JP3386901B2 - 給油装置 - Google Patents

給油装置

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JP3386901B2
JP3386901B2 JP23715194A JP23715194A JP3386901B2 JP 3386901 B2 JP3386901 B2 JP 3386901B2 JP 23715194 A JP23715194 A JP 23715194A JP 23715194 A JP23715194 A JP 23715194A JP 3386901 B2 JP3386901 B2 JP 3386901B2
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武浩 馬目
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トキコ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガソリンスタンド等に使
用される給油装置に係り、特に、同一油種の油を、吐出
量の異なる2本のノズルで給油可能な給油装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンスタンド等において、特に軽
油、灯油等の給油に使用される給油装置としては、従来
より例えば図9に示すようなものが使用されている。
【0003】図中符号1は箱状をなす本体で、この本体
1からは、第一のホース2および第二のホース3の先端
側がそれぞれ延設されている。第一のホース2および第
二のホース3の先端には、低吐出給油用の第一のノズル
N1および高吐出給油用の第二のノズルN2がそれぞれ
取り付けられ、かつこれら第一のノズルN1および第二
のノズルN2は、本体1の側面に設けられたノズル掛け
4,5にそれぞれ着脱自在に支持されている。
【0004】また、第一のノズルN1および第二のノズ
ルN2から給油する場合には、これらノズルN1,N2
の一方のみをノズル掛け4,5から外した場合のみ、後
述する送液手段が駆動されて給油可能となっており、こ
れらノズルN1,N2が両方ともノズル掛け4,5から
外された状況では、送液手段の駆動が停止され、いずれ
のノズルN1,N2からも油液の吐出が行われないよう
になっている。
【0005】符号6は、本体1内にて第一のホース2が
先端に接続された第一の管路2Aと第二のホース3が先
端に接続された第二の管路3Aとを連結させる第三の管
路で、更に、第一の管路2Aおよび第二の管路3Aの、
第三の管路6との接続部位より基端側には、第一のポン
プP1および第二のポンプP2が、吐出側を第一の管路
2Aおよび第二の管路3Aの先端側に向けてそれぞれ接
続されている。これら第一のポンプP1および第二のポ
ンプP2はいずれもポンプモータM1,M2をそれぞれ
駆動源とし、かつ第一のポンプP1および第二のポンプ
P2の吸入側は、吸込管路2B,3Bを介して、同一油
種の油を貯留する貯油タンク(図示せず。)にそれぞれ
接続されている。
【0006】また、第一のポンプP1および第二のポン
プP2の吐出側には流量計F1,F2がそれぞれ取り付
けられ、更に、流量計F1,F2には発信器G1,G2
がそれぞれ取り付けられている。この発信器G1,G2
は、流量計F1,F2にて測定された第一のポンプP1
および第二のポンプP2における油の吐出量を単位時間
毎の流量に比例した流量パルスに変換して出力するもの
で、かつ発信器G1,G2はいずれも制御装置7に接続
されている。
【0007】制御装置7は、後述する送液の制御ととも
に、発信器G1,G2から出力される流量パルスに基づ
き、ノズルN1,N2のいずれか一方により給油された
給油量を演算するもので、この演算された給油量は、本
体1の前面に取り付けられた表示器Dに表示される。
【0008】一方、ノズル掛け4,5には第一のノズル
スイッチNS1および第二のノズルスイッチNS2がそ
れぞれ接続されている。これら第一のノズルスイッチN
S1および第二のノズルスイッチNS2はノズル掛け
4,5から第一のノズルN1または第二のノズルN2を
外した際にそれぞれ閉成作動し、かつ第一のノズルスイ
ッチNS1は符号M1で示すポンプモータを、また、第
二のノズルスイッチNS2はポンプモータM1,M2の
双方をそれぞれ回転させる。
【0009】次に、上記構成を有する給油装置の動作に
ついて以下に説明する。第一のノズルN1のみをノズル
掛け4から外すと、第一のノズルスイッチNS1が作動
してポンプモータM1が回転し、第一のポンプP1が作
動を開始する。ここで、第二のノズルN2はノズル掛け
5に収納されて閉弁状態にあるので、第一のポンプP1
により貯油タンクから汲み上げられた油は第一の管路2
Aおよび第一のホース2を経て第一のノズルN1のみか
ら放出され、給油が行われる。
【0010】一方、第一のポンプP1からの油の吐出量
は流量計F1により測定され、発信器G1にてパルス信
号に変換された後制御装置7に入力され、制御装置7に
て油の流量に再度変換される。また、第二のポンプP2
からの油の吐出量も流量計F1、発信器G2を経て制御
装置7に入力されるが、ここでは第一のポンプP1のみ
が作動しているため、第二のポンプP2からの油の吐出
量は0となる。従って、制御装置7にて合算後の油の吐
出量は第一のポンプP1からの油の吐出量に等しく、そ
の結果、表示器Dには、第一のノズルN1からの給油量
が表示される。
【0011】第二のノズルN2のみをノズル掛け5から
外した場合には、第二のノズルスイッチNS2が閉成作
動してモータM1,M2が回転し、第一のポンプP1お
よび第二のポンプP2が作動を開始する。しかしなが
ら、第一のノズルN1はノズル掛け4に収納されて閉弁
状態にあるので、第二のポンプP2により貯油タンクか
ら汲み上げられた油が第二の管路3Aおよび第二のホー
