JP2006219092A - 車両故障診断システム、車両故障診断方法、及び車両用故障診断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作者の操作内容と診断結果との因果関係を適切に把握して、正確な故障要因の究明を簡便に行えるようにする。
【解決手段】車載電子制御装置1との間で通信を行って車両の診断を行う車両用故障診断装置2のデータ記憶部13に、操作者からの操作指示の内容を示す操作指示情報と、この操作指示に応じて車載電子制御装置1に対して送信した診断コマンドと、この診断コマンドに応じて車載電子制御装置1から受信した診断結果情報とを対応付けて記録し、これら車両用故障診断装置2のデータ記憶部13に記録された操作指示情報、診断コマンド、診断結果情報のうちの任意の情報を再生できるようにする。
【選択図】図1
【解決手段】車載電子制御装置1との間で通信を行って車両の診断を行う車両用故障診断装置2のデータ記憶部13に、操作者からの操作指示の内容を示す操作指示情報と、この操作指示に応じて車載電子制御装置1に対して送信した診断コマンドと、この診断コマンドに応じて車載電子制御装置1から受信した診断結果情報とを対応付けて記録し、これら車両用故障診断装置2のデータ記憶部13に記録された操作指示情報、診断コマンド、診断結果情報のうちの任意の情報を再生できるようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両の故障診断を行う車両故障診断システム、車両故障診断方法、及び車両用故障診断装置に関する。
従来から、車両のエンジンや自動変速機等の各種車載機器の診断のために、これらの機器を電気的に制御する車載電子制御装置(ECU)との間で通信を行って、車両側のデータの取得、記録、表示を行う車両用故障診断装置が知られており、車両の販売店やサービス工場等で広く使用されている(例えば、特許文献1等参照。)。
この種の車両用故障診断装置は、車両の診断を行うにあたって車載電子制御装置との間で通信リンクを確立し、当該車両用故障診断装置に入力された操作者の操作指示に応じた診断コマンドを生成して車載電子制御装置に送信する。そして、診断コマンドに応じて車載電子制御装置で実施された診断の結果や、車載電子制御装置の記憶部に記憶されている自己診断の結果などを当該車載電子制御装置から受信して、所定の表示部に表示したり記録したりすることで、操作者が車両の情報を確認できるようにしている。
特開昭62−292033号公報
ところで、上述した特許文献1に記載された従来の車両用故障診断装置においては、被診断装置である車載電子制御装置から送られた診断結果情報のみを記録するという構成となっていた。そのため、従来の車両用故障診断装置においては、操作者によるいかなる操作内容若しくは診断要求や手順に応じて、車載電子制御装置からその診断結果情報が得られたのかといった因果関係を把握することができず、得られた診断結果情報を解析して故障要因を究明しようとしても、正確な故障要因の究明が困難となる場合が多かった。
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みて創案されたものであって、操作者の操作内容と診断結果との因果関係を適切に把握して、正確な故障要因の究明を簡便に行えるようにした車両故障診断システム、車両故障診断方法、及び車両用故障診断装置を提供することを目的としている。
本発明は、前記目的を達成するために、車載電子制御装置との間で通信を行って車両の故障診断を行う車両用故障診断装置の記録手段に、操作者からの操作指示の内容を示す操作指示情報と、この操作指示に応じて車載電子制御装置に対して送信した診断コマンドと、この診断コマンドに応じて車載電子制御装置から受信した診断結果情報とを対応付けて記録するようにした。また、この記録手段に記録された操作指示情報、診断コマンド、診断結果情報のうちの任意の情報を再生するようにした。
本発明によれば、車両用故障診断装置の記録手段に記録された情報から、操作者の操作指示の内容やこれに対応した診断コマンドと診断結果との因果関係を適切に把握することができ、正確な故障要因の究明を簡便に行うことが可能となる。
以下、本発明を適用した車両故障診断システムの具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明を適用した第1の実施形態の車両故障診断システムについて説明する。
