JP3381872B2 - ポリカーボネートの製造方法 - Google Patents

ポリカーボネートの製造方法

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JP3381872B2
JP3381872B2 JP02171694A JP2171694A JP3381872B2 JP 3381872 B2 JP3381872 B2 JP 3381872B2 JP 02171694 A JP02171694 A JP 02171694A JP 2171694 A JP2171694 A JP 2171694A JP 3381872 B2 JP3381872 B2 JP 3381872B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリカーボネートの製造
方法に関する。詳しくは、二価フェノールと炭酸ジエス
テルからエステル交換反応によるポリカーボネートの製
造において、著しく着色の少ないポリカーボネートを製
造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリカーボネート(以下、PC
と記すことがある。)の製造方法としては、ビスフェノ
ールAなどの芳香族ジヒドロキシ化合物とホスゲンとを
直接反応させる方法(界面重縮合法)、あるいはビスフ
ェノールAなどの芳香族ジヒドロキシ化合物とジフェニ
ルカーボネートなどの炭酸ジエステルとを溶融状態でエ
ステル交換反応させる溶融重合法が知られている。これ
らの方法のうち、上記界面重縮合法は、有毒なホスゲ
ンを用いなければならないこと、副生する塩化水素や
塩化ナトリウムなどの含塩素化合物によって製造装置が
腐蝕すること、樹脂中に混入する水酸化ナトリウムな
どポリマーの物性に悪影響を及ぼす不純物の分離が困難
なこと、などの諸問題を有している。一方、溶融重合法
は、界面重縮合法と比較して、安価にPCを製造するこ
とができる利点を有しているものの、通常、280〜3
10℃の高温下で長時間反応させるために、樹脂の着色
という問題を避けられないという大きな欠点を有してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような溶融重合法
において、上記着色を低減させるために、種々の改良技
術が提案されている。例えば、特公昭61−39972
号公報,特開昭63−223036号公報には、特定の
触媒を使用する方法が開示されている。また、特開昭6
1−151236号公報,特開昭62−158719号
公報には、反応後期に酸化防止剤を添加する方法が開示
されている。そして、特開昭61−62522号公報及
び特開平2−153925号公報には、それぞれ反応後
期に2軸ベント式混練押出機、横型攪拌重合槽を使用す
るなどプロセス的な改良技術が開示されている。さら
に、特開平2−175722号公報には、モノマー中の
加水分解可能な塩素含有量を一定以下にする方法が開示
されている。しかし、未だ前記の樹脂の着色の問題は完
全には解決されておらず、満足すべきPCを得るには至
っていないのが実状である。従って、本発明の目的は、
溶融重合法において、着色が少なく品質の優れたポリカ
ーボネートを製造する方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記状況
に鑑み、着色が少なく品質の優れたPCを効率よく製造
することができるポリカーボネートの製造方法を開発す
べく鋭意検討を重ねた結果、PCを二価フェノールと炭
酸ジエステルとのエステル交換により製造する方法にお
いて、特定の二価フェノールを特定量で組み合わせ用い
ることにより、反応時の溶融粘度を低下させ、反応速度
を向上させることにより短時間で重合を終了させ、これ
により着色を防ぎ、上記の課題を解決し得ることを見出
した。すなわち、本発明は、(1)二価フェノールと炭
酸ジエステルとからのエステル交換反応によってポリカ
ーボネートを製造するにあたり、二価フェノールとして
下記一般式 (I) で表される二価フェノール及び下記一
般式 (II) で表される二価フェノールを用い、かつ全二
価フェノールに対する一般式 (I) で表される二価フェ
ノールの割合が0.5〜80モル%であることを特徴とす
るポリカーボネートの製造方法、
【0005】
【化3】 式中、Aは
【0006】
【化4】
【0007】を表す。ここで、iは7〜20の数を示
し、jは0〜6の数を示す。また、Bは単結合、炭素数
1〜15のアルキリデン基あるいはアルキレン基、炭素
数5〜20のシクロアルキリデン基あるいはシクロアル
キレン基、炭素数6〜15のアリーレン基、炭素数7〜
15のアリールアルキレン基、−O−、−CO−、−S
−又は−SO2−を表し、R1,R2,R3及びR4は各々
炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基またはハロゲン
原子を表し、それぞれ同じであっても異なるものであっ
てもよい。m、n、p及びqは各々0〜4の数を示す。
(2)一般式(I)で表される二価フェノールが、2,2-
ビス(4-ヒドロキシフェニル)デカン、2,2-ビス(4-ヒド
ロキシフェニル)ドデカン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェ
ニル)テトラデカン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)
ヘキサデカン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)オクタ
デカン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)エイコサン、
2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ドコサン、3,3-ビス(4
-ヒドロキシフェニル)ドデカン、3,3-ビス(4-ヒドロキ
シフェニル)ヘキサデカン及び3,3-ビス(4-ヒドロキシフ
ェニル)オクタデカンから選ばれることを特徴とする上
記(1)記載のポリカーボネートの製造方法、(3)一
般式(II)で表される二価フェノールが2,2-ビス(4-ヒ
ドロキシフェニル)プロパンであることを特徴とする上
記(1)記載のポリカーボネートの製造方法、(4)全
二価フェノールに対する一般式 (I) で表される二価フ
ェノールの割合が1〜50モル%であることを特徴とす
る上記(1)記載のポリカーボネートの製造方法、及び
(5)反応温度が180〜300℃の範囲であり、かつ
反応の進行に合わせて温度を次第に上昇させることを特
徴とする上記(1)記載のポリカーボネートの製造方
法、を提供するものである。
【0008】以下に、本発明を更に詳細に説明する。本
発明の製造方法においては、二価フェノールと炭酸ジエ
ステルとからエステル交換反応によってポリカーボネー
トを製造するにあたり、二価フェノールとして上記一般
式 (I) で表される二価フェノール及び上記一般式 (I
I) で表される二価フェノールを用いる。一般式 (I)
で表される二価フェノールとしては、種々の化合物を使
用することができるが、例えば、2,2-ビス(4-ヒドロキ
シフェニル)デカン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)
ドデカン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)テトラデカ
ン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ヘキサデカン、2,
2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)オクタデカン、2,2-ビス
(4-ヒドロキシフェニル)エイコサン、2,2-ビス(4-ヒド
ロキシフェニル)ドコサン、3,3-ビス(4-ヒドロキシフェ
ニル)ドデカン、3,3-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ヘキ
サデカン、3,3-ビス(4-ヒドロキシフェニル)オクタデカ
ン等及びこれらの芳香族ハロゲン置換化合物が挙げられ
る。これらのモノマーは単独で用いても、2種以上の混
合物として用いてもよい。
【0009】また、一般式 (II) で表される二価のフェ
ノールとしては、種々の化合物を使用することができる
が、例えば、4,4-ジヒドロキシジフェニル、ビス(4-ヒ
ドロキシフェニル)メタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェ
ニル)エタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ブタン、ビス(4-
ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、ビス(4-ヒドロ
キシフェニル)オキシド、ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)ケトン等及びこれら
のハロゲン置換化合物が挙げられる。中でも、2,2-ビス
(4-ヒドロキシルフェニル)プロパン(ビスフェノール
A)が適している。これらのモノマーは単独で用いて
も、2種以上の混合物として用いてもよい。本発明にお
いては、上記一般式 (I) で表される二価フェノール及
び一般式 (II) で表される二価フェノールはいずれもモ
ノエステルまたはジエステルの誘導体として用いること
もできる。
【0010】本発明の製造方法においては、全二価フェ
