JPH05319636A - シートロール保持装置及び前記シートロール保持装置を有する記録装置 - Google Patents

シートロール保持装置及び前記シートロール保持装置を有する記録装置

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JPH05319636A
JPH05319636A JP4146743A JP14674392A JPH05319636A JP H05319636 A JPH05319636 A JP H05319636A JP 4146743 A JP4146743 A JP 4146743A JP 14674392 A JP14674392 A JP 14674392A JP H05319636 A JPH05319636 A JP H05319636A
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JP
Japan
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sheet
roll
sheet roll
recording
pressing member
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JP4146743A
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Yasuhiro Matsumoto
保宏 松本
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/40Type of handling process
    • B65H2301/41Winding, unwinding
    • B65H2301/413Supporting web roll
    • B65H2301/4137Supporting web roll on its outer circumference

Landscapes

  • Facsimiles In General (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Unwinding Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】シート繰り出し動作時におけるシートロールの
挙動を安定させること。 【構成】ロール押さえ部材32は、支持部材33との連結部
に設けた支点34を中心にシートロール17aのロール径が
最大から最小に至るまで圧接するように回動可能に取り
付けられている。上記ロール押さえ部材32は、該ロール
押さえ部材32と支持部材33との間に連結された引張コイ
ルバネ35によって付勢されて、シートロール17aをロー
ルホルダー16の右側壁に当接するように押し付けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置やプ
リンタ等の記録装置に適用されるシートロール保持装置
に係り、更に詳しくはロール状に巻き取られたシートロ
ールより長尺状シートを引き出して搬送を行うシートロ
ール保持装置、及びそのシートロール保持装置を有する
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ,ファクシミリ等の記録
装置にあっては、長尺状のシートを巻芯にロール状に巻
き付けたシートロールを用いるものが多く、上記シート
ロールより引き出されたシートをプラテンローラにより
搬送して、このプラテンローラを押圧する記録ヘッドに
より画像情報に応じて画像が形成されるように構成され
ている。
【0003】上記記録装置の一例として図9に示すファ
クシミリ装置の記録部を参照して説明する。図9におい
て、ロールホルダー74には、熱により発色する長尺状の
感熱シートを巻き付けたシートロール75aが装填されて
おり、上記ロールホルダー74は上部が開放された形状を
有しており、装置本体71の奥側に配置されている。上記
ロールホルダー74に装填されたシートロール75aは、該
シートロール75aの外周面とホルダー74の内面とが接触
することで摩擦抵抗を生ずる。
【0004】即ち、上記シートロール75aよりシート75
が引き出される時に、シートロール75aの重量が重いと
きは大きな摩擦抵抗が生じ、シート75が引き出されてシ