まず、本発明を適用した第1の実施形態の車両故障診断システムについて説明する。
本実施形態の車両故障診断システムは、図1に示すように、車両に搭載された各種機器を制御する被診断装置としての車載電子制御装置1と、この車載電子制御装置1との間で通信を行って当該車両の故障診断を行う車両用故障診断装置2とを備える。
車載電子制御装置1には、図示しない各種スイッチ類や各種センサ類、制御対象となるアクチュエータ等が接続されている。車載電子制御装置1は、これらスイッチ類やセンサ類から入力される各種データに基づいて、車載機器が所望の動作をするように、アクチュエータを駆動制御する。また、車載電子制御装置1は自己診断機能を有しており、スイッチ類やセンサ類からの入力異常、アクチュエータの動作異常などを検出すると、その情報を自己診断の結果として内部の記憶部に記憶させる。また、車載電子制御装置1は、車両用故障診断装置2からの診断コマンドに応じた動作制御を行って、その結果をケーブル3を介して車両用故障診断装置2へと送信する機能を有している。
車両用故障診断装置2は、車両の診断を行うにあたって操作者が入力操作を行う複数のボタンやキー等の操作子からなる入力部11と、各種情報を表示する表示部12と、データを記憶するデータ記憶部13とを有する。このような車両用故障診断装置2は、車両に設けられた所定のコネクタにケーブル3を介して接続されることにより、車載電子制御装置1との間で通信リンクを確立させて各種データ等の授受を行う。
具体的には、車両用故障診断装置2は、図示しないメモリ等に記憶されている所定の診断アプリケーションプログラムを実行し、車載電子制御装置1との間で通信を行って、操作者による入力部11からの操作指示に応じた診断コマンドの送信、診断コマンドに応じて車載電子制御装置1から送信された診断結果情報の取得、表示部12への情報表示等、操作者による操作指示に対応した機能を実行する。
以上のような本実施形態の車両故障診断システムでは、例えば図2に示すような手順にしたがって車両の故障診断が行われる。
まず、ステップS1において、車両用故障診断装置2が、操作者からの入力部11を介した操作指示を受け付ける。具体的には、車両用故障診断装置2は、所定の診断アプリケーションプログラムを実行して例えば図3に示すような診断指示受付画面を表示部12に表示させる。この診断指示受付画面には、例えば、エンジン、自動変速機(AT)、ABS(Anti-lock Brake System)、エアバックといった車載電子制御装置1の制御対象であるシステムに対応するボタンや、作業サポート、アクティブテスト、自己診断結果表示、データモニタ、部品番号表示といった複数の機能に対応するボタン等からなるボタン群21が、タッチパネル形式の入力部11として設けられる。そして、車両用故障診断装置2は、かかるボタン群21を介して操作者からの操作指示を受け付ける。
続いて、車両用故障診断装置2は、ステップS2において、操作者からの操作指示の内容を示す操作指示情報をデータ記憶部13に記録し、ステップS3において、操作者からの操作指示に基づいて診断対象のシステムや実行する機能の選択を行い、車載電子制御装置1に対して送信する診断コマンドを生成する。そして、車両用故障診断装置2は、ステップS4において、生成した診断コマンドを車載電子制御装置1に対して送信するとともに、この診断コマンドをデータ記憶部13に記録する。
これに応じて、車載電子制御装置1は、ステップS5において、受信した診断コマンドに対応した処理を行い、診断結果を示す診断結果情報を車両用故障診断装置2に対して送信する。そして、車両用故障診断装置2が、次のステップS6において、車載電子制御装置1から受信した診断結果情報に基づいて、例えば図4に示すような診断結果表示画面を表示部12に表示させる。この診断結果表示画面には、例えば、受信した診断結果情報とこの診断結果情報を得るために用いた操作指示情報や診断コマンド等の情報とを対応付けて表示する結果表示領域22が設けられる。車両用故障診断装置2は、このような診断結果情報を含む情報を表示部12に表示させるとともに、当該診断結果情報を、操作指示情報や診断コマンドと対応付けてデータ記憶部13に記録する。
