JP3397555B2 - シート搬送装置および画像読取装置 - Google Patents

シート搬送装置および画像読取装置

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JP3397555B2
JP3397555B2 JP00050796A JP50796A JP3397555B2 JP 3397555 B2 JP3397555 B2 JP 3397555B2 JP 00050796 A JP00050796 A JP 00050796A JP 50796 A JP50796 A JP 50796A JP 3397555 B2 JP3397555 B2 JP 3397555B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿上の画像情報
を読み取るファクシミリ,スキャナ,複写機等の画像読
取装置に係り、特に該画像読取装置に好適なシート搬送
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読取装置では、挿入した原稿
を分離手段に導く予備搬送ローラが設けてあり、該予備
搬送ローラが原稿に当接する曲面部と、原稿から離隔す
る平面部とを有して構成される場合、原稿の挿入空間を
確保する目的で予備搬送ローラの停止角度を安定化させ
るために、該予備搬送ローラの姿勢状態を検知する検知
手段を設けたり、原稿の後端が予備搬送ローラを通過し
た時点から予備搬送ローラを駆動するステッピングモー
タのステップ数をカウントして該ステッピングモータを
制御し、予備搬送ローラの姿勢を原稿挿入待機状態に設
定していた。
【0003】この種の従来の画像読取装置の構成を図9
を用いて説明する。原稿載置台100上に画像情報面を下
にして挿入口101 から挿入してセットされた原稿は、該
原稿の先端部がセンサレバー102 に接触して、該センサ
レバー102 を支軸102aを中心にして回動し、センサ103
を作動させる。
【0004】センサ103 により原稿がセットされたこと
が検知されると、予備搬送ローラ104 が回転駆動し、挿
入された原稿を予備搬送押圧片105 と協働して捌いて繰
り出し予備搬送を開始する。
【0005】そして、分離ローラ106 と、これに押圧さ
れた分離押圧片107 との協働作用により、予備搬送され
た原稿を一枚ずつ分離,搬送する。分離された原稿は、
原稿搬送ローラ108 およびこれに押圧された原稿搬送コ
ロ109 によって挟持搬送され、密着型イメージセンサ11
1 が対向する読取位置に搬送される。
【0006】110 はセンサレバーであり、原稿搬送ロー
ラ108 および原稿搬送コロ109 の近傍であって原稿搬送
方向下流側(以下、単に「下流側」という)において原
稿の先後端を検知する図示しないセンサのアクチュエー
タとして作用する。原稿搬送ローラ108 ,原稿搬送コロ
109 によって搬送された原稿は、密着型イメージセンサ
111 により画像情報が読み取られ、画像情報が読み取ら
れた原稿は、原稿排出ローラ112 およびこれに押圧され
た原稿排出コロ113 によって挟持搬送され、機外へ排出
される。
【0007】上記構成において、予備搬送ローラ104
は、略楕円形状をしており、その長円方向が原稿搬送方
向と平行になる状態を待機位置としている。前記予備搬
送ローラ104 の回転軸114 の外周には、180°異なる
位置に突起114aが夫々突設されている。
【0008】また、前記予備搬送ローラ104 の近傍で、
原稿搬送方向上流側(以下、単に「上流側」という)に
はマイクロスイッチ等で構成されたセンサ115 が設けら
れており、前記回転軸114 のいずれかの突起114aとの接
触の有無により、前記予備搬送ローラ104 の回転角度の
検知を行っている。このセンサ115 の検知信号により、
図示しない駆動源であるステッピングモータを停止させ
て、予備搬送ローラ104 を正規の停止角度に停止させて
待機位置を維持している。
【0009】予備搬送ローラ104 が一回転する間に、原
稿を分離ローラ106 と分離押圧片107 とのニップ部116
まで十分に搬送可能とするため、センサレバー102 は、
予備搬送ローラ104 よりも下流側に配置され、原稿がセ
ンサレバー102 に接触してセンサ103 が原稿の有無を検
知し、この検知信号により予備搬送ローラ104 を回転さ
せて、原稿を予備搬送する。
【0010】ここで、センサ103 はインタラプト型フォ
トセンサであって、原稿が挿入されず、センサレバー10
2 が図9の102aの位置にある時、センサレバー102 の端
部がセンサ103 の光路を遮断して原稿がないことを検知
し、原稿が挿入されて原稿がセンサレバー102 を回動し
て図9の102bの位置になった時、センサ103 の光路が透
過状態になり原稿が挿入されたことを検知する。
【0011】また、センサレバー102 が回動してセンサ
103 により検知した時は、図示しないLCD(液晶ディ
スプレイ)表示器等により「原稿があります」等を表示
して原稿が読み取り可能状態であることをユーザに報知
するようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来の技術では、原稿がセンサレバー102 に接触する検
