JPH0797780A - 捺染布帛の蒸熱処理における含水率調整装置 - Google Patents

捺染布帛の蒸熱処理における含水率調整装置

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JPH0797780A
JPH0797780A JP5139428A JP13942893A JPH0797780A JP H0797780 A JPH0797780 A JP H0797780A JP 5139428 A JP5139428 A JP 5139428A JP 13942893 A JP13942893 A JP 13942893A JP H0797780 A JPH0797780 A JP H0797780A
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JP
Japan
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water content
water
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printed
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Pending
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JP5139428A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Araki
宏光 荒木
Masato Shiokawa
正人 塩川
Shinichi Takai
眞一 高井
Katsuharu Takiwaki
克治 滝脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Senko KK
Original Assignee
Tokai Senko KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】捺染布帛、とくに反応染料による捺染布帛にお
いて尖鋭性、均一性等に優れた捺染布帛を提供するため
に、捺染布帛の蒸熱処理において、捺染布帛の含水率を
一定にするための含水率調整装置を提供することを目的
とする。 【構成】 捺染布帛を蒸熱処理するに際し、蒸熱機内に
導入する布帛の含水率を一定とするため、捺染布帛に水
分を付与する前に捺染布帛の含水率を一定とする前処理
装置と一定量の水分を付与する水分付与装置とを併有し
てなる含水率調整装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は捺染布帛、とくに反応
染料による捺染布帛の蒸熱処理において、蒸熱前に捺染
布帛の含水率を調整する含水率調整装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】 従来、反応染料による捺染布帛の反応
染料を布帛に固着させる手段として、飽和蒸気により反
応染料を固着させる方法が一般に行われてきた。そし
て、固着時に必要な水分を蒸熱機内で得るために、種種
の吸湿剤とくに尿素を捺染糊中に添加するのが一般に行
われてきた。この捺染糊中に尿素を添加することは、染
料の溶解性を高めるとともに、蒸熱機による発色に際し
ての温度、蒸気量等の要因による発色時の色ぶれ等を防
ぐためにも、多量に使用されているのが現状であり、染
料固着工程において好ましい特性を示す物質として重用
されてきた。しかし、他方においてこの尿素は排水中に
あっては窒素源として、排水の実質的な汚染要素となる
ため、尿素を減じる方法、尿素を使用しない方法の開発
が図られてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 尿素を使用しない方
法の一つとして公開特許公報 特開平4−214480
号に示されているように、染料の固着工程のために水で
湿潤する方法が開示されている。しかし、この方法にお
いては固着工程前に水を付与することのみに重点がおか
れているため、含水率が不定の捺染布帛に水分を付与す
るにあたっては水分量が一定しないという欠点が存し
た。又、捺染後の捺染布帛の乾燥状態、捺染布帛の蒸熱
前の放置状態によっては捺染布帛の含水率が均一でな
く、このことにも対応できないという欠点も存した。開
示された方法によれば水分付与による発色性については
効果は認められるものの、前記欠点によりその他捺染布
帛として必要な、たとえば捺染柄の尖鋭性、捺染布帛の
発色の均一性、反物先端部と後端部との発色の違い等と
して捺染布帛上に現れ、なお問題としてこれらを解決す
る必要があることを示唆している。ここに尖鋭性とは捺
染において色糊を印捺した際に、定置された色糊が意図
される模様の形をとって、その周辺に流れだしたり、に
じみ出したりすることなく輪郭をはっきり保つことをい
う。
【0004】そこで本発明者らは反応染料捺染布帛の蒸
熱処理に際し、繊維素材に対応して発色性の向上ととも
に、尖鋭性、均一性、発色斑等が生ずることなく、捺染
品位の良い捺染布帛を得るため研究を行い本発明に至っ
たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 すなわち、繊維素材の
含水状態、捺染布帛が蒸熱機に入った後の蒸熱機内の温
度変化等につき詳細に研究し、蒸熱機内に入る捺染布帛
の含水率及び含水状態の均一性が得られないことには十
分な発色性、尖鋭性等が得られないことを見いだし、こ
れを解決するために研究を行なった結果水分を付与する
まえの捺染布帛の含水率を一定にし、その後、繊維素材
に適する水分を付与することによりこれらの問題を解決
できることから、これに用いることができる装置を創出
したものである。
【0006】本発明は<捺染布帛を蒸熱処理するに際
し、捺染布帛の含水率を一定にする前処理装置と、水分
率一定後の捺染布帛に水分を付与する水分付与装置とを
併有してなることを特徴とする捺染布帛の蒸熱処理にお
ける含水率調整装置>である。本発明にいうところの捺
染布帛の水分率を一定にする前処理装置とは、たとえば
捺染布帛の水分率を0%にするためのシリンダー乾燥
機、ホットフルー乾燥機等の加熱装置、蒸気状の水分を
付与するプレスチーマ、恒温恒湿にするための恒温恒湿
装置、冷却装置等が挙げられるが、これらにこだわるも
のではない。
【0007】本発明にいうところの水分付与装置とは水
滴を噴霧することにより水分を付与するスプレイ等の噴
霧装置、ロールにて水分を付与することができるキスロ
ール装置等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。なお、捺染布帛の発色に用いる蒸熱機の種類は
問わない。本発明においてはこれらを併有することによ
り、特有の効果が得られるものである。以下、実施例に
おいて本発明を説明するが、本発明は実施例に限定され
るものではない。
【0009】
【実施例1】精練、漂白、シルケット加工された綿10
0%平織布帛に、下記組成の捺染色糊をロータリー捺染
機にて印捺し、乾燥した。その後、連続型蒸熱機の蒸熱
室外前部に設置した本発明の含水率調整装置に捺染布帛
を導入後、103℃に設定した蒸熱室に該布帛を導入
し、6分間蒸熱することにより蒸熱処理を行なった。本
