JP3494274B2 - オートスライドドアの制御装置 - Google Patents

オートスライドドアの制御装置

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JP3494274B2
JP3494274B2 JP14334197A JP14334197A JP3494274B2 JP 3494274 B2 JP3494274 B2 JP 3494274B2 JP 14334197 A JP14334197 A JP 14334197A JP 14334197 A JP14334197 A JP 14334197A JP 3494274 B2 JP3494274 B2 JP 3494274B2
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雅弘 稲葉
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日産車体株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの駆動力に
よって開閉駆動される自動車のオートスライドドアの制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワンボックス車におけるオートス
ライドドア装置としては、図10に示したものが一般的
である。すなわち、車体51の側壁には乗降用の開口部
52が設けられているとともに、スライドドア53が摺
動自在に支持されている。該スライドドア53は、図示
しないチェーン、スプロケット等を介して、モータの回
転軸に設けられた歯車機構に連係されており、該モータ
により車体51の前部側FRに向かう閉方向Cと、後部
側RRに向かう開方向Oに駆動されるようになってい
る。また、モータを駆動源としてスライドドア53を開
閉駆動するオートスライドドア装置にあっては、スライ
ドドア53が全開位置Poに到達したときオンとなる全
開リミットスイッチ54と、全閉位置Pcに到達したと
きオンとなる全閉リミットスイッチ55と、全閉作動時
に全閉位置Pcよりやや手前の中間位置Pnに到達した
ときオンとなる中間リミットスイッチ56とが設けられ
ている。
【0003】そして、全開又は全閉時には、前記全開リ
ミットスイッチ54や全閉リミットスイッチ55がオン
となると同時に前記モータの電源をオフにし、全開位置
Poや全閉位置Pcにてスライドドア53を停止させと
ともに、全閉途中で中間リミットスイッチ56がオンと
なると同時に前記モータの電源をオフにし、中間位置P
nにて一旦停止させるように構成されている。また、安
全を考慮して、中間位置Pnにて一旦停止させたときに
は、再操作があるまでスライドドア53の開閉作動を中
断させるとともに、操作スイッチの操作に応じ、モータ
を作動してスライドドアを開閉させる開閉操作の開始時
には、予め警報ブザーを鳴らした後、スライドドアを開
閉させるようになっている。
【0004】また、実開昭62−155185号公報に
は、前述したようなオートスライドドア装置において、
操作スイッチの操作により、スライドドア53を開閉途
中で一時停止させたとき、モータの駆動力をスライドド
ア53に伝達するクラッチを所定時間だけ接続させ、か
つモータに電気的ブレーキを掛けることによってスライ
ドドア53を拘束することにより、機械的ロックが働か
ない全閉位置Pc以外の位置で停止しているスライドド
ア53の移動を防止できるものが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たオートスライドドア装置においては、スライドドア5
3を停止させたときにはモータに電気的ブレーキが掛か
ることにより、スライドドア53の移動を防止するとい
った、坂道の安全性は考慮されているものの、逆に、坂
道以外で、全閉位置以外に停止させた状態のスライドド
ア53を、手動で開方向Oや閉方向Cへ移動できなくな
るという問題がある。すなわち、坂道での安全性を考慮
したために、利便性の低下を招く結果となっており、坂
道での安全性が考慮されていても使い勝手がよくなかっ
た。
【0006】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、オートスライドドア装置の坂道での使
用を考慮しつつ、利便性を確保することができるオート
スライドドアの制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1発明にあっては、操作スイッチの操作に応じ
て、モータの駆動力によりスライドドアを開閉作動さ
せ、車体側部の開口部を自動開閉する一方、前記スライ
ドドアへの前記駆動力の伝達を断続するクラッチを有し
たオートスライドドアの制御装置において、前記モータ
に電気的なブレーキ作用を生じさせるモータ制御手段
と、前記モータの作動停止後に、前記クラッチの接続状
態を引き続き継続させる接続状態維持手段と、前記操作
スイッチが操作されてから前記モータの作動を開始させ
るまで、前記モータ制御手段を動作させる一方、前記操
作スイッチの操作が中断されることに伴い前記モータの
作動を停止させたとき、前記モータ制御手段をいったん
動作させた後、その動作を終了させる制御手段とを備え
たものとした。
【0008】かかる構成において、操作スイッチが操作
されてから、モータの作動を開始させるまでは、モータ