知位置と、分離ローラ106 と分離押圧片107 とのニップ
部116 の位置とが比較的近接して配置されるため、原稿
挿入時にユーザが原稿を分離ローラ106 と分離押圧片10
7 とのニップ部116 の位置まで押し込んでしまい、分離
ローラ106 と分離押圧片107 とによる分離性能が低下す
るという問題があった。
【0013】また、予備搬送ローラ104 が停止して待機
する姿勢位置を検知するセンサ115と、予備搬送ローラ1
04 に対応する位置における原稿の有無を検知するセン
サ103 とが別体で構成されているためセンサを構成する
部品点数が増加し、コストアップになるという問題があ
った。
【0014】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、ユーザの誤操作によるシート
の不送りや重送を防止することを可能にしたシート搬送
装置およびこれを備えた画像読取装置を提供せんとする
ものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、シートを搬送するシー
ト搬送手段と、前記シート搬送手段に対応する位置でシ
ートの通過を規制するシート規制手段と、前記シート搬
送手段に対応する位置でシートの有無を検知し、且つ、
前記シート搬送手段の姿勢位置を検知する検知手段と、
を有するシート搬送装置において、前記シート搬送手段
は、回転中心から所定の径を有してシートに当接し得る
円形部と、シートに接触しない非円形部とを有する搬送
回転体で構成し、前記搬送回転体と一体的に回転する該
搬送回転体の回転軸に、前記搬送回転体の非円形部に対
応するカム面を形成し、前記シート規制手段は、前記カ
ム面に当接係合して揺動し、且つ、シートに係合して揺
動し、前記検知手段は、シートに係合して揺動し、且
つ、前記シート規制手段に係合して揺動するアクチュエ
ータ部材により作動するように構成し、前記シート搬送
手段が待機状態にある時、前記シート規制手段が該シー
ト搬送手段に対応する位置でシートの通過を規制し、前
記シート搬送手段がシートを搬送する動作に連動して前
記シート規制手段がシートの通過の規制を解除するよう
に構成したことを特徴とする。
【0016】
【0017】
【0018】また、前記シート搬送手段は、シートを一
枚ずつに分離する分離手段よりもシート搬送方向上流側
に配置され、シートを該分離手段に対して予備搬送する
予備搬送手段であることを特徴とする。
【0019】本発明は、上述の如く構成したので、ユー
ザがシートを挿入した時、シート規制手段がシートの通
過を規制する。これにより、シートが分離手段まで押し
込まれることを防止して分離手段による分離性能を維持
することが出来る。
【0020】そして、シート搬送手段の搬送動作に連動
してシート規制手段の規制が解除されシートを分離手段
に予備搬送することが出来る。そして、最後のシートが
通過した後は、シート搬送手段が待機状態になり、シー
ト規制手段はシートを規制する姿勢状態に復帰して待機
する。
【0021】また、一つの検知手段によりシート搬送手
段に対応する位置でシートの有無を検知し、且つ、シー
ト搬送手段の姿勢状態を検知するので部品点数を削減す
ることが出来る。
【0022】シート搬送手段を、シートに当接し得る円
形部と、シートに接触しない非円形部とを有する搬送回
転体で構成したことで、シートを挿入する空間を確保す
ると共に、該搬送回転体の回転によるシートの搬送位置
が移動してシートのセット性が向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】図により本発明に係るシート搬送
装置を備えた画像読取装置の一例としてファクシミリ装
置に適用した場合の一実施例を具体的に説明する。図1
は本発明に係るシート搬送装置を備えたファクシミリ装
置の全体構成を示す断面説明図、図2は本発明に係るシ
ート搬送装置を備えた画像読取装置の構成を示す断面説
明図、図3はシート規制手段および検知手段の構成を示
す要部斜視図、図4は制御系の要部の構成を示すブロッ
ク図、図5〜図8はシート規制手段および検知手段の動
作を説明する図である。
【0024】先ず、図1〜図3を参照して本発明に係る
画像読取装置であるファクシミリ装置の概略構成につい
て説明する。図1において、ファクシミリ装置は、原稿
Dに記録された画像情報を読み取る原稿読取部Aと画像
情報に応じて記録シートに記録を行う記録部Bとを装備
している。
【0025】先ず、原稿読取部Aの構成について説明す
る。図1および図2において、1は原稿載置台であり、
紙や合成樹脂等で構成されるシート状原稿Dを画像情報
面を下側にして載置する。原稿載置台1に載置された原
稿Dは幅方向に移動可能なスライダー1aによって側端
の位置決めが行われる。
【0026】2aはシート搬送手段であって予備搬送手
段となる搬送回転体としての予備搬送ローラであり、該
予備搬送ローラ2aは所定の曲率を有して形成された円
形部2a1 と、非円形部としての平面部2a2 とを有して断
面形状が略楕円型で構成される。予備搬送ローラ2aの
少なくとも円形部2a1 の表面は原稿Dに対して高摩擦部
材であるゴムや粉末状粒子等を設けて構成されている。
【0027】予備搬送ローラ2aには、図示しない付勢