ノールに対する一般式 (I) で表される二価フェノール
の使用割合が0.5〜80モル%、好ましくは1〜50モ
ル%である。上記割合が0.5モル%未満である場合は溶
融時の粘度の低下がみられず、また80モル%を越える
場合は得られるポリマーの機械的強度が低下することが
あり好ましくない。
【0011】本発明の製造方法において用いられる炭酸
ジエステルとしては各種のものがあり、好ましくは炭酸
ジアリールエステル化合物、炭酸ジアルキルエステル化
合物又は炭酸アルキルアリールエステル化合物が挙げら
れる。炭酸ジアリールエステル化合物としては、ジフェ
ニルカーボネート、ジトリルカーボネート、ビス(クロ
ロフェニル)カーボネート、ジナフチルカーボネート、
ビスフェノールAビスフェニルカーボネート等が挙げら
れる。炭酸ジアルキルエステル化合物としては、ジメチ
ルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカー
ボネート、ジシクロヘキシルカーボネート、ビスフェノ
ールAビスメチルカーボネート等が挙げられる。炭酸ア
ルキルアリールエステル化合物としては、メチルフェニ
ルカーボネート、エチルフェニルカーボネート、ブチル
フェニルカーボネート、シクロヘキシルフェニルカーボ
ネート、ビスフェノールAメチルフェニルカーボネート
等が挙げられる。使用される炭酸ジエステルの量は二価
フェノールに対し、モル比で好ましくは1.0〜2.5、更
に好ましくは1.05〜2.0である。
【0012】本発明の製造方法においては、上記の成分
に加えて末端停止剤を使用することができる。使用でき
る末端停止剤としては、p-tert-ブチルフェノール、p-t
ert-オクチルフェノール、p-クミルフェノール、p-ブロ
モフェノール、トリブロモフェノール、ノニルフェノー
ル等の一価のフェノールを用いることができる。さら
に、本発明では、必要に応じてフロログルシン;トリメ
リット酸;1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン;1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキ
シフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス(4”
−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン;α,α’,
α”−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5
−トリイソプロピルベンゼン;イサチンビス(o−クレ
ゾール)等の官能基を3つ以上有する化合物を分岐剤と
して用いることもできる。本発明の製造方法において用
いることのできる二価フェノール,炭酸ジエステル,末
端停止剤,分岐剤等の原料化合物は、再結晶等によって
精製されたものである。
【0013】また、本発明では、必要に応じて、酸化防
止剤を使用することができる。具体的には、トリス(ノ
ニルフェニル)ホスファイト,2−エチルヘキシルジフ
ェニルホスファイトの他、トリメチルホスファイト,ト
リエチルホスファイト,トリブチルホスファイト,トリ
オクチルホスファイト,トリノニルホスファイト,トリ
デシルホスファイト,トリオクタデシルホスファイト,
ジステアリルペンタエリスチルジホスファイト,トリス
(2−クロロエチル)ホスファイト,トリス(2,3−
ジクロロプロピル)ホスファイトなどのトリアルキルホ
スファイト;トリシクロヘキシルホスファイトなどのト
リシクロアルキルホスファイト;トリフェニルホスファ
イト,トリクレジルホスファイト,トリス(エチルフェ
ニル)ホスファイト,トリス(ブチルフェニル)ホスフ
ァイト,トリス(ヒドロキシフェニル)ホスファイトな
どのトリアリールホスファイト;トリメチルホスフェー
ト,トリエチルホスフェート,トリブチルホスフェー
ト,トリオクチルホスフェート,トリデシルホスフェー
ト,トリオクタデシルホスフェート,ジステアリルペン
タエリスリチルジホスフェート,トリス(2−クロロエ
チル)ホスフェート,トリス(2,3−ジクロロプロピ
ル)ホスフェートなどのトリアルキルホスフェート;ト
リシクロヘキシルホスフェートなどのトリシクロアルキ
ルホスフェート;トリフェニルホスフェート,トリクレ
ジルホスフェート,トリス(ノニルフェニル)ホスフェ
ート,2−エチルフェニルジフェニルホスフェートなど
のトリアリールホスフェートなどのリン系酸化防止剤が
好ましく用いられる。また、本発明によって得られるP
Cは、本発明の目的を阻害しない限り、各種の添加剤、
例えば可塑剤,顔料,潤滑剤,離型剤,難燃剤,難燃助
剤,着色剤,紫外線吸収剤,無機充填剤などの周知の添
加剤を配合して使用することができる。
【0014】以下に、本発明の製造方法の手順及び条件