ートロール75aの重量が減少するにつれて上記摩擦抵抗
は減少する。この摩擦抵抗は、シート75が引き出される
時の該シート75にテンションを付与する作用を有してお
り、摩擦抵抗の大小に比例して引き出されるシート75に
かかるテンションも変化する。
【0005】前記シート75に所定画像を記録するための
記録手段76の構成は、プラテンローラ76aと記録ヘッド
76bとを有してなる。上記プラテンローラ76aは硬質ゴ
ム等の摩擦係数の高い部材をローラ状に形成したものを
装置本体71に回動可能に取り付けたものであり、これを
図示しない駆動源により駆動することによりシート75が
搬送されるように構成されている。
【0006】上記記録ヘッド76bは、画像情報に応じて
前記シート75を加熱することにより、該シート75に画像
を形成するものであり、シート75を介してプラテンロー
ラ76aを押圧するように構成されている。具体的には、
軸76cにより蓋体72に回動可能に取り付けられ、この蓋
体72を閉じたときに圧縮バネ76dによってプラテンロー
ラ76aを押圧するように構成されている。従って、プラ
テンローラ76aと記録ヘッド76b間にシート75を挿通し
た状態でプラテンローラ76aを回転させると、シート75
が搬送されるものである。
【0007】本実施例における記録ヘッド76bは、シー
ト75と接触する面に、通電により発熱する多数の発熱素
子をシート75の幅方向に配列した、いわゆるライン型の
サーマルヘッドを使用しており、前記発熱素子へ画像情
報に応じた通電を行うことによりシート75を選択的に加
熱して発色させて記録を行うものである。
【0008】次にカッター77は、固定刃77aと駆動刃77
bを有する回転式カッターが使用されている。具体的に
は、固定刃77aは装置本体71に固定されており、駆動刃
77bは軸77cを中心として回動可能に取り付けられてお
り、前記駆動刃77bが駆動手段によって回動すると、固
定刃77aと擦れ合ってシート75をカットするものであ
る。上記駆動刃77bは、プラテンローラ76aを駆動する
駆動源により駆動すること、或いは他の独立した駆動源
により駆動することも可能である。
【0009】前記カッター77でカットされたシート75
は、図示しない駆動手段によって駆動する排出ローラ対
78によってスタッカ79に排出されるが、前記シート75は
巻芯75bに巻き付けられていたために、シートロール75
aより引き出された状態では巻きぐせ(以下『カール』
と言う)が生じている。
【0010】上記カールは、シートロール75aのロール
径によって異なる。例えば、ロール径が大きいときに発
生するカールは、図10(a)に示すようにカールの高さ
hが小さく、ロール径が小さくなると前記カールの高さ
hは大きくなり、更に図10(b)に示すように丸まって
しまう。
【0011】そこで、前記カールを矯正するために巻き
ぐせ矯正機構(以下『デカール機構』と言う)Eを装備
しており、シート75は上記デカール機構Eを通過する際
にカールが矯正される。即ち、デカールシャフト72に対
してガイドシャフト73の位置が移動可能に構成されてお
り、シート75は上記両シャフト72,73によってガイドさ
れる際にカールと逆方向にくせを付けられることによっ
てカールが矯正されるものである。
【0012】また上記ガイドシャフト73は、図示しない
付勢手段によってシート75に付勢されており、ロールホ
ルダー74に大径ロール75aを装填した場合と、小径ロー
ル75aを装填した場合とでカール矯正効果が異なるよう
に構成されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、シート75はシートロール75aの上側
より引き出されており、該シート75の引き出し方向とロ
ールホルダー74内でシートロール75aの転がる方向が一
致しているが、上記シートロール75aの下側よりシート
75を引き出す場合には、該ロールが自重により転がろう
とする方向(図面右方向)とシート75の引き出しによっ
て転がろうとする方向(図面左方向)は相反するため、
シートロール75aの挙動が極めて不安定となる。特にシ
ート75が繰り出されてシートロール75aのロール径が小
さくなった場合に不安定となり易い。この結果、シート
75の斜行やたるみを生じて、ジャム(紙詰まり)や搬送
不良の要因となるおそれがあった。
【0014】上記シートロール75aの挙動を安定させる
ために、シート75の引き出しによって転がる方向にシー
