JP3396054B2 - ダブルリードフレーム並びにそれを用いたチョークコイル及びその製造方法 - Google Patents

ダブルリードフレーム並びにそれを用いたチョークコイル及びその製造方法

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JP3396054B2
JP3396054B2 JP12533793A JP12533793A JP3396054B2 JP 3396054 B2 JP3396054 B2 JP 3396054B2 JP 12533793 A JP12533793 A JP 12533793A JP 12533793 A JP12533793 A JP 12533793A JP 3396054 B2 JP3396054 B2 JP 3396054B2
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孝一 歳桃
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  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中央の送りリード条に
送り穴とV字溝を設け、送りリード条の両側に、磁性コ
アを載置しコイルを形成する、U字形磁性コアを載置す
る対となるリード片を支持する外側リード条と送りリー
ド条と、外側リード条を支持する中央の送りリード条と
外側リード条をつなぎ間にリード片を配置した支持リー
ドからなるダブルリードフレームと、ダブルリードフレ
ームを用いて電子回路に実装してノーマルモードの電磁
ノイズやコモンモードの電磁ノイズを抑制するノーマル
モードチョークコイル及びコモンモードチョークコイル
を形成するダブルリードフレーム並びにこれを用いたチ
ョークコイル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リードフレームを用いたチョーク
コイルはノーマルモードチョークコイルのみしか作るこ
とが出来ず、ノーマルモードチョークコイルを製造する
ときノーマルモードチョークコイルのリード端子を形成
するリードフレームは、燐青銅等の電気良伝導材の薄板
を打ち抜きまたはエッチングで作った両外側に送り穴を
取りつけたリードフレームを用い、リードフレームの中
心の送り穴を設けた送りリード条からのびるリード片に
磁性コアを樹脂により接着固定し、リード端子を形成す
る一方のリード片を残して一方の送りリード条を切断
し、磁性コアに巻線を施して巻線の端末をリードフレー
ムのリード片に溶接等で接続して磁性コアに巻線を巻回
したコイルを樹脂により封止成型し、リード端子を面実
装型に形成してノーマルモードチョークコイルが作られ
ていた。
【0003】従来のリードフレームでは、磁性コアを載
置するリード端子を形成するリード片は、リード片の長
手方向に平行にリード片を間に配置した支持リード条
と、リード片と支持リードに直交し長く伸び、送り穴を
取り付けた送りリード条からなるリードフレームからな
り、磁性コアはリードフレームに形成された送りリード
からのび、先端が切り落されて自由端となっているリー
ド片上に載置され、リード片間に磁性コアを樹脂により
接着固定した後、一方の送りリード条を切り落し、リー
ド条を切り落とした方向から巻線機により磁性コアに巻
線を施し、巻線の巻線端末を磁性コアを接着固定したリ
ード片に溶接して接続し形成していた。
【0004】また、従来の送りリード条の間に設けた間
に磁性コアを載置し、面実装型のリード端子を形成する
対向する一端が切落され自由端を形成する1対のリード
片にU字形磁性コアを組み付けて、磁性コアに巻回した
巻線が1つの巻線で形成されるノーマルモードチョーク
コイルでは、左右のリード条から伸びる薄い1枚のリー
ド片上にU字形磁性コアの開口側を上方にしてリード片
に接着固定して、1つの巻線を巻回したのみでノーマル
モードチョークコイルが形成出来るが、コモンモードチ
ョークコイルを形成する時は、1つの閉磁気回路を持つ
磁性コアに2つの巻線を巻回す必要から、磁性コアを載
置するリード片の先端は2つの巻線の2つの入力と2つ
の出力に接続するリード端子を必要とし、例えば送りリ
ード条からのリード片は2つに分離したリード片に形成
する必要があり、従来のリードフレームを用いてコモン
モードチョークコイルを組み立てることは不可能であっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、リードフレ
ームを用いてノーマルモードチョークコイルとコモンモ
ードチョークコイルを容易に能率良く組み立て出来るよ
うにすることを目的としたもので、中央にリードフレー
ムを移送する送り穴を設けた送りリード条と、送りリー
ド条の両側にコイルの面実装端子を形成するリード片
を、一方は送りリード条に、他方は送りリード条と平行
な送りリード条の両側に設けた外側リード条から送りリ
ード条に向い、送りリード条からのびるリード片に対向
してリード片を設け、外側リード条はリード片を間に支
持リードにより送りリード条に接続して送りリード条の
両側に磁性コアを組込むリード片を取りつけたダブルリ
ードフレームを形成し、リードフレームの移送は、ダブ
ルリードフレームの中央の送りリード条の送り穴を用い