手段により付勢された予備搬送押圧片2bが対向して配
置されている。この予備搬送ローラ2aと予備搬送押圧
片2bとにより予備搬送手段を構成している。予備搬送
押圧片2bは、金属,プラスチック等の材料で形成され
ている。
【0028】原稿載置台1上に載置された原稿Dは、予
備搬送ローラ2aと予備搬送押圧片2bとの協働作用に
より一枚の原稿Dまたは複数枚の原稿D束の先端を捌い
て原稿搬送方向下流側(以下、単に「下流側」という)
に予備搬送する。
【0029】3aは分離回転体としての分離ローラであ
り、該分離ローラ3aには、図示しない付勢手段により
付勢された分離押圧片3bが対向して配置されている。
この分離ローラ3aと分離押圧片3bとにより分離手段
を構成している。
【0030】前記分離押圧片3bの少なくとも原稿Dに
対向する表面部は、原稿Dに対して高摩擦係数を有する
ゴム等の可撓性部材で構成されている。前記予備搬送手
段により予備搬送された原稿Dは、分離ローラ3aと分
離押圧片3bとの協働作用により、一枚ずつ分離,搬送
される。
【0031】4a,4bは原稿搬送ローラ,原稿搬送コ
ロであり、前記分離手段により分離,搬送された原稿D
を、画像読取手段としての密着型イメージセンサ5が対
向する読取位置に搬送する。
【0032】前記密着型イメージセンサ5は、前記原稿
搬送ローラ4aおよび原稿搬送コロ4bからなるシート
搬送手段により所定のタイミングで搬送された原稿Dの
画像情報を読み取り、図示しない信号変換器により画像
信号に変換して、電話回線モデム等を介して他機へ送信
するか、或いは、後述する記録部Bの記録ヘッドに画像
信号を転送する。
【0033】6a,6bは、シート排出手段となる原稿
排出ローラ,原稿排出コロであり、画像読取後の原稿D
を機外へ排出して装置上面に形成された原稿排出トレイ
7上に載置する。
【0034】前記原稿読取部Aの上面にはテンキーや各
種ファンクションキーおよびLCD(液晶ディスプレ
イ)やLED(発光ダイオードを用いたディスプレイ)
等で構成される表示部等が配置された操作パネルCが設
けられている。
【0035】操作パネルCの表示部には、送信先のファ
クシミリ番号や、各種ファンクションキーの操作情報等
が表示されると共に、後述するように、正常に原稿Dが
セットされた際の「原稿有り」情報や、原稿Dに搬送不
良が発生した際の「原稿点検」等の原稿搬送経路上にお
ける原稿Dの現在状況をユーザに報知することが出来る
ようになっている。
【0036】次に、記録部Bの構成について説明する。
図1において、8は紙や合成樹脂等で構成される記録シ
ートPを複数枚載置して収容可能なカセットである。こ
のカセット8は、装置下部に着脱可能に装着されてい
る。前記カセット8は、記録シートPを収容する筐体状
の本体ケース8a内に記録シートPを載置する中板8b
を装備している。
【0037】この中板8bはピックアップローラ9と対
向配置されている加圧バネ8cにより裏面から図の上方
に付勢されている。8dは分離爪であり、記録シートP
の先端部を係止する。8eは後端規制板であり、中板8
bに載置された記録シートPの長さ方向後端位置を規制
する。8fはサイド規制板であり、中板8bに載置され
た記録シートPの幅方向側端位置を規制する。8gはカ
セット蓋であり、記録シート排出トレイの一部を構成し
ている。
【0038】9はピックアップローラであり、前記カセ
ット8に載置収容された記録シートPを前記分離爪8d
との協働作用によって最上位の一枚のみを分離,給送す
る。このピックアップローラ9は、断面半月形状をして
おり、記録シートPと接触して給送する円弧面9aと記
録シートPに所定の間隔を隔てて対向する平面部9bと
を有しており、給送待機時においては、平面部9bを記
録シートPに対向させた状態にある。また、給送時に
は、図示しない一回転バネクラッチ等により一回転だけ
回転して記録シートPを繰り出す。
【0039】10は搬送ローラであり、前記ピックアップ
ローラ9によって分離,給送された記録シートPを巻き
付けるように搬送する。前記搬送ローラ10の周囲には搬
送コロ11,12が押圧しており、記録シートPを搬送ロー
ラ10に十分巻き付くように挟持しながらインクジェット
記録ヘッドを装備した記録手段Hに搬送する。
【0040】13は反転ガイドであり、前記搬送ローラ10
より所定量大きな曲率を有するガイド面によって反転搬
送される記録シートPをガイドする。この反転ガイド13
は装置本体に対して開閉可能に取り付けられている。
【0041】本実施形態ではインクジェット記録ヘッド
とインクタンクとを一体にしたディスポーザブルタイプ
のインクジェットカートリッジ14が用いられており、該
インクジェットカートリッジ14をキャリッジ15に搭載し
て記録シートPの幅方向に走査させて記録を行う。
【0042】16はプラテン板であり、前記記録手段Hの
インクジェットカートリッジ14に対向して設けられてお
り、記録シートPを記録位置において裏面側より支持す
る。17はプラテンローラであり、前記プラテン板16より
シート搬送方向上流側に配置された記録シートPをプラ
テン板16上に搬送する。
【0043】18はプラテンローラ17に押圧して従動する
押圧コロである。19,20は上下ガイド板であり、前記搬
送ローラ10により搬送された記録シートPをプラテンロ