トロール75aを押さえるためにバネ等により付勢された
押さえ部材を設ける場合には、シートロール75aが大径
時に押さえ部材の変位が最大となるため、押し付け力も
最大となり、シートロール75aの自重による引き出し力
も最大となるため搬送手段の駆動力が必要以上に大きく
なる。また小径時のシートロール75aと比較してシート
75の搬送に必要な駆動力の差が大きすぎると駆動源の振
動が大きくなり、騒音も大きくなる。よって、シート75
の搬送動作が不安定となり、画像品位の低下する要因に
なるおそれがある。
【0015】また上記押さえ部材は、常時シートロール
75aをロールホルダー74に押し付けた状態にあるため、
蓋体72を開放してシートロール75aを交換する場合や記
録部内のメンテナンス作業を行う場合に、押さえ部材が
邪魔となって作業がし難くなるおそれがあった。
【0016】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、シートの繰り出し動作時におけるシートロールの
挙動を安定させたシートロール保持装置及び前記シート
ロール保持装置を有する記録装置を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決し、以下に述べる実施例に適用される代表的な手段
は、長尺状のシートをロール状に巻き付けたシートロー
ルを装填保持するための保持部材と、前記保持部材に装
填されたシートロールの下側より引き出したシートを搬
送するための搬送手段と、前記シートロールを保持部材
内で定位置に押し付けるための押さえ部材とを有し、前
記押さえ部材によってシートロールを押し付ける位置
は、シートを引き出した際にシートロールが保持部材内
を転がって安定した位置であることを特徴とする。
【0018】
【作用】上記構成によれば、保持部材に装填されたシー
トロールの下側より引き出されたシートを搬送手段によ
り搬送する。このとき押さえ部材によりシートが引き出
される際に保持部材内を転がって安定する位置にシート
ロールを押し付けているため、シートロールの挙動を安
定させることができる。
【0019】
【実施例】次に前記手段をファクシミリ装置に適用した
本発明の一実施例を説明する。図1はファクシミリ装置
全体の概略構成を示す断面図、図2はファクシミリ装置
の外観構成を示す斜視図、図3は大径ロール時のシート
搬送動作を示す説明図、図4は小径ロール時のシート搬
送動作を示す説明図、図5はロールホルダーの構成を示
す斜視図、図6はロールホルダーの断面図、図7はファ
クシミリ装置の記録部のカバーを開放した状態を示す斜
視図、図8はファクシミリ装置の記録部のカバーを開放
した状態を示す断面図である。
【0020】〔外観構成〕このファクシミリ装置は、装
置本体内に原稿画像を読み取る読取部A及び画像情報に
応じてシートに記録を行う記録部Bを有してなる。図2
に示すように原稿台を兼用する記録カバー1は、上記記
録部Bの上面を覆う蓋体として装置本体に開閉可能に取
り付けられており、解除ボタン2を押すことにより記録
部上面を開放するように構成されている。また3はテン
キー,ファンクションキー,表示部等を装備した操作パ
ネルであり、その下部には上記読取部Aが配置されてい
る。また4はハンドセットであり、5は読取後の原稿を
排出するための原稿排出トレイ、6は記録後のシートを
排出するためのシート排出トレイである。以下、上記フ
ァクシミリ装置の各部の概略構成について説明する。
【0021】〔読取部A〕図1において、操作パネル3
の下部には読取部Aが配置されている。前記記録カバー
1の上面に複数枚の原稿を画像面を下側にしてセット
し、操作パネル3を操作して読み取り動作が開始され
る。以下、各部の構成について詳述する。
【0022】(原稿搬送手段)前記記録カバー1にセッ
トした複数枚の原稿のうち、下から数枚の原稿が押圧片
7a及び予備搬送ローラ7bによって下流側に搬送さ
れ、分離ローラ8a及びブレーキローラ8bにより構成
されるADF(自動原稿給送装置)により最下位の原稿
より一枚ずつ分離搬送されるように構成されている。上
記分離された原稿は、原稿搬送ローラ9a及び従動ロー
ラ9bと原稿排出ローラ10a及び従動ローラ10bによっ
て原稿読取位置11に搬送される。
【0023】(読取手段)上記原稿読取位置11に搬送さ
れた原稿は、光源12により光照射され、反射光がミラー
13,レンズ14,CCD等の光電変換素子15によって電気
