JPH0737713B2 - セルロ−ス系繊維布帛の染色方法 - Google Patents

セルロ−ス系繊維布帛の染色方法

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JPH0737713B2
JPH0737713B2 JP61226527A JP22652786A JPH0737713B2 JP H0737713 B2 JPH0737713 B2 JP H0737713B2 JP 61226527 A JP61226527 A JP 61226527A JP 22652786 A JP22652786 A JP 22652786A JP H0737713 B2 JPH0737713 B2 JP H0737713B2
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典雄 石川
敏朗 長冨
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大同マルタ染工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 セルロース系繊維布帛にカチオン化処理を利用して複雑
な捺染模様を付与する方法に関する。
従来技術 セルロース系繊維布帛の染色性を高めるために、セルロ
ース繊維をカチオン化処理することは、例えば特開昭59
-173387号公報、特開昭60-9980号公報、特開昭60-13408
0号公報、特開昭60-231867号公報などによって知られて
いるが、その適用法は、i)セルロース系繊維布帛に、
カチオン化剤を浸漬法又はパッド法により、全面に付着
させ、アニオン染料による染着性を向上させる、ii)カ
チオン化処理した糸を、未処理の糸又はアニオン化処理
した糸と交織し、或いはカチオン化処理した繊維と未処
理の繊維又はアニオン化処理した繊維の混紡し、該混紡
糸を編織した後、得られた布帛を染色して霜降り効果や
染分け効果を得る、又はiii)タオルにカチオン化剤で
印入れをし、その後に浸染して印を濃色に染め分けるな
どに限られていた。
しかし、全面にカチオン化された布帛への捺染法の適用
は、防抜染により全面に地染めをした場合を除いて、特
に白地や淡い着色地に直接捺染した場合、水洗によって
脱落した染料が裏面に染着するなど、汚染の問題が生
じ、品位の点で工程管理がかなり困難なものとなった。
また、カチオン化の効果も、適用される染料が増え、捺
染によって得られる模様が、従来より濃色かつ鮮明に染
着されるというだけであって、特に変化に富んだ製品が
得られるものでもなかった。
また、カチオン化処理した糸の使用では、後染めによっ
て、霜降り又は染分け効果は得られるが、混紡糸の製造
およびその編織などに複雑な工程を要する割に、特別な
意匠効果は得難く、その商品展開には限度があり、更
に、カチオン化剤で印入れ後、浸染した製品では印の染
め分け効果は得られるが、通常の着色抜染以上の効果は
得られず、いずれの場合も平面的な着色模様しか得られ
なかった。
発明が解決しようとする問題 本発明は、このようなカチオン化処理を利用して、より
変化に富んだ、深みのある模様布帛を得る方法を提供す
ることを目的とする。
問題を解決するための手段 本発明の方法はセルロース系繊維布帛に、カチオン化剤
を含む処理液に模様状に印捺し、乾燥、熱処理、水洗
後、更に、着色捺染糊を模様状に印捺することを特徴と
するものである。
即ち、本発明では、セルロース系繊維布帛の表面を部分
的にカチオン化することにより、カチオン化部分と未処
理部分の染着性に差をもたせ、しかも、その後着色捺染
することによって、着色模様が部分的に染着されなかっ
たり、濃淡差をもって複雑に現れ、地紋を有する如き、
深みのある複雑な非常に妙味のある模様を形成しうる。
本発明で使用するカチオン化剤の種類は特に限定され
ず、市販のものがいずれも使用できるが、第4級アンモ
ニウム塩型クロルヒドリン誘導体、例えば3−クロル−
2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロラ
イド の使用が、染色時の染着量及び固着率が高く、鮮明度及
び各種堅牢度に優れるので特に有用である。
このカチオン化剤は次のようにセルロースと反応する。
カチオン化剤は、アルカリ条件下でセルロースと反応す
