JP5863138B1 - 動作解析装置、動作解析方法、及び動作解析プログラム - Google Patents

動作解析装置、動作解析方法、及び動作解析プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】対象機器に実装されたプログラムの動作履歴、当該制御データ、更には検証ポイントの同時記録を行い、可視化し、検証する動作解析装置等を提供すること。【解決手段】複数の制御部間で制御データの授受を行う装置を解析対象とする動作解析装置1であって、制御部でのプログラムの動作履歴情報を取得する動作履歴情報取得入力I/F4bと、検証ポイントを特定し検証ポイント情報を出力する検証ポイント入力部3aと、制御データを取得する制御データ入力I/F4cと、プログラムの動作履歴情報、検証ポイント情報、及び制御データを、同一時間軸上で統合し、記録用データを生成する解析データ生成部5と、記録用データを記憶する記憶部8とを備え、検証ポイントに対応するプログラムの動作履歴情報及び制御データを特定可能としている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、機器等の動作の不具合を検証可能とする装置等に係り、特に解析対象となるシステムや機器等を実際に動作させて、機器等の状態、機器上で実行されるプログラムの動作履歴情報等、及び機器等の内部の制御部間でやり取りされる制御データ等を記録し、それらを解析して可視化し、不具合原因等を検証可能とする動作解析装置、動作解析方法、及び動作解析プログラムに関する。
従来、マイクロコンピュータ(以下、単に「マイコン」と称する)を用いたシステムにおいては、システム内部に複数の制御部が存在しており、各制御部が複数の機能を分担しながらシステム全体を稼働している。このようなシステムでは、各制御部は動作連携のために制御データのやりとりを行っている。従って、複数の制御部が動作連携するシステムの動作検証においては、制御部上で動作するプログラムの動作履歴と制御部間で授受される制御データとの相関を把握する必要がある。
即ち、複数の制御部を備えたシステム等では、制御部で実行されるプログラムの処理の流れだけではなく、制御部間の制御データの授受のタイミングなどがシステム動作に影響を及ぼす場合がある。ゆえに、このようなシステム等の検証においては、実際にシステムを動作させて、その結果と過程を検証する必要がある。このように実際にシステムを動作させて各制御部の状態や制御部上で動作するプログラムの動作履歴等を記録し、解析して可視化し、検証可能とすることを「動的解析」という。
一方、ユーザにより操作される装置において、表示や音声出力、操作に係る所謂ヒューマンインタフェースが存在する場合、ユーザによる操作、視覚的・聴覚的効果を検証することが求められる。ここで、「視覚的・聴覚的効果」には、例えば、操作への応答不良や応答遅れ、表示の崩れ、音声の途切れ、タイミング不良などを含む。
この検証は、実際のユーザ操作を想定した上で、実際にシステムを稼働して行われ、その検証によって発見される不具合も検証担当者が人的観測により不具合を検知し、その発生時刻を先に述べた動作履歴と相関をとるために手動記録(メモ)することで対応していた。ここで、「不具合」には、例えば、ボタンを押したが応答しない、不正な表示がなされている、音声が出力されないなどを含む。
なお、例えば特許文献1では、プログラムの実行の際にプログラム実行の履歴データをデータ格納領域に書き込み、プログラム終了後に履歴データを読み出して解析するプログラム実行履歴解析方法が開示されている。
特開2002−318712号公報
しかしながら、複数の制御部が連携して動作するシステムにおいては、制御部間の制御データの入出力、プログラム動作履歴、制御部間の連携は、それぞれ個々の記録機器で記録されていた。従って、各データをそれぞれの同一の時間軸に落とし込むなど人的作業で相関をとってシステム上の不具合等を検証する必要があり、効率が悪く、データの相関を把握し難かった。即ち、これらプログラム動作履歴、制御データの入出力、制御部間の連携状態などを総合的に掌握するための手段は存在しなかった。
また、ユーザにより操作される装置について動作検証をする場合、機械的判定が困難なヒューマンインタフェース部分などについては、状態を目視等しつつ手動記録等の人的作業により問題発生箇所を特定するデータ(時刻等)を記録するが、特に実機による動作検証では、長時間の記録が必要となり、記録されるデータは膨大となる。
従って、記録されたデータ(時刻等)をプログラム動作履歴や動作状態等の動的解析結果と対応付けて解析を行うとき、長時間記録されたデータの中から検証すべきポイントを見出し、動的解析結果との相関関係を把握するのに手間と時間を要していた。また、問題発生箇所の記録に際しては、ヒューマンエラー等により時刻等が正しく記録されず、発生事象の特定に至らない場合もあった。
さらに、特許文献1の方法では、実行履歴を参照して、プログラムの動作異常を検出することは開示されているものの、制御データや検証ポイントの記録については何ら開示も示唆もされておらず、解析による可視化もされていなかった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、解析対象機器等で実行されるプログラムの動作履歴、解析対象機器等の内部でやり取りされる制御データ、及び検証ポイントの記録を可能とし、少なくともこれらの一部を解析して可視化し、検証可能とする動作解析システム、動作解析方法、及び動作解析プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る動作解析装置は、複数の制御部間で制御データの授受を行う装置を解析対象とする動作解析装置であって、上記制御部でのプログラムの動作履歴情報を取得する動作履歴情報取得手段と、上記制御部の動作が実行される過程での入力に基づいて、検証ポイントを特定し検証ポイント情報を出力する検証ポイント特定手段と、上記制御データを取得する制御データ取得手段と、上記プログラムの動作履歴情報、上記検証ポイント情報、及び上記制御データを、同一時間軸上で統合し、記録用データを生成するデータ生成手段と、上記記録用データを記憶する記憶手段と、を備え、上記記録用データに基づいて上記検証ポイントに対応するプログラムの動作履歴情報及び制御データを特定可能としている。