ーラ17および押圧コロ18間に導く。21a,21bは送りロ
ーラ,拍車であり、プラテン板16のシート搬送方向下流
側(以下、単に「下流側」という)に配置され、記録終
了後の記録シートPを搬送ガイド22上を下流側に搬送す
る。
【0044】23a,23bは排出ローラ,拍車であり、前
記送りローラ21aによって搬送された記録シートPを記
録シート排出トレイ24に排出する。前記拍車21b,23b
は記録シートPの記録面に接触してもインクが転写され
ないプラスチック等の溌水性の材質で構成されている。
前記記録シート排出トレイ24は装置本体のフレームによ
り構成されており、載置面には複数の排出リブ24aが形
成されている。
【0045】また、前記記録シート排出トレイ24には前
記カセット8のカセット蓋8gが連続するように配置さ
れており、これらは記録シートPの載置面を形成してい
る。また、25は開閉可能なカバーであり、開放した状態
ではインクジェットカートリッジ14の交換に必要な空間
を形成すると共に、上下ガイド板19,20および搬送ガイ
ド22の上方の空間も開放する。
【0046】次に、本発明の特徴である原稿読取部Aに
設けられたシート搬送装置としての原稿搬送装置につい
て詳細に説明する。図2、図3において、30は、予備搬
送ローラ2aに対応して該予備搬送ローラ2aの回転軸
2cの近傍下流側に設けられたシート規制手段となる原
稿ストッパであり、装置本体フレームに対して回動可能
な支軸30aに軸支されて回動可能に設けられている。
【0047】予備搬送ローラ2aの回転軸2cは、その
最大外径が少なくとも予備搬送ローラ2aの最大外径
(ここでは円形部2a1 の外径)よりは小さい寸法で構成
され、該回転軸2cの前記原稿ストッパ30に対応する位
置には、予備搬送ローラ2aの非円形部である平面部2a
2 に対応して該平面部2a2 に略平行に対向するカム面と
なるカット面2dが形成されている。
【0048】そして、予備搬送ローラ2aと一体的に回
転する回転軸2cの回転動作に対応して原稿ストッパ30
に形成された軸当接部30bが回転軸2cの前記カット面
2dおよび回転軸2cの外周面2c1 に連続的に当接係合
して原稿ストッパ30を支軸30aを中心にして揺動させる
ようになっている。
【0049】原稿ストッパ30は、その自重が重心に作用
する重力バランスにより前記軸当接部30bに対して略直
立(詳しくは図3の矢印b方向に所定角度傾斜してい
る)して設けられた原稿規制部30cが原稿搬送路に突出
し得るように回動可能に取り付けられている。
【0050】原稿Dが装填されていない場合の原稿スト
ッパ30の姿勢状態位置を図2、図3に示し、原稿Dが原
稿挿入口26から挿入されて該原稿Dの先端が原稿規制部
30cに当接して係止された場合の原稿ストッパ30の姿勢
状態位置を図5、図6に示し、原稿Dが原稿ストッパ30
を乗り越えて通過する場合の原稿ストッパ30の姿勢状態
位置を図7、図8に示す。
【0051】31は、同じく予備搬送ローラ2aに対応し
て該予備搬送ローラ2aの回転軸2cの近傍下流側で、
且つ、前記原稿ストッパ30の原稿規制部30cの位置より
も原稿搬送方向上流側(以下、単に「上流側」という)
に設けられた検知手段を構成するDS(Document Senso
r )アクチュエータであり、装置本体フレームに対して
回動可能な支軸31aに軸支されて回動可能に設けられて
いる。
【0052】DSアクチュエータ31の支軸31aよりも下
流側の一端には、前記原稿ストッパ30の支軸30aよりも
下流側の端部の底部30dに当接係合し得るストッパ係合
部31bが設けられており、原稿ストッパ30の回動動作に
連動してDSアクチュエータ31が回動し得るようになっ
ている。
【0053】DSアクチュエータ31は、その自重が重心
に作用する重力バランスにより前記ストッパ係合部31b
に対して所定角度傾斜して設けられた原稿係合部31cが
原稿搬送路に突出し得るように回動可能に取り付けられ
ている。
【0054】原稿Dが装填されていない場合のDSアク
チュエータ31の姿勢状態位置を図2、図3に示し、原稿
Dが原稿挿入口26から挿入されて該原稿Dの先端が原稿
係合部31cに当接係合しDSアクチュエータ31を回動し
た状態で、且つ、原稿Dの先端が原稿ストッパ30の原稿
規制部30cに当接して係止された場合の姿勢状態位置を
図5、図6に示し、原稿Dが原稿ストッパ30およびDS
アクチュエータ31を乗り越えて通過する場合のDSアク
チュエータ31の姿勢状態位置を図7、図8に示す。
【0055】前記原稿ストッパ30の原稿規制部30cおよ
びDSアクチュエータ31の原稿係合部31cが原稿搬送路
に突出する位置は、分離ローラ3aと分離押圧片3bと
のニップ部である分離部よりも上流側に配置されてい
る。
【0056】前記DSアクチュエータ31のストッパ係合
部31bと反対側の端部にはセンサ遮断部31dが設けられ
ており、該センサ遮断部31dに対応する位置には、発光
部と受光部とを有するインタラプトタイプのDSセンサ
32が配置されている。
【0057】DSセンサ32は、インタラプトタイプのセ
ンサであり、スリット部32aは光リレーを構成する発光
部と受光部との光路間に設けられ、DSアクチュエータ
31の端部に設けられたセンサ遮断部31dがスリット部32
aに進入することで発光部と受光部との間の光路を遮断