制御手段を動作されることによりモータには電気的なブ
レーキが掛かる。すなわち、開閉操作を行ってから、モ
ータの駆動力がスライドドアに伝達されるまでの間にお
ける開閉作動開始時においても、電気的なブレーキ力が
生じたモータによりスライドドアが強行に拘束される。
しかも、前記操作スイッチの操作が中断されることに伴
いスライドドアが開閉作動中に停止したときには、電気
的なブレーキ作用が解除された状態で、クラッチの接続
状態が継続される。
【0009】また、請求項2の発明にあっては、操作ス
イッチの操作に応じて、モータの駆動力によりスライド
ドアを開閉作動させ、車体側部の開口部を自動開閉する
一方、前記スライドドアへの前記駆動力の伝達を断続す
るクラッチを有したオートスライドドアの制御装置にお
いて、前記モータの作動停止後に、前記クラッチの接続
状態を引き続き継続させる接続状態維持手段と、スライ
ドドアが全閉位置に到達したことを検知する全閉位置検
知手段と、前記全閉位置検出手段により前記スライドド
アの全閉位置への到達が検知されたとき、前記接続状態
維持手段の動作を終了させ、かつそれ以外は前記接続状
態維持手段の動作を継続させる制御手段とを備えたもの
とした。
【0010】かかる構成において、スライドドアが開閉
作動中に停止したとき、及び全開位置にあるときには、
クラッチ接続状態が常に維持される一方、全閉位置に
あるときにだけ、クラッチが切断状態となる。
【0011】また、請求項3の発明にあっては、操作ス
イッチの操作に応じて、モータの駆動力によりスライド
ドアを開閉作動させ、車体側部の開口部を自動開閉する
一方、前記スライドドアへの前記駆動力の伝達を断続す
るクラッチを有したオートスライドドアの制御装置にお
いて、イグニッションがオフ操作された後、予め設定さ
れた所定時間内で、かつイグニッションがオン操作され
るまで、前記駆動力の伝達を繰返し断続する断続動作を
前記クラッチに行わせる制御手段を備えたものとした。
【0012】かかる構成において、イグニッションがオ
フ操作されてから、設定された所定時間については、ク
ラッチが、スライドドアへの駆動力の伝達を繰返し断続
する動作を行うとともに、その動作中にイグニッション
がオン操作されると、クラッチが接続状態となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
にしたがって説明する。すなわち図2は、従来技術で説
明したものと同様に、モータを駆動源とするオートスラ
イドドア装置を構成するスライドドア1内部を示す透視
説明図、図3は、このスライドドア1を駆動するため車
体側に設けられた駆動機構を示す分解斜視図である。先
ず、本実施の形態におけるスライドドア1の駆動機構に
ついて説明する。すなわち図示しない車体側部には、図
3に示したオートスライドドアユニット2が固定されて
いる。オートスライドドアユニット2にはモータ部3と
スプロケット4とが取り付けられており、モータ部3内
には、スライドドアモータと駆動ギアと、その両者間に
おける回転力の伝達を断続するマグネットクラッチとが
収容されている。前記駆動ギヤと前記スプロケット4と
間には無端状のモータベルト5が掛け渡されており、モ
ータベルト5はベルトガイド6によって引張されてい
る。
【0014】モータベルト5の一部には一方の連結ブラ
ケット7が設けられるとともに、スライドドア1には他
方の連結ブラケット8が設けられている。そして、双方
の連結ブラケット7,8が互いに連結されることによ
り、スライドドア1は、前記モータの正転・逆転に伴い
モータベルト5を介して開方向Oと閉方向Cとに動作す
る(図2参照)。また、前記オートスライドドアユニッ
ト2には、スライドドア1の動作開始時等に警報音を発
するブザー9と、前記一方の連結ブラケット7が当接す
ることによりスライドドア1が全開位置Poに達したこ
とを検知しオン状態となる全開リミットスイッチ10、
スライドドア1が中間位置Pnに達したことを検知しオ
ン状態となる中間リミットスイッチ11が配設されてい
る。なお、スライドドア1の各動作位置については、従
来技術で図10に示した位置と同一である。
【0015】また、スライドドア1の内部には、スライ
ドドア1が全閉位置Pcにある時、車体側に設けられた
ストライカに結合するロック12と、そのロック状態を
解除するためのロックアウトアクチュエータ13と、ス
ライドドア1が全閉位置Pcの直前まで移動し前記ロッ
ク12がハーフロック状態となったとき、スライドドア
1を全閉位置Pcまで駆動するオートクロージャー14
と、オートクロージャー14を制御するクロージャーコ
ントロールユニット15とが収容されている。
【0016】次に、本実施の形態におけるオートスライ
ドドア装置の電気的構成を図1の回路図に従って説明す
る。すなわち、この回路はオートスライドドアのコント
ロールユニット21を中心に構成されている。コントロ
ールユニット21は、主として制御回路22、及びこれ
に接続された第1〜第6のリレー23,・・・28によ
って構成されている。制御回路22は、図示しないCP
Uと、CPUの制御プログラム及び各種パラメータが格
納されたROM、CPUの動作に伴い各種データを記憶
するRAM、タイマー、A/D変換器及びD/A変換器
等を含む入出力装置を備えており、前記制御プログラム
に基づき動作することにより本発明のモータ制御手段、
制御手段、接続状態維持手段として機能する。
