JP3379867B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3379867B2
JP3379867B2 JP32471595A JP32471595A JP3379867B2 JP 3379867 B2 JP3379867 B2 JP 3379867B2 JP 32471595 A JP32471595 A JP 32471595A JP 32471595 A JP32471595 A JP 32471595A JP 3379867 B2 JP3379867 B2 JP 3379867B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感光体に対して
接離可能な帯電ローラを有する帯電器と、その帯電ロー
ラの表面をクリーニングするクリーニング部材とを備え
た画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このように感光体に対して接離可
能な帯電ローラを有する帯電器と、その帯電ローラをク
リーニングするクリーニング部材とを備えた画像形成装
置としては、例えば特開平5−333670号公報に記
載されているものがある。この画像形成装置は、装置本
体に対して着脱可能なプロセスカートリッジに、感光体
(像担持体)と、その表面を帯電する帯電ローラと、現
像装置と、感光体の表面をクリーニングするクリーニン
グ装置とを一体に構成すると共に、その帯電ローラの芯
金を感光体の表面に対して接近離間する方向に移動可能
にカートリッジ枠に保持している。
【0003】そして、このプロセスカートリッジを装置
本体の所定の位置に装着すると、装置本体側に帯電ロー
ラに対応して形成されているバネ取付座に一端が固定さ
れている加圧バネの他端が、帯電ローラの芯金を支持す
る軸受に接してそれを感光体側に加圧して、帯電ローラ
を感光体の表面に圧接させてそれを感光体に連れ回り
(従動回転)可能にする。逆に、そのプロセスカートリ
ッジを装置本体から取り外すと、加圧バネが帯電ローラ
を支持する軸受から離れるため、帯電ローラは感光体の
表面にほとんど自重(2g/cm)で接するようにな
る。
【0004】また、この公報には、プロセスカートリッ
ジを装置本体の所定の位置に装着すると、装置本体側に
帯電ローラに対応して形成されている突座に固定されて
いるポリウレタン等の発泡体からなり、帯電ローラの表
面をクリーニングするクリーニング部材を兼ねる弾性体
が、帯電ローラの表面に接してそれを感光体側に加圧し
て帯電ローラを感光体の表面に圧接させ、帯電ローラが
感光体に連れ回り(従動回転)するようにした画像形成
装置も記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな画像形成装置は、プロセスカートリッジを装置本体
に装着した状態では、帯電ローラが加圧バネの付勢力や
弾性体からなるクリーニング部材の弾性力によって常に
感光体の表面に圧接された状態のままになるので、不都
合が生じることがあった。すなわち、帯電ローラは、一
般的に感光体と接触する部分が導電性ゴムで形成されて
いるため、画像形成を停止した状態で同一箇所が感光体
の表面に加圧された状態で長時間放置されると、そのゴ
ム材の中に含まれている軟化剤(可塑剤)が外部にしみ
出てそれが感光体の接触面を汚してしまう恐れがあっ
た。
【0006】そして、その画像形成を停止した状態が例
えば高温高湿の環境で長時間継続されると、帯電ローラ
の表面をクリーニングすることによって弾性体の表面に
移動したトナーが、再び帯電ローラ側に転移してそこに
固着してしまう恐れもあった。また、プロセスカートリ
ッジを装置本体から取り外せば、帯電ローラは加圧バネ
からは加圧されなくなるが、完全に感光体の表面から離
間するわけではなく、引き続き感光体の表面に自重で接
するので、上記の軟化剤がしみ出て感光体の表面を汚す
恐れがあった。
【0007】このような軟化剤による感光体表面の汚れ
は、目視ではほとんどわからない程度のものであるが、
現像を行なうとその軟化剤が付着した部分は他の部分に
比べてトナーの付着量が少なくなるため、そのトナー像
を転写紙に転写した際に、その汚れ部分に対応した部分
に白すじ(白抜け)が現われて異常画像になってしまう
という問題点があった。
【0008】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、画像形成を停止した状態で長時間放置され
ても、帯電ローラが感光体の表面を汚して白すじ等の異
常画像を発生させてしまうようなことがないようにする
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、上述したような帯電ローラとクリーニン
グ部材と、上記帯電ローラを感光体及びクリーニング部
材に対して接離させる接離機構とを備えた画像形成装置
において、上記接離機構が、クリーニング部材を帯電ロ
ーラの表面から離間させると共に帯電ローラを感光体に
接触させてその感光体を帯電可能にする第1の位置と、
帯電ローラの表面にクリーニング部材を圧接させてその
帯電ローラの表面をクリーニング可能にする第2の位置
と、帯電ローラを感光体及びクリーニング部材から共に
離間させる第3の位置とに少なくとも切換え可能な位置
切換手段を備えているようにしたものである。
【0010】そうすれば、接離機構の位置切換手段によ
り第1の位置にすれば、クリーニング部材が帯電ローラ
の表面から離間した状態で帯電ローラが感光体の表面に
接触して帯電可能な状態になる。したがって、この状態
で帯電動作を行なえば、クリーニング部材が画像形成動
作中に帯電ローラの表面に接触し続けるようなことがな
いので、そのクリーニング部材によって帯電ローラが傷
つけられるようなことがないため、帯電ローラが傷つい
た場合に生じる帯電ムラを防止できる。
【0011】また、第2の位置にすれば、帯電ローラの
表面にクリーニング部材が圧接するので、その帯電ロー
ラの表面をクリーニングすることができる。さらに、第
3の位置にすれば、帯電ローラが感光体とクリーニング
部材から共に離間するので、この状態で画像形成装置が
待機状態となって長時間放置されたとしても、帯電ロー
ラが感光体を汚すことがない。そして、この時にはクリ
ーニング部材も帯電ローラから離間しているので、それ
が高温高湿の環境に長時間放置されたとしても、クリー
ニング部材にトナーが付着している時であっても、それ
が帯電ローラの表面に固着するようなことがない。
【0012】
【0013】また、クリーニング部材が帯電ローラに圧
接可能なクリーニングパッドであり、上記位置切換手段
が、クリーニングパッドを帯電ローラに対して接離させ
る動作とその帯電ローラを感光体面に対して接離させる
動作とを独立して行なえる動作手段を有しているので、
クリーニングパッドと帯電ローラを独立して移動させる
ことができる。
【0014】さらに、この画像形成装置は、クリーニン
グパッドを保持部材に固定すると共に帯電ローラをその
保持部材にクリーニングパッドに対して接離する方向に
移動可能に保持し、上記位置切換手段に保持部材を感光
体の表面に対して接離する方向に移動させる保持部材移
動手段を設けているので、一つの保持部材内で帯電ロー
ラをクリーニングパッドに対して接離させることができ
る。そして、その保持部材を保持部材移動手段によって
感光体の表面に対して接離する方向に移動させるだけ
で、帯電ローラを感光体に対して接離させたり、帯電ロ
ーラをクリーニングパッドに対して接離させたりするこ
とができる。
【0015】さらに、その画像形成装置において、保持
部材移動手段が、保持部材を感光体の表面から離間させ
る方向へ付勢する押し上げ部材と、その押し上げ部材に
