JP3383092B2 - プラント性能計算装置 - Google Patents

プラント性能計算装置

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JP3383092B2
JP3383092B2 JP24707694A JP24707694A JP3383092B2 JP 3383092 B2 JP3383092 B2 JP 3383092B2 JP 24707694 A JP24707694 A JP 24707694A JP 24707694 A JP24707694 A JP 24707694A JP 3383092 B2 JP3383092 B2 JP 3383092B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、修正,復元,診断,予
測等の各機能を備えたプラント性能計算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図24は従来のプラントから入力されるプ
ロセスデータを用いて計算するプラント性能計算装置の
構成図である。この図に示されるようにプラント性能計
算装置21はプロセスデータ収集処理手段1によりプロセ
スデータを収集、保存し性能データ計算処理手段2の各
種計算式により性能計算を実行する。
【0003】そして10はプロセスデータベースである。
その計算により求められたプラント性能データを保存す
る計算結果データベース11とデータ出力処理手段3とか
ら構成される。このように構成された従来のプラント性
能計算装置21では、プラントから入力されるプロセスデ
ータを用いて性能計算を実施し、計算結果をプリンタ,
CRT等へ出力していた。
【0004】なお、図25は計算結果データベースの構成
図であり、性能データ計算処理手段2で計算された各タ
イミング(1分,10分,1時間等)のうち、1時間デ
ータを示している。図において、1はログ出力時間エリ
ア、2はログ出力情報エリアであって、計算時刻とその
時刻毎のプラント性能データシンボル及び値とに分かれ
ており、性能計算データ処理手段2の結果によるデータ
が設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のプラント性
能計算装置21では、プラント性能計算装置21自身が故障
/停止した場合やプロセスデータの一部が欠損した時等
に、計算結果データが欠損する問題があった。又、プラ
ント性能データがプラント特性上の定格値を逸脱した場
合、その原因が何の要因なのかを診断することは困難で
あった。
【0006】更に、今後プラント性能計算データがどう
変化するかを予測し、プラント特性上の定格値を逸脱し
そうな場合、その原因が何の要因なのかを予測診断する
ことも困難であった。本発明は上記課題を解決するため
になされたものであり、プラント性能計算データの修
正,保存及び診断,予測を可能としたプラント性能計算
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
プラント性能計算装置は、プラントのプロセスデータを
収集するデータ収集処理手段と、前記収集されたデータ
を保存するプロセスデータベースと、前記プロセスデー
タを用い各種計算式により性能計算を実行する性能デー
タ計算処理手段と、前記計算にて求められたプラント性
能データを保存する計算結果データベースと、前記計算
結果データベースのデータをプリンター等に出力するデ
ータ出力処理手段とを備えるプラント性能計算装置にお
いて、計算機を停止するに際して計算結果データベース
のプラント性能データを退避させるデータ退避処理手段
と、前記退避させたプラント性能データを保存する退避
データベースと、計算機が正常に起動した後、自動的に
計算機停止中のプラント性能データを補正し、前記退避
データベースから計算結果データベースを復元する復元
処理手段とを設けた。
【0008】本発明の請求項2に係るプラント性能計算
装置は、請求項1において、計算機停止中の欠落データ
の補正は、退避時刻の退避データの値と計算機再起動時
刻での性能計算処理を行なった値とから直線補間計算に
て求めるようにした。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】本発明の請求項1に係るプラント性能計算装置
は、データ退避処理手段にて計算結果データベースから
データを任意に退避データ処理手段にて、退避データベ
ースに保存させる。計算機停止の場合においてもデータ
復元処理手段により退避データベースから計算機停止前
データを引き出し、自動的に補正して計算結果データベ
ースに復元させる。従って計算機停止によるプラント性
能データ欠落に瞬時に対応することができる。又、補正