【0017】コントロールユニット21には複数の接続
端a〜tが設けられており、接続端aがサーキットブレ
ーカー29を介してバッテリーの陽極に接続されるとと
もに、接続端bが車体にアースされている。
【0018】また、接続端cは、パーキングブレーキを
制動状態にすることによりオンとなるパーキングブレー
キスイッチ30と、そのオン動作により点灯するメータ
ブロック31内のパーキングブレーキランプ32に接続
されている。接続端dは、エンジンの回転数が一定数よ
りも低いとき、またエンジンの停止時にロー信号が出力
されるオルターネータ33のL端子と、そのロー信号を
受けて点灯する前記メータブロック31内のチャージラ
ンプ34に接続されている。接続端eは、前記メータブ
ロック31に設けられ、図示しないスピードセンサから
の車速信号が入力されるトランジスタ35に接続されて
いる。
【0019】接続端f,gは、前記メータブロック31
に接続された、A/T制御装置におけるインヒビタスイ
ッチ内のPレンジスイッチ36、Nレンジスイッチ37
にそれぞれ接続されている。Pレンジスイッチ36は、
図外の変速レバーがP(パーキング)にシフトされた状
態でオンとなるスイッチであり、Nレンジスイッチ37
はN(ニュートラル)にシフトされた状態でオンとなる
スイッチである。接続端hは、フットブレーキが踏まれ
たときオン状態となりストップランプ38を点灯させる
ストップランプスイッチ39に接続されている。また、
接続端iと接続端jは、車室内に配置され乗員によって
操作される操作スイッチ40を構成するとともに、イグ
ニッションに接続された同一可動接点を共有するノーマ
ルオープン型の開作動スイッチ40aと閉作動スイッチ
40bとにそれぞれ接続されている。
【0020】また、接続端k〜接続端pは車体側部にお
ける前述したオートスライドドアユニット2に設けられ
たかく電装品に接続されている。すなわち接続端l,m
は、前記モータ部3に設けられたスライドドア1の駆動
手段であるスライドドアモータ42の両極に各々接続さ
れている。接続端n,oは、前記全開リミットスイッチ
10、前記中間リミットスイッチ11に接続されてお
り、接続端pは前記ブザー9に接続されている。接続端
kは、前記モータ部3に設けられたマグネットクラッチ
43が接続されている。一方、接続端qは、スライドド
ア1内における前記ロックアウトアクチュエータ13の
駆動モータ44に接続される一方、駆動モータ44を介
して、前記オートクロージャー14の駆動モータ45を
制御する前記クロージャーコントロールユニット15に
接続されている。
【0021】また、接続端rは、スライドドア1が全閉
位置Pcにあるときオフ状態となるドアスイッチ46
と、ルームランプスイッチ47を介してバッテリーに接
続されたルームランプ48とに接続されている。そし
て、コントロールユニット21は、接続端sがイグニッ
ションスイッチに接続されるとともに、接続端tがバッ
クアップ用のB電源に接続されることにより、イグニッ
ションスイッチがオフ状態となった後にも、所定の動作
が行えるようになっている。(第1の動作)
【0022】次に、以上の構成からなるオートスライド
ドア装置における第1の動作を、前述したコントロール
ユニット21による制御手順を示す図4のフローチャー
トに従って説明する。このフローチャートは、例えばス
ライドドア1が全閉状態にあるとき、乗員により前記操
作スイッチ40が開操作された際における制御手順を示
したものである。
【0023】以下説明すると、コントロールユニット
1は、開作動スイッチ40aのオン動作を検知すること
により処理を開始し、乗員等に注意を促すための警報音
を前記ブザー9に発生させるとともに、前記第3のリレ
ー25を動作させてスライドドアモータ42の両極を短
絡させモータブレーキを掛ける(SA1)。すなわちス
ライドドアモータに電気的ブレーキ作用を発生させる。
次に、前記マグネットクラッチ43への出力をオンした
後(SA2)、ブザー9を止めるとともにモータブレー
キを解除し、かつ前記ロックアウトアクチュエータ13
の駆動モータ44を作動させて前記ロック12と車体側
のストライカとのロック状態を解除する(SA3)。な
お、この間は1秒である。しかる後、スライドドアモー
タ42を正転させ、スライドドア1を開方向Oへ駆動し
た後(SA4)、前記ロックアウトアクチュエータ13
の駆動モータ44の作動を停止する(SA5)。
【0024】引き続き、前記ドアスイッチ46がオン状
態にあるか否かを検出することにより、スライドドア1
が全閉のままであるかを判別する(SA6)。ここで、
全閉のままであった場合、例えばロックアウトアクチュ
エータ13の故障により、スライドドア1のロック解除
が行えなかったり、ロック解除を完全に行えずハーフロ
ック状態となっていたりした場合には、モータのロック
による焼き付き等の故障の防止のため、あるいはロック
装置をロックしたまま開方向へ無理に動かすことによる
ロック装置あるいはスライドドア開閉装置の故障防止の
ため、スライドドアモータ42を停止させ(SA7)、
前記マグネットクラッチ43への出力をオフした後(S
A8)、処理を終了する。
【0025】また、ステップSA6の判別結果がNOで
あって、スライドドア1が全閉のままでなければ、操作
スイッチ40が開操作中であるか否かを判断する(SA
9)。ここで、かかる判断結果がNOである場合、例え
ば乗員が一旦行った開操作を中断した場合には、スライ