する。ここで、スリット部32a間で光が透過している状
態をDSセンサ32の「ON」状態、光が遮断した状態を
DSセンサ32の「OFF」状態とする。
【0058】図2に示すように、原稿Dが挿入されてい
ない場合には、図3に示すように、DSセンサ32はDS
アクチュエータ31のセンサ遮断部31dによりスリット部
32aが遮断されており、これによりDSセンサ32がOF
Fとなって原稿Dがセットされていないことを検知す
る。
【0059】そして、図5に示すように、原稿Dが原稿
挿入口26から挿入され、原稿DがDSアクチュエータ31
の原稿係合部31cに当接係合してDSアクチュエータ31
を押し回すと、DSアクチュエータ31は、支軸31aを中
心にして図6の矢印a方向に回動し、DSアクチュエー
タ31のセンサ遮断部31dがDSセンサ32のスリット部32
aから退避して該スリット部32aを透過させる。これに
よりDSセンサ32がONとなって原稿Dがセットされた
ことを検知する。
【0060】図5、図6に示すように、前記DSアクチ
ュエータ31のセンサ遮断部31dがスリット部32a間から
退避して光路を透過させるタイミングに対応する原稿D
の先端位置は、予備搬送ローラ2aの回転軸2cよりも
下流側で、且つ、原稿ストッパ30の原稿規制部30cが原
稿搬送路に突出した待機位置よりも上流側に設定されて
いる。
【0061】上記構成により、DSセンサ32は、原稿搬
送方向において、予備搬送ローラ2aの回転軸2cの近
傍下流側で原稿Dの検知を行うことで、前記表示手段等
によりユーザに原稿Dがセットされたことを報知した時
点で、原稿Dは予備搬送ローラ2aにより確実に搬送さ
れ得る状態まで進入している。
【0062】27は、原稿搬送方向において、原稿搬送ロ
ーラ4aと密着型イメージセンサ5との間に配置された
DES(Document Edge Sensor)アクチュエータであ
り、先端部が原稿搬送路に突出し得るするように原稿搬
送コロ4bの回転軸を中心に回動可能に取り付けられて
いる。
【0063】このDESアクチュエータ27は、原稿搬送
ローラ4aおよび原稿搬送コロ4bにより原稿Dが搬送
されると、原稿Dに接触して原稿搬送コロ4bの回転軸
を中心にして回動し、DESアクチュエータ27の端部に
設けられたセンサ遮断部27aにより、DESセンサ28の
スリット部が遮断されて、DESセンサ28が作動し、原
稿Dの有無および先端/後端の通過タイミングが検知さ
れる。尚、DESセンサ28のスリット部とセンサ遮断部
27aとの構成は、前述のDSセンサ32のスリット部32a
とセンサ遮断部31dとの構成と略同様である。
【0064】図4に制御系の要部の構成を示す。図4に
おいて、CPU33は中央情報処理装置であり、所定の制
御プログラムを記憶したROM(リードオンリメモリ)
や、各情報を一時記憶するRAM(ランダムアクセスメ
モリ)等を有している。CPU33にはI/O(入出力)
ポート34を介してDSセンサ32,DESセンサ28が接続
してあり、該DSセンサ32,DESセンサ28により検知
された原稿Dの位置や通過状態をCPU33に伝達するよ
うになっている。
【0065】また、CPU33には、密着型イメージセン
サ5およびモータドライバ35が接続されており、モータ
ドライバ35を介して駆動モータ36が制御されることで、
予備搬送ローラ2a、分離ローラ3a、原稿搬送ローラ
4aおよび原稿排出ローラ6等が所定タイミングで夫々
回転駆動されるようになっている。
【0066】上記構成により、前記DSセンサ32,DE
Sセンサ28の検知信号に基づいて、CPU33により駆動
源である駆動モータ36が制御され、図示しない駆動伝達
系により予備搬送ローラ2a,分離ローラ3a,原稿搬
送ローラ4a,原稿排出ローラ6aが回転駆動され、こ
れ等各ローラによる原稿Dの搬送動作に対応して密着型
イメージセンサ5が駆動され、原稿Dの画像情報が読み
取られる。
【0067】上記のように構成された画像読取装置の画
像情報読み取り動作について図2〜図8を用いて詳細に
説明する。先ず、原稿Dを挿入する前の待機状態におい
て、予備搬送ローラ2aは図2、図3に示すように、平
面部2a2 を原稿面に対して平行に配置されており、この
状態で原稿Dの挿入空間を確保するようになっている。
【0068】そして、この時、原稿ストッパ30およびD
Sアクチュエータ31は、夫々の自重が重心に作用する重
力バランスにより図2、図3に示すように、原稿規制部
30cおよび原稿係合部31cが夫々原稿搬送路に突出した
状態でその姿勢を保持しており、DSセンサ32はOFF
の状態を維持している。この時、DSアクチュエータ31
のストッパ係合部31bは原稿ストッパ30の底部30dに当
接した状態で係合している。
【0069】次に、図5に示すように、ユーザにより原
稿挿入口26から原稿Dが挿入されると、先ず、原稿Dの
先端がDSアクチュエータ31の原稿係合部31cに当接係
合して原稿Dの腰(剛性)によりDSアクチュエータ31
を支軸31aを中心に図6の矢印a方向に回動し、DSセ
ンサ32をONにする。この時、DSアクチュエータ31の
ストッパ係合部31bは原稿ストッパ30の底部30dから離
隔する。
【0070】この時の原稿Dの先端位置は、予備搬送ロ
ーラ2aが回転駆動された時、該予備搬送ローラ2aに
