JPS6245355B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6245355B2
JPS6245355B2 JP55074742A JP7474280A JPS6245355B2 JP S6245355 B2 JPS6245355 B2 JP S6245355B2 JP 55074742 A JP55074742 A JP 55074742A JP 7474280 A JP7474280 A JP 7474280A JP S6245355 B2 JPS6245355 B2 JP S6245355B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
weight
based binder
soluble polymer
raised
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55074742A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56169877A (en
Inventor
Toshio Ito
Yukimasa Nakamura
Shigeru Inochi
Yoshifumi Wada
Isao Uenishi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP7474280A priority Critical patent/JPS56169877A/ja
Publication of JPS56169877A publication Critical patent/JPS56169877A/ja
Publication of JPS6245355B2 publication Critical patent/JPS6245355B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、毛羽の脱落が少なく、天然スエード
調の風合と柔軟な立毛を有するスエード調人工皮
革の製法に関する。 従来、主として極細繊維を立毛繊維として用い
たスエード調人工皮革において、構成繊維の抜け
を防止したり、シート構造体の物性向上、風合改
良のためにポリウレタン、SBR、NBR、アクリ
ル系等の高分子弾性重合体を結合剤として用いて
処理することが知られている。しかし結合剤でシ
ート構造体を付着処理した場合、表面に存在する
立毛繊維も強固に固着されてしまうため起毛性が
劣るばかりでなく、得られた立毛も不均一で触感
が悪く、天然スエードにみられるような毛羽の微
妙な動き(チヨークマーク)に乏しいという欠点
があつた。 本発明者等はすでにこのような従来技術の欠点
を改良し柔軟な立毛を有するスエード調人工皮革
を製造する方法として、立毛を有するシート構造
体に水系結合剤を付着させた未乾燥状態の立毛部
分に水溶性糊剤を付着させ、乾燥熱処理後水溶性
糊剤を除去することにより、立毛部分に水系結合
剤を全く付着させないか又は微少付着する方法
(特願昭53−90182)を提案している。本発明者等
はその後更に検討し、この方法は柔軟で高密度の
毛羽面を得ることができるものの、水溶性糊剤の
付着に細かな工程管理を必要とし、ややもすると
シート構造体の基体層内部迄水溶性糊剤が浸透し
て立毛の抜けやすい製品となる場合がある等の問
題点があることを見い出し改良研究の結果、本発
明に至つた。 すなわち本発明は、立毛を有するシート構造体
に水系結合剤を固型分で0.5〜40重量%付着さ
せ、乾燥させることなく水溶性高分子及び水系結
合剤を含む粘度3000〜30000cpsの液を40〜200重
量%付与してその立毛部分に水溶性高分子を固型
分で0.5〜20重量%及び水系結合剤を固型分で
〓〓〓〓〓
0.05〜4重量%付着せしめ、次いで乾燥熱処理
し、又は更にサンデイング処理した後、水溶性高
分子を溶解除去することを特徴とする柔軟な立毛
を有するスエード調人工皮革の製法にある。 本発明において適用される立毛を有するシート
構造体としては、少なくとも立毛部分が0.8デニ
ール以下の極細繊維を主体として構成されたシー
ト状物であれば、不織布タイプ、編織物タイプ、
植毛布タイプのいずれでもよく、又シート状物の
基体構成繊維については特に限定はない。 本発明において用いる水系結合剤としては、ア
クリル酸系、ポリウレタン系、ポリアミド系、エ
チレン酢酸ビニル系、NBR系、SBR系等の高分
子弾性重合体を水を主体とする溶媒で溶解、分散
又は乳化して水系化したもので、更に高分子弾性
重合体の耐水性、耐溶剤性を向上させる目的でメ
ラミン系、尿素系、グリオキザール系、イソシア
ネート系等の架橋剤と触媒を添加したり、増量剤
として炭酸カルシウム、硫酸バリウム等、着色剤
として顔料、染料、カーボンブラツク、風合調整
剤として柔軟剤、シリコン、コロイダルシリカ等
を併用してもよい。これらの水系結合剤は、その
種類、シート構造体の構造、構成及び目的とする
風合によつて異なるがシート構造体に対し固型分
で0.5〜40重量%パツテイング等の手段によつて
付着することが望ましい。0.5重量%未満では毛
羽の接着自体が軽度でありすぎ、逆に40重量%を
越えると風合が粗硬となつて好ましくない。又本
発明における水溶性高分子としては、アルギン酸
系、ガム系、セルロース系等の天然高分子やポリ
ビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、
