JP2002251295A - 情報処理装置、プログラムの障害対処方法、媒体、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、プログラムの障害対処方法、媒体、およびプログラム

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JP2002251295A
JP2002251295A JP2001381217A JP2001381217A JP2002251295A JP 2002251295 A JP2002251295 A JP 2002251295A JP 2001381217 A JP2001381217 A JP 2001381217A JP 2001381217 A JP2001381217 A JP 2001381217A JP 2002251295 A JP2002251295 A JP 2002251295A
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Tadahiro Uehara
忠弘 上原
Rieko Yamamoto
里枝子 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、プログラムの動作シーケンス
の記録に基づき、従来と比べてより的確で低コストなプ
ログラム障害対処技術を提供することである。 【解決手段】本発明は、情報処理装置(1)であり、自
身の動作に係るログ情報(13)を出力するプログラム
(11)を実行する制御部(2)と、障害を引き起こす
プログラムの動作シーケンスとその障害の原因または障
害の対処法とを含む障害情報を格納する障害情報格納部
(14)と、上記プログラム(11)が出力するログ情
報(13)を読み込み、ログ情報(13)が示すプログ
ラム(11)の動作シーケンスと障害情報に含まれる動
作シーケンスとを比較して、合致した障害情報を提示す
る障害情報検索部(12)とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プログラムの開発
時および運用時におけるプログラムの障害究明技術およ
び障害対処技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなプログラムの障害の原
因究明作業を支援する技術としては、例えば、特開平8-
36507号公報に記載の障害究明システムや特開平11-2241
88号公報に記載の流通ソフト障害事例提供方法がある。
【0003】特開平8-36507号公報に記載の障害究明シ
ステムは、プログラムが障害発生時に出力するエラーコ
ードをもとに障害情報を検索し、対処方法を提示する。
しかし、エラーコードのみでの障害情報検索では障害を
引き起こす直接的な原因しか究明できない。そのような
障害を引き起こす根本の原因を究明するためには、プロ
グラムの動作の履歴を分析する必要がある。
【0004】特開平11-224188号公報に記載の流通ソフ
ト障害事例提供方法では、コンポーネントを用いてプロ
グラムを開発する際に、利用されるコンポーネントの名
称や関数名をもとに障害事例が検索され、提供される。
しかしこの方法は利用されるコンポーネントにどんな障
害があるかを予め知るためのものである。このため、コ
ンポーネントを組み合わせた実際のシステムにおいて発
生した障害の原因を究明するには、提示された障害事例
からさらに絞り込みを行う必要がある。
【0005】また、従来から、プログラムの障害原因を
的確に絞り込むためにはプログラムの動作を記録してい
るログ情報を分析するのが常套手段であった。しかし、
一般にプログラムのログ情報は専門的かつ難解である。
したがって、従来からプログラムの開発者がログ情報を
分析して原因究明をしていた。このため、ログ情報分析
のコストが無視できなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来技
術の課題を解決するためになされたものである。本発明
の目的は、プログラムの動作シーケンスの記録に基づ
き、従来と比べてより的確で低コストなプログラムの障
害対処技術を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、以下の手段を採用した。
【0008】本発明は、情報処理装置(1)であり、自
身の動作に係るログ情報(13)を出力するプログラム
(11)を実行する制御部(2)と、障害を引き起こす
プログラムの動作シーケンスとその障害の原因または障
害の対処法を含む障害情報を格納する障害情報格納部
(14)と、上記ログ情報(13)が示すプログラム
(11)の動作シーケンスと障害情報に含まれる動作シ
ーケンスとを比較して、合致した障害情報を提示する障
害情報検索部(12)とを備えたものである。
【0009】また、本発明は、情報処理装置(1)であ
って、自身の動作に係るログ情報(13)を出力する機
能を有さないプログラム(11)に対して、そのプログ
ラムに変更を加えずに動作のログ情報を出力させるログ
情報出力部(15)と、障害を引き起こすプログラム
(11)の動作シーケンスとその障害の原因または障害
の対処法を含む障害情報を格納する障害情報格納部(1
4)と、上記ログ情報(13)が示すプログラム(1
1)の動作シーケンスと障害情報に含まれる動作シーケ
ンスとを比較して、合致した障害情報を提示する障害情
報検索部(12)とを備えたものでもよい。
【0010】好ましくは、障害情報格納部(14)は、
障害情報ごとに優先度を有し、上記障害情報検索部(1
2)は、その優先度順に障害情報を参照してもよい。
【0011】好ましくは、障害情報格納部(14)は、
障害情報ごとに優先度を有し、上記障害情報検索部(1
2)は、その優先度順に障害情報を提示してもよい。
【0012】好ましくは、上記情報処理装置(1)は、
提示された障害情報とプログラム(11)の実際の障害
とが合致したか否かをユーザに指定させる指定部(5、
6、7、16)と、その指定に基づき障害情報の優先度
を更新する障害情報評価部(16)とをさらに備えても
よい。
【0013】好ましくは、上記情報処理装置(1)は、
複数の実行部(2)を有する分散環境で動作するプログ
ラム(11A、11B)の複数のログ情報(13A、1
3B)を収集し、一つのログ情報(13)に編集するロ
グ情報収集部(17)をさらに備えてもよい。