よる付勢力に抗してその付勢力よりも大きな力で保持部
材を感光体の表面に接近させる方向へ押し下げる押し下
げ手段とからなり、その押し下げ手段が保持部材を少な
くとも上記第1,第2,第3の各位置に位置決めする手
段を有しているようにするとよい。そうすれば、比較的
簡単な構成で保持部材を上記の3位置に選択的に位置決
めすることができる。
【0016】また、その画像形成装置において、保持部
材が感光体の表面から最も離間する上記第3の位置にあ
る時に、押し下げ手段の保持部材を押圧する部位がその
保持部材から離れた位置になるようにするとよい。そう
すれば、保持部材を第3の位置にした時には押し下げ手
段が保持部材から離れるので、帯電ローラを保持部材と
共にスムースに装置から取り外すことができる。
【0017】さらに、上記感光体の感光面以外の端部に
ギヤを取り付けると共にそのギヤに対応させて帯電ロー
ラにローラ側ギヤを取り付け、そのローラ側ギヤが少な
くとも上記第2の位置で感光体側のギヤに噛み合って回
転駆動されるようにするとよい。そうすれば、クリーニ
ング部材が帯電ローラの表面に圧接している時には感光
体側のギヤから回転駆動力がローラ側ギヤに伝達される
ので、帯電ローラがスリップすることなしに回転するた
めクリーニング不良を防止できる。
【0018】また、帯電ローラを感光体及びクリーニン
グ部材に対して接離させる接離機構と、帯電ローラが感
光体を帯電させる時及びその帯電ローラをクリーニング
部材によりクリーニングする時以外は帯電ローラを感光
体から離間させるように上記接離機構を駆動する手段と
を設けて画像形成装置を構成するとよい。そうすれば、
帯電ローラが感光体を帯電させる時及びその帯電ローラ
をクリーニング部材によりクリーニングする時以外は帯
電ローラは接離機構によって感光体から離間された状態
になるので、画像形成を停止した状態で長時間放置され
るようなことがあっても、その放置状態では帯電ローラ
は感光体から離間しているので、帯電ローラが感光体の
表面を汚すことがない。
【0019】さらに、上記帯電ローラ及びクリーニング
部材を共に装置本体に対して着脱可能な作像ケース内に
収納し、上記接離機構を装置本体側に配設するとよい。
そうすれば、作像ケースが帯電ローラ及びクリーニング
部材と共に装置本体から取り外されて新しいものに交換
されても、定期的な交換を必要としない上記接離機構は
装置本体側に残るので、その接離機構を作像ケース側に
取り付けた場合に比べて不要な交換をしなくて済む分だ
けコストダウンが図れる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明の一実施形態例
を示す画像形成装置の作像部付近を示す概略構成図、図
2は同じくその斜視図、図3は同じくその作像部に設け
られている感光体と帯電ローラ付近を示す斜視図であ
る。この画像形成装置は図1に示すように、作像部がカ
ートリッジ状に形成されており、それを図示しない装置
本体に対して着脱可能に装着できるようになっている。
【0021】そのカートリッジは、ケース6(図2)内
に感光体1と、帯電装置を構成する帯電ローラ2と、現
像装置3と、クリーニング装置4と、そのクリーニング
装置4で回収した残留トナーを現像装置3へ送り込むリ
サイクル搬送部5等を配設し、それらをカートリッジ状
態で装置本体から一体で取り外せるようにしている。こ
のカートリッジは、図1に示すように装置本体の所定の
位置に装着した状態で、感光体1が図示しない駆動源に
よって矢示A方向に回転可能になる。
【0022】この画像形成装置は、画像形成動作が開始
されると、感光体1に除電ランプ49から除電光L1 が
照射されることによってその表面が除電され、その表面
電位が0〜−150Vの基準電位に平均化される。次
に、感光体1の表面に接触状態にある帯電ローラ2に高
電圧を印加して感光体1を帯電し、その表面電位を−1
100V前後にする。そして、その帯電された電位面に
露光部から露光L2 を照射して、画像となる表面電位が
0〜−290Vの潜像部分を形成する。
【0023】その潜像部分が、感光体1が矢示A方向に
回転することによって現像装置3の現像スリーブ13の
位置まで移動すると、その潜像部分に−800V前後の
バイアスがかけられている現像スリーブ13の表面に保
持されているトナーが付着される。したがって、その潜
像部分が現像されてトナー像(可視像)となる。
【0024】一方、給紙部(図示せず)から転写紙Pが
給紙され、その転写紙Pの先端と感光体1上のトナー像
の先端とが転写ローラ8の位置で一致するようにレジス
トローラ対7によってタイミング調整されて、感光体1
上のトナー像が転写ローラ8によって転写紙Pに転写さ
れる。その転写紙Pは、図示しない定着部のローラ間へ
搬送され、そこで熱と圧力によりトナーが転写紙Pへ融
着されて、それが機外の排紙トレイ等に排出される。
【0025】そして、その画像転写後に感光体1上に残
った残留トナーは、クリーニング装置4のクリーニング
ブレード10により掻き落とされ、感光体1の表面はほ
とんどトナーが付着していない状態となり、再び次の作
像工程へ移る。また、クリーニング装置4によって回収
された残留トナーは、トナー搬送コイル11によってリ
サイクル搬送部5へ搬送されて、そこでリサイクルベル
ト12により現像装置3の現像剤撹拌部へ搬送されて回
収され、トナーがリサイクルされる。以上が、この画像
形成装置の基本的な動作である。
【0026】感光体1は、例えば積層型のドラム状の感
光体であり、導電性基板上に0.1〜1μmの厚みを有
する電荷発生層(Carrier generation layer 以下C
GLと略称する)、10〜30μmの厚みをもつ電荷移
動層(Carrier transportlayer 以下CTLと略称
する)を積層したものである。その感光体1の表面に入
射する光は、透光性を有するCTLを透過し、CGLで
吸収される。そのCGLでは、この励起エネルギによっ
てキャリアが生成される。その生成されたキャリアは、
外場の力でCTLに注入され、CTL中を移動して表面
に達し表面電荷を中和する。
【0027】帯電装置は、図3及び図4に示すように帯
電ローラ2と、それを支持する軸受14,15と、その
軸受14,15を加圧する前後の加圧スプリング18,
18と、帯電ローラ駆動ギヤ19と、クリーニングパッ
ド25と、電極端子22と、帯電ローラケース16とで
一体のユニット状に形成されている。その帯電ローラ2
は、図3に示すように金属製の芯金2aの外周に導電性
ゴム(例えばエピクロルヒドリンゴム)2bを装着した
ものであり、その導電性ゴム2bの表面を感光体1の表
面に接触させた状態で芯金2aに高電圧を印加すること
によって、感光体1の表面を一様に帯電する。
【0028】この画像形成装置は、このような接触式の
帯電ローラ2を採用することで、オゾンの発生量を従来
のコロナ帯電器を用いた場合に比べて1/100〜1/
1000にすることができる。その帯電ローラ2の芯金
2aの両端部は、軸受14,15によって回転自在に保
持されており、その各軸受14,15には図5に示すよ
うに左右の両面にそれぞれ縦長の突起14a,14a及
び15a,15aが形成されていて、その各突起がそれ
に対応させて帯電ローラケース16にそれぞれ形成され
ている縦長の各ガイド溝16aにスライド可能に嵌入し
て、上下方向に移動可能になっている。
【0029】その軸受14と帯電ローラケース16の内
面16cとの間には、図3に示すように加圧スプリング
18を介装し、その付勢力によって軸受14を介して帯
電ローラ2を、感光体1へ所定の加圧力で押し付け可能
にしている。また、電極端子22は、この帯電装置を装
置本体の所定の位置にセットした時に、本体側リセプタ
クルの電極端子(図示せず)に接触する。そして、その