ドドアモータ42を停止させるとともに、一定間隔(本
実施の形態では0.25秒間隔)でモータブレーキを解
除状態から一旦掛けた後、直ちに再び解除状態する処理
を行った後(SA10〜SA12)、処理を終了する。
これにより移動中のスライドドア1が急停止させられる
ことがなく、急停止に伴う衝撃の発生が防止される。つ
まり滑らかに停止することとなる。
【0026】また、ステップSA9の判断結果がYES
であって、操作スイッチ40が開操作を続けられている
ときには、引き続き、スライドドアモータ42への過電
流を検出したか否かを判別する(SA13)、過電流検
出した場合には、移動中のスライドドア1が何かと干渉
したと判断し、安全のためスライドドアモータ42を停
止させ(SA14)、処理を終了する。一方、過電流を
検出しなければ、スライドドア1の開作動を開始してか
ら7秒が経過したか否か、つまりスライドドア1が全閉
位置Pcから全開位置Poへ到達するのに十分な時間が
経過したか否かを判別し(SA15)、その時間が経過
していれば、何らかの異常が発生したと判断し、前記と
同様に、安全のためスライドドアモータ42を停止させ
(SA14)、処理を終了する。
【0027】また、ステップSA15の判別結果がNO
であり、開作動を開始してから7秒経過していなけれ
ば、全開リミットスイッチ10がオン状態となったか否
かを検出することにより、スライドドア1が全開になっ
たか(全開位置Poに到達したか)否かを判断する(S
A16)。ここで全開していなければ、ステップS9へ
戻り、前述した処理を繰り返す。やがて、スライドドア
1が全開位置Poに到達し、ステップS16の判断結果
がYESになると、スライドドアモータ42を停止させ
るとともに、モータブレーキを掛けた後(SA17)、
直ちに(0.25秒後)モータブレーキを解除した後
(SA18)、処理を終了する。
【0028】以上のように、前述した動作においては、
操作スイッチ40が操作されてから、スライドドアモー
タ42の作動を開始させるまで、モータブレーキを掛け
るため(SA1〜SA3)、開閉操作を行ってからスラ
イドドアモータ42の駆動力がスライドドア1に伝達さ
れる開閉作動開始時においても、ブレーキ力が生じたス
ライドドアモータ42によってスライドドア1が強行に
拘束される。このため、坂道で、全閉位置Pc以外の位
置で停止しているスライドドア1の開閉作動開始時にお
ける、スライドドア1の自重による移動が確実に防止さ
れる。しかも、それに伴に利便性が低下することがな
い。
【0029】また、前述した動作においては、スライド
ドア1が開閉作動中に停止したとき(SA10,SA1
4)、及び全開位置にあるときには(SA17)、マグ
ネットクラッチ43のへの出力がオンとなり接続状態と
なる一方、全閉位置にあるときには、マグネットクラッ
チ43が切断状態となるようにした(SA6〜SA
8)。このため、スライドドア1が坂道で全閉位置Pc
以外の位置で停止しているときには、自重によるスライ
ドドア1の移動が防止できる。しかも、全閉位置Pcで
停止しているときには、手動によるスライドドア1の開
閉操作を楽に行うことができる。これによっても、坂道
での使用を考慮しつつ、利便性をも確保することができ
る。(第2の動作)
【0030】次に、前述した構成からなるオートスライ
ドドア装置における第2の動作を、前述したコントロー
ルユニット21による制御手順を示す図5及び図6のフ
ローチャートに従って説明する。このフローチャート
は、スライドドア1が全開状態、又は中間位置Pnより
も開位置Po側にある状態で、乗員により前記操作スイ
ッチ40が閉操作されたときの制御手順を示したもので
ある。
【0031】以下説明すると、コントロールユニット
1は、閉作動スイッチ40bのオン動作を検知すること
により処理を開始し、前記ブザー9に注意音を発生させ
るとともに、モータブレーキを掛ける(SB1)。次
に、ブザー9を止めるとともにモータブレーキを解除
し、かつスライドドアモータ42を逆転させ、スライド
ドア1を閉方向Cへ駆動した後(SB2)、操作スイッ
チ40が閉操作された状態にあるか否かを判別する(S
B3)。この判別結果がYESであり、操作スイッチ4
0の閉操作が続けられていれば、引き続き、スライドド
アモータ42への過電流を検出したか否かを判別する
(SB4)。
【0032】ここで、過電流を検出しなかった場合に
は、スライドドア1の閉作動を開始してから7秒が経過
したか否か、つまりスライドドア1が全開位置Poから
全閉位置Pcへ到達するのに十分な時間が経過したか否
かを判別する(SB5)。7秒経過していなければ(S
B5でNO)、引き続き、前記中間リミットスイッチ1
1がオン状態となったか否かを検出することにより、ス
ライドドア1が中間位置Pnに到達したか否かを判断し
(SB6)、中間リミットスイッチ11がオン状態でな
ければ、ステップSB3へ戻り、前述したステップS3
以降の判別処理を繰り返す。
【0033】一方、かかる間に、ステップSB4の判別
結果がYESとなった場合には、移動中のスライドドア
1が何かと干渉したと判断し、安全のためスライドドア
モータ42を停止させた後(SB7)、ステップSB1
3へ進む。また、ステップSB5の判別結果がYESと
なった場合にも、前述した以外の何らかの異常、例えば
中間リミットスイッチ11の故障が発生したと判断し、
ステップSB7へ進み前記処理を行った後、ステップ1
