JPH0990841A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH0990841A
JPH0990841A JP24586995A JP24586995A JPH0990841A JP H0990841 A JPH0990841 A JP H0990841A JP 24586995 A JP24586995 A JP 24586995A JP 24586995 A JP24586995 A JP 24586995A JP H0990841 A JPH0990841 A JP H0990841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charging roller
cleaning
image forming
pressing
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24586995A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Sato
充 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP24586995A priority Critical patent/JPH0990841A/ja
Publication of JPH0990841A publication Critical patent/JPH0990841A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電ローラの表面を全面に亘って略均一にク
リーニングできるようにして、そのローラ表面の汚れに
起因する異常画像を防止する。 【解決手段】 帯電ローラ2を感光体1及び帯電ローラ
2の表面をクリーニングするクリーニングパッド25に
対して接離させる接離機構を備えた画像形成装置におい
て、上記接離機構に、クリーニングパッド25を保持す
る帯電ローラケース16の長手方向の両端部を加圧する
第1加圧アーム41と第2加圧アーム42と、中央部を
加圧する加圧部51bを有する除電ランプホルダ51と
を設ける。その3点による加圧により、帯電ローラケー
ス16の中央部分が山なりに撓むのを防止して、クリー
ニングパッド25を帯電ローラ2の表面に長手方向の全
域に亘って略均一に接触させ、帯電ローラ2の表面の汚
れを取り除く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感光体に対して
接離可能な帯電ローラと、その帯電ローラの表面をクリ
ーニングするクリーニング部材とを備えた帯電器を有す
る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このように感光体に対して接離可
能な帯電ローラとそれをクリーニングするクリーニング
部材とを備えた帯電器を有する画像形成装置としては、
例えば特開平5−333670号公報に記載されている
ものがある。この画像形成装置は、装置本体に対して着
脱可能なプロセスカートリッジに、感光体(像担持体)
と、その表面を帯電する帯電ローラと、現像装置と、感
光体の表面をクリーニングするクリーニング装置とを一
体に構成すると共に、その帯電ローラの芯金の両端部を
感光体の表面に対して接近離間する方向に各軸受を介し
て移動可能にカートリッジ枠に保持している。
【0003】そして、このプロセスカートリッジを装置
本体の所定の位置に装着すると、装置本体側に帯電ロー
ラに対応させて形成されている突座に固定しているポリ
ウレタン等の発泡体で形成され、帯電ローラの表面をク
リーニングするクリーニング部材を兼ねる弾性体が、帯
電ローラの表面に接してそれを感光体側に加圧して、帯
電ローラを感光体の表面に圧接させて、帯電ローラが感
光体に連れ回り(従動回転)するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような帯電ローラ
の表面をクリーニングするクリーニング部材は、帯電ム
ラを生じさせないためには、帯電ローラの帯電領域の全
てをクリーニングすることができるだけの長さにする必
要である。そのため、このクリーニング部材を、図14
に示すように略帯電ローラ72の長さと同程度の長さに
して、そのクリーニング部材75を保持部材76の下面
に固定し、その保持部材76の両端部76a,76b付
近を押し下げ部材77,78により押し下げることによ
ってクリーニング部材75を帯電ローラ72の表面に圧
接させるようにした場合には、保持部材76が長いため
に図示のように中央部が山なりに撓みやすい。
【0005】このような撓みが生じると、クリーニング
部材75の中央部分が帯電ローラ72の表面に押し当た
らなくなるため、帯電ローラ72の中央部をクリーニン
グすることができなくなってその部分がトナー等で汚れ
たままになってしまい、それが原因で異常画像が発生し
やすいという問題点があった。
【0006】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、帯電ローラの表面の長手方向の中央部を含
む全面に亘って略均一にクリーニングすることができる
ようにして、帯電ローラの表面の汚れが原因で発生する
異常画像を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、上述したような画像形成装置において、
接離機構が、クリーニング部材を保持するクリーニング
保持部材の長手方向の両端部と中央部の少なくとも3点
以上を加圧することにより上記クリーニング部材を帯電
ローラの表面に圧接させてその表面をクリーニングする
複数の加圧部材を備えているようにしたものである。
【0008】そうすれば、クリーニング部材を保持する
クリーニング保持部材の長手方向の両端部と中央部の少
なくとも3点以上を複数の加圧部材で加圧することがで
きるので、クリーニング保持部材の中央の撓みを防止す
ることができる。したがって、クリーニング部材を帯電
ローラの表面に長手方向の全域に亘って略均一に加圧し
ながら帯電ローラをクリーニングすることができるの
で、帯電ローラの表面の汚れに起因する異常画像の発生
を防止することができる。
【0009】また、上記画像形成装置において、上記接
離機構が、クリーニング部材を帯電ローラの表面から離