ポリアクリルアマイド等の合成高分子が使用され
る。これら水溶性高分子及び水系結合剤をシート
構造体の立毛部分に付着せしめる方法としては、
水溶性高分子と水系結合剤を含む液を例えばナイ
フコーター、ロールコーター、スプレイ方法等に
よつて立毛面に塗布する方法が好ましく用いられ
る。水溶性高分子と水系結合剤を含む液は粘度
3000〜30000cps、好ましくは6000〜8000cpsに調
整しシート構造体に対し40〜200重量%付着させ
ることが好ましい。このとき粘度が3000cps未満
では、液の浸透が大きくなりすぎてシート構造体
の基体層内部迄浸透し、毛羽の抜けやすい製品と
なるし、逆に30000cpsを越えると浸透が少なす
ぎて柔軟なタツチ、自由な立毛の動きを得ること
ができない。又付着量が40重量%未満の場合は、
先に付着させた水系結合剤による立毛部分の接着
を防止することができず、逆に200重量%を越え
ると先に付着させた水系結合剤による立毛部分の
接着の効果が弱くなりすぎて毛羽の脱落を生ず
る。 本発明においては、水溶性高分子及び水系結合
剤を付着させるべきシート構造体は、水系結合剤
が付着されたままの未乾燥状態にあることが必要
である。かかる未乾燥状態のシート構造体への水
溶性高分子及び水系結合剤の付着処理により、先
に付着せる水系結合剤が立毛部分から除去又は希
釈され、さらに乾燥により水系結合剤は主として
裏面方向へマイグレーシヨンし、ほとんど立毛部
分から除去され、立毛部分には後から付着させた
水溶性高分子及び水系結合剤との混合物のフイル
ムが形成される。ここで水溶性高分子と併用する
水系結合剤は、前述した高分子弾性重合体のいず
れも使用可能であるが水溶性高分子を不溶化又は
非水溶性にするものであつてはならない。そして
水系結合剤はシート構造体に対し固型分で0.05〜
4重量%付着させることが好ましい。水系結合剤
はその強力、弾性等によつても異なるが、いずれ
にしても0.05重量%未満では立毛の脱落防止効果
が少なく、逆に4重量%を越えると立毛の接着が
強固になりすぎて柔軟な立毛が得られない。又水
溶性高分子は、乾燥熱処理後のサンデイング、溶
解除去の面からシート構造体に対し固型分で0.5
〜20重量%、好ましくは1〜5重量%付着させる
ことが好ましい。0.5重量%未満ではサンデイン
グ処理時に立毛の逃げを生じて短かく剪毛するこ
とができず、逆に20重量%を越えるとシート構造
体が硬くなりすぎて取り扱い作業性が悪くなり、
又サンデイング斑を発生させる場合があるので好
ましくない。 次いで立毛部分に水溶性高分子及び水系結合剤
を付着したシート構造体を乾燥熱処理した後水
洗、ソーピングするか、或いはサンデイング処理
した後水洗、ソーピングにより水溶性高分子を溶
解除去する。 乾燥熱処理は100〜150℃の乾燥で5〜10分、水
洗、ソーピングは70〜80℃で20〜30分行なえば充
分である。 〓〓〓〓〓
水洗、ソーピングによつて立毛部分、特に立毛
先端部に付着された水溶性高分子が溶解除去され
る。 乾燥熱処理後のサンデイング処理は、特に短か
い立毛の製品を得たい場合に好ましく実施され、
粒度100〜300メツシユのサンドペーパーを用いて
行なわれる。 本発明によつて得られる製品は、立毛を有する
シート構造体の基体部分及び立毛部分は水系結合
剤から形成された高分子弾性重合体で結合され、
かつ基体部分と立毛部分とではその付着量、結合
力が異なるような分布を有しているので、物性、
風合等に優れ、構成繊維の抜け、毛羽の脱落の問
題もなく、立毛部分が均一で毛羽密度が優れ、立
毛先端部の容易な移動性からくるしなやかな触感
を有する。 以下実施例により本発明を説明する。 実施例 アクリロニトリル92重量%、酢酸ビニル8重量
%の共重合体をジメチルアセトアミドに溶解し、
湿式紡糸した。 次いで沸水中で延伸し、平均繊度が0.1デニー
ル、総繊度が480000デニールの極細繊維のトウを
得た。このトウを3mmにカツトし、水中に投入し
分散液を作り、金網上に抄き上げ、20g/m2の紙
状物を得た。 一方基布としてポリエステルフイラメント
75d/36fの高収縮糸を目付56g/m2の編地を編成
し、切開した反物を200メツシユの金網上に乗
せ、さらに前述の紙状物を乗せ、毎分5m/分の
速度で移動させながら紙状物の上から水流噴射処
理を行ない、基布とアクリル極細繊維を交絡一体
化した。更にこのシート状物に再度前記紙状物を
乗せ、同様にしてアクリル繊維を交絡させた。こ
の後熱水中で収縮処理を実施し、さらに交絡性を
強化した後、針布起毛により密度の高い立毛シー
ト状物を得た。次に液流染色機で染色して得られ
た立毛を有するシート状物に表1〜5に示す条件
で、水系結合剤()を付着させ、乾燥すること
なく水系結合剤()と水溶性高分子を含有する
水溶液(A)をロールコーターを用いて塗布し、テン
ターで130℃×5分の条件で乾燥後、180メツシユ
のサンドペーパーでサンデイング処理し、ウイン
スにて70℃×30分で水溶性高分子を除去し、その
後柔軟整毛処理をして仕上げた。得られたシート
状物の性状を表1〜5に示す。 なお、風合、毛羽の感触はハンドリングにより
判定し、柔軟なものを◎とした。 又毛羽の脱落は襟に加工布を縫いつけ、カツタ
ーシヤツへの毛羽の付着状態により判定し、ほと
んど毛羽脱落のないものを◎とした。
【表】 〓〓〓〓〓
【表】
【表】
【表】 〓〓〓〓〓
【表】 〓〓〓〓〓