本発明の他の態様に係る動作解析プログラムは、複数の制御部間で制御データの授受を行う装置を解析対象とする動作解析装置で実行される動作解析プログラムであって、上記動作解析装置が、上記制御部でのプログラムの動作履歴情報を取得する動作履歴情報取得手段と、上記制御部の動作が実行される過程での入力に基づいて、検証ポイントを特定し検証ポイント情報を出力する検証ポイント特定手段と、上記制御データを取得する制御データ取得手段と、上記プログラムの動作履歴情報、上記検証ポイント情報、及び上記制御データを、同一時間軸上で統合し、記録用データを生成するデータ生成手段として機能し、上記記録用データに基づいて上記検証ポイントに対応するプログラムの動作履歴情報及び制御データを特定可能としている。
そして、本発明の他の態様に係る動作解析方法は、複数の制御部間で制御データの授受を行う装置を解析対象とする動作解析方法であって、動作解析装置が、上記制御部でのプログラムの動作履歴情報を取得し、上記制御部の動作が実行される過程での入力に基づいて、検証ポイントを特定し検証ポイント情報を出力し、上記制御データを取得し、上記プログラムの動作履歴情報、上記検証ポイント情報、及び上記制御データを、同一時間軸上で統合し、記録用データを生成し、上記記録用データを記憶し、上記記録用データに基づいて上記検証ポイントに対応するプログラムの動作履歴情報及び制御データを特定可能としている。
本発明によれば、解析対象機器等で実行されるプログラムの動作履歴、解析対象機器等の内部でやり取りされる制御データ、及び検証ポイントの同時記録を可能とし、少なくともこれらの一部を解析して可視化し、検証可能とする動作解析装置、動作解析方法、及び動作解析プログラムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る動作解析装置の構成図である。 本発明の第2実施形態に係る動作解析装置の解析対象となる遊技機の構成図である。 本発明の第2実施形態に係る動作解析装置の構成図である。 本発明の第2実施形態に係る動作解析装置による記録の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る動作解析装置による記録用データの関連付けのダイアグラムである。 本発明の第2実施形態に係る動作解析装置による検証ポイント入力部の押下時のデータ結合シーケンスである。 本発明の第2実施形態に係る動作解析装置による表示の処理手順を示すフローチャートである。 チャート表示の一例を示す図である。 リスト表示の一例を示す図である。 マーカリスト表示の一例を示す図である。 コマンド表示の一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る動作解析装置は、次の3つを同一時間軸上に記録し、解析し、それらをユーザに同時に提示することで、システム等におけるプログラムの動作履歴と、各制御部間の制御データの入出力、発生事象の相関を把握可能とするものである。
・解析対象となる装置等で実行されるプログラムの動作履歴情報(挙動)
・装置内部の複数の制御部間の連携情報など、プログラム以外の制御データ
・外部機器などで記録した発生事象の問題箇所を示す検証ポイント情報(例えば、検出トリガ信号)
また、問題箇所を示す検証ポイント情報により特定される時間軸上のポイントにおけるプログラムの動作履歴情報、制御部間でやりとりされる制御データなどの検索、表示を可能とするものである。より具体的には、上記3要素の同一時間軸上への記録と同時に高速検索用データを生成し、高速検索用データを基に大量の記録用データの中からユーザが注視すべきポイントに係るデータのみを高速に抽出して表示することで、問題箇所を把握できるようにし問題解決に至るまでの時間を短縮するものである。
以下、これをふまえて本発明の第1実施形態について更に詳述する。
先ず、図1には、本発明の第1実施形態に係る動作解析装置の構成を示し説明する。同図に示されるように、動作解析装置1は、制御部2、検出部3、入力インタフェース(以下、I/Fと略記する)4、解析データ生成部5、高速検索用データ生成部6、高速検索用データ記憶部7、ユーザシステム動作記憶部8、プログラムソース情報記憶部9、主記憶部10、表示部11、操作部12、及び時計部13を備えている。
制御部2は、主記憶部10の制御プログラムを読み出し実行することで表示データ生成部2a、表示制御部2b、主制御部2c、解析部2dとして機能する。検出部3は、ユーザによる手動操作等により検証ポイントを入力するための検証ポイント入力部3aと、ユーザシステム100の表示部103に表示される画像を監視し画像処理技術により検証ポイントを抽出する画像監視部3bと、各種センサ等で検証ポイントを検出する測定部3cと、を備えている。入力I/F4は、検証ポイント情報入力I/F4aと、プログラム動作履歴情報入力I/F4bと、装置間制御データ入力I/F4cと、を備えている。
一方、解析対象となるユーザシステム100は、第1の装置101と第2の装置102とが通信自在に接続されており、第1の装置101には表示部103と操作部104とが接続されている。第1の装置101は、マイコン等からなり第1の装置101の制御を司る制御部101aを備えており、制御部101aは制御プログラム101b及び動作履歴情報出力用プログラム101cを少なくとも実行する。第2の装置102は、マイコン等からなり第2の装置102の制御を司る制御部102aを備えている。この第1の装置101の制御部101aと第2の装置102の制御部102aとの間で、制御データのやりとりが行われるようになっている。
この例では、説明の簡略化の為に、2つの装置101,102を備えるユーザシステム1を解析対象として例示したが、これに限定されず、2つ以上の装置を備えたユーザシステムを解析対象とすることも可能である。
以下、ユーザシステム100における第1の装置101を主解析対象とする場合を想定して、各部の作用を説明する。
ユーザシステム100の第1の装置101の制御部101aにおいて制御プログラム101bが実行されると、動作情報出力用プログラム101cも実行され、制御プログラム101bに係るプログラム動作履歴情報が出力される。プログラム動作履歴情報は、ハーネス14、及びプログラム動作情報入力I/F4bを介して解析データ生成部5に取り込まれる。
