JPS5942108B2 - カワセイノウニルイジノ ヒカクヨウシ−トザイリヨウ オヨビ ソセセイゾウホウ - Google Patents

カワセイノウニルイジノ ヒカクヨウシ−トザイリヨウ オヨビ ソセセイゾウホウ

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JPS5942108B2
JPS5942108B2 JP13330375A JP13330375A JPS5942108B2 JP S5942108 B2 JPS5942108 B2 JP S5942108B2 JP 13330375 A JP13330375 A JP 13330375A JP 13330375 A JP13330375 A JP 13330375A JP S5942108 B2 JPS5942108 B2 JP S5942108B2
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fibers
resin
sheet material
leather
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坦 金平
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は柔軟にして引裂強力の大きい革性能に類似の皮
革様シート材料とその製造法に関するものである。
従来、フィラメント糸を用いた不織繊維シートに樹脂を
含浸して皮革様シート材料を造る試みは、たとえば特公
昭37−11293号、特公昭38−15349号によ
って公知であるが、これらの明細書に記載の方法によっ
て得られたシート材料は普通のフィラメント糸からなる
不織繊維シートに弾性樹脂を含浸し、樹脂によって繊維
の交点を固定して得たものである。
また特公昭44−29543号、特公昭48−5894
号の明細書に記載の方法によって得られたシート材料は
、2種以上の高分子物質を紡糸して得た、海島構造の繊
維から得られた極細マルチフィラメント糸からなる不織
繊維シートに弾性樹脂を含浸し、樹脂によって繊維の交
点を固定して得だものである。
これらの方法で得たシート材料は、引張強力の大きいも
のが得られるが、皮革の如く、腰のある柔軟性を付与し
、引裂強力の大きいシート材料を得ることが困難である
特に点状に接着剤を付与したものであって繊維と樹脂の
固定が十分でないものにあっては、柔軟ではあるが皮革
様の腰が出す、更に耐揉性が小さいので容易に構造破壊
を生ずる。
壕だ表面の平滑なものを得ようとしても容易に毛羽立ち
面になるので、通常強い熱プレス等により表面をおさえ
て平滑面を出している。
そこで、これれらの欠点を解消するために含浸樹脂量を
多くする方法を行なっているが、その方法では製品の反
発性を増し、風合を損ねる結果となり、好ましくない方
向になる。
本発明の目的は、従来の長繊維不織布から得られたシー
ト材料では得られない、皮革に類似のまろやかな腰のあ
る充実感を有し、柔軟性に富み、引張強力はもとより、
薄物においても引裂強力が大きく、かつ耐揉性が大きい
皮革様のシート材料であって、その表面はサンドペーパ
ーで研削しても毛立スェード調表面でなく、グラビヤ印
刷、転写その曲の方法でプリンIJ能な平滑面が得られ
、かつそのシート材料は、従来の表面塗布層を形成せず
に、平滑仕上面または型押仕上面を付与したソフト調皮
革様シート材料として使用できる素材を提供するにある
本発明者らは上述の目的に鑑み、鋭意研究した結果、化
学的構成を異にする少なくとも2種類の高分子物質をも
って、少なくとも1棟の高分子物質は四種高分子物質を
分散媒成分として多数本の極細デニール繊維成分として