ス3を経て第二のノズルN2から放出される。また、第
一のポンプP1により汲み上げられた油は第一の管路2
Aから第三の管路6を経て第二のホース3に至り、第二
のポンプP2により供給された油とともに第二のノズル
N2から放出され、その結果、給油が行われる。
【0012】一方、第一のポンプP1からの油の吐出量
および第二のポンプP2からの油の吐出量は流量計F
1,F2および発信器G1,G2を経てそれぞれ制御装
置7に入力される。そして、制御装置7にて合算された
後、第二のノズルN2からの給油量として表示器Dに表
示される。
【0013】ここで、第一のノズルN1からの油の供給
に際しては第一のポンプP1のみが使用されているのに
対し、第二のノズルN2からの油の供給に際しては第一
のポンプP1および第二のポンプP2が使用されてい
る。従って、油の供給量は第二のノズルN2を使用した
場合の方が増加する。すなわち、短時間に多量の給油を
行う際には、第二のノズルN2の使用が望ましい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
給油装置においては、第一のポンプP1により汲み上げ
た油を第一のホース2を経て第一のノズルN1から給油
を行う系統と、第一のポンプP1により汲み上げた油と
第二のポンプP2により汲み上げた油とを第二のホース
3で合流させた後、第二のノズルN2から給油を行う系
統との、2つの給油系統が存在している。
【0015】しかしながら、上記給油系統における給油
量を算出、表示する制御装置7および表示器Dは1系統
しかなく、その結果、上記2つの給油系統を用いて同時
に給油を行うことは、事実上不可能となっていた。本発
明は上記事情に鑑みてなされたもので、上記2つの給油
系統を有する給油装置において、特に、上記2つの給油
系統を用いた同時給油を可能とすることをその目的とし
ている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の給油装置は、同
一油種の油をそれぞれ吐出する第一のポンプおよび第二
のポンプと、これら第一のポンプおよび第二のポンプに
第一の管路および第二の管路を介してそれぞれ接続され
た第一のノズルおよび第二のノズルと、前記第一のポン
プまたは第二のポンプから吐出された油量を計測するた
めに前記第一の管路および第二の管路にそれぞれ設けら
れた第一の油量計および第二の油量計と、前記第一の管
路および第二の管路との間を前記各油量計の流出側で連
結する第三の管路と、前記第一の管路または第三の管路
に設けられ、前記第一のポンプから吐出された油の供給
先を、前記第一のノズルまたは第二のノズルのいずれか
に切り替える切替弁と、前記第一のノズルまたは第二の
ノズルのいずれか一方が給油作業状態にあるときには、
そのいずれか一方側に該切替弁を連通制御するととも
に、前記第一のノズルおよび第二のノズルの両方が給油
作業状態にあるときには、前記第一のノズル側に該切替
弁を連通制御する切替制御手段と、前記第一のノズル、
第二のノズルによるそれぞれの給油量を該切替弁の作動
に応じて前記第一の流量計および第二の流量計の計測値
に基づきそれぞれ演算する給油量演算手段と、前記第二
のノズルの一方のみの給油作業状態から前記第一のノズ
ルおよび第二のノズルの両方が給油作業状態へと変化し
たとき、あるいは、前記第一のノズルおよび第二のノズ
ルの両方による給油作業状態から前記第二のノズルの一
方のみの給油作業状態に変化したときに、前記切替制御
手段による前記切替弁の切替駆動に際して前記第一のポ
ンプの駆動を停止させるポンプ駆動制御手段とを備えて
なるものである。
【0017】
【作用】本発明の給油装置では、切替弁を用いて、第一
のポンプから吐出される油の供給先を第一のノズルまた
は第三の管路を介した第二のノズルのいずれかへと切り
換えることにより、第一のノズル単独による第一のポン
プのみを用いた給油および第二のノズル単独による第一
のポンプおよび第二のポンプ両方を用いた給油の他に、
第一のノズルおよび第二のノズルの双方を用いた同時給
油が可能となっている。しかも、これら給油の切り替え
は、現時点における、第一のノズル、第二のノズルのそ
れぞれを用いた給油作業の有無に応じて、切替制御手段
により自動的に制御される。
【0018】特に、第一のノズルおよび第二のノズルの
双方を用いた同時給油から第二のノズル単独による第一
のポンプおよび第二のポンプ両方を用いた給油への切り
替え、および第二のノズル単独による第一のポンプおよ
び第二のポンプ両方を用いた給油から第一のノズルおよ
び第二のノズルの双方を用いた同時給油への切り替えと
いった、切り替え前後の給油作業のいずれでも第一のポ
ンプが使用される場合において切替弁による第一のポン
プから吐出される油の供給先の変更を行うときには、第
一のポンプの駆動は、ポンプ駆動制御手段により一旦停
止され、油の供給先の変更終了後、再び開始されるよう
になっている。
【0019】そのため、第一のポンプが切り替え作業前
後の給油作業のいずれにも使用される場合、切替弁の切
り替え時における油の第一のポンプによる洩れ供給が防
止される。その結果、給油量演算手段において、実際に
上記各ノズルから吐出される油量に対して給油量を過分
または不足に演算してしまうことがなく、上記各ノズル
における給油量を、常時正確に計測することができる。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例につい
て更に詳しく説明する。なお、以下の図において上記従
来の図9と同一の構成を有する部分については、図9と
同一の符号を付してその説明を省略する。
【0021】本発明に係る給油装置の構造の例を図1に
示す。本発明に係る給油装置では、第一の管路2Aと第
三の管路6との接続部位に、切替バルブ(切替弁)SV
1が設けられている。この切替バルブSV1は、第一の
ポンプP1から吐出された油の供給先を、第一の管路2