て行う。
【0006】ダブルリードフレームでは送りリード条と
送りリード条の両側の外側リード条のリード片と対とな
る互いのリード片上に、U字形磁性コアをU字形の開口
側を上方にして取り付けて、リード片上の自由端先端部
に形成したコア止め片の間にU字形磁性コアを載置し、
樹脂によりU字形磁性コアをリード片に接着し、送りリ
ード条の両側のリード条を切り落として後、U字形磁性
コアに巻線を施してノーマルモードチョークコイルを形
成する。
【0007】また、送りリード条の中心の送り穴の間の
リードフレームの長さ方向には、リードフレームを送り
リード条を中央にして折り曲げるV字溝をあらかじめ形
成しておくことにより、V字溝に沿いダブルリードフレ
ームを送りリード条の中央に設けたV字溝に沿い折り曲
げて、ダブルリードフレームの両側のリード片に固定さ
れ巻線されたU字形磁性コアの開口側をつき合わせて、
U字形磁性コアの接合面の外周を樹脂で接着し、磁性コ
アの接合面を接合して巻線端末をコモンモードチョーク
コイルを形成するようリード片を分割したリード端子に
巻線端末を溶接接続して、U字形磁性コアと切断した一
部のリード端子を樹脂により封止成型し、コモンモード
チョークコイルとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、中央に送り穴
と後で折り曲げる位置決め用のリード条の長手方向にV
字溝を設けた送りリード条と、送りリード条の両側に外
側リード条を設け、送りリード条と外側リード条の間に
はU字形磁性コアを載置するリード片を対向し対にして
取り付け、リード片の先端にはリード片面から直交して
上方に折り曲げてU字形磁性コアを止めるコア止め片を
設け、リード片の両側には送りリード条と外側リード条
を連結する支持リードを設けたダブルリードフレームと
するものであり、リード片は送りリードを中央に左右対
称位置に配置され、また、ダブルリードフレームの実施
例の1つとして、リード片及び支持リードが送りリード
に対し或る角度を持たせて斜めに配置された形状とした
斜めダブルリードフレームとする。
【0009】本発明によるダブルリードフレームは、送
りリード条の長手方向に送りリード条を中央に左右対称
位置に送りリード条に直交して取り付けてあるリード片
及び支持リードと、送りリード条の両側に送りリード条
の長手方向に対しある角度を持って傾斜した形状の魚の
骨の形をしたリード片と送りリード条と平行な支持リー
ドが形成された斜めダブルリードフレームとするもので
あり、送りリード条と外側リード条の間に送りリード条
を中央にして両側にリード片と支持リードが対称位置に
取り付けられたダブルリードフレームは、同じリードフ
レームの幅とする時は、U字形磁性コアを取り付けるリ
ード片の長さを長くでき、例えば送りリード条に対し4
5度の角度のリード片とする時は、リード片の長さは約
1.4倍になり、コイルの機械巻き時の巻線を容易に
し、また、同じリード片の長さとする時は、リードフレ
ームの幅は小さくなり、取り扱いが容易になり、また、
傾めリード片を持つダブルリードフレームは、リードフ
レームの送り方向に対し巻線機の巻線ノズルを傾めに配
置出来磁性コアへの巻線もリード片に沿う上下方向への
移動距離も小さく容易になる等の利点を持つ。
【0010】リードフレームへの磁性コアの組み込み及
び巻線は、U字形磁性コアは、送りリード条、及び外側
リード条から延びる対の2つのリード片先端のコア止め
片に、U字形磁性コアのU字形の開口側を上方にして載
置し、150℃1分程で硬化するエポキシ樹脂により送
りリード条と支持リードからのびるリード片の自由端間
にU字形磁性コアを載置固定する。U字形磁性コアを取
り付けたダブルリードフレームは、送りリード条の両側
の外側リード条はリード片を残し切り落され、U字形磁
性コアに切断したリード片側から巻線を施してノーマル
モードチョークコイル及びコモンモードチョークコイル
を形成する。ノーマルモードチョークコイルの時には、
対向する対のリード片はそれぞれ1枚の板で出来てお
り、送りリード条の両側で巻線の端末をリード片に溶接
接続し、樹脂により封止成型し、リード片を送りリード
条から切断し、リード片を面実装形の端子に成形してノ
ーマルモードチョークコイルとする。
【0011】コモンモードチョークコイルを形成するダ
ブルリードフレームは、送りリード条と外側リード条か
らのびる先端が切り欠かれた1対のリード片の、リード
片の自由端の一部を残し、送りリード条と外側リード条
の間に抜き穴を設けた先端が一体で抜き穴により2つに
分離したリード端子を有するダブルリードフレームを用
いるもので、一体となっている先端の自由端には抜き穴
側からリード片面に直交し立ち上げたコア止め片を有
し、送りリード条と外側リード条から伸びるリード片の
コア止め片の間に、コア接合面の外周に角落し部を形成
したU字形磁性コアを開口側を上にして、対向するリー
ド片のコア止め片の間にU字形磁性コアを載置し、15
0℃1分程で固着するエポキシ樹脂を用いてリード片に
接着固定する。
【0012】ついで、送りリード条の両外側の外側リー
ド条を切り落とし、切り落とし側からU字形磁性コアに
巻線を施す。巻線数は、送りリード条を中央してに対と
なるU字形磁性コアには同数巻回する。
【0013】送りリード条を間に対向するそれぞれU字