るため、カチオン化処理液は一般にカチオン化剤、アル
カリ剤及び印捺用糊剤から構成される。
カチオン化剤は3〜15%(有効成分量)程度使用されれ
ばよいが、安定性、経済性を加味すると4〜8%である
のが好ましい。また、アルカリの使用量はカチオン化剤
の量に対して30〜60%でほぼ平衡に達するが、処理の安
定性及び処理液の経時安定性などを考慮するとカチオン
化剤の量に対して40±5%位であるのが好ましい。
印捺用糊剤は耐アルカリ性を有し、カチオン化剤やアル
カリ剤の影響を受け難い糊剤の中から選ばれればよい
が、特にアルギン酸ソーダ、高エーテル化CMCなどの使
用がよい。
処理液の粘度は、印捺時の絵際のシャープ性を保持する
点などから(布帛の厚さ、前処理の差などによって変化
するが)4,000〜10,000cps位の間が良好である。
カチオン化処理は、かかる処理液を用いて実施される
が、その印捺法はローラー、ロータリー、フラットスク
リーン捺染または手捺染、いずれによってもよい。
(1)カチオン化処理が連続的に継目なしに行える点、
(2)作業効率(加工速度)を考慮すれば、ローラー、
ロータリー捺染が好ましい。
カチオン化処理液の印捺後の乾燥は、通常100〜120℃で
実施され、その後、熱処理される。熱処理は乾熱及び湿
熱いずれによってもよく、乾熱処理は100〜150℃で1〜
10分間、湿熱処理は100〜110℃で3〜10分間程度で十分
である。湿熱処理によると白度は良好であるが、処理収
率は若干おちる傾向があり、乾熱処理によると処理収率
は良いが、高温の場合に黄変する恐れがある。
熱処理後、水洗により糊剤を十分に脱落させ、必要に応
じて酸中和工程を設け、処理布を中性又は弱酸性にす
る。
本発明では、以上の如く、模様状にカチオン化処理した
布帛に、更に捺染をして、カチオン化処理部分と非処理
部分の染着性の差によって、変化に富んだ模様を現出す
るものであるが、この捺染に適する染料としては、アニ
オン染料である酸性染料、含金染料、反応性染料、直接
染料及び建染染料などがある。特に反応性染料及び酸性
染料の使用が好ましい。
捺染の方法としては、例えば (1)酸性染料又は反応性染料(染料のみでアルカリ及
び尿素などのヒドロトロープ剤を添加しない)で、カチ
オン化処理とは別の柄を全面に印捺して、カチオン化処
理部分のみを染着する方法(未処理部分は全く染着され
ずに残る)、 (2)従来通りのアルカリ、尿素入りの反応性染料組成
物で印捺し、カチオン化処理部分と未処理部分を濃淡に
染め分け、地紋が存在するかのような、深みのある、多
色効果を表現する方法、 (3)(1)及び(2)を組み合わせて同時捺印し、よ
り複雑な多色効果を表現する方法、 などがあり、更に、防染法や抜染法などが併用されても
よい。
捺染用の代表的なストックペーストの一例としては次の
組成からなるものがある。
アルギン酸ソーダ 40〜60g/l 乳化剤 5〜10g/l ターペン 80〜200g/l ポリ燐酸塩 5〜10g/l また、捺染用の色糊の処方としては、次の如きものが例
示できる。(1)の処方は前記捺染法(1)で使用され
るものであり、(2)の処方は前記捺染法(2)で使用
されるものである。
(1) (2) 染料 X X 重曹 − 15〜 30g/l 尿素 − 50〜200g/l 糊剤 500〜600g/l500〜600g/l 捺染における発色は、140〜150℃で3〜6分のベーキン
グ、又は100〜105℃で5〜10分の蒸熱処理で十分である
が、より鮮明な効果をえるためには、蒸熱処理によるの
が好ましい。
また、全面を(2)濃淡のみで表現する別の方法とし
て、ビニルスルホン型反応性染料のみで印捺後、二相法
によるコールドフィックス法又はアルカリショック法で
発色すると濃淡効果はより明確に表現できる。
捺染、発色後の水洗は、通常の反応性染料の水洗法に従
うが、水洗時の耐汚染性や染色堅牢度を向上させるため
に、ソーダ灰/活性剤(アニオン性、例えばモノゲン)
によるソーピングを実施するのが効果的である。
本発明では、カチオン化処理を細線、連続する小円、小
紋のような連続する地紋から一定レピートの大柄まで、
後に印捺される色柄に合わせて種々のデザインに実施で
き、また、ボーダー柄としてのカチオン化処理も可能で
あるため、後の捺染法との組み合わせによって、従来、
得ることが出来なかったような複雑な非常に妙味ある模
様を極めて作業性よく得ることができる。