【0014】また、本発明は、コンピュータが実行する
プログラムの障害対処方法であり、プログラムのログ情
報を読み込むステップと、障害を引き起こすプログラム
の動作シーケンスとその障害の原因または障害の対処法
を含む障害情報を参照する参照ステップ(S1、S2)
と、ログ情報が示すプログラムの動作シーケンスと障害
情報に含まれる動作シーケンスとを比較するステップ
(S3、S4)と、上記比較の結果が合致する障害情報
を提示する提示ステップ(S5)とからなるものでもよ
い。
【0015】好ましくは、上記プログラムの障害対処方
法は、自身の動作に係るログ情報を出力する機能を有さ
ないプログラムに対して、そのプログラムに変更を加え
ずに動作のログ情報を出力させるステップをさらに有し
てもよい。
【0016】好ましくは、上記障害情報は、当該障害情
報の優先度を示す情報を有しており、上記参照ステップ
では、その優先度順に障害情報が参照されるようにして
もよい。
【0017】好ましくは、上記障害情報は、当該障害情
報の優先度を示す情報を有しており、上記提示ステップ
(S5)では、その優先度順に障害情報が提示されるよ
うにしてもよい。
【0018】好ましくは、この障害対処方法は、提示さ
れた障害情報とプログラムの実際の障害とが合致したか
否かをユーザに指定させるステップ(S8)と、その指
定に基づき障害情報の優先度を更新するステップ(S
7,S10、S11)とをさらに有してもよい。
【0019】好ましくは、この障害対処方法は、複数の
実行部を備える分散環境で動作するプログラムの複数の
ログ情報を収集し、一つのログ情報に編集するステップ
をさらに有してもよい。
【0020】また、本発明は、コンピュータに、以上の
ような機能を実現させるプログラムであってもよい。ま
た、本発明は、そのようなプログラムをコンピュータが
読み取り可能な記録媒体に記録したものでもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
好適な実施の形態を説明する。
【0022】《第1実施形態》以下、図1から図5の図
面に基づいて本発明の第1実施形態を説明する。図1
は、本実施形態に係る情報処理装置1のシステム構成図
であり、図2は、この情報処理装置1のハードウェア構
成図であり、図3はこの情報処理装置1におけるログ情
報の例であり、図4は、この情報処理装置1が図1の障
害情報格納部14に保持する障害情報の例であり、図5
は、この情報処理装置1のCPU2で実行される障害情
報検索プログラムの処理を示すフローチャートである。
【0023】<概要>図1に本実施形態に係る情報処理
装置1のシステム構成図を示す。図1に示すように、こ
の情報処理装置1は、障害対処の対象となるプログラム
11(対象プログラムに相当)と、プログラム11の出
力するログ情報13の記録部と、プログラムの障害情報
を格納する障害情報格納部14と、ログ情報13および
障害情報格納部14から障害の原因と対処法を検索する
障害情報検索部12とからなっている。
【0024】プログラム11は、障害対処の対象であ
る。また、ログ情報13は、例えば、プログラム11の
動作が時系列で記録されたものである。また、障害情報
格納部14には、障害情報が格納される。この障害情報
は、例えば、障害を引き起こすプログラムの動作シーケ
ンスと、その動作シーケンスが実行されたときに障害が
発生する原因と、その障害が発生したときの対処法を含
んでいる。
【0025】また、障害情報検索部12は、ログ情報に
記録されているプログラムの動作シーケンスと、障害情
報中の障害を引き起こす動作シーケンスとを比較する。
そして、障害情報検索部12は、ログ情報の動作シーケ
ンスと合致する障害情報を提示する。これにより、その
障害の原因と対処法が提示される。
【0026】<ハードウェア構成>図2に、情報処理装
置1のハードウェア構成を示す。情報処理装置1は、プ
ログラムを実行するCPU2と、CPU2で実行される
プログラムや、CPU2で処理されるデータを記憶する
メモリ3と、プログラムやデータを記録するハードディ
スク4と、ユーザに情報を表示する表示装置5と、ユー
ザがデータを入力するためのキーボード6と、ユーザが
表示装置5上のメニューやアイコンを操作するためのポ
インティングデバイス7と、不図示のネットワークにア
クセスする通信インターフェース8とを備えている。
【0027】CPU2は、メモリ3に記憶されたプログ
ラム11等を実行し、情報処理装置1の機能を提供す
る。また、CPU2は、メモリ3に記憶された障害情報
検索プログラムを実行し、障害情報検索部12の機能を
提供する。
【0028】メモリ3は、CPU2で実行されるプログ
ラムやCPU2で処理されるデータを記憶する。
【0029】ハードディスク4は、CPU2で実行され
るプログラム11、障害情報解析プログラム、CPU2
によって処理されるログ情報13、および障害情報を記
録する。この障害情報を記録するハードディスク4が障
害情報格納部14の機能を提供する。
【0030】表示装置5は、CPU2が処理したログ情
報13や障害情報、キーボード6等から入力された情
報、メニューやアイコン等を表示する。表示装置5は、
例えば、CRT、液晶ディスプレイ等である。
【0031】キーボード6は、文字データを入力するた
めに使用される。
【0032】ポインティングデバイス7は、メニューや
アイコンを操作するために使用される。ポインティング
デバイス7は、例えば、マウス、ジョイスティック、タ
ッチパネル等である。
【0033】通信インターフェース8は、CPU2から
の指令によりデータをネットワーク12に送出し、また
はネットワーク12からデータを受信する。
【0034】<ログ情報>図3はオブジェクト指向のプ
ログラム11の動作を記録したログ情報の例である。こ
のログ情報において、各行の1項目めは、呼び出された
関数が動作した日付、2項目めは動作した時間を示す。
また、3項目めは呼び出された関数のクラス名、4項目
めは呼び出し対象のオブジェクトのID、5項目めは呼び
出された関数の名前である。ここで、クラスとは、デー
タと関数からなる抽象的な型である。また、オブジェク
トとは、クラスを実体化したものをいう。クラスあるい
はオブジェクトの概念は、オブジェクト指向のプログラ
ミング技術において広く知られている。5項目めに示し
た関数名の後の括弧内は、関数呼び出し時に渡された引
数の値である。
【0035】また、このログ情報において、”entere