状態でこの電極端子22に図示しない高圧電源から帯電
用の電圧が印加される。この電極端子22は、帯電ロー
ラ2を感光体1に加圧するための後側の加圧スプリング
18を介して軸受15と導通している。そして、その軸
受15は導電性材料で形成されているので、上記高圧電
源からの電圧が帯電ローラ2へ印加される。
【0030】その帯電ローラ2の芯金2aの一端側は、
図4に示すように外周の一部を平面状に加工することに
よって断面形状をD形とするD形状部2cを形成し、そ
のD形状部2cに嵌合可能に中心孔の形状を対応させた
帯電ローラ駆動ギヤ19を嵌入させて一体に固定し、そ
れが軸方向に抜けないようにEリング35で抜け止めを
している。その帯電ローラ駆動ギヤ19は、図3に示す
ようにケース6の前後の面に両端部が回転自在に支持さ
れている感光体1の感光面以外の一端部に固定された感
光体前側ギヤ21に、帯電ローラ2が感光体1の表面に
接触している時に噛み合うようになっている。
【0031】したがって、感光体1が矢示A方向に回転
すると、同方向に回転する感光体前側ギヤ21により帯
電ローラ駆動ギヤ19が矢示B方向に回転され、帯電ロ
ーラ2が矢示B方向に強制的に回転する。なお、帯電ロ
ーラ2は、芯金2aの一端側に帯電ローラ駆動ギヤ19
を設けずに、単に表面を感光体1の表面に接触させた状
態で、その間の摩擦抵抗により感光体1に連れ回りする
構成にしてもよい。
【0032】保持部材である帯電ローラケース16の内
面16cには、帯電ローラ2の表面をクリーニングする
クリーニング部材であるクリーニングパッド25が、例
えば両面テープ等の接着剤で貼り付けられている。した
がって、帯電ローラ2は、帯電動作時には感光体1に接
触し続けるため、その感光体1の表面に付着している微
小なトナーによって表面が汚れて帯電ムラを引き起こし
やすいが、その表面にクリーニングパッド25を圧接さ
せることでその表面をクリーニングしてトナーを取り除
くことができるので、帯電ローラ2が汚れた場合に生じ
る帯電ムラを防止できる。
【0033】また、帯電ローラケース16の内面16c
の長手方向の両端部と、ケース6の前後の面にそれぞれ
形成したバネ受け6a,6a(図4参照)との間に押し
上げ部材である押し上げスプリング26,26をそれぞ
れ介装し、その各付勢力によって帯電ローラケース16
を図3で上方へ付勢している。帯電ローラ2を前述した
ユニット状態で、ケース6に取り付ける際には、そのケ
ース6の前後の面に帯電ローラケース16の左右の面1
6d,16eにそれぞれ対応させて形成している溝部6
b,6cに、帯電ローラケース16の左右の面16d,
16eの前後の各端部をそれぞれ落とし込む。
【0034】そして、この帯電ローラケース16をケー
ス6の溝部6b,6cに落とし込んだだけでは、帯電ロ
ーラケース16が前後の押し上げスプリング26,26
によって上方へ押上げられて上方向へフリーな状態にな
ってしまうので、それを上側から帯電に適した所定の位
置に押え込むストッパが必要となる。そこで、この実施
の形態では、そのストッパの役目を図7に示す上カバー
29が兼ねている。そして、その上カバー29が、ユニ
ット状態にある帯電ローラケース16と一体の帯電ロー
ラ2の同図で上方向への移動量を規制している。したが
って、帯電ローラケース16がケース6から上方に抜け
落ちるのを防止するための専用のストッパ機構を設ける
必要がない。
【0035】その上カバー29は、感光体1や帯電ロー
ラ2等にオペレータやサービスマンの手などが接触する
のを防止するためのものである。そして、この上カバー
29は、ケース6(図2)に形成された例えば弾性を有
する爪が、それに対応して上カバー29側に形成された
凹部に嵌入することによってスナップフィット(パッチ
ン止め)する固定手段により固定されている。したがっ
て、その上カバー29は、一切工具等を使用することな
しに手だけの操作でケース6に対して着脱することがで
きる。そのため、帯電ローラ2をユニット状態で交換す
る場合には、その帯電ローラ2を帯電ローラケース16
及び上カバー29と共にケース6から一切工具等を使用
することなしに手だけで取り外すことができる。
【0036】なお、帯電ローラケース16は、図3で説
明したように左右の面16d,16eをケース6の前後
の面にそれぞれ形成されている各溝部6b,6cに落と
し込んでいるだけであるため、それを持ち上げるだけで
ケース6から簡単に取り出すことができる。また、各押
し上げスプリング26は、ケース6側のバネ受け6a
か、帯電ローラケース16側の内面16cの少なくとも
いずれかの側に円形の凸部を形成してそこに圧入させて
おけば、帯電ローラ2をユニット状態で取り外す際にそ
の押し上げスプリング26の脱落を防止できる。
【0037】次に、帯電ローラ2に印加する印加電圧を
帯電ローラ2の表面温度に応じて変化させる印加電圧制
御について説明する。帯電ローラ2に対して印加する電
圧を一定とする定電圧制御を行なっている場合には、帯
電ローラ2が置かれている環境温度が変化すると、それ
に伴って帯電ローラ2の抵抗値が変化するため、感光体
1の表面電位が変動してしまう。
【0038】これを防止するためには、帯電ローラ2の
表面(又は近傍でも可)の温度を検知し、その検知温度
に応じて予め設定された基準温度からの温度変化分に対
応する電圧を補正した補正印加電圧を帯電ローラ2に印
加する必要がある。その帯電ローラ2の表面の温度を検
知する手段として、この実施の形態では図10に示すよ
うなサーミスタ31を上カバー29の内面に一体に取り
付け、帯電ローラ2の表面(又は近傍)の温度を検知で
きるようにしている。
【0039】このようなサーミスタ31で帯電ローラ2
の表面温度を検知する場合には、そのサーミスタ31が
帯電ローラ2の表面に接触した状態にある時に帯電ロー
ラ2に電圧が印加されると、サーミスタ31及びそれが
接続されている検知回路(図示せず)は、その印加され
た高電圧によって破壊されてしまう恐れがある。したが
って、この実施の形態では、サーミスタ31を図7に示
すように上カバー29に一体的に固定することによっ
て、帯電ローラ2が感光体1から離間して帯電ローラ2
に電圧が印加されない時にサーミスタ31が帯電ローラ
2の表面に接触し、図8に示すように帯電ローラ2が感
光体1に接触した時にサーミスタ31が帯電ローラ2の
表面から離間するようにしている。
【0040】このサーミスタ31は、この画像形成装置
で使用可能な用紙の最大通紙幅より外側にあたる部分の
帯電ローラ2の表面に接触させるようにしてある。その
ようにすることによって、サーミスタ31が帯電ローラ
2の表面を摺接することによりその表面を劣化させるよ
うなことがあったとしても、画像に影響を与えないよう
にすることができる。また、このサーミスタ31は、前
述したように上カバー29に一体的に固定しているの
で、サーミスタ31を上カバー29に取り付けるための
ブラケットやネジ等を必要としない分だけコストダウン
が図れると共に、組付け工数も減らすことができる。
【0041】次に、帯電ローラ2を感光体1に対して接
離させる接離機構について説明する。一般的に画像形成
動作を停止した状態で、帯電ローラの導電性ゴムの部分
が感光体の同一個所に長時間接触していると、そのゴム
材の中に含まれている軟化剤(可塑剤)が外部にしみ出
てそれが感光体の接触面を汚してしまい、それが原因で
異常画像が発生しやすい。そのため、このように帯電ロ
ーラと感光体とが停止した状態で長時間放置される時に
は、帯電ローラを感光体から離間させる必要がある。
【0042】そこで、この実施の形態による画像形成装
置では、画像形成動作を停止している待機時には図7に
示すように、押し上げスプリング26により帯電ローラ
ケース16を感光体1から離れる方向へ押し上げて、帯