ユーザシステム100において、第1の装置101の制御部101aの動作が実行される過程で、検証者はシステムの挙動を目視等によりモニタリングして、問題発生箇所を認識したときには、検証ポイント入力部3aに対して操作を行う。この操作は、例えば、検証ポイント入力部3aがスイッチやボタンであれば、それらに対する押下等、種々の操作であってよい。検証ポイント入力部3aは、ユーザによる操作に基づいて検証ポイント情報を出力する。検証ポイント情報は、検証ポイント入力I/F4aを介して解析データ生成部5に取り込まれる。
検出部3では、画像監視部3bが、ユーザシステム100の表示部103に表示される画像を撮像し画像認識技術により検証ポイントを特定することもでき、その場合には、特定されたタイミングを示す検証ポイント情報が検証ポイント入力I/F4aを介して解析データ生成部5に取り込まれてよい。また、検出部3では、各種センサからなる測定部3cにより、解析対象のユーザシステム100の不具合を検出するともでき、その場合、検出されたタイミングを示す検証ポイント情報が検証ポイント入力I/F4aを介して解析データ生成部5に取り込まれてよい。検出部3における不具合検出の手段としては、これらのほか、種々のものを採用することができる。
ユーザシステム100の第1の装置101と第2の装置102との間の通信バスは、ハーネス15を介して装置間制御データ入力I/F4cに接続されている。ゆえに、第1の装置101の制御部101aと第2の装置102の制御部102aとの間でやりとりされる制御データ(例えば、コマンドなど)は、ハーネス15、及び装置間制御データ入力I/F4cを介して、解析データ生成部5に取り込まれる。
解析データ生成部5は、検証ポイント情報、プログラム動作履歴情報、及び装置間制御データを受け、時計部13のクロックに基づいて、同一時間軸上に載せられるように対応関係をとるようにして解析データを生成する。以下、この同一時間軸上に載せられるように対応関係がとられた解析データを、ユーザシステム動作情報とする。解析データ生成部5は、ユーザシステム動作情報をユーザシステム動作情報記憶部8に格納する。
高速検索用データ生成部6は、検出部3の検証ポイント入力部3a等が操作されたタイミングで、プログラム動作履歴情報、装置間制御データを取得し、検証ポイントに対応する情報を高速に検索できるようにするために、高速検索用データ記憶部7に格納する。即ち、高速検索用データ生成部6は、問題箇所検出の迅速化のために、検証ポイントに対応する情報のみを切り出して、高速検索用データ記憶部7に格納する。
制御部2は、解析部2dが、ユーザシステム動作情報記憶部8よりユーザシステム動作情報を読み出し、検証ポイント情報と、プログラム動作履歴情報と、装置間制御データとを、同一時間軸に載せて表示できるように解析する。表示データ生成部2aは、この解析結果に基づき表示データを生成する。そして、表示制御部2bは、この表示データに基づいて、表示部11の画面上に、詳細は後述するようなリスト表示、チャート表示、マーカリスト表示、及びコマンド表示の少なくともいずれかを行うよう制御する。
また、表示制御部2bは、検証ポイントの近傍の情報を迅速に確認したいときには、高速検索用データ記憶部7より高速検索用データを読み出し、表示部11の画面上にリスト表示するように制御する。なお、表示データ生成部2aは、表示データを生成するに際して、プログラムソース情報記憶部9よりプログラムソース情報を読み出して、表示データの一部に組み込むようにしてもよい。
このように、本発明の第1実施形態によれば、複数の装置を備えたユーザシステムを解析対象とする場合に、例えば第1の装置の制御部にけるプログラムの動作履歴情報と検証ポイント情報と制御データ(コマンドなど)とが同一時間軸上で相関がわかるようにデータ統合されるので、検証者はシステムの挙動を目視等で確認しながら、気になるポイントで検証ポイントを入力するだけで、事後的に当該検証ポイントの前後のプログラムの挙動やコマンド等を中心に確認し、不具合の原因を追究することが可能となる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態では、パチンコやパチスロなどの遊技機を解析対象とする場合を想定して、動作解析装置等の特徴を説明する。
図2には、解析対象となる遊技機200の構成を示す。図2に示されるように、遊技機200は、主制御基板201、演出制御基板202、ドライバ基板203、演出装置204、及び操作部205を備えている。
主制御基板201は、入賞時に所定の乱数値を参照して当たり抽選を行い、抽選情報を含むコマンドを演出制御基板202に送出する。演出制御基板202は、制御部202aが制御プログラム202bを実行し、主制御基板201から送られてきたコマンドに基づいて演出を決定し、演出装置204の制御情報を含むコマンドをドライバ基板203に送出する。演出の決定に際しては、操作部205からの操作信号もふまえて演出を決定してもよい。ドライバ基板203は、制御部203aが、演出制御基板202からのコマンドに基づいて、液晶表示器、ライト、音声出力装置などの演出装置204を駆動制御し、映像、ライト、音声、その他の演出を実施する。
ここで、一般的に、遊技機の動作検証では、主としてコマンドの授受を観測し、検証中に発覚した装置の問題解決を図ることとしているが、コマンドの情報だけでは、問題の原因に到達できないケースも多々発生している。ここで必要となるのは、演出制御基板等で実行されるプログラムの動作履歴情報であるが、従来は、プログラム動作履歴情報とコマンドの情報とを相関付けることは困難で、そもそもプログラム動作履歴情報を取得する手段を遊技機自体が備えていなかった。
そこで、本発明の第2実施形態では、次の情報の双方を同一時間軸上で載せて観測可能とすることで、システムとしての挙動の把握を容易なものとする。
・主制御基板、演出制御基板、又はドライバ基板上の制御部が実行するプログラムのプログラム動作履歴情報(挙動)
・主制御基板と演出制御基板との間、又は演出制御基板とドライバ基板との間で授受される内部制御データ(コマンド)
また、遊技機の動作検証においては、実際に遊技機を操作し各種条件でのテストを実施する。この際、検証者は操作における動作不良や、映像、音声等の不具合などを目視等で確認し、その発生時刻や事象を検証ポイントとして、スイッチ操作等により記録する。この検証ポイントについても、プログラム動作履歴情報、装置間制御データと共に、同一時間軸上に載せて相関を把握することを可能とする。従って、システム解析においては、この時間軸上、検証ポイント前後のプログラムの挙動等が主な解析対象となる。