より確実に予備搬送されるように予備搬送ローラ2aの
回転軸2cよりも下流側まで進入するように設定され
る。
【0071】これと略同時に原稿Dの先端が原稿ストッ
パ30の原稿規制部30cに当接して係止され、原稿Dはそ
れ以上ユーザによる手操作では挿入することが出来ない
ようになっている。ここで、原稿ストッパ30の回転中心
である支軸30aは原稿搬送面に比較的近い位置に配置さ
れると共に、原稿規制部30cが軸当接部30bに対して図
6の矢印b方向に所定の角度で傾斜して構成されてお
り、これにより、原稿Dの先端が原稿規制部30cに当接
して該原稿規制部30cが押されても原稿ストッパ30が回
動せず、原稿ストッパ30の自重が重心に作用する重力バ
ランスだけにより図5、図6に示す姿勢状態を維持する
ことが出来るようになっている。
【0072】前記DSセンサ32がONになることによ
り、装置本体は原稿Dが挿入セットされたと認識し、前
述の操作パネルCに配置された表示部によりユーザに対
して「原稿セット」等の表示が行われる。ここで、「原
稿セット」の状態で、図示しないスタートキー等を押下
した場合、装置本体は、コピー,送信等の読取モードへ
移行する。
【0073】また、DSセンサ32がONになると、予備
搬送ローラ2a,分離ローラ3a,原稿搬送ローラ4a
は図5の矢印c方向に回転駆動されるが、この時、回転
軸2cに形成されたカット面2dに当接した状態で保持
されていた原稿ストッパ30の軸当接部30bは、回転軸2
cの図6の矢印c方向への回転に伴って回転軸2cの外
周面2c1 に当接係合し、図7、図8に示すように、原稿
ストッパ30を支軸30aを中心にして図8の矢印d方向に
回動する。この時、原稿ストッパ30の底部30dが既に回
動しているDSアクチュエータ31のストッパ係合部31b
に当接係合する。
【0074】この時、予備搬送ローラ2aの回転に伴っ
て、挿入された最下位の原稿Dの下面に予備搬送ローラ
2aの円形部2a1 が接触し、挿入された原稿Dの先端部
を捌いて図の上方向に押し上げ、原稿ストッパ30の原稿
規制部30cから脱離させると共に、予備搬送押圧片2b
の押圧力により原稿Dが予備搬送ローラ2aの円形部2a
1 に圧接されて予備搬送ローラ2aの円形部2a1 から原
稿Dに対して摩擦力による搬送力が作用して、原稿Dは
予備搬送ローラ2aの回転動作に伴って原稿ストッパ30
の原稿規制部30cおよびDSアクチュエータ31の原稿係
合部31cを乗り越えて通過し、分離ローラ3aと分離押
圧片3bとのニップ部に予備搬送される。
【0075】ここで、予備搬送ローラ2aが図7の矢印
c方向に回転し続けると、回転軸2cの外周面2c1 は、
原稿ストッパ30の軸当接部30bから外れるが、この時、
原稿規制部30cを乗り越えた原稿Dが原稿ストッパ30の
原稿規制部30cに当接摺動しつつ搬送されるので、原稿
ストッパ30は図7、図8に示す姿勢状態に保持される。
【0076】この時の、原稿ストッパ30を図8の矢印d
と反対方向、およびDSアクチュエータ31を図8の矢印
aと反対方向に回動しようとする外力、即ち、図2、図
3の姿勢状態に復元しようとする外力は、原稿ストッパ
30、DSアクチュエータ31の夫々の自重が重心に作用す
る重力のみであり、これ等の自重は、数グラム以下で構
成されている。
【0077】従って、原稿Dの腰(剛性)の方が、原稿
ストッパ30、DSアクチュエータ31の夫々の自重が重心
に作用する重力よりも勝っており、原稿Dが原稿ストッ
パ30の原稿規制部30cおよびDSアクチュエータ31の原
稿係合部31cの夫々の上部に当接係合している限り、図
7、図8に示す姿勢状態を維持することが出来るように
なっている。
【0078】前述のようにして分離ローラ3aと分離押
圧片3bとのニップ部に予備搬送された原稿Dは、分離
ローラ3aと分離押圧片3bとの協働作用により一枚ず
つに分離,搬送されて原稿搬送ローラ4aと原稿搬送コ
ロ4bとの間のニップ部に進入し、原稿搬送ローラ対4
a,4bの近傍下流側に配置されたDESアクチュエー
タ27に原稿Dが当接係合して該DESアクチュエータ27
を原稿搬送コロ4bの回転軸を中心に図7の矢印e方向
に回動させてDESセンサ28を駆動し、DESセンサ28
の検知情報により密着型イメージセンサ5を駆動して原
稿Dの下面に記録された画像情報を読み取る。
【0079】この時、DESセンサ28がONになった時
点から原稿搬送ローラ4aの回転数をカウントし、原稿
Dの密着型イメージセンサ5に対するイニシャライズ動
作を行う。原稿搬送ローラ4aが原稿Dの原稿読み取り
開始位置に対応する所定の回転数に達した時、密着型イ
メージセンサ5により原稿Dの画像情報の読み取りを開
始する。
【0080】そして、原稿Dの後端がDESアクチュエ
ータ27を通過してDESセンサ28がOFFになったこと
を検知した時点から、原稿搬送ローラ4aの回転数をカ
ウントし、原稿搬送ローラ4aが原稿Dの原稿読み取り
終了位置に対応する所定の回転数に達した時、密着型イ
メージセンサ5による原稿Dの画像情報の読み取り動作
を終了し、原稿Dは原稿排出ローラ6a,原稿排出コロ
6bにより挟持されて搬送され、機外の原稿排出トレイ
7上へ排出,載置される。尚、原稿排出ローラ6aは、
原稿Dの読み取りが開始されると略同時に原稿排出方向