Aおよび第一のホース2経由で第一のノズルN1とする
か、または第三の管路6、第二の管路3Aおよび第二の
ホース3経由で第二のノズルN2とするかのいずれかに
切り替えるものである。
【0022】更に、第三の管路6には、第二の管路3A
から第三の管路6を経た第一の管路2Aへの油の流下を
防止する逆止弁10が設けられている。また、符号SV
2は、第二の管路3Aの、第三の管路6との接続部位よ
り先端側に設けられ、第二の管路3Aと第二のホース3
との間を連通・遮断させる開閉バルブである。
【0023】一方、本発明に係る給油装置では、本体1
の前面に、符号D1,D2で示すように2基の表示器が
設けられている。これらの表示器D1,D2は、第一の
ノズルN1および第二のノズルN2からの給油量をそれ
ぞれ個別に表示するものである。また、本体1内には、
例えば図2に示すような構造を有する制御装置20が設
けられている。
【0024】図2中符号C1,C2は、流量計F1に付
設された発信器G1、流量計F2に付設された発信器G
2から出力される流量パルスをそれぞれ計数して、第一
のノズルN1,第二のノズルN2から吐出された油量を
それぞれ演算する給油量カウンタ(給油量演算手段)で
ある。また、符号GFは、第二のノズルN2から吐出さ
れた油量を演算する給油量カウンタC2に備えられ、油
量計F1に付設された発信器G1、流量計F2に付設さ
れた発信器G2から出力される流量パルスを合算計数す
るか否かを指示する合算指示手段である。そして、ポン
プモータP1,P2、切替バルブSV1、表示器D1,
D2、給油量カウンタC1,C2、および合算指示手段
GFは、制御回路(切替制御手段、ポンプ駆動制御手
段)30によりそれぞれ制御されている。
【0025】次に、上記構成を有する給油装置の動作に
ついて、図3〜図8に示すフローチャートとともに以下
に説明する。なお、以下の説明において、S…と記載さ
れた数字は、それぞれのフローチャートに記載されたス
テップの番号に相当する。
【0026】第一に、給油作業の開始、終了を検出する
ために、制御回路30がタイマー割込処理により逐次行
っている給油作業開始・終了受付処理の処理手順を図3
のフローチャートに示す。この場合、制御回路30で
は、現在のノズルスイッチNS1,NS2の状態を、今
回ノズルスイッチ状態エリアNSA(1),NSA
(2)に読み込むとともに、前回給油時のノズルスイッ
チNS1,NS2の状態を、前回ノズルスイッチ状態エ
リアNSB(1),NSB(2)から読み出す(S1,
S2)。
【0027】次いで、個々のノズルスイッチNS1,N
S2についてそれぞれ現在の状態と前回の状態とを比較
し(S3,S7)、今回初めて第一のノズルスイッチN
S1または第二のノズルスイッチNS2が閉成状態とな
った場合(第一のノズルN1または第二のノズルN2を
ノズル掛け4,5から外した場合)のみ、第一のノズル
N1または第二のノズルN2に対応した給油作業開始フ
ラグSF1,SF2をそれぞれ「1」にセットする(S
4,S5,S8,S9)。
【0028】一方、今回初めて第一のノズルスイッチN
S1または第二のノズルスイッチNS2が開成状態にな
った場合、(第一のノズルN1または第二のノズルN2
をノズル掛け4,5に掛け戻した場合)のみ、第一のノ
ズルN1または第二のノズルN2に対応した給油作業終
了フラグEF1,EF2をそれぞれ「1」にセットする
(S4,S6,S8,S10)。また、現在のノズルス
イッチNS1,NS2の状態は、上記の工程終了後、前
回給油時のノズルスイッチNS1,NS2の状態に置換
される(S11)。
【0029】第二に、第一のノズルN1および第二のノ
ズルN2それぞれによる給油作業に関して制御回路30
が随時行っている給油作業開始・終了処理の手順を、図
4ないし図7のフローチャートに示す。そのうち、図4
および図5は、第一のノズルN1による給油作業に関し
ての給油作業開始・終了処理を、図6および図7は、第
二のノズルN2による給油作業に関しての給油作業開始
・終了処理をそれぞれ示し、その詳細を次に説明する。
【0030】制御回路30は、まず新たに第一のノズル
N1がノズル掛け4から外されて給油作業が開始された
ことを、第一のノズルN1の給油作業開始フラグSF1
が「1」にセットされているか否かで判別する(S10
0)。これにより、第一のノズルN1の給油作業開始フ
ラグSF1が「0」にリセットされている状態ならば、
後述のS200の処理に移行する。なお、給油作業開始
フラグSF1が「0」にリセットされている状態とは、
この第一のノズルN1がノズル掛け4に掛けられている
状態、または第一のノズルN1がノズル掛け4から外さ
れた状態にあるものの、以下に説明するS101〜S1
09の処理が既に完了している状態を指すものである。
【0031】一方、S100で、給油作業開始フラグS
F1が「1」にセットされている場合には、第二の給油
ノズルN2が既にノズル掛け5から外された給油作業状
態で今回第一のノズルN1について給油作業が開始され
たものか、または、第二の給油ノズルN2がノズル掛け
5に掛けられた非給油作業状態で今回第一のノズルN1
について給油作業が開始されたものかを、S101で判
別する。このために、S101では、第二のノズルN2
が給油作業中であることを示す給油作業中フラグCF2
が「1」にセットされているか否かを判別する。
【0032】これにより、S101で、第二のノズルN
2が給油作業中であることを示す給油作業中フラグCF
2が「0」である場合は、現状では第一のポンプP1は
停止状態にあるので、後述のS102〜104の処理を
経ることなく、後述のS105の処理に移行する。
【0033】これに対し、第二のノズルN2が給油作業
中で給油作業中フラグCF2が「1」にセットされてい
る場合には、既に第二のノズルN2による給油作業に第
一のポンプP1は利用されて第一のポンプモータM1は
駆動状態となっているので、制御回路30は一旦ポンプ