間させると共に帯電ローラを感光体に接触させてその感
光体を帯電可能にする第1の位置と、帯電ローラの表面
にクリーニング部材を圧接させてその帯電ローラの表面
をクリーニング可能にする第2の位置と、帯電ローラを
感光体及びクリーニング部材から共に離間させる第3の
位置とに少なくとも切換え可能な位置切換手段を備えて
いるようにするとよい。
【0010】そうすれば、第1の位置にすることによっ
て、クリーニング部材を帯電ローラの表面から離間させ
た状態で帯電ローラにより感光体を帯電することができ
るので、クリーニング部材が画像形成動作中に帯電ロー
ラの表面に接触することによってそれを傷つけるのを防
止できる。また、第3の位置にすることによって、帯電
ローラを感光体とクリーニング部材から共に離間させる
ことができるので、この状態で長時間放置されたとして
も帯電ローラが感光体を汚すことがない。
【0011】さらに、上記いずれかの画像形成装置にお
いて、上記接離機構を、複数の加圧部材のうちクリーニ
ング保持部材の中央部を加圧する加圧部材が、他の部分
を加圧する加圧部材よりも大きくクリーニング保持部材
を帯電ローラ側に移動させるようにするとよい。そうす
れば、クリーニング保持部材の中央部が若干撓むような
ときでも、クリーニング部材の中央部を他の部分と同様
に帯電ローラの表面に均一に加圧して帯電ローラをクリ
ーニングすることができる。
【0012】そして、上記複数の加圧部材のうち少なく
ともクリーニング保持部材の中央部を加圧する加圧部材
が、除電ランプを保持する部材と一体に形成されている
ようにするとよい。そうすれば、その中央部を加圧する
加圧部材が除電ランプを保持する部材と兼用になるの
で、部品点数の削減によりコストダウンが図れる。
【0013】さらに、その画像形成装置において、クリ
ーニング保持部材の中央部を加圧する加圧部材に、帯電
ローラにより帯電された感光体表面の帯電部に除電ラン
プからの除電光が当たらないように遮光する除電光遮光
部を設けるとよい。そうすれば、その除電光遮光部が除
電光の上記帯電部への回り込みを防止するので、安定し
た帯電電位を保つことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態を
説明するための画像形成装置の作像部付近を示す斜視
図、図2は同じくその画像形成装置の作像部付近を示す
概略構成図、図3は同じくその作像部がカートリッジ状
に形成されている状態を示す斜視図である。この画像形
成装置は、図2に示すように、作像部がカートリッジ状
に形成されており、それを図示しない装置本体に対して
着脱可能に装着できるようになっている。
【0015】そのカートリッジは、ケース6(図3参
照)内に感光体1と、帯電装置を構成する帯電ローラ2
と、現像装置3と、クリーニング装置4と、そのクリー
ニング装置4で回収した残留トナーを現像装置3へ送り
込むリサイクル搬送部5等を配設し、それらをカートリ
ッジ状態で装置本体から一体で取り外せるようにしてい
る。このカートリッジは、図2に示すように装置本体の
所定の位置に装着した状態で、感光体1が図示しない駆
動源によって矢示A方向に回転可能になる。
【0016】この画像形成装置は、画像形成動作が開始
されると、感光体1に除電ランプ49から除電光L1 が
照射されることによってその表面が除電され、その表面
電位が0〜−150Vの基準電位に平均化される。次
に、感光体1の表面に接触状態にある帯電ローラ2に高
電圧を印加して感光体1を帯電し、その表面電位を−1
100V前後にする。そして、その帯電された電位面に
露光部から露光L2 を照射して、画像となる表面電位が
0〜−290Vの潜像部分を形成する。
【0017】その潜像部分が、感光体1が矢示A方向に
回転することによって現像装置3の現像スリーブ13の
位置まで移動すると、その潜像部分に−800V前後の
バイアスがかけられている現像スリーブ13の表面に保
持されているトナーが付着される。したがって、その潜
像部分が現像されてトナー像(可視像)となる。
【0018】一方、給紙部(図示せず)から転写紙Pが
給紙され、その転写紙Pの先端と感光体1上のトナー像
の先端とが転写ローラ8の位置で一致するようにレジス
トローラ対7によってタイミング調整されて、感光体1
上のトナー像が転写ローラ8によって転写紙Pに転写さ
れる。その転写紙Pは、図示しない定着部のローラ間へ
搬送され、そこで熱と圧力によりトナーが転写紙Pへ融
着されて、それが機外の排紙トレイ等に排出される。
【0019】そして、その画像転写後に感光体1上に残
った残留トナーは、クリーニング装置4のクリーニング
ブレード10により掻き落とされ、感光体1の表面はほ
とんどトナーが付着していない状態となり、再び次の作
像工程へ移る。また、クリーニング装置4によって回収
された残留トナーは、トナー搬送コイル11によってリ
サイクル搬送部5へ搬送されて、そこでリサイクルベル
ト12により現像装置3の現像剤撹拌部へ搬送されて回
収され、トナーがリサイクルされる。以上が、この画像
形成装置の基本的な動作である。
【0020】感光体1は、例えば積層型のドラム状の感
光体であり、導電性基板上に0.1〜1μmの厚みを有
する電荷発生層(Carrier generation layer 以下
CGLと略称する)、10〜30μmの厚みをもつ電荷
移動層(Carrier transportlayer 以下CTLと略
称する)を積層したものである。その感光体1の表面に
入射する光は、透光性を有するCTLを透過し、CGL
で吸収される。そのCGLでは、この励起エネルギによ
ってキャリアが生成される。その生成されたキャリア
は、外場の力でCTLに注入され、CTL中を移動して
表面に達し表面電荷を中和する。
【0021】帯電装置は、図1に示すように帯電ローラ
2と、それを支持する軸受14,15と、その軸受1
4,15を加圧する前後の加圧スプリング18,18
と、帯電ローラ駆動ギヤ19と、クリーニングパッド2
5と、電極端子22と、帯電ローラケース16とで一体
のユニット状に形成されている。その帯電ローラ2は、
金属製の芯金2aの外周に導電性ゴム2bを装着したも
のであり、その導電性ゴム2bの表面を感光体1の表面
に接触させた状態で芯金2aに高電圧を印加することに
よって、感光体1の表面を一様に帯電する。
【0022】この画像形成装置は、このような接触式の
帯電ローラ2を採用することで、オゾンの発生量を従来