(図7の矢印c方向)に回転駆動される。
【0081】そして、複数枚の原稿D束の場合には、前
述した読み取り動作を順次行い、原稿D束の最終頁の後
端がDESアクチュエータ27を通過してDESセンサ28
がOFFになったことを検知した時点から、原稿搬送ロ
ーラ4a、分離ローラ3aおよび予備搬送ローラ2aを
夫々所定の回転数だけ回転させた時、依然DESセンサ
28がOFF状態であれば、最終頁の原稿Dが原稿排出ロ
ーラ6a,原稿排出コロ6bにより機外の原稿排出トレ
イ7上へ排出されたと認識し、機内は、原稿無し状態で
あることを認識する。
【0082】ここで、DESセンサ28が原稿無し状態を
検知してから予備搬送ローラ2a、分離ローラ3aおよ
び原稿搬送ローラ4aを夫々所定回転数だけ回転させる
ことで、複数枚の原稿D束を読み取る場合に、原稿D間
の隙間を検知したのか、最終頁の原稿Dを検知したのか
を識別することが出来る。
【0083】そして、予備搬送ローラ2a,分離ローラ
3a,原稿搬送ローラ4a,原稿排出ローラ6aの回転
を停止して、全動作を終了させる。この時、DSアクチ
ュエータ31は原稿Dに対する当接係合が解除された時点
で支軸31aを中心にして図8の矢印aと反対方向に回動
しようとするが、DSアクチュエータ31のストッパ係合
部31bが原稿ストッパ30の底部30dに当接係合してお
り、原稿ストッパ30が図2、図3に示す姿勢位置に復帰
するまでは、DSアクチュエータ31は図2、図3に示す
姿勢位置に復帰出来ず、DSセンサ32は依然OFF状態
のままで保持されている。従って、DSセンサ32の検知
情報により原稿ストッパ30およびDSアクチュエータ31
の両者が共に図2、図3に示す姿勢位置に復帰したか否
かを検知することが出来る。
【0084】上述したように、原稿ストッパ30およびD
Sアクチュエータ31の原稿Dに対する当接係合が解除さ
れ、且つ、予備搬送ローラ2aの姿勢状態、即ち、回転
軸2cのカット面2dの角度が、図2、図3に示す姿勢
状態になった時に初めて原稿ストッパ30およびDSアク
チュエータ31は夫々の自重により、支軸30a,31aを中
心にして図8の矢印d,aと反対方向に夫々回動して図
2、図3に示す姿勢状態に復帰して待機する。
【0085】本実施形態では、装置本体の電源投入時に
も、DSセンサ32およびDESセンサ28の検知情報を確
認するようになっており、電源投入時にDSセンサ32お
よびDESセンサ28がOFF状態でない場合には、機内
に原稿Dが残留していると認識し、予備搬送ローラ2
a,分離ローラ3a,原稿搬送ローラ4a,原稿排出ロ
ーラ6aを所定時間回転駆動して残留した原稿Dを排出
した後、前述のようにして図2、図3に示す姿勢状態に
復帰して待機するように制御する。
【0086】また、原稿Dの読み取り動作中にジャムが
発生する等して異常状態になった場合には、操作パネル
C上に配置されたストップキー若しくは電源スイッチの
再投入等のトリガーにより前述のように予備搬送ローラ
2a,分離ローラ3a,原稿搬送ローラ4a,原稿排出
ローラ6aを所定時間回転駆動してジャムした原稿Dを
排出した後、前述のようにして図2、図3に示す姿勢状
態に復帰して待機するように制御するようになってい
る。
【0087】尚、前記実施形態では、予備搬送ローラ2
aの外形形状を断面が略楕円形状で構成した場合につい
て説明したが、予備搬送ローラ2aの外周面の摩擦係数
と予備搬送押圧片2bの押圧力がユーザが原稿Dを挿入
する際に十分低く、原稿Dを搬送する際に十分高けれ
ば、予備搬送ローラ2aの外形形状を丸形ローラで構成
しても良い。
【0088】前述のように、予備搬送ローラ2aの外形
形状を丸形ローラで構成した場合、予備搬送ローラ2a
の外周面の形状と予備搬送ローラ2aの回転軸2cのカ
ム面となるカット面2dとの位相差を考慮する必要がな
いので、構成が簡単になり有利である。
【0089】また、前記実施形態では、予備搬送ローラ
2aは回転方向に180°の周期を有する平面部2a2 を
有する形状で構成されており、予備搬送ローラ2aの回
転軸2cに形成したカム面となるカット面2dも同様に
回転方向に180°の周期を有する形状で構成している
が、予備搬送ローラ2aの回転軸2cに形成したカム面
となるカット面2dは、予備搬送ローラ2aの非円形の
外形形状に対応して整数倍の周期を有する形状で所定の
位相差を有して構成すれば良く、例えば予備搬送ローラ
2aの非円形の外形形状の周期が120°であれば回転
軸2cに形成したカム面となるカット面は三角形状、同
じく周期が90°であれば四角形状の外形で回転軸2c
のカット面を形成すれば良い。
【0090】また、前記実施形態では、本発明に係るシ
ート搬送装置を、シートに対して所定の作用を発揮する
機能手段として、シート状原稿の画像情報を読み取る画
像読取手段となる密着型イメージセンサ5を有する画像
読取装置に適用した場合について説明したが、他の構成
として、機能手段として画像を記録する記録手段を備え
た記録装置に対して本発明に係るシート搬送装置を適用
し、このシート搬送装置により搬送された記録シートに
画像を記録するように構成することも出来る。
【0091】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、シート規制手段により、シートの通過を規制