電ローラ2を感光体1から離間させるようにしている。
そして、画像形成動作が開始されると、図8に示すよう
に、帯電ローラ2をその離間状態から感光体1の表面へ
接触させ、その状態で帯電動作を行なう。そして、所定
の画像形成が終了すると、図6に示すようにクリーニン
グパッド25を帯電ローラ2の表面へ圧接させてその表
面をクリーニングし、そのクリーニング後に帯電ローラ
2を感光体1から離間させる。
【0043】以下、このように帯電ローラ2を感光体1
に対して接離させる接離機構について説明する。図3
で、41は第1加圧アーム、42は第2加圧アームであ
り、共に帯電ローラケース16の上面を一端側で加圧す
ることによって帯電ローラ2を感光体1側に押圧する揺
動可能なアームである。
【0044】その第1加圧アーム41と第2加圧アーム
42は、アーム保持軸43に間隔を置いて回動方向に同
一の位相で固定されており、そのアーム保持軸43は両
端部が画像形成装置の本体前側板23と本体後側板24
に軸受等を介して回転可能に支持されている。したがっ
て、そのアーム保持軸43を同図で時計回り方向又は反
時計回り方向に回転させると、第1,第2加圧アーム4
1,42が同時に同方向に同量回転する。
【0045】第2加圧アーム42は、帯電ローラケース
16と接する側と反対の端部にカム当接部42aを延設
しており、その下面を図5に明示する偏心形状の帯電ロ
ーラ接離カム44に接触させている。そして、その第2
加圧アーム42のカム当接部42aの上面に、装置本体
に固設されたスプリングホルダ46との間でアーム加圧
スプリング47を介装し、そのアーム加圧スプリング4
7による付勢力によってカム当接部42aを帯電ローラ
接離カム44に圧接させている。
【0046】このような構成により、帯電ローラ接離カ
ム44を回転させると、その帯電ローラ接離カム44の
第2加圧アーム42に接する位置からそのカムを一体に
支持する軸45の中心迄の距離Lcが変化することによ
って、その距離Lcに応じて第2加圧アーム42がアー
ム保持軸43と共に矢示C方向に揺動し、そのアーム保
持軸43に固定されている図3に示した第1加圧アーム
41も、第2加圧アーム42と同一方向に同量だけ揺動
する。したがって、その第1,第2加圧アーム41,4
2の揺動によって、帯電ローラケース16が上下動す
る。
【0047】帯電ローラ接離カム44は、1回の作動で
120°回転する図5に示す電磁スプリングクラッチ4
8の回転軸に直結されている。その電磁スプリングクラ
ッチ48は、カムを駆動する手段として機能するもので
あり、図11に示すように磁力を利用した120°ずつ
回転する公知のクラッチである。
【0048】この電磁スプリングクラッチ48は、回転
軸61にロータ62がその回転軸61に対して相対回転
不能で軸線方向にのみ移動可能に取り付けられており、
その回転軸61の軸線方向にギヤ63が隣り合わせで回
転可能に取り付けられている。そのロータ62とギヤ6
3には互いに対向する面に噛み合い可能な歯62aと6
3aがそれぞれ形成されていて、それらが互いに噛み合
った時にロータ62がギヤ63によって回転軸61と共
に回転されるようになっている。
【0049】そのロータ62とギヤ63の間にはスプリ
ング64が介装されていて、通常はそのスプリング64
の付勢力によってギヤ63がロータ62から離れてお
り、ギヤ63のみが回転軸61に対して空転している。
また、ロータ62内にはヨーク65が設けられていて、
そのヨーク65にはロータ62の回転方向に120°間
隔で3個の孔65aが形成されており、その各孔65a
に対応してロータ62側には3個のピン66がそれぞれ
突設されている。そして、そのピン66が、スプリング
64の付勢力により孔65a内に嵌入するようになって
いる。
【0050】ロータ62は、コイル67が励磁されると
移動するアマチャ68によりギヤ63側に移動されるよ
うになっており、その移動時にピン66がヨーク65の
孔65aから抜けると共に、ロータ62の歯62aがギ
ヤ63の歯63aと噛み合って回転軸61と共に回転さ
れる。そのコイル67の励磁が停止されると、ロータ6
2はピン66の先端が孔65aと120°間隔で隣り合
う次の孔65aとの間のヨーク65の面にスプリング6
4の付勢力によって押し付けられながら回転し、120
°回転した位置でピン66が次の孔65aに入り込むこ
とによって図11で下側に移動する。それによって、ギ
ヤ63の歯63aとロータ62の歯62aとの噛み合い
が解け、ロータ62の回転が停止する。
【0051】このような構成により、電磁スプリングク
ラッチ48は120°ずつ回転軸61が回転する。した
がって、帯電ローラ接離カム44は、この電磁スプリン
グクラッチ48により120°ずつ回転されて、1回転
する間に3つの位置に選択的に停止される。それによっ
て、第1,第2加圧アーム41,42によって帯電ロー
ラケース16を押し下げる位置を3段階に選択すること
ができる。
【0052】その3つの位置とは、具体的には図5に示
すクリーニングパッド25を帯電ローラ2の表面から離
間させると共に帯電ローラ2を感光体1に接触させてそ
の感光体1を帯電可能にする第1の位置と、図6に示す
帯電ローラ2の表面にクリーニングパッド25を圧接さ
せてその帯電ローラ2の表面をクリーニング可能にする
第2の位置と、図7に示す帯電ローラ2を感光体1及び
クリーニングパッド25から共に離間させる第3の位置
である。そして、この第1,第2及び第3の各位置を選
択することができるように、帯電ローラ接離カム44の
形状(上記3つの各位置になるようなカムの距離Lc)
を設定している。
【0053】このように接離機構は構成されているが、
この実施の形態では上述した電磁スプリングクラッチ4
8と、軸45と、帯電ローラ接離カム44と、第1,第
2加圧アーム41,42と、アーム保持軸43と、アー
ム加圧スプリング47と、帯電ローラケース16と、押
し上げスプリング26とが、感光体1と帯電ローラ2と
クリーニングパッド25との位置関係を上述した第1,
第2,第3の各位置に切換え可能な位置切換手段として
機能する。
【0054】なお、この実施の形態では図3に示すよう
に、第1加圧アーム41と第2加圧アーム42の間に跨
るように除電ランプ49を配設し、その各端部を第1加
圧アーム41と第2加圧アーム42とにそれぞれ一体的
に固定している。その除電ランプ49は、図示しない電
源より電圧が印加されて、それが点灯する。
【0055】このように、この実施の形態では除電ラン
プ49を第1加圧アーム41と第2加圧アーム42に直
接取り付けているので、その除電ランプ49を装置本体
等に取り付けるための除電ランプホルダを設ける必要が
ないため、その分だけコストダウンが図れる。なお、帯
電ローラ接離カム44を120゜ずつ回転させる駆動手
段は、上述した電磁スプリングクラッチ48に限ること
なしに、ステッピングモータを使用してその回転軸を軸
45に接続し、その軸45を120゜ずつ回転させるス
テップ数ずつステッピングモータを回転させるようにし
てもよい。
【0056】次に、帯電動作時と帯電ローラクリーニン
グ時及び帯電ローラ離間時における各部の動作につい
て、それぞれ説明する。 <帯電動作時について>この画像形成装置は、画像形成
動作及びその他の全ての動作を停止している装置本体の
停止状態においては、図9に示すように帯電ローラ2は
押し上げスプリング26の付勢力によって帯電ローラケ
ース16が押し上げられることによって、図示のように
感光体1の表面から離間した状態にある。
【0057】この状態でコピースタートボタン(図示せ
ず)が押されると、そのボタン押下とほとんど同時、あ
るいはそれから一定時間経過後に、電磁スプリングクラ
ッチ48にON信号が送られて、その電磁スプリングク
ラッチ48により帯電ローラ接離カム44が軸45を介