3へ進む。また、ステップSB6の判別結果がYESと
なった場合には、スライドドア1が中間位置Pnに到達
したと判断し、前記制御回路22の内部タイマにより待
ち時間の開始し、スライドドアモータ42を停止させる
とともに、モータブレーキを掛けた後(SB8)、ステ
ップ13へ進む。
【0034】そして、ステップSB3〜SB6の判別処
理を繰り返す間に、ステップSB3の判別結果がNOと
なったとき、つまりスライドドア1が中間位置Pnに到
達する以前において、操作スイッチ40の閉操作が中断
されたときにはステップS9へ進み、さらに操作スイッ
チ40の閉操作が中断された後、0.5秒以内に中間リ
ミットスイッチ11がオン状態となったか否かを判別す
る。ここで0.5秒以内にオン状態となれば(SB9で
YES)、スライドドア1が中間位置Pnに到達したと
判断し、前述したステップS8へ進み前記処理を行う。
一方、ステップSB9の判別結果がNOであり、スライ
ドドア1が未だ中間位置Pnに到達していないと判断し
たときには、スライドドアモータ42を停止させるとと
もに、一定間隔(本実施の形態では0.25秒間隔)で
モータブレーキを解除状態から一旦掛けた後、直ちに再
び解除状態とする処理を行い(SB10〜SB12)、
その時点でスライドドア1を滑らかに停止させた後、ス
テップSB13へ進む。
【0035】引き続きステップSB13では(図6参
照)、前述したステップSB6,SB9で中間リミット
スイッチ11のオン状態を検出していた場合において、
中間リミットスイッチ11がオン状態となってから待ち
時間である5秒が経過したか否かを判別し、5秒が経過
していなければ、さらに、操作スイッチ40が(再度)
閉操作されたか否か判別する(SB14)。ここでも閉
操作がなければステップSB13へ戻る。そして、中間
リミットスイッチ11のオン状態を検出してから5秒が
経過すると、モータブレーキを解除する(SB15)。
つまり、スライドドア1が中間位置Pnで一旦停止した
とき、モータブレーキを5秒以上掛けないようになって
いる。
【0036】また、操作スイッチ40が(再度)閉操作
されステップSB14の判別結果がYESになると、以
下、ステップSB16からステップSB20まで、前述
したステップSB1〜SB5と同一の処理を行う。
【0037】そして、ステップSB18の判別結果がN
OであればステップSB9へ戻る一方、ステップSB1
9、及びステップSB20の判別結果がYESであれ
ば、それぞれステップSB24に進み、スライドドアモ
ータ42を停止させた後、処理を終了する。また、ステ
ップSB20の判別結果がNOであるときには、中間リ
ミットスイッチ11がオン状態となってから猶予時間で
ある5秒が経過したか否かを判別する(SB21)、こ
の判別結果がYESであれば、中間リミットスイッチ1
1がオン状態となったか否かを判別し(SB22)、こ
の判別結果がYESであれば、前述したステップSB8
へ戻る。逆にNOであれば、ステップSB23へ進む。
一方、前記ステップSB21の判別時点で、中間リミッ
トスイッチ11がオン状態となってから5秒経過してい
なかった場合には(SB21でNO)、ステップSB2
2の判別を行わずにステップSB23へ進む。これによ
り、スライドドア1の一旦停止動作が禁止される。
【0038】そして、続くステップSB23において
は、前記ドアスイッチ46がオン状態となったか否かを
検出することにより、スライドドア1が全閉位置Pcに
到達したか否かを判別する。ここで、全閉位置Pcに到
達していなければ(SB23でNO)、ステップS18
へ戻り、前述した処理を繰り返す。やがて、スライドド
ア1が全閉位置Pcに到達すると(SB23でYE
S)、スライドドアモータ42を停止させ(SB2
5)、前記マグネットクラッチ45への出力をオフした
後(SB26)、処理を終了する。
【0039】以上のように、かかる第2の動作において
は、作動後のスライドドア1が中間位置Pnで停止した
ときには、閉作動が再開されるまで(SB14でYE
S)、又は待ち時間(5秒)が経過するまでは(SB1
3でYES)、電気的なブレーキ力が生じたスライドド
アモータ42によりスライドドア1が強行に拘束され、
それ以外は、拘束を解除されるようにした。このため、
坂道においてスライドドア1が中間位置Pnに停止した
ときには、自重によるスライドドア1の移動が防止で
き、しかも、平坦な場所では、中間位置Pnに停止した
直後を除きスライドドア1の開閉操作を楽に行うことが
できる。よって、坂道での使用を考慮しつつ、利便性を
も確保することができる。
【0040】なお、前記待ち時間の計測を開始する時点
を、中間リミットスイッチ11のオン状態を検出した時
点としたが、スライドドアモータ42を停止した時点
や、実際にスライドドア1が停止した時点としてもよ
い。その場合でも、同一の効果が得られる。
【0041】また、第2の動作おいては、スライドドア
1が中間位置Pnで一旦停止した後、予め設定された猶
予時間(5秒)内に、中間リミットスイッチ11のオン
状態を検出しても、それをキャンセルすることによりス
ライドドア1の一旦停止動作を禁止しているため、スラ
イドドア1の一旦停止動作が短い時間間隔で繰返し行わ
れることが防止される。このため、急な坂でスライドド
ア1が中間位置Pnにて一旦停止した後、万一それが自
重により(徐々に)中間位置Pnから開方向Oへ移動し
たとしても、乗員が閉操作を直ちに再開した場合に、中
