
素子を温度85℃湿度85%の環境下に1000時間放
置し変換効率の劣化率を測定した。以上の結果を表5に
示す。
【0089】(比較例4)水溶液102にフタル酸水素
カリュウムを添加しなかった以外は実施例13と同様に
形成し、光起電力素子とした。
【0090】この光起電力素子を擬似太陽光の下で測定
し、短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、この
素子を温度85℃湿度85%の環境下に1000時間放
置し変換効率の劣化率を測定した。以上の結果を表5に
示す。
【0091】
【表5】
【0092】表5より以下のことが言える。本発明によ
って形成された酸化亜鉛薄膜を用いることにより、短絡
電流、変換効率そして信頼性の優れた光起電力素子を作
成できる。
【0093】(実施例16)図2に示したような光起電
力素子の酸化亜鉛層(透明導電層)203を、図3に示
すロール・ツー・ロール装置を用いて形成した。
【0094】本実施例では、ロール状のSUS4302
Dからなる支持体201に予め金属層(裏面反射層)2
02として銀200nm堆積し、この支持体201/金
属層202の上に図3に示すロール・ツー・ロール装置
を用いて酸化亜鉛層203を形成した。
【0095】まず支持体ロール303(支持体201上
に金属層202を設けたものをロール状に巻き、送り出
しローラー301にセットしたもの。ロール状に巻かれ
た状態から引き出して処理し、巻き取りローラー302
に巻き取ることにより再びロール状に巻かれる。以下、
便宜的に、引き出された状態のものも支持体ロール30
3と呼ぶ)は、洗浄槽305にて純水を85℃に保った
温水浴306で基板表面のゴミ、ホコリを洗い流した
後、支持体ロール303は搬送ローラーを経て、酸化亜
鉛層形成槽307に搬送され、酸化亜鉛形成浴308は
水1リットル中に硝酸亜鉛・6水塩75g(0.25m
ol/l)、100μmol/lのフタル酸水素カリュ
ウムが添加され、デキストリン0.1gを含んでなり、
浴中を撹拌するために液循環処理がなされている。液温
は85℃の温度に保たれており、pHは4.0〜6.0
に保持される。対向電極309には表面をブラスト処理
した亜鉛板が用いられており、ロール状の基板303
(前記の支持体201/金属層202)を負側の電極と
してアースし、正側の対向電極309と負側の基板30
3との間でそれぞれ4.0mA/m2(0.4.A/d
2)として電解析出をおこなった。基板の搬送速度は
1000mm/分であり、膜厚2.5μmの酸化亜鉛薄
膜が形成された。
【0096】この後、半導体層204としてCVD法に
より、n型非晶質シリコン(a−Si)を20nm、ノ
ンドープ非晶質シリコン(a−Si)を200nm、p
型微結晶シリコン(μc−Si)を14nmの順に堆積
した。さらに酸素雰囲気の加熱蒸着でITOを65nm
蒸着し、反射防止効果のある上部電極としての透明導電
層205とした。この上に銀によるグリッドを加熱蒸着
により堆積して上部取り出し電極206とし、光起電力
素子とした。
【0097】この光起電力素子を擬似太陽光の下で測定
し、短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、この
素子を温度85℃湿度85%の環境下に1000時間放
置し変換効率の劣化率を測定した。
【0098】以上の結果を実施例16のサンプルの結果
と比較して、短絡電流、変換効率、信頼性ともに同等レ
ベルであることが確認できた。すなわち、ロール・ツー