本実施形態の車両故障診断システムにおいては、以上のような手順にしたがって診断結果情報と操作指示情報や診断コマンドとを対応付けて車両用故障診断装置2のデータ記憶部13に記録しながら、車両の故障診断を行う。具体的には、車両用故障診断装置2の表示部12に表示される診断結果表示画面には、例えば図5に示すように、操作者OPによる操作指示の内容を示す操作指示情報[M]と、車両用故障診断装置2から車両30に搭載された車載電子制御装置1に対して送信した診断コマンド[S]と、車載電子制御装置1から受信した診断結果情報[R]とが、その発生日時とともに識別可能に表示される。また、車両用故障診断装置2の表示部12に表示されたこのような情報が、車両用故障診断装置2のデータ記憶部13に記録される。そして、これら車両用故障診断装置2のデータ記憶部13に記録された操作指示情報[M]、診断コマンド[S]、診断結果情報[R]のうちの任意の情報を、任意の組み合わせで当該車両用故障診断装置2における図示しない再生手段によって再生できるようにしている。
また、本実施形態の車両故障診断システムにおいては、車両用故障診断装置2におけるデータ記憶部13に記録する情報をファイル化することにより、他の車両用故障診断装置又はパーソナルコンピュータ等の情報処理装置に実装された所定の再生用アプリケーションプログラムによって再生させることもできる。
すなわち、本実施形態の車両故障診断システムにおいては、図6(a)に示すように、車両用故障診断装置2と車両30とを接続した状態で、当該車両30の故障診断を行う際に、操作指示情報と、診断コマンドと、診断結果情報とを、車両用故障診断装置2のデータ記憶部13に時系列に記録する。
続いて、図6(b)に示すように、故障診断操作の完了時又は操作者によってデータの記録が中断された時点で、車両用故障診断装置2のデータ記憶部13に記録された情報を、当該車両用故障診断装置2から任意に読み出し可能な1つの記録情報RECとしてファイル化する。
そして、図6(c)に示すように、ファイル化された記録情報RECを、車両用故障診断装置2、他の車両用故障診断装置2’、又は所定の再生用アプリケーションプログラムを実装したパーソナルコンピュータ等の情報処理装置35によって、任意の場所や時間で再生する。
このように、本実施形態の車両故障診断システムにおいては、操作指示情報と診断コマンドと診断結果情報との全てを任意の場所や時間で再生することで、操作者が車両用故障診断装置2を車両30に接続して実施した診断の状況を、必要に応じて再現することが可能となっている。したがって、例えば、車両用故障診断装置2でファイル化した記録情報RECを図示しないコールセンタ等に送信すれば、このコールセンタ等において、診断結果のより詳細な解析を行うことも可能となる。
以上詳細に説明したように、本実施形態の車両故障診断システムにおいては、車両用故障診断装置2に入力した操作者の操作指示の内容を示す操作指示情報と、この操作指示に応じて車両用故障診断装置2から車載電子制御装置1に対して送信された診断コマンドと、この診断コマンドに応じて車載電子制御装置1から車両用故障診断装置2に送信された診断結果情報とを、車両用故障診断装置2のデータ記憶部13に対応付けて記録し、データ記憶部13に記録されたこれら操作指示情報、診断コマンド、診断結果情報のうちの任意の情報を再生できるようにしている。
これにより、本実施形態の車両故障診断システムにおいては、操作指示情報や診断コマンドと診断結果情報との因果関係を適切に把握することができ、正確な故障要因の究明を簡便に行うことが可能となる。
また、車両用故障診断装置2は、操作指示情報と、診断コマンドと、診断結果情報とを時系列にデータ記憶部13に記録するようにしているので、これらの情報に基づいて、診断の手順によって特定可能な故障要因を類推することが可能となる。
さらに、車両用故障診断装置2は、これら操作指示情報と診断コマンドと診断結果情報とを、当該車両用故障診断装置2、他の車両用故障診断装置2’、又は所定の再生用アプリケーションプログラムを実装したパーソナルコンピュータ等の情報処理装置35によって再生可能な1つの記録情報RECとしてデータ記憶部13に記録することにより、これらの情報を任意の場所や時間で再生して解析することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を適用した第2の実施形態の車両故障診断システムについて説明する。
次に、本発明を適用した第2の実施形態の車両故障診断システムについて説明する。