分散せしめた形態の多成分繊維を紡糸し、必要に応じて
延伸し、フィラメント状で分繊集積してウェブを形成し
、繊維油剤を付与し、ニードルパンチして十分に絡合せ
しめた後、絡合繊維空間部に該多成分繊維100部に対
して樹脂が20〜170部である量の樹脂液を飽充し、
その状態を保持したまま凝固せしめて繊維空間部に樹脂
を含有せしめた後、繊維を構成する分散媒成分を的解除
去するという工程を経ることにより、単繊維0.3デニ
ール以下の極細デニール繊維が集束された極細デニール
繊維集束体状の長繊維で作られた絡合不織布と、その絡
合不織布には多孔質または非多孔質樹脂が含有されて構
成され、その少なくとも1つの表面はスェード状の立毛
面やポリマー単独の平滑面ではない繊維とポリマーの混
在によって形成された平滑面であり、該表面をサンドペ
ーパーで研削してもスェード調立毛面を形成せず、その
表面はその捷まプリントまたは型押しプリントなどの皮
革の仕上法により仕上げることのできる平滑な面を有す
る耐揉性に憂れだシート材料が製造できることを認めた
のである。
すなわち、本発明においては、長繊維を集積して得た不
織布は、繊維の大部分が平面的に配列して構成されるた
め、引張強力的には強いものが得られるが、平面配列の
多いシート材料では配列繊維があたかも血筋状に表面に
出で、商品としての外観性能を損なうばかりでなく、使
用時に毛羽立ちとなる。
そうした欠点をなくするため、本発明の皮革様シート材
料を構成する長繊維からなる不織布を、従来この種のシ
ート材料では困難な不織布繊維の絡合方法を鋭意研究し
、長繊維の絡合不織布を工業的に造り出すことを可能に
し、そしてこの長繊維絡合不織布には弾性度の大きくな
い樹脂を含浸し、繊維絡合空間部に含有させることによ
って構成したシート材料は、配列繊維が表面に出て血筋
を形成することがないばかりか、まろやかな腰のある充
実感と柔軟性が共に満たされ、かつ引裂強力が大きく、
そして十分な引張強力をもつ皮革様シート材料が得られ
、更に表面をサンドペーパーで研削してもスェード調立
毛面を形成せず、表面をそのまま皮革の仕上げ法により
仕上げることのできる平滑な面を有する、耐揉性に憂れ
たシート材料とすることができたのである。
本発明の皮革様シート材料の構成は、化学的構成を異に
する2種または2種以上の高分子物質を紡糸して、少な
くとも1棟の高分子物質は、四種高分子物質を分散媒成
分として多数本の極細デニール繊維成分が分散したいわ
ゆる多成分繊維をつくり、その多成分繊維は巻き取るこ
となく捕集体に捕集集積するか、まだは紡糸、延伸した
フィラメントを再び分繊して捕集体に捕集集積して長繊
維ウェブとし、そのウェブは必要に応じて積層する。
この長繊維ウェブには滑り剤を付着させた後ニードルパ
ンチイブすることによって繊維を3次元的に十分に絡合
させる。
まだ絡合には、高速噴射流体を吹きつける方法も有効で
あり、さらに繊維の収縮作用を活用したり、乾熱まだは
湿熱で捲縮発現性多成分繊維として活用することもでき
る。
得られた長繊維絡合不織缶には弾性回復性の大きくない
樹脂の酢液またはエマルジョンを含浸し、乾式法または
湿式法で多孔質または非多孔質に凝固させるが、好まし
くは樹脂電液またはエマルジョンを非電剤中で凝固させ
るか、または樹脂の感熱組成液として一定温度以上で急
速凝固させるなどの方法で絡合不織缶空間部に飽充した
状態で固定する。
一方不織缶空間部を藺脂で固定した後、多成分繊維を構
成する分散媒成分の溶剤または分解剤で処理して、繊維
を分散成分からなる極細デニール繊維集束体状繊維に変
性することによって、樹脂と繊維間または極細テニール
繊維相互間に接着をなくし、樹脂は絡合不織缶空間部に
充填された形態でシート材料内部に独立分散状態でなく