・ロール方式においても本発明の製造方法を適用でき、
充分な特性であることが確認できた。
【0099】(実施例17)図2に示したような光起電
力素子の酸化亜鉛層(透明導電層)203を、図4に示
すロール・ツー・ロール装置を用いて形成した。
【0100】本実施例では、ロール状のSUS4302
Dからなる支持体201に、予め、ロール対応のDCマ
グネトロンスパッタ装置により銀200nm堆積し、そ
の上に同様のロール対応のDCマグネトロンスパッタ装
置により200nmの酸化亜鉛薄膜(基板温度300
℃、成膜速度2nm/sec)を堆積して金属層(裏面
反射層)202を形成した。この支持体201/金属層
202の上に図4に示すロール・ツー・ロール装置を用
いて酸化亜鉛層203を形成した。
【0101】支持体ロール403は搬送ローラー404
を経て、酸化亜鉛層形成槽405に搬送される。酸化亜
鉛形成浴406は、水1リットル中に硝酸亜鉛・6水塩
75g(0.25mol/l)が添加された後、100
μmol/lのフタル酸水素カリュウム濃度となるよう
にフタル酸水素カリュウムが添加され、デキストリン
0.1gを含んでなり、浴中を撹拌するために液循環処
理がなされている。液温は85℃の温度に保たれてお
り、pHは4.0〜6.0に保持される。対向電極40
7は表面をブラスト処理した亜鉛板が用いられており、
ロール状の基板403(前記の支持体201/金属層2
02)を負側の電極とした。正側の対向電極407と負
側の基板403との間でそれぞれ4.0mA/cm
2(0.4A/dm2)として電解析出をおこなった。基
板の搬送速度は1000mm/分であり、膜厚2.5μ
mの酸化亜鉛薄膜が形成された。
【0102】この上に実施例13と同じ方法で半導体層
204、透明電極層205、電極206を作成し、光起
電力素子とした。この光起電力素子を擬似太陽光の下で
測定し、短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、
この素子を温度85℃湿度85%の環境下に1000時
間放置し変換効率の劣化率を測定した。
【0103】以上の結果を実施例15のサンプルの結果
と比較して、短絡電流、変換効率、信頼性ともに同等レ
ベルであることが確認できた。すなわち、ロール・ツー
・ロール方式においても本発明の製造方法を適用でき、
充分な特性であることが確認できた。
【0104】(実施例18)図2に示したような光起電
力素子の酸化亜鉛層(透明導電層)203を、図4に示
すロール・ツー・ロール装置を用いて形成した。
【0105】本実施例では、ロール状のSUS4302
Dからなる支持体201に、予め、ロール対応のDCマ
グネトロンスパッタ装置により銀200nm堆積し、そ
の上に同様のロール対応のDCマグネトロンスパッタ装
置により100nmの酸化亜鉛薄膜(基板温度150
℃、成膜速度5nm/sec)を堆積して金属層(裏面
反射層)202を形成した。この支持体201/金属層
202の上に図4に示すロール・ツー・ロール装置を用
いて酸化亜鉛層203を形成した。
【0106】支持体ロール403は搬送ローラ404を
経て、酸化亜鉛層形成槽405に搬送される。酸化亜鉛
形成浴406は、水1リットル中に硝酸亜鉛・6水塩6
0g(0.20mol/l)が添加された後、50μm
ol/lのフタル酸水素カリュウムとなるようフタル酸
水素カリュウムが添加され、デキストリン0.3gを含
んでなり、浴中を撹拌するために液循環処理がなされて
いる。液温は80℃の温度に保たれており、pHは4.