形磁性コアに巻回されたコイルの巻線端末は抜き穴で2
つに分離されたリード片の夫々のリード端子に巻線端子
を接続するとき、送りリード条を間に対向する巻線端子
を接続したリード端子が同一側になることのないよう、
又組合せたリード端子に互いに逆方向に電流が流れた時
には磁性コアには磁束が誘起しないようにコイルの両側
のリード片に溶接接続し、ついで、送りリード条の送り
穴沿いに形成されているV字溝に沿い、2つのコイルの
U字形磁性コアの開口側をつき合わせ、U字形磁性コア
の接合面を接合面の外周で接合して、2つのU字形磁性
コアの接合面の外周の角落し部によりエポキシ樹脂で接
着し、巻線端末が接続されていないリード端子を切り落
とした後、切り残したリード端子を樹脂成形体の面に沿
い成形した後、再び樹脂により封止成型して、リード端
子を面実装端子に成形して本発明のコモンモードチョー
クコイルとする。
【0014】即ち本発明は1、中央に送りリード条と送
りリード条の両側外側に送りリード条と平行に配置した
外側リード条と、送りリード条両側の対称位置に外側リ
ード条との間を連結する支持リードと、支持リードの間
に一方が自由端で他方が送りリード条と外側リード条と
に連結し、自由端の先端中央に上方に立ち上げたコア止
め片を取り付け送りリード条を中央に両側の対称位置に
設けた送りリード条と外側リード条とからのびる1対の
リード片と、送りリード条の中央に設けた送り穴とから
なることを特徴とするダブルリードフレームである。
【0015】2、中央に送りリード条と送りリード条の
両側外側に送りリード条と平行に配置した外側リード条
と、送りリード条両側の対称位置に外側リード条との間
を連絡する支持リードと、支持リードの間に一方が自由
端で他方が送りリード条と外側リード条に連結し、送り
リード条及び外側リード条に連結する中央にリード端子
を形成するための抜き穴と、該抜き穴の自由端側の一部
を上方に立ち上げたコア止め片とを有し送りリード条を
中央に両側の対称位置に設けた送りリード条と外側リー
ド条からのびる1対のリード片と、送りリード条の中心
線にして送り穴とV字溝を形成してなることを特徴とす
るダブルリードフレームである。
【0016】3、送りリード条両側に設けた送りリード
条と平行に配置した外側リードとの間に設けた1対のリ
ード片及び支持リードが、送りリード条を中央にして、
両側に対称位置に、且つ送りリード状に傾斜を持たせて
形成してなることを特徴とする請求項1、又は請求項2
記載の斜めダブルリードフレームである。
【0017】4、コア接合面の外周端に角落し部を設け
た高い比透磁率特性を有するU字形磁性コアを、送りリ
ード条と外側リード条からのびる中央に抜き穴と自由端
に近くコア止め片を有するリード片の間に前記U字形磁
性コアの開口側を上方にして載置し接着固定して、U字
形磁性コアに巻線を施したコイルの巻線端末を、リード
片を抜き穴により2分したリード端子のU字形磁性コア
を間に対向する夫々のリード端子に面実装端子に往復電
流が流れた時、組合せたU字形磁性コアの閉磁気回路に
は磁束が誘起せず、平行するリード端子に同一方向の電
流が流れた時には高いインダクタンスを生ずるように溶
接して、巻線端子を接続していないリード端子を切り落
し巻線端末を接続したリード端子を送りリード条のV字
溝に沿い折り曲げコア接合面を対向して組み合わせて閉
磁気回路を形成し、前記角落し部で2つのU字形磁性コ
アを接合した後、切断したリード端子の切断面とU字形
磁性コアを樹脂により封止成型してリード端子を固定
し、リード端子を面実装端子に成形して構成したことを
特徴とするコモンモードチョークコイルである。
【0018】5、中央に送り穴とV字溝を有する送りリ
ード条と、送りリード条に平行に送りリード条の両側に
配置した外側リード条と、送りリード条を中央に両側対
称位置に形成された送りリード条と外側リード条からの
びる一端が自由端で中央に抜き穴を有し、抜き穴の先端
の自由端の端面中央を立ち上げて形成したコア止め片を
設けた送りリード条と外側リード条から対向してのびる
1対のリード片とからなるダブルリードフレームと、前
記ダブルリードフレームのコア止め片の間に高い比透磁
率特性を有しコア接合面の外周端に角落し部を形成した
U字形磁性コアを開口側を上にしてU字形磁性コアの背
面を150℃1分程で硬化するエポキシ樹脂で一対のリ
ード片のコア止め片の間に接着した後、外側リード条を
切り落して送りリード条を中央にして両側に対向した対
となるU字形磁性コアに同じ巻回数の巻線を施し、対と
なる接合する2つのU字形磁性コアに巻かれた巻線に、
リード端子を通り往復電流が流れた時は接合するU字形
磁性コアに磁束が発生せず、インダクタンスの値が零に
なり、平行する2つのリード端子に流れる電流が同一方
向の時は高いインダクタンスを形成するよう、又巻線端
子を接続していないリード端子を切り落して2つのU字
形磁性コアを送りリード条に設けてあるV字溝に沿い折
り曲げリード片の中央の抜き穴により2分されたリード
端子に接続した巻線端末が折り曲げ合せた時U字形磁性
コアに巻回された巻線の巻線端末がU字形磁性コアを間
に接続されていたリード端子が互いに重なることのない
よう組合せ、接合したU字形磁性コアに巻回された巻線
の巻線端末をリード端子に接続し、ダブルリードフレー