信号に変換される。上記画像情報は、コピーモードの場
合には、自己の記録部Bに転送され、ファクシミリモー
ドの場合には他機の記録部に送信されるように構成され
ている。
【0024】(原稿積載部材)画像読取後の原稿は、原
稿排出ローラ10a及び従動ローラ10bによって、装置外
(図面左側)に設けられた原稿排出トレイ5に画像面を
下にして順次排出され積載される。
【0025】〔記録部B〕記録部Bは、前述したように
原稿台を兼用する記録カバー1を蓋体としてその下部に
配置されている。以下各部の構成について詳述する。
【0026】(保持部材)装置本体の右側所定位置に
は、上面が開放された形状を有する落とし込み式のロー
ルホルダー16が設けられており、このロールホルダー16
には長尺状の感熱シート17をロール状に巻き付けたシー
トロール17aが装填されている。上記シート17は、ロー
ルホルダー16に装填されたシートロール17aの下側より
引き出される。
【0027】(搬送手段)上記シートロール16より引き
出されたシート17は、図示しない駆動源によって駆動さ
れるプラテンローラ18によって搬送される。このプラテ
ンローラ18は、シート17との摩擦によって該シート17を
搬送するものであり、例えばシリコンゴム等を用いたゴ
ムローラよりなる。
【0028】(巻きぐせ矯正手段)また上記シートロー
ル16より繰り出されたシート17は、ロール状に巻き付け
られていたため、巻きぐせ(以下『カール』と言う)が
付いている。このカールを矯正するためにデカールシャ
フト19及びガイドシャフト20よりなるカール矯正機構が
設けられている。上記ガイドシャフト20はガイドアーム
21を介して支軸22を中心に回動可能に取り付けられてお
り、このガイドシャフト20によってシート17をデカール
シャフト19に巻き付ける角度を調整してカールを矯正す
るように構成されている。上記カール矯正機構を通過し
たシート17は、上下に設けられたシートガイド23a,23
b間を通過して記録手段に導かれる。また上記シートガ
イド23a,23bには、シート17の裏面側の白色及び黒色
のエンドマークを検知するための反射型フォトセンサー
24が設けられており、シート17の残量を検知するもので
ある。
【0029】(記録手段)上記カール矯正機構を経てカ
ールが矯正されて搬送されたシート17は、画像情報に応
じて記録ヘッド25によって下側より記録が行われる。上
記記録ヘッド25としては、画像情報に応じて発熱する発
熱素子をシートの幅方向に配列したサーマルヘッドが用
いられており、圧接バネ26によってプラテンローラ18に
約3kgfの力で押圧されている。コピーモード若しく
はファクシミリモードの受信動作によって、図示しない
制御部より画像信号が送信されると、上記記録ヘッド25
よりシート17の下側より熱を印加して画像情報が記録さ
れる。
【0030】(切断手段)画像記録後のシート17は、頁
単位にカッター27によって切断される。このカッター27
は、固定刃27aと駆動刃27bを有する回転式カッターが
使用されている。具体的には、固定刃27aは装置本体に
固定されており、駆動刃27bは軸27cを中心として回動
可能に取り付けられており、前記駆動刃27bが駆動手段
によって回動すると、固定刃27aと擦れ合ってシート17
をカットするものである。
【0031】(排出手段)切断後のシート17は、記録面
を下側にしたままシート排出ローラ28a,29a及び従動
ローラ28b,29bに夫々挟持されて搬送される。上記シ
ート排出ローラ対28a,28bとシート排出ローラ対29
a,29b間の排出経路30には、シート17を検知するため
のアクチュエータ31a及びフォトインタラプタ31bが設
けられている。上記フォトインタラプタ31bは、発光素
子と受光素子を一体としたものであり、シート17が排出
経路30を通過する際にアクチュエータ31aを揺動させて
フォトインタラプタ31bの出力を変化することで、シー
ト17の通過を検知するように構成されている。
【0032】(シート積載手段)上記シート排出ローラ
対29a,29bによって搬送されたシート17は、装置外
(図面左側)に設けられたシート排出トレイ6に記録面
を下側にしたまま平面状に排出され、次頁以降のシート
17も同様にして順次積載される。上記シート排出トレイ
6は水平面に対して約10°の角度で左斜め上方に傾斜し
ており、排出後のシート17の順序を揃え易くなってい
る。