以下では、遊技機の演出機能を検証するため、演出制御基板202を主検証対象とする場合を説明する。
図3には、本発明の第2実施形態に係る動作解析装置の構成を示し説明する。同図では検証対象となる遊技機の構成を併せて示している。遊技機の構成は、先に図2で示したものとほぼ同じであるので、同一構成については図2と同一の符号を付して重複した説明は省略し、異なる点を中心に説明する。
先ず、検証対象となる遊技機200について説明すると、演出制御基板202の制御部202aが実行する制御プログラム202bには、プログラム動作履歴情報を出力するための動作履歴情報出力用プログラム202cを埋め込む。プログラム動作履歴情報は、I/Oやバスから出力される。演出制御基板202には、本実施形態に係る動作解析装置20の入力I/F24に情報を送出するためのケーブルハーネス34等が接続される。演出制御基板202とドライバ基板203とを結ぶコマンドバスも、ケーブルハーネス35等を介して本システム20の入力I/F24に接続される。
そして、動作解析装置20は、制御部22、検出部23、入力I/F24、解析データ生成部25、高速検索用データ生成部26、高速検索用データ記憶部27、ユーザシステム動作記憶部28、プログラムソース情報記憶部29、主記憶部30、表示部31、操作部32、及び時計部33を備えている。
制御部22は、主記憶部30の制御プログラムを読み出し実行することで表示データ生成部22a、表示制御部22b、主制御部22c、及び解析部22dとして機能する。検出部23は、検証ポイント入力部23a、画像監視部23b、及び測定部23cを備えている。検証ポイント入力部23aは問題発生を通知するためのスイッチ等からなる。入力I/F24は、検証ポイント入力I/F24aと、プログラム動作履歴情報入力I/F24bと、装置間制御データ入力I/F24cと、を備えている。
このような構成において、検証対象である、遊技機200の演出制御基板202の制御部202aにおいて制御プログラム202bが実行されると、動作履歴情報出力用プログラム202cも実行され、制御プログラム202bに係るプログラム動作履歴情報が出力される。そして、このプログラム動作履歴情報は、ケーブルハーネス34、及びプログラム動作履歴情報入力I/F24bを介して、解析データ生成部25に取り込まれる。
遊技機200において、演出制御基板202の制御部202aの動作が実行される過程でユーザは動作をモニタリングし、問題発生箇所を認識したときには、検証ポイント入力部23aに対して操作を行う。この例では、検証ポイント入力部23aとして、問題発生箇所を認識したタイミングで押下するスイッチ等が設けられている。検証ポイント入力部23aは、ユーザによる操作に基づいて検証ポイント情報を出力する。検証ポイント情報は、検証ポイント入力I/F24aを介して解析データ生成部25に取り込まれる。
検出部23では、画像監視部23bが、遊技機200の演出装置204に含まれる表示器に表示される演出画像等を撮像し、画像認識技術により検証ポイントを特定することもできる。その場合、特定されたタイミングを示す検証ポイント情報が検証ポイント入力I/F24aを介して解析データ生成部25に取り込まれてよい。検出部23では、各種センサからなる測定部23cにより、遊技機200の不具合を検出するともできる。その場合、検出されたタイミングを示す検証ポイント情報が検証ポイント入力I/F24aを介して解析データ生成部25に取り込まれてよい。
遊技機200の演出制御基板202とドライバ基板203との間の通信バスは、前述したようにケーブルハーネス35を介して装置間制御データ入力I/F24cに接続されている。ゆえに、演出制御基板202の制御部202aとドライバ基板203の制御部23aとの間でやりとりされる制御データ(例えば、コマンドなど)は、ケーブルハーネス35、及び装置間制御データ入力I/F24cを介して、解析データ生成部25に取り込まれる。
解析データ生成部25は、検証ポイント情報、プログラム動作情報、及び装置間制御データをデータ統合し、時計部33のクロックに基づいて、同一時間軸上に載せられるように対応関係をとるようにする。この同一時間軸上に載せられるように対応関係がとられた情報をユーザシステム動作情報とする。解析データ生成部25は、ユーザシステム動作情報をユーザシステム動作情報記憶部28に格納する。
一方、高速検索用データ生成部26は、検証ポイント入力部23aが操作されたタイミングで、プログラム動作履歴情報、装置間制御データを取得し、検証ポイントに対応する情報を高速に検索できるようにするために、高速検索用データ記憶部27に格納する。即ち、高速検索用データ生成部26は、問題箇所検出の迅速化のために、検証ポイントに対応する情報のみを切り出して、高速検索用データ記憶部27に格納している。
制御部22は、解析部22dが、ユーザシステム動作情報記憶部28よりユーザシステム動作情報を読み出し、検証ポイント情報とプログラム動作履歴情報と装置間制御データとを同一時間軸に載せて表示できるように解析する。表示データ生成部22aは、この解析結果に基づき表示データを生成する。そして、表示制御部22bは、この表示データに基づいて、表示部31の画面上に、詳細は後述するようなリスト表示、チャート表示、マーカリスト表示、及びコマンド表示の少なくともいずれかを行うよう制御する。
また、表示制御部22bは、記録した検証ポイントの近傍の情報を迅速に確認したいときには、高速検索用データ記憶部27より高速検索用データを読み出し、表示部31の画面上にリスト表示するように制御する。なお、表示データ生成部22aは、表示データを生成するに際して、プログラムソース情報記憶部29よりプログラムソース情報を読み出して、表示データの一部に組み込むようにしてもよい。
従って、検証者は、検証中に問題を発見したときは、発見のタイミングで検証ポイント入力部23aを操作することで、記録中のプログラム動作履歴情報及び制御データ(コマンド)と検証ポイント(マーカともいう)を対応付けて記憶することができる。さらに、検証ポイントを表示時に高速検索することができる。また、検証者は、記録を終了させた後は、時間軸上にプログラム動作履歴と制御データと検証ポイントを同時に示したチャート表示、及びリスト表示などの形式で、動作解析に有益な情報を可視化して提示することができる。このときスイッチ押下により記録(マーキング)された情報を膨大な記録情報の中から注視すべきポイントに係る情報として迅速に検索し、表示させることができる。
