JP3379664B2 - 紙幣取引装置 - Google Patents

紙幣取引装置

Info

Publication number
JP3379664B2
JP3379664B2 JP27637794A JP27637794A JP3379664B2 JP 3379664 B2 JP3379664 B2 JP 3379664B2 JP 27637794 A JP27637794 A JP 27637794A JP 27637794 A JP27637794 A JP 27637794A JP 3379664 B2 JP3379664 B2 JP 3379664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating roller
temperature
heat
resistant belt
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27637794A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08138114A (ja
Inventor
佳夫 堀場
貴志 花村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP27637794A priority Critical patent/JP3379664B2/ja
Priority to US08/430,801 priority patent/US5626822A/en
Publication of JPH08138114A publication Critical patent/JPH08138114A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3379664B2 publication Critical patent/JP3379664B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、利用者の操作によって
紙幣を出し入れする紙幣取引装置に関し、特にヒ−タ等
の加熱手段により紙幣を殺菌する機能を有する場合に、
それらの加熱手段の部品の寿命を延ばすために有効な紙
幣取引装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、殺菌機能を有する紙幣取引装
置が用いられている。このような装置における紙幣の殺
菌手段としては、加熱、紫外線、薬品塗布による殺菌方
法が既に公知である。これらの手段のうち、加熱による
殺菌方法を用いて紙幣を殺菌する場合には、搬送路上に
紙幣の加熱部を設け、搬送される紙幣をその加熱部に挿
入して紙幣を1枚ずつ加熱することにより殺菌する方法
がとられる。このような加熱による紙幣殺菌手段として
は、例えば特開平04-114652号公報に示されるように、
搬送路上にヒ−タ等の加熱手段を内蔵した加熱ロ−ラ
と、加熱ロ−ラに巻き付くように取り付けられた耐熱ベ
ルトからなる加熱殺菌部を設け、紙幣を搬送路から加熱
ロ−ラと耐熱ベルトの間に送り込み、加熱ロ−ラと耐熱
ベルトの挾持部で加熱殺菌する方法をとっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、加熱ロ
−ラとそれに巻き付いた耐熱ベルトを高温に熱し、その
間に紙幣を通過させることによって紙幣を殺菌する方法
を用いた場合、加熱ロ−ラと耐熱ベルトは常に万遍無く
熱しておく必要がある。そのためには、加熱ロ−ラと耐
熱ベルトは常に回転させておくことが要求されるが、加
熱ローラの表面温度を測定する手段、例えばサーミスタ
温度センサは加熱ローラに圧接しているため、加熱ロー
ラの回転距離が長くなれば接点部分が摩耗し、その寿命
が短くなるという問題がある。また、耐熱ベルト自体
も、回転距離が長くなれば屈曲回数が多くなり、その寿
命が短くなる。例えば、耐熱ベルトとして、後述の図4
に示す耐熱ベルト21を用いた場合には、回転車による
3つの屈曲点と加熱ローラに圧接している部分を加える
と、全部で4回屈曲することになるため、加熱ローラの
回転が多くなると、紙幣殺菌手段を構成する部品である
加熱ヒータ、加熱ローラ、耐熱ベルト、サーミスタ温度