は直線補間にて行なう。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。本発明に係るプラント性能計算装置の第1の実施
の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の
構成図である。図1において図24と同一又は相当部分
は、同一符号を付して説明を省略する。本発明の特徴
は、データ欠損等の事象発生時に計算結果データベース
11のデータを引き出し、データの修正を行なうデータ修
正処理手段4と、データの修正を行なうためのCRT装
置6、及びそのCRT装置6に対する表示処理手段5を
備え、データ修正処理手段4で修正した結果を修正結果
データベース7に保存し、その修正結果データベース7
に設定されたデータを基に性能データ計算処理手段2に
て再処理し、計算結果データベース11へプラント性能デ
ータを再設定する一連の手段を付加した点である。
【0018】図4は修正結果データベース7の構成例を
示したもので、前述したデータ修正処理手段4で修正さ
れた結果を、修正有/無判定ビット(1)と修正情報エ
リア(2)の2つの情報に分けて保存する。この2つの
情報は、キーボードファンクションPBを押すことによ
りCRT表示される画面(図5,図6)により更新され
る。
【0019】なお、計算結果データベース11の構成は既
に図25で説明した通りであり、性能データ計算処理手段
2で計算された各タイミング(1分,10分,1時間
等)のうち、1時間データを示しており、計算時刻とそ
の時刻毎のプラント性能データシンボル及び値とに分か
れている。そして性能計算データ処理手段2の結果又は
データ修正処理手段4により、修正された項目に対する
性能計算データ処理手段2によるデータが設定される。
【0020】本発明の第1の実施の形態に係るプラント
性能計算装置の作用を図2,図3のフローチャートを用
いて説明する。なお、図2と図3は1つの処理内容であ
るが、記載上の都合から2図に分けた。先ず、出力結果
によりデータの修正が必要となった場合は、予め登録さ
れてある“BOPログ修正”ファンクションを押す(ス
テップS1)ことにより、CRTに対話画面(図5に示
す)を表示する(ステップS2)。なお、BOPとはBa
lance of plantの略であり、通常、プラントの状態量を
表わす。
【0021】対話画面が表示されたならば、機能No. ,
ログシートNo. ,ページNo. ,時刻を入力する(ステッ
プS3〜ステップS10)。ここで図5について説明する
と、図5は修正対話エリア1,対話説明エリア2,レス
ポンスエリア3の3つより構成されている。修正対話エ
リア1は修正しようとする帳票(ログシート)No. とペ
ージNo. そして時刻を指定するエリアとからなってお
り、対話説明エリア2は上記指定の入力No. の説明をし
ている。
【0022】即ち、各機能の上方に対応する機能番号が
あり、これを押すことにより対話説明エリアにある機能
番号を選択できる。ログNo. は1〜4あり、これら複数
の内から特定番号を選択する。又、ページは前記ログN
o. のログシートが左右に分かれている場合、左側の1
0項目を選択する際には番号1を選択する。更に、時刻
は1〜24の内からキーによって所望の数字を選択す
る。なお、レスポンスエリア3は、例えば指定で誤った
入力をした場合のエラーメッセージを表示するエリアで
ある。
【0023】入力された各情報を基に、計算結果データ
ベース11(図1)より情報を読み込み、CRTに表示す
る((図6)(ステップS12))。ここで図6について
説明すると、この場合は制御対象が原子炉系の場合であ
り、1番左側にあるのが時刻であって1時より12時が
示されている。又、1は帳票出力項目表示エリアで、例
えば主蒸気流量が単位と共に示される。
【0024】2は現在値表示エリアで主蒸気流量120
00が示される。3は修正エリアで、項目毎、時刻毎の
選択は座標表示エリア4にて特定する。即ち、縦の時間
と横のA〜Jとにより決定する。5はレスポンスエリア
で図5の場合と同様である。
【0025】ここで修正したい座標(縦が時刻,横がA
〜J)を指定する(ステップS13)と、CRT上のカー
ソルが指定座標の“( )”まで移動する。この“(
)”の中に修正したい値を挿入し(ステップS14)、
キーボード上のキーをONすることにより、処理(ステ
ップS15)が実行される。この時、上記の座標から時刻
及び項目を換算し、修正結果データベース7に修正時
刻,修正プラント性能データシンボル及び修正値を書き
込み(ステップS15)、修正有/無ビットをセットする
(ステップS16)。
【0026】書き込みされた修正結果データベース7の
修正有/無ビットがセットされた項目について性能デー
タ計算処理手段2(図1)は計算処理をバイパスし、計
算結果データベース11(図4)の内容を修正結果データ
ベース7に設定された修正値に書き換える(ステップS