【0033】よって、シート17を記録面を下向きにした
まま、シート排出トレイ6上に平面状に排出することに
より、排出後のシート17を安定した状態でトレイ上に積
載することができ、また複数枚のシート17を積載しても
シート17にカールが付与されることなく、しかも順序性
を保ったまま回収することができるので、排出されたシ
ート17のハンドリングを向上させることができる。
【0034】また前記原稿排出トレイ5と上記シート排
出トレイ6は装置本体の同一側面(図面左側)に装着さ
れているため、設置面に対する装置の投影面積を減少さ
せて省スペース化を図ることができる。よって、装置を
棚や机上等に置いても使い勝手に優れており、原稿及び
シートの積載性も安定した状態で良好に維持することが
できる。また前述したように、原稿及びシートは画像面
を下側にして順序性を維持しながら原稿排出トレイ5及
びシート排出トレイ6に夫々排出されることから、複数
枚の原稿及びシートを扱う際にも、取り扱い易くするこ
とができる。
【0035】〔ロールホルダー〕次に上述のように構成
されたファクシミリ装置において、シートロール17aを
装填するロールホルダー16の構成についてより詳しく説
明する。図1において、シート17がプラテンローラ18に
よって矢印C方向に引き出されると、シートロール17a
は時計回り方向に回転して矢印D方向に転がろうとす
る。このため、シートロール17aからシート17を繰り出
す瞬間や、繰り出しを止めた瞬間は、シートロール17a
の挙動は極めて不安定な状態となる。
【0036】そこで上記シートロール17aが常に転がろ
うとする方向(矢印D方向)に該シートロール17aを安
定させるために、ロールホルダー16の底面は、右下がり
の傾斜が設けられている。
【0037】よって、上記シートロール17aは、自重に
よりロールホルダー16の右側壁に当接した状態で安定す
る。またシート17を搬送する場合も、上記シートロール
17aはロールホルダー16の右側壁及び底面に当接した状
態で繰り出すことができるのでシートロール17aの挙動
を安定させることができる。
【0038】(押さえ部材)上記シートロール17aのロ
ール径が大きく重量が重い場合には、慣性モーメントが
大きいことからロールホルダー16の底面の傾斜により比
較的シートロール17aの挙動は安定している。しかしな
がら、シートロール17aのロール径が小さくなるにつれ
て重量も軽くなり、ホルダー16の傾斜だけではシート17
の安定した繰り出し動作を確保することが困難になる。
そこで、ロール押さえ部材32を設けて、シートロール17
aを自重だけでなく強制的にロールホルダー17の右側壁
に押し付けるように構成されている。
【0039】上記ロール押さえ部材32は、装置本体に設
けた支持部材33との連結部に設けた支点34を中心にシー
トロール17aのロール径が最大から最小まで圧接するよ
うに回動可能に取り付けられている。上記ロール押さえ
部材32と支持部材33との間には、引張コイルバネ35が支
点34より下側を通るように架設されており、これによっ
てロール押さえ部材32は支点34を中心に反時計回り方向
に回転する方向に付勢されてシートロール17aをロール
ホルダー16の右側壁に当接するように押し付け固定す
る。
【0040】よって、上記ロール押さえ部材32によって
シートロール17aをロールホルダー16に押し付けるよう
に位置を固定させるため、シート17の繰り出し動作時に
おけるシートロール17aの挙動を安定させることがで
き、シート17の斜行やたるみを防止することができ、ジ
ャム(紙詰まり)や搬送不良の要因を低減することがで
きる。特に小径ロール時においては、シートロール17a
は自重による安定性が少ないことから、ロール押さえ部
材32による押し付けの効果は絶大である。
【0041】またロール径が大きい場合には、シートロ
ール17aの挙動は比較的安定しているためロール押さえ
部材32による押し付け力はそれほど必要がない。このた
め図3に示すように、引張コイルバネ35によって生ずる
ロール押さえ部材32を引っ張る力F1 のうち、支点34を
中心にシートロール17aに圧接する方向の成分f1 は小
さくなるようにロール押さえ部材32と引張コイルバネ35
の連結位置は調整されている。また上記シートロール17
aのロール径が大きい場合には、その重量自体でシート
17の繰り出し力が大きいので、ロール押さえ部材32によ
る押し付け力を小さくすることでシートロール17aの繰