することで、従来のようにユーザがシートを分離手段ま
で押し込む等の誤操作を防止し、分離手段による分離性
能を維持してシートの不送りや重送を防止し、装置の信
頼性を向上させることが出来る。
【0092】特に、シート搬送手段を円形部と非円形部
とを有する搬送回転体で構成した場合には、シートの挿
入空間が確保される。
【0093】また、シート搬送手段が停止して待機する
姿勢位置の検知と、該シート搬送手段に対応する位置に
おけるシートの有無検知とを一つの検知手段により検知
するように構成したことで部品点数を削減してコストダ
ウンを図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート搬送装置を備えたファクシ
ミリ装置の全体構成を示す断面説明図である。
【図2】本発明に係るシート搬送装置を備えた画像読取
装置の構成を示す断面説明図である。
【図3】シート規制手段および検知手段の構成を示す要
部斜視図である。
【図4】制御系の要部の構成を示すブロック図である。
【図5】シート規制手段および検知手段の動作を説明す
る図である。
【図6】シート規制手段および検知手段の動作を説明す
る図である。
【図7】シート規制手段および検知手段の動作を説明す
る図である。
【図8】シート規制手段および検知手段の動作を説明す
る図である。
【図9】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1…原稿載置台、1a…スライダー、2a…予備搬送ロ
ーラ、2a1 …円形部、2a2 …平面部、2b…予備搬送押
圧片、2c…回転軸、2c1 …外周面、2d…カット面、
2e…、3a…分離ローラ、3b…分離押圧片、4a…
原稿搬送ローラ、4b…原稿搬送コロ、5…密着型イメ
ージセンサ、6a…原稿排出ローラ、6b…原稿排出コ
ロ、7…原稿排出トレイ、8…カセット、8a…本体ケ
ース、8b…中板、8c…加圧バネ、8d…分離爪、8
e…後端規制板、8f…サイド規制板、8g…カセット
蓋、9…ピックアップローラ、9a…円弧面、9b…平
面部、10…搬送ローラ、11,12…搬送コロ、13…反転ガ
イド、14…インクジェットカートリッジ、15…キャリッ
ジ、16…プラテン板、17…プラテンローラ、18…押圧コ
ロ、19,20…上下ガイド板、21a…送りローラ、21b…
拍車、22…搬送ガイド、23a…排出ローラ、23b…拍
車、24…記録シート排出トレイ、24a…排出リブ、25…
カバー、26…原稿挿入口、27…DESアクチュエータ、
27a…センサ遮断部、28…DESセンサ、30…原稿スト
ッパ、30a…支軸、30b…軸当接部、30c…原稿規制
部、30d…底部、31…DSアクチュエータ、31a…支
軸、31b…ストッパ係合部、31c…原稿係合部、31d…
センサ遮断部、32…DSセンサ、32a…スリット部、33
…CPU、34…I/Oポート、35…モータドライバ、36
…駆動モータ、A…原稿読取部、B…記録部、C…操作
パネル、D…原稿、H…記録手段、P…記録シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/56 H04N 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを搬送するシート搬送手段と、前
    記シート搬送手段に対応する位置でシートの通過を規制
    するシート規制手段と、前記シート搬送手段に対応する
    位置でシートの有無を検知し、且つ、前記シート搬送手
    段の姿勢位置を検知する検知手段と、を有するシート搬
    送装置において、 前記シート搬送手段は、回転中心から所定の径を有して
    シートに当接し得る円形部と、シートに接触しない非円
    形部とを有する搬送回転体で構成し、前記搬送回転体と
    一体的に回転する該搬送回転体の回転軸に、前記搬送回
    転体の非円形部に対応するカム面を形成し、 前記シート規制手段は、前記カム面に当接係合して揺動
    し、且つ、シートに係合して揺動し、 前記検知手段は、シートに係合して揺動し、且つ、前記
    シート規制手段に係合して揺動するアクチュエータ部材
    により作動するように構成し、 前記シート搬送手段が待機状態にある時、前記シート規
    制手段が該シート搬送手段に対応する位置でシートの通
    過を規制し、前記シート搬送手段がシートを搬送する動
    作に連動して前記シート規制手段がシートの通過の規制
    を解除するように構成したことを特徴とするシート搬送
    装置。
  2. 【請求項2】 前記シート搬送手段は、シートを一枚ず
    つに分離する分離手段よりもシート搬送方向上流側に配
    置され、シートを該分離手段に対して予備搬送する予備
    搬送手段であることを特徴とする請求項1に記載のシー
    ト搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のシート搬送装置
    を備え、シート状原稿に記録された画像情報を読み取る
    画像読取手段を有することを特徴とする画像読取装置。
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