17)。
【0027】なお、修正結果データベース7に修正有/
無ビットがセットされている限り、性能データ計算処理
手段2には当該項目の計算処理をバイパスし(修正した
値を使用し、入力されたアナログデータは使用しな
い。)、各計算周期で計算結果データベースを更新す
る。ここで、プラント性能データの最大値,最小値,積
算値,平均等は修正された計算結果データベースの値を
基に計算される。
【0028】本実施例によればデータ修正処理手段4に
出力結果の修正を行ない、再計算させる処理を有するこ
とで、プロセスデータの異常時や機器故障時のデータ欠
損,不備に即時に対応することができる。
【0029】本発明の第2の実施の形態に係るプラント
性能計算装置の実施例を説明する。図7は本発明の一実
施例の構成図である。図7において図24と同一又は相当
部分は、同一符号を付して説明を省略する。本発明の特
徴は、計算機を停止する場合において、予め任意に計算
結果データベース11をデータ退避処理手段8により退避
データベース12へ保存し、計算機が正常に起動した後、
退避データベース12よりデータを引き出し、データ復元
処理手段9にて自動的に計算機停止中のプラント性能デ
ータを補正し、計算結果データベース11へ復元すること
を付加した点である。
【0030】図8は退避データベース12の構成例を示し
たもので、従来技術の性能データ計算処理手段2で計算
された各タイミング(1分,10分,1時間等)のうち
10分間データを示し、退避要求フラグ,計算結果時刻
とその時間毎のプラント性能データシンボル及び値とに
分かれており、データ退避処理手段8で退避要求時に退
避要求フラグを立て、各データを計算結果データベース
11から設定する。
【0031】本発明の第2の実施の形態に係るプラント
性能計算装置の作用を説明する。図9はデータ退避処理
手段のフローチャート、図10はデータ復元処理手段のフ
ローチャートである。先ず、退避処理手段は計算機を停
止する場合、図9において予め登録されてある“BOP
データ保存”のファンクションPBを押す(ステップS
91)ことにより、CRTに対話画面(図11)を表示する
(ステップS92)。
【0032】対話画面が表示されると、機能No. を入力
する(ステップS93)。BOPデータ保存要求により
(ステップS94)計算機時刻を読み込み(ステップS9
5)、計算結果データベース11から計算結果データを読
み込み(ステップS96)、最終退避時刻データに退避要
求フラグを立て(ステップS97)、退避データベース12
へ保存する(ステップS98)。(ステップS94)にて保
存要求でない場合は、(ステップS95)〜(ステップS
98)の処理は行なわず終了する。
【0033】又、データ復元処理手段は計算機が停止
し、正常に起動した後処理が開始され、現在の時刻を読
み込み(ステップS101 )、性能データ計算の要求を性
能データ計算処理手段2へ処理要求を行なう(ステップ
S102 )。性能データ計算処理手段2で処理された計算
結果データを計算結果データベース11より読み込む(ス
テップS103 )。データ退避処理手段8にて保存された
退避データベース12より、退避要求フラグの立っている
計算機停止前最終退避時刻及びその値を読み込む(ステ
ップS104 )。
【0034】本発明の第3の実施の形態に係るプラント
性能計算装置は、欠落データの補正に関するものであ
る。即ち、(ステップS101)にて読み込んだ計算機現
在時刻と(ステップS103)にて読み込んだ計算結果デ
ータ及び(ステップS104)にて読み込んだ最終退避時
刻との値より、計算機が停止している間のプラント性能
データ値を本実施例の直線補間計算により計算し、計算
停止中の欠落データを補正する(ステップS105)。補
正したプラント性能データを計算結果データベース11に
書き込み、プラント性能データの復元を完了する(ステ
ップS106)。
【0035】データ補正の直線補間計算について図8の
退避データベースの構成図を用いて説明する。例えばM
STM値が0:10(t)に310(x)の退避データ
の場合、計算機を停止し、再起動した時刻が0:30
(t1 )で性能計算処理を行なった値が1330(y)
であったとすると、0:20(t′)のプラント性能デ
ータが欠落したことになる。
【0036】この場合の補正は、
【数1】 の補間計算式により計算機停止中の欠落データ値が計算
される。
【0037】本実施例によれば、退避データ処理手段8
において計算結果データベース11よりの計算結果データ
を任意に退避データベース12へ退避させ、データ復元処
理手段9において、自動的に計算機停止中のプラント性
能データを補正し、計算結果データ11に対して復元させ
る処理をするようにしたので、計算機停止によるデータ
欠落に即時に対応することができる。
【0038】本発明に係るプラント性能計算装置の第4