間位置Pnと、それよりも僅かに開方向Oへ移動した位
置との間で、スライドドア1が往復動作を繰返すといっ
た不都合が発生するが防止できる。よって、坂道での使
用を考慮しつつ、利便性を向上させることができる。
【0042】なお、前記待ち時間と同様に、前記猶予時
間の計測を開始する時点を、中間リミットスイッチ11
のオン状態を検出した時点としたが、スライドドアモー
タ42を停止した時点や、実際にスライドドア1が停止
した時点としてもよい。その場合でも、同一の効果が得
られる。
【0043】また、第2の動作時においても、操作スイ
ッチ40が操作されてから、スライドドアモータ42の
作動を開始させるまでモータブレーキを掛けるため(S
B1,SB2)、第1の動作で述べたスライドドア1の
開操作時の場合と同様に、坂道において、全閉位置Pc
以外の位置で停止しているスライドドア1の作動開始時
における、スライドドア1の自重による移動が確実に防
止される。
【0044】また、スライドドア1が作動中に全閉位置
Pc以外(SB7,SB8,SB10)、マグネットク
ラッチ43を接続状態のままとする一方、全閉位置Pc
にあるときには、マグネットクラッチ43が切断状態と
なるようにした(SB26)。このため、第1の実施の
形態で述べたスライドドア1の開操作時の場合と同様
に、スライドドア1が坂道で全閉位置Pc以外の位置で
停止しているときには、自重によるスライドドア1の移
動が防止できる。しかも、全閉位置Pcで停止している
ときには、手動によるスライドドア1の開閉操作を楽に
行うことができる。(第3の動作)
【0045】次に、前述した構成からなるオートスライ
ドドア装置における第3の動作を、前述したコントロー
ルユニット21による制御手順を示す図7のフローチャ
ートに従って説明する。このフローチャートは、乗員に
よりスライドドア1が開閉操作されているときや、操作
スイッチ40の操作中に、スライドドア1が一旦停止し
た状態で、イグニッションがオフ操作された際におけ
る、イグニッション・オフ・モード時の制御手順を示し
たものである。
【0046】以下説明すると、コントロールユニット
1は、イグニッションスイッチがオン操作されると(S
C1でYES)、前記オルターネータ33のハイ信号が
検出できたか、つまりエンジンが運転中であるか否かを
判断し(SC2)、運転中でなければステップSC1へ
戻る。逆に、運転中であれば(SC2でYES)、次
に、操作スイッチ40が操作(閉操作)されているか否
かを判別する(SC3)。ここで、操作スイッチ40が
操作がされておらず(SC3でNO)、かつスライドド
アモータ42が作動中でない場合には(SC4でN
O)、ステップSC2へ戻る。また、スライドドアモー
タ42が作動中であった場合には(SC4でYES)、
スライドドアモータ42を停止させた後(SC5)、後
述するステップSC11以降の処理へ移行する。
【0047】一方、前記ステップSC3で操作スイッチ
40が操作中であると判別されたときには(SCでYE
S)、前記マグネットクラッチ45への出力をオンした
後(SC6)、スライドドアモータ42を作動させる
(SC7)。次に、スライドドア1が全閉位置Pcに到
達したか否かを判別し、全閉位置Pcに到達していれば
(SC8でYES)、スライドドアモータ42を停止さ
せ(SC9)、マグネットクラッチ43への出力をオフ
した後(SC10)、処理を終了する。また、前記ステ
ップSC8の判別結果がNOであって、スライドドア1
が全閉位置Pcに到達していなければ、次に、イグニッ
ションがオフ操作されてエンジンが停止したか否かを判
別し(SC11)、この判別結果がNOであれば、前記
ステップSC2へ戻る。
【0048】また、ステップSC11の判別結果がYE
Sである場合、すなわちイグニッションがオフ操作され
た場合には、スライドドアモータ42を停止させるとと
もに、前記ブザー9に警報音を発生させた後(SC1
2)、前記マグネットクラッチ43の断続処理を開始す
る(SC13)。この断続処理は、図8に示すように、
予め設定された所定時間内にマグネットクラッチ43
の出力を繰返し5回断続するものであって、具体的に
は、オフ時間の長さT2−1〜T2−5を段階的に増加
させる一方、オン時間の長さT3−1〜T3−5を段階
的に減少させることによって行われる。また、かかる断
続処理を開始すると、次に、イグニッションがオン操作
されたか否かを判別し(SC14)、オン操作されなけ
れば(SC14でNO)、スライドドア1が全閉位置P
cに到達しているか否かを判別する(SC15)。この
とき、スライドドア1が全閉位置Pcに位置せず(SC
15でNO)、しかも、前述した断続処理が終了してい
なければ(SC16でNO)、ステップSC13へ戻
り、断続処理が終了するまで、すなわち所定時間が経過
するまで前述した処理を繰返すとともに、断続処理の終
了に伴い(SC16でYES)、イグニッション・オフ
・モードを終了する。
【0049】一方、断続処理が行われている間にイグニ
ッションがオン操作され、前記ステップSC14の判別
結果がYESになると、直ちに断続処理を中止してマグ
ネットクラッチ43へ通常の出力を行った後(SC1
7)、ステップSC2へ戻り、前述した処理を繰返す。
他方、断続処理の開始後において、スライドドア1が全
閉位置Pcに到達し、前記ステップSC15の判別結果
がYESになった場合には、直ちに断続処理を中止して
マグネットクラッチ43への出力をオフ状態とした後
