JP2003208333A - トレース情報検索装置およびその方法 - Google Patents

トレース情報検索装置およびその方法

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JP2003208333A
JP2003208333A JP2002310000A JP2002310000A JP2003208333A JP 2003208333 A JP2003208333 A JP 2003208333A JP 2002310000 A JP2002310000 A JP 2002310000A JP 2002310000 A JP2002310000 A JP 2002310000A JP 2003208333 A JP2003208333 A JP 2003208333A
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JP2002310000A
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Hiromi Iida
裕美 飯田
Norio Sanada
紀男 眞田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチタスクOS上で実行されるアプリケー
ションが、複数種類の事象やそれらの事象に関する情報
について検証する必要がある場合であっても、トレース
情報に基づいて効率よくデバッグを行なうことが可能な
トレース情報検索装置を提供する。 【解決手段】 トレース情報保持部1100は、マルチ
タスクOS1012上で実行されるアプリケーションプ
ログラムモジュール1011の動作を表わす情報(トレ
ース情報)を取得・記憶する。検索条件入力部1210
は、OS動作に関する複数の情報を検索条件として操作
者から受け付ける。検索条件記憶部1220は、上記受
け付けた検索条件を記憶する。検索部1230は、検索
条件に基づいて、トレース情報記憶部1120に記憶さ
れているトレース情報を検索する。検索結果表示部12
40は、検索結果を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OS(オペレーテ
ィングシステム)上で実行されるアプリケーションプロ
グラムのデバッグを支援する装置に関し、特にマルチタ
スクOS上で実行されるアプリケーションプログラムの
動作状況を表わす情報を表示し検証する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マルチタスクOS上で実行される
アプリケーションプログラム(以下、「アプリケーショ
ン」ともいう。)のデバッグ作業では、デバッグ作業者
がアプリケーション実行中にその動作状況を監視した
り、アプリケーション実行中に取得した動作履歴に基づ
いてその状況を解析することによって、アプリケーショ
ンの異常な動作を発見し、その修正を行なっている。
【0003】このようなデバッグ作業を支援し、アプリ
ケーションにおける異常な動作を発見するための技術と
して、予め決められているアプリケーションの動作(例
えば、関数)に対応する基準データを記憶し、アプリケ
ーションの実際の動作により得られた動作データと比較
することで、アプリケーションが異常な動作をしたかど
うかを確認するという、プロセス監視装置等や(例え
ば、特許文献1参照)、プロセス制御装置から検出され
たプロセス変数を時系列的に履歴データとして記録し、
これらプロセス変数の所定期間毎の変化の傾向の組み合
わせを検索条件として履歴データを検索するという、履
歴表示方法等がある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平9−305443号公報
【0005】
【特許文献2】特開平10−154056号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例1に記載の技術は、動作履歴として「関数の実
行」という1種類の事象のみをデバッグの対象としてい
る。また、上記従来例2に記載の技術は、検索条件とし
て「プロセス変数の値」という1種類の情報の変化のみ
をその対象としている。即ち、従来の技術では、アプリ
ケーションの実行中に発生する複数種類の事象の発生を
把握することも、複数種類の事象に関する情報を検索条
件として設定することもできない。
【0007】また、マルチタスクOS上で実行されるア
プリケーションにおいては、割り込み処理など、その発
生タイミングを予測することができない事象がある。そ
して、記録された動作履歴に上記のような予測はできな
いが正常な処理が含まれている場合は、正常な事象とし
て扱う必要がある。しかし、上述した従来例1に開示さ
れている技術や従来例2に開示されている技術では、正
常な事象か異常な事象かを判断することができないた
め、操作者は、これに関する判断を行なわなければなら
ず、デバッグにより多くの時間拘束される。
【0008】そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなさ
れたものであり、マルチタスクOS上で実行されるアプ
リケーションが、複数種類の事象やそれらの事象に関す
る情報について検証する必要がある場合であっても、ト
レース情報に基づいて効率よくデバッグを行なうことが
可能なトレース情報検索装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るトレース情報検索装置は、所定のOS
上で動作し、複数種類の事象の発生を伴うアプリケーシ
ョンプログラムの動作履歴を表わすトレース情報に対し
て、特定の検索条件で検索を行なうトレース情報検索装
置であって、前記トレース情報を時系列に取得するトレ
ース情報取得手段と、前記事象に関する情報を検索条件
として取得する検索条件取得手段と、前記取得されたト
レース情報に対して、前記取得された検索条件に合致す
るトレース情報を検索する検索手段と、前記検索手段に
より検索されたトレース情報の内容を表示する検索結果
表示手段とを備える。
【0010】また、本発明に係るトレース情報検索装置
における前記検索条件は、前記事象の発生順序を表わす
情報を含むことを特徴とする。また、本発明に係るトレ
ース情報検索装置における前記検索条件は、さらに、前
記事象の発生間隔を表わす情報を含むことを特徴とす
る。
【0011】また、本発明に係るトレース情報検索装置
における前記検索条件は、さらに、前記検索の際にその
事象の発生はなかったものとして扱うことを表わす当該
事象に関する情報を含むことを特徴とする。
【0012】また、本発明に係るトレース情報検索装置
における前記検索条件は、さらに、前記事象の発生間隔
を表わす情報と、前記検索の際にその事象の発生はなか
