JP3386922B2 - 小型モータの回転子 - Google Patents

小型モータの回転子

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JP3386922B2 JP11783195A JP11783195A JP3386922B2 JP 3386922 B2 JP3386922 B2 JP 3386922B2 JP 11783195 A JP11783195 A JP 11783195A JP 11783195 A JP11783195 A JP 11783195A JP 3386922 B2 JP3386922 B2 JP 3386922B2
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研二 小林
弘 伊藤
正明 清水
▲とし▼男 石川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型モータの回転子に
関し、特にY結線での中性点の処理に特徴を有する小型
モータの回転子に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、モータのコイルを結線する方法としてY結線が用い
られてきた。
【0003】図3は、Y結線によりコイルを結線した従
来のモータの回転子を示す斜視図である。ここで、回転
子100は、回転軸108を鉄心104に挿通させ更に
樹脂成形して回転子ベース114を構成し、この回転子
ベース114のスロットにコイル106を形成するとと
もに、整流子スリーブに整流子102を取り付けてな
る。また、整流子102には、整流子ライザ110が設
けられている。
【0004】さらに、前記コイル106は各鉄心104
に導線を巻き付けてできた各コイルをY結線により結線
したものである。すなわち、前記各コイルの端子のうち
一端を所定の整流子ライザ110に接続し、他端を一つ
にまとめて結線し中性点112としている。
【0005】図4は、コイル106(図3参照)及び整
流子102(図3参照)を装着する前の回転子ベース1
14を示す斜視図である。この回転子ベース114は、
回転軸108に鉄心104を挿通させ更に樹脂成形した
もので、回転軸108の外側にコイル106を形成する
ための溝であるスロット116と整流子102を形成す
るための土台である整流子スリーブ118と、コイルと
の絶縁を図る鉄心絶縁部107とを備えている。
【0006】ところで、上記Y結線を採用した回転子1
00にコイル106を形成するには、従来、まず同程度
の長さの導線を3本用意し、各導線の一端を整流子ライ
ザ110にそれぞれ接続する。次に、他端へ向けてその
導線を所定のスロット116に巻いてゆく。一定の回数
巻き終わったならば、必要ならば仮止め等を行い、一旦
放置しておく。
【0007】次に、上述のようにして放置された、口出
線を結線する。そのためには、スロット116に巻かれ
た導線の放置されているすべての端をねじり合わせて仮
止めを行い、その後、半田等により結線を行う。
【0008】また、ねじり合わせ、半田付け等により結
線された中性点112は、回転子100の回動運動に邪
魔となるため、コイル106の一部に樹脂等で接着して
おく。
【0009】以上のようにして、コイル106は結線さ
れてきた。すなわち、導線をスロット116に取り付け
るには、まず、各導線の一端を整流子ライザ110にそ
れぞれ接続し、次に所定のスロット116に巻き付け、
最後に中性点112の処理を行ってきた。
【0010】しかし、上記従来の結線法では、中性点1
12の処理をする際に鉄心104やコイル106が邪魔
になるため、その作業は煩雑で、手作業によらざるを得
なかったという問題を有していた。
【0011】さらに、中性点112の処理は、すべての
スロット116に導線を巻き終えた後に行うため、すで
に巻き付けていた導線が解けてくるという問題を有して
いた。
【0012】なお、実開昭62―21769号公報に開
示されるように、上記中性点112の処理の代わりに共
通端子環を設けることにより中性点の結線を簡略化する
方法もある。
【0013】しかし、この方法では、部品の点数が増え
るために必ずしも製造コスト削減に結びつかない。
【0014】あるいは、実開昭63―164360号公
報に開示されるように、整流子ライザと前記共通端子環
を一つにまとめた部品を用いることにより、結線を簡略
化する方法もある。
【0015】しかし、この方法でも、前記部品は多くの
端子を備えており、形状が複雑であるため、その製造に
はコストがかかる。
【0016】いずれにしても、従来、Y結線を容易か
つ、安価に行うことはできず、回転子のコストを下げる
ために上記工程の改善が望まれてきた。
【0017】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、その目的は容易かつ安価にY結線を施すことので
きる小型モータの回転子を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、小型モータの回転子におい
て、整流子を取り付ける整流子スリーブと、コイルと鉄
心の絶縁を図る鉄心絶縁部と、Y結線により接続される
各コイルの中性点の口出線を挟持する結線取付部と、が
一体的に樹脂により成形される回転子ベースを有するこ
とを特徴とする。
【0019】請求項2記載の発明は、小型モータの回転
子において、整流子を取り付ける整流子スリーブと、該
整流子スリーブとは別体で、コイルと鉄心の絶縁を図る
鉄心絶縁部とを有し、該鉄心絶縁部は、Y結線により接
続される各コイルの中性点の口出線を挟持する結線取付
部を備えることを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明によれば、コイルを巻く前もしくはコイ
ルを巻いた後、直ちにコイルの口出線を結線取付部によ
り挟持することで該口出線の処理を行うことができ、コ
イルを巻いた後に導線が解けてくることがない。
【0021】また、コイルの口出線の処理を常に結線取
