JP3394420B2 - オートスライドドアの駆動制御装置 - Google Patents

オートスライドドアの駆動制御装置

Info

Publication number
JP3394420B2
JP3394420B2 JP14333997A JP14333997A JP3394420B2 JP 3394420 B2 JP3394420 B2 JP 3394420B2 JP 14333997 A JP14333997 A JP 14333997A JP 14333997 A JP14333997 A JP 14333997A JP 3394420 B2 JP3394420 B2 JP 3394420B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slide door
fully closed
abnormal state
closed position
intermediate position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14333997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10317794A (ja
Inventor
雅弘 稲葉
Original Assignee
日産車体株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日産車体株式会社 filed Critical 日産車体株式会社
Priority to JP14333997A priority Critical patent/JP3394420B2/ja
Publication of JPH10317794A publication Critical patent/JPH10317794A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3394420B2 publication Critical patent/JP3394420B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ等の駆動装
置によって開閉駆動される自動車におけるオートスライ
ドドアの駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワンボックス車におけるオートス
ライドドア装置としては、図5に示したものが一般的で
ある。すなわち、車体51の側壁には乗降用の開口部5
2が設けられているとともに、スライドドア53が摺動
自在に支持されている。該スライドドア53は、図示し
ないチェーン、スプロケット等を介して、モータの回転
軸に設けられた歯車機構に連係されており、該モータに
より車体51の前部側FRに向かう閉方向Cと、後部側
RRに向かう開方向Oに駆動されるようになっている。
また、モータを駆動源としてスライドドア53を開閉駆
動するオートスライドドア装置にあっては、スライドド
ア53が全開位置Poに到達したときオンとなる全開リ
ミットスイッチ54と、全閉位置Pcに到達したときオ
ンとなる全閉リミットスイッチ55と、全閉作動時に全
閉位置Pcよりやや手前の中間位置Pnに到達したとき
オンとなる中間リミットスイッチ56とが設けられてい
る。
【0003】そして、全開時及び全閉時には、前記全開
リミットスイッチ55や全閉リミットスイッチ56がオ
ンとなると同時に前記モータの電源をオフにし、全開位
置Poや全閉位置Pcにてスライドドア53を停止させ
る。また、全閉途中で中間リミットスイッチ56がオン
となったときには、前記モータの電源をオフにし、中間
位置Pnにて一旦停止させ、これによりスライドドア5
3の閉作動時の安全を確保するように構成されている。
【0004】また、中間リミットスイッチ56のオン状
態が検出されない異常状態が発生した場合には、スライ
ドドア53の閉作動時に、その駆動速度を低下させた
り、あるいは、中間位置Pnまでの到達所要時間を計測
するタイマ回路を作動させ、到達所要時間の経過に伴い
スライドドア53を一旦停止させたりすることにより、
中間リミットスイッチ56が故障した場合の安全確保を
図るものが、本出願人により提案されている(実開平4
−92979号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のオートスライイドドア装置においては、中間リ
ミットスイッチ56が故障した際、閉方向動作を不可と
するものではないため、前述したように閉作動時の駆動
速度を低下させたとしても、スライドドア53の閉操作
を行う乗員は、スライドドア53が全閉位置に到達する
まで注意を払うことを強いられる。また、中間位置Pn