本実施形態の車両故障診断システムは、車両用故障診断装置2のデータ記憶部13に記録された操作指示情報と、診断コマンドと、診断結果情報とのうちで、操作指示情報のみを抜き出して再生可能とした点に特徴を有するものである。なお、車載電子制御装置1や車両用故障診断装置2の基本構成や処理の概要は上述した第1の実施形態と同様であるので、以下、本実施形態に特徴的な部分についてのみ説明し、第1の実施形態と同様の部分については同一の符号を用いて、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の車両故障診断システムにおいて、車両用故障診断装置2は、図7に示すように、データ記憶部13に記録された操作指示情報[M]、診断コマンド[S]、診断結果情報[R]からなる記録情報RECのうち、操作指示情報[M]のみを抜き出して再生する機能を有している。すなわち、車両用故障診断装置2のデータ記憶部13には、操作指示情報[M]と、診断コマンド[S]と、診断結果情報[R]とがそれぞれの情報種別を識別するための識別情報と共に記憶されており、車両用故障診断装置2は、この識別情報に基づいて、記録情報RECのうちの操作指示情報[M]のみを抜き出して再生することが可能とされている。
本実施形態の車両故障診断システムにおいては、車両用故障診断装置2が、操作者による入力操作の代わりに、再生した操作指示情報[M]を入力部11に供給して、この再生した操作指示情報[M]に基づいて診断コマンド[S]を生成する。そして、車両用故障診断装置2は、この再生した操作指示情報[M]に基づいて生成した診断コマンド[S]を車載電子制御装置1に対して送信する。そして、車両用故障診断装置2は、送信した診断コマンド[S]に応じて車載電子制御装置1から送信された診断結果情報[R]を受信する。
このように、本実施形態の車両故障診断システムにおいては、過去にデータ記憶部13に記録された記録情報RECのうちの操作指示情報[M]のみを再生し、操作者による入力操作の代わりに、再生した操作指示情報[M]に基づいて診断コマンド[S]を生成し、この診断コマンド[S]を車載電子制御装置1に対して送信するようにしている。
これにより、本実施形態の車両故障診断システムにおいては、過去に行った診断と同一の手順に基づいた診断を、操作者による入力操作を要さずに自動的に実施することができる。したがって、この車両故障診断システムにおいては、操作者の負担を著しく低減することができる。勿論、この車両故障診断システムにおいては、操作指示情報[M]を再生した車両用故障診断装置2とは異なる他の車両用故障診断装置に対して、当該操作指示情報[M]を供給し、他の車両用故障診断装置において同様の診断を行うようにしてもよい。これにより、同一の手順に基づいた診断を複数の車両で自動的に実施することも可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明を適用した第3の実施形態の車両故障診断システムについて説明する。
次に、本発明を適用した第3の実施形態の車両故障診断システムについて説明する。
本実施形態の車両故障診断システムは、車両用故障診断装置2のデータ記憶部13に記録された操作指示情報と、診断コマンドと、診断結果情報とのうちで、診断コマンドや診断結果情報を抜き出して再生可能とした点に特徴を有するものである。なお、車載電子制御装置1や車両用故障診断装置2の基本構成や処理の概要は上述した第1,第2の実施形態と同様であるので、以下、本実施形態に特徴的な部分についてのみ説明し、第1,第2の実施形態と同様の部分については同一の符号を用いて、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の車両故障診断システムにおいて、車両用故障診断装置2は、図8に示すように、データ記憶部13に記録された操作指示情報[M]、診断コマンド[S]、診断結果情報[R]からなる記録情報RECのうち、診断コマンド[S]や診断結果情報[R]を抜き出して再生する機能を有している。すなわち、車両用故障診断装置2は、上述した第2の実施形態と同様に、データ記憶部13に記録された各種情報を識別するための識別情報に基づいて、記録情報RECのうちの診断コマンド[S]や診断結果情報[R]を抜き出して再生することが可能とされている。