ったものとして扱うことを表わす当該事象に関する情報
とを含むことを特徴とする。
【0013】また、本発明に係るトレース情報検索装置
の前記検索条件取得手段は、前記トレース情報をタイム
チャートとして表示するタイムチャート表示部と、前記
タイムチャートに対して、任意の期間の指定を受け付
け、当該指定された期間のタイムチャートに対応するト
レース情報を検索対象のトレース情報として抽出する指
定期間抽出部と、前記抽出されたトレース情報に対し
て、前記タイムチャート上で前記検索条件を取得し生成
する検索条件生成部とを備えることを特徴とする。
【0014】なお、上記目的を達成するために、本発明
は、上記装置の特徴的な構成手段をステップとする方法
として実現したり、それらのステップを含むプログラム
として実現し、当該プログラムをコンピュータに読み取
らせることにより、上記トレース情報検索装置と同等の
機能を汎用のコンピュータ上で実現することができる。
そして、そのプログラムは、装置が備えるROM等に格
納しておくだけでなく、CD−ROM等の記録媒体や通
信ネットワーク等の伝送媒体を介して流通させることも
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、本実施の形態におけるトレー
ス情報検索装置1000の機能構成図である。なお、図
1において、ターゲットアプリケーション1010は、
トレース情報検索装置1000によってデバッグの対象
となるプログラムである。
【0016】ターゲットアプリケーション1010は、
アプリケーションプログラムモジュール1011とマル
チタスクOS(オペレーティングシステム)1012か
ら構成されている。アプリケーションプログラムモジュ
ール1011は、マルチタスクOS1012上で動作
し、1つ又は複数のタスクから構成されている。
【0017】マルチタスクOS1012は、アプリケー
ションプログラムモジュール1011が実行中における
OSの状態やタスク遷移の発生、割り込みの発生および
システムコールの発行等の事象が発生したことを表わす
情報(以下、「事象発生情報」という。)を出力する機
能を有している。
【0018】トレース情報検索装置1000は、トレー
ス情報保持部1100とトレース情報検索部1200か
ら構成されている。さらに、トレース情報保持部110
0は、トレース情報取得部1110とトレース情報記憶
部1120から構成されている。なお、トレース情報検
索装置1000は、図1には図示されていないが、トレ
ース情報保持部1100の各部およびトレース情報検索
部1200の各部を制御する制御部を備える。この制御
部は、制御プログラムが格納されたROMやRAM等か
ら構成される
【0019】トレース情報取得部1110は、マルチタ
スクOS1012によって抽出され出力されたターゲッ
トアプリケーション1010の実行中におけるOSの事
象(例えば、タスク遷移の発生、割り込みの発生および
システムコールの発行等)を表わす事象発生情報を時系
列にトレース情報として取得する。
【0020】トレース情報記憶部1120は、例えばハ
ードディスク等であり、トレース情報取得部1110に
よって取得されたトレース情報を記憶する。ここで、ト
レース情報について説明する。
【0021】図2は、トレース情報記憶部1120に記
憶されるトレース情報の一例を示す図である。図2に示
されるように、トレース情報は、順序1121、時刻1
122、事象1123および引数1124を表わす情報
が対応付けられて記憶される。
【0022】順序1121は、発生した事象の順序を表
わすシリアル番号である。時刻1122は、ある特定の
時刻(例えば、ターゲットアプリケーションの実行開始
時刻)からの経過時間(例えば、単位を[ms]とす
る。)を表わす情報である。引数1124は、システム
コール等に伴う引数を表わす。
【0023】図2の事象1123欄には、あるタスクへ
の遷移が発生した場合は、タスク名(図2では「TS
K」+「ID番号を表す数字」という形式で記載されて
いる。)が記録される。また、割り込み処理が発生した
場合は、割り込みタスク名(図2では「INT」+「I
D番号を表す数字」という形式で記載されている。)が
記録される。さらに、システムコールが発行された場合
は、システムコール名(図2では「sig_sem」、
「snd_que」等として記載されている。)が記録
される。
【0024】トレース情報検索部1200は、検索条件
入力部1210、検索条件記憶部1220、検索部12
30および検索結果表示部1240から構成されてい
る。検索条件入力部1210は、トレース情報に対する
検索を行う際の検索条件を入力するためのユーザインタ
ーフェースを提供する。ここで、検索条件の一例として
は、タスク遷移発生事象、割り込み発生事象又はシステ
ムコール発行事象の発生順序、各事象の発生間隔時間お
よび各事象の発生を検索対象にするか否かを表わす情報
の組み合わせとする。
【0025】図3は、上記検索条件の一例を示す図であ
る。図3(a)は、検索条件の各事象の発生順序と各事
象の発生間隔時間を表形式で表わした事象発生順序表の
一例である。また、図3(b)は、検索時において無視
したい事象を表形式で表わした除外事象表の一例であ
る。この場合、上記検索条件入力部1210は、検索条
件記憶部1220を参照し、除外事象表に記述する事象
と同じ事象は事象発生順序表に記述できないように制御
する。以下、「検索条件」とは、事象発生順序表又は除
外事象表における行毎の1セットの情報をいい、検索条
件を構成する個々の情報は「検索要素」という。従っ
て、図3(a)又は(b)における事象1123、引数
1124、除外事象1126等は検索要素である。
【0026】また、事象発生順序表を作成する際、タス
ク遷移発生事象と割り込み発生事象については、ID番
号まで記述した場合はそのID番号まで一致した事象に
ついて検索要素とし、ID番号を記述しなかった場合は
ID番号に関係なく、タスク遷移事象又は割り込み事象
が発生したことを検索要素とすることとする。さらに、
システムコール発行事象については、システムコール名
と引数の内容を検索要素とし、引数の代わりに「*」と
いう符号を記述した場合は、システムコールの引数に関
係なくそのシステムコールが発行されたことのみを検索
要素とするものとする。
【0027】さらに、次の事象発生までの時間1125
欄で、「*」という符号を記述することにより、その時
間については、検索要素としないように設定することが
できる。例えば、図3(a)においては、「SEM_
A」を引数とするシステムコール「sig_sem」の
発行から次の「TSK10」への遷移発生や、「TSK
10」への遷移発生から次のシステムコール「snd_
que」の発行までの時間は検索要素に含まれないこと
となる。
【0028】図3(a)では、「TSK01」への遷移
