JPH05148775A - インクジエツト方式による布帛の捺染方法 - Google Patents

インクジエツト方式による布帛の捺染方法

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JPH05148775A
JPH05148775A JP3337718A JP33771891A JPH05148775A JP H05148775 A JPH05148775 A JP H05148775A JP 3337718 A JP3337718 A JP 3337718A JP 33771891 A JP33771891 A JP 33771891A JP H05148775 A JPH05148775 A JP H05148775A
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JP
Japan
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ink
cloth
agent
printed
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JP3337718A
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English (en)
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Toshiichi Nunoo
布生敏一
Kazuo Kusaki
草木一男
Kazuyoshi Morimoto
森本和義
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット方式で、表面濃度が高く、型
際の良好な捺染を可能とする方法、特に、0.3ミリとい
うような細線をも、鮮明に染分けることができる方法を
提供する。 【構成】 染料インクをインクジェット方式にて、布帛
に捺染し、発色した後、ソーピングするという方法にお
いて、 1)布帛をカチオン系化合物により前処理した後に、 2)該布帛に、インクジェット方式にて、染料インクを
捺染し、発色させ、 3)得られた捺染面を、アニオン系薬剤によりマスキン
グし、ソーピングすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット方式に
よる布帛の捺染方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、布帛の捺染方法として、一般に実
施されてきた方法は、フラットスクリーン捺染法、ロー
ラー捺染法、ロータリースクリーン捺染法等で、捺染糊
を布帛に印捺し、乾燥した後に、乾熱又は湿熱処理する
という方法であったが、近年、捺染技術の高度化、多品
種小ロット化、省力化等の要求が高まり、インクジェッ
ト方式による捺染方法がクローズアップされてきた。し
かし、従来のインクジェット方式では、染料インクの浸
透による表面濃度の低下、繊維方向への滲みによる型際
の不良、及び細線の捺染におけるボケの発生等の問題が
あり、インクジェット方式の利点を生かしきっていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インクジェ
ット方式で、表面濃度が高く、型際の良好な捺染を可能
とする方法、特に、0.3ミリというような細線をも、鮮
明に染分けることができる方法を提供することを課題と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、染料インク
をインクジェット方式にて、布帛に捺染し、発色した
後、ソーピングするという方法において、 1)布帛をカチオン系化合物により前処理した後に、 2)該布帛に、インクジェット方式にて、染料インクを
捺染し、発色させ、 3)得られた捺染面を、アニオン系薬剤によりマスキン
グし、ソーピングすることにより、上記課題を解決し
た。
【0005】即ち、本発明では、予め布帛をカチオン系
化合物により前処理することにより、布帛への染料イン
クの浸透及び滲みを防止した後に、インクジェット方式
で捺染することにより、捺染の鮮明度を向上し、型際の
良好な、濃度の向上した捺染を可能とし、更に、得られ
た捺染面を、アニオン系薬剤によりマスキングした後
に、ソーピングすることにより、白場の汚染がない、非
常に品質のよいインクジェット捺染布帛の製造が可能と
なる。
【0006】本発明で前処理に使用するカチオン系化合
物には、カチオン系フィックス剤(例えばポリアミン
系、第4級アンモニウム塩系又はポリカチオン系フィッ
クス剤)、カチオン系柔軟剤(例えばポリアミド系、エ
ポキシシリコン系、アミノシリコン系、アルキルアミド
系、脂肪酸アミド系柔軟剤)、カチオン化剤(例えば第
四級アンモニウム塩型カチオン化剤)等が含まれるが、
下記〜の式で示されるような第4級アンモニウム塩
基含有化合物も有用である。
【0007】
【化1】
【0008】かかるカチオン系化合物は、水性処理液と
して、パッディング法などで布帛に付着させ、加熱乾燥
(例えば100〜160℃)されればよいが、布帛への
固着性を高めるために、固着反応剤としてアルカリ金属
の水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩又はアルカリ土類金
属の水酸化物などを併用するのが好ましい。かかるカチ
オン系化合物の使用量は、特に限定されないが、乾燥重
量で、布帛に対して0.5〜5.0%程度の割合で付着する
ように、使用されるのが好ましい。また、反応固着剤
は、一般にカチオン系化合物の10〜100%程度使用
すればよい。
【0009】次に、このようにして前処理した布帛への
染料インクの適用は、特願平2−278112号、特願
平2−298399号及び特願平3−88545号明細