d”,”returning”はそれぞれ関数の呼び出しと復帰を
表している。さらに、”returning”後の括弧内は復帰
値である。
【0036】したがって、図3のログ情報から、特定の
関数、例えば、クラスaa.bb.TestClassBで定義されてい
る関数setAは、オブジェクトIDが0002のオブジェクト
を処理対象として、2000年9月30日12時00分0
0.001秒において引数0を渡されて起動されたこと
が分かる。また、この関数setAは、同日12時00分0
0.002秒において復帰値trueで呼び出元の関数であ
るクラスaa.bb.TestClassAで定義された関数methodに復
帰していることが分かる。
【0037】また、その後、同日12時00分00.0
03秒において関数setBが引数1で起動され、同日12
時00分00.004秒において復帰値trueで復帰して
いることが分かる。
【0038】<障害情報>図4は障害情報の例である。
障害情報は障害を引き起こすプログラムの動作シーケン
ス、障害の原因およびその対処法からなる。図4の各行
が一組の動作シーケンス、障害の原因およびその対処法
を示している。ただし、図4では、説明の便宜のため、
各行の先頭に項目を示す番号を付した。
【0039】動作シーケンスは、呼び出される関数が定
義されたクラス名、その関数の処理対象のオブジェクト
ID、関数名、引数の値からなる、そのような組を一連の
リストとして持つ。動作シーケンスを示すリスト中の文
字“*”は、任意の関数の呼び出しを示す。
【0040】例えば、項目1の動作シーケンス中の
“*”により、第1行目の関数setAと第3行目の関数ca
lcの呼び出しの間に他の関数の呼び出しが入る可能性が
あることを示している。
【0041】また項目1の1行目と3行目のオブジェク
トIDは、”x”である。これは、第1行目の関数setAと
第3行目の関数calcが同じオブジェクトに対して呼び出
されることを示している。
【0042】障害情報は、障害の発生し得る動作シーケ
ンスを列挙したものである。さらに、図4に示すよう
に、障害情報は、各動作シーケンスに対し、障害の原因
および対処法を示している。例えば、項目1では、setA
の引数に0を設定した後、calcを呼んだことが障害の原
因とされる。また、その対処法として、setAの引数を0
以外の値にすることが示されている。
【0043】<作用と効果>図5に、情報処理装置1の
CPU2が実行する障害情報検索プログラムの処理を示
す。このプログラムは、図1に示すプログラム11に障
害が発生したときに起動され、その障害発生時の動作シ
ーケンスを示すログ情報を引き渡される。
【0044】この処理では、まず、CPU2は、障害情
報格納部14から障害情報、すなわち、動作シーケン
ス、原因、対処法の組を1つ取得する(S1)。次に、
CPU2は、その障害情報から動作シーケンスを取得す
る(S2)。
【0045】次に、CPU2は、ログ情報の動作シーケ
ンスと障害情報の動作シーケンスを比較する(S3)。
そして、CPU2は、これらの動作シーケンスが合致し
たか否かを判定する(S4)。それらが合致した場合、
CPU2は、障害情報を表示する(S5)。これによ
り、表示部5に、その動作シーケンス、原因および対処
法が表示される。その後、CPU2は、制御をS6の判
定に進める。まだ他に、障害の原因が残っている可能性
があるからである。
【0046】一方、S4の判定で、ログ情報の動作シー
ケンスと障害情報の動作シーケンスとが合致しない場合
も、CPU2は、制御をS6の判定に進める。障害の原
因が未検出だからである。
【0047】S6において、CPU2は、障害情報格納
部14にまだ、障害情報があるか否かを判定する(S
6)。障害情報格納部14にまだ、障害情報がある場
合、CPU2は、制御をS1に戻す。一方、障害情報格
納部14にもはや障害情報がない場合、CPU2は、処
理を終了する。
【0048】以上述べたように、本実施形態の情報処理
装置1では、プログラムを実行して障害が発生した場合
に、ログ情報の動作シーケンスと障害情報格納部14に
格納された動作シーケンスとが比較され、障害の原因お
よびその対処法が表示される。したがって、ユーザは、
そのプログラムの障害の原因と対処法を容易に得ること
ができる。
【0049】<変形例>上記実施例では、障害情報格納
部14には、障害の原因と対処法が保持され、障害発生
時に表示された。しかし、本発明の実施はこのような手
順には限定されない。
【0050】例えば、障害の原因または障害の対処法の
いずれかを障害情報格納部14に保持してもよい。生涯
の原因が分かれば、対処法まで示されなくても、ユーザ
が対処するようなシステムもあるからである。また、対
処法が分かれば、生涯の原因まで示す必要のないシステ
ムもあるからである。
【0051】《第2実施形態》図6および図7に基づい
て、本発明の第2実施形態を説明する。図6は、第2実
施形態に係る情報処理装置1のシステム構成図であり、
図7は、図6に示したログ情報出力部15の例を示す図
である。
【0052】上記第1実施形態では、実行されるプログ
ラム11自身がログ情報13を出力させた。そして、障
害発生時にそのログ情報13を解析することにより、障
害の原因と対処法が表示された。本実施形態の情報処理
装置1では、プログラム11がログ情報13を出力させ
ない場合に、プログラム11に改造を加えることなく、
プログラム11の実行を監視し、そのログ情報13を作
成する処理の例を示す。
【0053】他の構成および作用については第1実施形
態と同一である。そこで、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明を省略する。また、必要に
応じて図1から図5の図面を参照する。
【0054】<システム構成>図6は、第2実施形態に
おける情報処理装置1のシステム構成図である。この情
報処理装置1では、プログラム11自身がログ情報13
を出力しないこと、およびログ情報出力部15が追加さ
れた点で第1実施形態の場合と相違する。
【0055】ログ情報出力部15は、プログラム11の
実行による処理を監視している。そして、プログラム1
1によってログ情報13に記録されるべき動作シーケン
スが実行されると、ログ情報出力部15は、その動作シ
ーケンスをログ情報13に記録する。そして、プログラ
ム11に障害が発生した場合、第1実施形態と同様の手