発生、「TSK02」への遷移発生、引数が「SEM_
A」のシステムコール「sig_sem」の発行、「T
SK10」への遷移発生および、第1引数が「QUE_
A」で第2引数は任意の値であるシステムコール「sn
d_que」の順に事象が発生することを検索要素とし
ているのに加え、次の事象発生までの時間1125欄で
「TSK01」事象の発生から「TSK02」事象の発
生までの時間が10〜13[ms]であること等を検索
要素に加えている。
【0029】さらに、図3(b)では、「TSK08」
の発生、何らかの割り込み事象の発生、引数が「SEM
_C」のシステムコール「sig_sem」の発行、第
1引数が「QUE_B」で第2引数が任意の値であるシ
ステムコール「snd_que」の発行、引数をもつシ
ステムコール「ent_mtx」の発行については、検
索要素としては無視することを表わしている。
【0030】検索条件記憶部1220は、例えばRAM
等の記憶装置であり、検索条件入力部1210から入力
された検索条件、即ち事象発生順序表と除外事象表の内
容を記憶する。
【0031】検索部1230は、トレース情報記憶部1
120に記憶されているトレース情報の中から、検索条
件記憶部1220に記憶されている検索条件と一致する
トレース情報を検索する。
【0032】検索結果表示部1240は、検索部123
0によって検索が行なわれた結果、検索条件記憶部12
20に記憶されている検索条件と一致するトレース情報
とそれ以外のトレース情報を視覚的に認識できるよう、
区別して表示する。
【0033】以下、本実施の形態1におけるトレース情
報検索装置1000の動作について説明する。図4は、
トレース情報検索装置1000の全体的な処理の流れを
示すフローチャートである。ターゲットアプリケーショ
ンの実行中に、トレース情報保持部1100は、トレー
ス情報取得部1110によって取得されたトレース情報
をトレース情報記憶部1120に記憶する(ステップS
11)。そして、検索条件入力部1210は、操作者か
ら検索条件、即ち事象発生順序表と除外事象表に記載す
る情報を受け付ける(ステップS12)、その検索条件
を検索条件記憶部1220に記憶する(ステップS1
3)。
【0034】次に、検索部1230は、検索条件記憶部
1220に記憶されている検索条件を用いてトレース情
報を検索し(ステップS14)、その結果を検索結果表
示部1240に表示する(ステップS15)。
【0035】ここで、図4における検索処理(ステップ
S14)について詳細に説明する。この検索処理の詳細
なフローチャートを図5に示す。まず、検索部1230
は、トレース情報記憶部1120に記憶されているトレ
ース情報に検索結果を表わすための「一致フラグ」欄を
付加した検索用トレース情報を作成する(ステップS1
10)。さらに、検索部1230は、検索条件記憶部1
220に記憶されている除外事象表に記述されている事
象は検索の際に無視するため、検索用トレース情報を作
成する際、除外事象表に記述されている事象は検索用ト
レース情報から除外する。さらに、検索部1230は、
除外事象表に記述されている事象を検索用トレース情報
に記述しないようにすることによって、検索用トレース
情報に全く同じタスク遷移発生事象が複数連続して並ぶ
場合は、実際のOSの動作として同じタスクへの遷移が
複数回連続するということはありえないので、最も発生
時刻の早い事象のみを残し、残りは削除する。
【0036】例えば、図2のトレース情報と図3(b)
の除外事象表から検索用トレース情報を作成する場合
は、除外事象表に「INT」が記述されているため、検
索用トレース情報には、全ての割り込み発生事象は記述
しないこととする。そのため、図2において、順序欄1
121の値(以下、「順序」と略す。)が「117」、
「118」および「119」の事象はそれぞれ「TSK
02」、「INT09」および「TSK02」であるの
で、検索用トレース情報としては、順序が「118」の
事象「INT09」を除いて、順序が「117」および
「119」の事象「TSK02」および「TSK02」
となる。但し、この場合、事象「TSK02」が連続す
るため、発生時刻の早い順序が「117」の事象「TS
K02」のみを検索用トレース情報に残すこととする。
【0037】以上のようにして作成された検索用トレー
ス情報の例を図6に示す。図6は、図2のトレース情報
に記載されていると情報と図3(b)の除外事象表とに
基づいて作成された検索用トレース情報の一部である。
この検索用トレース情報は、より効率的なトレース情報
の検索を行うためにトレース情報の一部を削除した情報
であり、図2のトレース情報から図3(b)の除外事象
表に記載している情報を行単位で削除したものである。
【0038】図6を見てみると、上記図2における順序
1121が「118」と「119」の事象については、
上記図3(b)に記載されているため、図6からは削除
されていることがわかる。また、図6では、図2に示さ
れるトレース情報の4つの欄(順序1121、時刻11
22、事象1123、引数1124)に加え、検索条件
との比較結果(即ち、検索結果)を書き込むための一致
フラグ1127の欄が設けられている。なお、この一致
フラグには、初期化の際に、「不一致」を示す「0」が
設定される。
【0039】次に、検索部1230は、検索用トレース
情報を読み込むための読み込みカウンタTcを1に初期
化する(ステップS120)。さらに、検索部1230
は、Tc行目以降の検索用トレース情報と事象発生順序
表に記載されている情報との比較を行なう。その際、
「事象」や「引数」の項目については、検索用トレース
情報と事象発生順序表における「*」符号の記載を考慮
して比較する。さらに、検索部1230は、事象発生順
序表に次の事象発生までの時間1125の値が明記され
ている場合は、検索用トレース情報の時刻欄に記載され
ている値に基づいて(即ち、次の事象の発生時刻との差
分を算出し)、事象発生順序表の「次の事象発生までの
時間」欄の値との比較を行なう(ステップS130)。
この際、事象発生順序表の次の事象発生までの時間11
25の値が「*」の場合は、これについての比較は行わ
ず、一致と見なす。
【0040】検索部1230は、上記のように、検索用
トレース情報のTc行目以降の情報と事象発生順序表に
記載されている全ての行数Tn(図3(a)の場合であ
ればTn=5)分の情報について比較を行い、事象発生
順序表の全ての条件を満たす場合は(ステップS14
0:Yes)、Tc行目以降、一致フラグ欄の値を連続
してTn個、「一致」を示す「1」に設定する(ステッ
プS150)。この場合、検索部1230は、Tcの値
に事象発生順序表および除外事象表の各情報によって決
定される行数を加算し、Tcの値を更新する(ステップ
S160)。
【0041】一方、検索用トレース情報のTc行目以降