の実施の形態を説明する。図12は本発明の第4の実施の
形態の構成図である。図12において図24と同一又は相当
部分は、同一符号を付して説明を省略する。本発明の特
徴は、プラント特性上から定義される定格値を保存する
プラント性能データ定格値データベース13と、徴候検出
処理手段15及び性能データ計算処理手段2にて処理され
る計算式の構成入力となるプロセスデータの定格値を保
存するプロセスデータ定格値データベース14と、要因診
断処理手段16を備えた点にある。
【0039】そして徴候検出処理手段15で、プラント性
能データ定格値データベース13のデータと、計算結果デ
ータベース11のデータとを比較し、異常徴候があると判
断したデータに対しては、要因診断処理手段16にてプロ
セスデータ定格値データベース14のデータとプロセスデ
ータベース10のデータにて、プラント性能データの異常
徴候要因を診断することを付加した点である。
【0040】図15はプラント性能データ定格値データベ
ース13の構成を示したもので、図12の性能データ計算処
理手段2で処理された計算結果が異常徴候にあるか否か
を、要因診断処理手段16で比較するために、各プラント
性能データのシンボル名とプラント特性上から定義され
る定格値及び定格値に対する許容偏差εで構成される。
【0041】図16はプロセスデータ定格値データベース
14の構成を示したもので、各性能データ毎にその計算式
を構成するプロセスデータの入力点番号(以下、PID N
o. )と、プラント特性上から定義される定格値及び定
格値に対する許容偏差εと、プロセス計器番号(以下、
Tag No. )から構成される。
【0042】例えば、標準的なBWR原子力発電プラン
トにおけるプラント性能データの内、原子炉冷却材浄化
系交換熱量を一例とし、その計算式及び構成入力とプラ
ント性能データ定格値データベース13及びプロセスデー
タ定格値データベース14との関係について説明する。
【0043】原子炉冷却材浄化系交換熱量(QCLU)
は次式で与えられる。
【数2】 QCLU=WCU×(HCLUPO−HCLUPI) Mcal/h 但し、 WCU =原子炉冷却材浄化系流量 (T/h) PID No. =CA260(Tag NO. =E31-FT001 )のプロセスデータ HCLUPO=原子炉冷却材浄化系出口エンタルピー (Kcal/Kg) HCLUPI=原子炉冷却材浄化系入口エンタルピー (Kcal/Kg)
【0044】ここで、HCLUPO及びHCLUPIは
次式で求められる。
【数3】 HCLUPO=HSCF×(PR+a,TCLUPO) HCLUPI=HSCF×(PR+a,TCLUPO) 但し、 PR =原子炉圧力 (Kg/cm2 ・g ) PID No. =CA038(Tag No. =B21-PT051 )のプロセスデータ HSCF =水のエンタルピー計算ルーチン HCLUPI=原子炉冷却材浄化系入口温度 (℃) PID No. =CA274(Tag No. =G31-TE002 )のプロセスデータ HCLUPO=原子炉冷却材浄化系出口温度 (℃) PID No. =CA282(Tag No. =G31-TE022 )のプロセスデータ
【0045】ここで、プラント性能データである原子炉
冷却材浄化系交換熱量及びその計算構成入力のプラント
特性上の定格値及び許容偏差値εは下記となっている。
【数4】 QCLU =8.7 Mcal/h ,ε=±0.2 Mcal/h CA260=120 T/h ,ε=±10 T/h CA038= 70 Kg/cm2 ・g ,ε=± 2 Kg/cm2 ・g CA274=278 ℃ ,ε=±15 ℃ CA282=224 ℃ ,ε=±15 ℃
【0046】従って、プラント性能データ定格値データ
ベース13のシンボル(a),定格値(b),許容偏差ε
(c)は、各々QCLU,8.7,±0.2で設定され
る。又、プロセスデータ定格値データベース14では、例
えばプラント性能データのシンボルQCLUの構成入力
−1では、PID No. (d),定格値(e),許容偏差ε
(f),単位(g)、Tag No. (h)は、CA260,
120,±10,T/h,E31−FT001で設定さ
れる。
【0047】本発明に係るプラント性能計算装置の第4
の実施の形態を説明する。図13は徴候検出処理手段を示
すフローチャート、図14は要因診断処理手段を示すフロ
ーチャートである。図13において、徴候検出処理手段15
(図12)は、性能データ計算処理手段2で計算したプラ
ント性能データQCLUを計算結果データベース11から
読み込み(ステップS131)、次にプラント性能データ
シンボルQCLUをキーとしてプラント性能データ定格
値データベース13に設定されている定格値(a)及び許
容偏差ε(c)を読み込み(ステップS132)、QCL
Uが定格値(a)の−ε以下又は定格値(a)の+ε以
上にあるか否か比較する(ステップS133)。