存在したものとする。
ここに得られたシート材料は、必要に応じてスライス分
割し、更にその表面をサンドペーパーでパフ掛けするこ
とによって表面はスェード調の立毛面でない平滑な面が
得られる。
もし含浸樹脂によって繊維の交点が固定されていたり、
含浸樹脂が点状に存在する場合には、スェード調の立毛
面が形成され本発明の目的とする表面を形成することが
できないばかりか、引っばったり、折り曲げた際に表面
に凹凸を発生し、更に血筋状に存在する繊維によって外
観を著しく損ねるので好ましくない。
更に、本発明の皮革様シート材料は、従来の多孔質また
は非多孔質ポリマ一層の表面塗缶層を付与した、ポリマ
ー単独で構成されたいわゆる銀面の上に着色剤で着色し
、型押しして皮革様の表面を形成していたものや、通常
、スェード調とかナツプ調と言われる繊維立毛、ポリマ
ー立毛、あるいは繊維とポリマー混合立毛などで形成さ
れて、その立毛がなびき性(ライティング効果)を有す
るような面とは異なり、繊維とポリマーの混合した平滑
な表面であり、該繊維はスェード或はナツプを構成しな
い長さおよび量であり、その表面には通常の手段により
グラビア印刷法、転写法、その曲捺染法によって模様面
または単色面に着色してなる平滑Na面とした表面、あ
るいは着色エンボス、エンボス力ロエ後谷の部分、また
は山の部分に易染性物質を付与し、染色した表面、ある
いは上記平滑着巴面をエンボス加工するなどの方法で型
押着色面とすることによって表面着色した厚さ1.00
〜0.15mmの皮革様シート材料を構成することを特
徴とするものである。
本発明において使用する繊維は、たとえはポリエチンン
テレフタレート、ホリエチレンイソフタンート・テレフ
タレートなどのポリエステル、ナイロン−6、ナイロン
−66、ナイロン−610、ナイロン−8、ナイロン−
12などの各種ポリアミド、またはその変性ポリアミド
、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリブチレンなどの
ポリオレフィン、あるいはそれらの共重合体、ポリスチ
レン、ポリα−メチルスチレン、ポリクロルスチレンあ
るいはそれらの共重合体などの環含有ビニル重合体、ポ
リアクリロニトリル、ランタン結合重たはウレア結合が
繰り返し単位に存在する線状重合体、ポリエーテル、ポ
リビニルアルコール、セルロース誘導体、ポリカーボネ
ートなど繊維形成性高分子物質であるが、繊維の分散媒
成分を形成する高分子物質は必ずしも単独で繊維形成性
を有さなくともよい。
そしてこれら高分子物質から化学的性質を異にする2棟
1だは2棟以上の高分子物質を選び、その高分子物質を
同一の溶解系で俗解して混合流を形成し、1つのノズル
から紡糸する方法。
高分子物質を別々のm屑糸で磐解し、紡糸頭で混合流を
形成して1つのノズルから紡糸する方法。
あるいは高分子物質を別々の溶解系で啓解し、紡糸口金
で多芯の芯鞘状に合流せしめて1つのノズルから紡糸す
るなどの方法で多成分繊維を形成し、その紡出糸は高速
噴射流体で分繊しながら捕集体に捕集する、または紡出
糸を一担巻き嘔り、延伸したトウを再び分繊しながら捕
集体に捕集するなどの方法で長繊維不峨缶を構成する。
なお本発明に使用する極細テニール繊維の太さは、表面
の外観、特に血筋の発生や凹凸の発生を防ぐために約0
.3テニール以下の細デニールが好ましい。
このような細デニール繊維は2種の高分子物質の溶解粘
度、凝集エネルギー、2成分の分配比、混合流における
流動特性その曲の物理的要因を変更することによって所
望の太さのテニールのものが得られるし、細デニール繊
維の本数も物理的要因の変更および/または機械的な変
更によって適宜なものを得ることができるが、好ましく