ムのV字溝に沿い折り曲げ、コア接合面の角落し部によ
りU字形磁性コアを樹脂接着して対向接合したU字形磁
性コアを固定した後、接合したU字形磁性コアとリード
端子切断露出面を覆い樹脂により封止成型し、ついでリ
ード端子を実装面側に折り曲げ、再び樹脂により封止成
型してリード端子を面実装端子に切断し成形してなるこ
とを特徴とするコモンモードチョークコイルの製造方法
である。
【0019】
【作用】中央に送り穴と、送り穴の中心を通りリードフ
レームの長手方向にダブルリードフレームを送りリード
条の中心線を通り折り曲げ用のV字溝を形成した送りリ
ード条の両側に、送りリード条に直交する方向、また
は、或る角度の方向に互いに対称位置にU字形磁性コア
を取り付け、巻線を巻回してコイルを形成するコア止め
片を設けたリード片とリード片を支える支持リードとリ
ード片と支持リードに接続し、前記送りリード条に平行
な外側リード条を形成したダブルリードフレームとする
ことにより、リード片を一枚板とする時は送りリード条
の両側のリード片上に磁性コアに巻線を施すU字形磁性
コアを組み込み接着後、巻線を施してノーマルチョーク
コイルを形成でき、また、U字形磁性コアを載置するコ
ア止め片から先の自由端の部分を一体にし、コア止め片
と送りリード条、及び外側リード条の間を抜き落す抜き
穴にし、抜き穴の一部をリード片面に直交して折り返し
てコア止め片を設けたリード片とすることにより、送り
リード条と外側リード条からのびる対のコア止め片の間
にU字形磁性コアの開口側を上方に同一方向に揃えて接
着固定し、リード片のコア止め片間に接着固定したU字
形磁性コアに、外側リード条を切り落として、送りリー
ド条を間に対向するU字形磁性コアに同一巻回数の巻線
をした後、送りリード条を間に対向するコイルの巻線端
末を互いに対向しないリード端子に溶接接続した後、巻
線端末を溶接接続しないリード端子をコア止め片の部分
から切落としてV字溝に沿い折り曲げて対向するU字形
磁性コアに巻線して磁性コアの開口側をつき合わせ、磁
性コアの接合面の外周を樹脂により接着して、樹脂によ
りリード端子の切り落とし部分と磁性コアを覆い封止成
型して、リード片を樹脂成形体の面に沿い同一方向に延
ばし、再び樹脂により封止成型した後リード片を面実装
端子に形成して本発明のコモンモードチョークコイルと
する。
【0020】本発明のダブルリードフレームは、中央の
送りリード条に送り穴とV字溝を設けてあり、ダブルリ
ードフレームは中央の送りリード条の送り穴に沿い移送
されるので、従来の並列するリード条の双方に送り穴を
設けたリードフレームに比べ、送り穴は一列であるの
で、自動組立時の送りの同期をとることが容易となり、
また、本発明では、中央の送りリード条を中央に対称位
置にU字形磁性コアを載置するリード片を設けた構造と
することにより、U字形磁性コアを同一面が開口した方
向に揃えて巻線を巻回してコイルを形成し、中央の送り
リード条に予め設けたV字溝に沿い折り曲げてU字形磁
性コアのコア接合面を接合して、閉磁気回路を形成し
て、組み合わせた2つのコイルの巻線を同極性に巻回す
ることにより、本発明のダブルリードフレームとU字形
磁性コアを組合せ巻線を巻回することにより、リードフ
レームを用いてコモンモードチョークコイルを組立て形
成することが出来るようになった。
【0021】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照し説明する。図
1はリード片と支持リードが送りリードの両側に直交し
て取りつけられたダブルリードフレームを示し、図1
(a)は、磁性コアを載置するリード片5が送りリード
条3と直交して送りリード条3に対称位置に配置したコ
モンモードチョークコイルを形成するダブルリードフレ
ームの平面図を示し、図1(b)は、図1(a)の側面
図で、図1(a)に示すA−A線の断面図を示す。図1
(c)は、ノーマルモードチョークコイルを形成する時
のダブルリードフレームの平面図を示す。
【0022】本発明のダブルリードフレームは、高い電
気良伝導材の銅合金、通常燐青銅の板材を打ち抜き加工
又はエッチングにより作られたダブルリードフレーム2
の中央に、等間隔に送り穴7とV字溝8を設けた送りリ
ード条3と、送りリード条3の長さ方向に直交して、送
りリード条3と外側リード条4とに設けた対となるリー
ド片5と、リード片5の間にはU字形磁性コア1を載置
し、リード片5の先端にはU字形磁性コアのコア幅だけ
の幅を持つコア止め片5aを設けてある。リード片5は
送りリード条3に対し対称位置に両側に形成してあり、
リード片5の間には支持リード6が取り付けられてい
る。図1の(c)はノーマルモードチョークコイルを形
成するダブルリードフレームであり、リード片5には自
由端の先端を切欠いて上方へ立上げたコア止め片5aを
有し、ノーマルモードチョークコイルを形成する図1の
(c)に示すダブルリードフレームは面実装端子を形成
するリード片5は1枚の板である。図1の(a)はコモ
ンモードチョークコイルを形成するダブルリードフレー
ムであり、図1の(c)に示すノーマルモードチョーク
コイルを形成するダブルリードフレームと異なり、中央
の送りリード条3と、送りリード条3の両側の外側リー
ド条4の間から夫々内側にのびるリード片5は自由端の
先端を残し、送りリード条3と外側リード条4との間に