【0048】そしてQCLUが定格値許容偏差±εを越
える場合は異常徴候にあるとし、そして図17の(A)に
示すシンボル名,名称,定格値,現在値を出力メッセー
ジとして作成し(ステップS134 )、データ出力処理手
段へ通知し(ステップS135)、次に要因診断処理手段1
6に異常徴候にあると判断したプラント性能データのシ
ンボル名を通知する(ステップS136 )。
【0049】要因診断処理手段16は徴候検出処理手段15
から通知されたシンボル名QCLUをキーとして(ステ
ップS141)、プロセスデータ定格値データベース14の
該当するプラント性能データの構成入力の各情報を読み
込む(ステップS142)。次に構成入力−1,−2,
…,−nの順に各構成入力のプロセス値をプロセスデー
タベース10から読み込み(ステップS143)、その都度
各プロセスデータが定格値−ε以下又は定格値±ε以上
にあるか否か比較し(ステップS144)、各構成入力の
現在値が定格許容偏差±ε以内の場合は正常と判断し、
図17の(B)に示すデータ、即ち、正常を意味する○印
とPID No. , Tag No. , 定格値,現在値,単位を出力メ
ッセージとして作成し(ステップS145)、データ出力
処理手段3へ通知する(ステップS147)。
【0050】各構成入力の現在値が定格値許容偏差±ε
を越えている場合は異常と判断し、図17の(C)に示す
データ、即ち、異常を意味する×印とPID No. ,Tag N
o. ,定格値,現在値,単位を出力メッセージとして作
成し(ステップS146 )、データ出力処理手段4へ通知
する(ステップS147 )。そして以上の処理をデータベ
ース内にあるプロセスデータの数だけ繰り返す。
【0051】本実施例によれば、徴候検出処理手段及び
要因診断処理手段において、性能計算結果データ,該当
構成入力プロセスデータとプラント特性上から定義され
る定格値を保存するプラント性能データ定格値データベ
ースとを比較することにより、性能計算結果がプラント
特性上定格値を逸脱した場合に異常徴候を通知すると共
に、その原因が何の要因なのかを診断することができ
る。
【0052】本発明に係るプラント性能計算装置の第5
の実施の形態を説明する。図18は本発明の第5の実施の
形態の構成図である。図18において図24と同一又は相当
部分は、同一符号を付して説明を省略する。本発明の特
徴は、プラント特性上から定義される定格値を保存する
プラント性能データ定格値データベース13と、徴候検出
処理手段17及び性能データ計算処理手段2にて処理され
る計算式の構成入力となるプロセスデータの定格値を保
存するプロセスデータ定格値データベース14と、要因診
断処理手段18を備えた点にある。
【0053】そして、徴候検出予測処理手段17でプラン
ト性能データベース13のデータと、徴候検出予測処理手
段17にて計算した予測値とを比較し、異常徴候があると
予測したプラント性能データに対して、要因診断予測処
理手段18でプロセスデータ定格値データベース14のデー
タと、プロセスデータベース10のデータにてプラント性
能データの異常徴候要因を診断することを付加した。な
お、プラント性能データ定格値データベース及びプロセ
スデータ定格値データベースは、図15,図16の構成と同
じである。
【0054】本発明に係るプラント性能計算装置の第5
の実施の形態を説明する。図19は徴候検出処理手段のフ
ローチャートであり、図20は要因診断予測処理手段のフ
ローチャートである。先ず、徴候検出予測処理手段17
(図18)は、性能データ計算処理手段2で計算したプラ
ント性能データQCLUを計算結果データベース11から
読み込む(ステップS191)、次に例えば本実施例の一
例では図21のように、Δt=1分とし、1分毎にプラン
ト性能データQCLUを読み込み、時刻T=Tの変化
率Rを計算する(ステップS192)。
【0055】ここで、本実施例の一例では、変化率Rは
下記最小2乗法計算式((1) 式)を用いて求めている。
即ち、n個のデータ(X1 ,Y1 )……(Xn ,Yn
の時、求める近似式をy=a+bxとすると定数b,a
は下記となる。
【数5】
【0056】但し、本実施例の一例では、n=8点のサ
ンプル数にて計算している。次に求めた変化率Rより、
時刻T=T0 +t(t=10)、即ち、10分後のプラ
ント性能データQCLUの予測値QCLU′を求める
(ステップS193 )。次にプラント性能データシンボル
QCLUをキーとしてプラント性能データ定格値データ
ベース13に設定されている定格値(a)及び許容偏差ε
(c)を読み込む(ステップ194 )。
【0057】次に、QCLU′が定格値(a)の−ε以
下又は定格値(a)の+ε以上にあるか否か比較し(ス
テップS195 )、QCLU′が定格値許容偏差±εを越
える場合は異常徴候にあるとし、図23の(A)に示すシ