のコロナ帯電器を用いた場合に比べて1/100〜1/
1000にすることができる。その帯電ローラ2の芯金
2aの両端部は、軸受14,15によって回転自在に保
持されており、その各軸受14,15には図4に軸受1
5側を示すように左右の両面にそれぞれ縦長の突起14
a,14a及び15a,15aが形成されていて、その
各突起がそれに対応させて帯電ローラケース16にそれ
ぞれ形成されている縦長の各ガイド溝16aにスライド
可能に嵌入して、上下方向に移動可能になっている。
【0023】その軸受14,15と帯電ローラケース1
6の内面16cとの間には、図1に示すように加圧スプ
リング18をそれぞれ介装し、その付勢力によって軸受
14,15を介して帯電ローラ2を、感光体1へ所定の
加圧力で押し付け可能にしている。その帯電ローラ2の
芯金2aは、軸受14の内側に位置する部分の外径を軸
受14に嵌合する部分よりも大きな外径にして、その外
周の一部を平面状に加工することによって断面形状をD
形とした部分を形成し、そのD形状部に嵌合可能に中心
孔の形状を対応させたローラ側ギヤである帯電ローラ駆
動ギヤ19を嵌入させて一体に固定している。
【0024】その帯電ローラ駆動ギヤ19は、ケース6
の前後面に両端部が回転自在に支持されている感光体1
の感光面以外の一端部に固定された感光体前側ギヤ21
に、帯電ローラ2が感光体1の表面に接触している時に
噛み合うようになっている。したがって、感光体1が矢
示A方向に回転すると、同方向に回転する感光体前側ギ
ヤ21により帯電ローラ駆動ギヤ19が矢示B方向に回
転し、帯電ローラ2が矢示B方向に強制的に回転する。
【0025】また、電極端子22は、この帯電装置を所
定のセット状態にした時に、本体側リセプタクルの電極
端子(図示せず)に接触する。そして、その状態でこの
電極端子22に図示しない高圧電源から帯電用の電圧が
印加される。そして、この電極端子22は、後側の加圧
スプリング18を介して軸受15と導通している。そし
て、その軸受15は導電性材料で形成されているので、
上記高圧電源からの電圧が帯電ローラ2へ印加される。
【0026】クリーニング保持部材である帯電ローラケ
ース16の内面16cには、帯電ローラ2の表面の略全
域をクリーニング可能な長さに形成されたクリーニング
部材であるクリーニングパッド25が、例えば両面テー
プ等の接着剤で貼り付けられている。したがって、帯電
ローラ2は、帯電動作時には感光体1に接触し続けるた
め、その感光体1の表面に付着している微小なトナーに
よって表面が汚れて帯電ムラを引き起こしやすいが、そ
の表面にクリーニングパッド25を圧接させることでそ
の表面をクリーニングしてトナーを取り除くことができ
るので、帯電ローラ2が汚れた場合に生じる帯電ムラを
防止できる。
【0027】また、帯電ローラケース16の内面16c
の長手方向の両端部と、ケース6の前後の面にそれぞれ
形成したバネ受け6a,6aとの間に押し上げスプリン
グ26,26をそれぞれ介装し、その各付勢力によって
帯電ローラケース16を図1で上方へ付勢している。帯
電ローラ2を前述したユニット状態で、ケース6に取り
付ける際には、そのケース6の前後の面に帯電ローラケ
ース16の左右の面16d,16eにそれぞれ対応させ
て形成している溝部6b,6cに、帯電ローラケース1
6の左右の面16d,16eの前後の各端部をそれぞれ
落とし込む。
【0028】そして、この帯電ローラケース16をケー
ス6の溝部6b,6cに落とし込んだだけでは、帯電ロ
ーラケース16が前後の押し上げスプリング26,26
によって上方へ押上げられて上方向へフリーな状態にな
ってしまうので、それを上側から帯電に適した所定の位
置に押え込むストッパが必要となる。そこで、この実施
の形態では、そのストッパの役目を図6に示す上カバー
29が兼ねている。そして、その上カバー29が、ユニ
ット状態にある帯電ローラケース16と一体の帯電ロー
ラ2の同図で上方向への移動量を規制している。
【0029】その上カバー29は、ケース6(図3)に
形成された例えば弾性を有する爪が、それに対応して上
カバー29側に形成された凹部に嵌入することによって
スナップフィット(パッチン止め)する固定手段により
固定されている。したがって、その上カバー29は、一
切工具等を使用することなしに手だけの操作でケース6
に対して着脱することができる。そのため、帯電ローラ
2をユニット状態で交換する場合には、その帯電ローラ
2を帯電ローラケース16及び上カバー29と共にケー
ス6から一切工具等を使用することなしに手だけで取り
外すことができる。
【0030】なお、帯電ローラケース16は、図1で説
明したように左右の面16d,16eをケース6の前後
の面にそれぞれ形成されている各溝部6b,6cに落と
し込んでいるだけであるため、それを持ち上げるだけで
ケース6から簡単に取り出すことができる。また、各押
し上げスプリング26は、ケース6側のバネ受け6a
か、帯電ローラケース16側の内面16cの少なくとも
いずれかの側に円形の凸部を形成してそこに圧入させて
おけば、帯電ローラ2をユニット状態で取り外す際にそ
の押し上げスプリング26の脱落を防止できる。
【0031】次に、帯電ローラ2に印加する印加電圧を
帯電ローラ2の表面温度に応じて変化させる印加電圧制
御について説明する。帯電ローラ2に対して印加する電
圧を一定とする定電圧制御を行なっている場合には、帯
電ローラ2が置かれている環境温度が変化すると、それ
に伴って帯電ローラ2の抵抗値が変化するため、感光体
1の表面電位が変動してしまう。
【0032】これを防止するためには、帯電ローラ2の
表面(又は近傍でも可)の温度を検知し、その検知温度
に応じて予め設定された基準温度からの温度変化分に対
応する電圧を補正した補正印加電圧を帯電ローラ2に印
加する必要がある。その帯電ローラ2の表面の温度を検
知するため、この実施の形態では図9に示すようなサー
ミスタ31を上カバー29の内面に一体に取り付け、帯
電ローラ2の表面(又は近傍)の温度を検知できるよう
にしている。
【0033】このようなサーミスタ31で帯電ローラ2
の表面温度を検知する場合には、そのサーミスタ31が
帯電ローラ2の表面に接触した状態にある時に帯電ロー
ラ2に電圧が印加されると、サーミスタ31及びそれが
接続されている検知回路(図示せず)は、その印加され
た高電圧によって破壊されてしまう恐れがある。
