JP2935872B2 - 繊維製品のアルミ蒸着箔転写加工方法および該アルミ蒸着箔転写加工が施された繊維製品 - Google Patents
繊維製品のアルミ蒸着箔転写加工方法および該アルミ蒸着箔転写加工が施された繊維製品Info
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Description
(以下「ホイル箔」という)の転写方法を改良してホイ
ル箔が転写された製品に従来製品にない特定の機能性を
付加する方法および該方法が施された繊維製品に関する
ものである。
多くは次の方法による。
分でホイル箔の転写加工を必要とする部分に接着剤(バ
インダー)として例えば、その組成がアクリル・ホット
メルト樹脂、エチレン酢酸ビニル・ホットメルト樹脂、
アクリル系樹脂、特殊ウレタン樹脂、アクリル・ナイロ
ン樹脂、アクリル・ポリエステル樹脂等を印なつし風乾
−スチーミング−水洗−乾燥−仕上げをへて、色糊に含
有された染料の繊維への染着を完了する。次に、繊維製
品とホイル箔を重ね合せ繊維の表面上に保持されている
バインダーにホイル箔をフラット型又はロール型転写機
を用いて加圧、高温によって数秒間処理しホイル箔の色
相部分を繊維製品の表面上に転写固着させる。
要のバインダーを印なつし上述(1)の方法により転写
加工を行う。
ドライクリーニング性、耐熱性、耐摩耗性、作業性、風
合い、伸縮性、アルミ変退色等、多くの欠点がある。こ
のため商取引においては、ドライクリーニングの制限、
アイロン使用の制限、摩擦作業の制限等は、いわゆる商
習慣で容認されているのが現状である。特に繊維とホイ
ル箔の剥離はツメなどでこすったときに容易に発生す
る。また、耐熱性において乾式および湿式アイロンの加
圧加熱によりバインダーの粘度変化の加速を生じ著しく
軟化する。このため繊維製品の表面上に固着されたホイ
ル箔は、その構造を破壊され逐次脱落する。このため、
これらの繊維製品は特に縫製時に大きなトラブルが発生
しネクタイ、服地等の商品化は極めて不都合である。更
に、また繊維製品の通常用いられるなせん法で印なつさ
れたバインダーの裏通りによってなせん台に塗布された
地張り剤用樹脂層を破壊し繊維製品へ付着することによ
り不良品が発生する。
む)で構成された繊維製品にホイル箔の転写加工を行う
場合、 (1)繊維とホイル箔の剥離を防止する。
イル箔の構造破壊を防止する。
(絹、毛、綿、麻、レーヨンを含む)で構成された繊維
製品に、通常用いられるアルミ蒸着箔の転写方法によっ
て調製されたバインダーを用いて所定の条件下でフラッ
ト型またはロール型転写機によってアルミ蒸着箔の任意
の色相部分を繊維製品の表面上に転写固着し特定の機能
性を付加することを特徴とする。
繊維とホイル箔の剥離を防止し、(2)乾式および湿式
アイロンの加圧加熱時におけるホイル箔の構造破壊を防
止し、(3)なせん台の地張り剤用樹脂層の破壊を抑止
する。(1)〜(3)においてバインダーの調製が極め
て重要である。特に加圧加熱による熱可塑性樹脂の粘度
変化(軟化)を適度に抑止する必要がある。このためメ
ラミン系樹脂尿素系樹脂等の熱硬化性樹脂を組成とする
共重合体、合成樹脂エマルション、特殊バインダーを付
加し調製する。例えば、アクリルホットメルト樹脂(熱
可塑性樹脂)と、アクリル系特殊バインダー(熱硬化性
樹脂)において、 を20〜40%、の割合の範囲内で調製することにより、換
言すれば、熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂の合計量に対
して20〜40%を熱硬化性樹脂で組成することにより加
圧、加熱による粘度変化(軟化)は、目標値(アイロン
乾式および湿式で、アイロン自重加圧、加熱で静止10
秒、往復10回)に抑止することができる。反面、バイン
ダーの通常粘度値35,000〜40,000CPSは逐次低下の傾向
を示し、かつ転写性は低下する。この欠点を補うため、
いわゆる増粘固着剤として高分子エチレンオキサイド付
加物、ポリアクリル酸系樹脂ポリアクリル酸アミド、特
殊非イオン活性剤等を適量添加する。増粘固着剤の一部
で耐ドライクリーニング性を阻害するものがある。次
に、架橋剤としてウレタン系樹脂、エチレン尿素系、メ
ラミン系樹脂、エチレンイミン系化合物等を適量添加す
ることにより、樹脂重縮合促進によってバインダーの裏
通りを防ぎなせん台の地張り剤用樹脂層の保全に寄与す
る。また、なせん工程中におけるバインダーの損失を抑
止し転写後の堅牢度が向上する。さらにまた、ホイル箔
転写の可否はバインダーの粘度調製に大きく左右され
る。このため粘度調製剤としてアクリル酸樹脂配合エマ
ルション、アクリル系特殊エマルション等を適量添加す
る。このときバインダーの調製粘度は4,000〜6,000CPS
が好適である。繊維の表面に投下されるバインダーの量
とその形状がなせん台の地張り剤用樹脂の保全確保、ホ
イル箔の細線の表現力、繊維とホイル箔の剥離防止、耐
熱性、転写性、作業性等に大きく作用する。
第1図aに示すように天然繊維(絹、毛、綿、麻、レー
ヨンを含む)で構成された繊維製品に通常の処方により
なせん用色糊を調製する。次に、バインダーの調製とし
て、水性型アクリル系樹脂(熱可塑性樹脂)にアクリル
系特殊バインダー(熱硬化性樹脂)を加える。次に増粘
固着剤として、アクリル酸エステル樹脂、ポリアクリル
酸系樹脂等を添加する。次いで、架橋剤としてメラミン
系樹脂等を添加し、次にバインダーの粘度調製剤とし
て、アクリル酸樹脂エマルション、アクリル系特殊エマ
ルション等を添加し、所要のバインダーの調製を終了す
る。このときPH6−7が望ましい。なせん転写加工を施
す繊維製品に先づ上記バインダーを使用して通常のなせ
ん法により印なつする。このとき、紗のメッシュ#70〜
80、スケージ硬度70、スケージ1回摺り、が好適であ
る。次いで、なせん用色糊を使用して印なつし、印なつ
工程aを完了する。印なつ工程aを完了した繊維製品は