ンボル名,名称,定格値,現在値を出力メッセージとし
て作成し(ステップS196 )、データ出力処理手段3へ
通知し(ステップS197 )、次に要因診断予測処理手段
18に異常徴候にあると判断したプラント性能データのシ
ンボル名を通知する(ステップS198 )。
【0058】要因診断予測処理手段18(図18)は、徴候
検出予測処理手段17から通知されたシンボル名QCLU
をキーとして(ステップS201 )、プロセスデータ定格
値データベース14の該当するプラント性能データの構成
入力の各情報を読み込む(ステップS202 )。例えば本
実施例の一例では、図22のようにΔt′=15秒とし、
15秒毎に構成入力−nのプロセス値をプロセスデータ
ベース10から読み込み(ステップS203 )、前記最小2
乗法計算式((1) 式)を用いて、構成入力−nの時刻T
=T0 ′の変化率Rn を計算する。
【0059】これを構成入力−1,−2,…,−nにつ
いて行なう(ステップS204 )。次に求めた変化率よ
り、時刻T=T0 ′+t′(t=2)、即ち、2分後の
各構成入力の予測値を求める(ステップS205 )。その
都度各プロセスデータが定格値−ε以下又は定格値+ε
以上にあるか否か比較し(ステップS206 )、各構成入
力の現在値が定格値許容偏差±ε以内の場合は正常と判
断し、図23の(B)に示すデータ、即ち、正常を意味す
る○印とPID No. ,Tag No. ,定格値,現在値,単位を
出力メッセージとして作成し(ステップS207 )、デー
タ出力処理手段3へ通知する(ステップS209 )。
【0060】各構成入力の現在値が定格値許容偏差±ε
を越えている場合は異常と判断し、図23の(C)に示す
データ、即ち、異常を意味する×印とPID No. ,Tag N
o. ,定格値,現在値,単位を出力メッセージとして作
成し(ステップS208 )、データ出力処理手段3へ通知
する(ステップS209 )。
【0061】本実施例によれば、徴候検出予測処理手段
17及び要因診断予測処理手段18にて性能計算結果デー
タ,該当構成入力プロセスデータを用いて計算した予測
値と、プラント特性上から定義される定格値を保存して
いる定格値データとを比較することにより、性能計算デ
ータがどう変化するかを予測し、プラント特性上の定格
値を逸脱しそうな場合、異常徴候予測結果を通知すると
共に、その原因が何の要因なのかを予測診断することが
できる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればプ
ラント性能計算装置自身が故障/停止した場合やプロセ
スデータの一部が欠損したとき等でも、プラント性能デ
ータ計算結果を自由に修正,復元できることから、計算
結果データの欠損の課題が解消され、プラントの性能デ
ータ計算機能が一段と向上する。又、プラント性能デー
タがプラント特性上の定格値を逸脱した場合や逸脱しそ
うな場合でも、その原因が何の要因なのかを診断,予測
することが可能となり、プラント状態の把握が容易にな
ると共に、プラント性能データの徴候解析,予測等に役
立つことができる。従って、プラント性能計算装置のみ
ならず、プラント全体の信頼性及び稼働率の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラント性能計算装置の第1の実
施の形態の構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示すプラント性能
計算装置のデータ修正処理手段の処理内容を示すフロー
チャート。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示すプラント性能
計算装置のデータ修正処理手段の処理内容を示すフロー
チャート。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示すプラント性能
計算装置の修正結果データベースの構成図。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示すプラント性能
計算装置のデータ修正処理手段のCRT対話画面。
【図6】本発明の第1の実施の形態を示すプラント性能
計算装置のデータ修正処理手段のCRT対話画面。
【図7】本発明に係るプラント性能計算装置の第2の実
施の形態の構成図。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示すプラント性能
計算装置の計算結果データベースの構成図。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示すプラント性能
計算装置のデータ退避処理手段の処理内容を示すフロー
チャート。
【図10】本発明の第3の実施の形態を示すプラント性
能計算装置のデータ復元処理手段の処理内容を示すフロ
ーチャート。