順により、障害の原因と対処法が検索される。
【0056】<作用と効果>図7は、図6に示したログ
情報出力部15の例である。この例では、プログラム1
1がJava(Javaは米国 Sun Microsystems, Inc.の商
標)で記述されている場合に、Javaのオーバーライド機
能を利用し、プログラム11の動作が監視される。
【0057】オーバーライドとは、Javaの特定のクラス
において、そのクラスに対するスーパークラスに定義さ
れているメソッドと同一シグネチャのメソッドが定義さ
れている場合、スーパークラスにおいて定義されている
当該メソッドが、そのサブクラスのメソッドに置き換え
られる機能をいう。
【0058】ここで、シグネチャが同一のメソッドと
は、メソッドの名称、引数の並びおよび戻り値の型が同
一であるメソッドをいう。また、スーパークラスとは、
一般にオブジェクト指向言語におけるクラスの階層構造
において、特定のクラスの親(1つ上の階層)のクラス
をいう。また、この特定のクラスをスーパークラスのサ
ブクラスともいう。(例えば、Joseph O’Neil 著、ト
ップスタジオ訳、「独習Java (Teach yourself Java)」
株式会社翔泳社発行を参照)。
【0059】図7では、スーパークラスaa.bb.TestClas
sBに対して、aa.bb.TestClass.TestClassBWrapperとい
うサブクラスが定義されている。そして、そのサブクラ
スの中で、メソッドsetAが定義されている。
【0060】このメソッドsetAは、スーパークラスで定
義されているメソッドsetA(これは、super.setAで指定
される。これが図6のプログラム11に該当する)を呼
び出すメソッドである。ただし、図7で定義されたメソ
ッドsetAは、super.setAの実行前に、メソッド#profile
r.beforeを実行し、super.setAの実行後に、メソッド#p
rofiler.afterを実行する。
【0061】メソッド#profiler.beforeは、メソッドse
tAが実行されたこと、および、setAの引数をログ情報1
3に出力する。また、メソッド#profiler.afterは、メ
ソッドsetAが実行されたこと、および、setAの戻り値を
ログ情報13に出力する。
【0062】メソッドsetAは、super.setAにオーバーラ
イドする。したがって、スーパークラスのメソッドsetA
に代えて、図7に示したsetAが実行される。この結果、
スーパークラスのsetAを変更することなく、setAの実行
状況がログ情報13に出力されることになる。他のメソ
ッド、例えば、setBについても同様に実行状況を監視す
ることができる。
【0063】以上述べたように、本実施形態の情報処理
装置1によれば、プログラム11であるスーパークラス
のメソッドを改造することなく、その動作シーケンスを
監視する。そして、そのメソッドが呼び出されると、そ
の呼び出しがあったこと、呼び出されたときの引数の
値、および呼び出し後の戻り値がログ情報13に出力さ
れる。
【0064】このため、このようなメソッドを含むクラ
スやオブジェクトを含むプログラムを実行して障害が発
生した場合、第1実施形態の情報処理装置1における場
合と同様の手順で、ログ情報13を解析することができ
る。そして、障害を解析されるプログラムに直接変更を
加えることなく、障害の原因および生涯の対処法を得る
ことができる。
【0065】《第3実施形態》図8から図11に基づい
て、本発明の第3実施形態を説明する。図8は、第3実
施形態における情報処理装置1のシステム構成図であ
り、図9は、優先度を追加した障害情報の例であり、図
10は、第3実施形態における障害情報検索プログラム
の処理を示すフローチャートであり、図11は、障害情
報評価処理を示すフローチャートである。
【0066】上記第1実施形態では、実行されるプログ
ラム11自身がログ情報13を出力させる。そして、障
害発生時にそのログ情報13と予め保持した障害情報と
を比較することにより、情報処理装置1が障害の原因と
対処法を表示した。
【0067】本実施形態の情報処理装置1では、さら
に、その障害情報に優先度を付与しておき、その優先度
にしたがい、その障害情報を参照し、ログ情報13と比
較する処理の例を示す。また、本実施形態では、このよ
うにして優先度順に参照された障害情報が有効であった
か有効でなかったかに基づいて、評価がなされ、優先度
が再設定される。
【0068】他の構成および作用については第1実施形
態と同一である。そこで、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明を省略する。また、必要に
応じて図1から図5の図面を参照する。
【0069】<システム構成>図8は、本実施形態にお
ける情報処理装置1のシステム構成図である。本実施形
態の情報処理装置1は、障害情報評価部16が追加され
ている点で、第1実施形態における場合(図1)と相違
する。
【0070】本実施形態では、障害情報格納部14に格
納された障害情報には優先度が付加されている。また、
障害発生に際しては、障害情報検索部12は、この優先
度順に障害情報を検索する。そして、障害情報検索部1
2は、ログ情報13の動作シーケンスと優先度順に検索
された障害情報の動作シーケンスとを比較し、障害の原
因および対処法を提示する。
【0071】本実施形態では、そのようにして提示され
た対処法により、障害が解消したか否かにより、障害情
報の優先度が改めて評価される。障害情報評価部16
は、そのような障害情報評価のためのユーザインターフ
ェースを提供する。
【0072】ユーザは、障害情報評価部16に、障害情
報が有効であったか否かを設定する。障害情報評価部1
6は、その設定結果に基づき、障害情報の優先度を改め
て設定する。
【0073】<データ構成>図9は、優先度を追加した
障害情報の例である。この障害情報では、第1実施形態
で示した図4の障害情報と比較して、優先度が追加され
ている。優先度とは、障害を特定するための動作シーケ
ンス選択の優先度である。優先度は、1から10の値が
使用される。優先度10が最も優先度が高く、優先度1
が最も優先度が低い。
【0074】このような優先度を設けるのは、1つの障
害発生時のログ情報に対して、複数の動作シーケンスが
合致する場合あり、そのような場合にどのログ情報の優
先するかを設定しておくためである。