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 立毛を有するシート構造体に水系結合剤を固
    型分で0.5〜40重量%付着させ、乾燥させること
    なく水溶性高分子及び水系結合剤を含む粘度3000
    〜30000cpsの液を40〜200重量%付与してその立
    毛部分に水溶性高分子を固型分で0.5〜20重量%
    及び水系結合剤を固型分で0.05〜4重量%付着せ
    しめ、次いで乾燥熱処理し、又は更にサンデイン
    グ処理した後、水溶性高分子を溶解除去すること
    を特徴とする柔軟な立毛を有するスエード調人工
    皮革の製法。
JP7474280A 1980-06-03 1980-06-03 Production of flexible raised suede like artificial leather Granted JPS56169877A (en)

Priority Applications (1)

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JP7474280A JPS56169877A (en) 1980-06-03 1980-06-03 Production of flexible raised suede like artificial leather

Applications Claiming Priority (1)

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JP7474280A JPS56169877A (en) 1980-06-03 1980-06-03 Production of flexible raised suede like artificial leather

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JPS56169877A JPS56169877A (en) 1981-12-26
JPS6245355B2 true JPS6245355B2 (ja) 1987-09-25

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ID=13555995

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JP7474280A Granted JPS56169877A (en) 1980-06-03 1980-06-03 Production of flexible raised suede like artificial leather

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JPS648436U (ja) * 1987-07-06 1989-01-18

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