(SC18)、処理を終了する。
【0050】以上のように、かかる動作においては、イ
グニッションがオフ操作されてから(SC11でYE
S)、設定された所定時間、つまりステップSC13の
断続処理が行われている時間については、マグネットク
ラッチ43が繰返し断続する動作を行うとともに、その
動作中にイグニッションがオン操作されると(SC14
でYES)、クラッチが接続状態となるようにした。こ
のため、急な坂でスライドドア1を開閉操作中に、イグ
ニッションをオフ操作した場合、マグネットクラッチ4
3が接続状態であるため、駆動力の消失に伴ってスライ
ドドア1が万一移動しても、その移動速度が次第に速く
なることを防止して、徐々に移動させることができる。
しかも中間位置Pnで一旦停止させることなく全開/全
閉まで移動させることができる。さらには、マグネット
クラッチ43の前述した動作中にイグニッションをオン
操作すれば、クラッチが接続状態となるため、スライド
ドア1を停止させたり、又はより一層ゆっくりと移動さ
せることができる。よって、坂道での使用を考慮しつ
つ、利便性を向上させることができる。
【0051】また、第3の動作においても、スライドド
ア1が作動中に停止したときには(SC5)、マグネッ
トクラッチ43が接続状態となっており、しかも全閉位
置Pcにあるときには、マグネットクラッチ43が切断
状態となるようにした。よって、前述した各動作で既説
した場合と同様の効果が得られる。(第4の動作)
【0052】次に、前述した構成からなるオートスライ
ドドア装置における第4の動作を、前述したコントロー
ルユニット21による制御手順を示す図9のフローチャ
ートに従って説明する。このフローチャートは、既説し
た各動作1〜3の動作以外の他の動作を行っているとき
の前記マグネットクラッチ43に対する制御手順を示し
たものである。
【0053】以下説明すると、コントロールユニット
1は、操作スイッチ40が開操作、又は閉操作されると
(SD1でYES)、先ずマグネットクラッチ43への
出力をオンした後(SD2)、スライドドアモータ42
を作動させることによりスライドドア1を開方向O又は
閉方向Cへ作動させる(SD3)。その後、前記全開リ
ミットスイッチ10のオン状態を検出することにより、
スライドドア1が全開位置Poにあると判断した場合
(SD4でYES)、又は前記中間リミットスイッチ1
1のオン状態を検出することにより、スライドドア1が
中間位置Pnにあると判断した場合(SD5でYES)
においては、ステップS1へ戻り、前記操作スイッチ4
0の操作待ちの状態となる。そして、スライドドア1を
開閉作動させた後、前記ドアスイッチ46のオン状態を
検出することにより、スライドドア1が全閉位置Pcに
あると判断した場合においては(SD5でYES)、マ
グネットクラッチ43への出力をオフにする。なお、こ
のフローチャートには示さないが、前記各スイッチ1
0,11,46のオフ状態を検出した後には、スライド
ドアモータ42への作動を停止させる。
【0054】このように、スライドドア1が開閉作動中
に停止したとき、及び全開位置Poにあるときには、マ
グネットクラッチ43を接続状態とする一方、全閉位置
Pcにあるときには、マグネットクラッチ43を切断状
態とすることにより、既説した各動作1〜3の動作以外
の他の動作を行っているときであっても、スライドドア
1が坂道で全閉位置Pc以外の位置で停止しているとき
には、自重によるスライドドア1の移動が防止できる。
しかも、全閉位置Pcで停止しているときには、手動に
よるスライドドア1の開閉操作を楽に行うことができ
る。これにより、オートスライドドア装置の坂道での使
用を考慮しつつ、利便性をも確保することができる。
【0055】尚、これは、全閉はドアロック装置があり
機械的にロックされているのでクラッチ切断状態で良い
ものであり、全開は機械的ロック装置が設けられていな
いので、クラッチONにより移動を防止するものであ
る。また、機械的全開ロックあるいは全開フック等を設
けた場合その解除装置が必要になり装置が複雑になる
が、本実施態様では、それもさけているものである。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明にお
いては、操作スイッチが操作されてから、モータの作動
を開始させるまで、モータに電気的なブレーキを掛ける
ことにより、開閉操作を行ってからモータの駆動力がス
ライドドアに伝達されるまでの間における開閉作動開始
時においても、電気的なブレーキ力が生じたモータによ
りスライドドアが強行に拘束されるようにした。このた
め、坂道で、全閉位置以外の位置で停止しているスライ
ドドアの開閉作動開始時における、スライドドアの自重
による移動が確実に防止され、しかも、それに伴に利便
性が低下することがない。
【0057】 しかも、前記操作スイッチの操作が中断
されることに伴いスライドドアが開閉作動中に停止した
ときには、電気的なブレーキ作用が解除された状態で、
クラッチの接続状態が継続されるようにした。そのた
め、坂道でスライドドアが開閉作動中に停止されたと
き、スライドドアが万が一移動としても、その速度が次
第に速くなることを防止して、徐々に移動させることが
でき、同時に、電気的なブレーキ作用が解除されるた
め、それが解除されていない状態に比べて移動抵抗が小
さく、手動によるスライドドアの開閉操作を楽に行うこ
とができる。よって、オートスライドドア装置の坂道で