は細くて本数の多いものがよい。
好捷しい太さは0.3〜0.0001デニール、本数1
0本以上である。
次に長繊維ウェブの絡合は一般には難かしく、通常の状
態でのニードルパンチ絡合は、針折れや、繊維切断が生
じ、あるいは薄く広がりを生じてしまい十分な絡合でな
く好ましくないし、高速噴射流体でも絡合状態の良いの
はなかなか得られないが、しかし、本発明においてはそ
うした欠点は従来の繊維処理より強力な油剤処理や摩擦
係数を低下さぜる特別な組成の油剤を付与して、ニード
ルパンチかまたは高速噴射流体で処理するとかの方法で
繊維の切断の少ない状態の良好な絡合体を形成する。
具体的に用いられる油剤としては、ニードルパンチング
あるいは高速噴射流体処理の際に油剤を付与することに
よりウェブが拡がりを生じないような結果をもたらすも
のが挙げられ、このような油剤は、周知の油剤を予め長
繊維ウェブの試験片に付与し、ニードルパンチングある
いは高速噴射流体処理を行ないウェブが収縮するか否か
を観察することにより容易に見出すことができる。
また絡合に先立って、熱風処理呼だは熱水処理を施こす
か、絡合体を形成した後熱風処理まだは熱水処理を施こ
すことは、絡合をより強力にするうえに好ましい。
壕だ本発明で使用する樹脂は、サンドペーパーで研削し
ても毛羽立ちを少なくし、腰のある充実感と柔軟性か付
与でき、かつ温度依存性か小さく、表向に血筋を形成さ
せない加工かできるなどの基本的な性能を付与したもの
を選択する必要かある。
従って本発明のシート材料構成に好寸しいものとしては
、たとえは、平均分子量800〜4000のポリエステ
ルグリコール、ポリエーテルグリコール、ポリエステル
・エーテルクリコールの1種またけ2種以上のポリマー
グリコールとペンセン核まだはナフタリン核を有するジ
インシアネート、脂肪族または脂環ジイソシアネートの
1種または2種の有機ジイソシアネートと分子量500
以下のジオールまだはジアミンとを反応して得だ、イン
シアネート基にもとづく窒素量が3.0〜70係のポリ
ランタンエラストマーであって、m剤町溶なものが好寸
しい樹脂であり、上記以外のポリウレタン組成では柔軟
性が大きくなって、ゴム反発性か強調されたり、あるい
は硬い組成になるなどの曲に、サンドペーパーで研削し
た場合毛羽立ちが大きくなるなど好ましくない。
その曲の樹脂には、ポリアクリル酸ニスデル、合成ゴム
などが使用できる。
これらの樹脂が柔軟性が大きく、シート材料の腰が不足
したり、研削性が悪いときには、たとえばメラミン樹脂
液を併用するとか、その曲架橋性樹脂の溶液まだは分散
液なども併用するとよい。
更にメタクリル酸樹脂、塩化ビニル樹脂、メラミン樹脂
、あるいは督剤難鹸または千尋のポリウレタン、その曲
適宜な樹脂のm液、分散液または粉末を混合して含浸ぜ
しめることがよい。
そして樹脂を絡合不織缶に含浸させるには樹脂の溶液ま
だは分散液として含浸し、非電剤系の凝固浴で湿式凝固
させるか、樹脂の后剤とは親和性を有するかまたは共沸
をつくるような非卜剤の蒸気で処理して凝固させるか、
あるいは乾熱で凝固さぜる。
特に凝固過程において樹脂が移行現象を生じて片寄る場
合には、繊維の接合部分や接近部分あるいは表裏面に集
まり、繊維空間に充填したような構造をとらないので、
そうした現象は急速凝固をするような樹脂組成液にする
とか、増粘効果をもたらす増粘剤を使用することとか、
活性剤を併用するとかして防止するとよい。
まだ多孔質を形成させるにはポリウレタンを構成するソ
フトセグメントの量を多くするとか、発泡作用を有する
助剤を併用するとか、まだは卜出性物質を併用するとか
の方法があり、好ましくは凝固過程で気泡を形成するポ
リウレタン組成のものを使用する。