抜き穴5bが設けられてあり、抜き穴5bによりリード
片5はリード端子51、52、53、54が形成され、
コア止め片5aは抜き穴5b側をリード片面に直角に立
上げ形成したものである。ダブルリードフレームは対向
する対の先端自由なリード片5のコア止め片5aの間に
開口側を上方にして、軟磁性材のU字形磁性コアを載置
する。U字形磁性コアは、通常は高い比透磁率特性を有
するNi−Znフェライトコア、接合面を除き表面に絶
縁塗膜を施したMn−Znフェライトコア、または金属
磁性材の粉末を圧粉成形した圧粉磁心が用いられる。
【0023】図2は、本発明のダブルリードフレーム2
の第2の実施例を示す平面図で、リード片5と支持リー
ド6を送りリード条3に対し本実施例では45度傾けた
斜めダブルリードフレームした例である。本発明の斜め
ダブルリードフレーム2のリード片5を、送りリード条
3の長さ方向に対し傾けることにより、同じ長さのリー
ド片の時は、リードフレームの幅が狭くなり取り扱いが
容易になり、一方、リード片間に取り付けたU字形磁性
コアに巻線を行う時、リードフレームの送り方向に対し
て磁性コアに巻線を行うフライヤ巻線機の巻線ノズルの
送り込み時に、リードフレームの送り方向に斜めに取付
け出来巻線しやすいことと、先行して巻線したコイルか
らの巻線の引き出しがほぼ直線状になり、又巻線ノズル
の前後方向への移動が容易になるなど巻線作業が容易に
なるという利点を持つ。
【0024】前記ダブルリードフレーム2を用いて形成
するノーマルチョークコイル、及びコモンモードチョー
クコイルについて説明する。ノーマルモードチョークコ
イルを形成する時は、図1の(c)、図2(ノーマルモ
ードチョークコイルの時は抜き穴5bが無いリード片5
とする)に示すリード片5を形成する部分は1枚の板か
らなり、コア止め片5aは、リード片5の開放先端側か
ら折り返しリード片5面に垂直に折り立てた形状のコア
止め片5aを持つリード片5とする。
【0025】ノーマルモードチョークコイルを形成する
時は、U字形磁性コア1は、高い比透磁率特性を有する
金属磁性材の粉末を圧粉成形した圧粉磁心、または、金
属磁性材の薄板コアを積層接着した磁性コア、又はMn
−Znフェライトコア、Ni−Znフェライトコアを用
いる。
【0026】図3は、図1(c)に示すダブルリードフ
レームを用い、ノーマルモードチョークコイルを形成す
る時のリード片5のコア止め片5aの間にU字形磁性コ
ア9を載置し、巻線10を巻回したノーマルモードチョ
ークコイルであり、図3(a)は、外観斜視図、図3
(b)は、図3の(a)のB−B線を通る縦断図面であ
る。巻線10の巻線端末は、U字形磁性コア9の両側の
リード片5の裏側に電気溶接により接続し、封止樹脂に
よりU字形磁性コア9、巻線10、リード片5の一部を
樹脂により封止成型し、封止成形後リード片5を内側に
折り曲げて面実装形状に成形してノーマルモードチョー
クコイルとする。
【0027】コモンモードチョークコイルを形成する時
は、図1(a)及び図2に示すダブルリードフレーム2
を用いる。コモンモードチョークコイルを形成するダブ
ルリードフレーム2のリード片5は、送りリード条3、
外側リード条4に取り付けてあるリード片5の自由端の
リード片間の間隔は、ほぼU字形磁性コア9の長さ程と
なっているが、リード片5の中央には1つのリード片で
2つ、対となるリード片で合計4つのリード端子を形成
するため、一方のリード片5を2つに分離するためにリ
ード片5はU字形磁性コアの両側を載置する自由端の一
部を残し、送りリード条3外側リード条4に達する抜き
穴5bを設け、抜き穴5bの一部をリード片面に直角に
折り立ててコア止め片5aを設けてある。コモンモード
チョークコイルでは、U字形磁性コアは高い比透磁率特
性を有するNi−Znフェライトコア、またはコアつき
合わせ面を除き、電気絶縁塗膜を施したMn−Znフェ
ライトコアを用いる。
【0028】図4は、コモンモードチョークコイルを形
成する送りリード条3の片側のコイルを示し、図4
(a)は、その外観斜視図で、図4(b)は、図4
(a)のC−C線縦断面図を示す。リード片5にU字形
磁性コア9を2つのリード片5のコア止め片5a(一方
は図示せず)の間に載置し、硬化条件が150℃1分程
で硬化するエポキシ樹脂でU字形磁性コアを送りリード
条3と外側リード条4からつき出た2つのリード片5の
コア止め片5aとリード片5の先端との間に接着固定し
た後、図1の(a)及び図2に示す外側リード条4を切
断し、U字形磁性コアに巻線10を施して、図4に示す
コモンモードチョークコイルの片半分を示すコイルを形
成する。リード片5は、図1、図2に示すようにU字形
磁性コアを載置する自由端は、U字形磁性コアを安定に
載置固定できるようU字形磁性コアのコア幅にほぼ相当
する幅であるが、コア止め片5aと送りリード条3、及
び両側の外側リード条4の間は抜き穴5bにより、送り
リード条3の片側のリード片5に4つのリード端子5
1、52、53、54が形成される。また、U字形磁性
コアのコア接合面9bの外周端部には、コア接合面9b
に斜めに角落し部9aを設けてあり、コモンモードチョ
ークコイルを形成する時の2つのU字形磁性コアのコア
接合面を接合する時に、2つのコアの接合したときの接
合した時にできる角落し部9aで出来るV字形の溝に樹