【0034】したがって、この実施の形態では、サーミ
スタ31を図6に示すように上カバー29に一体的に固
定することによって、帯電ローラ2が感光体1から離間
して帯電ローラ2に電圧が印加されない時にサーミスタ
31が帯電ローラ2の表面に接触し、図7に示すように
帯電ローラ2が感光体1に接触した時にサーミスタ31
が帯電ローラ2の表面から離間するようにしている。
【0035】このサーミスタ31は、この画像形成装置
で使用可能な用紙の最大通紙幅より外側にあたる部分の
帯電ローラ2の表面に接触させるようにしてある。その
ようにすることによって、サーミスタ31が帯電ローラ
2の表面を摺接することによりその表面を劣化させるよ
うなことがあったとしても、画像に影響を与えないよう
にすることができる。
【0036】次に、帯電ローラ2を感光体1に対して接
離させる接離機構について説明する。一般的に画像形成
動作を停止した状態で、帯電ローラが感光体の同一個所
に長時間接触していると、その感光体の接触部分が汚れ
て、異常画像が発生しやすい。そのため、このように帯
電ローラと感光体とが停止した状態で長時間放置される
時には、帯電ローラを感光体から離間させる必要があ
る。
【0037】そこで、この実施の形態による画像形成装
置では、画像形成動作を停止している待機時には図6に
示すように、押し上げスプリング26により帯電ローラ
ケース16を感光体1から離れる方向へ押し上げて、帯
電ローラ2を感光体1から離間させるようにしている。
【0038】そして、画像形成動作が開始されると、図
7に示すように、帯電ローラ2をその離間状態から感光
体1の表面へ接触させ、その状態で帯電動作を行なう。
そして、所定の画像形成が終了すると、図5に示すよう
にクリーニングパッド25を帯電ローラ2の表面へ圧接
させてその表面をクリーニングし、そのクリーニング後
に帯電ローラ2を感光体1から離間させる。
【0039】以下、このように帯電ローラ2を感光体1
に対して接離させる接離機構について説明する。図1
で、41は加圧部材である第1加圧アーム、42は同様
に加圧部材である第2加圧アームであり、帯電ローラケ
ース16の上面を共に一端側で加圧するアームである。
【0040】その第1加圧アーム41と第2加圧アーム
42は、除電ランプホルダ51の両端部にそれぞれ固定
されている。その除電ランプホルダ51は、図10及び
図11に示すような形状をしており、中央部に両側の第
1加圧アーム41と第2加圧アーム42の近くまでそれ
ぞれ延びる長さの加圧部51b(図1も参照)を形成し
ている。そして、感光体1に対向する下面51aに、除
電ランプ49を固定している。その除電ランプ49は、
図示しない電源よりコネクタ52を介して電圧が印加さ
れて、それが点灯する。
【0041】除電ランプホルダ51の加圧部51bは、
第1加圧アーム41及び第2加圧アーム42と共に加圧
部材として機能するものであり、図1及び図13にも示
すように第1加圧アーム41と第2加圧アーム42が帯
電ローラケース16の両端部を、加圧部51bがその帯
電ローラケース16の中央部分を広範囲にそれぞれ加圧
することにより、3点の加圧により帯電ローラケース1
6を押し下げて、クリーニングパッド25を帯電ローラ
2の表面に均一に押し当てるようにしている。
【0042】第1加圧アーム41と第2加圧アーム42
は、アーム保持軸43に間隔を置いて回動方向に同一の
位相で固定されており、そのアーム保持軸43は両端部
が画像形成装置の本体前側板23と本体後側板24に軸
受等を介して回転可能に支持されている。したがって、
そのアーム保持軸43を図1で時計回り方向又は反時計
回り方向に回転させると、第1,第2加圧アーム41,
42が同時に同方向に同量回転する。
【0043】第2加圧アーム42は、帯電ローラケース
16と接する側と反対の端部にカム当接部42aを延設
しており、その下面を図4に明示する偏心形状の帯電ロ
ーラ接離カム44に接触させている。そして、その第2
加圧アーム42のカム当接部42aの上面に、装置本体
に固設されたスプリングホルダ46との間でアーム加圧
スプリング47を介装し、そのアーム加圧スプリング4
7による付勢力によってカム当接部42aを帯電ローラ
接離カム44に圧接させている。
【0044】このような構成により、帯電ローラ接離カ
ム44を回転させると、その帯電ローラ接離カム44の
第2加圧アーム42に接する位置からそのカムを一体に
支持する軸45の中心迄の距離Lcが変化することによ
って、その距離Lcに応じて第2加圧アーム42がアー
ム保持軸43と共に矢示C方向に揺動し、そのアーム保
持軸43に固定されている図1に示した第1加圧アーム
41も、第2加圧アーム42及びそれと一体に固定され
た除電ランプホルダ51と共に同一方向に同量だけ揺動
する。したがって、その第1,第2加圧アーム41,4
2及び除電ランプホルダ51の揺動によって、帯電ロー
ラケース16が上下動する。
【0045】帯電ローラ接離カム44は、1回の作動で
120°回転する図4に示す電磁スプリングクラッチ4
8の回転軸に直結されている。その電磁スプリングクラ
ッチ48は、図12に示すように磁力を利用した120
°ずつ回転する公知のクラッチである。
【0046】この電磁スプリングクラッチ48は、回転
軸61にロータ62がその回転軸61に対して相対回転
不能で軸線方向にのみ移動可能に取り付けられており、
その回転軸61の軸線方向にギヤ63が隣り合わせで回
転可能に取り付けられている。そのロータ62とギヤ6
3には互いに対向する面に噛み合い可能な歯62aと6
3aがそれぞれ形成されていて、それらが互いに噛み合
った時にロータ62がギヤ63によって回転軸61と共
に回転されるようになっている。
【0047】そのロータ62とギヤ63の間にはスプリ
ング64が介装されていて、通常はそのスプリング64
の付勢力によってギヤ63がロータ62から離れてお
り、ギヤ63のみが回転軸61に対して空転している。
また、ロータ62内にはヨーク65が設けられていて、
そのヨーク65にはロータ62の回転方向に120°間
隔で3個の孔65aが形成されており、その各孔65a
に対応してロータ62側には3個のピン66がそれぞれ
突設されている。そして、そのピン66が、スプリング
64の付勢力により孔65a内に嵌入するようになって
いる。
【0048】ロータ62は、コイル67が励磁されると
移動するアマチャ68によりギヤ63側に移動されるよ