0〜5.0に保持される。対向電極407は表面をブラ
スト処理した亜鉛板が用いられており、ロール状の基板
403(前記の支持体201/金属層202)を負側の
電極とした。正側の対向電極407と負側の基板403
との間でそれぞれ12mA/cm2(1.2A/dm2
として電解析出をおこなった。基板の搬送速度は200
0mm/分であり、膜厚1.8μmの酸化亜鉛薄膜が形
成された。
【0107】この後、半導体層204としてCVD法に
より、ボトムセルのn型微結晶シリコン(μc−Si)
を10nm、ノンドープ微結晶シリコン(μc−Si)
を2000nm、p型微結晶シリコン(μc−Si)を
30nmとして、トップセルのn型非晶質シリコン(a
−Si)を10nm、ノンドープ非晶質シリコン(a−
Si)を500nm、p型非晶質シリコン(a−Si)
を30nmを順に堆積した。さらにスパッタ装置を用い
てITOを65nm堆積して、反射防止効果のある上部
電極としての透明導電層205とした。この上に銀によ
るグリッドを加熱蒸着により堆積して上部取り出し電極
206とし、光起電力素子とした。
【0108】この光起電力素子を擬似太陽光の下で測定
し、短絡電流密度、変換効率を測定した。さらに、この
素子を温度85℃湿度85%の環境下に1000時間放
置し変換効率の劣化率を測定した。以上の結果を表6に
示す。
【0109】(比較例5)酸化亜鉛形成浴406にフタ
ル酸水素カリュウムを添加しなかった以外は実施例18
と同様に形成し、光起電力素子とした。
【0110】この光起電力素子を擬似太陽光の下で測定
し、短絡電流密度二変換効率を測定した。さらに、この
素子を温度85℃湿度85%の環境下に1000時間放
置し変換効率の劣化率を測定した。以上の結果を表6に
示す。
【0111】
【表6】
【0112】表6より以下のことが言える。本発明によ
り製造した酸化亜鉛薄膜を用いることにより、短絡電
流、変換効率そして信頼性の優れた光起電力素子を作成
できる。
【0113】(実施例19)実験には、図1に示される
装置を用いた。負側の電極(導電性基体)103として
は、厚さ0.12mmのステンレス4302Dに、銀を
800nmスパッタしたものを用い裏面をテープで覆
い、正側の電極(対向電極)104としては、厚さ1m
mの4−Nの亜鉛を使用した。水溶液102は85℃、
0.25mol/lの硝酸亜鉛水溶液とし、更に100
μmol/lのフタル酸水素カリュウム濃度となるよう
にフタル酸水素カリュウムを添加した。印加電流は、
4.0mA/cm2(0.4A/dm2)とし10分間通
電した。
【0114】その上に真空蒸着装置によりn型Si層を
20μmの厚さで堆積させた。このときのSi層はX線
回折により調べたところ非晶質Siであった。
【0115】このようなSUS基板上のSi層に対し、
キャップ層として常圧CVD装置によりNSG膜を2μ
mの厚さで堆積した後に、ハロゲンランプでキャップ層
側から光照射して非晶質のSi層を溶融、再結晶化を行
った。
【0116】光照射終了後、再結晶化Si層上のNSG
膜をHF水溶液で除去してSi結晶薄膜の表面にBを2
0keV、1×1015/cm2の条件でイオン打ち込み
し、800℃、30分でアニールしてp+層を形成し、
その上にEB(Electron Beam)蒸着によ
り集電電極(Ti/Pd/Ag(0.04μm/0.0
2μm/1μm))/ITO透明導電膜をp+層上に形
成した。
【0117】この素子を擬似太陽光の下で測定し、短絡
電流密度、変換効率を測定した。さらに、この素子を温
度85℃湿度85%の環境下に1000時間放置し変換
効率の劣化率を測定した。以上の結果を表7に示す。
【0118】(比較例6)水溶液102にフタル酸水素
カリュウムを添加しなかった以外は実施例19と同様に
形成し、素子とした。
【0119】この素子を擬似太陽光の下で測定し、短絡
電流密度、変換効率を測定した。さらに、この素子を温
度85℃湿度85%の環境下に1000時間放置し変換
効率の劣化率を測定した。以上の結果を表7に示す。
【0120】
【表7】
【0121】表7より以下の事が言える。本発明の酸化
亜鈴薄膜を用いる事により、短絡電流、変換効率そして
信頼性の優れた素子を作成できる。
【0122】
【発明の効果】本発明によれば導電性基体と対向電極と
を少なくとも硝酸イオンと亜鉛イオンとを含有する水溶
液に浸漬してこれらの電極間に通電することにより該導
電性基体上に酸化亜鉛膜を形成する酸化亜鉛膜の形成方
法において、太陽電池の光閉じ込めに効果的に機能する
テクスチャー構造が得られる。
【0123】本発明の酸化亜鉛作成技術を裏面反射層と
して太陽電池作成プロセスに導入することにより、太陽
電池の短絡電流密度、変換効率を増加させ、さらに収率
特性及び耐久性を向上させる。また、スパッタ法や蒸着
法と比べて材料コスト、ランニングコストが非常に有利