脂を充填し、固化して2つのU字形磁性コアを接合す
る。図4(b)において巻線10の巻線端末は、送りリ
ード条3を間に一方のU字形磁性コアの巻線端子はリー
ド端子の一直線に並んだ方向にリード端子51、リード
端子53か、またはリード端子52、リード端子54の
いずれかに、又送りリード条を間に他方のU字形磁性コ
アの巻線端末はリード端子52、リード端子54か、リ
ード端子51、リード端子53かに互いに図1に示すダ
ブルリードフレームの番号の異なるリードフレーム端子
に一直線上に並ぶようリード端子上に溶接により接続す
る。
【0029】即ち、コモンモードチョークコイルを形成
する時は、図1の(a)、図2に示すダブルリードフレ
ーム上で、送りリード条3を中心に対称位置にある2つ
のコイルを組み合わせる故、例えば図1の送りリード条
3の上側のコイルの巻線の巻線端末がリード端子51、
53に接続されている時は、送りリード条3の下側のコ
イルの巻線の巻線端末はリード端子52、54に接続す
る。また、リード端子に巻線の巻線端末を接続する時
は、上側、下側のコイルを組み合わせた時、完成時面実
装端子となるリード端子51、53、及びリード端子5
2、54に往復電流が流れた時にU字形磁性コアに生ず
る磁界は互いに打ち消し合うように夫々のコイルの巻線
端子を接続する。
【0030】以上は、図1の(a)をもとに説明した
が、図2に示すダブルリードフレームを用いてコモンモ
ードチョークコイルを形成する時も、図1で説明した手
順と全く同じ手順でU字形磁性コア9のリード片5への
接着と、固定と、巻線、及び巻線端末のリード端子5
1、52、53、54への接続が行われる。
【0031】図1の(a)、図2に示すダブルリードフ
レームの送りリード条3の上側、及び下側に形成された
U字形磁性コアに巻線したコイルは、図1の(a)、図
2に示す送りリード条3のV字溝8に沿い折り曲げて、
図5に示す互いに対称位置のコイルのU字形磁性コアの
接合面をつき合わせ、コア接合面9bは、図4に示す角
落し部9aでエポキシ樹脂により接合固定する。後、巻
線10の巻線端末を接続しないリード端子をコア止め片
5aの根元から切り落とし、図6に示すコモンモードチ
ョークコイル素子を形成する。なほ巻線10の巻線端末
を接続しないリード端子をコア止め片5aの根元からの
切り落しは、リード端子に巻線端末を溶接接続して後、
コア接合前に行ってもよい。図6(a)は外観斜視図、
図6(b)は図6(a)の中心線D−D線の断面図であ
る。
【0032】図6に示すコモンモードチョークコイル素
子は、図7に示すようにコア止め片5a、巻線端末を接
続しない一方のコイルリード端子51、52と、他方の
コイルのリード端子53、54と巻線10と、U字形磁
性コア9を覆うように、エポキシ系樹脂の封止樹脂11
により160℃ないし170℃の温度で封止成型して図
7に示す形状とする。なお、リード片5の先端にU字形
磁性コアを接着したエポキシ樹脂は、150℃で1分程
で固化する材料であるが、後で行う樹脂による封止成型
時の樹脂成型温度が160℃ないし170℃であって
も、成形時間が短時間であるのでリード片間に固定した
U字形磁性コアは封止成型時に位置ずれを生ずることは
ない。
【0033】図7に示す樹脂による封止成型体のリード
端子51、52、53、54は、面実装方向に折り曲げ
られ、再び樹脂により封止成型して図8に示す樹脂によ
る封止成型体13を形成し、リード端子51、52、5
3、54は、面実装端子を形成するよう送りリード条3
から面実装端子を形成する長さに切断され、図8に示す
樹脂封止成型体13となる。ついで、リード端子51、
52、53、54を面実装端子14に成型して、図9に
示す本発明のコモンモードチョークコイル15とする。
【0035】なお本発明のコモンモードコイルチョーク
コイルを形成する際、リード片間に載置したU字形磁性
コアの巻線端末を、リード端子の方向が同じなU字形磁
性コアを間にのリード端子を夫々巻線端末を溶接接続し
た例で示したが、リード片の抜き穴をリード片先端迄打
ち抜いて、リード端子の先端は夫々自由端にし送りリー
ド条、及び外側リード条からのびるリード端子間にU字
形磁性コアを載置接着固定し、U字形磁性コアの夫々一
方側のリード端子に巻線端末を接続し、コモンモードチ
ョークコイルを形成してもよい。
【0036】また、本発明の実施例は、ダブルリードフ
レーム上でU字形磁性コアを用いノーマルモードチョー
クコイルとコモンモードチョークコイルを組み立てた例
で示したが、本発明のダブルリードフレームを用いてノ
ーマルモードチョークコイルとコモンモードチョークコ
イルを形成する磁性コアの形状はU字形磁性コアに限定
するものではなく、壺形コア、ドラム形コア等他の形状
の磁性コアを組み込みコイルを形成しても作業効率の向
上を図れるとともに、2つの異なった形状のコアの組合
せも可能であり、本発明の実施例の内容のみに限定する
ものではない。
【0037】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。中央に送り穴を設け
た送りリード条の両側に送りリード条に対称位置に磁性
コアを組込むので、ダブルリードフレーム上の磁性コ
ア、コイルの重量バランスがよくリードフレームの移送
が容易であること、又、送りリード条の両側で同時にU
