JPH05319654A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH05319654A
JPH05319654A JP4146742A JP14674292A JPH05319654A JP H05319654 A JPH05319654 A JP H05319654A JP 4146742 A JP4146742 A JP 4146742A JP 14674292 A JP14674292 A JP 14674292A JP H05319654 A JPH05319654 A JP H05319654A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シートロールより繰り出したシートの巻きぐせ
矯正効果を維持すること。 【構成】シートロール17aより繰り出されたシート17
は、ガイドシャフト20,デカールシャフト19を経て巻き
ぐせが矯正され、記録ヘッド25によって下側より画像が
記録される。そして、上記シート17はカッター27によっ
て頁単位に切断され、シート排出ローラ対28a,28b及
びシート排出ローラ対29a,29bによってシート排出ト
レイ6に記録面を下向きにしたまま平面状に排出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置やプ
リンタ等の記録装置に関し、更に詳しくはロール状に巻
き取られたシートロールより引き出された長尺状シート
に記録を行う記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ,ファクシミリ等の記録
装置にあっては、長尺状のシートを巻芯にロール状に巻
き付けたシートロールを用いるものが多く、上記シート
ロールより引き出されたシートをプラテンローラにより
搬送して、このプラテンローラを押圧する記録ヘッドに
より画像情報に応じて画像が形成されるように構成され
ている。
【0003】上記記録装置の一例として図9に示すファ
クシミリ装置の記録部を参照して説明する。図9におい
て、ロールホルダー74には、熱により発色する長尺状の
感熱シートを巻き付けたシートロール75aが装填されて
おり、上記ロールホルダー74は上部が開放された形状を
有しており、装置本体71の奥側に配置されている。上記
ロールホルダー74に装填されたシートロール75aは、該
シートロール75aの外周面とホルダー74の内面とが接触
することで摩擦抵抗を生ずる。
【0004】即ち、上記シートロール75aよりシート75
が引き出される時に、シートロール75aの重量が重いと
きは大きな摩擦抵抗が生じ、シート75が引き出されてシ
ートロール75aの重量が減少するにつれて上記摩擦抵抗
は減少する。この摩擦抵抗は、シート75が引き出される
時の該シート75にテンションを付与する作用を有してお
り、摩擦抵抗の大小に比例して引き出されるシート75に
かかるテンションも変化する。
【0005】前記シート75に所定画像を記録するための
記録手段76の構成は、プラテンローラ76aと記録ヘッド
76bとを有してなる。上記プラテンローラ76aは硬質ゴ
ム等の摩擦係数の高い部材をローラ状に形成したものを
装置本体71に回動可能に取り付けたものであり、これを
図示しない駆動源により駆動することによりシート75が
搬送されるように構成されている。
【0006】上記記録ヘッド76bは、画像情報に応じて
前記シート75を加熱することにより、該シート75に画像
を形成するものであり、シート75を介してプラテンロー
ラ76aを押圧するように構成されている。具体的には、
軸76cにより蓋体72に回動可能に取り付けられ、この蓋
体72を閉じたときに圧縮バネ76dによってプラテンロー
ラ76aを押圧するように構成されている。従って、プラ
テンローラ76aと記録ヘッド76b間にシート75を挿通し
た状態でプラテンローラ76aを回転させると、シート75
が搬送されるものである。
【0007】本実施例における記録ヘッド76bは、シー
ト75と接触する面に、通電により発熱する多数の発熱素
子をシート75の幅方向に配列した、いわゆるライン型の
サーマルヘッドを使用しており、前記発熱素子へ画像情
報に応じた通電を行うことによりシート75を選択的に加
熱して発色させて記録を行うものである。
【0008】次にカッター77は、固定刃77aと駆動刃77
bを有する回転式カッターが使用されている。具体的に
は、固定刃77aは装置本体71に固定されており、駆動刃
77bは軸77cを中心として回動可能に取り付けられてお