うになっており、その移動時にピン66がヨーク65の
孔65aから抜けると共に、ロータ62の歯62aがギ
ヤ63の歯63aと噛み合って回転軸61と共に回転さ
れる。そのコイル67の励磁が停止されると、ロータ6
2はピン66の先端が孔65aと120°間隔で隣り合
う次の孔65aとの間のヨーク65の面にスプリング6
4の付勢力によって押し付けられながら回転し、120
°回転した位置でピン66が次の孔65aに入り込むこ
とによって図12で下側に移動する。それによって、ギ
ヤ63の歯63aとロータ62の歯62aとの噛み合い
が解け、ロータ62の回転が停止する。
【0049】このような構成により、電磁スプリングク
ラッチ48は120°ずつ回転軸61が回転する。した
がって、図2に示した帯電ローラ接離カム44は、この
電磁スプリングクラッチ48により120°ずつ回転さ
れて、1回転する間に3つの位置に選択的に停止され
る。それによって、第1,第2加圧アーム41,42及
び除電ランプホルダ51の加圧部51bによって帯電ロ
ーラケース16を押し下げる位置を3段階に選択するこ
とができる。
【0050】その3つの位置とは、具体的には図4に示
すクリーニングパット25を帯電ローラ2の表面から離
間させると共に帯電ローラ2を感光体1に接触させてそ
の感光体1を帯電可能にする第1の位置と、図5に示す
帯電ローラ2の表面にクリーニングパット25を圧接さ
せてその帯電ローラ2の表面をクリーニング可能にする
第2の位置と、図6に示す帯電ローラ2を感光体1及び
クリーニングパット25から共に離間させる第3の位置
である。そして、この第1,第2及び第3の各位置を選
択することができるように、帯電ローラ接離カム44の
形状(上記3つの各位置になるようなカムの距離Lc)
を設定している。
【0051】このように接離機構は構成されているが、
この実施の形態では上述した電磁スプリングクラッチ4
8と、軸45と、帯電ローラ接離カム44と、第1,第
2加圧アーム41,42と、加圧部51bを有する除電
ランプホルダ51と、アーム保持軸43と、アーム加圧
スプリング47と、帯電ローラケース16と、押し上げ
スプリング26とが、感光体1と帯電ローラ2とクリー
ニングパット25との位置関係を上述した第1,第2,
第3の各位置に切換え可能な位置切換手段として機能す
る。なお、帯電ローラ接離カム44を120゜ずつ回転
させる駆動手段は、上述した実施の形態における電磁ス
プリングクラッチ48に限ることなしに、ステッピング
モータを使用してその回転軸を軸45に接続し、その軸
45を120゜ずつ回転させるステップ数ずつステッピ
ングモータを回転させるようにしてもよい。
【0052】次に、帯電動作時と帯電ローラクリーニン
グ時及び帯電ローラ離間時における各部の動作につい
て、それぞれ説明する。 <帯電動作時について>この画像形成装置は、画像形成
動作及びその他の全ての動作を停止している装置本体の
停止状態においては、図8に示すように帯電ローラ2は
押し上げスプリング26の付勢力によって帯電ローラケ
ース16が押し上げられることによって、図示のように
感光体1の表面から離間した状態にある。
【0053】この状態でコピースタートボタン(図示せ
ず)が押されると、そのボタン押下とほとんど同時、あ
るいはそれから一定時間経過後に、電磁スプリングクラ
ッチ48にON信号が送られて、その電磁スプリングク
ラッチ48により帯電ローラ接離カム44が軸45を介
して矢示E方向に120°だけ回転される。また、その
コピースタートボタンの押下とほとんど同時、あるいは
それから一定時間経過後に感光体1が図8で時計回り方
向に回転を開始する。
【0054】それによって、帯電ローラ接離カム44
が、図8の位置から図4に示す位置まで120°回転す
る。そのため、帯電ローラ接離カム44の距離Lcが図
8の位置の時よりも大きな部分が第2加圧アーム42の
カム当接部42aに当接するようになるので、第2加圧
アーム42がアーム保持軸43を中心にして矢示F方向
に揺動する。
【0055】その際、第2加圧アーム42は、図1で説
明したようにアーム保持軸43を介して第1加圧アーム
41と一体であり、さらに除電ランプホルダ51とも一
体に固定されているため、第1加圧アーム41と除電ラ
ンプホルダ51も第2加圧アーム42と同量だけ矢示F
方向に揺動する。それによって、第1,第2加圧アーム
41,42の各端部と除電ランプホルダ51の加圧部5
1bにより帯電ローラケース16が押し下げられ、前後
の加圧スプリング18による各付勢力によって前後の軸
受14,15を介して帯電ローラ2が感光体1に一定の
加圧力で圧接される。
【0056】そして、この帯電ローラ2が感光体1の表
面に圧接される間のあるタイミングで、高圧電源から帯
電ローラ2に対して帯電用の電圧が印加されることによ
って帯電動作が行なわれ、感光体1の表面が一様に帯電
される。この時、帯電ローラ駆動ギヤ19と感光体前側
ギヤ21とは互いに噛み合っているので、帯電ローラ2
は感光体1と連れ回る矢示B方向に強制的に回転され
る。したがって、帯電ローラ2が感光体1との接触部で
受ける摩擦力のみによって従動回転して連れ回る場合に
は、帯電ローラ2が感光体1との間でスリップを発生し
て一部が局部摩耗することにより帯電性能が劣化する等
の不具合が発生することがあるが、この実施の形態によ
ればそのような不具合を防止できる。なお、このような
帯電動作時には、図7に示すようにサーミスタ31は、
帯電ローラ2の表面から離れた位置にある。
【0057】<帯電ローラクリーニング時>1枚のコピ
ー時にはその転写紙の後端が、また複数枚のコピー時に
はその最後に搬送される転写紙の後端が、転写領域(図
2の感光体1と転写ローラ8が接触する近傍)を通過し
たことを検知した後、図4に示した電磁スプリングクラ
ッチ48にON信号が送られ、その電磁スプリングクラ
ッチ48が帯電ローラ接離カム44を同図に示す帯電動
作時のカム位置を基準としてそこから120°矢示E方
向に回転させて図5に示す位置にする。
【0058】この図5の位置では、帯電ローラ接離カム
44は、距離Lcが図4の位置にある時よりもさらに大
きな部分が第2加圧アーム42のカム当接部42aに当
接するようになるので、第2加圧アーム42がアーム保
持軸43を中心にして矢示F方向にさらに揺動し、第1
加圧アーム41と除電ランプホルダ51も同量だけ矢示
F方向に揺動する。それによって、帯電ローラケース1