字形磁性コアへの巻線作業が出来るので作業能率を向上
出来る。
【0038】リード片を送りリード条に対し斜めに形成
した斜めダブルリードフレームを用いることにより、U
字形磁性コアへの巻線作業を容易にし、又同じリード片
の長さの時にはリードフレームの巾はせまくなり、コイ
ルの組立て作業が容易になる。
【0039】中央の送りリード条に送り穴と、送りリー
ド条を中央にして送りリード条の両側の対称位置に磁性
コアを止める送りリード条と外側リード条に設け対とな
る先端が自由端の先端の一部を折り曲げてコア止め片を
設けたリード片のコア止め片間にU字形磁性コアを載置
し、外側リード条を切断してU字形磁性コアに巻線し、
巻線の端子をリード片に溶接接続して、巻線したU字形
磁性コアを樹脂により封止し、リード片を面実装端子に
形成して、ダブルリードフレーム上で同時に送りリード
を中央にしてノーマルモードチョークコイルを組立て出
来る。
【0040】中央に抜き穴と長手方向の中心にV字溝を
設けた送りリード条と、送りリード条を中心に両側対称
位置にU字形磁性コアを載置するコア止め片と、コア止
め片と送りリード条と両側リード条に達する抜き穴を設
けた一対のリード片のコア止め片の間に、U字形磁性コ
アを載置し樹脂により固定した後、送りリード条の両側
の外側リード条を切り落し、U字形磁性コアに巻線し
て、巻線の端末をリード片を抜き穴で分割したリード端
子に、2つのU字形磁性コアを組合せた時にリード端子
が同一方向に重ならないように、又実装端子を形成する
リード端子に往復電流が流れた時、U字形磁性コアに生
ずる磁界が互いに打ち消すように巻線の端末を接続し、
磁性コアのコア接合面の周囲の角落し部により接合した
U字形磁性コアを樹脂接着し、樹脂で露出部分がないよ
う封止形成した後、リード端子を封止成型体に沿い折り
曲げ、再び樹脂で封止成型してリード端子を固定し、送
りリード条から面実装端子の形状に切断し面実装型のコ
モンモードチョークコイルを形成出来、本発明のダブル
リードフレームの構造とすることにより、リードフレー
ム上で容易に面実装型のコモンモードチョークコイルを
形成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるダブルリードフレームを示す図で
図1の(a)はコモンモードチョークコイルを形成する
ダブルリードフレームの平面図、図1の(b)は図1の
(a)の側面図で、一部に図1の(a)のA−A線断面
図を示す、図1の(c)はノーマルモードチョークコイ
ルに用いるダブルリードフレームを示す平面図。
【図2】本発明によるノーマルモードチョークコイルと
コモンモードチョークコイルを形成するリード片が送り
リード状に対し斜めに形成したダブルリードフレームの
他の実施例を示す平面図。
【図3】本発明のダブルリードフレームで抜き穴を設け
ないリード片を用い形成したノーマルモードチョークコ
イルのリード片にU字形磁性コアを載置し固定した後巻
線を施したコイルの図で、図3の(a)は外観斜視図、
図3の(b)は図3の(a)のB−B線縦断面図。
【図4】本発明によるダブルリードフレームを用いコモ
ンモードチョークコイルの片一方のコモンモードチョー
クコイル素子を示す図で、図4の(a)は外観斜視図、
図4の(b)は図4の(a)のC−C線縦断面図。
【図5】本発明によるダブルリードフレームのV字溝に
沿い折り曲げU字形磁性コアのコア面を接合しコア接合
面の周囲を接着した側面図。
【図6】U字形磁性コアのコア接合面を接合樹脂接着固
定したコモンモードチョークコイル素子をコモンモード
に組合せ、巻線端末が接続されてないリード端子を切り
落とした図で、図6の(a)は外観斜視図、図6の
(b)は図6の(a)のD−D線縦断面図。
【図7】図6に示すコモンモードチョークコイル素子を
樹脂により封止成型した図で、図7の(a)は透視外観
斜視図、図7の(b)は図7の(a)のE−E線縦切断
断面図。
【図8】図7に示す樹脂封止成形体のリード端子を折り
曲げ、樹脂により封止成型した図で、図8の(a)は外
観斜視図、図8の(b)は図8の(a)のF−F線縦断
面図。
【図9】本発明によるダブルリードフレームを用い組立
てたコモンモードチョークコイルを示す図で、図9の
(a)は外観斜視図、図9の(b)は側面図。
【符号の説明】
1 U字形磁性コア 2 ダブルリードフレーム 3 送りリード条 4 外側リード条 5 リード片 5a コア止め片 5b 抜き穴 6 支持リード 7 送り穴 8 V字溝 9 U字形磁性コア 9a 角落し部 9b コア接合面 10 巻線 11 封止樹脂 12 封止成型体 13 封止成型体 14 面実装端子 15 コモンモードチョークコイル 51,52,53,54 リード端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/28 H01F 37/00 H01F 41/08 H01F 41/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に送りリード条と送りリード条の両
    側外側に送りリード条と平行に配置した外側リード条
    と、送りリード条両側の対称位置に外側リード条との間
    を連結する支持リードと、支持リードの間に一方が自由
    端で他方が送りリード条と外側リード条とに連結し、自