実施例1 下記組成からなるカチオン処理液(室温における粘度5,
000cps)を40x40/128x62の綿ブロードに印捺し、110℃x
2分乾燥した。
組成 カチオン化剤(3−クロル−2−ヒドロキシプロピルト
リメチルアンモニウムクロライドの60%溶液) 100g/l 苛性ソーダ(固形) 25g/l アルギン酸ソーダ(5%溶液) 500g/l 印捺は、印捺部2mm、非印捺部2mmの縦縞状に彫刻された
ロータリースクリーンを用いて実施した。印捺、乾燥
後、130℃x3分のベーキング後、水洗し、更に2g/lの酢
酸水溶液で中和し、弱酸性になったことを確認後、乾燥
した。
この加工布に、下記組成からなる4種の色糊で、地型入
りの3色5cm径の水玉柄をロータリースクリーン捺染し
た。
スチーミング(100℃x6分)後、水洗、ソーピングした
ところ、カチオン化処理した部分のみが着色し、非処理
部分は白く残って、美しい白い縦縞と水玉柄の非常に妙
味ある模様布が得られた。
実施例2 実施例1のカチオン処理液を用いて、直径約1mm前後の
変形小玉の集合体で表現されたシャンブレー(霜降り)
調の彫刻柄を、ロータリー捺染機にて捺染し、乾燥し
た。
130℃x3分ベーキングした後、拡布水洗機を用いて水洗
し、加工布が中性となったことを確認した後、110℃で
2分間乾燥し、下記組成からなる色糊を用いて、3cm幅
の4色の縦縞柄をローラ捺染した。
スチーミング(100℃x6分)、水洗、ソーピング後、乾
燥したところ、カチオン処理部分が濃色に、非処理部分
が淡色に、非常にはっきり染め分けられ、シャンブレー
柄の地紋が織り柄で存在するかのような多色濃淡模様が
得られた。
発明の効果 本発明の方法では、捺染法の組み合わせで、地組織に変
化があるかのような、深みのある非常に変化に富んだ模
様布帛を得ることができる。また、捺染法のみを使用す
るため、カチオン化処理を実施しているにもかかわら
ず、汚染のない品質のよい捺染布を作業性よく得ること
ができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルロース系繊維布帛に、カチオン化剤を
    含む処理液を模様状に印捺し、乾燥、熱処理、水洗後、
    更に、着色捺染糊を模様状に印捺することを特徴とする
    セルロース系繊維布帛の染色方法。
  2. 【請求項2】カチオン化剤が第4級アンモニウム塩型ク
    ロルヒドリン誘導体である特許請求の範囲第1項記載の
    方法。
  3. 【請求項3】前記処理液がカチオン化剤とアルカリ剤と
    糊剤からなる特許請求の範囲第1項又は第2項記載の方
    法。
  4. 【請求項4】捺染糊が反応性染料又は酸性染料を含む特
    許請求の範囲第1項〜第3項いずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】アルカリ、尿素を含有しない反応性染料捺
    染糊を使用する特許請求の範囲第4項記載の方法。
  6. 【請求項6】アルカリ、尿素を含有する反応性染料捺染
    糊を使用する特許請求の範囲第4項記載の方法。
  7. 【請求項7】アルカリ、尿素を含有する反応性染料捺染
    糊とアルカリ、尿素を含有しない反応性染料捺染糊を共
    に使用する特許請求の範囲第4項記載の方法。
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JP2005264370A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Fuji Spinning Co Ltd 布帛の改質捺染方法
JP2005273108A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Fuji Spinning Co Ltd セルロ−ス系繊維布帛の捺染法
JP4799021B2 (ja) * 2005-03-24 2011-10-19 グンゼ株式会社 ナイロン繊維又は羊毛に用いられる染料で非染色性の糸を染色可能とする方法
CN102134806B (zh) * 2011-04-27 2012-10-03 广州湘中纺织助剂有限公司 一种纤维活性染料无盐轧烘培染色和低温皂洗方法

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