り、前記駆動刃77bが駆動手段によって回動すると、固
定刃77aと擦れ合ってシート75をカットするものであ
る。上記駆動刃77bは、プラテンローラ76aを駆動する
駆動源により駆動すること、或いは他の独立した駆動源
により駆動することも可能である。
【0009】前記カッター77でカットされたシート75
は、図示しない駆動手段によって駆動する排出ローラ対
78によってスタッカ79に排出されるが、前記シート75は
巻芯75bに巻き付けられていたために、シートロール75
aより引き出された状態では巻きぐせ(以下『カール』
と言う)が生じている。
【0010】上記カールは、シートロール75aの巻径に
よって異なる。例えば、ロール径が大きいときに発生す
るカールは、図10(a)に示すようにカールの高さhが
小さく、ロール径が小さくなると前記カールの高さhは
大きくなり、更に図10(b)に示すように丸まってしま
う。
【0011】そこで、前記カールを矯正するために巻き
ぐせ矯正機構(以下『デカール機構』と言う)Eを装備
しており、シート75は上記デカール機構Eを通過する際
にカールが矯正される。即ち、デカールシャフト72に対
してガイドシャフト73の位置が移動可能に構成されてお
り、シート75は上記両シャフト72,73によってガイドさ
れる際にカールと逆方向にくせを付けられることによっ
てカールが矯正されるものである。
【0012】また上記ガイドシャフト73は、図示しない
付勢手段によってシート75に付勢されており、ロールホ
ルダー74に大径ロール75aを装填した場合と、小径ロー
ル75aを装填した場合とでカール矯正効果が異なるよう
に構成されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、プラテンローラ76aを下側に記録ヘ
ッド76bを上側に夫々配置されているため、画像情報は
シート75の上面に記録される。また複数枚のシート75に
記録が行われる場合、その順序性を保つために、排出さ
れるシート75は裏面側が上になるようにスタッカ79に反
転させて排出される。上記スタッカ79に収納されるシー
ト75は、自重により後端部からスタッカ79の開放部を介
して外側に垂れ下がって湾曲した状態で保持されるた
め、前記デカール機構Eによってロール径に応じてカー
ルが矯正されていたシート75に、再度カールが付与され
るおそれがあった。
【0014】特に多数枚のシート75をスタッカ79に収納
すると、一番下側のシート75は上に重ねて排出されたシ
ートの重みにより折れ跡がついてしまい、カール矯正の
効果が低減するおそれがあった。
【0015】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、シートロールより繰り出したシートの巻きぐせ矯
正効果を維持することが可能な記録装置を提供すること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決し、以下に述べる実施例に適用される手段は、ロール
状に巻き取られたシートロールより引き出した長尺状シ
ートに画像情報に応じて記録を行う記録手段と、前記シ
ートロールを装填保持するための保持部材と、前記シー
トを搬送するための搬送手段と、前記シートの巻きぐせ
を矯正するための巻きぐせ矯正手段と、前記シートを所
定位置で切断するための切断手段と、前記切断後のシー
トを排出するための排出手段と、前記排出手段により排
出されたシートを積載するためのシート積載手段とを有
し、前記記録手段は、シートの下面側に記録を行い、排
出手段は記録面を下向きにしたままシートを搬送してシ
ート積載手段に排出して積載することを特徴とする。
【0017】
【作用】上記構成によれば、保持部材に装填されたシー
トロールより引き出されたシートを搬送手段により搬送
し、このときシートは巻きぐせ矯正手段を通過する際に
巻きぐせが矯正される。そして、記録手段によって画像
情報に応じてシート下面側に記録を行い頁単位に切断手
段によって切断される。切断後のシートは排出手段によ
り記録面を下向きにしたまま搬送されてシート積載手段
に排出され、以下のシートも同様にして順次積載され
る。
【0018】
【実施例】次に前記手段をファクシミリ装置に適用した
本発明の一実施例を説明する。図1はファクシミリ装置
全体の概略構成を示す断面図、図2はファクシミリ装置
の外観構成を示す斜視図、図3は大径ロール時のシート
搬送動作を示す説明図、図4は小径ロール時のシート搬
送動作を示す説明図、図5はロールホルダーの構成を示