6が図4に示した位置から、帯電ローラ接離カム44の
距離Lcの変化に対応した一定量だけさらに押し下げら
れるため、図5に示したようにクリーニングパッド25
が帯電ローラ2の表面へ圧接される。
【0059】この帯電ローラケース16が加圧されて押
し下げられる際に、その帯電ローラケース16が樹脂製
である場合には、それを第1加圧アーム41と第2加圧
アーム42のみによって長手方向の両端部だけを加圧す
ると、帯電ローラケース16は帯電ローラ2に対応して
長いので、図14で説明したように撓みが生じて帯電ロ
ーラケース16の中央部の加圧が弱まって、その部分で
クリーニングパッド25が帯電ローラ2の表面に充分な
加圧力で接しなくなってしまう恐れがある。
【0060】しかしながら、この画像形成装置では、前
述したように帯電ローラケース16の中央部も除電ラン
プホルダ51の加圧部51bで広範囲に加圧することに
よって3点での加圧を行なうようにしたので、帯電ロー
ラケース16が長手方向の全域に亘って均一に加圧され
る。したがって、その帯電ローラケース16に固定され
ているクリーニングパッド25が、帯電ローラ2の長手
方向の全域に亘って均一に加圧されるので帯電ローラ2
の長手方向の中央部に付着したトナー等の付着物を完全
に取り除くことができるため、その中央部がトナー等で
汚れたままの状態になるようなことがないので、その汚
れが原因で発生する異常画像を防止できる。
【0061】このように、クリーニングパッド25が均
一な加圧状態で帯電ローラ2に圧接した状態で、予め設
定された一定時間(クリーニング時間)だけ帯電ローラ
2が回転し、それによって帯電ローラ2の表面がクリー
ニングされる。この時、帯電ローラ駆動ギヤ19と感光
体前側ギヤ21(共に図1を参照)は噛み合ったままな
ので、帯電ローラ2に感光体1の回転駆動力が強制的に
伝達されている。
【0062】したがって、このようにクリーニングパッ
ド25が帯電ローラ2の表面に加圧されている時には、
それが帯電ローラ2の回転に対して負荷となるため、帯
電ローラ2が感光体1と接触部の摩擦力のみによって連
れ回りで回転される場合には、クリーニングパッド25
から受ける上記負荷によって帯電ローラ2が回転しなく
なってクリーニングできなくなることがあるが、この実
施の形態によれば帯電ローラ2に回転駆動力が強制的に
与えられるので、そのような不具合を防止できる。
【0063】なお、帯電ローラ2を感光体1に対して接
離させる接離機構は、複数の加圧部材のうち、帯電ロー
ラケース16の中央部を加圧する加圧部51bを、帯電
ローラケース16の両端部を加圧するの第1加圧アーム
41と第2加圧アーム42よりも帯電ローラケース16
を帯電ローラ2側に移動させる量(押し下げ量)を、例
えば0.5〜1mm 程度大きくするとよい。そうすれ
ば、帯電ローラケース16を樹脂で形成した場合に、そ
の中央部分が山なりに反るようなことがあったとして
も、その中央部分が両端部に比べて多く帯電ローラ2側
に押し下げられるので、クリーニングパッド25を帯電
ローラ2に、その長手方向の全域に亘って均一に圧接さ
せることができる。
【0064】<帯電ローラ離間時>上述した帯電ローラ
クリーニングモード終了後に、図8に示した電磁スプリ
ングクラッチ48にON信号が送られ、帯電ローラ接離
カム44が図5に示した位置から図8に示した位置に、
矢示E方向に120°さらに回転する。この位置では、
帯電ローラ接離カム44は、距離Lcが図4で説明した
帯電動作時の位置よりもさらに小さな部分が第2加圧ア
ーム42のカム当接部42aに当接するようになるの
で、第2加圧アーム42がアーム保持軸43を中心にし
てこれまでと逆の矢示G方向に揺動し、それに伴って図
1に示した第1加圧アーム41も除電ランプホルダ51
と共に同方向に同量だけ揺動する。
【0065】それによって、第1,第2加圧アーム4
1,42のそれぞれ帯電ローラケース16の上面と接す
る部分及び除電ランプホルダ51の加圧部51bが図8
で上昇するため、帯電ローラケース16が図1に示した
両側の押し上げスプリング26,26の付勢力によって
図で上方へ持ち上げられる。したがって、その帯電ロー
ラケース16に軸受14,15を介して取り付けられて
いる帯電ローラ2が上方へ持ち上げられて、それが感光
体1から図8に示すように離間する。
【0066】このように、この画像形成装置は、画像形
成動作が停止されて機械が停止状態にある時には、帯電
ローラ2が上述したように感光体1から離間した状態に
なるので、その状態で長時間放置されたとしても、帯電
ローラ2が感光体1に圧接した状態で長時間放置された
時のように、感光体1の表面が帯電ローラ2によって汚
染されてしまうようなことがない。
【0067】なお、この帯電ローラ2が感光体1から離
間した状態にある時は、図8から明らかなように、帯電
ローラ2とクリーニングパッド25も離間した状態にな
る。したがって、クリーニングパッド25が帯電ローラ
2に接触した状態のままで長時間高温高湿の環境に放置
された場合にはクリーニングパッド25に付着している
トナーが帯電ローラ2へ固着することによって異常帯電
が生じる場合があるが、この実施の形態によればそれを
防止することができる。
【0068】さらに、この帯電ローラ2が感光体1から
離間した状態にある時は、図6に示すようにサーミスタ
31が帯電ローラ2の表面に接触し、その表面の温度を
検知可能な状態になる。そして、この状態では帯電ロー
ラ2には帯電用の高電圧が印加されないので、この状態
でサーミスタ31や、そのサーミスタ31からの信号に
より温度を検知する温度検知回路が、帯電ローラ2に印
加される高電圧によって破壊されてしまうようなことが
ない。
【0069】このように、この画像形成装置は、クリー
ニングパッド25を帯電ローラ2から離間した状態のま
ま帯電ローラ2を感光体1に接触させることができ、帯
電ローラ2を感光体1に接触させてもクリーニングパッ
ド25を帯電ローラ2から離間させた状態のままにする
ことができる。
【0070】そして、このようにクリーニングパッド2
5を帯電ローラ2に対して接離させる動作と、その帯電
ローラ2を感光体1の表面に対して接離させる動作とを
独立して行なうことができる動作手段として、この実施
の形態では電磁スプリングクラッチ48と、帯電ローラ
接離カム44と、第1,第2加圧アーム41,42と、
帯電ローラケース16等が機能している。