までの到達所要時間に基づき、スライドドア53を一旦
停止させたとしても、スライドドア53の移動速度には
バラツキが生じるため、その停止位置にも僅かながら若
干のバラツキが生じることとなる。したがって、操作を
する者が不安感を生じ、その結果、全閉位置に到達する
まで注意を払うことを強いられることにもなっていた。
【0006】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、一旦停止を行わせる位置を検知するス
イッチ等に故障が生じた後に、スライドドアの操作者に
加わる精神的な負担を解消させるオートスライドドアの
駆動制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1の発明にあっては、スライドドアを開方向と
閉方向とに駆動する駆動手段が設けられるとともに、前
記スライドドアが全開位置と全閉位置との間に設けられ
た中間位置に到達したことを検知する中間位置検知手段
が設けられ、この中間位置検知手段によりスライドドア
の中間位置への到達が検知されたとき、閉方向に駆動さ
れるスライドドアを一旦停止させ、引き続き閉方向に駆
動させる駆動制御装置において、前記スライドドアを全
閉位置から全開位置まで駆動した際、前記中間位置検知
手段によりスライドドアの中間位置への到達を検知し得
ない異常状態が発生したとき、その異常状態を検出する
異常状態検出手段と、この異常状態検出手段が異常状態
を検出したことを記憶する記憶手段と、この記憶手段に
前記異常状態を検出したことが記憶されているとき、前
記駆動手段による前記スライドドアの閉方向への駆動を
禁止する駆動禁止手段とを備えたものとした。
【0008】かかる構成において、中間位置検知手段に
故障が生じた場合には、それが、スライドドアを全閉位
置から全開位置まで駆動した際に検知される一方、次回
以降における駆動手段によるスライドドアの閉方向への
駆動が禁止される。
【0009】これに加え、請求項2の発明にあっては、
前記異常状態検出手段は、前記スライドドアを全閉位置
から全開位置まで駆動した際に加え、前記スライドドア
を全開位置から全閉位置まで駆動した際においても、前
記中間位置検知手段によりスライドドアの中間位置への
到達を検知し得ない異常状態が発生したとき、その異常
状態を検出するものとした。
【0010】かかる構成においては、中間位置検知手段
に故障が生じた場合には、それが、スライドドアを全開
位置から全閉位置まで駆動した際においても検知され
る。すなわち、全開位置や全閉位置以外の位置からスラ
イドドアが駆動された場合には、異常状態検出手段によ
る中間位置検知手段の異常状態の検知が行われなくな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
にしたがって説明する。すなわち図2は、従来技術で説
明したものと同様に、モータを駆動源とするオートスラ
イドドア装置を構成するスライドドア1内部を示す透視
説明図、図3は、このスライドドア1を駆動するため車
体側に設けられた駆動機構を示す分解斜視図である。先
ず、本実施の形態におけるスライドドア1の駆動機構に
ついて説明する。すなわち図示しない車体側部には、図
3に示したオートスライドドアユニット2が固定されて
いる。オートスライドドアユニット2にはモータ部3と
スプロケット4とが取り付けられており、モータ部3内
には、スライドドアモータと駆動ギアと、その両者間に
おける回転力の伝達を断続するマグネットクラッチとが
収容されている。前記駆動ギヤと前記スプロケット4と
間には無端状のモータベルト5が掛け渡されており、モ
ータベルト5はベルトガイド6によって引張されてい
る。
【0012】モータベルト5の一部には一方の連結ブラ
ケット7が設けられるとともに、スライドドア1には他
方の連結ブラケット8が設けられている。そして、双方
の連結ブラケット7,8が互いに連結されることによ
り、スライドドア1は、前記モータの正転・逆転に伴い
モータベルト5を介して開方向Oと閉方向Cとに動作す
る(図2参照)。また、前記オートスライドドアユニッ
ト2には、スライドドア1の動作開始時等に警報音を発
するブザー9と、前記一方の連結ブラケット7が当接す
ることによりスライドドア1が全開位置Poに達したこ
とを検知しオン状態となる全開リミットスイッチ10、
スライドドア1が中開位置Pnに達したことを検知しオ
ン状態となる、本発明の中間位置検知手段である中開リ
ミットスイッチ11が配設されている。なお、スライド
ドア1の各動作位置については、従来技術で図5に示し
た位置と同一である。
【0013】また、スライドドア1の内部には、スライ
ドドア1が全閉位置Pcにある時、車体側に設けられた
ストライカに結合するロック12と、そのロック状態を