す斜視図、図6はロールホルダーの断面図、図7はファ
クシミリ装置の記録部のカバーを開放した状態を示す斜
視図、図8はファクシミリ装置の記録部のカバーを開放
した状態を示す断面図である。
【0019】〔外観構成〕このファクシミリ装置は、装
置本体内に原稿画像を読み取る読取部A及び画像情報に
応じてシートに記録を行う記録部Bを有してなる。図2
に示すように原稿台を兼用する記録カバー1は、上記記
録部Bの上面を覆う蓋体として装置本体に開閉可能に取
り付けられており、解除ボタン2を押すことにより記録
部上面を開放するように構成されている。また3はテン
キー,ファンクションキー,表示部等を装備した操作パ
ネルであり、その下部には上記読取部Aが配置されてい
る。また4はハンドセットであり、5は読取後の原稿を
排出するための原稿排出トレイ、6は記録後のシートを
排出するためのシート排出トレイである。以下、上記フ
ァクシミリ装置の各部の概略構成について説明する。
【0020】〔読取部A〕図1において、操作パネル3
の下部には読取部Aが配置されている。前記記録カバー
1の上面に複数枚の原稿を画像面を下側にしてセット
し、操作パネル3を操作して読み取り動作が開始され
る。以下、各部の構成について詳述する。
【0021】(原稿搬送手段)前記記録カバー1にセッ
トした複数枚の原稿のうち、下から数枚の原稿が押圧片
7a及び予備搬送ローラ7bによって下流側に搬送さ
れ、分離ローラ8a及びブレーキローラ8bにより構成
されるADF(自動原稿給送装置)により最下位の原稿
より一枚ずつ分離搬送されるように構成されている。上
記分離された原稿は、原稿搬送ローラ9a及び従動ロー
ラ9bと原稿排出ローラ10a及び従動ローラ10bによっ
て原稿読取位置11に搬送される。
【0022】(読取手段)上記原稿読取位置11に搬送さ
れた原稿は、光源12により光照射され、反射光がミラー
13,レンズ14,CCD等の光電変換素子15によって電気
信号に変換される。上記画像情報は、コピーモードの場
合には、自己の記録部Bに転送され、ファクシミリモー
ドの場合には他機の記録部に送信されるように構成され
ている。
【0023】(原稿積載部材)画像読取後の原稿は、原
稿排出ローラ10a及び従動ローラ10bによって、装置外
(図面左側)に設けられた原稿排出トレイ5に画像面を
下にして順次排出され積載される。
【0024】〔記録部B〕記録部Bは、前述したように
原稿台を兼用する記録カバー1を蓋体としてその下部に
配置されている。以下各部の構成について詳述する。
【0025】(保持部材)装置本体の右側所定位置に
は、上面が開放された形状を有する落とし込み式のロー
ルホルダー16が設けられており、このロールホルダー16
には長尺状の感熱シート17をロール状に巻き付けたシー
トロール17aが装填されている。上記シート17は、ロー
ルホルダー16に装填されたシートロール17aの下側より
引き出される。
【0026】(搬送手段)上記シートロール16より引き
出されたシート17は、図示しない駆動源によって駆動さ
れるプラテンローラ18によって搬送される。このプラテ
ンローラ18は、シート17との摩擦によって該シート17を
搬送するものであり、例えばシリコンゴム等を用いたゴ
ムローラよりなる。
【0027】(巻きぐせ矯正手段)また上記シートロー
ル16より繰り出されたシート17は、ロール状に巻き付け
られていたため、巻きぐせ(以下『カール』と言う)が
付いている。このカールを矯正するためにデカールシャ
フト19及びガイドシャフト20よりなるカール矯正機構が
設けられている。上記ガイドシャフト20はガイドアーム
21を介して支軸22を中心に回動可能に取り付けられてお
り、このガイドシャフト20によってシート17をデカール
シャフト19に巻き付ける角度を調整してカールを矯正す
るように構成されている。上記カール矯正機構を通過し
たシート17は、上下に設けられたシートガイド23a,23
b間を通過して記録手段に導かれる。また上記シートガ
イド23a,23bには、シート17の裏面側の白色及び黒色
のエンドマークを検知するための反射型フォトセンサー
24が設けられており、シート17の残量を検知するもので
ある。
【0028】(記録手段)上記カール矯正機構を経てカ
ールが矯正されて搬送されたシート17は、画像情報に応
じて記録ヘッド25によって下側より記録が行われる。上
記記録ヘッド25としては、画像情報に応じて発熱する発
熱素子をシートの幅方向に配列したサーマルヘッドが用
いられており、圧接バネ26によってプラテンローラ18に