【0075】本実施形態の情報処理装置1は、まず、優
先度10の障害情報を読み出し、ログ情報13と比較す
る。優先度10の障害情報のすべてについて、ログ情報
13との動作シーケンスの比較が終了すると、次に、優
先度9の障害情報に対して、ログ情報13と比較する。
以下、同様に、優先度順にログ情報13と障害情報との
動作シーケンスが比較される。
【0076】図9では、項目1および項目2の障害情報
に対して、ともに優先度5が指定されている。このよう
に、優先度が同一の障害情報については、項目の若い順
にログ情報13と比較される。
【0077】このようにして、優先度の順にすべての障
害情報とログ情報13との比較が終了すると、ログ情報
13と動作シーケンスが一致する障害情報が表示され
る。これにより、優先度順に、障害情報が表示される。
【0078】また、本実施形態では、優先度順に表示さ
れる障害情報に対して、ユーザの評価が入力される。す
なわち、障害情報として表示された原因と対処法が正し
かったか否かがユーザから入力される。障害情報が正し
かった場合、情報処理装置1は、その障害情報の優先度
を上げる。一方、障害情報が正しくなかった場合、情報
処理装置1は、その障害情報の優先度を下げる。
【0079】<作用と効果>図10に、第3実施形態に
おける障害情報検索処理を示す。この処理では、情報処
理装置1のCPU2は、障害情報格納部14から優先度
の高い順に障害情報を一つ取得する(S1A)。
【0080】S2からS5の処理は、第1実施形態にお
ける図5と同様であるので、その説明を省略する。CP
U2は、障害情報を表示した後(S5)、障害情報の評
価をユーザに入力にさせる(S8)。評価とは、障害情
報の示した原因と対処法による対処結果が有効であった
か否かの評価をいう。
【0081】障害情報が有効であった場合、その障害情
報の障害情報格納部14におけるアドレスと障害情報が
有効であったこととをメモリ3の評価結果テーブルに記
憶する(S11)。次に、CPU2は、S7の処理に制
御を進める。
【0082】一方、有効でなかった場合、その障害情報
の障害情報格納部14におけるアドレスと障害情報が有
効でなかったこととをメモリ3の評価結果テーブルに記
憶する(S10)。次に、CPU2は、まだ障害情報が
障害情報格納部14にあるか否かを判定する(S6)。
【0083】まだ、障害情報がある場合には、CPU2
は、制御をS1Aに戻す。障害情報がもはや障害情報格
納部14に残っていない場合には、CPU2は、障害情
報評価処理を実行する(S7)。
【0084】図11に障害情報評価処理の詳細を示す。
この処理では、CPU2は、メモリ3の評価結果テーブ
ルの先頭から順に評価結果を判定する(S70)。障害
情報が有効でなかった場合(S71で“いいえ”の場
合)、CPU2は、その障害情報の優先度を1段階低下
させる(S72)。ただし、現在の優先度が1の場合に
は、CPU2は、優先度を変化させない。
【0085】一方、障害情報が有効であった場合(S7
1で“はい”の場合)、CPU2はその、障害情報の優
先度1段階上昇させる(S73)。ただし、現在の優先
度が10の場合、CPU2は、優先度を変化させない。
【0086】次に、CPU2は、次の障害情報の評価結
果テーブルに次の評価結果が残っているか否かを判定す
る(S74)。まだ、他に障害情報の評価結果がある場
合、CPU2は、制御をS70に戻す。障害情報のすべ
ての評価結果を処理した場合(S74で“いいえ”の場
合)、CPU2は、処理を終了する。
【0087】以上述べたように、本実施形態の情報処理
装置1では、障害情報に優先度を付して障害発生時のロ
グ情報13と比較する。このため、この情報処理装置1
は、より的確な障害情報を早期に表示することができ
る。
【0088】また、この情報処理装置1は、実際の障害
に対する障害情報の適用結果に基づき、優先度を再評価
し、更新する。したがって、障害に対する対処経験を蓄
積し、より適切な優先度を設定することができる。
【0089】<変形例>上記実施形態では、第1実施形
態と同様に、自身のログ情報を出力するプログラムの障
害を解析する場合について、障害情報の優先度を付与す
る例を示した。しかし、本発明の実施は、このような構
成には限定されない。
【0090】例えば、第2実施形態で示したように、プ
ログラム11自身がログ情報13を出力せず、ログ情報
出力部15が、プログラム11の実行を監視する場合に
おいても、本発明の実施は可能である。
【0091】すなわち、ログ情報出力部15の出力した
ログ情報13と障害情報格納部14との比較の際に、障
害情報に付された優先度順に障害情報を参照するように
してもよい。
【0092】上記実施形態では、優先度として1〜10
の数値を使用した。しかし、本発明の実施は、このよう
な構成や手順には限定されない。すなわち、優先度とし
て1未満の数値を使用してもよく、また、10より大き
い数字を使用してもよい。
【0093】《第4実施形態》図12から図16に基づ
いて、本発明の第4実施形態を説明する。図12は、第
4実施形態に係る情報処理システムのシステム構成図で
あり、図13は、分散環境上でのプログラムの例であ
り、図14は、図13に示したプログラムAのログ情報
13Aの例であり、図15は、図13に示したプログラ
ムBのログ情報13Bの例であり、図16は、図14お
よび図15に示した2つのログ情報から集約されたログ
情報13の例である。
【0094】上記第1実施形態から第3実施形態では、
実行されるプログラム11が単一の情報処理装置1で実
行される例を示した。本実施形態では、プログラムがプ
ログラム11A、11B等から構成され、これらが、複
数の情報処理装置1A、1B等からなる分散環境で実行
される例を示す。
【0095】他の構成および作用については第1実施形
態と同一である。そこで、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明を省略する。また、必要に
応じて図1から図11の図面を参照する。
【0096】<システム構成>図12は、本実施形態に
おける情報処理システムのシステム構成図である。この
情報処理システムは、情報処理装置1A、1Bおよび1
Cから構成される。情報処理装置1Aは、プログラムA
を実行し、ログ情報13Aを出力する。情報処理装置1
Bは、プログラムBを実行し、ログ情報13Bを出力す
る。
【0097】情報処理装置1Cは、ログ情報収集部1