モータM1を停止し、切替バルブSV1および第三の管
路6を介して第一のポンプP1から第二のノズルN2に
対する油液供給を停止させる(S102)。
【0034】その後、S103により、後述する流量停
止フラグFF1が「1」にセットされ、ポンプP1から
流量計F1に油液が実際吐出されなくなったか否かを確
認する。
【0035】確認後、第二のノズルN2による給油量を
演算する給油量カウンタC2に対して、油量計F1に付
設された発信器G1から出力される流量パルスを計数す
ることを禁止させるために、給油量カウンタC2に対し
て、流量計F1,F2に付設された発信器G1,G2そ
れぞれから出力される流量パルスを積算合算することを
指示するための合算フラグGFを「0」にリセットし、
給油量カウンタC2を流量計F2に付設された発信器G
2から出力される流量パルスのみを計数する状態とする
(S104)。
【0036】この合算フラグGFのリセットによって、
流量計F1に付設された発信器G1から出力される流量
パルスは、第一のノズルN1による給油量を演算する給
油量カウンタC1によって積算する状態となり、給油量
カウンタC2は流量計F1に付設された発信器G1から
出力される流量パルスを積算せず、流量計F2に付設さ
れた発信器G2から出力される流量パルスのみを積算す
る状態となる。
【0037】すなわち、給油量カウンタC2は、第二の
ノズルN2による給油作業に関連して、それ以前の流量
計F1,F2に付設された発信器G1,G2それぞれか
ら出力される流量パルスを積算合算していた状態から、
流量計F2に付設された発信器G2から出力される流量
パルスのみを積算する状態に演算状態が変化する。
【0038】その結果、第一のノズルN1による給油作
業開始によって、既に給油作業中にある第二のノズルN
2には、第二のポンプP2から吐出される油のみが供給
されるようになるので、その吐出量は第一のノズルN1
の給油作業が開始される前よりも第一のポンプP1から
の供給量分だけ減少し、供給量カウンタC2の値に基づ
き第二のノズルN2による給油量を表示する表示器D2
の表示値歩進は遅くなる。
【0039】S105では、今回新たに第一のノズルN
1によって始まる給油作業に備えて、給油量カウンタC
1のカウントデータを零リセットする。これにより、表
示器D1にそれまで表示されていた、第一のノズルN1
による前回給油作業時の給油量値がリセットされること
になる。
【0040】この後、S106により、切替バルブSV
1を第一のノズルN1側に切り替えてから、S107に
よりポンプモータM1を軌道させて、第一のポンプP1
から吐出される油を、第一の管路2A、切替バルブSV
1および第一のホース2を経て、第一のノズルN1に供
給する。
【0041】従って、第二のノズルN2による給油作業
中に第一のノズルN1による給油作業が開始されても、
第一のポンプP1の一旦停止後、第一のポンプP1から
第二のノズルN2への油液の流れが停止してから、第一
のノズルN1による給油作業のために切替バルブSV1
が第一のノズルN1側に切り替わり、その後再びポンプ
モータM1が第一のノズルN1による給油作業のために
起動するようになっているので、切替バルブSV1の第
一のノズルN1側への切り替え時に伴い、第一の油量計
F1によって計測された油液の一部が、第二のノズルN
2へ洩れ供給されてしまったり、給油量カウンタC1お
よび給油量カウンタC2で給油量が誤って演算されてし
まうこともない。
【0042】そして、第一のノズルN1の給油作業開始
に伴う上記S100〜S107の処理が終了すると、S
108で第一のノズルN1について「1」にセットされ
ていた給油作業開始フラグSF1を「0」にリセットす
るとともに、S109で第一のノズルN1が給油作業中
であることを示す給油作業中フラグCF1を「1」にセ
ットし、後述の図6に示すS300の処理に移行する。
【0043】一方、前記S300で第一のノズルN1の
給油作業開示フラグSF1が「0」にリセットされた状
態にあるときには、S200で、新たに第一のノズルN
1がノズル掛け4に戻されて給油作業が終了したかを、
第一のノズルN1の給油作業終了フラグEF1が「1」
にセットされているか否かで判別する。なお、この給油
作業終了フラグEF1が「0」にリセットされている状
態とは、この第一のノズルN1がノズル掛け4から外さ
れている状態、または第一のノズルN1がノズル掛け4
に掛けられた状態にあるものの、以下に説明するS20
1〜S208の処理が既に完成している状態を指すもの
であり、この場合は後述の図6に示すS300の処理に
移行する。
【0044】S201では、前記S200で給油作業終
了フラグEF1が「1」にセットされている場合に、第
二の給油ノズルN2が既にノズル掛け5から外された給
油作業状態で今回第一のノズルN1について給油作業が
終了したものか、または、第二の給油ノズルN2がノズ
ル掛け5に掛けられた非給油作業状態で今回第一のノズ
ルN1について給油作業が終了したものかを判別する。
このために、S201では、第二のノズルN2が給油作
業中であることを示す給油作業中フラグCF2が「1」
にセットされているか否かを判別する。
【0045】S201で第二のノズルN2が給油作業中
であることを示す給油作業中フラグCF2が「0」にリ
セットされ、第二のノズルN2がノズル掛け5に掛けら
れた非給油作業状態である場合は、第一のノズルN1単
独による給油作業が終了した場合にあたり、既に今回の
第一のノズルN1による給油作業のために駆動状態とな
っているポンプモータM1を停止させる(S211)。
これにより、第一のノズルN1による今回給油作業時
に、この第一のノズルN1に油を送出していた第一のポ
ンプP1が停止することになる。
【0046】そして、S212で第一のノズルN1につ
いて「1」にセットされた給油作業終了フラグEF1を
「0」にリセットするとともに、S213で第一のノズ
ルN1が給油作業中であることを示す給油作業中フラグ