本実施形態の車両故障診断システムにおいては、車両用故障診断装置2が、まず、データ記憶部13に記録された記録情報RECのうちの診断コマンド[S]のみを抜き出して再生し、この診断コマンド[S]を、送信部14から車載電子制御装置1に対して送信する。そして、この診断コマンド[S]応じて、車載電子制御装置1が、受信した診断コマンド[S]に対応した診断結果情報[R’]を、車両用故障診断装置2に対して送信する。
続いて、車両用故障診断装置2は、車載電子制御装置1から送信された診断結果情報[R’]を受診すると、データ記憶部13に既に記録されている記録情報RECの診断結果情報[R]を抜き出して再生し、新たに車載電子制御装置1から受信した診断結果情報[R’]と、既にデータ記憶部13に記録されている診断結果情報[R]とを、比較部15によって比較する。
本実施形態の車両故障診断システムでは、データ記憶部13に記録されている順序にしたがって、診断コマンド[S]を車載電子制御装置1に対して順次送信し、これに対応した診断結果情報[R’]と既にデータ記憶部13に記録されている診断結果情報[R]とを比較する、という動作を繰り返し行う。
このような本実施形態の車両故障診断システムにおいては、車両用故障診断装置2におけるデータ記憶部13に記録されている診断結果情報[R]が正常値であった場合には、この診断結果情報[R]と新たに車載電子制御装置1から受信した診断結果情報[R’]とを比較することにより、車両についての異常判定を自動的に行うことができる。すなわち、本実施形態の車両故障診断システムにおいては、車両の各部についての診断結果が正常であった場合の診断結果情報[R]をそれぞれデータ記憶部13に記録しておき、この診断結果情報[R]と新たに車載電子制御装置1から受信した診断結果情報[R’]とを比較することにより、当該車両についての異常箇所の検出を自動的に行うことができる。したがって、この車両故障診断システムにおいては、操作者の負担を著しく低減することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明を適用した第4の実施形態の車両故障診断システムについて説明する。
次に、本発明を適用した第4の実施形態の車両故障診断システムについて説明する。
本実施形態の車両故障診断システムは、車両の故障診断を行っている車両用故障診断装置2の状態を他の装置からリアルタイムでモニタできるように、車両用故障診断装置2が、操作指示情報と、診断コマンドと、診断結果情報とをデータ記憶部13に記録するとともに、これらの情報を他の装置に対して送信するようにした点に特徴を有するものである。なお、車載電子制御装置1や車両用故障診断装置2の基本構成や処理の概要は上述した第1,第2,第3の実施形態と同様であるので、以下、本実施形態に特徴的な部分についてのみ説明し、第1,第2,第3の実施形態と同様の部分については同一の符号を用いて、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の車両故障診断システムでは、図9に示すように、車両の故障診断を行っている車両用故障診断装置2が、所定の通信路を介して、他の車両用故障診断装置2’や所定の再生アプリケーションプログラムを実装したパーソナルコンピュータ等の情報処理装置35と接続された構成とされている。この車両故障診断システムにおいて、車両用故障診断装置2は、操作者OPによる操作指示情報[M]と、車両30に搭載された車載電子制御装置1に対して送信した診断コマンド[S]と、車載電子制御装置1から受信した診断結果情報[R]とをデータ記憶部13に記録するとともに、これらの情報を他の車両用故障診断装置2’や情報処理装置35に対しても逐一送信するようにしている。
これにより、本実施形態の車両故障診断システムにおいては、操作者OPが操作する車両用故障診断装置2の状態を、他の車両用故障診断装置2’や情報処理装置35を用いてリアルタイムでモニタすることができる。したがって、本実施形態の車両故障診断システムによれば、従来のように診断結果情報を車両用故障診断装置内部のみに保持するようにていたために、当該車両用故障診断装置を用いなければ記録した情報の再生を行うことができないといった問題を解消して、診断を行っている場所から離れた場所で迅速に診断結果を解析し、また故障診断の手順などを検証することが可能となる。
なお、以上説明した車両故障診断システムは本発明の一適用例であり、本発明が以上の例に限定されるものではなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば具体的なハードウェア構成などにおいて種々の変更が可能であることは勿論である。