その場合には多孔を形成するとともに凝固時の条件設定
で気孔の状態や回能の充填度を調節するのに好都合であ
る。
そして風合上、特に充実感と柔軟性と反発弾性とを両立
さぜるためには、シート材料の構成において樹脂の見か
けの多孔率は10〜85%、好ましくは25〜80係で
あって、樹脂量は繊維100部に対して20〜170部
、好ましくは30〜150部の範囲である。
このような構成をとることによって得られたシート材料
の性能は、厚さ0.5順においてカンチレバー剛軟度8
5 mmJJ。
下、好捷しくは80〜10關、最も好ましくは70〜1
5mmの範囲であって、かつセンサンド法開角度90〜
155度、好捷しくは100〜150度であって、しか
も引裂強力が少なくとも2kgであるようになる。
もし上記の構成においても必頬な性能を確保できない場
合も生ずるが、それは本発明で目的とするシート材料で
はない。
なせならそのようなシート材料は、曲の目的物として使
用することはできるか、本発明の革性能に類似の性能を
もち、表面の性能、特に折り込んで生ずる折り目の凹凸
(いわゆる骨はり)のない、平滑性で、血筋状の筋の発
生の抑制などの優れた性能をもち、しかも直接表面を仕
上げることができるものとはなり難いものとなる。
いまシート材料の構成と性能の関係を比較してみると次
の如くなる。
すなわち、前述の各引例の実施例に記載の方法に準拠し
て作ったシート材料と本発明のシート材料との性能を比
較すると表1の如くである。
すなわち、本発明品の構成かより皮革の風合のものであ
る。
更にそれぞれのシート材料の表面は#320サンドペー
パーで研削して平滑化し、その面に易染性樹脂液を模様
にプリントし、更に染色して得たシート材料を縫製して
比較すると、本発明品は表面か平滑で、かつ折り返し部
に骨ばりかなく、血筋状の部分も見られないが、池のシ
ート材料はそれぞれ面の状態か悪く商品価値の乏しいも
のである。
次に本発明のシート材料につき実施例で具体的に説明す
るが、これらの例に限定されるものではない。
なお実施例中部および係は重量に関するものである。
実施例 1 ポリエチレン50部、ポリエチレンテレフタレート50
部からなり、ポリエチレンテレフタレート成分はポリエ
チレン成分を分散媒として、約450本の極細デニール
繊維成分を形成した混合繊維を紡糸し、ローラー延伸後
、エアーガンオツシレーターで金網上にタテ方向とヨコ
方向にふり落して集積した、目付約150 g/ mの
フィラメントウェブをニードル機でパンチ数30回/d
の割合でニードルパンチして巻き取り、更にそのウェブ
を2枚積層した後、油剤をスプレーして付着させ、#4
〇ニードルでパンチ数490回/dのニードルパンチン
グを行ない、次いで温度135℃の熱風力ロ熱帯に順次
導入して熱処理し、繊維の接点を固定してシート状絡合
不織缶を作った。
次に平均分子量2000のポリエチレンアジペートグリ
コールと4,4−ジフェニルメタンジイソシアネートと
1,4−ブタンジオールから得られたポリエステル系ポ
リウレタンの15係ジメチルホルムアミド(以下DIV
IFとする)酸液100部に、ポリアクリル酸エステル
の分散液(樹脂濃度15%)30部の割合で混合し、更
に活性剤を添加した含浸組成液を調整し、この含浸組成
液を上記フィラメント不織年シート状物に含浸飽充し、
比較的ゆっくりした凝固条件をとる凝固浴で凝固さぜ、
凝固条件と活性剤の相互作用により多孔質に凝固させた
得られたシート状物は約90°Cの熱トルエン中に授精
して繊維のポリエチレン成分を俗解除去し、ポリエチレ
ンテレフタレート成分が平均デニール0.006の極細
テニール憶維が集束された状態の繊維となし、それと共
に繊維と樹脂の接着を解除したものとした。
次に乾燥したシート状物の両面を#180サンドペーパ