(約200分の1のコスト)であるため、太陽光発電の
本格的な普及に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な水溶液からの酸化亜鉛析出
のための装置の一例を示す模式図である。
【図2】本発明による光起電力素子の一例を模式的に示
す部分断面図である。
【図3】本発明が適用可能な水溶液からの酸化亜鉛析出
のための連続電解析出装置の一例を示す模式図。
【図4】本発明が適用可能な水溶液からの酸化亜鉛析出
のための連続電解析出装置の別の例を示す模式図。
【図5】本発明による電解析出による酸化亜鉛薄膜のS
EM写真。
【図6】従来技術による酸化亜鉛薄膜のSEM写真。
【符号の説明】
101 耐腐食容器 102 水溶液 103 導電性基体 104 対向電極 105 電源 106 負荷抵抗 107 射出口 108 吸入口 109 吸入溶液パイプ 110 射出溶液パイプ 111 溶液循環ポンプ 112 ヒータ 113 温度計 201 支持体 202 金属層(裏面反射層) 203 酸化亜鉛層(透明導電層) 204 半導体層 205 透明電極層 206 集電電極 301 送り出しローラー 302 巻き取りローラー 303 支持体ロール 304 搬送ローラー 305 洗浄槽 306 洗浄浴 307 酸化亜鉛形成槽 308 酸化亜鉛形成浴 309 対向電極 310 電源 311 水洗槽 312 水洗浴 313 水洗シャワー 314 乾燥炉 315 赤外線ヒーター 401 送り出しローラー 402 巻き取りローラー 403 支持体ロール 404 搬送ローラー 405 酸化亜鉛形成槽 406 酸化亜鉛形成浴 407 対向電極 408 電源 409 水洗槽 410 水洗浴 411 水洗シャワー 412 乾燥炉 413 赤外線ヒーター
フロントページの続き (72)発明者 宮本 祐介 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 都築 英寿 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA04 AA05 BA14 CA14 DA04 FA02 FA14 FA18 FA19 FA23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体と対向電極とを少なくとも硝
    酸イオンと亜鉛イオンとを含有する水溶液に浸漬し、該
    導電性基体と対向電極との間に通電することにより該導
    電性基体上に酸化亜鉛膜を形成する酸化亜鉛膜の形成方
    法において、 前記水溶液として、sp2混成軌道を有する複数の炭素
    にカルボキシル基が結合した多価カルボン酸又はそのエ
    ステルを0.5μmol/l〜500μmol/l含有
    する水溶液を用いることを特徴とする酸化亜鉛膜の形成
    方法。
  2. 【請求項2】 前記多価カルボン酸又はそのエステル
    が、隣接したsp2混成軌道を有する炭素のそれぞれに
    カルボキシル基が結合した多価カルボン酸又はそのエス
    テルであることを特徴とする請求項1に記載の酸化亜鉛
    膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記多価カルボン酸又はそのエステル
    が、フタル酸又はそのエステルであることを特徴とする
    請求項1に記載の酸化亜鉛膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記水溶液の亜鉛イオン濃度を0.05
    mol/l以上とすることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載の酸化亜鉛膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記水溶液として、サッカロースまたは
    デキストリンを含有してなる水溶液を用いることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載の酸化亜鉛膜の
    形成方法。
  6. 【請求項6】 前記導電性基体として、予め酸化亜鉛膜
    を堆積した導電性基体を使用することを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれかに記載の酸化亜鉛膜の形成方法。
  7. 【請求項7】 酸化亜鉛膜を有する光起電力素子の製造
    方法において、該酸化亜鉛膜を請求項1乃至6のいずれ
    かに記載の方法で形成する工程と、該酸化亜鉛膜上に半
    導体層を形成する工程と、を有することを特徴とする光
    起電力素子の製造方法。
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