CF1を「0」にリセットし、後述する図6に示すS3
00の処理に移行する。
【0047】これに対し、S201で第二のノズルN2
が給油作業中で給油作業中フラグCF2が「1」にセッ
トされ、第二のノズルN2がノズル掛け5から外され給
油作業状態にある場合は、今回の第一のノズルん1によ
る給油作業によって駆動状態となっているポンプモータ
M1を一旦停止させる(S202)。
【0048】その後、S203により、後述する流量停
止フラグEF1が「1」にセットされ、ポンプP1から
流量計F1に油液が吐出されなくなったか否かを確認す
る。
【0049】この確認後、S204で第一のノズルN1
について「1」にセットされていた給油作業終了フラグ
EF1を「0」にリセットするとともに、S205で第
一のノズルN1が給油作業中であることを示す給油作業
中フラグCF1を「0」にリセットする。
【0050】そして、再び、第一のノズルN1による給
油量を演算する給油量カウンタC1に対して、流量計F
1に付設された発信器G1から出力される流量パルスを
計数するのを禁止させ、第二のノズルN2による給油量
を演算する給油量カウンタC2に対して、流量計F1,
F2に付設された発信器G1,G2それぞれから出力さ
れる流量パルスを積算合算することを指示するための合
算フラグGFを「1」にセットする(S206)。
【0051】この合算フラグGFのセットによって、第
一のノズルN1による給油量を演算する給油量カウンタ
C1は流量計F1に付設された発信器G1から出力され
る流量パルスを積算できない状態となり、第二のノズル
N2による給油量を演算する給油量カウンタC2は流量
計F1,F2に付設された発信器G1,G2それぞれか
ら出力される流量パルスを積算合算する状態となる。
【0052】従って、給油量カウンタC2は、S104
で合算フラグGFが「0」にリセットされることによ
り、それ以前の流量計F2に付設された発信器G2から
出力される流量パルスのみを積算する状態から、流量計
F1,F2に付設された発信器G1,G2のそれぞれか
ら出力される流量パルスを積算合算する状態に演算状態
が変化する。
【0053】この状態のもとで、S207により、切替
バルブSV1を第二のノズルN2側に切り替えてから、
S208によりポンプモータM1を起動させて、第一の
ポンプP1から吐出される油を、第一の管路2A、切替
バルブSV1、第三の管路6、および第二のホース3を
経て、第二のノズルN2に供給する。
【0054】従って、第二のノズルN2による給油作業
中に第一のノズルN1による給油作業を終了しても、第
一のポンプP1の一旦停止後、第一のノズルN1への油
液の流れが停止してから、第二のノズルN2による給油
作業のために切替バルブSV1が第二のノズルN2側に
切り替わり、その後再びポンプモータM1が第二のノズ
ルN2による給油作業のために起動するようになってい
るので、切替バルブSV1の第二のノズルN2側への切
り替えに伴い、第一の油量計F1によって計測された油
液の一部が第一のノズルN1に供給されたり、給油量カ
ウンタC1および給油量カウンタC2で給油量が誤って
演算されてしまうこともない。また、第二のノズルN2
による給油作業も、第一のノズルN1による給油作業の
終了後は、第一のポンプP1および第二のポンプP2の
合計吐出量で給油作業が行えるので、その給油作業も迅
速に行える。
【0055】以上、図4および図5に示す第一のノズル
N1による給油作業に関しての給油作業開始・終了処理
が完了すると、制御回路30が、図6および図7に示す
第二のノズルN2による給油作業に関しての給油作業開
始・終了処理を実行する。
【0056】まず、制御回路30は、新たに第二のノズ
ルN2がノズル掛け5から外されて給油作業が開始され
たことを、第二のノズルN2の給油作業開始フラグSF
2が「1」にセットされているか否かで判別する(S3
00)。これにより、第二のノズルN2の給油作業開始
フラグSF1が「0」にリセットされている状態なら
ば、後述のS400の処理に移行する。なお、給油作業
開始フラグSF2が「0」にリセットされている状態と
は、この第二のノズルN2がノズル掛け5に掛けられて
いる状態、または第二のノズルN2がノズル掛け5から
外された状態にあるものの、以下に説明するS301〜
S309の処理が既に完了している状態を指すものであ
る。
【0057】一方、S300で、給油作業開始フラグS
F2が「1」にセットされている場合には、第一の給油
ノズルN1がノズル掛け4から外されており、第一の給
油ノズルN1が既に給油作業状態で今回第二のノズルN
2について給油作業が開始されたものか、または、第一
の給油ノズルN1はノズル掛け4に掛けられたままの非
給油作業状態で、今回第二のノズルN2について給油作
業が開始されたものかを、S301で判別する。このた
めに、S301では、第一のノズルN1が給油作業中で
あることを示す給油作業中フラグCF1が「1」にセッ
トされているか否かを判別する。
【0058】これにより、S301で、第一のノズルN
1が給油作業中であることを示す給油作業中フラグCF
1が「0」である場合は、第一の給油ノズルN1がノズ
ル掛け4に掛けられたままで、第一のポンプP1は停止
して第一の給油ノズルN1に油液を供給していない状態
にあるので、第一のポンプP1が第二のノズルN2によ
る給油作業に利用できる状態にあることが確認される。
そして、この場合は、後述のS302〜S307の処理
を行う。
【0059】これに対し、既に第一のノズルN1が給油
作業中であり、給油作業中フラグCF1が「1」にセッ
トされている場合には、この第一のノズルN1による給
油作業で第一のポンプP1が利用されているので、S3
02〜S307の処理に代えてS308〜S310の処
理を行う。
【0060】すなわち、S301で第一のノズルN1が
給油作業中であることを示す給油作業中フラグCF1が