解除するためのロックアウトアクチュエータ13と、ス
ライドドア1が全閉位置Pcの直前まで移動し前記ロッ
ク12がハーフロック状態となったとき、スライドドア
1を全閉位置Pcまで駆動するオートクロージャー14
と、オートクロージャー14を制御するクロージャーコ
ントロールユニット15とが収容されている。
【0014】次に、本実施の形態におけるオートスライ
ドドア装置の電気的構成を図1の回路図に従って説明す
る。すなわち、この回路はオートスライドドアのコント
ロールユニット21を中心に構成されている。コントロ
ールユニット21は、主として制御回路22、及びこれ
に接続された第1〜第6のリレー23,・・・28によ
って構成されている。制御回路22は、図示しないCP
Uと、CPUの制御プログラム及び各種パラメータが格
納されたROM、CPUの動作に伴い各種データを記憶
するRAM、タイマー、A/D変換器及びD/A変換器
等を含む入出力装置を備えており、前記制御プログラム
に基づき動作することにより本発明の異常状態検出手
段、記憶手段、駆動禁止手段として機能する。
【0015】コントロールユニット21には複数の接続
端a〜tが設けられており、接続端aがサーキットブレ
ーカー29を介してバッテリーの陽極に接続されるとと
もに、接続端bが車体にアースされている。
【0016】また、接続端cは、パーキングブレーキを
制動状態にすることによりオンとなるパーキングブレー
キスイッチ30と、そのオン動作により点灯するメータ
ブロック31内のパーキングブレーキランプ32に接続
されている。接続端dは、エンジンの回転数が一定数よ
りも低いとき、またエンジンの停止時にロー信号が出力
されるオルターネータ33のL端子と、そのロー信号を
受けて点灯する前記メータブロック31内のチャージラ
ンプ34に接続されている。接続端eは、前記メータブ
ロック31に設けられ、図示しないスピードセンサから
の車速信号が入力されるトランジスタ35に接続されて
いる。
【0017】接続端f,gは、前記メータブロック31
に接続された、A/T制御装置におけるインヒビタスイ
ッチ内のPレンジスイッチ36、Nレンジスイッチ37
にそれぞれ接続されている。Pレンジスイッチ36は、
図外の変速レバーがP(パーキング)にシフトされた状
態でオンとなるスイッチであり、Nレンジスイッチ37
はN(ニュートラル)にシフトされた状態でオンとなる
スイッチである。接続端hは、フットブレーキが踏まれ
たときオン状態となりストップランプ38を点灯させる
ストップランプスイッチ39に接続されている。また、
接続端iと接続端jは、車室内に配置され乗員によって
操作される操作スイッチ40を構成するとともに、イグ
ニッションに接続された同一可動接点を共有するノーマ
ルオープン型の開作動スイッチ40aと閉作動スイッチ
40bとにそれぞれ接続されている。
【0018】また、接続端k〜接続端pは車体側部にお
ける前述したオートスライドドアユニット2に設けられ
たかく電装品に接続されている。すなわち接続端l,m
は、前記モータ部3に設けられたスライドドア1の駆動
手段であるスライドドアモータ42の両極に各々接続さ
れている。接続端n,oは、前記全開リミットスイッチ
10、前記中間リミットスイッチ11に接続されてお
り、接続端pは前記ブザー9に接続されている。接続端
kは、前記モータ部3に設けられたマグネットクラッチ
43が接続されている。一方、接続端qは、スライドド
ア1内における前記ロックアウトアクチュエータ13の
駆動モータ44に接続される一方、駆動モータ44を介
して、前記オートクロージャー14の駆動モータ45を
制御する前記クロージャーコントロールユニット15に
接続されている。
【0019】また、接続端rは、スライドドア1が全閉
位置Pcにあるときオフ状態となるドアスイッチ46
と、ルームランプスイッチ47を介してバッテリーに接
続されたルームランプ48とに接続されている。そし
て、コントロールユニット21は、接続端sがイグニッ
ションスイッチに接続されるとともに、接続端tがバッ
クアップ用のB電源に接続されることにより、イグニッ
ションスイッチがオフ状態となった後にも、所定の動作
が行えるようになっている。
【0020】次に、以上の構成からなる本実施の形態に
おける動作を、前記コントロールユット21による制御
手順を示した図4のフローチャートに従って説明する。
このフローチャートは、操作スイッチ40が操作される
毎に行われる前記中開リミットスイッチ11の故障診断
に関する制御手順を示すものである。
【0021】すなわち、コントロールユニット21は、
前記開作動スイッチ40a又は前記閉作動スイッチ40
bのオン状態を検出することにより、操作スイッチ40
が開操作又は閉操作されたことを検出すると(S1でY