の使用を考慮しつつ、利便性をも確保することができ
る。
【0058】また、請求項2の発明においては、スライ
ドドアが開閉作動中に停止したとき、及び全開位置にあ
るときには、クラッチ接続状態が常に維持される
方、全閉位置にあるときにだけ、クラッチが切断状態と
なるようにした。このため、スライドドアが坂道で全閉
位置以外の位置で停止しているときには、常に自重によ
るスライドドアの移動がクラッチによって防止できる。
しかも、全閉位置で停止しているときには、手動による
スライドドアの開閉操作を楽に行うことができる。オー
トスライドドア装置の坂道での使用を考慮しつつ、利便
性をも確保することができる。
【0059】また、請求項3の発明においては、イグニ
ッションがオフ操作されてから、設定された所定時間に
ついては、クラッチが、スライドドアへの駆動力の伝達
を繰返し断続する動作を行うとともに、その動作中にイ
グニッションがオン操作されると、クラッチが接続状態
となるようにした。
【0060】このため、急な坂でスライドドアを開閉操
作中に、イグニッションをオフ操作した場合、クラッチ
が接続状態であるため、駆動力の消失に伴いスライドド
アが万一移動しても、その移動速度が次第に速くなるこ
とを防止して、徐々に移動させることができる。しかも
中間位置で一旦停止させることなく全開/全閉まで移動
させることができる。さらには、クラッチの前述した動
作中にイグニッションをオン操作すれば、クラッチが接
続状態となるため、スライドドアを停止させたり、又は
より一層ゆっくりと移動させることができる。よって、
坂道での使用を考慮しつつ、利便性を確保するだけに止
まらず、それを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すオートスライドド
ア装置の回路図である。
【図2】スライドドアの内部を示す透視図である。
【図3】スライドドアの駆動機構を示す分解斜視図であ
る。
【図4】図1に示したオートスライドドア装置における
第1動作を示すフローチャートである。
【図5】同オートスライドドア装置における第2の動作
を示すフローチャートである。
【図6】図5に続くフローチャートである。
【図7】同オートスライドドア装置における第3の動作
を示すフローチャートである。
【図8】断続処理時におけるマグネットクラッチの動作
を示すタイミングチャートである。
【図9】同オートスライドドア装置における第4の動作
を示すフローチャートである。
【図10】従来技術を示す車体側面図である。
【符号の説明】
1 スライドドア 10 全開リミットスイッチ 21 コントロールユニット(制御装置) 22 制御回路(モータ制御手段、制御手段、接続状
態維持手段) 40 操作スイッチ 42 スライドドアモータ 43 マグネットクラッチ 46 ドアスイッチ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作スイッチの操作に応じて、モータの駆
    動力によりスライドドアを開閉作動させ、車体側部の開
    口部を自動開閉する一方、前記スライドドアへの前記駆
    動力の伝達を断続するクラッチを有したオートスライド
    ドアの制御装置において、 前記モータに電気的なブレーキ作用を生じさせるモータ
    制御手段と、 前記モータの作動停止後に、前記クラッチの接続状態を
    引き続き継続させる接続状態維持手段と、 前記操作スイッチが操作されてから前記モータの作動を
    開始させるまで、前記モータ制御手段を動作させる一
    方、前記操作スイッチの操作が中断されることに伴い前
    記モータの作動を停止させたとき、前記モータ制御手段
    をいったん動作させた後、その動作を終了させる制御手
    段とを備えたことを特徴とするオートスライドドアの制
    御装置。
  2. 【請求項2】 操作スイッチの操作に応じて、モータの
    駆動力によりスライドドアを開閉作動させ、車体側部の
    開口部を自動開閉する一方、前記スライドドアへの前記
    駆動力の伝達を断続するクラッチを有したオートスライ
    ドドアの制御装置において、 前記モータの作動停止後に、前記クラッチの接続状態を
    引き続き継続させる接続状態維持手段と、 スライドドアが全閉位置に到達したことを検知する全閉
    位置検知手段と、 前記全閉位置検出手段により前記スライドドアの全閉位
    置への到達が検知されたとき、前記接続状態維持手段の
    動作を終了させ、かつそれ以外は前記接続状態維持手段
    の動作を継続させる制御手段とを備えたことを特徴とす
    るオートスライドドアの制御装置。
  3. 【請求項3】 操作スイッチの操作に応じて、モータの
    駆動力によりスライドドアを開閉作動させ、車体側部の
    開口部を自動開閉する一方、前記スライドドアへの前記
    駆動力の伝達を断続するクラッチを有したオートスライ
    ドドアの制御装置において、イグニッションがオフ操作された後、予め設定された所
    定時間内であって、かつイグニッションがオン操作され
    るまで、前記駆動力の伝達を繰返し断続する断続動作を
    前記クラッチに行わせる制御手段 を備えたことを特徴と
    するオートスライドドアの制御装置。
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