して矢示E方向に120°だけ回転される。また、その
コピースタートボタンの押下とほとんど同時、あるいは
それから一定時間経過後に感光体1が図9で時計回り方
向に回転を開始する。
【0058】それによって、帯電ローラ接離カム44
が、図9の位置から図5に示す位置まで120°回転す
る。そのため、帯電ローラ接離カム44の距離Lcが図
9の位置の時よりも大きな部分が第2加圧アーム42の
カム当接部42aに当接するようになるので、第2加圧
アーム42がアーム保持軸43を中心にして矢示F方向
に揺動する。
【0059】その際、第2加圧アーム42は、図3で説
明したようにアーム保持軸43を介して第1加圧アーム
41と一体であるため、第1加圧アーム41も第2加圧
アーム42と同量だけ矢示F方向に揺動する。それによ
って、第1,第2加圧アーム41,42の各端部により
帯電ローラケース16が押し下げられ、前後の加圧スプ
リング18による各付勢力によって前後の軸受14,1
5を介して帯電ローラ2が感光体1に一定の加圧力で圧
接される。
【0060】そして、この帯電ローラ2が感光体1の表
面に圧接される間のあるタイミングで、高圧電源から帯
電ローラ2に対して帯電用の電圧が印加されることによ
って帯電動作が行なわれ、感光体1の表面が一様に帯電
される。この時、図3に示した帯電ローラ駆動ギヤ19
と感光体前側ギヤ21とは互いに噛み合っているので、
帯電ローラ2は感光体1と連れ回る矢示B方向に強制的
に回転される。したがって、帯電ローラ2が感光体1と
の接触部で受ける摩擦力のみによって従動回転して連れ
回る場合には、帯電ローラ2が感光体1との間でスリッ
プを発生して一部が局部摩耗することにより帯電性能が
劣化する等の不具合が発生することがあるが、この実施
の形態によればそのような不具合を防止できる。なお、
このような帯電動作時には、図8に示すようにサーミス
タ31は、帯電ローラ2の表面から離れた位置にある。
【0061】<帯電ローラクリーニング時>1枚のコピ
ー時にはその転写紙の後端が、また複数枚のコピー時に
はその最後に搬送される転写紙の後端が、転写領域(図
1の感光体1と転写ローラ8が接触する近傍)を通過し
たことを検知した後、図5に示した電磁スプリングクラ
ッチ48にON信号が送られ、その電磁スプリングクラ
ッチ48が帯電ローラ接離カム44を同図に示す帯電動
作時のカム位置を基準としてそこから120°矢示E方
向に回転させて図6に示す位置にする。
【0062】この図6の位置では、帯電ローラ接離カム
44は、距離Lcが図5の位置にある時よりもさらに大
きな部分が第2加圧アーム42のカム当接部42aに当
接するようになるので、第2加圧アーム42がアーム保
持軸43を中心にして矢示F方向にさらに揺動し、第1
加圧アーム41も同量だけ矢示F方向に揺動する。それ
によって、帯電ローラケース16が図5に示した位置か
ら、帯電ローラ接離カム44の距離Lcの変化に対応し
た一定量だけさらに押し下げられるため、図6に示した
ようにクリーニングパッド25が帯電ローラ2の表面へ
圧接される。
【0063】この状態で、帯電ローラ2が予め設定され
た一定時間(クリーニング時間)だけ回転し、それによ
って帯電ローラ2の表面がクリーニングされる。この
時、帯電ローラ駆動ギヤ19と感光体前側ギヤ21(共
に図3を参照)は噛み合ったままなので、帯電ローラ2
に感光体1の回転駆動力が強制的に伝達される。
【0064】したがって、このようにクリーニングパッ
ド25が帯電ローラ2の表面に加圧されている時には、
それが帯電ローラ2の回転に対して負荷となるため、帯
電ローラ2が感光体1と接触部の摩擦力のみによって連
れ回りで回転される場合には、クリーニングパッド25
から受ける上記負荷によって帯電ローラ2が感光体1と
の間でスリップを起こして回転しなくなり、それによっ
て帯電ローラ2の表面をクリーニングできなくなって帯
電性が低下したりすることがあるが、この実施の形態に
よれば帯電ローラ2に回転駆動力が強制的に与えられる
ので、そのような不具合を防止できる。
【0065】このように、帯電ローラ2をクリーニング
する時も、前述した帯電動作時と同様に感光体前側ギヤ
21から回転力が帯電ローラ駆動ギヤ19に伝達される
ようにして、それ以外の帯電ローラ2を駆動するための
独自の駆動源は設けていないので、その分だけ部品点数
を少なくしてコストダウンが図れる。さらに、このよう
に帯電ローラ2にクリーニングパッド25を圧接させて
帯電ローラ2の表面をクリーニングするモードを、帯電
動作時(クリーニングパッド25は圧接しない)と別に
設けているので、帯電ローラ2の表面がクリーニングパ
ッド25により傷つけられることによって帯電ムラ等の
異常が発生するのを防止することができる。
【0066】すなわち、クリーニングパッド25が帯電
動作時にも帯電ローラ2に圧接状態になる構成の場合に
は、連続コピーのように連続して長い時間画像形成動作
を行なうと、その動作中の間はクリーニングパッド25
が帯電ローラ2に長時間圧接したまま摺接状態が継続さ
れるようになるため、帯電ローラ2の表面が傷ついて帯
電ムラ等の異常が発生しやすいが、その帯電動作時にク
リーニングパッド25を帯電ローラ2に圧接させないよ
うにすることによって、帯電ローラ2の表面の傷つきに
よる帯電ムラ等を防止することができる。
【0067】なお、上述した転写紙の後端が転写領域を
通過するタイミングの検知は、例えば図1に示したレジ
ストローラ対7の近傍に用紙検知センサを置き、そのセ
ンサが転写紙Pの後端を検知した時点からその後端が上
記転写領域に達する所定時間後をそのタイミングとして
検知する。
【0068】<帯電ローラ離間時>上述した帯電ローラ
クリーニングモード終了後に、図9に示した電磁スプリ
ングクラッチ48にON信号が送られ、帯電ローラ接離
カム44が図6に示した位置から図9に示した位置に、
矢示E方向に120°さらに回転する。この位置では、
帯電ローラ接離カム44は、距離Lcが図5で説明した
帯電動作時の位置よりもさらに小さな部分が第2加圧ア
ーム42のカム当接部42aに当接するようになるの
で、第2加圧アーム42がアーム保持軸43を中心にし
てこれまでと逆の矢示G方向に揺動し、それに伴って図
3に示した第1加圧アーム41も同方向に同量だけ揺動
する。
【0069】それによって、第1,第2加圧アーム4
1,42のそれぞれ帯電ローラケース16の上面と接す
る部分が図9で上昇するため、帯電ローラケース16が
図3に示した両側の押し上げスプリング26,26の付
勢力によって図で上方へ持ち上げられる。したがって、
その帯電ローラケース16に軸受14,15を介して取
り付けられている帯電ローラ2が上方へ持ち上げられ
て、それが感光体1から図9に示すように離間する。
【0070】このように、この画像形成装置は、画像形
成動作が停止されて機械が停止状態にある時には、帯電
ローラ2が上述したように感光体1から離間した状態に
なるので、その状態で長時間放置されたとしても、帯電
ローラ2が感光体1に圧接した状態で長時間放置された
時のように、感光体1の表面が帯電ローラ2によって汚
染されてしまうようなことがない。
【0071】なお、この帯電ローラ2が感光体1から離
間した状態にある時は、図9から明らかなように、帯電
ローラ2とクリーニングパッド25も離間した状態にな
る。したがって、クリーニングパッド25が帯電ローラ
2に接触した状態のままで長時間高温高湿の環境に放置
された場合にはクリーニングパッド25に付着している
トナーが帯電ローラ2へ固着することによって異常帯電
が生じる場合があるが、この実施の形態によればそれを
防止することができる。
【0072】さらに、この帯電ローラ2が感光体1から
離間した状態にある時は、図7に示すようにサーミスタ
31が帯電ローラ2の表面に接触し、その表面の温度を