ES)、中間チェックフラグが「0」か否かを判別する
(S2)。この中間チェックフラグは、前記中開リミッ
トスイッチ11が故障であるか否かを示すためのフラグ
であり、「1」がセットされていれば故障であることを
示し、「0」がセットされていれば正常であることを示
すフラグである。ここで、中間チェックフラグに「1」
がセットされていた場合には(S2でNO)、前記ブザ
ー9に警報音を発生させた後(S3)、ステップS1へ
戻る。
【0022】逆に、中間チェックフラグに「0」がセッ
トされていた場合には(S2でYES)、前記全開リミ
ットスイッチ10及び前記ドアスイッチ46の状態を検
出することにより、スライドドア1が全開位置Po又は
全閉位置Pcにあるか否かを判別する(S4)。ここ
で、スライドドア1が全開位置Po又は全閉位置Pcに
あれば、中間チェックスタートフラグに「1」をセット
し(S5)、逆にスライドドア1が全開位置Po又は全
閉位置Pc以外の位置にあれば、中間チェックスタート
フラグを「0」とした後(S6)、それぞれステップ7
へ進む。そして、ステップS1で判別した操作内容に従
い、前記スライドドアモータ42を正転又は逆転させス
ライドドア1を開方向O又は閉方向Cへ作動させる(図
5参照)。
【0023】引き続き、前記中開リミットスイッチ11
がオン状態であるか否かを判別し(S8)、オン状態が
検出できれば、中間メモリに「1」をセットした後(S
9)、ステップS10へ進み、逆にオン状態が検出でき
なければ、そのままステップS10へ進む。続くステッ
プS10では、再び前記全開リミットスイッチ10及び
前記ドアスイッチ46の状態を検出することにより、ス
ライドドア1が全開位置Po又は全閉位置Pcに到達し
たか否かを判別し、いずれの位置にも到達していなけれ
ばステップ1へ戻る。一方、全開位置Po又は全閉位置
Pcのいずれか一方側に到達していた場合には、中間チ
ェックスタートフラグに「1」がセットされているか否
かを判別する(S11)。つまり、スライドドア1が全
閉位置Pc(又は全開位置Po)から全開位置Po(又
は全閉位置Pc)まで移動したか否かを判別する。
【0024】そして、かかる判別の結果がNOである場
合、例えばスライドドア1の自動開閉作動が行われるこ
となく、手動操作により全開位置Poから全閉位置Pc
の間に位置していたスライドドア1が、その位置から操
作スイッチ40の操作に伴い全開位置Po又は全閉位置
Pcへ作動した場合には、前記スライドドアモータ42
を停止させるとともに処理を終了する。逆に、前述した
ステップS11の判別結果がYESであった場合には、
さらに前記中間メモリに「1」がセットされているか否
かを判別する(S12)。ここで、「1」がセットされ
ている場合、つまりスライドドア1が、自動開閉作動に
より全閉位置Pc(又は全開位置Po)から全開位置P
o(又は全閉位置Pc)まで移動した間に、中開リミッ
トスイッチ11が正常に動作した場合には、中間チェッ
クフラグ、中間メモリ、中間チェックスタートフラグに
それぞれ「0」をセットした後(S13)、前記スライ
ドドアモータ42を停止させるとともに処理を終了す
る。
【0025】これとは逆に、前述したステップS12の
判別結果がNOであり、前記中間メモリに「1」がセッ
トされていなかった場合、つまり中開リミットスイッチ
11が異常であった場合には、中間チェックフラグに
「1」をセットした後、前記スライドドアモータ42を
停止させるとともに処理を終了する。また、ここでセッ
トした中間チェックフラグの内容は、イグニッションが
オフ状態となった後にも、前述したB電源によって前記
制御回路22内のRAMに記憶保持される。これによ
り、次回以降に操作スイッチ40が操作されたときに
は、前述したステップS2の判別結果がNOとなり、操
作スイッチ40によるスライドドア1の自動開閉作動が
禁止される。
【0026】したがって、中開リミットスイッチ11に
故障が発生したときには、スライドドア1の閉操作に際
し、スライドドア1の駆動速度を低下させる場合や、ス
ライドドア1の駆動時間に基づいて停止位置にバラツキ
が生じるような一旦停止を行わせる場合とは異なり、乗
員、とりわけ操作者に対して、スライドドア1が全閉位
置に到達するまで注意を払わせるようなことがない。よ
って、中開リミットスイッチ11に故障が生じた際にお
ける、スライドドア1の操作者に加わる精神的な負担を
解消させることができる。
【0027】また、中開リミットスイッチ11の故障
を、スライドドア1が自動開閉作動により全閉位置Pc
(又は全開位置Po)から全開位置Po(又は全閉位置
Pc)まで移動した場合にのみ、そのオン状態が検出で
きようにしたことから、それ以外の場合に、中開リミッ
トスイッチ11のオン状態が検出できなくとも、誤って