の情報が事象発生順序表の全ての行の情報と一致しない
場合は、Tcの値を1増加して更新する(ステップS1
70)。この後、検索部1230は、Tcの値が検索用
トレース情報の全行数の値を超えたか否かをチェックし
(ステップS180)、超えていれば検索処理を終了
し、超えていなければ、上記のTc行目以降の検索用ト
レース情報と事象発生順序表に記載されている情報との
比較を行なう処理(ステップS130)に戻る。
【0042】なお、上記図5の例では、事象発生順序表
における全ての行数(Tn)分の情報について一致する
か否について比較する場合について示したが、Tnのう
ち、一部の行数分の情報が一致する場合は、上記一致フ
ラグ欄1127に「△」を記載するようにしてもよい。
【0043】以上の検索処理により、検索用トレース情
報には、検索結果を表わす一致フラグ欄の値が決定され
る。この一致フラグ欄の値が決定された検索用トレース
情報表の一例を図7に示す。なお、図7において、一致
フラグ欄の値が「(△)」となっているのは、上記のよ
うに、Tn行分の情報のうち一部の行数分の情報が一致
した場合の記載例である。
【0044】次に、検索結果表示部1240は、図7に
示す検索用トレース情報の内容に基づいて、図2に示さ
れるトレース情報に新たにマーク欄を追加し、「○」又
は「×」を記載する。その際、検索結果表示部1240
は、検索用トレース情報の一致フラグ欄1127の値が
「1」の箇所に挟まれている、検索用トレース情報を作
成する際に削除された除外事象表に記載されている事象
については一致とみなし、一致フラグ欄1127の値が
「0」の行に挟まれている、同じく除外事象表に記載さ
れている事象については不一致と見なす。
【0045】以上のようにして、トレース情報に追加さ
れたマーク欄に「○」又は「×」を記載した結果を図8
のように視覚的に識別できるように表示する。図8にお
いて、マーク欄1128の記載が「○」の行の一連の事
象群は、事象発生順序表に記載されている事象の順序と
一致した事象群と見なされ、この記載が「×」の場合は
一致しないと見なされた事象である。
【0046】上述のように、トレース情報検索装置10
00により、操作者によって設定された複数種類の事象
の順序を検索要素とする事象発生順序表に基づいて、ア
プリケーションが所望の動作をしているか否かを区別し
て表示させることが可能となる。また、事象発生順序表
の情報を設定する際において、ID番号を省略したり、
引数に「*」符号を用いることを許容させたため、より
広範囲な事象遷移についても検索対象とすることが可能
となる。
【0047】さらに、トレース情報検索装置1000
は、操作者によって各発生事象の発生間隔を表わす時間
についても上記事象発生順序表に記述できるようにした
ため、アプリケーションのリアルタイム性についても合
わせて確認することが可能となる。
【0048】さらにまた、トレース情報検索装置100
0は、操作者に検索の際に無視したい事象を除外事象表
に記述させることにより、割り込み処理のように発生が
予測できない事象が発生した場合であっても「所望のO
S動作ではない」という検索結果になってしまうことを
防止することができる。また、除外事象表を用いること
で、操作者が着目したい事象のみの動作を確認すること
ができる。
【0049】以上のように、操作者は、本実施の形態に
おけるトレース情報検索装置を用いることにより、取得
したトレース情報に対して多様な検索条件を用いながら
効率的に所望の検索を行なうことができ、アプリケーシ
ョンの不具合箇所を容易に特定することが可能となる。
【0050】(実施の形態2)上記実施の形態1におい
ては、複数種類のタスク遷移等を含む検索条件の設定が
可能なトレース情報検索装置について説明したが、本実
施の形態では、さらに、タイムチャートを用いて検索条
件の設定および検索結果の表示等を行なうことが可能な
トレース情報検索装置について説明する。
【0051】図9は、本実施の形態に係るトレース情報
検索装置2000の機能構成図である。図9において、
ターゲットアプリケーション1010は、トレース情報
検索装置2000によってデバッグの対象となるプログ
ラムであり、上記実施の形態1におけるターゲットアプ
リケーション1010と同一のプログラムである。
【0052】トレース情報検索装置2000は、トレー
ス情報保持部1100とトレース情報検索部2200か
ら構成されている。トレース情報保持部1100の構成
は、上記実施の形態1におけるトレース情報保持部11
00の構成と同一である。なお、トレース情報検索装置
2000は、図9には図示されていないが、トレース情
報保持部1100の各部およびトレース情報検索部22
00の各部を制御する制御部を備える。この制御部は、
制御プログラムが格納されたROMやRAM等から構成
される。
【0053】トレース情報検索部2200は、検索条件
入力部2300、検索条件記憶部2220、検索部22
30、検索結果表示部2240から構成される。さら
に、検索条件入力部2300は、タイムチャート表示部
2311、指定期間抽出部2312および検索条件生成
部2313から構成される。
【0054】タイムチャート表示部2311は、トレー
ス情報記憶部1120からトレース情報を読み出し、ト
レース情報の内容をタイムチャート形式で表示する。操
作者は、このタイムチャートによって各事象が時間的に
どのように遷移するのかが視覚的に把握することが容易
となる。
【0055】図10は、タイムチャート表示部2311
によって、上記実施の形態1における図2のトレース情
報の内容がタイムチャート形式で表現された一例であ
る。図10のタイムチャートでは、横軸は時間軸を表わ
し、縦軸は、タスク名又は割り込み処理名を表わす。こ
のタイムチャートでは、時間の経過に従ってタスク又は
割り込み処理の発生の状況を折れ線2311aで表示す
る一方、システムコールの発行を折れ線2311a上に
矩形のポイント(例えば、ポイント2311b)で表示
を行なうこととする。
【0056】指定期間抽出部2312は、タイムチャー
ト上において、操作者から検索の対象とする期間の指定
を受け付けるためのユーザインターフェースを提供する
と共に、指定された期間に対応するトレース情報を抽出
する。
【0057】図11は、上記図10のタイムチャートに
対し、指定期間抽出部2312によって検索の対象とす
る期間が指定された場合の一例を示す。図11におい
て、斜線で示された部分2311cが操作者によって指
定された検索の対象とする期間である。
【0058】また、図12は、指定期間抽出部2312
によって抽出された、上記図11の指定された期間に対
応するトレース情報を示す。図12に示されるように、
指定された期間に対応するトレース情報は、上記図2に
示される全体のトレース情報の一部と一致する。
【0059】検索条件生成部2313は、指定期間抽出