検知可能な状態になる。そして、この状態では帯電ロー
ラ2には帯電用の高電圧が印加されないので、この状態
でサーミスタ31や、そのサーミスタ31からの信号に
より温度を検知する温度検知回路が、帯電ローラ2に印
加される高電圧によって破壊されてしまうようなことが
ない。
【0073】このように、この画像形成装置は、クリー
ニングパッド25を帯電ローラ2から離間した状態のま
ま帯電ローラ2を感光体1に接触させることができ、帯
電ローラ2を感光体1に接触させてもクリーニングパッ
ド25を帯電ローラ2から離間させた状態のままにする
ことができる。
【0074】そして、このようにクリーニングパッド2
5を帯電ローラ2に対して接離させる動作と、その帯電
ローラ2を感光体1の表面に対して接離させる動作とを
独立して行なうことができる動作手段として、この実施
の形態では電磁スプリングクラッチ48と、帯電ローラ
接離カム44と、第1,第2加圧アーム41,42と、
帯電ローラケース16等が機能している。
【0075】また、この電磁スプリングクラッチ48
と、帯電ローラ接離カム44と、第1,第2加圧アーム
41,42と、押し上げスプリング(押し上げ部材)2
6は、保持部材である帯電ローラケース16を感光体1
の表面に対して接離する方向に移動させる保持部材移動
手段としても機能している。さらに、その電磁スプリン
グクラッチ48と、帯電ローラ接離カム44と、第1,
第2加圧アーム41,42は、押し上げスプリング26
による付勢力に抗してその付勢力よりも大きな力で帯電
ローラケース16を感光体1の表面に接近させる方向へ
押し下げる押し下げ手段としても機能している。
【0076】次に、帯電モデル式について説明する。印
加電圧をVaとし、帯電ローラにかかる電圧をVR、空
隙における放電開始電圧をVG、感光体表面電位をVDと
すると、Va=VR+VG+VD となる。ここで帯電ロ
ーラにかかる電圧VR は、帯電ローラの抵抗値をR、流
れる電流値をIとすると、VR =I・R となる。
【0077】また、上記空隙における放電開始電圧VG
は、感光体膜厚をdD、感光体比誘電率をKD とする
と、数1で表わされる。また、感光体表面電位VDは、
感光体に供給される電荷をQ、静電容量をCとすると、
VD=Q/C となる。ここで、感光体周速Vp、帯電ロ
ーラ巾L、誘電定数Koとすると、Q及びCは数2の
(1)及び(2)となり、VDは数2の(3)となっ
て、数2の(4)の帯電モデル式が得られる。
【0078】
【数1】
【0079】
【数2】
【0080】次に帯電制御方式を、定電圧制御方式とし
た場合と定電流制御方式とした場合について説明する。 〈帯電制御方式を定電圧制御方式とした場合〉この帯電
制御方式は、上述した数式内のVaを一定とする制御方
式である。この制御方式の場合、上述したVa=VR+
VG+VD の式で実際に感光体の帯電電位として使われ
るのはVD の項である。したがって、VR 及びVG が変
化すると、VD に影響を与える。
【0081】ここで各項について見てみると、VR の項
は、帯電ローラの抵抗値が変動因子である。したがっ
て、帯電ローラが環境変動で抵抗値が上昇すると、VR
値が上がり、VD が下がることになる。したがって、こ
の影響を抑えるため温度検知手段を設け、Vaを補正す
る必要がある。また、低温湿時には帯電ローラの抵抗値
が著しく上昇するので、ヒーター等を設けることによっ
て帯電ローラの温度が、ある温度以下とならないように
する必要がある。
【0082】次に、VG の項においては、感光体膜厚d
D の影響を受けるが、実際に数値を代入し、初期dD =
28μm,経時で4μm減少したとし、KD =3.2 と
して計算すると、VG (28)=626、VG (24)
=599となり、その差27Vの変化量程度なので、帯
電電位(通常800〜1000V)に対する影響は小さ
いと考えられる。なお、帯電ローラ抵抗値変動のところ
で流れる電流の値自体は小さいので、帯電ローラ抵抗値
を低目(例えば107 Ω以下)に抑えれば、VD への影
響を小さくすることが可能である。
【0083】〈帯電制御方式を定電流制御方式とした場
合〉この定電流方式は、数2の(4)式でIが一定とな
る制御方式であり、VR の項、VG の項の影響は受けな
い。しかしながら、VD の項の感光体膜厚dD の変化の
影響は、VD に直接及び上記の例で示した初期28μm
で、経時で4μm変化した場合、VD は経時でVD ×2
4/28の値となり、仮にVD が初期850Vとする
と、経時では728Vとなり100V以上も低下してし
まい、帯電性能が保障できなくなる恐れがある。
【0084】これを防ぐためには、感光体膜厚変化を検
知して補正すればよいが、実際の問題として検知機構は
高価であり、とても装着することはできない。したがっ
て、感光体表面の硬度を上げ、摩耗しない感光体を使用
する以外は現状では対策が難しい。以上により、帯電ロ
ーラ制御方式は、現状では帯電ローラの抵抗変動に対す
る印加電圧補正を必要とするが、定電圧制御方式を採用
している。
【0085】図12乃至図15はこの発明による画像形
成装置の他の実施の形態を説明するための各図面であ
り、その各図面において図3及び図5と対応する部分に
は同一の符号を付してある。この実施の形態における画
像形成装置は、帯電ローラ2のみを移動させて、それを
前述した第1,第2,第3の各位置にそれぞれ移動させ
るようにしている。
【0086】この実施の形態による画像形成装置は、帯
電ローラ2の芯金2aの両端部をそれぞれ回転可能に支
持する軸受14′,15′を、ケース6の前後の面にそ
れぞれ形成した軸受溝6f,6gに、上下方向に移動可
能に嵌入させている。また、その帯電ローラ2の上方
に、その帯電ローラ2の長手方向に沿ってクリーニング
パッド25を配設し、それをケース6の上面の内側の面
に固定される(例えばパッチン止めによるスナップフィ
ット等による固定)パッド保持部材71に固定してい
る。
【0087】そして、そのパッド保持部材71の下面と
両側の各軸受14′,15′との間に加圧スプリング1
8をそれぞれ介装し、その各加圧スプリング18の付勢
力により、帯電ローラ2を両側の各軸受14′,15′
を介して図12で下方に常に付勢している。その帯電ロ
ーラ2は、芯金2aの両端部、すなわち両側の各軸受1
4′,15′のそれぞれ内側の部分が、接離アーム7
2,73の先端部にそれぞれ形成されたU字溝により下
側から保持されており、その接離アーム72,73は、
後端部がアーム保持軸43に、回動方向の位相が同一の
位置になるように固定されている。
【0088】そして、この実施の形態では、このアーム
保持軸43の両端部がケース6の両側面にそれぞれ回動
可能に支持されている。また、そのアーム保持軸43に
は、駆動アーム74の一端が固定されており、その駆動
アーム74の他端部の下面には、帯電ローラ接離カム4
4が配設されている。そして、その駆動アーム74は、
その他端部の上面とケース6との間に介装されたアーム
加圧スプリング77により、他端部の下面が帯電ローラ
接離カム44に押し当てられている。
【0089】したがって、帯電ローラ接離カム44が回
転すると、その偏心量に応じて駆動アーム74がアーム
保持軸43を支点として回動し、それに同動するアーム
保持軸43に後端部がそれぞれ固定された接離アーム7
2と73が回動し、その接離アーム72と73の帯電ロ
ーラ2をそれぞれ保持する先端部が、駆動アーム74の
他端部(図12で左方側)と相反する方向(反転方向)
に上下動する。
【0090】帯電ローラ接離カム44は、接離クラッチ
78の回転軸78aに固定されており、接離クラッチ7
8に駆動信号が入力されると回転軸78aと共に回転す
る。なお、この帯電ローラ接離カム44は、ステッピン