ーで研削し、更に片面を#240サンドペーパーで研磨
して厚さ0.55mmに仕上げた表面は毛羽立ちの少な
いきれいな平滑面で血筋状の繊維束などは見られない。
この表面に易染性ポリウレタンのm液をグラビヤ刻印ロ
ールでグラビヤ塗布し、更にクリアランスをとった力ロ
熱エンボスロールで柄模様の型押しを行なった後、1:
2型金属錯塩染料で着色した。
得られたシート材料は、ポリエチレンテレフタレートの
極細デニール繊維集束体繊維の絡合体の空間に見かけの
多孔率約68係の多孔質ポリウレタンが充填され、繊維
/樹脂の比は64/36であり、その引裂強力3.9
kg、カンチンバー剛軟度41朋、センサント法開角度
132度であって腰のある柔軟な皮革様風合のもので、
かつ表面ば美くしい模様に染められた衣料に適する素材
である。
実施例 2 后解系を異にする紡糸機で、ポリエチノン45部、ナイ
ロン−655部からなる混合流を形成し、ナイロン−6
成分はポリエチレン成分を分散媒として約60本の極細
デニール繊維成分を形成した混合繊維を紡糸し、高速空
気流を用いたエアーガンオツンンーターで金網上に集積
した目付約1209/m”のフィラメントウェブを30
回/crAのニードルパンチして仮固定して巻き取り、
そのフィラメントウェブは更に5枚積層した後、油剤を
スプレーして付着し、#4〇ニードルでパンチ数560
回/crrLのニードルパンチを行ない、次いで温度1
35°Cの熱風力ロ熱帯にて熱処理したシート状絡合不
織年を作った。
次に平均分子量2000のポリカプロラクトングリコー
ルと4,4−ジフェニルメタンジインシアネートとエチ
レングリコールから得だポリエステル系ポリウレタン8
0部と、平均分子量2000のポリエチレンエーテルグ
リコールと4.4−ジフェニルメタンジインシアネート
とエチレングリコールから得だポリニーデル系ポリウレ
タン20部からなる濃度13 o;bDMF鹸液に、ポ
リウレタンに対してカーボンブラックペースト2%、ノ
ニオン活性剤3φ、および鹸液に灯し芳香族炭化水素1
部を添加した組成液を絡合不織布に含浸飽充した後、3
0%DMF水心液中で活性剤の作用を得て多孔質に凝固
させ、洗浄した後、約90°Cの熱トルエン中で繊維の
ポリエチレン成分を宕解除去し、ナイロン−6成分の平
均テニール0.037の極細テニール繊維集束体繊維と
なし、極細テニール繊維集束体繊維の絡合体とその空間
に充填された多孔質ポリウレタンからなり、繊維/樹脂
の比が52/48であるシート状物を得た。
このシート状物を厚さの中央で2分割し、それぞれの面
を#180サンドペーパーで研削し、更に#320サン
ドペーパーで研磨して平滑面を有する厚さ0.75mm
のシート状物を得た。
このシート状物の平滑面に花柄模様が浮き出すやや深め
のエンボスカロエを施こし、更に凸部には易染性樹脂液
をグラビヤ塗布した後、下地がワイン色に染色される金
嘱錯塩染料で染色して得たものは、表面の凹部はワイン
色に凸部の花柄模様は深紅色に染1つだシート状物とな
り、その性能は引裂強力3.5 kgカンチレバー剛軟
度56 mmsモンサンド法開法度角度149度って腰
のある柔軟性を有し、カーフに類似の風合のシート状物
であり、外衣用に適した皮革様シート材料である。
実施例 3 低粘度ポリスチレン50部と高粘度ナイロン−650部
からなる混合流を形成してナイロン−6成分はポリスチ
レン成分を分散媒として極細テニール繊維成分を形成し
た混合繊維を紡糸し、巻き取り、乾熱延伸した後フィラ
メントを分境しながらエアーガンオランレータ−にて金
網上に集積し、目付約120g/m2のフィラメントウ
ェブを作り、ニードルパンチして仮固定して巻き取り、
そのフィラメントウェブは更に5枚積層した後、油剤を