部2312によって抽出されたトレース情報に基づい
て、上記実施の形態1と同様の事象発生順序表と除外事
象表をタイムチャート上で生成するためのユーザインタ
ーフェースを提供し、生成された事象発生順序表と除外
事象表の情報を検索条件記憶部2220に記憶する。
【0060】この検索条件生成部2313の機能につい
て、図13を用いながら詳細に説明する。図13は、指
定期間抽出部2312によって抽出されたトレース情報
に対応するタイムチャートの表示例である。なお、図1
3のタイムチャートは、上記図11における斜線で示し
た部分2311cと一致するものである。
【0061】検索条件生成部2313は、抽出されたト
レース情報に対応するタイムチャートをベースにしなが
ら、タイムチャートの一部を選択し、この選択された部
分に対応する情報に対して事象発生順序表の検索条件と
して登録を行なったり、除外事象表の検索条件として登
録を行なったりする。
【0062】例えば、図13において、操作者が「DA
TA10(INT09を表わす横の線)」を選択(例え
ば、ダブルクリック)すると、図12のトレース情報に
おける順序が「118」の割り込み処理「INT09」
という事象を選択したことになる。また、同様に、図1
3において、操作者が「DATA20」を選択すると、
図12のトレース情報における順序が「120」のシス
テムコール「sig_sem」という事象を選択したこ
とになる。選択された事象に対して、操作者が指定する
ことができる検索要素は、タスクや割り込み処理のID
番号までを検索要素として指定するか否か、システムコ
ールの引数、次に発生する事象までの時間および検索に
おいて無視(即ち、除外事象表に登録)するか否かにつ
いてである。操作者は、選択した事象を検索において無
視したい場合は、その事象を除外事象表に追加すること
となる。以上の操作は、例えば、図13に示されるよう
に、プルダウンメニュー2311e、2311fによっ
て行なう。
【0063】以上のように、検索条件生成部2313
は、タイムチャート上において操作者からの操作を受け
付けながら、事象発生順序表と除外事象表に登録する情
報の設定を行なう。
【0064】検索条件記憶部2220は、例えばRAM
等の記憶装置であり、検索条件入力部2300の指示に
よって検索条件、即ち事象発生順序表や除外事象表の記
載内容を記憶すると共に、これらの内容をタイムチャー
ト形式で表示させるため画像情報(例えば、図形情報や
各図形の座標情報)などを記憶する。
【0065】検索部2230は、必要に応じてトレース
情報記憶部1120に記憶されているトレース情報を参
照しながら、検索条件入力部2300において抽出され
た指定期間におけるトレース情報に対して上記検索条件
との比較を行い、検索結果を得る。検索結果表示部22
40は、検索部2230による検索結果をタイムチャー
ト形式で表示する。
【0066】以下では、本実施の形態における検索部2
230の詳細な機能について、図14〜図17を用いて
説明する。図14は、本実施の形態における事象発生順
序表の一例である。この事象発生順序表の内容は、上記
図11のタイムチャートにおいて、操作者からの指示に
よって設定されたものである。
【0067】図15は、上記図14の事象発生順序表を
用い、検索部2230において検索を実行した結果であ
り、事象発生順序表に記載されている全ての検索条件と
一致した場合の検索結果の一例である。図15において
斜線で示された部分2311gが上記図14の事象発生
順序表の内容と一致した部分である。なお、この場合、
操作者からの除外事象表の内容についての指定はないも
のとする。
【0068】図16は、本実施の形態における他の事象
発生順序表の一例である。この事象発生順序表の内容
も、上記図11のタイムチャートにおいて、操作者から
の指示によって設定されたものである。
【0069】図17は、上記図16の事象発生順序表を
用い、検索部2230において上記指定された期間のト
レース情報に対する検索を実行した結果であり、事象発
生順序表に記載されている一部の検索条件と一致した場
合の検索結果の一例である。図17において斜線で示さ
れた部分2311hが上記図16の事象発生順序表に記
載されている検索条件と一部が一致した部分である。図
17においては「INT09」が発生しているが、図1
6の事象発生順序表には定義されていないため、この
「INT09」を表わす線2311iは「白抜き」で表
示されている。さらに、図17においてはシステムコー
ル「sig_sem」が連続して発行されているが、図
16の事象発生順序表には、システムコール「sig_
sem」は1つしかない。このため、2番目のシステム
コール「sig_sem」を表わす矩形ポイント231
1jは、「白抜き」で表示されている。なお、この場合
も操作者からの除外事象表の内容についての指定はない
ものとする。
【0070】以下、本実施の形態におけるトレース情報
検索装置2000の動作について説明する。図18は、
トレース情報検索装置2000の処理の流れを示すフロ
ーチャートである。まず、トレース情報保持部1100
は、上記実施の形態1の場合と同様に、ターゲットアプ
リケーションの実行中において、トレース情報を取得
し、その記憶を行う(ステップS11)。そして、トレ
ース情報の記憶が終了すると、トレース情報検索部22
00のタイムチャート表示部2311は、トレース情報
記憶部1120からトレース情報を読み出し、タイムチ
ャートの形式で表示する(ステップS22)。
【0071】次に、指定期間抽出部2312は、タイム
チャート上において、操作者から検索対象とする期間の
指定を受け付け(ステップS23)、指定された期間に
対応するトレース情報を抽出する(ステップS24)。
【0072】さらに、検索条件生成部2313は、タイ
ムチャート上において、操作者から検索条件の入力を受
け付け(ステップS25)、この入力に応じた事象発生
順序表と除外事象表を生成し(ステップS26)、検索
条件記憶部2220に生成された事象発生順序表と除外
事象表を記憶する(ステップS13)。この後、検索部
2230は、検索条件記憶部2220に記憶されている
検索条件を読み出し、これに基づいてトレース情報を検
索し(ステップS14)、その結果をタイムチャートで
表示する(ステップS15)。
【0073】なお、検索処理(ステップS14)のフロ
ーチャートは、上記実施の形態1と同様である(上記図
5参照)。以上のように、本実施の形態におけるトレー
ス情報検索装置2000は、上記実施の形態1の機能に
加え、操作者がタイムチャートで期間指定をすることで
トレース情報の一部分を抜き出し、操作者がそのトレー
ス情報の一部分を用いて事象発生順序表と除外事象表を
作成することにより、操作者に対し効率的な検索条件入
力部を提供する。さらに、タイムチャートで視覚的に所