グモータ等の回転軸に取り付けるようにしてもよい。
【0091】一方、帯電ローラ2の芯金2aの図12で
右方側の端部には、帯電ローラギヤ79が固定されてい
る。また、装置本体側には、その帯電ローラギヤ79に
対応して本体側駆動ギヤ81が配設されている。そし
て、その帯電ローラギヤ79は本体側駆動ギヤ81に、
帯電ローラ2がクリーニングパッド25に圧接する位置
にあるときに噛み合うようになっている。
【0092】この画像形成装置は、待機時には接離クラ
ッチ78に駆動信号が入力されないため、帯電ローラ接
離カム44は図13に示す位置にある。この位置では、
駆動アーム74がアーム加圧スプリング77の付勢力に
より同図で左端部が押し下げられるため、接離アーム7
2,73の先端部が上方に持ち上げられることにより、
帯電ローラ2が感光体1の表面から離間した状態にあ
る。また、その帯電ローラ2は、クリーニングパッド2
5から離れた位置にある。
【0093】次に、帯電動作に移行するときは、接離ク
ラッチ78に駆動信号が入力されるため帯電ローラ接離
カム44が図14に示す位置まで回転する。この位置で
は、帯電ローラ接離カム44が、駆動アーム74の下面
に対して図13の位置よりも偏心量が大きな部分が接す
るようになるため、駆動アーム74はアーム加圧スプリ
ング77の付勢力に抗して同図で左端部が押し上げられ
る。したがって、接離アーム72,73の先端部が下方
に下げられることにより、帯電ローラ2が加圧スプリン
グ18の付勢力により軸受14′,15′を介して押し
下げられ、感光体1の表面に接する。それによって、帯
電動作が可能な状態になる。
【0094】次に、帯電ローラ2の表面をクリーニング
パッド25によりクリーニングするときは、再び接離ク
ラッチ78に駆動信号が入力され、帯電ローラ接離カム
44が図15に示す位置まで回転する。この位置では、
帯電ローラ接離カム44が、駆動アーム74の下面に対
して図13の位置よりも更に偏心量が小さな部分が接す
るようになるため、駆動アーム74がアーム加圧スプリ
ング77の付勢力により同図で左端部が押し下げられ
る。
【0095】したがって、接離アーム72,73の先端
部が図13の位置よりも上昇するため、帯電ローラ2が
加圧スプリング18の付勢力に抗して押し上げられ、ク
リーニングパッド25に圧接する。また、帯電ローラ2
の芯金2aの一端部に固定されている帯電ローラギヤ7
9が、装置本体側に設けられている本体側駆動ギヤ81
に噛み合う。そして、その本体側駆動ギヤ81により帯
電ローラギヤ79が回転されて帯電ローラ2が回転する
ため、帯電ローラ2はその全周がクリーニングパッド2
5によりクリーニングされる。そのクリーニング後は、
再び接離クラッチ78に駆動信号が入力されることによ
って、帯電ローラ接離カム44が図13に示す位置に戻
り、再び待機状態になる。
【0096】図16はこの発明による画像形成装置のさ
らに異なる他の実施の形態を説明するための概略構成図
であり、図1と対応する部分には同一の符号を付してあ
る。この画像形成装置は、帯電ローラ2が感光体1を帯
電させる時及びその帯電ローラ2をクリーニングパッド
25によりクリーニングする時以外は帯電ローラ2を感
光体1から離間させるように接離機構30を駆動する制
御装置50を設けている。すなわち、制御装置50が、
帯電動作時と帯電ローラクリーニング時以外の画像形成
動作が停止されている時は、帯電ローラ2を感光体1の
表面から離間するように制御する。
【0097】したがって、画像形成動作が停止された状
態で長時間放置されるようなことがあったとしても、帯
電ローラ2のゴム材の中に含まれている軟化剤(可塑
剤)によって感光体1の表面が汚れるようなことがな
い。その制御装置50は、各種判断及び処理機能を有す
る中央処理装置(CPU)と、接離機構30を駆動制御
するために必要なプログラムを含む各処理プログラム及
び固定データを格納したROMと、処理データを格納す
るデータメモリであるRAMと、入出力回路(I/O)
とからなるマイクロコンピュータである。
【0098】そして、この制御装置50は、サーミスタ
31(図16では図示を省略しているので図10を参
照)や、この画像形成装置の各部に所定の画像形成動作
を行なうためにそれぞれ配設されている各種のセンサ類
から各種の信号を入力すると共に、オペレータによって
設定される各種の画像形成条件を指定する各種の信号
や、画像形成スタート信号等の各種の信号をそれぞれ入
力する。また、この画像形成装置に設けられている各種
駆動系や負荷類に、それらを所定のタイミングで駆動さ
せるための各種の信号を出力すると共に、ドライバ51
に対して接離機構30の電磁スプリングクラッチ48を
作動させるための信号を出力する。
【0099】そして、この制御装置50は、図5乃至図
9を使用して詳しく説明した「帯電動作時」と、「帯電
ローラクリーニング時」と、「帯電ローラ離間時」の各
動作内容になるように、接離機構30を駆動制御する。
それによって、帯電ローラ2が感光体1を帯電させる
時、及びその帯電ローラ2をクリーニングパッド25に
よりクリーニングする時以外は、帯電ローラ2が感光体
1から離間する。なお、この実施の形態においても、図
1等で説明した実施の形態と同様に、帯電ローラ2及び
クリーニングパッド25を、共に装置本体に対して着脱
可能なケース(作像ケース)6内に収納し、接離機構3
0を装置本体側に配設するようにしている。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、次に記載する効果を奏する。請求項1の画像形成装
置によれば、第1の位置にすることによって、クリーニ
ング部材を帯電ローラの表面から離間させた状態で帯電
ローラにより感光体を帯電することができるので、クリ
ーニング部材が画像形成動作中に帯電ローラの表面に接
触することによってそれを傷つけるようなことがないた
め、帯電ムラを防止できる。
【0101】また、第3の位置にすることによって、帯
電ローラを感光体とクリーニング部材から共に離間させ
ることができるので、この状態で長時間放置されたとし
ても帯電ローラが感光体を汚すことがない。さらに、高
温高湿の環境でクリーニング部材にトナーが付着してい
る時であっても、そのクリーニング部材側のトナーが帯
電ローラの表面に固着するようなことがない。
【0102】
【0103】さらに、クリーニングパッドを帯電ローラ
に対して接離させる動作と帯電ローラを感光体面に対し
て接離させる動作とを独立して行なうことができるの
で、帯電ローラと感光体の接離動作と、帯電ローラとク
リーニングパッドとの接離動作それぞれ別に選択的に行
なうことができる。
【0104】また、クリーニングパッドと帯電ローラと
を同じ保持部材に保持しているので、一つの保持部材内
で帯電ローラをクリーニングパッドに対して接離させる
ことができるので、コンパクトな機構にできる。請求項
の画像形成装置によれば、保持部材移動手段が押し上
げ部材と押し下げ手段とからなるので、比較的簡単な構
成で安価にできながら帯電ローラを保持する保持部材を
上記の3位置に少なくとも位置決めすることができる。
【0105】請求項3の画像形成装置によれば、保持部
材を感光体の表面から最も離間する第3の位置にした時
は、押し下げ手段の保持部材を押圧する部位がその保持
部材から離れた位置になるので、帯電ローラを保持部材
と共に装置本体から取り出す際に、それを容易に行なう
ことができる。
【0106】請求項4の画像形成装置によれば、帯電ロ
ーラはクリーニング部材が帯電ローラの表面に圧接して
いる時は感光体側のギヤによってローラ側ギヤを介して
積極的に回転駆動されるので、帯電ローラがスリップす
ることなしに回転して良好なクリーニング性が得られる
ため、帯電ローラの汚れによる帯電性能の低下を防止で