を具体的に示す。本発明でエステル交換反応を行うにあ
たって、反応温度は、特に限定されないが、通常100
℃〜330℃の範囲であり、好ましくは180℃〜30
0℃である。更に、180〜300℃の範囲内で反応の
進行に合わせて次第に温度を上げていく方法が好まし
い。該エステル交換反応は100℃未満では、反応の進
行が遅く、330℃を超えると、ポリマーの熱劣化が起
こり好ましくない。また、反応圧力は、使用するモノマ
ーの蒸気圧や反応温度に応じて、反応が効率良く行われ
るように設定することが出来る。通常、反応初期におい
ては約50mmHg程度の減圧状態から約50気圧程度
の加圧状態までの間の圧力で行うことが好ましく、反応
後期においては減圧状態で行うことが好ましく、最終的
には0.01〜100mmHgとすることが好ましい。さ
らに、反応時間は、目標の分子量となるまで行えばよ
く、通常、全体で10分〜10時間程度である。
【0015】上記の反応は、溶剤の不存在下で行われる
が、必要に応じて、得られるPCの1〜150重量%の
不活性溶剤の存在下において行ってもよい。ここで、不
活性溶剤としては、例えば、ジフェニルエーテル,ハロ
ゲン化ジフェニルエーテル,ジフェニルスルホン,ベン
ゾフェノン,ポリフェニルエーテル,ジクロロベンゼ
ン,メチルナフタレン等の芳香族化合物、二酸化炭素,
一酸化二窒素,窒素などのガス、クロロフロロ炭化水
素、エタン,プロパン等のアルカン、シクロヘキサン,
トリシクロ(5,2,10)−デカン,シクロオクタ
ン,シクロデカン等のシクロアルカン、エテン,プロペ
ンのようなアルケンまたは六フッ化イオウ等各種のもの
が挙げられる。
【0016】本発明の製造方法は、バッチ式でまたは連
続的に行うことができ、かつ任意の装置を使用すること
ができる。本発明で用いられる反応器は、その材質及び
その構造は特に制限はされないが、通常の攪拌機能を有
していればよい。さらに、反応器の形状は槽型のみなら
ず、押出機型のリアクター等でもよい。
【0017】また本発明の製造方法においては、必要に
応じて、エステル交換反応において通常使用される触媒
を用いることができる。ここで、用いることのできるエ
ステル交換触媒としては、例えば、水酸化リチウム,水
酸化ナトリウム,水酸化カリウム等のアルカリ金属化合
物、アルカリ土類金属化合物、アミン類,四級アンモニ
ウム塩類等の含窒素塩基性化合物あるいは硼素化合物等
が挙げられる。併用する場合、これらの中では、特に、
含窒素塩基性化合物が、塩基性を示し、反応系中に比較
的残留しない特徴を有するので好ましく用いられる。
【0018】重合触媒を併用する場合、好ましく用いら
れる前記含窒素塩基性化合物としては、例えば、トリメ
チルアミン,トリエチルアミン,トリプロピルアミン,
トリブチルアミン,トリペンチルアミン,トリヘキシル
アミン,ジメチルベンジルアミン等の脂肪族第3級アミ
ン化合物、トエフェニルアミン等の芳香族第3級アミン
化合物が挙げられる。また、N,N−ジメチル−4−ア
ミノピリジン,4−ジエチルアミノピリジン,4−ピロ
リジノピリジン,4−アミノピリジン,2−アミノピリ
ジン,2−ヒドロキシピリジン,4−ヒドロキシピリジ
ン,2−メトキシピリジン,4−メトキシピリジン,イ
ミダゾール,2−メチルイミダゾール,4−メチルイミ
ダゾール,2−ジメチルアミノイミダゾール,2−メト
キシイミダゾール,2−メルカプトイミダゾール,アミ
ノキノリン,ジアザビシクロオクタン(DABCO)等
の含窒素複素環化合物も挙げることができる。さらに、
テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(Me4 NO
H),テトラエチルアンモニウムヒドロキシド(Et4
NOH),テトラブチルアンモニウムヒドロキシド(B
4 NOH),トリメチルベンジルアンモニウムヒドロ
キシド〔C6 5 CH 2(Me)3NOH〕等のアルキル
基,アリール基,アラルキル基などを有するアンモニウ
ムヒドロキシド類が挙げられる。その他、テトラメチル
アンモニウムボロハイドライド(Me4 NBH4),テト
ラブチルアンモニウムボロハイドライド(Bu4 NBH
4),テトラブチルアンモニウムフェニルボレート(Bu
4 NBPh 4),テトラメチルアンモニウムテトラフェニ
ルボレート(Me4 NBPh4)等の塩基性塩が挙げられ
る。
【0019】これらの含窒素塩基性化合物の中では、ト
リヘキシルアミン,テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド,テトラブチルアンモニウムヒドロキシド,ジメチ
ルアミノピリジンが好ましく用いられる。また、硼素化
合物としては、例えば、硼酸,硼酸トリメチル,硼酸ト
リエチル,硼酸トリブチル,硼酸トリヘプチル,硼酸ト
リフェニル,硼酸トリナフチル等が挙げられる。