望のOS動作の表示を行なうため、検索条件の入力も容
易になる。さらに、操作者がアプリケーションの不具合
箇所を特定するために必要な検索条件を作成するまでの
時間を短縮させることが可能となる。
【0074】(その他の実施の形態)図19は、実施の
形態1又は実施の形態2におけるトレース情報検索装置
1000又は2000の各機能をCPU(Central Proc
essing Unit)等を用いて実現した場合のハードウエア
構成の一例を示す図である。図19に示されるように、
トレース情報検索装置1000又は2000は、ハード
ディスク11000、主メモリ12000、CPU13
000、入力デバイス14000、ディスプレイ150
00および通信制御装置16000を備え、バス170
00によって相互に接続されている。
【0075】ハードディスク11000には、トレース
情報検索装置1000又は2000における検索条件記
憶部1220又は2220によって記憶される検索条
件、トレース情報、トレース情報検索のためのターゲッ
トアプリケーション1010等が記憶されている。上記
実施の形態1および実施の形態2におけるトレース情報
記憶部1120は、このハードディスク11000に対
応する。主メモリ12000には、ハードディスク11
000に記憶されたターゲットアプリケーション等がロ
ードされる。CPU13000は、主メモリ12000
にロードされたプログラムを実行する。
【0076】入力デバイス14000は、例えばキーボ
ードやマウス等であり、トレース情報検索装置1000
における検索条件入力部1210、トレース情報検索装
置2000における指定期間抽出部2312、検索条件
生成部2313の機能の一部に対応する。この入力デバ
イス14000を介してCPU13000に命令が送ら
れる。ディスプレイ15000は、検索結果やタイムチ
ャート等を表示するためのCRTや液晶パネル等を用い
た表示装置である。
【0077】通信制御装置16000は、ネットワーク
・バス18000を介してターゲットアプリケーション
1010と他のアプリケーション間におけるデータの授
受を制御する。
【0078】以上、本発明に係るトレース情報検索装置
について実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこ
れらの実施の形態に限られないことは勿論である。即
ち、 (1)上記実施の形態1又は実施の形態2において、ア
プリケーションの実行時に、全てのトレース情報を取得
することとしたが、トレース情報取得部1110におい
て、トレース情報の取得を適宜「ON」又は「OFF」
するように構成してもよい。
【0079】(2)上記実施の形態1又は実施の形態2
において、検索条件として事象発生順序表や除外事象表
を用いたが、それぞれの実施の形態で説明したOS動作
に関する条件を設定できればよく、事象発生順序表や除
外事象表の形式に拘るものではない。また、検索条件を
必ずしもこれらのような表形式に限定するものではな
い。
【0080】(3)上記実施の形態1又は実施の形態2
において、検索処理の詳細なアルゴリズムを説明した
が、トレース情報において検索条件と一致する箇所とそ
うでない箇所を検出できればよく、検索処理の詳細なア
ルゴリズムは、この限りではない。
【0081】(4)上記実施の形態1又は実施の形態2
において、時刻の単位はmsecとしたが、実際のトレ
ース情報に適した時間単位であれば良く、必ずしもms
ecを単位とする必要はない。
【0082】(5)上記実施の形態1において、図4で
はトレース情報取得・記憶処理後に検索条件入力受付処
理を行うとしたが、検索処理(ステップS14)の直前
までに、トレース情報取得・記憶処理(ステップS1
1)が終了していればよいので、トレース情報取得・記
憶処理(ステップS11)と、検索条件入力受付処理
(ステップS12)から検索条件記憶処理(ステップS
13)までの処理は、並列的に行うようにしてもよい。
【0083】(6)上記実施の形態2においては、指定
期間抽出部2312により抽出されたトレース情報のみ
を表示したタイムチャート上で、操作者は検索条件を入
力するように構成したが、操作者が検索条件を入力せ
ず、指定期間抽出部2312で抽出されたトレース情報
の一部をそのまま事象発生順序表として用いて検索を行
うように構成してもよい。この場合は、除外事象表の記
述は参照されないこととなる。
【0084】
【発明の効果】上記のように、本発明に係るトレース情
報検索装置は、所定のOS上で動作し、複数種類の事象
の発生を伴うアプリケーションプログラムの動作履歴を
表わすトレース情報に対して、特定の検索条件で検索を
行なうトレース情報検索装置であって、前記トレース情
報を時系列に取得するトレース情報取得手段と、前記事
象に関する情報を検索条件として取得する検索条件取得
手段と、前記取得されたトレース情報に対して、前記取
得された検索条件に合致するトレース情報を検索する検
索手段と、前記検索手段により検索されたトレース情報
の内容を表示する検索結果表示手段とを備える。これに
より、トレース情報に対して所望のOS動作をしている
箇所を検索し、表示することができる。即ち、アプリケ
ーションの不具合箇所を効率的に特定することができ
る。
【0085】また、本発明に係るトレース情報検索装置
における前記検索条件は、前記事象の発生順序を表わす
情報を含むことを特徴とする。これにより、トレース情
報に対して所望の順序でOS動作をしている箇所を検索
し、表示することができる。即ち、事象の発生順序に基
づいてアプリケーションの不具合箇所を効率的に特定す
ることができる。
【0086】また、本発明に係るトレース情報検索装置
における前記検索条件は、さらに、前記事象の発生間隔
を表わす情報を含むことを特徴とする。これにより、ト
レース情報に対して時間も考慮した所望のOS動作をし
ている箇所を検索し、表示することができる。即ち、時
間も考慮してアプリケーションの不具合箇所を効率的に
特定することができる。
【0087】また、本発明に係るトレース情報検索装置
における前記検索条件は、さらに、前記検索の際にその
事象の発生はなかったものとして扱うことを表わす当該
事象に関する情報を含むことを特徴とする。これによ
り、操作者が不具合解析に必要としないOS動作を無視
し、所望のOS動作のみをしている箇所を検索すること
ができる。即ち、検索時に除外する事象を指定すること
によって、よりきめ細かくアプリケーションの不具合箇
所を効率的に特定することができる。
【0088】また、本発明に係るトレース情報検索装置
における前記検索条件は、さらに、前記事象の発生間隔
を表わす情報と、前記検索の際にその事象の発生はなか
ったものとして扱うことを表わす当該事象に関する情報
とを含むことを特徴とする。これにより、トレース情報
に対して時間も考慮しつつ、操作者が不具合解析に必要