約3kgfの力で押圧されている。コピーモード若しく
はファクシミリモードの受信動作によって、図示しない
制御部より画像信号が送信されると、上記記録ヘッド25
よりシート17の下側より熱を印加して画像情報が記録さ
れる。
【0029】(切断手段)画像記録後のシート17は、頁
単位にカッター27によって切断される。このカッター27
は、固定刃27aと駆動刃27bを有する回転式カッターが
使用されている。具体的には、固定刃27aは装置本体に
固定されており、駆動刃27bは軸27cを中心として回動
可能に取り付けられており、前記駆動刃27bが駆動手段
によって回動すると、固定刃27aと擦れ合ってシート17
をカットするものである。
【0030】(排出手段)切断後のシート17は、記録面
を下側にしたままシート排出ローラ28a,29a及び従動
ローラ28b,29bに夫々挟持されて搬送される。上記シ
ート排出ローラ対28a,28bとシート排出ローラ対29
a,29b間の排出経路30には、シート17を検知するため
のアクチュエータ31a及びフォトインタラプタ31bが設
けられている。上記フォトインタラプタ31bは、発光素
子と受光素子を一体としたものであり、シート17が排出
経路30を通過する際にアクチュエータ31aを揺動させて
フォトインタラプタ31bの出力を変化することで、シー
ト17の通過を検知するように構成されている。
【0031】(シート積載手段)上記シート排出ローラ
対29a,29bによって搬送されたシート17は、装置外
(図面左側)に設けられたシート排出トレイ6に記録面
を下側にしたまま平面状に排出され、次頁以降のシート
17も同様にして順次積載される。上記シート排出トレイ
6は水平面に対して約10°の角度で左斜め上方に傾斜し
ており、排出後のシート17の順序を揃え易くなってい
る。
【0032】よって、シート17を記録面を下向きにした
まま、シート排出トレイ6上に平面状に排出することに
より、排出後のシート17を安定した状態でトレイ上に積
載することができ、また複数枚のシート17を積載しても
シート17にカールが付与されることなく、しかも順序性
を保ったまま回収することができるので、排出されたシ
ート17のハンドリングを向上させることができる。
【0033】また前記原稿排出トレイ5と上記シート排
出トレイ6は装置本体の同一側面(図面左側)に装着さ
れているため、設置面に対する装置の投影面積を減少さ
せて省スペース化を図ることができる。よって、装置を
棚や机上等に置いても使い勝手に優れており、原稿及び
シートの積載性も安定した状態で良好に維持することが
できる。また前述したように、原稿及びシートは画像面
を下側にして順序性を維持しながら原稿排出トレイ5及
びシート排出トレイ6に夫々排出されることから、複数
枚の原稿及びシートを扱う際にも、取り扱い易くするこ
とができる。
【0034】〔ロールホルダー〕次に上述のように構成
されたファクシミリ装置において、シートロール17aを
装填するロールホルダー16の構成についてより詳しく説
明する。図1において、シート17がプラテンローラ18に
よって矢印C方向に引き出されると、シートロール17a
は時計回り方向に回転して矢印D方向に転がろうとす
る。このため、シートロール17aからシート17を繰り出
す瞬間や、繰り出しを止めた瞬間は、シートロール17a
の挙動は極めて不安定な状態となる。
【0035】そこで上記シートロール17aが常に転がろ
うとする方向(矢印D方向)に該シートロール17aを安
定させるために、ロールホルダー16の底面は、右下がり
の傾斜が設けられている。
【0036】よって、上記シートロール17aは、自重に
よりロールホルダー16の右側壁に当接した状態で安定す
る。またシート17を搬送する場合も、上記シートロール
17aはロールホルダー16の右側壁及び底面に当接した状
態で繰り出すことができるのでシートロール17aの挙動
を安定させることができる。
【0037】(押さえ部材)上記シートロール17aのロ
ール径が大きく重量が重い場合には、慣性モーメントが
大きいことからロールホルダー16の底面の傾斜により比
較的シートロール17aの挙動は安定している。しかしな
がら、シートロール17aのロール径が小さくなるにつれ
て重量も軽くなり、ホルダー16の傾斜だけではシート17
の安定した繰り出し動作を確保することが困難になる。
そこで、ロール押さえ部材32を設けて、シートロール17
aを自重だけでなく強制的にロールホルダー17の右側壁
に押し付けるように構成されている。
【0038】上記ロール押さえ部材32は、装置本体に設