1 車載電子制御装置
2,2’ 車両用故障診断装置
3 ケーブル
11 入力部
12 表示部
13 データ記憶部
14 送信部
15 比較部
30 車両
35 情報処理装置
OP 操作者
REC 記録情報
2,2’ 車両用故障診断装置
3 ケーブル
11 入力部
12 表示部
13 データ記憶部
14 送信部
15 比較部
30 車両
35 情報処理装置
OP 操作者
REC 記録情報
Claims (8)
- 車両の故障診断を行う車両故障診断システムにおいて、
前記車両に搭載された各種機器を制御する車載電子制御装置と、
前記車載電子制御装置との間で通信を行って前記車両の故障診断を行う車両用故障診断装置とを備え、
前記車両用故障診断装置が、操作者からの操作指示の内容を示す操作指示情報と、この操作指示に応じて前記車載電子制御装置に対して送信した診断コマンドと、この診断コマンドに応じて前記車載電子制御装置から受信した診断結果情報とを対応付けて記録手段に記録し、前記記録手段に記録された前記操作指示情報、前記診断コマンド、前記診断結果情報のうちの任意の情報を再生すること
を特徴とする車両故障診断システム。 - 前記車両用故障診断装置は、前記操作指示情報と、前記診断コマンドと、前記診断結果情報とを時系列に前記記録手段に記録すること
を特徴とする請求項1に記載の車両故障診断システム。 - 前記車両用故障診断装置は、前記操作指示情報と、前記診断コマンドと、前記診断結果情報とを、当該車両用故障診断装置、又は他の車両用故障診断装置、又は所定の再生用アプリケーションプログラムを実行する他の情報処理装置によって再生可能な記録情報として、前記記録手段に記録すること
を特徴とする請求項1又は2に記載の車両故障診断システム。 - 前記車両用故障診断装置は、前記記録手段に記録された前記操作指示情報、前記診断コマンド、前記診断結果情報のうち、前記操作指示情報のみを再生して、前記操作者による入力操作の代わりに、再生した操作指示情報に基づいて診断コマンドを生成し、この診断コマンドを前記車載電子制御装置に対して送信すること
を特徴とする請求項1に記載の車両故障診断システム。 - 前記車両用故障診断装置は、前記記録手段に記録された前記操作指示情報、前記診断コマンド、前記診断結果情報のうち、診断コマンドのみを再生して、再生した診断コマンドを前記車載電子制御装置に対して送信し、前記車載電子制御装置から受信した前記再生した診断コマンドに対応した診断結果情報と、既に前記記録手段に記録されている診断結果情報とを比較すること
を特徴とする請求項1に記載の車両故障診断システム。 - 前記車両用故障診断装置は、前記操作指示情報と、前記診断コマンドと、前記診断結果情報とを前記記録手段に記録するとともに、これらの情報を他の車両用故障診断装置、又は所定の再生用アプリケーションプログラムを実行する他の情報処理装置に対して送信すること
を特徴とする請求項1に記載の車両故障診断システム。 - 車両に搭載された各種機器を制御する車載電子制御装置と車両用故障診断装置との間で通信を行って前記車両の故障診断を行う車両故障診断方法において、
前記車両用故障診断装置の記録手段に、操作者からの操作指示の内容を示す操作指示情報と、この操作指示に応じて前記車載電子制御装置に対して送信した診断コマンドと、この診断コマンドに応じて前記車載電子制御装置から受信した診断結果情報とを対応付けて記録する工程と、
前記記録手段に記録された前記操作指示情報、前記診断コマンド、前記診断結果情報のうちの任意の情報を再生する工程とを有すること
を特徴とする車両故障診断方法。 - 車両に搭載された各種機器を制御する車載電子制御装置との間で通信を行って前記車両の故障診断を行う車両用故障診断装置において、
操作者からの操作指示の内容を示す操作指示情報と、この操作指示に応じて前記車載電子制御装置に対して送信した診断コマンドと、この診断コマンドに応じて前記車載電子制御装置から受信した診断結果情報とを対応付けて記録する記録手段と、
前記記録手段に記録された前記操作指示情報、前記診断コマンド、前記診断結果情報のうちの任意の情報を再生する再生手段とを備えること
を特徴とする車両用故障診断装置。
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