り出し力の増加が少なくて済むことになる。
【0042】一方、ロール径が小さい場合には、シート
ロール17aの挙動が不安定になるためロール押さえ部材
32によるより大きな押し付け力が必要となる。このため
図4に示すように、引張コイルバネ35によって生ずるロ
ール押さえ部材32を引っ張る力F2 のうち、支点34を中
心にシートロール17aに圧接する方向の成分f2 は大き
くなるようにロール押さえ部材32と引張コイルバネ35の
連結位置は調整されている。また上記シートロール17a
のロール径が小さい場合には、シート17の繰り出し力は
大径ロール時に比べて小さくなるので、ロール押さえ部
材32による押し付け力を大きくしても問題はない。
【0043】よって、シートロール17aが大径時の押し
付け力を小さく、小径時の押し付け力を大きくすること
により、シートロール17aの自重の差による引き出し力
の差を必要以上に大きくすることなく、シート搬送に必
要とする駆動源の駆動力の差小さくすることができる。
これによって、駆動源の余分なエネルギーによる振動を
抑え、騒音を減少させ、シート17の搬送動作を安定させ
ることができる。
【0044】また図5に示すように、シートロール17a
のロール径が最大から最小に至るまで、該シートロール
17aが接触するロールホルダー16の右側壁から底面にか
けての帯状部分(図の斜線部)は他の内面より突出して
おり、この帯状部分にはシートロール17aとの擦れによ
る発色や傷,汚れ等を防止するため、摩擦係数の低い超
高分子量ポリエチレンシート36が貼着されている。
【0045】また上記ロールホルダー16は、A4幅とB
4幅の2種類のサイズを有するシートロール17aの使用
を想定しており、B4幅のシートロール17aを装填した
場合を基準として、A4幅のシートロール17aを装填す
る場合には、片側の側壁を基準として仕切板37の位置を
変更して使用するように構成されている。
【0046】また前記ポリエチレンシート36が貼着され
た帯状部分は、B4幅のシートロール17aの中心に対し
て対称に設けられており、A4幅のシートロール17aを
装填した場合にも2箇所で接触可能なように可能な限り
間隔をあけて設けられている。
【0047】また図7及び図8に示すように、シートロ
ール17aの交換時や、記録部B内部のメンテナンス時に
は、回転軸1aを中心に記録カバー1は約90°回転して
ロールホルダー16の上方を開放することができるように
構成されている。具体的には、図2に示す解除ボタン2
を押すことにより、図1及び図8に示すフック1bが装
置本体側のフック軸38より外れ、同時に跳ね上げバネ39
によって回転軸1aを中心に記録カバー1を所定量回転
させるように構成されている。
【0048】また前記プラテンローラ18,ガイドシャフ
ト20,駆動源を含む記録駆動ユニット40は、記録カバー
1側に取り付けられており、カッター27より上流側のシ
ート搬送路は完全に開放されるように構成されている。
【0049】また前記ロール押さえ部材32は、記録カバ
ー1に回転可能に取り付けられたアーム41に連結されて
おり、上記記録カバー1を開放した場合には、ロール押
さえ部材32のシートロール17aに対する押し付け力を解
除するように構成されている。
【0050】よって、上記記録カバー1を閉じた状態で
は、シートロール17aはロール押さえ部材32によってロ
ールホルダー16に押し付けられており、シートロール17
aの挙動を安定させることができる。また記録カバー1
の開放時には、該記録カバー1に連動してロール押さえ
部材32も押し付け状態を解除されるため、使用者がシー
トロール17aの交換作業時やメンテナンス作業時に、ロ
ール押さえ部材32が邪魔になることがなく、作業性を向
上させることができる。
【0051】(弾性部材)また図6に示すように前記ポ
リエチレンシート36とロールホルダー16との間には、シ
ート17を繰り出した時にシートロール17aに生ずるシー
ト17の斜行,たるみの発生を防止するために弾性部材で
ある発泡ポリウレタン42が設けられている。
【0052】通常、ロールホルダー16に装填されたシー
トロール17aのシート17の引き出し方向に対する軸方向
の直角度が、部品の製造・加工上ぴったりと合致するこ
とが少ない。よって、上記シートロール17aの装填時に
その自重によって上記発泡ポリウレタン42は弾性変形し
て、シート17の引き出し方向に対するシートロール17a
