JP3387370B2 - スピーカ用振動板 - Google Patents

スピーカ用振動板

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浩司 佐野
信也 溝根
松弘 佐々木
正 北林
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は各種音響機器に使用
されるスピーカ用振動板に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のスピーカ用振動板を図6および図
7により説明する。 【0003】図6はスピーカ用振動板の断面図であり、
図7は同スピーカ用振動板を用いたドーム状スピーカの
側断面図である。 【0004】まず、図7によりスピーカの全体構造につ
いて説明すると、7はトッププレートであり、マグネッ
ト8、ヨーク9とで磁気回路を形成している。 【0005】6は上記ヨーク9に装着されたフレームで
あり、イコライザ11およびドーム状のスピーカ用振動
板4を装着している。 【0006】5は上記ドーム状のスピーカ用振動板4に
結合され、上記磁気回路の磁気ギャップ9aにはめ込ま
れているボイスコイルであり、10は上記磁気回路上に
配置された吸着材である。 【0007】以上のように構成されたスピーカのドーム
状のスピーカ用振動板4はポリエステル等の繊維素材に
熱硬化性樹脂を形状付与剤として含浸して基材1を作製
した後、熱可塑性樹脂やゴム材料でコーティング層2を
形成してスピーカ用振動板4を完成させるものであっ
た。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ドーム状のスピーカ用振動板4においては、繊維素材自
体の内部損失が小さく、振動面、エッジ部での共振が生
じやすく、周波数特性に乱れが生じ易くなりコーティン
グ剤の内部損失が低い場合には、多量に塗布して共振を
抑えるので振動系の重量が重くなり、スピーカとしての
音圧が低下するという問題点があり、コーティング剤と
して内部損失の大きいものが望まれてきた。 【0009】また、スピーカ用振動板の制動性を良く
し、直線的な振動をするために、より柔軟性に富んだ樹
脂を使用することで、第2高調波歪を低減することが望
まれてきた。 【0010】更に、通気性を無くし、ピンホールの空気
漏れによる第3高調波歪を低減するために、より造膜性
の良いコーティング剤が望まれてきた。 【0011】また、耐久性においてもより信頼性の高い
ものが望まれていた。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明のスピーカ用振動
板は上記課題を解決するために、繊維素材に形状付与剤
として熱硬化性樹脂を含浸し、平均分子量が少なくとも
100万以上の超高分子量アクリル樹脂をコーティング
したものであり、本発明のスピーカ用振動板を組み込ん
だスピーカは、周波数特性に乱れが生じにくく、かつ第
2、第3高調波歪の小さなクリアで優れた音質を再現す
ることができる。また、スピーカ用振動板の軽量化を図
ることができて、出力音圧を高くすることができるもの
である。 【0013】また、本スピーカ用振動板は、耐久性にお
いても分子量が非常に多く、アクリルアマイドによる架
橋構造になっているので、耐熱性に優れ、長時間、熱に
さらされても熱劣化することがないものである。 【0014】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
繊維素材に形状付与剤として熱硬化性樹脂を含浸し、平
均分子量が少なくとも100万以上の超高分子量アクリ
ル樹脂をコーティングしたものであり、周波数特性に乱
れが生じにくく、かつ第2、第3高調波歪の小さなクリ
アで優れた音質を再現することができる。また、スピー
カ用振動板の軽量化を図ることができて、出力音圧を高
くすることができるスピーカの提供を可能とするととも
に、耐久性においても、分子量が非常に多く、アクリル
アマイドによる架橋構造になっているので、耐熱性に優
れ、長時間、熱にさらされても、熱劣化することのない
スピーカ用振動板を提供できるものである。 【0015】以下、本発明の一実施の形態のスピーカ用
振動板について図1〜図5により説明する。なお、説明
にあたっては従来技術と同一部分は同一番号を付与し、
説明を省略して説明する。 【0016】図1は一実施の形態のスピーカ用振動板の
断面図であり、従来技術との相違点は基材1を作製後超