としないOS動作を無視した、所望のOS動作をしてい
る箇所のみを検索することができる。即ち、時間も考慮
しつつ、検索時に除外する事象を指定することによっ
て、さらにきめ細かくアプリケーションの不具合箇所を
効率的に特定することができる。
【0089】また、本発明に係るトレース情報検索装置
の前記検索条件取得手段は、前記トレース情報をタイム
チャートとして表示するタイムチャート表示部と、前記
タイムチャートに対して、任意の期間の指定を受け付
け、当該指定された期間のタイムチャートに対応するト
レース情報を検索対象のトレース情報として抽出する指
定期間抽出部と、前記抽出されたトレース情報に対し
て、前記タイムチャート上で前記検索条件を取得し生成
する検索条件生成部とを備えることを特徴とする。これ
により、タイムチャートで視覚的に所望のOS動作をイ
メージでき、かつ検索条件の入力も容易になる。即ち、
検索条件を容易に入力でき、かつアプリケーションの不
具合箇所を視覚的に特定することができる。
【0090】以上のように、本発明に係るトレース情報
検索装置は、収集したトレース情報に対して、OS動作
に関する条件を指定したり、タスク遷移発生事象、割り
込み発生事象、システムコール発行事象という複数種類
のOS動作の発生順序を指定することにより、トレース
情報において所望のOS動作をしている箇所を検索及び
表示し、アプリケーションにおけるあらゆる事象の不具
合箇所を効率的に特定することができる。
【0091】また、本発明に係るトレース情報検索装置
は、割り込み処理のような発生時刻が予測できない事象
や、アプリケーションの不具合の箇所特定に必要のない
事象において時間をも考慮した所望のOS動作をしてい
る箇所を検索し、表示することができる。
【0092】さらに、本発明は、上記装置の特徴的な構
成手段をステップとする方法として実現したり、それら
のステップを含むプログラムとして実現し、当該プログ
ラムをコンピュータに読み取らせることにより、上記ト
レース情報検索装置と同等の機能を汎用のコンピュータ
上で実現することができる。即ち、上記コンピュータを
設置し得る場所であれば、デバッグの場所を自由に選択
でき、場所や時間の制約を受けずにアプリケーションの
不具合箇所を特定させる作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るトレース情報検索装置の機
能構成図である。
【図2】図1のトレース情報検索装置におけるトレース
情報記憶部によって記憶されるトレース情報の一例を示
す図である。
【図3】(a)は、実施の形態1および2に係る事象発
生順序表の一例を示す図である。(b)は、実施の形態
1および2に係る除外事象表の一例を示す図である。
【図4】実施の形態1に係るトレース情報検索装置の全
体的な処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】実施の形態1および2に係る検索処理の詳細な
流れを示すフローチャートである。
【図6】実施の形態1および2に係る検索処理時に生成
される検索用トレース情報の一例を示す図である。
【図7】実施の形態1および2に係る検索処理終了後の
検索用トレース情報の一例を示す図である。
【図8】実施の形態1および2に係る検索結果の表示例
を示す図である。
【図9】実施の形態2に係るトレース情報検索装置の機
能構成図である。
【図10】実施の形態2に係るトレース情報に対応する
タイムチャートの表示例を示す図である。
【図11】実施の形態2における検索条件生成部によっ
て、タイムチャートの一部の期間を指定する様子を示す
図である。
【図12】図11において指定された期間に対応するト
レース情報の内容を示す図である。
【図13】タイムチャート上で検索条件を設定する場合
の一例を示す図である。
【図14】実施の形態2における事象発生順序表の一例
である。
【図15】図14の事象発生順序表を用いて検索を実行
した結果の一例である。
【図16】実施の形態2における他の事象発生順序表の
一例である。
【図17】図16の事象発生順序表を用いて検索を実行
した結果の一例である。
【図18】実施の形態2に係るトレース情報検索装置の
全体的な処理の流れを示すフローチャートである。
【図19】実施の形態1又は2に係るトレース情報検索
装置の各機能をCPU等を用いて実現した場合のハード
ウエア構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1000 トレース情報検索装置 1010 ターゲットアプリケーション 1011 アプリケーションプログラムモジュール 1012 マルチタスクOS 1100 トレース情報保持部 1110 トレース情報取得部 1120 トレース情報記憶部 1200 トレース情報検索部 1210 検索条件入力部 1220 検索条件記憶部 1230 検索部 1240 検索結果表示部 2000 トレース情報検索装置 2200 トレース情報検索部 2220 検索条件記憶部 2230 検索部 2240 検索結果表示部 2300 検索条件入力部 2311 タイムチャート表示部 2312 指定期間抽出部 2313 検索条件生成部 11000 ハードディスク 12000 主メモリ 13000 CPU 14000 入力デバイス 15000 ディスプレイ 16000 通信制御装置 17000 バス 18000 ネットワーク・バス

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のOS上で動作し、複数種類の事象
    の発生を伴うアプリケーションプログラムの動作履歴を
    表わすトレース情報に対して、特定の検索条件で検索を
    行なうトレース情報検索装置であって、 前記トレース情報を時系列に取得するトレース情報取得
    手段と、 前記事象に関する情報を検索条件として取得する検索条
    件取得手段と、 前記取得されたトレース情報に対して、前記取得された
    検索条件に合致するトレース情報を検索する検索手段
    と、 前記検索手段により検索されたトレース情報の内容を表
    示する検索結果表示手段とを備えることを特徴とするト
    レース情報検索装置。
  2. 【請求項2】 前記検索条件は、 前記事象の発生順序を表わす情報を含むことを特徴とす
    る請求項1記載のトレース情報検索装置。
  3. 【請求項3】 前記検索条件は、さらに、 前記事象の発生間隔を表わす情報を含むことを特徴とす
    る請求項2記載のトレース情報検索装置。
  4. 【請求項4】 前記検索条件は、さらに、 前記検索の際にその事象の発生はなかったものとして扱
    うことを表わす当該事象に関する情報を含むことを特徴
    とする請求項2記載のトレース情報検索装置。