「0」にリセットされている場合、S302で、第二の
ノズルN2による給油作業における給油量を演算する給
油量カウンタC2に対して、流量計F1,F2に付設さ
れた発信器G1,G2のそれぞれから出力される流量パ
ルスを積算合算することを指示するための合算フラグG
Fを「1」にセットする。その上で、今回の第二のノズ
ルN2による給油作業に備えて、S303で給油量カウ
ンタC2をリセットする。
【0061】そして、S304で切替バルブSV1を第
二のノズルN2側に切り替え、S305で開閉バルブS
V2を開弁してから、S306でポンプモータM1を駆
動させるとともに、S307でポンプモータM2を駆動
させ、後述のS311の処理に移行する。
【0062】一方、S301で、第一のノズルN1が給
油作業中であることを示す給油作業中フラグCF1が
「1」にセットされている場合、S308により、今回
の第二のノズルN2による給油作業に備えて給油量カウ
ンタC2を零リセットする。そして、S309で開閉バ
ルブSV2を開弁し、S310でポンプモータM2を駆
動させ後述の処理に移行する。
【0063】従って、第二のノズルN2による給油作業
は、第一のノズルN1による給油作業が行われているか
否かによって、第一のノズルN1による給油作業が行わ
れていない場合には、第二のノズルN2には第一のポン
プP1および第二のポンプP2からそれぞれ油液が供給
され、第一のポンプN1による給油作業が行われている
場合には、第二のノズルN2には第二のポンプP2から
のみ油液が供給されることになる。
【0064】S311では、第二のノズルN2の給油作
業開始に伴う上記S300〜S310の処理が終了する
と、第二のノズルN2について「1」にセットされてい
た給油作業開始フラグSF2を「0」にリセットすると
ともに、S312で第二のノズルN2が給油作業中であ
ることを示す給油作業中フラグCF2を「1」にセット
し、その処理を終了する。
【0065】一方、前記S300で第二のノズルN2の
給油作業開始フラグSF2が「0」にリセットされた状
態にあるときには、S400で、新たに第二のノズルN
2がノズル掛け5に戻されて給油作業が終了したかを、
第二のノズルN2の給油作業終了フラグEF2が「1」
にセットされているか否かで判別する。なお、この給油
作業終了フラグEF2が「0」にリセットされている状
態とは、第二のノズルN2がノズル掛け5から外されて
いる状態、または第二のノズルN2がノズル掛け5に掛
けられた状態にあるものの、以下に説明するS400〜
S408の処理が既に完了している状態を指すものであ
る。
【0066】S401では、前記S400で第二の給油
ノズルN2について給油作業終了フラグEF2が「1」
にセットされている場合に、第一の給油ノズルN1が既
にノズル掛け4から外された給油作業状態で、今回第二
のノズルN2について給油作業が終了したものか、また
は、第一の給油ノズルN1がノズル掛け4に掛けられた
非給油作業状態で、今回第二のノズルN2について給油
作業が終了したものかを判別する。このために、S40
1では、第一のノズルN1が給油作業中であることを示
す給油作業中フラグCF1が「1」にセットされている
か否かを判別する。
【0067】S401で第一のノズルN1が給油作業中
であることを示す給油作業中フラグCF1が「0」にリ
セットされ、第一のノズルN1がノズル掛け4に掛けら
れた非給油作業状態である場合は、S402で、既に今
回の第二のノズルN2による給油作業のために駆動状態
となっているポンプモータM1を停止させるとともに、
S403で、切替バルブSV1を第一のノズルN1側に
切り替え、S404で、第二のノズルN2による給油作
業における給油量を演算する給油量カウンタC2に対し
て、流量計F1,F2に付設された発信器G1,G2の
それぞれから出力される流量パルスを積算合算すること
を指示するための合算フラグGFを「0」にセットし、
後述のS405の処理に移行する。
【0068】これにより、第二のノズルN2による今回
の給油作業時の現時点においては、第二のノズルN2へ
第二のポンプP2とともに油を送出していた第一のポン
プP1が停止することになり、第二のノズルN2による
給油作業における給油量を演算する給油量カウンタC2
の合算も解除される。
【0069】一方、S401で第一のノズルN1が給油
作業中であることを示す給油作業中フラグCF1が
「1」にセットされ、第一のノズルN1がノズル掛け4
から外された給油作業状態にある場合には、第二のノズ
ルN2による今回の給油作業時の現時点においては、第
二のノズルN2へは第二のポンプP2のみが油を送出し
ているだけで、第二のノズルN2による給油作業におけ
る給油量を演算する給油量カウンタC2に合算を指示す
る合算フラグGFも第一のノズルN1による給油作業開
始時に「0」にリセットされているので、上記S402
〜S404の処理を行わずS405の処理に移行する。
【0070】S405では、ポンプモータM2を停止し
て第二のノズルN2に油を送出している第二のポンプP
2を停止させ、S406で開閉バルブSV2を閉弁す
る。そして、S407で第二のノズルN2について
「1」にセットされた給油作業終了フラグEF2を
「0」にリセットするとともに、S408で第二のノズ
ルN2が給油作業中であることを示す給油作業中フラグ
CF2を「0」にリセットし、処理を終了する。
【0071】そして、制御回路30においては、上記図
4ないし図7のフローチャートに示した第一のノズルN
1および第二のノズルN2それぞれによる給油作業に関
しての給油作業開始・終了処理を、給油装置の稼働中繰
り返し実行している。
【0072】図8は、上記図4ないし図7のフローチャ
ートに示した給油作業開始・終了処理を、制御回路30
がタイマ割込処理によって実行する際の給油量計測処理
を示したものである。以下、その手順について説明す
る。
【0073】まず、S500では、今回の割込時におい