高分子量アクリル樹脂のコーティング層3を形成してス
ピーカ用振動板を完成させた点である。 【0017】まず、上記一実施の形態のスピーカ用振動
板の作製過程について説明すると、ポリエステル繊維に
フェノール樹脂5%溶液を含浸し、平均分子量が150
万の超高分子量アクリル樹脂を表面に2回コーティング
を行ったものを成形し、ドーム状のスピーカ用振動板を
作製した。この時、成形前のコーティング布の単位面積
当たりの質量を測定すると92g/m2であった。ま
た、この布の通気度を測定すると0.05cc/cm2
秒であった。 【0018】次に比較例とした従来のスピーカ用振動板
を以下の如く作製した。コーティング樹脂のみSBRゴ
ムラテックスに替えて、3回コーティングを行ったもの
を成形し、ドーム状のスピーカ用振動板を作製した。同
様に、成形前の単位面積当たりの質量は、103g/m
2で、12%質量が大きかった。また、通気度は、0.
3cc/cm2秒であり、ピンホールが上記実施の形態
のものより、多いものと推定された。 【0019】図2、図3は音圧−周波数特性を示し、図
2は本実施の形態のもの、図3は比較例のものを用いて
スピーカを組み立て測定したものであり、本実施の形態
のものは1k〜20kHzでのピーク・ディップが小さ
くなり、音圧が1.6dB高くなった。 【0020】また、図4、図5は歪特性であり、図4は
本実施の形態のもの、図5は比較例のものであり、本実
施の形態のものは第2、第3高調波トータル歪において
5k〜20kHzで0.53%歪が低くなっていること
が確認された。 【0021】また、上記スピーカのそれぞれを110℃
の雰囲気中に240hr放置し、その後、スピーカの最
低共振周波数を測定したところ、本実施の形態のものの
共振周波数(F0)は8%上昇したにすぎないのに対
し、比較例のものでは、55%上昇し、柔軟性が消失し
熱劣化していた。 【0022】なお、上記実施の形態においては、150
万以上の超高分子量アクリル樹脂を用いたが製造過程で
ばらつくものであり、100万以上であれば本発明の効
果が得られることが確認された。 【0023】 【発明の効果】以上のように本発明のスピーカ用振動板
は、繊維素材に形状付与剤として熱硬化性樹脂を含浸
し、平均分子量が少なくとも100万以上の超高分子量
アクリル樹脂をコーティングしたものであり、周波数特
性に乱れが生じにくく、かつ第2、第3高調波歪の小さ
なクリアで優れた音質を再現することができる。また、
スピーカ用振動板の軽量化を図ることができて、出力音
圧を高くすることができるスピーカの提供を可能とする
ものである。 【0024】また、耐久性においても、分子量が非常に
多く、アクリルアマイドによる架橋構造になっているの
で、耐熱性に優れ、長時間、熱にさらされても、熱劣化
することがないスピーカ用振動板を提供できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のスピーカ用振動板の一実施の形態の断
面図 【図2】同スピーカ用振動板を取り付けたスピーカの周
波数特性図 【図3】比較例のスピーカ用振動板を取り付けたスピー
カの周波数特性図 【図4】図1の一実施の形態のスピーカ用振動板を取り
付けたスピーカの歪特性図 【図5】比較例のスピーカ用振動板を取り付けたスピー
カの歪特性図 【図6】従来のスピーカ用振動板の断面図 【図7】同スピーカ用振動板を組み込んだドーム状のス
ピーカの側断面図 【符号の説明】 1 基材 3 コーティング層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北林 正 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−157622(JP,A) 特開 昭62−81898(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 7/02 B32B 27/04 B32B 27/30 B32B 27/42 101

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 繊維素材に形状付与剤として熱硬化性樹
    脂を含浸し、平均分子量が少なくとも100万以上の超
    高分子量アクリル樹脂をコーティングしたスピーカ用振
    動板。
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