の軸の直角方向のずれを吸収して自動的に調整して合致
させる作用を有する。これによって、シート17の斜行,
たるみの発生を防止し、ジャムや搬送不良の要因を低減
させることができる。
【0053】また上記シートロール17aを装填した場
合、発泡ポリウレタン42によりポリエチレンシート36と
の接触面積が増加するため、ロールホルダー16との接触
部が剛体である場合に比べて、接触圧力が減少するため
引っ掻き作用が減少し、シートの擦れによる発色,傷,
汚れ等の発生を低減させることができ、更にはシートの
たるみ防止の効果もある。
【0054】また上記弾性部材としては、シートロール
17aが最大重量を有する大径ロール時(重量約1.5k
g)にも弾性変形し得る範囲の弾性係数を有することが
好ましい。また上記ロールホルダー16のシートロール17
aと接触する帯状部分は、B4幅のシートロール17aの
中央に関して対称なため、ロール押さえ部材32は、幅が
約25mmで上記B4幅のシートロール17aの中央部を圧
接するように構成されており、シート17が繰り出されて
回転する際にシートロール17aの挙動が安定するように
構成されている。
【0055】〔カール矯正動作〕次に前記ロールホルダ
ー16に装填されたシートロール17aより引き出されたシ
ート17を搬送する際のカール矯正動作について図3及び
図4を参照して説明する。ガイドシャフト20がシート17
をデカールシャフト19に巻き付ける角度は、シート17に
加わるテンションに応じて変化するように構成されてい
る。上記シート17にかかるテンションは、ロールホルダ
ー16とシートロール17aの接触部に生ずる摩擦抵抗によ
り生ずる。上記シートロール17aのロール径が大きく重
量が重い場合には大きな摩擦抵抗が生じ、シート17が繰
り出されてシートロール17aの重量が減少するにつれて
上記摩擦抵抗も減少する。
【0056】即ち、シート17には、シートロール17aの
ロール径が大きい時には、大きなテンションがかかり、
ロール径が小さい場合には小さなテンションがかかる。
また上記ガイドシャフト20は、ガイドアーム21に取り付
けられた図示しない付勢バネによって図1の矢印方向に
付勢されている。
【0057】図3に示すように、シートロール17aのロ
ール径が大きい時には、シート17にかかるテンションT
1 も大きいため、ガイドシャフト20がシート17をデカー
ルシャフト19に巻き付ける角度θ1 と比較的大きく、従
ってカール矯正効果はそれほど大きくはない。
【0058】一方、図4に示すようにシートロール17a
のロール径が小さくなると、シート17にかかるテンショ
ンT2 は小さくなり、ガイドシャフト20がシート17をデ
カールシャフト19に巻き付ける角度θ2 と小さくなり、
従って大きなカール矯正効果を得ることになる。
【0059】即ち、シートロール17aのロール径が大き
くシート17のカールが小さい場合にはカール矯正効果は
小さく、ロール径が小さくシート17のカールが大きい場
合にはカール矯正効果を大きくなるように構成されてい
る。
【0060】よって、ロール径によって異なるシート17
のカール状態を、該シート17のカールの度合に応じて適
正に矯正することが可能である。また前述したように、
シート17をシート排出トレイ6に平面状に排出すること
により排出後もその巻きぐせ矯正効果を維持することが
できる。
【0061】尚、本実施例では、記録手段として感熱記
録方式を採用し、シート17として感熱シートを用いた
が、シート17として普通紙を用いこれにインクシートを
合わせて用いた熱転写記録方式を採用することも可能で
ある。
【0062】
【発明の効果】本発明は前述したように、押さえ部材に
よってシートロールを保持部材に押し付けるように位置
を固定させるため、シートの繰り出し動作時におけるシ
ートロールの挙動を安定させることができ、シートの斜
行やたるみを防止することができ、ジャム(紙詰まり)
や搬送不良の要因を低減することができる。特に小径ロ
ール時においては、シートロールは自重による安定性が
少ないことから、前記押さえ部材による押し付けの効果
は絶大となる。
【0063】また前記押さえ部材の押し付け力を、シー
トロールが大径時に小さく、小径時に大きくすることに
より、シートロールの自重の差によるシート引き出し力
の差を必要以上に大きくすることなく、シート搬送に必
要とする駆動源の駆動力の差小さくすることができる。
これによって、駆動源の余分なエネルギーによる振動を