【0071】ところで、この実施の形態のように、部品
点数を減らすために図13に示すように、帯電ローラケ
ース16の中央部を加圧する加圧部51bを有する除電
ランプホルダ51に除電ランプ49を取り付けた場合に
は、感光体1の表面の帯電ローラ2により所定の電位に
帯電された帯電部1aに除電ランプ49からの除電光が
回り込みやすくなる。そのようになると、その帯電部1
aの帯電電位が低下してしまうため異常画像が発生しや
すい。
【0072】しかしながら、この画像形成装置では、図
11及び図12等で説明したように、除電ランプ49を
下面に固定した除電ランプボルダ51の形状を、中央部
に第1加圧アーム41と第2加圧アーム42の近くまで
延びる長さの加圧部51bを形成し、その加圧部51b
が図13に示すように、帯電ローラ2により帯電された
感光体1の表面の帯電部1aに除電ランプ49からの除
電光が当たらないように遮光する除電光遮光部として機
能するので、除電光の帯電部1aへの回り込みを防止す
ることができるため、その除電光の回り込みによる異常
画像の発生を防止できる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、クリーニング部材を保持するクリーニング保持部材
の長手方向の両端部と中央部の少なくとも3点以上を複
数の加圧部材により加圧するため、クリーニング保持部
材の中央の撓みを防止してクリーニング部材を帯電ロー
ラの表面に長手方向の全域に亘って均一に加圧して、帯
電ローラをクリーニングすることができるので、帯電ロ
ーラの表面の汚れに起因する異常画像の発生を防止する
ことができる。
【0074】また、接離機構が第1の位置と第2の位置
と第3の位置とに少なくとも切換え可能な位置切換手段
を備えているようにすれば、第1の位置にすることによ
って、クリーニング部材を帯電ローラの表面から離間さ
せた状態で帯電ローラにより感光体を帯電することがで
きるので、クリーニング部材が画像形成動作中に帯電ロ
ーラの表面に接触することによってそれを傷つけるのを
防止できる。さらに、第3の位置にすることによって、
帯電ローラを感光体とクリーニング部材から共に離間さ
せることができるので、この状態で長時間放置されたと
きでも帯電ローラが感光体を汚すことがない。
【0075】そして、複数の加圧部材のうちクリーニン
グ保持部材の中央部を加圧する加圧部材を、他の部分を
加圧する加圧部材よりも大きくクリーニング保持部材を
帯電ローラ側に移動させるようにすれば、クリーニング
保持部材の中央部が若干撓むようなときでも、クリーニ
ング部材の中央部を他の部分と同様に帯電ローラの表面
に均一に加圧して帯電ローラをクリーニングすることが
できるので、異常画像の発生を防止できる。
【0076】また、加圧部材を、少なくともクリーニン
グ保持部材の中央部を加圧する加圧部材が、除電ランプ
を保持する部材と一体に形成されているようにすれば、
その中央部を加圧する加圧部材が除電ランプを保持する
部材と兼用になるので、部品点数の削減によりコストダ
ウンが図れる。
【0077】さらに、その中央部を加圧する加圧部材
に、帯電ローラにより帯電された感光体表面の帯電部に
除電ランプからの除電光が当たらないように遮光する除
電光遮光部を設ければ、その除電光遮光部が除電光の上
記帯電部への回り込みを防止するので、安定した帯電電
位を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を説明するための画像形
成装置の作像部付近を示す斜視図である。
【図2】同じくその画像形成装置の作像部付近を示す概
略構成図である。
【図3】同じくその作像部がカートリッジ状に形成され
ている状態を示す斜視図である。
【図4】感光体と帯電ローラとクリーニングパッドとが
第1の位置にある状態を示す概略図である。
【図5】同じくその感光体と帯電ローラとクリーニング
パッドとが第2の位置にある状態を示す概略図である。
【図6】同じくその感光体と帯電ローラとクリーニング
パッドとが第3の位置にある時にサーミスタ31が帯電
ローラに接してその表面温度を検知可能な状態を示す概
略図である。
【図7】同じくそのサーミスタ31が第1の位置で帯電
ローラの表面から離間する様子を示す概略図である。
【図8】感光体と帯電ローラとクリーニングパッドとが
第3の位置にある状態を示す概略図である。
【図9】サーミスタ31が上カバーに取り付けられてい
る状態を示す斜視図である。
【図10】図1の画像形成装置に設けられている除電ラ
ンプホルダを示す平面図である。
【図11】同じくその除電ランプホルダの側面図であ
る。
【図12】図4の感光体と帯電ローラとクリーニングパ
ッドとを第1,第2,第3の各位置に移動させるための
電磁スプリングクラッチの構成を示す断面図である。
【図13】図10の除電ランプホルダが除電光遮光部と
して機能する様子を説明するための概略図である。
【図14】帯電ローラをクリーニングするクリーニング
部材を保持する保持部材の両端部を加圧した際に中央部
が撓むことによってその中央部がクリーニング不良にな
る様子を説明するための概略図である。
【符号の説明】
1:感光体 2:帯電ローラ 16:帯電ローラケース(クリーニング保持部材) 18:加圧スプリング 25:クリーニングパッド(クリーニング部材) 26:押し上げスプリング 41:第1加圧アーム 42:第2加圧アーム 43:アーム保持軸 44:帯電ローラ接離カム 45:軸 47:アーム加圧スプリング 48:電磁スプリングクラッチ 51:除電ランプホルダ 51b:加圧部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電器に帯電ローラと、その帯電ローラ
    の表面の略全域をクリーニング可能な長さに形成された
    クリーニング部材と、前記帯電ローラを感光体及び前記
    クリーニング部材に対して接離させる接離機構とを備え
    た画像形成装置において、 前記接離機構が、前記クリーニング部材を保持するクリ
    ーニング保持部材の長手方向の両端部と中央部の少なく
    とも3点以上を加圧することにより前記クリーニング部
    材を前記帯電ローラの表面に圧接させて該表面をクリー
    ニングする複数の加圧部材を備えていることを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記接離機構が、前記クリーニング部材を前記帯電ロー