けた支持部材33との連結部に設けた支点34を中心にシー
トロール17aのロール径が最大から最小まで圧接するよ
うに回動可能に取り付けられている。上記ロール押さえ
部材32と支持部材33との間には、引張コイルバネ35が支
点34より下側を通るように架設されており、これによっ
てロール押さえ部材32は支点34を中心に反時計回り方向
に回転する方向に付勢されてシートロール17aをロール
ホルダー16の右側壁に当接するように押し付け固定す
る。
【0039】よって、上記ロール押さえ部材32によって
シートロール17aをロールホルダー16に押し付けるよう
に位置を固定させるため、シート17の繰り出し動作時に
おけるシートロール17aの挙動を安定させることがで
き、シート17の斜行やたるみを防止することができ、ジ
ャム(紙詰まり)や搬送不良の要因を低減することがで
きる。特に小径ロール時においては、シートロール17a
は自重による安定性が少ないことから、ロール押さえ部
材32による押し付けの効果は絶大である。
【0040】またロール径が大きい場合には、シートロ
ール17aの挙動は比較的安定しているためロール押さえ
部材32による押し付け力はそれほど必要がない。このた
め図3に示すように、引張コイルバネ35によって生ずる
ロール押さえ部材32を引っ張る力F1 のうち、支点34を
中心にシートロール17aに圧接する方向の成分f1 は小
さくなるようにロール押さえ部材32と引張コイルバネ35
の連結位置は調整されている。また上記シートロール17
aのロール径が大きい場合には、その重量自体でシート
17の繰り出し力が大きいので、ロール押さえ部材32によ
る押し付け力を小さくすることでシートロール17aの繰
り出し力の増加が少なくて済むことになる。
【0041】一方、ロール径が小さい場合には、シート
ロール17aの挙動が不安定になるためロール押さえ部材
32によるより大きな押し付け力が必要となる。このため
図4に示すように、引張コイルバネ35によって生ずるロ
ール押さえ部材32を引っ張る力F2 のうち、支点34を中
心にシートロール17aに圧接する方向の成分f2 は大き
くなるようにロール押さえ部材32と引張コイルバネ35の
連結位置は調整されている。また上記シートロール17a
のロール径が小さい場合には、シート17の繰り出し力は
大径ロール時に比べて小さくなるので、ロール押さえ部
材32による押し付け力を大きくしても問題はない。
【0042】よって、シートロール17aが大径時の押し
付け力を小さく、小径時の押し付け力を大きくすること
により、シートロール17aの自重の差による引き出し力
の差を必要以上に大きくすることなく、シート搬送に必
要とする駆動源の駆動力の差小さくすることができる。
これによって、駆動源の余分なエネルギーによる振動を
抑え、騒音を減少させ、シート17の搬送動作を安定させ
ることができる。
【0043】また図5に示すように、シートロール17a
のロール径が最大から最小に至るまで、該シートロール
17aが接触するロールホルダー16の右側壁から底面にか
けての帯状部分(図の斜線部)は他の内面より突出して
おり、この帯状部分にはシートロール17aとの擦れによ
る発色や傷,汚れ等を防止するため、摩擦係数の低い超
高分子量ポリエチレンシート36が貼着されている。
【0044】また上記ロールホルダー16は、A4幅とB
4幅の2種類のサイズを有するシートロール17aの使用
を想定しており、B4幅のシートロール17aを装填した
場合を基準として、A4幅のシートロール17aを装填す
る場合には、片側の側壁を基準として仕切板37の位置を
変更して使用するように構成されている。
【0045】また前記ポリエチレンシート36が貼着され
た帯状部分は、B4幅のシートロール17aの中心に対し
て対称に設けられており、A4幅のシートロール17aを
装填した場合にも2箇所で接触可能なように可能な限り
間隔をあけて設けられている。
【0046】また図7及び図8に示すように、シートロ
ール17aの交換時や、記録部B内部のメンテナンス時に
は、回転軸1aを中心に記録カバー1は約90°回転して
ロールホルダー16の上方を開放することができるように
構成されている。具体的には、図2に示す解除ボタン2
を押すことにより、図1及び図8に示すフック1bが装
置本体側のフック軸38より外れ、同時に跳ね上げバネ39
によって回転軸1aを中心に記録カバー1を所定量回転
させるように構成されている。
【0047】また前記プラテンローラ18,ガイドシャフ
ト20,駆動源を含む記録駆動ユニット40は、記録カバー
1側に取り付けられており、カッター27より上流側のシ
ート搬送路は完全に開放されるように構成されている。
【0048】また前記ロール押さえ部材32は、記録カバ
ー1に回転可能に取り付けられたアーム41に連結されて
おり、上記記録カバー1を開放した場合には、ロール押
さえ部材32のシートロール17aに対する押し付け力を解
除するように構成されている。
【0049】よって、上記記録カバー1を閉じた状態で
は、シートロール17aはロール押さえ部材32によってロ
ールホルダー16に押し付けられており、シートロール17
aの挙動を安定させることができる。また記録カバー1
の開放時には、該記録カバー1に連動してロール押さえ
部材32も押し付け状態を解除されるため、使用者がシー
トロール17aの交換作業時やメンテナンス作業時に、ロ
ール押さえ部材32が邪魔になることがなく、作業性を向
上させることができる。
【0050】(弾性部材)また図6に示すように前記ポ
リエチレンシート36とロールホルダー16との間には、シ
ート17を繰り出した時にシートロール17aに生ずるシー
ト17の斜行,たるみの発生を防止するために弾性部材で
ある発泡ポリウレタン42が設けられている。
【0051】通常、ロールホルダー16に装填されたシー
トロール17aのシート17の引き出し方向に対する軸方向
の直角度が、部品の製造・加工上ぴったりと合致するこ
とが少ない。よって、上記シートロール17aの装填時に
その自重によって上記発泡ポリウレタン42は弾性変形し
て、シート17の引き出し方向に対するシートロール17a
の軸の直角方向のずれを吸収して自動的に調整して合致
させる作用を有する。これによって、シート17の斜行,
たるみの発生を防止し、ジャムや搬送不良の要因を低減
させることができる。
【0052】また上記シートロール17aを装填した場
合、発泡ポリウレタン42によりポリエチレンシート36と
の接触面積が増加するため、ロールホルダー16との接触
部がほとんど剛体である場合に比べて、接触圧力が減少
するため引っ掻き作用が減少し、シートの擦れによる発
色,傷,汚れ等の発生を低減させることができ、更には
シートのたるみ防止の効果もある。
【0053】また上記弾性部材としては、シートロール
17aが最大重量を有する大径ロール時(重量約1.5k
g)にも弾性変形し得る範囲の弾性係数を有することが
好ましい。また上記ロールホルダー16のシートロール17
aと接触する帯状部分は、B4幅のシートロール17aの
中央に関して対称なため、ロール押さえ部材32は、幅が
約25mmで上記B4幅のシートロール17aの中央部を圧
接するように構成されており、シート17が繰り出されて
回転する際にシートロール17aの挙動が安定するように
構成されている。
【0054】〔カール矯正動作〕次に前記ロールホルダ
ー16に装填されたシートロール17aより引き出されたシ
ート17を搬送する際のカール矯正動作について図3及び
図4を参照して説明する。ガイドシャフト20がシート17
をデカールシャフト19に巻き付ける角度は、シート17に
加わるテンションに応じて変化するように構成されてい
る。上記シート17にかかるテンションは、ロールホルダ
ー16とシートロール17aの接触部に生ずる摩擦抵抗によ
り生ずる。上記シートロール17aのロール径が大きく重
量が重い場合には大きな摩擦抵抗が生じ、シート17が繰
り出されてシートロール17aの重量が減少するにつれて
上記摩擦抵抗も減少する。
【0055】即ち、シート17には、シートロール17aの
ロール径が大きい時には、大きなテンションがかかり、
ロール径が小さい場合には小さなテンションがかかる。
また上記ガイドシャフト20は、ガイドアーム21に取り付
けられた図示しない付勢バネによって図1の矢印方向に
付勢されている。
【0056】図3に示すように、シートロール17aのロ
ール径が大きい時には、シート17にかかるテンションT
1 も大きいため、ガイドシャフト20がシート17をデカー
ルシャフト19に巻き付ける角度θ1 と比較的大きく、従
ってカール矯正効果はそれほど大きくはない。
【0057】一方、図4に示すようにシートロール17a
のロール径が小さくなると、シート17にかかるテンショ
ンT2 は小さくなり、ガイドシャフト20がシート17をデ
カールシャフト19に巻き付ける角度θ2 と小さくなり、
従って大きなカール矯正効果を得ることになる。
【0058】即ち、シートロール17aのロール径が大き
くシート17のカールが小さい場合にはカール矯正効果は