【0020】更に本発明の製造方法においては、アルカ
リ金属またはアルカリ土類金属の単体,酸化物,水酸化
物,アミド化合物,アルコラート,フェノラート,ある
いは酸化鉛,酸化アンチモンのような塩基性金属酸化
物,有機チタン化合物,可溶性マンガン化合物,Ca,
Mg,Zn,Pb,Sn,Mn,Cd,Coの酢酸塩ま
たは含窒素塩基性化合物と硼素化合物,含窒素塩基性化
合物とアルカリ(土類)金属化合物,含窒素塩基性化合
物とアルカリ(土類)金属化合物と硼素化合物などの併
用型触媒を用いることもできる。
【0021】本発明にかかる製造方法における上記触媒
の使用量は、二価フェノール1モルに対して1×10-2
〜1×10-8モル、好ましくは1×10-3〜1×10-7
モルである。この触媒の添加量が1×10-8モル未満で
は、触媒効果が発現されない恐れがある。また、10-2
モルを超えると、最終製品であるポリカーボネートの物
性、特に、耐熱性, 耐加水分解性の低下を招く恐れがあ
り、また、コストアップに繋がるので、これを超えてま
で添加する必要はない。以上のようにして得られたPC
は、そのまま造粒しても良く、また、押出機等を用いて
成形することもできる。
【0022】また、本発明によって得られるPCは可塑
剤,顔料,潤滑剤,離型剤,安定剤,無機充填剤などの
ような周知の添加剤を配合して使用することができる。
さらに、得られるPCは、ポリオレフィン,ポリスチレ
ン,ポリエステル,ポリスルホネート,ポリアミド,ポ
リフェニレンオキシド等の重合体とブレンドすることが
可能である。特に、OH基,COOH基,NH2 基など
を末端に有するポリフェニレンエーテル,ポリエーテル
ニトリル,末端変性ポリシロキサン化合物,変性ポリプ
ロピレン,変性ポリスチレン等と併用すると力学物性上
効果的である。
【0023】
【実施例】以下に、本発明を実施例により更に具体的に
説明する。なお、本発明は下記の実施例により限定され
るものではない。 製造例1 ケトンの合成 α−オレフィンをWacker法を用いて酸化し、ケトンを合
成した。第1表に原料のα−オレフィンと生成したケト
ンの種類を示す(α−オレフィンは出光石油化学(株)
製リニアレンを用いた)。
【0024】
【表1】
【0025】尚、上記のWacker法の実験は文献 Synthes
is, 1984, p369 (Jiro Tsuji著) を参照して行った。一
例として1-ドデセンから2-ドデカノンの合成法を以下に
示す。 2-ドデカノンの合成 1リットルのフラスコにPdCl253g、CuCl2
9.7g、水30ミリリットル及びDMF210ミリリッ
トルを入れ、酸素気流下、室温で攪拌した。1時間後激
しく攪拌しながら室温で1-ドデセン50.5gの水10ミ
リリットル−DMF70ミリリットル溶液を滴下する。
滴下後2時間で攪拌を止め、24時間放置した。これを
1リットルの3NHClに注ぎ、エ−テル抽出した。抽
出液を飽和炭酸ナトリウム水溶液及び食塩水で洗い、無
水の硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧蒸留し2-ドデカ
ノンを得た。
【0026】製造例2−1 2,2-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)ドデカンの合成 2-ドデカノン200g(1.09モル)、ドデシルチオー
ル6.07g(0.03モル)、フェノール410g(4.3
6モル)を2リットルの3つ口フラスコに入れ、攪拌し
ながらHClガスを80ミリリットル/時間の割合で2
時間吹き込んだ。さらに5時間、25℃で攪拌した。サ
ンプルを一部取り、2-ドデカノンがほぼ完全に消費され
たことをガスクロマトグラフで確認したのち、水500
ミリリットルを加え80℃で30分、加温攪拌した。水
を除いたあと、さらに水500ミリリットルを加え、同
様の操作を4回くり返した。冷却しながら攪拌を続ける
と析出物が得られた。続いて温ヘキサンで洗浄し、冷却
したのち10−20mmHgで180℃まで加熱し、フ
ェノールを留去した。残渣を取り出し、n−ヘキサンに
て再結晶して純度99.4%以上の2,2-ビス(4-ヒドロキ
シルフェニル)ドデカンを得た。
【0027】製造例2−2 2,2-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)テトラデカンの合成 製造例2−1において2-ドデカノンの代わりに、2-テト
ラデカノンを用いた他は、製造例2−1と同様に行ない
2,2-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)テトラデカンを得
た。 製造例2−3 2,2-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)ヘキサデカンの合成 製造例2−1において2-ドデカノンの代わりに、2-ヘキ