抑え、騒音を減少させ、シートの搬送動作を安定させる
ことができる。
【0064】更に前記押さえ部材は、記録カバーを閉じ
た状態では、シートロールを保持部材に押し付け、記録
カバーの開放時には、該記録カバーに連動して押し付け
状態を解除することにより、使用者がシートロールの交
換作業時やメンテナンス作業時に、押さえ部材が邪魔に
なることがなく、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファクシミリ装置全体の概略構成を示す断面図
である。
【図2】ファクシミリ装置の外観構成を示す斜視図であ
る。
【図3】大径ロール時のカール矯正動作を示す説明図で
ある。
【図4】小径ロール時のカール矯正動作を示す説明図で
ある。
【図5】ロールホルダーの構成を示す斜視図である。
【図6】ロールホルダーの断面図である。
【図7】ファクシミリ装置の記録部のカバーを開放した
状態を示す斜視図である。
【図8】ファクシミリ装置の記録部のカバーを開放した
状態を示す断面図である。
【図9】従来のファクシミリ装置の構成を示す断面図で
ある。
【図10】シートの巻きぐせを示す説明図である。
【符号の説明】
A…読取部 B…記録部 1…記録カバー 2…解除ボタン 3…操作パネル 4…ハンドセット 5…原稿排出トレイ 6…シート排出トレイ 7a…押圧片 7b…予備搬送ローラ 8a…分離ローラ 8b…ブレーキローラ 9a…原稿搬送ローラ 9b,10b,28b,29b…従動ローラ 10a…原稿排出ローラ 11…原稿読取位置 12…光源 13…ミラー 14…レンズ 15…光電変換素子 16…ロールホルダー 17…シート 17a…シートロール 18…プラテンローラ 19…デカールシャフト 20…ガイドシャフト 21…ガイドアーム 22…支軸 23a,23b…シートガイド 24…反射型フォトセンサー 25…記録ヘッド 26…圧接バネ 27…カッター 27a…固定刃 27b…駆動刃 28a,29a…シート排出ローラ 30…排出経路 31a…アクチュエータ 31b…フォトインタラプタ 32…ロール押さえ部材 33…支持部材 34…支点 35…引張コイルバネ 36…ポリエチレンシート 37…仕切板 38…フック軸 39…跳ね上げバネ 40…記録駆動ユニット 41…アーム 42…発泡ポリウレタン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状のシートをロール状に巻き付けた
    シートロールを装填保持するための保持部材と、 前記保持部材に装填されたシートロールの下側より引き
    出したシートを搬送するための搬送手段と、 前記シートロールを保持部材内で定位置に押し付けるた
    めの押さえ部材とを有し、 前記押さえ部材によってシートロールを押し付ける位置
    は、シートを引き出した際にシートロールが保持部材内
    を転がって安定した位置であることを特徴とするシート
    ロール保持装置。
  2. 【請求項2】 前記押さえ部材による押し付け力は、大
    径時のシートロールでは小さく、小径時のシートロール
    では大きくなることを特徴とする請求項1記載のシート
    ロール保持装置。
  3. 【請求項3】 前記押さえ部材は、シートロールを交換
    する際に開閉するカバーに連動して押し付け・押し付け
    解除することを特徴とする請求項1記載のシートロール
    保持装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1記載のシートロール保持装
    置と、 前記シートロール保持装置により搬送されたシートに画
    像情報に応じて記録を行う記録手段と、を有することを
    特徴とした記録装置。
JP4146743A 1992-05-14 1992-05-14 シートロール保持装置及び前記シートロール保持装置を有する記録装置 Pending JPH05319636A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009096595A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Seiko Epson Corp ロール紙供給装置およびロール紙プリンタ

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