中開リミットスイッチ11を故障と検出してしまうこと
がない。よって、中開リミットスイッチ11の故障を正
確に検出することができる。
【0028】なお、本実施の形態においては、スライド
ドア1を全閉位置Pcから全開位置Poへ駆動したとき
と、全開位置Poから全閉位置Pcへ駆動したときの双
方について、中開リミットスイッチ11の故障を検出さ
せるものを示したが、その故障検出動作を、全閉位置P
cから全開位置Poへ駆動したときにのみ行わせるよう
にしてもよい。すなわち、前記ステップS4〜S5にお
いて、全閉時からの開操作のときにのみ中間チェックス
タートフラグに「1」をセットさせるようにしてもよ
い。その場合には、故障の発生時には、全開位置Poか
ら閉方向Cへの作動のみ不可とするため、全閉位置Pc
手前の中間位置Pnで必ず停止するよう要求されるスラ
イドドア1の閉方向Cへの操作は阻止され、開方向Oの
操作は許容されるので、より使いやすくなる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明にお
いては、スライドドアが全開位置と全閉位置との間に設
けられた中間位置に到達したことを検知する中間位置検
知手段に故障が生じた場合には、それが、スライドドア
を全閉位置から全開位置まで駆動した際に検知される一
方、次回以降における駆動手段によるスライドドアの閉
方向への駆動が禁止される。
【0030】このため、中間位置検知手段に故障が発生
したときには、スライドドアの閉作動時の駆動速度を低
下させる場合や、スライドドアの閉作動時に、その駆動
時間に基づいて停止位置にバラツキが生じるような一旦
停止を行わせる場合とは異なり、乗員、とりわけ操作者
に対して、スライドドアが全閉位置に到達するまで注意
を払わせるようなことがない。よって、一旦停止を行わ
せる位置を検知するスイッチ等に故障が生じた後に、ス
ライドドアの操作者に加わる精神的な負担を解消させる
ことができる。
【0031】これに加え、請求項2の発明にあっては、
全開位置や全閉位置以外の位置からスライドドアが駆動
された場合には、異常状態検出手段による中間位置検知
手段の異常状態の検知を行わないようにした。このた
め、例えばイグニッションがオフ状態にあるときの手動
開閉により、中間停止位置を通過した位置でスライドド
アが停止していた状況下で、イグニッションをオン操作
しスライドドアを開閉駆動したとき、中間位置検知手段
がスライドドアの中間位置への到達を検知できないこと
を理由に、異常状態検出手段が誤って中間位置検知手段
の故障を検出してしまうといった事態が未然に回避され
る。よって、手動でスライドドアの開閉操作を行って後
にスライドドアの停止位置が変化していたとしても、中
間位置検知手段の故障を正確に検出することができる。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す回路図である。
【図2】スライドドアの内部を示す透視図である。
【図3】スライドドアの駆動機構を示す分解斜視図であ
る。
【図4】操作スイッチが操作される毎に行われる中開リ
ミットスイッチの故障診断に関
【図5】従来技術を示す車体側面図である。
【符号の説明】
1 スライドドア 11 中開リミットスイッチ(中間位置検知手段) 21 コントロールユニット(駆動制御装置) 22 制御回路(異常状態検出手段、記憶手段、駆動
禁止手段) 40 操作スイッチ 42 スライドドアモータ(駆動手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドドアを開方向と閉方向とに駆動
    する駆動手段が設けられるとともに、前記スライドドア
    が全開位置と全閉位置との間に設けられた中間位置に到
    達したことを検知する中間位置検知手段が設けられ、こ
    の中間位置検知手段によりスライドドアの中間位置への
    到達が検知されたとき、閉方向に駆動されるスライドド
    アを一旦停止させ、引き続き閉方向に駆動させる駆動制
    御装置において、 前記スライドドアを全閉位置から全開位置まで駆動した
    際、前記中間位置検知手段によりスライドドアの中間位
    置への到達を検知し得ない異常状態が発生したとき、そ
    の異常状態を検出する異常状態検出手段と、 この異常状態検出手段が異常状態を検出したことを記憶
    する記憶手段と、 この記憶手段に前記異常状態を検出したことが記憶され
    ているとき、前記駆動手段による前記スライドドアの閉
    方向への駆動を禁止する駆動禁止手段とを備えたことを
    特徴とするオートスライドドアの駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記異常状態検出手段は、前記スライド