きる。
【0107】請求項5の画像形成装置によれば、帯電ロ
ーラが感光体を帯電させる時及びその帯電ローラをクリ
ーニング部材によりクリーニングする時以外は帯電ロー
ラが接離機構によって感光体から離間されるので、画像
形成を停止した状態で長時間放置されるようなことがあ
っても、帯電ローラからそのローラに含まれている成分
がしみ出て感光体の表面を汚すようなことがないので、
白すじ等の異常画像が発生するのを防止できる。
【0108】請求項6の画像形成装置によれば、作像ケ
ースを帯電ローラ等と一体で装置本体から取り外して新
しいものに交換しても、交換を必要としない接離機構は
装置本体側に残るので、その分だけ無駄な部品交換をし
なくて済む分だけコストダウンが図れる。さらに、その
接離機構が装置本体側に取り付けられる分だけ作像ケー
ス内に収納される部品数が少なくなるので、作像ケース
とそこに収納される帯電ローラ等によって構成されるユ
ニットを小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態例を示す画像形成装置の
作像部付近を示す概略構成図である。
【図2】同じくその斜視図である。
【図3】同じくその作像部に設けられている感光体と帯
電ローラ付近を示す斜視図である。
【図4】同じくその作像部に設けられている帯電装置の
構成を説明するための分解斜視図である。
【図5】感光体と帯電ローラとクリーニングパッドとが
第1の位置にある状態を示す概略図である。
【図6】同じくその感光体と帯電ローラとクリーニング
パッドとが第2の位置にある状態を示す概略図である。
【図7】同じくその感光体と帯電ローラとクリーニング
パッドとが第3の位置にある時にサーミスタ31が帯電
ローラに接してその表面温度を検知可能な状態を示す概
略図である。
【図8】同じくそのサーミスタ31が第1の位置で帯電
ローラの表面から離間する様子を示す概略図である。
【図9】感光体と帯電ローラとクリーニングパッドとが
第3の位置にある状態を示す概略図である。
【図10】サーミスタ31が上カバーに取り付けられて
いる状態を示す斜視図である。
【図11】図4の帯電装置に設けられている帯電ローラ
を移動させる接離機構を構成する電磁スプリングクラッ
チを示す縦断面図である。
【図12】この発明による画像形成装置の他の実施の形
態を説明するための図3と同様な斜視図である。
【図13】同じくその画像形成装置で感光体と帯電ロー
ラとクリーニングパッドとが第3の位置にある状態を示
す概略図である。
【図14】同じくその画像形成装置で感光体と帯電ロー
ラとクリーニングパッドとが第1の位置にある状態を示
す概略図である。
【図15】同じくその画像形成装置で感光体と帯電ロー
ラとクリーニングパッドとが第2の位置にある状態を示
す概略図である。
【図16】この発明による画像形成装置のさらに異なる
他の実施の形態を説明するための概略構成図である。
【符号の説明】
1:感光体 2:帯電ローラ 6:ケース(作像ケース) 16:帯電ローラケース 18:加圧スプリング 19:帯電ローラ駆動ギヤ(ローラ側ギヤ) 21:感光体前側ギヤ 23:本体前側板(装置本体) 24:本体後側板(装置本体) 25:クリーニングパッド(クリーニング部材) 26:押し上げスプリング 41:第1加圧アーム 42:第2加圧アーム 43:アーム保持軸 44:帯電ローラ接離カム 45:軸 47:アーム加圧スプリング 48:電磁スプリングクラッチ
フロントページの続き (72)発明者 山口 俊隆 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平5−188738(JP,A) 特開 平3−130787(JP,A) 特開 平6−161171(JP,A) 特開 平4−145462(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02 G03G 15/16 103 G03G 21/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電ローラを有する帯電器と、その帯電
    ローラの表面をクリーニングするクリーニング部材と、
    前記帯電ローラを感光体及び前記クリーニング部材に対
    して接離させる接離機構とを備えた画像形成装置におい
    て、 前記接離機構が、前記クリーニング部材を前記帯電ロー
    ラの表面から離間させると共に前記帯電ローラを前記感
    光体に接触させて該感光体を帯電可能にする第1の位置
    と、前記帯電ローラの表面に前記クリーニング部材を圧
    接させてその帯電ローラの表面をクリーニング可能にす
    る第2の位置と、前記帯電ローラを前記感光体及びクリ
    ーニング部材から共に離間させる第3の位置とに少なく
    とも切換え可能な位置切換手段を備え 前記クリーニング部材が前記帯電ローラに圧接可能なク
    リーニングパッドであり、前記位置切換手段が、前記ク
    リーニングパッドを前記帯電ローラに対して接離させる
    動作と該帯電ローラを感光体面に対して接離させる動作
    とを独立して行なえる動作手段を有し、 前記クリーニングパッドを保持部材に固定すると共に前
    記帯電ローラを該保持部材に前記クリーニングパッドに
    対して接離する方向に移動可能に保持し、前記位置切換
    手段に前記保持部材を感光体の表面に対して接離する方
    向に移動させる保持部材移動手段を設けた ことを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項記載の画像形成装置において、
    前記保持部材移動手段が、前記保持部材を前記感光体の
    表面から離間させる方向へ付勢する押し上げ部材と、該
    押し上げ部材による付勢力に抗してその付勢力よりも大
    きな力で前記保持部材を前記感光体の表面に接近させる
    方向へ押し下げる押し下げ手段とからなり、該押し下げ
    手段が前記保持部材を少なくとも前記第1,第2,第3
    の各位置に位置決めする手段を有していることを特徴と
    する画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項記載の画像形成装置において、
    前記保持部材が前記感光体の表面から最も離間する前記
    第3の位置にある時に、前記押し下げ手段の前記保持部
    材を押圧する部位が該保持部材から離れた位置になるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記感光体の感光面以外の端部にギヤを取り付けると共
    に該ギヤに対応させて前記帯電ローラにローラ側ギヤを
    取り付け、該ローラ側ギヤが少なくとも前記第2の位置
    で前記感光体側のギヤに噛み合って回転駆動されるよう
    にしたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記帯電ローラが前記感光体を帯電させる時及び該帯電
    ローラを前記クリーニング部材によりクリーニングする
    時以外は前記帯電ローラを前記感光体から離間させるよ
    うに前記接離機構を駆動する手段設けたこと特徴とす
    る画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項記載の画像形成装置において、
    前記帯電ローラ及びクリーニング部材を共に装置本体に
    対して着脱可能な作像ケース内に収納し、前記接離機構
    を前記装置本体側に配設したことを特徴とする画像形成
    装置。
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