7、障害情報検索部12、障害情報格納部14および障
害情報評価部16を有している。ログ情報収集部17以
外の構成については、第1実施形態から第3実施形態で
説明したものと同様であるので、その説明を省略する。
【0098】ログ情報収集部17は、情報処理装置1A
および情報処理装置1Bで作成されたログ情報13Aお
よび13Bを集約して単一のログ情報13を作成する。
障害情報検索部12は、集約されたログ情報13と障害
情報格納部14に格納された障害情報を比較し、障害の
原因および対処法を表示する。
【0099】図13は、図12に示したような分散環境
で実行されるプログラムの例である。情報処理装置1A
で実行されるプログラムAは、クラスaa.bb.TestClassA
をインスタンス化したオブジェクト(以下aa.bb.TestCl
assAのインスタンスという。他のインスタンスも同様で
ある)とクラスaa.bb.TestClassBRemoteのインスタンス
を有している。
【0100】プログラムA上のaa.bb.TestClassAのイン
スタンスは、aa.bb.TestClassBRemoteのインスタンスを
介して、プログラムB上のaa.bb.TestClassBのインスタ
ンスと通信する。
【0101】<ログ情報の例>図14および図15は、
プログラムAおよびプログラムBのそれぞれが出力する
ログ情報13Aおよび13Bの例である。例えば図14
に示したプログラムAのログ情報13Aの行20におい
て、2000年9月30日12時00分00.001秒
に、aa.bb.TestClassBRemoteのメソッドsetA(0)が呼び
出されている。
【0102】このとき、図15に示したプログラムBの
ログ情報13Bの行21において、aa.bb.TestClassBの
メソッドsetA(0)が呼び出されている。このようにし
て、プログラムAとプログラムBは情報処理装置1Aと
情報処理装置1Bからなる分散環境で実行される。
【0103】<作用と効果>図16は、プログラムAお
よびプログラムBのログ情報から集約されたログ情報1
3である。情報処理装置1Cのログ情報収集部17は、
ネットワークを介して情報処理装置1Aおよび情報処理
装置1Bのログ情報にアクセスし、ログ情報を集約す
る。ログ情報収集部17は、リモートのログ情報へアク
セスするため、例えば、TCP/IPのアプリケーショ
ン層のプロトコルとして著名なftpを利用すればよ
い。
【0104】ログ情報収集部17は、収集したログ情報
を日付(Date)および時刻(Time)の順に合成
する。障害情報検索部12は、集約されたログ情報と障
害情報格納部14に格納された障害情報を比較し、障害
の原因と対処法を表示する。その手順は、第1実施形態
から第3実施形態に説明したものと同様である。
【0105】以上述べたように、本実施形態の情報処理
システムは、分散環境で実行されるプログラムA、B等
が出力するログ情報を集約することにより、第1実施形
態から第3実施形態で説明したものと同様の手順で障害
の原因と対処法を検索することができる。
【0106】<変形例>上記実施形態では、第1実施形
態と同様に、自身のログ情報を出力するプログラムの障
害を解析する場合について、分散環境で出力されたログ
情報を集約する例を示した。しかし、本発明の実施は、
このような構成には限定されない。
【0107】例えば、第2実施形態で示したように、プ
ログラムA、B等がログ情報13A、13B等を出力せ
ず、図6に示したログ情報出力部15がプログラムA、
B等の実行を監視する場合においても、本発明の実施は
可能である。すなわち、図12に示した情報処理装置1
A、1Bの各々においてログ情報出力部15を実行すれ
ばよい。
【0108】上記実施形態では、分散環境においてリモ
ートに保持されたログ情報にアクセスするため、ログ情
報収集部17は、ftpを使用した。しかし、本発明の
実施は、このような手順には限定されない。例えば、例
えば、リモートディスクを共有する機能、例えば、un
ixシステムにおけるNFS(Network File System)
や米国Microsoft社のOSであるWindowsにおい
て提供されるリモートディスクの共有機能を使用しても
よい。
【0109】《コンピュータ読み取り可能な記録媒体》
上記実施の形態における情報処理装置1において実行さ
れる障害情報検索プログラムをコンピュータ読み取り可
能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピ
ュータに、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実
行させることにより、上記実施の形態に示した情報処理
装置1として機能させることができる。
【0110】ここで、コンピュータ読み取り可能な記録
媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気
的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積
し、コンピュータから読み取ることができる記録媒体を
いう。このような記録媒体のうちコンピュータから取り
外し可能なものとしては、例えばフロッピー(登録商
標)ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DV
D、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
【0111】また、コンピュータに固定された記録媒体
としてハードディスクやROM(リードオンリーメモ
リ)等がある。
【0112】《搬送波に具現化されたデータ通信信号》
また、上記プログラムをコンピュータのハードディスク
やメモリに格納し、通信媒体を通じて他のコンピュータ
に配布することができる。この場合、プログラムは、搬
送波によって具現化されたデータ通信信号として、通信
媒体を伝送される。そして、その配布を受けたコンピュ
ータを上記実施の形態の情報処理装置1として機能させ
ることができる。
【0113】ここで通信媒体としては、有線通信媒体、
例えば、同軸ケーブルおよびツイストペアケーブルを含
む金属ケーブル類、光通信ケーブル等、または、無線通
信媒体例えば、衛星通信、地上波無線通信等のいずれで
もよい。
【0114】また、搬送波は、データ通信信号を変調す
るための電磁波または光である。ただし、搬送波は、直