実施例に用いた含水率調整装置として、前処理装置とし
てはシリンダー乾燥機を用い、水分付与装置としてはW
EKO社製ローター・ダンプナーを用いた。蒸熱処理後
の布帛は通常の方法により洗浄、乾燥を行い色数7色の
捺染布帛を得た。捺染布帛の含水率、付与水分量、着色
度、尖鋭性等の結果を表1に示す。 色糊組成(色により染料使用量は異なる) 染料 x 重量% (表1にC.I.REACTIVE ORANGE 99 2.5重量% C.I.REACTIVE RED 3:1 1.0重量% C.I.REACTIVE BLUE 5 1.5重量% 用いた例を示す。) アルギン酸ナトリウム 4.0重量% メタニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム 1.0重量% 炭酸水素ナトリウム 2.5重量% 水 残量
【0010】
【比較例1】実施例1同様の布帛にシリンダー乾燥機に
よる処理を除き実施例1と同様の操作を施し、比較例と
しての捺染布帛を得た。結果を表1に示す。
【0011】
【実施例2】ビスコース・レーヨン100%平織布帛
に、下記組成の捺染色糊をロータリー捺染機にて印捺
し、乾燥した。その後、連続型蒸熱機の蒸熱室外前部に
設置した本発明の含水率調整装置に捺染布帛を導入後、
103℃に設定した蒸熱室に該布帛を導入し、6分間蒸
熱することにより蒸熱処理を行なった。本実施例に用い
た含水率調整装置として、前処理装置としてはシリンダ
ー乾燥機を用い、水分付与装置としてはWEKO社製ロ
ーター・ダンプナーを用いた。蒸熱処理後の布帛は通常
の方法により洗浄、乾燥を行い色数7色の捺染布帛を得
た。捺染布帛の含水率、付与水分量、着色度、尖鋭性等
の結果を表2に示す。 色糊組成(色により染料使用量は異なる) 染料 x 重量% (実施例1と同様の染料配合である。) アルギン酸ナトリウム 4.0重量% メタニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム 1.0重量% 炭酸水素ナトリウム 2.5重量% 水 残量
【0012】
【比較例2】実施例2同様の布帛にシリンダー乾燥機に
よる処理を除き実施例2と同様の操作を施し、比較例と
しての捺染布帛を得た。結果を表2に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【作用及び効果】表1、表2より明らかなように、繊維
素材にかかわらず着色濃度大で、尖鋭性、均一性等に優
れた捺染布帛がえられた。表に示されているごとく、捺
染後の乾燥条件、蒸熱前の放置条件等により捺染後蒸熱
前の布帛の含水率は巾広い値を示し、これに一定量の水
分を付与したのでは比較例にみられるごとく、本発明の
実施例においてみられるような尖鋭性、均一性は得られ
ず尖鋭性、均一性において劣る。これは発色には十分で
はあるが、水分が多いため或いは水分付与装置一段のみ
では付与水分のコントロールが不十分なため染料がにじ
みだし尖鋭性が不良となったものと考えられ、本発明の
効果が認められる。さらに、本発明の実施例において示
されているごとく、均一性、反物前後の着色濃度差に比
較例においてみられような大きな差はない。これは水分
付与後の含水率から明らかなように、付与水分量が厳密
にコントロールされているため、蒸熱室内での温度変化
或いは水分量変化が比較例に比し少ないためと考えら
れ、この点においても本発明の効果が認められる。以上
述べたように、本発明にあっては水分付与装置と前処理
装置とを併有することにより特有の効果を奏するもので
ある。
【0016】又、捺染色糊処方より明らかなように、尿
素は使用されていない。このことは、捺染排水中の尿素
すなわち排水中の窒素分がその使用量分減少しているこ
とを意味し、排水処理における窒素源除去を容易にする
とともに、河川等の窒素汚染を少なくするという効果を
も奏する。以上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝脇 克治 愛知県西春日井郡西枇杷島町子新田1番地 の2 東海染工株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 捺染布帛を蒸熱処理するに際し、捺染布
    帛の含水率を一定にする前処理装置と、含水率一定後の
    捺染布帛に水分を付与する水分付与装置とを併有してな
    ることを特徴とする捺染布帛の蒸熱処理における含水率
    調整装置
JP5139428A 1993-05-17 1993-05-17 捺染布帛の蒸熱処理における含水率調整装置 Pending JPH0797780A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5139428A JPH0797780A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 捺染布帛の蒸熱処理における含水率調整装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP5139428A JPH0797780A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 捺染布帛の蒸熱処理における含水率調整装置

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JPH0797780A true JPH0797780A (ja) 1995-04-11

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ID=15244971

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JP5139428A Pending JPH0797780A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 捺染布帛の蒸熱処理における含水率調整装置

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JP (1) JPH0797780A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19615179B4 (de) * 1995-06-05 2004-04-08 LumiLeds Lighting, U.S., LLC, San Jose Verfahren zur Herstellung lichtemittierender Halbleiterbauelemente mit verbesserter Stabilität

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19615179B4 (de) * 1995-06-05 2004-04-08 LumiLeds Lighting, U.S., LLC, San Jose Verfahren zur Herstellung lichtemittierender Halbleiterbauelemente mit verbesserter Stabilität

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