これらの手法により、検証者は、従来の方法では、把握が困難であったプログラムの動作と関連する複数装置の制御データの相関関係と挙動解析を、高速検索を用いて、迅速に行うことが可能となり、システムの不具合等の解決を効率化できる。
以下、図4のフローチャートを参照して、本発明の第2実施形態に係る動作解析装置20による記録に関わる処理手順を更に詳細に説明する。これは、第2実施形態に係る動作解析方法の一部にも相当するものである。
解析対象である遊技機200の動作が開始されると、動作解析装置20は解析に用いるデータの取り込みを行う(S1)。すなわち、プログラム動作履歴情報がプログラム動作履歴情報入力I/F24bを介して解析データ生成部25に取り込まれる。検証ポイント情報は、検証ポイント入力I/F24aを介して解析データ生成部25に取り込まれる。そして、演出制御基板202の制御部202aとドライバ基板203の制御部203aとの間でやりとりされる制御データ(例えば、コマンドなど)は、ケーブルハーネス35、装置間制御データ入力I/F24cを介して、解析データ生成部25に取り込まれる。
続いて、解析データ生成部25は、プログラム動作履歴情報と制御データ(例えば、コマンド)との時間整合調停、つまり同一時間軸での対応関係をとる処理を行い、データを統合する(S2)。次いで、解析データ生成部25は、検証ポイント情報が存在するか否かを判断し(S3)、検証ポイント情報が存在しない場合にはステップS6に進む。一方、検証ポイント情報が存在する場合には、検証ポイント情報を先にステップS2でデータ統合された記録情報に付加する(S4)。そして、高速検索用データ生成部26が、プログラム動作履歴情報、制御データ、及び検証ポイント情報に基づいて、高速検索用データを生成する(S5)。
次いで、解析データ生成部25はデータ統合した記録情報を記録用データに変換し、高速検索用データ生成部26は生成したデータを記録用データに変換する(S6)。解析データ生成部25は記録用データをユーザシステム動作記憶部28に格納し、高速検索用データ生成部26は記録用データを高速検索用データ記憶部27に格納する(S7)。
こうして、主制御部22cは、解析のためのデータの記録を停止するか否かを判断し(S8)、データの記録を停止しない場合(S8をNo)、ステップS1に戻り、上記処理を繰り返す。一方、データの記録を停止する場合(S8をYes)、主制御部22cはデータ終端処理を行い(S9)、一連の処理を終了する。
ここで、図5には記録用データの関連付けに係るダイアグラムを示し説明する。同図に示されるように、解析データ生成部25は、プログラム動作履歴情報に装置間制御データを加算した後、検証ポイント情報を更に加算する。そして、時計部33の生成するクロックに基づき時刻情報を加算し、記録用データとし、記憶部27,28に記憶する。記憶部27,28に記憶すると共に、不図示の記録媒体に記録してもよい。
さらに、図6には検証ポイント入力部23aであるスイッチの押下時のデータ結合シーケンスを示す。プログラム動作履歴情報と装置間制御データの入力がなされると、解析データ生成部25において時刻情報を加味してプログラム動作履歴情報と装置間制御データとが記録用データとして結合される。装置間制御データの入力がなされているときに検証ポイント入力部23aとしてのスイッチの押下がなされると、時刻情報を加味して装置間制御データと検証ポイント情報とが記録用データとして結合される。プログラム動作履歴情報の入力がなされると、解析データ生成部25は時刻情報を加味してプログラム動作履歴情報を記録用データとする。そして、プログラム動作履歴情報と装置間制御データの入力がなされているときに、検証ポイント入力部23aとしてのスイッチの押下がなされると、解析データ生成部25において時刻情報を加味してプログラム動作履歴情報と装置間制御データと検証ポイント情報とが記録用データとして結合される。
以下、図7のフローチャートを参照して、本発明の第2実施形態に係る動作解析装置20による表示に関わる処理手順を更に詳細に説明する。これは、第2実施形態に係る動作解析方法の一部にも相当するものである。
処理を開始すると、解析部22dは高速検索用データ記録部27より高速検索用データを読み出す(S11)。続いて、解析部22dは、検証ポイントの指定がなされているか否かを判断し(S12)、指定がなされていなければ(S12をNo)、ステップS14に進む。一方、検証ポイントの指定がなされているときは(S12をYes)、高速検索データから開始データ位置情報を取得する(S13)。
続いて、解析部22dは、ユーザシステム動作記録部28より記録用データを取得し(S14)、解析部22dは、プログラム動作履歴情報(タスク情報、関数情報等を含む)を解析し(S15)、装置間制御データを解析し(S16)、検証ポイント情報を解析し(S17)、その他、データ解析を行う(S18)。その他のデータ解析には、プログラムソース情報の解析等が概念上含まれる。
次いで、表示データ生成部22aが解析部22dの解析結果に基づいて表示データを生成し(S19)、表示制御部22bが、ユーザによる操作部32の操作による選択に基づいて、チャート表示、リスト表示、マーカリスト表示、及びコマンド表示のいずれかの表示を行う(S20〜S26)。
即ち、表示制御部22bは、チャート表示が選択されているか判断し(S20)、チャート表示が選択されている場合(S20をYes)、チャート表示を行う(S21)。チャート表示が選択されていない場合(S20をNo)、続いてリスト表示が選択されているか判断し(S22)、リスト表示が選択されている場合(S22をYes)、リスト表示を行う(S23)。一方、リスト表示が選択されていない場合(S22をNo)、続いてマーカリスト表示が選択されているか判断し(S24)、マーカリスト表示が選択されている場合(S24をYes)、マーカリスト表示を行う(S25)。そして、マーカリスト表示が選択されていない場合(S24をNo)、コマンド表示を行う(S26)。
こうして、主制御部22cは、処理を終了するか否かを判断し(S27)、処理を終了しない場合(S27をNo)、ステップS11に戻り上記処理を繰り返す。一方、処理を終了する場合(S27をYes)、表示に関する一連の処理を終了する。
以下、各表示の具体例について説明する。