スプレーして付着さげた後、パンチ数700回/crj
のニードルパンチを行ない、絡合不織布を作った。
との絡合不織布は、マレイン酸−スチンン共重合体の水
的液で処理し、次いで酸性浴で処理して繊維の交点を部
分的に仮固定し、トリクレン中で繊維中のポリスチレン
成分を酔出除去し、乾燥し、パラフィン蒸気中帯を通過
させて繊維表面をパラフィンにて薄く被覆しだ後、発泡
剤を含み感熱配合したアクリル可能組成液を含浸し、熱
水中で凝固せしめ、更に硬化剤を含むメラミン明脂液で
処理した後、温度135°Cの加熱帯を通過せしめてキ
ュアーおよび加熱発泡を行なわしめると共に、繊維表面
に付着ぜるパラフィンを蒸発させて繊維と樹脂の接合性
を解除すると共に、パラフィンの疎水性効果により樹脂
組成物は繊維空間部に充填された形態をとった。
このシート状物を中間でスライス2分割し、それぞれの
表面を#120および#180サンドペーパーで研削し
て平滑面とした。
このシート状物は見かけ密度0.47g/ccで、その
厚さ0.5mmにおける引裂強力4.1 kg、カンチ
ンバー剛軟度28mm、センサンド法開角度102度で
あるドレープ性に浸れた柔軟な皮革革風合のものである
この表面に柄模様に捺染したものは衣料用素材として適
した皮革様シート材料である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 単繊度0.3デニール以下の極細デニール繊維が集
    束された極細デニール繊維集束体状繊維の長繊維で作ら
    れた絡合不織布と、その絡合不織布には多孔質または非
    多孔質樹脂が含有されて構成され、その少なくとも1つ
    の表面は該繊維と該樹脂の混在によって形成された面で
    あって、その面には着色が施されている厚さ1.00〜
    0.15mmの皮革様のシート材料であって、該シート
    材料は厚さ0.5mmにおける引裂強力が少なくとも2
    .0 kg、カンチレバー剛軟度85 mmJJ下、セ
    ンサンド法開角度90〜155度であることを満足する
    柔軟にして引裂強力の大きいことを特徴とする革性能に
    類似の皮革様シート材料。 2 化学的構成を異にする少なくとも2種類の高分子物
    質をもって、少なくとも1種の高分子物質は四種高分子
    物質を分散媒成分として多数本の極細デニール繊維成分
    として分散せしめた形態の多成分繊維を紡糸し、必要に
    応じて延伸し、フィラメント状で分繊集積してウェブを
    形成し、繊維油剤を付与し、ニードルパンチまたは高速
    噴射流体で絡合不織布としだ後、絡合不織布に多成分繊
    維100部に対して樹脂が20〜170部である量の樹
    脂液を飽充し、その状態を保持したまま凝固せしめて繊
    維空間部に樹脂を含有せしめた後、多成分繊維を構成す
    る分散媒成分を溶解除去して単繊度0.3デニール以下
    の極細デニール繊維が集束された極細デニール繊維集束
    体状繊維とし、表面を該繊維と樹脂の混在によって形成
    された平滑面とし、該表面に着色剤でプリントまだは型
    押しプリントあるいは染色で着色を施こして得だ厚さ1
    .0〜0.15mmの皮革様のシート材料であって、該
    シート材料は厚さ0.5mmにおける引裂強力が少なく
    とも2.0 ky、カンチレバー剛軟度85m痣下、セ
    ンサント法開角度90〜155度であることを満足する
    柔軟にして引裂強力の大きいことを特徴とする革性能に
    類似の皮革様シート材料の製造法。
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