    ドアを全閉位置から全開位置まで駆動した際に加え、前
    記スライドドアを全開位置から全閉位置まで駆動した際
    においても、前記中間位置検知手段によりスライドドア
    の中間位置への到達を検知し得ない異常状態が発生した
    とき、その異常状態を検出することを特徴とする請求項
    1記載のオートスライドドアの駆動制御装置。
JP14333997A 1997-05-18 1997-05-18 オートスライドドアの駆動制御装置 Expired - Fee Related JP3394420B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14333997A JP3394420B2 (ja) 1997-05-18 1997-05-18 オートスライドドアの駆動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14333997A JP3394420B2 (ja) 1997-05-18 1997-05-18 オートスライドドアの駆動制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10317794A JPH10317794A (ja) 1998-12-02
JP3394420B2 true JP3394420B2 (ja) 2003-04-07

Family

ID=15336497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14333997A Expired - Fee Related JP3394420B2 (ja) 1997-05-18 1997-05-18 オートスライドドアの駆動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3394420B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6992263B2 (ja) * 2017-03-17 2022-01-13 株式会社アイシン 車両用開閉体制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10317794A (ja) 1998-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101517260B1 (ko) 하이브리드 차량의 작동 방법 및 장치
JPH0599002A (ja) スロツトル制御装置
JP4811360B2 (ja) 車両用制御装置
US20020112688A1 (en) Neutral safety switch
JP2007113397A (ja) 内燃機関の自動始動制御装置
KR20010107928A (ko) 자동화 클러치를 장착한 자동차의 스타트/스톱 제어를위한 방법
JP3394420B2 (ja) オートスライドドアの駆動制御装置
JPH106946A (ja) 車両無人判定装置及び車両無人暴走防止装置
JP3467170B2 (ja) オートスライドドアの停止制御装置
EP1672333B1 (en) Anomaly judgment system and process for operator detection device
JP3576483B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP4502781B2 (ja) エンジン始動制御装置及びエンジン始動制御方法
JPH10318026A (ja) 自動車のスロットル制御装置
JP3666732B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP3494274B2 (ja) オートスライドドアの制御装置
JPH08216844A (ja) 車両用パーキング装置
JP2003020844A (ja) 自動車用電子ラッチシステム
JPS58202368A (ja) 車両用エンジンの制御装置
JP3576482B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JPH11218039A (ja) 車両用2サイクルエンジンの逆転制御装置
JP2529133Y2 (ja) オートスライドドアの駆動制御装置
KR960011879B1 (ko) 주차브레이크 자동제어장치
JP4451866B2 (ja) 車両盗難防止機能の制御装置
JP2001233055A (ja) オートスライドドア制御装置
JPS62122826A (ja) 車両用制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees