JP3393435B2 - 抜染法 - Google Patents

抜染法

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JP3393435B2
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要二 義村
文教 菅家
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株式会社中央技研工業
パリゼンヌ株式会社
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抜染法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】抜染は、被抜染物に還元剤を配合した抜
染糊を印捺し、80〜130℃の高温状態において抜染
糊の印捺塗膜を乾燥させ、その後170℃前後の蒸熱状
態において還元剤を活性化させ、その還元力によって印
捺箇所を抜色して行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】還元剤は、加熱されて
活性化し還元作用をなすものであるから、温熱に対し元
々不安定な化合物であり、取扱過程での安定性の面で、
抜染に使用し得る還元剤の種類は極限定されたものとな
る。その中でも塩化第一錫は、比較的安定化し易い還元
剤として公知であり、抜染に汎用されている。しかし塩
化第一錫の還元力は必ずしも充分ではなく、その抜染効
果を高めるために印捺する抜染糊の塗着量を増やすと、
印捺型際にハレーションが生じて抜染模様が先鋭を欠く
ものとなる。
【0004】そこで塩化第一錫よりも強い還元剤として
公知の亜ジチオン酸ナトリウムや亜硫酸ナトリウム等の
ハイドロサルフアイト系化合物の使用を考えられたが、
それらの還元剤は温熱に対し余りにも鋭敏に反応して活
性化し易く、印捺後蒸熱前の抜染糊の印捺塗膜の乾燥工
程で徐々に活性化し始めることもあり、また、蒸熱工程
のスチーミングチャンバー内の僅かな温度斑に鋭敏に反
応して、被抜染物の幅方向の中央部と両耳端との間に抜
染斑、所謂“中稀”が出来易い。
【0005】
【発明の目的】そこで本発明は、ハレーションがなく型
際が先鋭で繊細な抜染模様を描出すること、還元剤の活
性化の程度をコントロールして被抜染物全体に斑なく不
完全抜染、所謂“半抜”を具現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、還元剤を配合
した抜染糊を被抜染物に印捺し、その印捺後60秒以内
に、好ましくは15〜20秒以内に、更に好ましくは2
〜5秒後に150℃以上、好ましくは170℃以上で概
して170〜190℃の乾燥熱風に60秒以上(概して
1〜2分間)曝して抜染することを要旨とするものであ
る。
【0007】即ち本発明は、還元剤はその還元力が強い
ほど不安定で僅かな温熱にも鋭敏に反応し易く、強力な
還元剤では蒸熱処理前に行う抜染糊の印捺塗膜の乾燥工
程でも徐々に活性化し始めることに着目し、抜染糊の印
捺後直ちに高温乾燥熱風に曝して一気に還元剤を活性化
させ、その間に還元剤が徐々に活性化して還元力に斑の
生じる余地をなくし、また、蒸熱処理によって還元剤を
活性化させる過程では一旦乾燥した抜染糊の塗膜が吸湿
し、その吸湿過程で還元剤が印捺型際へとブリードして
ハレーションを起こすものと想定される反面、印捺後直
ちに高温乾燥熱風に曝すときは印捺型際へではなく蒸発
し易い印捺塗膜の表面へと抜染糊中の水分が移動するの
で還元剤が印捺型際へと移動し難く、その結果ハレーシ
ョンが起き難くなるとの想定のもとに完成されたもので
ある。
【0008】本発明において“乾燥熱風に曝す”とは、
被抜染物を水分を含んだ蒸気によって加熱したり輻射熱
によってのみ加熱するのではなく、水分がなく乾燥した
高熱雰囲気の空気の対流状態に被抜染物をおくことを意
味する。本発明は、抜染糊を印捺するプリンターの後部
にダンパー(熱風吹出装置や熱風循環装置を内蔵するチ
ャンバー、ボックスないし囲い)を設置し、被抜染物を
プリンターからダンパーへと連続して通して実施され
る。
【0009】還元剤には、それを配合した捺染糊の印捺
塗膜が未乾燥状態であっても170〜190℃の乾燥熱
風に曝すときは直ちに活性化して抜色作用を営み、その
3〜4分後には還元力を失って抜色作用を停止する亜ジ
チオン酸ナトリウム、(ジ)ホルムアルデヒドスルホキ
シレートナトリウム、(ジ)ホルムアルデヒドスルホキ
シレート亜鉛、亜硫酸ナトリウム、および、これらの化
合物の誘導体の少なくとも何れか1種は用いるものと
し、被抜染物は、これらの還元剤に抜色され易い反応性
染料か分散染料によって染色しておく。
【0010】抜染糊の印捺箇所の染料が完全には抜色さ
れず発色状態を維持する所謂“半抜”を行うには、抜染
糊への還元剤の配合量と乾燥熱風による加熱処理時間を
加減すればよく、その際行う加熱処理時間は概して20
〜60秒間に設定すればよい。また、印捺箇所の染料を
完全に抜色する所謂“白抜”を行う場合には、その加熱
処理時間を概して120〜180秒間に設定するとよ
い。
【0011】半抜を行う場合には不抜性染料と可抜染染
料によって被抜染物を染色しておいてもよいし、又、白
抜を行う場合には抜染糊に不抜性染料を配合して“着
抜”を行うことも出来る。乾燥熱風による加熱処理は常
法に従って水洗・乾燥して抜染加工物を仕上げる。抜染
糊の元糊には、ローカストビーンガム、ブリティッシュ
ガム、グアガム、シラツゴム、タマリンドガム、アラビ
アガム、デンプン等の耐還元性のものを用いる。
【0012】
【実施例1】ブリテイッシュガム(40%水溶液)60
重量部とソジュムハイドロサルフアイト10重量部と尿
素5重量部と水25重量部を混合して調製した抜染糊
を、反応性染料により染色した先染綿ニットに、皺模様
のある135メッシュのスクリーンプリント機によって
印捺し、直ちに(約10秒以内)190℃のダンパー内
に通して1分間乾燥熱風に曝し、水洗・湯洗・水洗を行
って乾燥し、抜染加工物を仕上げた。得られた抜染加工
物に描出された皺模様にはハレーションは認められず、
皺模様の型際は先鋭であった。
【0013】
【実施例2】ブリテイッシュガム(40%水溶液)60
重量部と亜硫酸ソーダ10重量部と尿素5重量部と水2
5重量部を混合して調製した抜染糊を、分散染料と反応
性染料により染色した先染ポリエステル繊維と木綿との
交撚ニットに、皺模様のある135メッシュのスクリー
ンプリント機によって印捺し、直ちに(約10秒以内)
190℃のダンパー内に通して1分間乾燥熱風に曝し、
水洗・湯洗・水洗を行って乾燥し、抜染加工物を仕上げ
た。得られた抜染加工物に描出された皺模様にはハレー
ションは認められず、皺模様の型際は先鋭であった。
【0014】
【発明の効果】(1) 本発明において還元剤に用いる
亜ジチオン酸ナトリウム、(ジ)ホルムアルデヒドスル
ホキシレートナトリウム、(ジ)ホルムアルデヒドスル
ホキシレート亜鉛、亜硫酸ナトリウム等は強い還元力を
有し不安定な化合物であるが、本発明では抜染糊の印捺
後直ちに高温乾燥熱風に曝して一気に還元剤を活性化さ
せ、その間に還元剤が徐々に活性化して還元力に斑が生
じたり印捺型際へとブリードしてハレーションを起こし
たりする時間的余裕がなく、型際先鋭に抜染することが
出来、よって型際が先鋭で繊細な抜染模様を描出するこ
とが出来る。
【0015】(2) 特に、そのように抜染糊の印捺後
直ちに高温乾燥熱風に曝すときは、抜染糊の印捺塗膜か
らの急激な水分の蒸発と共に還元剤が印捺塗膜の表面に
向けてマイグレーションを起こすも印捺型際に向けたマ
イグレーションは起き難いので、印捺型際でのハレーシ
ョンが回避される。
【0016】(3) そして本発明における抜染過程で
は、還元剤の還元力に斑が生じ難いので、抜染糊への還
元剤の配合量と乾燥熱風による加熱処理時間を加減して
半抜の程度をコントロールすることが出来、型際が先鋭
で繊細な半抜染模様を被抜染物に描出することが出来
る。
【0017】(4) そして本発明では、従来行われて
いた抜染糊の印捺後乾燥工程を要せず、又、還元剤を活
性化するための高価なスチーミングチャンバーを要せ
ず、安価なダンパーをプリンターの後部に設置して簡便
に実施することが出来、抜染加工も被抜染物をプリンタ
ーからダンパーへと連続搬送して実施することが出来る
ので効率的である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−103089(JP,A) 特開 昭57−167471(JP,A) 特開 昭48−68888(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06P 5/13

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元剤として亜ジチオン酸ナトリウム、
    (ジ)ホルムアルデヒドスルホキシレートナトリウム、
    (ジ)ホルムアルデヒドスルホキシレート亜鉛、亜硫酸
    ナトリウム、および、これらの誘導体の何れか1種以上
    を配合した抜染糊を被抜染物に印捺し、その印捺後20
    秒以内ダンパーに通して170〜190℃の乾燥熱風
    に60秒以上曝すことを特徴とする抜染法。
  2. 【請求項2】 還元剤として亜ジチオン酸ナトリウム、
    (ジ)ホルムアルデヒドスルホキシレートナトリウム、
    (ジ)ホルムアルデヒドスルホキシレート亜鉛、亜硫酸
    ナトリウム、および、これらの誘導体の何れか1種以上
    を配合した抜染糊を反応性染料または分散染料によって
    染色された被抜染物に印捺し、その印捺後20秒以内に
    ダンパーに通して170〜190℃の乾燥熱風に60秒
    以上曝すことを特徴とする抜染法。
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