流信号でもよい。この場合、データ通信信号は、搬送波
がないベースバンド波形になる。したがって、搬送波に
具現化されたデータ通信信号は、変調されたブロードバ
ンド信号と変調されていないベースバンド信号(電圧0
の直流信号を搬送波とした場合に相当)のいずれでもよ
い。
【0115】《その他》さらに、本実施の形態は以下の
発明を開示する。
【0116】(付記1) 自身の動作に係るログ情報を
出力するプログラムを実行する制御部と、障害を引き起
こすプログラムの動作シーケンスとその障害の原因また
は障害の対処法とを含む障害情報を格納する障害情報格
納部と、前記ログ情報が示すプログラムの動作シーケン
スと障害情報に含まれる動作シーケンスとを比較して、
合致した障害情報を提示する障害情報検索部とを備えた
情報処理装置。(1) (付記2) 自身の動作に係るログ情報を出力する機能
を有さないプログラムに対して、そのプログラムに変更
を加えずに動作のログ情報を出力させるログ情報出力部
と、障害を引き起こすプログラムの動作シーケンスとそ
の障害の原因または障害の対処法とを含む障害情報を格
納する障害情報格納部と、前記ログ情報が示すプログラ
ムの動作シーケンスと障害情報に含まれる動作シーケン
スとを比較して、合致した障害情報を提示する障害情報
検索部とを備えた情報処理装置。(2) (付記3) 障害情報格納部は、障害情報ごとに優先度
を有し、前記障害情報検索部は、その優先度順に障害情
報を参照する、付記1記載の情報処理装置。
【0117】(付記4) 障害情報格納部は、障害情報
ごとに優先度を有し、前記障害情報検索部は、その優先
度順に障害情報を提示する、付記1記載の情報処理装
置。(3) (付記5) 提示された障害情報とプログラムの実際の
障害とが合致したか否かをユーザに指定させる指定部
と、その指定に基づき障害情報の優先度を更新する障害
情報評価部とをさらに有する、付記3記載の情報処理装
置。
【0118】(付記6) 複数の実行部を備える分散環
境で動作するプログラムの複数のログ情報を収集し、一
つのログ情報に編集するログ情報収集部をさらに備えた
付記1の情報処理装置。
【0119】(付記7) プログラムのログ情報を読み
込むステップと、障害を引き起こすプログラムの動作シ
ーケンスとその障害の原因または障害の対処法とを含む
障害情報を参照する参照ステップと、ログ情報が示すプ
ログラムの動作シーケンスと障害情報に含まれる動作シ
ーケンスとを比較するステップと、前記比較の結果が合
致する障害情報を提示する提示ステップとからなるプロ
グラムの障害対処方法。(4) (付記8) 自身の動作に係るログ情報を出力する機能
を有さないプログラムに対して、そのプログラムに変更
を加えずに動作のログ情報を出力させるステップをさら
に有する付記7記載のプログラムの障害対処方法。
【0120】(付記9) 前記障害情報は、当該障害情
報の優先度を示す情報を有しており、前記参照ステップ
では、その優先度順に障害情報が参照される付記7記載
のプログラムの障害対処方法。
【0121】(付記10) 前記障害情報は、当該障害
情報の優先度を示す情報を有しており、前記提示ステッ
プでは、その優先度順に障害情報が提示される付記7記
載のプログラムの障害対処方法。
【0122】(付記11) 提示された障害情報とプロ
グラムの実際の障害とが合致したか否かをユーザに指定
させるステップと、その指定に基づき障害情報の優先度
を更新するステップとをさらに有する、付記9または1
0記載のプログラムの障害対処方法。
【0123】(付記12) 複数の実行部を備える分散
環境で動作するプログラムの複数のログ情報を収集し、
一つのログ情報に編集するステップをさらに有する付記
7記載のプログラムの障害対処方法。
【0124】(付記13) コンピュータに、対象プロ
グラムの障害対処法を検索させるプログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、対象プロ
グラムのログ情報を読み込むステップと、障害を引き起
こす対象プログラムの動作シーケンスとその障害の原因
または障害の対処法とを含む障害情報を参照するステッ
プと、ログ情報が示す対象プログラムの動作シーケンス
と障害情報に含まれる動作シーケンスとを比較するステ
ップと、前記比較の結果が合致する障害情報を提示する
提示ステップとからなるプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体。(5) (付記14) 自身の動作に係るログ情報を出力する機
能を有さない対象プログラムに対して、その対象プログ
ラムに変更を加えずに動作のログ情報を出力させるステ
ップをさらに有する付記13記載のプログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。(6) (付記15) 前記障害情報は、当該障害情報の優先度
を示す情報を有しており、前記参照ステップでは、その
優先度順に障害情報が参照される付記13記載のプログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(7) (付記16) 前記障害情報は、当該障害情報の優先度
を示す情報を有しており、前記提示ステップでは、その
優先度順に障害情報が提示される付記13記載のプログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(8) (付記17) 提示された障害情報と対象プログラムの
実際の障害とが合致したか否かをユーザに指定させるス
テップと、その指定に基づき障害情報の優先度を更新す
るステップとをさらに有する付記15または16記載の
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体。(9) (付記18) 複数の実行部を備える分散環境で動作す
る対象プログラムの複数のログ情報を収集し、一つのロ
グ情報に編集するステップをさらに有する付記13記載
のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体。(10)
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プログラムの動作シーケンスの記録に基づき、従来技術
と比べてより的確で低コストに、プログラムの障害に対
処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る情報処理装置1のシステ