て、ポンプモータM1が作動し流量計F1に付設された
発信機G1から出力される流量パルスを読み込んでいる
か否かを確認する。そして、S500によって今回割込
時に発信機G1から流量パルスが出力されており、これ
が読み込まれていることを確認したときには、S501
で前述の第二のノズルN2による給油作業における給油
量を演算する給油量カウンタC2に合算を指示する合算
フラグGFが「1」にセットされているか否かを確認す
る。
【0074】これにより、合算フラグGFが「1」にセ
ットされていない場合には、今回の割込時に発信機G1
から出力され読み込んだ流量パルスは、第一のノズルN
1の使用によって第一のポンプP1から第一のノズルN
1に供給された油を流量計F1が計測したことによるも
のとして、第一のノズルN1による給油作業における給
油量を演算する給油量カウンタC1の値を「1」だけイ
ンクリメントする(S502)。
【0075】また、合算フラグGFが「1」にセットさ
れている場合には、今回の割込時に発信機G1から出力
され読み込んだ流量パルスは、第二のノズルN2の単独
使用によって第一のポンプP1から第三の管路6を介し
て第二のノズルN2に供給された油を流量計F1が計測
したことによるものとして、第二のノズルN2による給
油作業における給油量を演算する給油量カウンタC2の
値を「1」だけインクリメントする(S503)。
【0076】そして、今回割込時の発信器G1から出力
される流量パルスの読込に関連し、ポンプモータM1が
停止し第一のポンプP1からの油の吐出が実質的に停止
した流量停止状態にあることを示す流量停止フラグFF
が「1」にセットされているか否かを確認し(S50
4)、流量停止フラグFFが「1」にセットされている
場合には、流量停止状態が解除されたものとして流量停
止フラグFFを「0」にリセットするとともに(S50
5)、流量パルスの出力間隔を計測するためのタイマカ
ウンタtの値を「0」にリセットする(S506)。
【0077】一方、前記S500によって今回割込時に
発信器G1から流量パルスが出力されており、これが読
み込まれていないことを確認したときには、流量パルス
の出力間隔を計測するためのタイマカウンタtの値を
「1」だけインクリメントする(S507)とともに、
このタイマカウンタtの値が流量停止を判別するための
所定値t0になったか否かを確認する(S508)。
【0078】そして、タイマカウンタtの値が流量停止
を判別するための所定値t0になっている場合には、既
に流量停止状態にあることを示す流量停止フラグFFが
「1」にセットされているか否かを確認し(S50
9)、流量停止フラグFFが「0」にリセットされた状
態にあるときには、「1」にセットする(S510)。
【0079】更に、上記S500〜S510に示す流量
計F1に付設された発信器G1から出力される流量パル
スに関する処理を終えた後は、同様に、今回の割込時に
おいて、ポンプモータM2が作動し流量計F2に付設さ
れた発信器G2から出力される流量パルスを読み込んで
いるか否かを確認する。
【0080】S511によって、今回の割込時において
発信器G2から流量パルスが出力されており、これが読
み込まれていることを確認したときには、第二のノズル
N2の使用によって第二のポンプP2から第二のノズル
N2に供給された油を油量計F2が計測したことによる
ものとして、第二のノズルN2による給油作業における
給油量を演算する給油量カウンタC2の値を「1」だけ
インクリメントし(S512)、今回の割込に係る処理
を終了する。
【0081】このように、本実施例の給油装置では、第
一のノズルN1単独による第一のポンプP1のみを用い
た低吐出給油、第二のノズルN2単独による第一のポン
プP1および第二のポンプP2両方を用いた高吐出給
油、更には、第一のノズルN1および第二のノズルN2
の双方を用いた低吐出給油による同時給油が可能となっ
ている。しかも、これら給油の切り替えは、第一のノズ
ルN1、第二のノズルN2のそれぞれのノズル掛け4,
5への着脱動作に基づき、制御装置20にて上記フロー
チャートに従い自動的に選択される。
【0082】更に、特に第一のノズルN1および第二の
ノズルN2の双方を用いた低吐出による同時給油から第
二のノズルN2単独による第一のポンプP1および第二
のポンプP2両方を用いた高吐出給油への切り替え、お
よび第二のノズルN2単独による第一のポンプP1およ
び第二のポンプP2両方を用いた高吐出給油から第一の
ノズルN1および第二のノズルN2の双方を用いた低吐
出による同時給油への切り替えといった、切り替え前後
の給油作業のいずれでも第一のポンプP1が利用される
場合において、切替バルブSV1による第一のポンプP
1から吐出される油の供給先の変更を行うときには、第
一のポンプP1は切替バルブSV1の切り替え時には常
に一旦停止される。すなわち、切替バルブSV1の切り
替えは第一のポンプP1から油が吐出されていない状態
で行うようになっている。しかも、切替バルブSV1の
切り替え完了後、第一のポンプP1は再び駆動されるよ
うになっている。
【0083】そのため、切り替え作業前後の給油作業の
いずれにも使用される場合において、切替バルブSV1
の切り替え時の油第一のポンプP1による洩れ供給が防
止される。そして、切替バルブSV1の切り替え前後に
おけるいずれの給油作業でも、第一のポンプP1による
洩れ供給が防止されるので、実際に第一のノズルN1、
第二のノズルN2から吐出される油量に対して給油量を
過分または不足に演算してしまうことがなく、その結
果、第一のノズルN1、第二のノズルN2における給油
量を、常時正確に計測することができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の給油装置に
おいては、第一のノズルによる給油と第二のノズルによ
る給油とを同時に行うことが可能である。従って、給油
装置の作業効率が向上する。また、第二のノズルによる