小さく、ロール径が小さくシート17のカールが大きい場
合にはカール矯正効果を大きくなるように構成されてい
る。
【0059】よって、ロール径によって異なるシート17
のカール状態を、該シート17のカールの度合に応じて適
正に矯正することが可能である。また前述したように、
シート17をシート排出トレイ6に平面状に排出すること
により排出後もその巻きぐせ矯正効果を維持することが
できる。
【0060】尚、本実施例では、記録手段として感熱記
録方式を採用し、シート17として感熱シートを用いた
が、シート17として普通紙を用いこれにインクシートを
合わせて用いた熱転写記録方式を採用することも可能で
ある。
【0061】
【発明の効果】本発明は、前述したように、シートを記
録面をした向きにしたまま、シート積載手段上に平面状
に排出されて積載されるため、複数枚のシートを積載し
てもシートにカールが付与されることなく、しかも順序
性を保ったまま回収することができ、排出されたシート
のハンドリングを向上させることができる。
【0062】また巻きぐせ矯正手段における巻きぐせ矯
正力は、シートロールのロール径に応じて変化させるこ
とにより、シートの巻きぐせの度合に応じて巻きぐせを
矯正することが可能となり、シートを水平若しくは傾斜
させた状態で排出することにより排出後もその巻きぐせ
矯正効果を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファクシミリ装置全体の概略構成を示す断面図
である。
【図2】ファクシミリ装置の外観構成を示す斜視図であ
る。
【図3】大径ロール時のカール矯正動作を示す説明図で
ある。
【図4】小径ロール時のカール矯正動作を示す説明図で
ある。
【図5】ロールホルダーの構成を示す斜視図である。
【図6】ロールホルダーの断面図である。
【図7】ファクシミリ装置の記録部のカバーを開放した
状態を示す斜視図である。
【図8】ファクシミリ装置の記録部のカバーを開放した
状態を示す断面図である。
【図9】従来のファクシミリ装置の構成を示す断面図で
ある。
【図10】シートの巻きぐせを示す説明図である。
【符号の説明】
A…読取部 B…記録部 1…記録カバー 2…解除ボタン 3…操作パネル 4…ハンドセット 5…原稿排出トレイ 6…シート排出トレイ 7a…押圧片 7b…予備搬送ローラ 8a…分離ローラ 8b…ブレーキローラ 9a…原稿搬送ローラ 9b,10b,28b,29b…従動ローラ 10a…原稿排出ローラ 11…原稿読取位置 12…光源 13…ミラー 14…レンズ 15…光電変換素子 16…ロールホルダー 17…シート 17a…シートロール 18…プラテンローラ 19…デカールシャフト 20…ガイドシャフト 21…ガイドアーム 22…支軸 23a,23b…シートガイド 24…反射型フォトセンサー 25…記録ヘッド 26…圧接バネ 27…カッター 27a…固定刃 27b…駆動刃 28a,29a…シート排出ローラ 30…排出経路 31a…アクチュエータ 31b…フォトインタラプタ 32…ロール押さえ部材 33…支持部材 34…支点 35…引張コイルバネ 36…ポリエチレンシート 37…仕切板 38…フック軸 39…跳ね上げバネ 40…記録駆動ユニット 41…アーム 42…発泡ポリウレタン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状に巻き取られたシートロールよ
    り引き出した長尺状シートに画像情報に応じて記録を行
    う記録手段と、 前記シートロールを装填保持するための保持部材と、 前記シートを搬送するための搬送手段と、 前記シートの巻きぐせを矯正するための巻きぐせ矯正手
    段と、 前記シートを所定位置で切断するための切断手段と、 前記切断後のシートを排出するための排出手段と、 前記排出手段により排出されたシートを積載するための
    シート積載手段とを有し、 前記記録手段は、シートの下面側に記録を行い、排出手
    段は記録面を下向きにしたままシートを搬送してシート
    積載手段に排出して積載することを特徴とする記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記巻きぐせ矯正手段における巻きぐせ
    矯正力は、シートロールのロール径に応じて変化させ、
    かつシート積載手段は水平若しくは傾斜させて配置した
    ことを特徴とした請求項1記載の記録装置。
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