ム構成図
【図2】 情報処理装置1のハードウェア構成図
【図3】 ログ情報の例
【図4】 障害情報の例
【図5】 障害情報検索プログラムの処理を示すフロー
チャート
【図6】 第2実施形態に係る情報処理装置1のシステ
ム構成図
【図7】 ログ情報出力部15の例を示す図
【図8】 第3実施形態における情報処理装置1のシス
テム構成図
【図9】 優先度を追加した障害情報の例
【図10】第3実施形態における障害情報検索プログラ
ムの処理を示すフローチャート
【図11】障害情報評価処理を示すフローチャート
【図12】第4実施形態に係る情報処理装置1のシステ
ム構成図
【図13】分散環境上でのプログラムの例
【図14】プログラムAのログ情報の例
【図15】プログラムBのログ情報の例
【図16】2つのログ情報から集約されたログ情報の例
【符号の説明】
1、1A、1B 情報処理装置 2 CPU 3 メモリ 4 ハードディスク 5 表示装置 11、11A、11B プログラム 12 障害情報検索部 13、13A、13B ログ情報 14 障害情報格納部 15 ログ情報出力部 16 障害情報評価部 17 ログ情報収集部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自身の動作に係るログ情報を出力するプ
    ログラムを実行する制御部と、 障害を引き起こすプログラムの動作シーケンスとその障
    害の原因または障害の対処法とを含む障害情報を格納す
    る障害情報格納部と、 前記ログ情報が示すプログラムの動作シーケンスと障害
    情報に含まれる動作シーケンスとを比較して、合致した
    障害情報を提示する障害情報検索部とを備えた情報処理
    装置。
  2. 【請求項2】 自身の動作に係るログ情報を出力する機
    能を有さないプログラムに対して、そのプログラムに変
    更を加えずに動作のログ情報を出力させるログ情報出力
    部と、 障害を引き起こすプログラムの動作シーケンスとその障
    害の原因または障害の対処法とを含む障害情報を格納す
    る障害情報格納部と、前記ログ情報が示すプログラムの
    動作シーケンスと障害情報に含まれる動作シーケンスと
    を比較して、合致した障害情報を提示する障害情報検索
    部とを備えた情報処理装置。
  3. 【請求項3】 障害情報格納部は、障害情報ごとに優先
    度を有し、 前記障害情報検索部は、その優先度順に障害情報を提示
    する、請求項1記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 プログラムのログ情報を読み込むステッ
    プと、 障害を引き起こすプログラムの動作シーケンスとその障
    害の原因または障害の対処法とを含む障害情報を参照す
    る参照ステップと、 ログ情報が示すプログラムの動作シーケンスと障害情報
    に含まれる動作シーケンスとを比較するステップと、 前記比較の結果が合致する障害情報を提示する提示ステ
    ップとからなるプログラムの障害対処方法。
  5. 【請求項5】 コンピュータに、対象プログラムの障害
    対処法を検索させるプログラムを記録したコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体であり、 対象プログラムのログ情報を読み込むステップと、 障害を引き起こす対象プログラムの動作シーケンスとそ
    の障害の原因または障害の対処法とを含む障害情報を参
    照するステップと、 ログ情報が示す対象プログラムの動作シーケンスと障害
    情報に含まれる動作シーケンスとを比較するステップ
    と、 前記比較の結果が合致する障害情報を提示する提示ステ
    ップとからなるプログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】 自身の動作に係るログ情報を出力する機
    能を有さない対象プログラムに対して、その対象プログ
    ラムに変更を加えずに動作のログ情報を出力させるステ
    ップをさらに有する請求項5記載のプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記障害情報は、当該障害情報の優先度
    を示す情報を有しており、 前記参照ステップでは、その優先度順に障害情報が参照
    される請求項5記載のプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記障害情報は、当該障害情報の優先度
    を示す情報を有しており、 前記提示ステップでは、その優先度順に障害情報が提示
    される請求項5記載のプログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 提示された障害情報と対象プログラムの
    実際の障害とが合致したか否かをユーザに指定させるス
    テップと、 その指定に基づき障害情報の優先度を更新するステップ
    とをさらに有する請求項7または8記載のプログラムを
    記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. 【請求項10】 複数の実行部を備える分散環境で動作
    する対象プログラムの複数のログ情報を収集し、一つの
    ログ情報に編集するステップをさらに有する請求項5記
    載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  11. 【請求項11】 コンピュータに、対象プログラムの障
    害対処法を検索させるプログラムであり、 対象プログラムのログ情報を読み込むステップと、 障害を引き起こす対象プログラムの動作シーケンスとそ
    の障害の原因または障害の対処法とを含む障害情報を参
    照するステップと、 ログ情報が示す対象プログラムの動作シーケンスと障害
    情報に含まれる動作シーケンスとを比較するステップ
    と、 前記比較の結果が合致する障害情報を提示する提示ステ
    ップとからなるプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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