高速給油から第一のノズルによる給油と第二のノズルと
による同時給油(或はその逆)への給油形態変化の際
に、一旦第一のポンプを停止させることにより、給油量
の誤計測が防止される。その結果、給油形態に拘らず、
第一のノズルおよび第二のノズルにおける給油量を正確
に計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給油装置の構造の例を示す図であ
る。
【図2】本発明に係る給油装置の制御装置の構造の例を
示す図である。
【図3】本発明に係る給油装置の、給油作業の開始・終
了時における制御回路の処理手順を示すフローチャート
である。
【図4】本発明に係る給油装置の、第一のノズルの給油
状態に対する制御回路の処理手順を示すフローチャート
である。
【図5】本発明に係る給油装置の、第一のノズルの給油
状態に対する制御回路の処理手順を示すフローチャート
である。
【図6】本発明に係る給油装置の、第二のノズルの給油
状態に対する制御回路の処理手順を示すフローチャート
である。
【図7】本発明に係る給油装置の、第二のノズルの給油
状態に対する制御回路の処理手順を示すフローチャート
である。
【図8】本発明に係る給油装置における、給油量計測の
割込処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】従来の給油装置の構造の例を示す図である。
【符号の説明】
1 本体 2 第一のホース 2A 第一の管路 3 第二のホース 3A 第二の管路 2B,3B 吸込管路 4,5 ノズル掛け 6 第三の管路 7,20 制御装置 10 逆止弁 30 制御回路 C1,C2 給油量カウンタ D,D1,D2 表示器 F1,F2 流量計 G1,G2 発信器 GF 合算指示手段 M1,M2 ポンプモータ N1 第一のノズル N2 第二のノズル NS1,NS2 ノズルスイッチ P1 第一のポンプ P2 第一のポンプ SV1 切替バルブ SV2 開閉バルブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一油種の油をそれぞれ吐出する第一の
    ポンプおよび第二のポンプと、これら第一のポンプおよ
    び第二のポンプに第一の管路および第二の管路を介して
    それぞれ接続された第一のノズルおよび第二のノズル
    と、前記第一のポンプまたは第二のポンプから吐出され
    た油量を計測するために前記第一の管路および第二の管
    路にそれぞれ設けられた第一の油量計および第二の油量
    計と、前記第一の管路および第二の管路との間を前記各
    油量計の流出側で連結する第三の管路と、前記第一の管
    路または第三の管路に設けられ、前記第一のポンプから
    吐出された油の供給先を、前記第一のノズルまたは第二
    のノズルのいずれかに切り替える切替弁と、前記第一の
    ノズルまたは第二のノズルのいずれか一方が給油作業状
    態にあるときには、そのいずれか一方側に該切替弁を連
    通制御するとともに、前記第一のノズルおよび第二のノ
    ズルの両方が給油作業状態にあるときには、前記第一の
    ノズル側に該切替弁を連通制御する切替制御手段と、前
    記第一のノズル、第二のノズルによるそれぞれの給油量
    を該切替弁の作動に応じて前記第一の流量計および第二
    の流量計の計測値に基づきそれぞれ演算する給油量演算
    手段と、前記第二のノズルの一方のみの給油作業状態か
    ら前記第一のノズルおよび第二のノズルの両方が給油作
    業状態へと変化したときには、前記切替制御手段による
    前記切替弁の切替駆動に際して前記第一のポンプの駆動
    を停止させるポンプ駆動制御手段とを備えてなることを
    特徴とする給油装置。
  2. 【請求項2】 同一油種の油をそれぞれ吐出する第一の
    ポンプおよび第二のポンプと、これら第一のポンプおよ
    び第二のポンプに第一の管路および第二の管路を介して
    それぞれ接続された第一のノズルおよび第二のノズル
    と、前記第一のポンプまたは第二のポンプから吐出され
    た油量を計測するために前記第一の管路および第二の管
    路にそれぞれ設けられた第一の油量計および第二の油量
    計と、前記第一の管路および第二の管路との間を前記各
    油量計の流出側で連結する第三の管路と、前記第一の管
    路または第三の管路に設けられ、前記第一のポンプから
    吐出された油の供給先を、前記第一のノズルまたは第二
    のノズルのいずれかに切り替える切替弁と、前記第一の
    ノズルまたは第二のノズルのいずれか一方が給油作業状
    態にあるときには、そのいずれか一方側に該切替弁を連
    通制御するとともに、前記第一のノズルおよび第二のノ
    ズルの両方が給油作業状態にあるときには、前記第一の
    ノズル側に該切替弁を連通制御する切替制御手段と、前
    記第一のノズル、第二のノズルによるそれぞれの給油量
    を該切替弁の作動に応じて前記第一の流量計および第二
    の流量計の計測値に基づきそれぞれ演算する給油量演算
    手段と、前記第一のノズルおよび第二のノズルの両方に
    よる給油作業状態から前記第二のノズルの一方のみの給
    油作業状態に変化したときには、前記切替制御手段によ
    る前記切替弁の切替駆動に際して前記第一のポンプの駆
    動を停止させるポンプ駆動制御手段とを備えてなること
    を特徴とする給油装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013040651A (ja) * 2011-08-17 2013-02-28 Tokiko Techno Kk 液化ガス充填システム

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