付部にて行うため、処理を行う位置を固定化できる。そ
のため結線の作業が容易に行うことができるとともに、
該作業の自動化を容易化することもできる。
【0022】なお、それぞれの口出線同士の電気的接続
は半田付けや溶接等によって図られ、これら半田付けや
溶接等を行うのは、結線取付部に口出線を挟持する前で
も後でもよい。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0024】図2は、本実施例に係る回転子の斜視図で
ある。
【0025】本実施例の回転子10は三相式であり、整
流子12と、鉄心14と、コイル16と、回転子ベース
18とを有している。整流子12は、コイル16と電気
的に接触するための端子である整流子ライザ20を備え
ている。回転子ベース18は、回転子10の各構成部品
を回転軸22の周りの所定の位置に配置するための土台
となる部品であり、プラスティック樹脂などの絶縁物で
一体成形により形成されている。図1は、コイル16
(図2参照)及び整流子20(図2参照)を装着する前
の回転子ベース114を示す斜視図である。
【0026】回転子ベース18は、回転軸22に鉄心1
4を挿通させ更に樹脂成形したもので、回転軸22の外
側にコイル16を形成するための溝であるスロット24
と整流子12を形成するための土台である整流子スリー
ブ26と、コイルとの絶縁を図る鉄心絶縁部28とを備
えている。
【0027】鉄心絶縁部28には、整流子12側とその
反対側の端面の中央部にそれぞれ結線取付部32が設け
られている。また、結線取付部32は、コイル16に用
いる導線の径と同程度以下の間隔で対向する2つの平板
32aと、両平板にL字をなすように設けられた補強壁
32bとからなる。
【0028】このため、口出線を前記両平板32aの間
に挟み込むことにより、該口出線の固定をすることがで
きる。さらに、前記補強壁32bはコイル止めとしての
機能も果たす。
【0029】上記構成の小型モータの回転子を形成する
には、まず、同程度の長さの導線を3本用意し、各導線
の一端を整流子ライザ20にそれぞれ接続する。次に、
その導線を所定のスロット24に巻いてゆく。所定の回
数巻き終わったならば、直ちに一の結線取付部34に口
出線を挟み込み固定する。
【0030】そして、前記一の結線取付部34に固定さ
れたすべての口出線を半田等により結線し、中性点36
を形成する。
【0031】以上のようにして小型モータを製造する
と、結線をするべき口出線を一つ一つ固定できるため
に、結線作業は容易である。また、結線取付部32のう
ち整流子側もしくはその反対側のいずれの結線取付部3
2を利用して導線の固定を行うか予め決めておけば、半
田等により結線をする位置を特定位置に限定できるため
に、この結線作業の自動化を推進することができる。
【0032】このように、本実施例に係る小型モータの
回転子においては、容易かつ安価にY結線の結線作業を
行うことができる。
【0033】なお、中性点36の形成は上記手順には限
定されない。すなわち、すべての口出線を先に半田によ
り結線し、その後、その結線部分を結線取付部34に固
定してもよい。
【0034】また、上記回転子10はスロット24と、
整流子スリーブ26と、鉄心絶縁部28とが一体的に備
えられているが、回転子の構成は上記実施例のものに限
らない。
【0035】例えば、鉄心絶縁部と回転子スリーブとを
別体とし、該鉄心絶縁部の一部に結線取付部を設ける。
このようにすれば本実施例と同様に容易かつ安価にY結
線の結線作業を行うことができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる回
転子によれば、Y結線の中性点の結線を定位置でできる
ため、結線作業を容易かつ安価に行うことができ、さら
に結線作業の自動化をも推進することができる。
【0037】さらに、コイルの口出線を適宜処理するこ
とができるため、導線が解けてくることを抑制できると
いう効果がある。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る小型モータの回転子ベー
スを示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例に係る小型モータの回転子を示
す斜視図である。
【図3】従来の小型モータの回転子を示す斜視図であ
る。
【図4】従来の小型モータの回転子ベースを示す斜視図
である。
【符号の説明】
10 回転子 12 整流子 14 鉄心 16 コイル 18 回転子ベース 26 整流子スリーブ 28 鉄心絶縁部 32、34 結線取付部 36 中性点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 ▲とし▼男 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式 会社内 (56)参考文献 特開 平6−22484(JP,A) 特開 平8−294253(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 13/00 - 13/14 H02K 3/00 - 3/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小型モータの回転子において、 整流子を取り付ける整流子スリーブと、コイルと鉄心の
    絶縁を図る鉄心絶縁部と、Y結線により接続される各コ
    イルの中性点の口出線を挟持する結線取付部と、 が一体的に樹脂により成形される回転子ベースを有する
    ことを特徴とする小型モータの回転子。
  2. 【請求項2】 小型モータの回転子において、 整流子を取り付ける整流子スリーブと、 該整流子スリーブとは別体で、コイルと鉄心の絶縁を図
    る鉄心絶縁部とを有し、 該鉄心絶縁部は、Y結線により接続される各コイルの中
    性点の口出線を挟持する結線取付部を備えることを特徴
    とする小型モータの回転子。
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