書等に記載したようなインクジェット方式により実施さ
れるが、染料としては、3原色又は3原色と黒色の染料
を用いて形成されるのが好ましい。染料の種類は、布帛
を構成する繊維に応じて選択されればよく、直接染料、
反応染料、酸性染料、カチオン染料、分散染料等がいず
れも使用できる。また、染液は、表面張力30〜65ダ
イン/cm(特に40〜50ダイン/cm)、25℃におけ
る粘度4cps 以下(特に1〜2cps )に調製されるのが
よい。
【0010】更に、本発明では、インクジェット方式に
より、ドット状に捺染された捺染面を、アニオン系薬剤
でマスキングするが、このためのアニオン系薬剤として
は、スルホメチル化物系又はスルホン酸塩化合物などの
マスキング剤、高級アルコール系又は高級脂肪酸エステ
ル系などのアニオン系柔軟剤又は活性剤、アクリル樹脂
エマルジョン等のアニオン系合成重合体等が使用でき
る。なお、特公平1−21275号公報に記載されるよ
うな下記式のマスキング剤も有用である。
【0011】
【化2】
【0012】かかるアニオン系薬剤は、やはり水性処理
液としてパディング法、スプレー法又は浸漬法などで、
布帛の捺染面に該薬剤が付着するように適用されればよ
く、また、該薬剤は、特に乾燥又は熱処理されることな
く、洗浄除去されてもよい。かかるアニオン系薬剤の使
用量は、特に限定されないが、乾燥重量で布帛に対して
0.5〜5.0%程度の割合で付着するように使用されるの
が好ましい。
【0013】なお、本発明において、布帛とは、織物、
編物又は不織布であって、それを構成する繊維は、綿、
麻、羊毛、絹等の天然繊維であって、レーヨン、アセテ
ート、トリアセテート、ナイロン、ポリエステル、アク
リル等の化学繊維であってもよく、また、これらの混
紡、交織物であってもよい。
【0014】
【実施例】
実施例1 経糸50番単糸、緯糸50番単糸からなる経密度129
本/インチ、緯密度76本/インチの綿100%の平織
物を準備し、この織物を公知の方法で毛焼、糊抜、精
錬、晒、シルケット加工した。その後、この織物を、下
記のカチオン系処理液(A)で処理し、マングルで絞り
率80%に絞った後、120℃、2分間乾燥した。 処理液(A) ダンフィックス505RE(日東紡績社製の第四級 2% アンモニウム塩型カチオン系高分子、有効成分50%) 炭酸ナトリウム(固着反応剤) 2% 水 96% 次に、下記に示す反応染料のインクをパルスジェット方
式のインクジェットプリンターに搭載し、8ドット/mm
の連続プリントを実施した。 反応染料(C.I.Ractive Red 31) 15部 尿素 5部 水 80部 次に、このようにして得た捺染布帛を、飽和蒸気108
℃にて10分間蒸熱処理した後、下記に示すアニオン系
化合物の水溶液をマングルでピックアップ率80%とな
るように付与し、 NYステッカー(七福化学社製の芳香族オキシスルホン酸 2% 塩縮合物、アニオン系マスキング剤、有効成分40%) ファインテックスNRW−3(大日本インキ社製湿潤剤) 0.2% 水 97.8% 湿潤状態にて10秒間タイミングをとり、マスキングを
行った後、ただちに洗浄した。
【0015】実施例2 カチオン系処理液(A)の代わりに、下記のカチオン系
処理液(B)を使用した以外は、実施例1と同様の方法
を実施した。 処理液(B) ビクロン29(一方社油脂工業社製のポリアミド系 2% カチオン柔軟剤、有効成分20%) 炭酸ナトリウム(固着反応剤) 2% 水 96%
【0016】比較例1 前処理液中にカチオン系化合物を添加しなかった以外
は、実施例1と同様の処理を行った。
【0016】比較例2 アニオン系化合物によるマスキング処理を実施しなかっ
た以外は、実施例1と同様の処理を行った。
【0017】比較例3 アニオン系化合物によるマスキング処理を実施しなかっ
た以外は、実施例2と同様の処理を行った。
【0018】実施例1〜2及び比較例1〜3で得た製品
の、捺染模様の平均ドット径、最大吸収波長540nmの
K/S値及び未捺染部分の白度を測定した。その結果を
表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかなように、実施例1、2で
得られた製品は型際が鮮明で、しかも染料の固着性が高
く、白場の汚染が少ない良好な捺染布帛であった。
【0021】
【発明の効果】本発明では、カチオン系化合物にて前処
理を行うと、鮮明で、しかも固着性及び均染性に優れた
捺染布帛を得ることができる。また、アニオン系化合物
によりマスキングを行うことにより、洗浄時の白場の汚
染が少なくできるので、インクジェット方式による布帛
への印捺が安定して可能となる。従って、本発明の方法
は、ファッションの多様化に即応できる捺染法として非
常に有用である。なお、本発明の効果を、列記すると次
の通りとなる。 1)捺染布帛の型際が良好で、細線が鮮明で、表面濃度
が高くなる。 2)ソーピング時の白場汚染及び全面のカブリが無く、
鮮明な捺染布帛が得られる。 3)染料の親和性が増し、固着率が向上する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染料インクをインクジェット方式にて、
    布帛に捺染し、発色した後に、ソーピングするという方
    法において、 1)布帛をカチオン系化合物により前処理した後に、 2)該布帛に、インクジェット方式にて染料インクを捺
    染し、発色させ、 3)得られた捺染面を、アニオン系薬剤にてマスキング
    し、ソーピングすることを特徴とするインクジェット方
    式による布帛の捺染方法。
JP3337718A 1991-11-26 1991-11-26 インクジエツト方式による布帛の捺染方法 Pending JPH05148775A (ja)

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