サデカノンを用いた他は、製造例2−1と同様に行な
い、2,2-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)ヘキサデカンを
得た。 製造例2−4 2,2-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)オクタデカンの合成 製造例2−1において2-ドデカノンの代わりに、2-オク
タデカノンを用いた他は、製造例2−1と同様に行な
い、2,2-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)オクタデカンを
得た。
【0028】製造例2−5 3,3-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)オクタデカンの合成 製造例2−1において2-ドデカノンの代わりに、3-オク
タデカノン(Lancaster製)を用いた他は、製造例2−1
と同様に行ない、3,3-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)オ
クタデカンを得た。 製造例2−6 2,2-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)ノナンの合成 製造例2−1において2-ドデカノンの代わりに、2-ノナ
ノン(東京化成工業製)を用いた他は、製造例2−1と
同様に行ない、2,2-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)ノナ
ンを得た。
【0029】実施例1 ポリカーボネートAの製造 1400ミリリットルのニッケル鋼製オートクレーブ
(アンカー翼付き)に、ビスフェノールA212.32g
(0.93モル)、2,2-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)ド
デカン24.82g(0.07モル)及びジフェニルカーボ
ネート(メタノールにて再結晶された残留塩素分が6p
pm以下としたもの)224.93g(1.05モル)を入
れ、十分窒素で置換した。混合物を180℃まで加熱
し、攪拌を開始し30分放置した。その後、210℃ま
で昇温し、200mmHgまで減圧した。その状態で4
5分放置し、240℃まで昇温し、15mmHgとし、
さらに45分間放置した。その後270℃まで昇温する
と同時に、0.5mmHgまで減圧し、180分間反応さ
せ、目的のポリカーボネートAを得た。
【0030】実施例2 ポリカーボネートBの製造 実施例1において、2,2-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)
ドデカン24.82gの代わりに2,2-ビス(4-ヒドロキシ
ルフェニル)テトラデカン26.78g(0.07モル)を
用いた他は実施例1と同様に行ない、ポリカーボネート
Bを得た。
【0031】実施例3 ポリカーボネートCの製造 実施例1において、2,2-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)
ドデカン24.82gの代わりに2,2-ビス(4-ヒドロキシ
ルフェニル)ヘキサデカン28.75g(0.07モル)を
用いた他は実施例1と同様に行ない、ポリカーボネート
Cを得た。
【0032】実施例4 ポリカーボネートDの製造 実施例1において、2,2-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)
ドデカン24.82gの代わりに2,2-ビス(4-ヒドロキシ
ルフェニル)オクタデカン30.71g(0.07モル)を
用いた他は実施例1と同様に行ない、ポリカーボネート
Dを得た。
【0033】実施例5 ポリカーボネートEの製造 実施例1において、2,2-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)
ドデカン24.82gの代わりに3,3-ビス(4-ヒドロキシ
ルフェニル)オクタデカン26.78g(0.07モル)を
用いた他は実施例1と同様に行ない、ポリカーボネート
Eを得た。
【0034】実施例6 ポリカーボネートFの製造 実施例1において、ビスフェノールA212.32gを1
94.06g(0.85モル)に代え、2,2-ビス(4-ヒドロ
キシルフェニル)ドデカン24.82gを2,2-ビス(4-ヒド
ロキシルフェニル)オクタデカン65.80g(0.15モ
ル)に代えた他は実施例1と同様に行ない、ポリカーボ
ネートFを得た。
【0035】実施例7 ポリカーボネートGの製造 実施例4において、原料と同時に触媒として、テトラメ
チルアンモニウムヒドロキシド(15重量%水溶液)0.