  5. 【請求項5】 前記検索条件は、さらに、 前記事象の発生間隔を表わす情報と、 前記検索の際にその事象の発生はなかったものとして扱
    うことを表わす当該事象に関する情報とを含むことを特
    徴とする請求項2記載のトレース情報検索装置。
  6. 【請求項6】 前記検索条件取得手段は、 前記トレース情報をタイムチャートとして表示するタイ
    ムチャート表示部と、 前記タイムチャートに対して、任意の期間の指定を受け
    付け、当該指定された期間のタイムチャートに対応する
    トレース情報を検索対象のトレース情報として抽出する
    指定期間抽出部と、 前記抽出されたトレース情報に対して、前記タイムチャ
    ート上で前記検索条件を取得し生成する検索条件生成部
    とを備えることを特徴とする請求項5記載のトレース情
    報検索装置。
  7. 【請求項7】 前記トレース情報検索装置は、さらに、 前記取得されたトレース情報を記憶する第1記憶手段
    と、 前記取得された検索条件を記憶する第2記憶手段とを備
    え、 前記検索手段は、 前記第1記憶手段からトレース情報を読み出し、前記第
    2記憶手段から検索条件を読み出して、前記検索を行な
    うことを特徴とする請求項6記載のトレース情報検索装
    置。
  8. 【請求項8】 前記事象は、 タスク遷移発生事象、割り込み発生事象及びシステムコ
    ール発行事象のうち、少なくとも何れか2つ以上の事象
    であることを特徴とする請求項7記載のトレース情報検
    索装置。
  9. 【請求項9】 前記検索結果表示手段は、 前記検索されたトレース情報の内容をタイムチャートに
    よって表示することを特徴とする請求項1記載のトレー
    ス情報検索装置。
  10. 【請求項10】 前記検索結果表示手段は、 前記検索されたトレース情報の内容に基づいて、一の表
    示軸に時間を表示し、他の表示軸にタスク名又は割り込
    み処理名を表示することを特徴とする請求項1記載のト
    レース情報検索装置。
  11. 【請求項11】 前記検索結果表示手段は、さらに、 前記検索されたトレース情報の内容に基づいて、全ての
    前記検索条件と連続して一致した場合は、当該一致の状
    況について明示することを特徴とする請求項10記載の
    トレース情報検索装置。
  12. 【請求項12】 前記検索結果表示手段は、さらに、 前記検索されたトレース情報の内容に基づいて、一部の
    前記検索条件と一致した場合は、当該一部の一致又は一
    致しなかった状況について明示することを特徴とする請
    求項1記載のトレース情報検索装置。
  13. 【請求項13】 所定のOS上で動作し、複数種類の事
    象の発生を伴うアプリケーションプログラムの動作履歴
    を表わすトレース情報に対して、特定の検索条件で検索
    を行なうトレース情報検索方法であって、 前記トレース情報を時系列に取得するトレース情報取得
    ステップと、 前記事象に関する情報を検索条件として取得する検索条
    件取得ステップと、 前記取得されたトレース情報に対して、前記取得された
    検索条件に合致するトレース情報を検索する検索ステッ
    プと、 前記検索ステップにより検索されたトレース情報の内容
    を表示する検索結果表示ステップとを有することを特徴
    とするトレース情報検索方法。
  14. 【請求項14】 前記検索条件は、 前記事象の発生順序を表わす情報を含むことを特徴とす
    る請求項13記載のトレース情報検索方法。
  15. 【請求項15】 前記検索条件は、さらに、 前記事象の発生間隔を表わす情報を含むことを特徴とす
    る請求項14記載のトレース情報検索方法。
  16. 【請求項16】 前記検索条件は、さらに、 前記検索の際にその事象の発生はなかったものとして扱
    うことを表わす当該事象に関する情報を含むことを特徴
    とする請求項14記載のトレース情報検索方法。
  17. 【請求項17】 前記検索条件は、さらに、 前記事象の発生間隔を表わす情報と、 前記検索の際にその事象の発生はなかったものとして扱
    うことを表わす当該事象に関する情報とを含むことを特
    徴とする請求項14記載のトレース情報検索方法。
  18. 【請求項18】 前記検索条件取得ステップは、 前記トレース情報をタイムチャートとして表示するタイ
    ムチャート表示サブステップと、 前記タイムチャートに対して、任意の期間の指定を受け
    付け、当該指定された期間のタイムチャートに対応する
    トレース情報を検索対象のトレース情報として抽出する
    指定期間抽出サブステップと、 前記抽出されたトレース情報に対して、前記タイムチャ
    ート上で前記検索条件を取得し生成する検索条件生成サ
    ブステップとを有することを特徴とする請求項17記載
    のトレース情報検索方法。
  19. 【請求項19】 所定のOS上で動作し、複数種類の事
    象の発生を伴うアプリケーションプログラムの動作履歴
    を表わすトレース情報に対して、特定の検索条件で検索
    を行なうトレース情報検索装置のためのプログラムであ
    って、前記トレース情報を時系列に取得するトレース情
    報取得ステップと、 前記事象に関する情報を検索条件として取得する検索条
    件取得ステップと、 前記取得されたトレース情報に対して、前記取得された
    検索条件に合致するトレース情報を検索する検索ステッ
    プと、 前記検索ステップにより検索されたトレース情報の内容
    を表示する検索結果表示ステップとをコンピュータに実
    行させるためのプログラム。
  20. 【請求項20】 前記検索条件は、 前記事象の発生順序を表わす情報、前記事象の発生間隔
    を表わす情報、及び前記検索の際にその事象の発生はな
    かったものとして扱うことを表わす当該事象に関する情
    報のうち、少なくとも一の情報を含むことを特徴とする
    請求項19に記載のプログラム。
  21. 【請求項21】 前記検索条件取得ステップは、 前記トレース情報をタイムチャートとして表示するタイ
    ムチャート表示サブステップと、 前記タイムチャートに対して、任意の期間の指定を受け
    付け、当該指定された期間のタイムチャートに対応する
    トレース情報を検索対象のトレース情報として抽出する
    指定期間抽出サブステップと、 前記抽出されたトレース情報に対して、前記タイムチャ
    ート上で前記検索条件を取得し生成する検索条件生成サ
    ブステップとを有することを特徴とする請求項20記載
    のプログラム。
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