【図11】本発明の第2の実施の形態を示すプラント性
能計算装置のデータ退避元処理手段の処理内容を示すフ
ローチャート。
【図12】本発明に係るプラント性能計算装置の一実施
例の構成図。
【図13】本発明の第4の実施の形態を示すプラント性
能計算装置の徴候検出処理手段の処理内容を示すフロー
チャート。
【図14】本発明の第4の実施の形態を示すプラント性
能計算装置の要因診断処理手段の処理内容を示すフロー
チャート。
【図15】本発明の第4の実施の形態を示すプラント性
能計算装置のプラント性能データ定格値データベースの
構成図。
【図16】本発明の第4の実施の形態を示すプラント性
能計算装置のプロセスデータ定格値データベースの構成
図。
【図17】本発明の第4の実施の形態を示すプラント性
能計算装置の出力メッセージのフォーマット図。
【図18】本発明に係るプラント性能計算装置の第5,
第6の実施の形態の構成図。
【図19】本発明の第5の実施の形態を示すプラント性
能計算装置の徴候検出予測処理手段の処理内容を示すフ
ローチャート。
【図20】本発明の第5の実施の形態を示すプラント性
能計算装置の要因診断予測処理手段の処理内容を示すフ
ローチャート。
【図21】本発明の第5の実施の形態を示すプラント性
能計算装置の徴候検出予測処理手段の説明図。
【図22】本発明の第5の実施の形態を示すプラント性
能計算装置の要因診断予測処理手段の説明図。
【図23】本発明の第5の実施の形態を示すプラント性
能計算装置の出力メッセージのフォーマット図。
【図24】従来のプラント性能計算装置の構成図。
【図25】従来のプラント性能計算装置の計算結果データ
ベースの構成図。
【符号の説明】
1 データ収集処理手段 2 性能データ計算処理手段 3 データ出力処理手段 4 データ修正処理手段 5 表示処理手段 6 CRT 7 修正結果データベース 8 データ退避処理手段 9 データ復元処理手段 10 プロセスデータベース 11 計算結果データベース 12 退避データベース 13 プラント性能データ定格値データベース 14 プロセスデータ定格値データベース 15 徴候検出処理手段 16 要因診断処理手段 17 徴候検出予測処理手段 18 要因診断予測処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小路 博文 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東芝システムテクノロジー株式会社内 (72)発明者 柳田 美津矢 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝 府中工場内 (72)発明者 後藤 正徳 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝 府中工場内 (56)参考文献 特開 平3−262924(JP,A) 特開 平6−187323(JP,A) 特開 平4−258740(JP,A) 特開 平4−102020(JP,A) 特開 昭58−101305(JP,A) 実開 平5−64905(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 23/00 - 23/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントのプロセスデータを収集するデ
    ータ収集処理手段と、前記収集されたデータを保存する
    プロセスデータベースと、前記プロセスデータを用い各
    種計算式により性能計算を実行する性能データ計算処理
    手段と、前記計算にて求められたプラント性能データを
    保存する計算結果データベースと、前記計算結果データ
    ベースのデータをプリンター等に出力するデータ出力処
    理手段とを備えるプラント性能計算装置において、計算
    機を停止するに際して計算結果データベースのプラント
    性能データを退避させるデータ退避処理手段と、前記退
    避させたプラント性能データを保存する退避データベー
    スと、計算機が正常に起動した後、自動的に計算機停止
    中のプラント性能データを補正し、前記退避データベー
    スから計算結果データベースを復元する復元処理手段と
    を設けたことを特徴とするプラント性能計算装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプラント性能計算装置に
    おいて、計算機停止中の欠落データの補正は、退避時刻
    の退避データの値と計算機再起動時刻での性能計算処理
    を行なった値とから直線補間計算にて求めることを特徴
    とするプラント性能計算装置。
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