    由端の先端中央に上方に立ち上げたコア止め片を取り付
    け送りリード条を中央に両側の対称位置に設けた送りリ
    ード条と外側リード条とからのびる1対のリード片と、
    送りリード条の中央に設けた送り穴とからなることを特
    徴とするダブルリードフレーム。
  2. 【請求項2】 中央に送りリード条と送りリード条の両
    側外側に送りリード条と平行に配置した外側リード条
    と、送りリード条両側の対称位置に外側リード条との間
    を連絡する支持リードと、支持リードの間に一方が自由
    端で他方が送りリード条と外側リード条に連結し、送り
    リード条及び外側リード条に連結する中央にリード端子
    を形成するための抜き穴と、該抜き穴の自由端側の一部
    を上方に立ち上げたコア止め片とを有し送りリード条を
    中央に両側の対称位置に設けた送りリード条と外側リー
    ド条からのびる1対のリード片と、送りリード条の中心
    線に沿い送り穴とV字溝を形成してなることを特徴とす
    るダブルリードフレーム。
  3. 【請求項3】 送りリード条両側に設けた送りリード条
    と平行に配置した外側リードとの間に設けた1対のリー
    ド片及び支持リードが、送りリード条を中央にして、両
    側に対称位置に、且つ送りリード状に傾斜を持たせて形
    成してなることを特徴とする請求項1、又は請求項2記
    載の斜めダブルリードフレーム。
  4. 【請求項4】 コア接合面の外周端に角落し部を設けた
    高い比透磁率特性を有するU字形磁性コアを、送りリー
    ド条と外側リード条からのびる中央に抜き穴と自由端に
    近くコア止め片を有するリード片の間に、前記U字形磁
    性コアの開口側を上方にして載置し接着固定して、U字
    形磁性コアに巻線を施したコイルの巻線端末を、リード
    片を抜き穴により2分したリード端子のU字形磁性コア
    を間に対向する夫々のリード端子に面実装端子に往復電
    流が流れた時、組合せたU字形磁性コアの閉磁気回路に
    磁束が誘起せず、平行するリード端子に同一方向の電流
    が流れた時には高いインダクタンスを生ずるように溶接
    して、巻線端末を接続していないリード端子を切り落し
    巻線端末を接続したリード端子を送りリード条のV字溝
    に沿い折り曲げ、コア接合面を対向して組み合わせて閉
    磁気回路を形成し、前記角落し部で2つのU字形磁性コ
    アを接合した後、切断したリード端子の切断面とU字形
    磁性コアを樹脂により封止成型してリード端子を固定
    し、リード端子を面実装端子に成形して構成したことを
    特徴とするコモンモードチョークコイル。
  5. 【請求項5】 中央に送り穴とV字溝を有する送りリー
    ド条と、送りリード条に平行に送りリード条の両側に配
    置した外側リード条と、送りリード条を中央に両側対称
    位置に形成された送りリード条と外側リード条からのび
    る一端が自由端で中央に抜き穴を有し、抜き穴の先端の
    自由端の端面中央を立ち上げて形成したコア止め片を設
    けた送りリード条と外側リード条から対向してのびる1
    対のリード片とからなるダブルリードフレームと、前記
    ダブルリードフレームのコア止め片の間に高い比透磁率
    特性を有しコア接合面の外周端に角落し部を形成したU
    字形磁性コアを開口側を上にしてU字形磁性コアの背面
    を150℃1分程で硬化するエポキシ樹脂で一対のリー
    ド片のコア止め片の間に接着した後、外側リード条を切
    り落して送りリード条を中央にして両側に対向した対と
    なるU字形磁性コアに同じ巻回数の巻線を施し、対とな
    る接合する2つのU字形磁性コアに巻かれた巻線に、リ
    ード端子を通り往復電流が流れた時は接合するU字形磁
    性コアに磁束が発生せずインダクタンスの値が零にな
    り、平行する2つのリード端子に流れる電流が同一方向
    の時は高いインダクタンスを形成するよう、又巻線端末
    を接続していないリード端子を切り落して2つのU字形
    磁性コアを送りリード条に設けてあるV字溝に沿い折り
    曲げリード片の中央の抜き穴により2分されたリード端
    子に接続した巻線端末が折り曲げ合せた時、U字形磁性
    コアに巻回された巻線の巻線端末がU字形磁性コアを間
    に接続されていたリード端子が互いに重なることのない
    よう組合せ、接合したU字形磁性コアに巻回された巻線
    の巻線端末をリード端子に接続し、ダブルリードフレー
    ムのV字溝に沿い折り曲げ、コア接合面の角落し部によ
    りU字形磁性コアを樹脂接着して対向接合したU字形磁
    性コアを固定した後、接合したU字形磁性コアとリード
    端子切断露出面を覆い樹脂により封止成型し、ついでリ
    ード端子を実装面側に折り曲げ、再び樹脂により封止成
    型してリード端子を面実装端子に切断し成形してなるこ
    とを特徴とするコモンモードチョークコイルの製造方
    法。
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