    ラの表面から離間させると共に前記帯電ローラを前記感
    光体に接触させて該感光体を帯電可能にする第1の位置
    と、前記帯電ローラの表面に前記クリーニング部材を圧
    接させてその帯電ローラの表面をクリーニング可能にす
    る第2の位置と、前記帯電ローラを前記感光体及びクリ
    ーニング部材から共に離間させる第3の位置とに少なく
    とも切換え可能な位置切換手段を備えていることを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像形成装置にお
    いて、前記接離機構は、前記複数の加圧部材のうち前記
    クリーニング保持部材の中央部を加圧する加圧部材が、
    他の部分を加圧する加圧部材よりも大きく前記クリーニ
    ング保持部材を前記帯電ローラ側に移動させることを特
    徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の加圧部材は、少なくとも前記
    クリーニング保持部材の中央部を加圧する加圧部材が、
    除電ランプを保持する部材と一体に形成されている請求
    項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像形成装置において、
    前記クリーニング保持部材の中央部を加圧する加圧部材
    に、前記帯電ローラにより帯電された前記感光体表面の
    帯電部に前記除電ランプからの除電光が当たらないよう
    に遮光する除電光遮光部を設けたことを特徴とする画像
    形成装置。
JP24586995A 1995-09-25 1995-09-25 画像形成装置 Pending JPH0990841A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24586995A JPH0990841A (ja) 1995-09-25 1995-09-25 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24586995A JPH0990841A (ja) 1995-09-25 1995-09-25 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0990841A true JPH0990841A (ja) 1997-04-04

Family

ID=17140030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24586995A Pending JPH0990841A (ja) 1995-09-25 1995-09-25 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0990841A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007140167A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2007219115A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2008112083A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置及び画像形成装置
JP2017026965A (ja) * 2015-07-28 2017-02-02 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 像担持体ユニット及びそれを備えた画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007140167A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2007219115A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2008112083A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置及び画像形成装置
JP2017026965A (ja) * 2015-07-28 2017-02-02 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 像担持体ユニット及びそれを備えた画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3379867B2 (ja) 画像形成装置
JP3410275B2 (ja) 画像形成装置
JP2007101631A (ja) 画像形成装置
JPH0990841A (ja) 画像形成装置
EP0620508B1 (en) Cleaning apparatus
JPH09222776A (ja) 画像形成装置
JP2006330648A (ja) 画像形成装置
JP3544808B2 (ja) 画像形成装置
JP2000227700A (ja) 画像形成装置
JP3410276B2 (ja) 画像形成装置
JPH063930A (ja) 画像形成装置
JPH03102385A (ja) クリーニング装置
JPH1115239A (ja) 画像形成装置
JP3283980B2 (ja) 接触帯電装置
JP3606713B2 (ja) 画像形成装置及びその装置に用いられる像担持体収納カートリッジ
JP3442544B2 (ja) 画像形成装置
JP5323242B2 (ja) 画像形成装置および画像形成ユニット
JP3563537B2 (ja) 画像形成装置
KR101812074B1 (ko) 현상유닛 및 그를 구비한 화상형성장치
JPH05188738A (ja) 接触帯電装置
JP3432360B2 (ja) 画像形成装置の帯電装置
JPH10187007A (ja) 画像形成装置の作像ユニット
JP2005025078A (ja) クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置
JPH0333887A (ja) 電子写真装置のクリーニング装置
JP3234369B2 (ja) 画像形成装置