図8にはチャート表示の一例を示し説明する。同図に示されるように、チャート表示では、画面の最上部に時間軸が表示され、その下にプログラム動作履歴情報としてのタスク情報と関数情報が時間軸に対応付けられて表示される。この例では、タスク情報は、アイドル時間を経て、タスクA,タスクB,タスクCと順に実行したことを示している。関数情報としては、ファンクション1〜ファンクション5(Func_1〜Func_5)までの実行履歴が示されている。このプログラム動作履歴情報の下には、装置間制御データとしてのコマンド(Command1,Command2)が時間軸と対応付けられて表示される。そして、最下部には検証ポイント入力部23aの操作によりマーキングされた検証ポイント(マーカ(Marker)ともいう)が時間軸と対応付けられて表示される。従って、このチャート表示によれば、オペレーティングシステム情報やタスク情報や関数情報などのプログラム動作履歴情報と、コマンド履歴と、マーキングされた検証ポイントと、を同一時間軸上に示せるので、対応関係を把握することが可能となる。
図9にはリスト表示の一例を示し説明する。同図に示されるようにリスト表示では、検証ポイントの有無、番号(ID)、時刻、タスク情報(タスク番号)、関数情報、メッセージ、コマンド、及びコマンド値、が相互に対応付けられてリスト形式で表示される。つまり、検証ポイント、プログラム動作履歴情報(タスク情報、関数情報、メッセージ)、及び装置間制御データ(コマンド、コマンド値)の対応関係を把握することができる。
図10にはマーカリスト表示の一例を示し説明する。同図に示されるように、検証ポイント入力部23aとしてのスイッチが押下された時点のプログラム動作履歴情報(タスク情報、関数情報、メッセージなど)等をリスト形式で表示する。画面のクリックまたは画面上のボタン操作などで、チャート表示、リスト表示を該当検証ポイント付近の情報に更新することができる。
図11にはコマンド表示の一例を示し説明する。同図に示されるように、コマンド表示では、検証ポイントの有無と、コマンド(CMD)、時刻、相対時間、タスク情報、及びメッセージが対応付けられてリスト形式で表示される。装置間制御データであるコマンドを解析部22dで解析して、その結果をふまえて表示制御部22cが表示する。タスク情報などのプログラム動作履歴情報も同時に表示することができるので、対応関係を検証する上で有効である。
このように、本発明の第2実施形態によれば、主制御基板、演出制御基板、ドライバ基板を備えた遊技機を解析対象とする場合に、例えば演出制御基板におけるプログラムの動作履歴情報と検証ポイント情報と制御データ(コマンドなど)とが同一時間軸上で相関がわかるようにデータ統合されるので、検証者は液晶表示やランプ、ギミック等の挙動を目視等で確認しながら、気になるポイントで検証ポイントを入力するだけで、事後的に当該検証ポイントの前後のプログラムの挙動やコマンド等を中心に確認し、不具合の原因を追究することが可能となる。
以上が本発明の第1及び第2実施形態である。これら第1及び第2実施形態によれば次の効果が得られる。
第1に、動作解析装置1(20)は、プログラムの動作履歴情報を取得する動作履歴情報取得手段としてのプログラム動作履歴情報入力I/F4b(24b)と、検証ポイントを特定し検証ポイント情報を出力する検証ポイント特定手段としての検出部3(23)と、プログラムの動作履歴情報と検証ポイント情報とを同一時間軸上で統合し、記録用データを生成するデータ生成手段としての解析データ生成部5(25)を備える。そして、記録用データ基づいて検証ポイントに対応するプログラムの動作履歴情報を特定可能とする。従って、同一時間軸上でプログラムの動作履歴情報と不具合発生ポイントである検証ポイントとの対応関係を確認することができるので、解析対象機器の不具合を迅速に特定することができる。
第2に、動作解析装置1(20)は、複数の制御部間で制御データの授受を行う装置(ユーザシステム100や遊技機200など)を解析対象とするものであって、制御部(101a、202aなど)でのプログラムの動作履歴情報を取得する動作履歴情報取得手段としてのプログラム動作履歴情報入力I/F4b(24b)、制御データを取得する制御データ取得手段としての装置間制御データ入力I/F4c(24c)と、プログラムの動作履歴情報、及び制御データを、同一時間軸上で統合し、記録用データを生成するデータ生成手段としての解析データ生成部5(25)を備える。そして、記録用データに基づいて上記プログラムの動作履歴情報に対応する制御データを特定可能とする。従って、同一時間軸上でプログラムの動作履歴情報と制御データ(例えば、コマンドなど)との対応関係を確認することができるので、解析対象機器の不具合を迅速に特定できる。
第3に、動作解析装置1(20)は、複数の制御部間で制御データの授受を行う装置(ユーザシステム100や遊技機200など)を解析対象とするものであって、制御部(101a、202a)でのプログラムの動作履歴情報を取得する動作履歴情報取得手段としてのプログラム動作履歴情報入力I/F4b(24b)と、検証ポイントを特定し検証ポイント情報を出力する検証ポイント特定手段としての検出部3(23)、制御データを取得する制御データ取得手段としての装置間制御データ入力I/F4c(24c)と、プログラムの動作履歴情報、検証ポイント情報、及び制御データを、同一時間軸上で統合し、記録用データを生成するデータ生成手段としての解析データ生成部5(25)と、記録用データを記憶する記憶手段としてのユーザシステム動作記憶部8(28)と、を備える。そして、記録用データに基づいて検証ポイントに対応するプログラムの動作履歴情報及び制御データを特定可能とする。従って、同一時間軸上で、プログラムの動作履歴情報と制御データ(例えば、コマンド)と検証ポイントとの対応関係を確認することができるので、検証ポイントの前後から解析対象機器の不具合を迅速に特定できる。
ここで、記録用データを解析する解析手段としての解析部2d(22d)、解析手段の解析結果に基づいて表示を行うよう制御する表示制御手段としての表示制御部2b(22b)と、表示制御手段の制御に基づき表示を行う表示手段としての表示部11(31)と、を更に備えるようにしてもよい。これによれば、記録用データに基づいて、プログラムの動作履歴情報と制御データ(例えば、コマンド)と検証ポイントとの対応関係を図式化、一覧化するなどして可視化することができる。