第1図b1〜b5に示すように通常の風乾−スチーミング−
水洗−乾燥−仕上げの後処理工程bをへて色糊に含有さ
れた染料の繊維への染着(なせん工程A)を完了する。
次いで、第1図Cに示す転写工程への移行に当り繊維の
表面に保持されているバインダーのより接着性を維持す
るため温度140℃〜150℃、時間3分〜5分の条件下でベ
ーキング処理(第1図B)を行う。次に、ホイル箔と繊
維製品を重ね合せて、フラット型転写機で温度140℃〜1
50℃、加圧0.3〜0.4kg/cm2、時間3秒〜5秒、又はロー
ル型転写機で温度150℃〜160℃、加圧3t、速度15m〜20m
/分で処理することにより、ホイル箔の色相部分は繊維
製品の所定の表面上に転写固着され全工程を終了する。
尚、前記ホイル箔には、樹脂、アルミ微粒子、染料、樹
脂および剥離フィルムの5層構造よりなるホイル箔が用
いられる。
エステル共重合物、商品名、PT、WAX、特殊高分子化合
物、商品名、ポリックスレジンCF、アクリル系樹脂、商
品名、ニューダインKHを使用することにより、相乗的に
樹脂層破壊を抑止することができる。
と、 (実施例1) 素材: 12刄付、14刄付綾羽二重、 14刄付相当ウール平、なせん台地張り剤用樹脂 PT、WAX、ポリツクスレジン、 バインダーの調製: ・ブロンズバインダーSP−36(熱可塑性樹脂) 650g ・ブロンズバインダー4700(熱硬化性樹脂) 200g ・増粘固着剤CB−7 80g ・粘度調製剤エキステンダーYH 50g ・架橋剤オキザールMコンク 20g 計 1000g 上記バインダーと通常のなせん用色糊を用いて印なつ
し所要の工程をへて140℃にて4分間ベーキングを行
い、フラット型転写機あるいはロール型転写機を用いて
前述の条件下で処理した結果、特定の機能性を付加する
ことを確認した。
果、特定の機能性を付加することを確認した。
ングを行い実施例1の要領により転写加工を施した結
果、特定の機能性を付加することを確認した。
レーヨンを含む)で構成された繊維製品に通常用いられ
るホイル箔の転写方法の改質によって繊維とホイル箔の
剥離の防止、乾式および湿式アイロンの加圧、加熱時に
おけるホイル箔の構造破壊の防止、なせん台の地張り剤
用樹脂の破壊を抑止する等、特定の機能性を付加した。
このため商品の多様化、縫製時におけるトラブルの防
止、品質の安定化などに果す役割は極めて有意である。
工の工程図を示す。 A……なせん工程、a……印なつ工程、b……後処理工
程、b1……風乾工程、b2……スチーミング工程、b3……
水洗工程、b4……乾燥工程、b5……仕上工程、B……ベ
ーキング処理、C……転写工程。
Claims (2)
- 【請求項1】天然繊維で構成された繊維製品に、バイン
ダーを印なつし、該バインダーにアルミ蒸着箔を転写固
着させる繊維製品のアルミ蒸着箔転写加工方法におい
て、バインダーに含有される熱硬化性樹脂および熱可塑
性樹脂の合計量に対して20〜40%を熱硬化性樹脂で組成
し、フラット型又はロール型転写機を用い前記バインダ
ーを介して前記アルミ蒸着箔を繊維製品に転写固着させ
ることを特徴とする繊維製品のアルミ蒸着箔転写加工の
改質に関する方法。 - 【請求項2】熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂の合計量
に対して20〜40%を熱硬化性樹脂で組成したバインダー
によりアルミ蒸着箔が転写固着されている繊維製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13888090A JP2935872B2 (ja) | 1990-05-29 | 1990-05-29 | 繊維製品のアルミ蒸着箔転写加工方法および該アルミ蒸着箔転写加工が施された繊維製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13888090A JP2935872B2 (ja) | 1990-05-29 | 1990-05-29 | 繊維製品のアルミ蒸着箔転写加工方法および該アルミ蒸着箔転写加工が施された繊維製品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0434090A JPH0434090A (ja) | 1992-02-05 |
JP2935872B2 true JP2935872B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=15232273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP13888090A Expired - Lifetime JP2935872B2 (ja) | 1990-05-29 | 1990-05-29 | 繊維製品のアルミ蒸着箔転写加工方法および該アルミ蒸着箔転写加工が施された繊維製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2935872B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102399158B (zh) * | 2010-09-16 | 2014-04-02 | 哈尔滨工业大学 | 一种化学制备麻黄碱的工艺 |
GB2560733A (en) * | 2017-03-22 | 2018-09-26 | Lewmar Ltd | Sliding roof panel assembly and method for its operation |
-
1990
- 1990-05-29 JP JP13888090A patent/JP2935872B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0434090A (ja) | 1992-02-05 |
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