146ミリリットル(2.4×10-4モル)及び水酸化ナトリ
ウム(5重量%水溶液)0.040ミリリットル(1.0×
10-5モル)加え、270℃、0.5mmHgで60分間反
応させた他は実施例4と同様に行ない、ポリカーボネー
トGを得た。
【0036】比較例1 ポリカーボネートHの製造 実施例1において、二価フェノールとしてビスフェノー
ルA228.3gのみを用いた他は実施例1と同様に行な
い、ポリカーボネートHを得た。 比較例2 ポリカーボネートIの製造 比較例1において、270℃、0.5mmHgで760分
反応を行った他は比較例1と同様に行ない、ポリカーボ
ネートIを得た。
【0037】比較例3 ポリカーボネートJの製造 実施例7において、二価フェノールとしてビスフェノー
ルA228.3gのみを用いた他は実施例1と同様に行な
った。 比較例4 ポリカーボネートKの製造 実施例1において、2,2-ビス(4-ヒドロキシルフェニル)
ドデカン24.82gの代わりに2,2-ビス(4-ヒドロキシ
ルフェニル)ノナン30.71g(0.07モル)を用いた
他は実施例1と同様に行ない、ポリカーボネートKを得
た。得られたポリカーボネートA〜Kの各々の粘度平均
分子量及びYIを下記の方法で測定した結果を第2表に
示す。
【0038】
【表2】
【0039】粘度平均分子量(Mv):ウベローデ型粘
度管を用い、塩化メチレン溶液20℃で測定した。極限
粘度と粘度平均分子量の関係式は下記のものを用いた。 [η]=1.23×10-5・Mv0.83 YI:厚み3mmのプレス品(290℃)でJIS K
7103−77に準拠して測定した。(但し、比較例1
はプレス不可であった)
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の製
造方法により、著しく着色が少なく品質の優れたポリカ
ーボネートを効率よく製造することができる。したがっ
て、本発明は、溶融重合法でポリカーボネートを工業的
に有利に製造する方法として有効かつ幅広く利用するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 64/00 - 64/42 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二価フェノールと炭酸ジエステルからエ
    ステル交換反応によってポリカーボネートを製造するに
    あたり、二価フェノールとして下記一般式 (I) で表さ
    れる二価フェノール及び下記一般式 (II) で表される二
    価フェノールを用い、かつ全二価フェノールに対する一
    般式 (I) で表される二価フェノールの割合が0.5〜8
    0モル%であることを特徴とするポリカーボネートの製
    造方法 【化1】 式中、Aは 【化2】 を表す。ここで、iは7〜20の数を示し、jは0〜6
    の数を示す。また、Bは単結合、炭素数1〜15のアル
    キリデン基あるいはアルキレン基、炭素数5〜20のシ
    クロアルキリデン基あるいはシクロアルキレン基、炭素
    数6〜15のアリーレン基、炭素数7〜15のアリール
    アルキレン基、−O−、−CO−、−S−又は−SO2
    −を表し、R1,R2,R3及びR4は各々炭素数1〜6の
    アルキル基、フェニル基またはハロゲン原子を表し、そ
    れぞれ同じであっても異なるものであってもよい。m、
    n、p及びqは各々0〜4の数を示す。
  2. 【請求項2】 一般式(I)で表される二価フェノール
    が、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)デカン、2,2-ビス
    (4-ヒドロキシフェニル)ドデカン、2,2-ビス(4-ヒドロ
    キシフェニル)テトラデカン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフ
    ェニル)ヘキサデカン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニ
    ル)オクタデカン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)エ
    イコサン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ドコサン、
    3,3-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ドデカン、3,3-ビス(4
    -ヒドロキシフェニル)ヘキサデカン及び3,3-ビス(4-ヒ
    ドロキシフェニル)オクタデカンから選ばれることを特
    徴とする請求項1記載のポリカーボネートの製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式(II)で表される二価フェノール
    が2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパンであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のポリカーボネートの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 全二価フェノールに対する一般式 (I)
    で表される二価フェノールの割合が1〜50モル%であ
    ることを特徴とする請求項1記載のポリカーボネートの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 反応温度が180〜300℃の範囲であ
    り、かつ反応の進行に合わせて温度を次第に上昇させる
    ことを特徴とする請求項1記載のポリカーボネートの製
    造方法。
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