表示制御手段としての表示制御部2b(22b)は、プログラムの動作履歴情報、検証ポイント情報、及び制御データのうちの少なくとも2つを同一時間軸上に載せて図式化し表示手段としての表示部11(31)に表示するよう制御してもよい。これによれば、例えば図8に示されるようにチャート表示をすることが可能となる。
表示制御手段としての表示制御部2b(22b)は、プログラムの動作履歴情報、検証ポイント情報、及び制御データのうちの少なくとも2つを一覧形式で対応付けて表示手段としての表示部11(31)に表示するよう制御してもよい。これによれば、例えば図9に示されるようにリスト表示をすることが可能となる。
表示制御手段としての表示制御部2b(22b)は、検証ポイント情報に対応する、プログラムの動作履歴情報及び制御データのみを、一覧形式で対応付けて表示手段としての表示部11(31)に表示するよう制御してもよい。これによれば、例えば図10に示されるようにマーカリスト表示をすることが可能となる。
検証ポイント特定手段としての検出部3(23)より検証ポイント情報が出力されたタイミングで、当該タイミングに対応するプログラムの動作履歴情報、及び制御データを取得し、高速検索用データを生成する高速検索用データ生成手段としての高速検索用データ生成部6(26)と、高速検索用データを記憶する高速検索用データ記憶手段としての高速検索用データ記憶部7(27)と、を更に有するようにしてもよい。これによれば、検証ポイント情報が出力されたタイミングで、高速検索用データを生成し、検証ポイントにおける情報のみを抜き出して記憶することができるので、図10に示されるようなマーカリスト表示を迅速に行うことが可能となる。
検証ポイント特定手段としての検出部3(23)は、検証ポイントを操作により特定する操作手段としての検証ポイント入力部3a(23a)、画像監視により検証ポイントを特定する画像監視手段としての画像監視部3b(23b)、及びセンサの出力により検証ポイントを特定する測定手段としての測定部3c(23c)、のいずれかであってよい。これによれば、検証中に不具合を認識したときにスイッチ操作によりポイントを記録することのほか、解析対象機器の表示などを画像認識することで検証ポイントを特定し、各種センサ出力に基づいて検証ポイントを特定することが可能となる。
第4に、動作解析プログラムは、複数の制御部間で制御データの授受を行う装置を解析対象とする動作解析装置で実行される動作解析プログラムであって、動作解析装置1(20)が、制御部でのプログラムの動作履歴情報を取得する動作履歴情報取得手段としてのプログラム動作履歴情報入力I/F4b(24b)と、検証ポイントを特定し検証ポイント情報を出力する検証ポイント特定手段としての検出部3(23)と、制御データを取得する制御データ取得手段としての装置間制御データ入力I/F4c(24c)と、プログラムの動作履歴情報、検証ポイント情報、及び制御データを同一時間軸上で統合し、記録用データを生成するデータ生成手段としての解析データ生成部5(25)として機能し、記録用データに基づいて検証ポイントに対応するプログラムの動作履歴情報及び制御データを特定可能としている。従って、同一時間軸上で、プログラムの動作履歴情報と制御データ(例えば、コマンド)と検証ポイントとの対応関係を確認することができるので、検証ポイントの前後から解析対象機器の不具合を迅速に特定できる。
第5に、動作解析方法は、複数の制御部間で制御データの授受を行う装置(ユーザシステム100や遊技機200など)を解析対象とする動作解析方法であって、動作解析装置1(20)が、制御部でのプログラムの動作履歴情報を取得し、検証ポイントを特定し検証ポイント情報を出力し、制御データを取得し、プログラムの動作履歴情報、検証ポイント情報、及び制御データを、同一時間軸上で統合し、記録用データを生成し、記録用データを記憶し、記録用データに基づいて検証ポイントに対応するプログラムの動作履歴情報及び制御データを特定可能としている。従って、同一時間軸上で、プログラムの動作履歴情報と制御データ(例えば、コマンド)と検証ポイントとの対応関係を確認することができるので、検証ポイントの前後から解析対象機器の不具合を迅速に特定できる。
以上、本発明の第1及び第2実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良、変更が可能である。
例えば、本装置の適用範囲は、パチンコ等の遊戯台にのみ適用可能なものではなく、現在の分散並列処理型システムに対する検証手段として有効と考えられる。例えば、複合機などの分散処理システムであれば、印刷データ処理、ユーザ操作部、印刷機械処理などの分散処理の検証に好適である。自動車、ロボット等のメカ制御であれば、複数の制御の並列処理や外部入力の応答処理の検証に好適である。
また、検証ポイント入力の手法、例えばマーキングの手法としては、手動スイッチでの入力のほか、ユーザシステムの検証時において不具合等の事象発生を検知したときのトリガ入力として機能するものであれば、その入力手段は人的な作業に依存するものに限定されない。たとえば、外部計測器などからのトリガ入力を用いることにより信号変化や電圧変化など測定値の状態変化を入力として利用することもできる。また、外部画像処理装置などにより、所謂画像認識技術などを用いると、人間が目視で判定している部分を自動化し、そのタイミングを入力することも可能である。
1…動作解析装置、2…制御部、2a…表示データ生成部、2b…表示制御部、2c…主制御部、2d…解析部、3…検出部、3a…検証ポイント入力部、3b…画像監視部、3c…測定部、4…入力インタフェース、4a…検証ポイント入力I/F、4b…プログラム動作履歴情報入力I/F、4c…装置間制御データ入力I/F、5…解析データ生成部、6…高速検索用データ生成部、7…高速検索用データ記憶部、8…ユーザシステム動作記憶部、9…プログラムソース情報記憶部、10…主記憶部、11…表示部、12…操作部、13…計時部、14…ケーブルハーネス、15…ケーブルハーネス。

Claims (11)

  1. 複数の制御部間で制御データの授受を行う装置を解析対象とする動作解析装置であって、
    上記制御部でのプログラムの動作履歴情報を取得する動作履歴情報取得手段と、
    上記制御部の動作が実行される過程での入力に基づいて、検証ポイントを特定し検証ポイント情報を出力する検証ポイント特定手段と、
    上記制御データを取得する制御データ取得手段と、
    上記プログラムの動作履歴情報、上記検証ポイント情報、及び上記制御データを、同一時間軸上で統合し、記録用データを生成するデータ生成手段と、
    上記記録用データを記憶する記憶手段と、を備え、
    上記記録用データに基づいて上記検証ポイントに対応するプログラムの動作履歴情報及び制御データを特定可能とした動作解析装置。
  2. 複数の制御部間で制御データの授受を行う装置を解析対象とする動作解析装置であって、
    上記制御部でのプログラムの動作履歴情報を取得する動作履歴情報取得手段と、
    検証ポイントを特定し検証ポイント情報を出力する検証ポイント特定手段と、
    上記制御データを取得する制御データ取得手段と、
    上記プログラムの動作履歴情報、上記検証ポイント情報、及び上記制御データを、同一時間軸上で統合し、記録用データを生成するデータ生成手段と、
    上記記録用データを記憶する記憶手段と、
    上記検証ポイント特定手段より検証ポイント情報が出力されたタイミングで、当該タイミングに対応するプログラムの動作履歴情報、及び制御データを取得し、高速検索用データを生成する高速検索用データ生成手段と、
    上記高速検索用データを記憶する高速検索用データ記憶手段と、
    を備え、
    上記記録用データに基づいて上記検証ポイントに対応するプログラムの動作履歴情報及び制御データを特定可能とした
    動作解析装置。
  3. 上記記録用データを解析する解析手段と、
    上記解析手段の解析結果に基づいて表示を行うよう制御する表示制御手段と、
    上記表示制御手段の制御に基づき表示を行う表示手段と、を更に備えた
    請求項1又は2に記載の動作解析装置。
  4. 上記表示制御手段は、
    上記プログラムの動作履歴情報、上記検証ポイント情報、及び上記制御データのうちの少なくとも2つを同一時間軸上に載せて図式化し上記表示手段に表示するよう制御する
    請求項に記載の動作解析装置。
  5. 上記表示制御手段は、
    上記プログラムの動作履歴情報、上記検証ポイント情報、及び上記制御データのうちの少なくとも2つを一覧形式で対応付けて上記表示手段に表示するよう制御する
    請求項に記載の動作解析装置。
  6. 上記表示制御手段は、
    上記検証ポイント情報に対応する、上記プログラムの動作履歴情報及び上記制御データのみを、一覧形式で対応付けて上記表示手段に表示するよう制御する
    請求項に記載の動作解析装置。
  7. 上記検証ポイント特定手段は、検証ポイントを操作により特定する操作手段、画像監視により検証ポイントを特定する画像監視手段、及びセンサの出力により検証ポイントを特定する測定手段、のいずれかである
    請求項1又は2に記載の動作解析装置。
  8. 複数の制御部間で制御データの授受を行う装置を解析対象とする動作解析装置で実行される動作検証プログラムであって、
    上記動作解析装置が、
    上記制御部でのプログラムの動作履歴情報を取得する動作履歴情報取得手段と、
    上記制御部の動作が実行される過程での入力に基づいて、検証ポイントを特定し検証ポイント情報を出力する検証ポイント特定手段と、
    上記制御データを取得する制御データ取得手段と、
    上記プログラムの動作履歴情報、上記検証ポイント情報、及び上記制御データを、同一時間軸上で統合し、記録用データを生成するデータ生成手段、として機能し、
    上記記録用データに基づいて上記検証ポイントに対応するプログラムの動作履歴情報及び制御データを特定可能とした
    動作解析プログラム。
  9. 複数の制御部間で制御データの授受を行う装置を解析対象とする動作解析装置で実行される動作検証プログラムであって、
    上記動作解析装置が、
    上記制御部でのプログラムの動作履歴情報を取得する動作履歴情報取得手段と、
    検証ポイントを特定し検証ポイント情報を出力する検証ポイント特定手段と、
    上記制御データを取得する制御データ取得手段と、
    上記プログラムの動作履歴情報、上記検証ポイント情報、及び上記制御データを、同一時間軸上で統合し、記録用データを生成するデータ生成手段と、
    上記検証ポイント特定手段より検証ポイント情報が出力されたタイミングで、当該タイミングに対応するプログラムの動作履歴情報、及び制御データを取得し、高速検索用データを生成する高速検索用データ生成手段、として機能し、
    上記記録用データに基づいて上記検証ポイントに対応するプログラムの動作履歴情報及び制御データを特定可能とした
    動作解析プログラム。
  10. 複数の制御部間で制御データの授受を行う装置を解析対象とする動作解析方法であって、
    動作解析装置が、
    上記制御部でのプログラムの動作履歴情報を取得し、
    上記制御部の動作が実行される過程での入力に基づいて、検証ポイントを特定し検証ポイント情報を出力し、
    上記制御データを取得し、
    上記プログラムの動作履歴情報、上記検証ポイント情報、及び上記制御データを、同一時間軸上で統合し、記録用データを生成し、
    上記記録用データを記憶し、
    上記記録用データに基づいて上記検証ポイントに対応するプログラムの動作履歴情報及び制御データを特定可能とした
    動作解析方法。
  11. 複数の制御部間で制御データの授受を行う装置を解析対象とする動作解析方法であって、
    動作解析装置が、
    上記制御部でのプログラムの動作履歴情報を取得し、
    検証ポイントを特定し検証ポイント情報を出力し、
    上記制御データを取得し、
    上記プログラムの動作履歴情報、上記検証ポイント情報、及び上記制御データを、同一時間軸上で統合し、記録用データを生成し、
    上記記録用データを記憶し、
    上記検証ポイント特定手段より検証ポイント情報が出力されたタイミングで、当該タイミングに対応するプログラムの動作履歴情報、及び制御データを取得し、高速検索用データを生成し、
    上記高速検索用データを記憶し、
    上記記録用データに基づいて上記検証ポイントに対応するプログラムの動作履歴情報及び制御データを特定可能とした
    動作解析方法。
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