センサ、ギャー等の寿命が短縮されることになる。そこ
で、本発明の目的は、このような従来の課題を解決し、
加熱ロ−ラと耐熱ベルトの温度をできるだけ万遍無く熱
する一方、加熱ロ−ラと耐熱ベルトの回転距離を短くし
て、これら紙幣殺菌手段の部品の寿命を延ばすことがで
きる紙幣取引装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の紙幣取引装置では、加熱ローラと耐熱ベル
トがある規定の温度に達したかどうかを検出する検出手
段と、加熱ローラと耐熱ベルトの駆動タイミング及び停
止タイミングを算出するタイマカウント手段を設けて、
ある規定の温度未満なら定速回転し、ある規定の温度以
上であれば、ある時間で間欠動作させて、加熱ローラと
耐熱ベルトの回転距離を短くする。また、加熱手段が加
熱中かどうかを検出する検出手段と、加熱ローラと耐熱
ベルトの駆動タイミング及び停止タイミングを算出する
タイマカウント手段を設けて、加熱手段が加熱中には定
速回転し、加熱手段が放熱中にはある時間で間欠動作さ
せることにより、加熱ローラと耐熱ベルトの回転距離を
短くする。
【0005】
【作用】本発明において、紙幣搬送部を構成する加熱ロ
−ラおよび耐熱ベルトには、それらの表面温度を測定す
るための温度センサとそれらを加熱するための電熱ヒ−
タが設けられている。 (イ)電熱ヒ−タをオンして加熱ロ−ラと耐熱ベルトを
加熱し、温度センサが殺菌上限温度を検出した時点で電
熱ヒ−タをオフすることにより、加熱ロ−ラと耐熱ベル
トを放熱させる。 (ロ)電熱ヒータをオンした後、温度センサが殺菌上限
温度を検出した時点で電熱ヒ−タをオフし、下限温度を
検出した時点で電熱ヒータをオンすることにより、加熱
ロ−ラおよび耐熱ベルトを殺菌可能温度に保つ。 上記(イ)においては、最初の電源投入時のように温度
が低いとき、温度センサで殺菌下限温度まで上昇するか
を監視し、殺菌下限温度未満であるならば加熱ローラを
定速回転駆動する。そのうち、温度が上昇して殺菌下限
温度まで上昇したならば、加熱ローラを間欠駆動する。
この場合の間欠駆動の駆動タイミングは、例えばある時
間を契機に所定の距離を回転した後、再度停止すること
を繰り返す。上記(ロ)においては、電熱ヒータがオン
しているかどうかを監視し、オンになったら加熱ローラ
を定速回転駆動し、オフになったならば加熱ローラを間
欠駆動とする。間欠駆動中の駆動タイミングは、例えば
ある時間を契機に所定の距離を回転した後、再度停止す
ることを繰り返す。また、電熱ヒータが再びオンになっ
たならば、加熱ローラを再び定速回転駆動する様にす
る。これにより、加熱ローラが効率よく動作するので、
温度センサおよび耐熱ベルトの寿命が延びるとともに、
それらの部品交換までの周期が延びる。また、間欠動作
をすることにより、モータの停止時間が大半を占めるこ
とになるため、騒音の低減にも役に立つ。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を用いて詳
細に説明する。図3は、本発明の一実施例が示す紙幣取
引装置の断面構造図である。入金取引では、利用者が入
出金口1に紙幣を投入する。投入された紙幣は、入出金
口1にある図示されていない分離機構によって1枚ずつ
分離され、矢印の向きに搬送路2を通って鑑別部3へ搬
送される。鑑別部3では、金種、真偽、正損等必要な鑑
別を行い、搬送路4によりさらに搬送して一時集積機構
5に集積する。ここで、利用者が操作した取引が成立す
ると、一時集積機構5に集積された紙幣を図示されない
分離機構により分離して、搬送路6により再度鑑別部3
に搬送して鑑別を行い、搬送路4,7,2を通って各金
種ごとに紙幣の保管庫である金種ボックス8,9に搬送
し、集積収納して入金取引を終了する。一方、出金取引
では、利用者の要求枚数の紙幣が各金種ボックス8,9
から、図示されていない分離機構により1枚ずつ分離さ
れ、搬送路2へと繰り出される。この時、搬送路2の途
中にゲート30が設けられており、出金時はゲート30
を殺菌ユニット11側へ切り替えることにより、紙幣は
殺菌ユニット11に搬送され、加熱ローラと耐熱ベルト
の間を通過することにより紙幣毎に殺菌された後、再び
搬送路2,4,7を通って入出金口1に集積され、放出
された出金取引を終了する。
【0007】また、補充あるいは装填動作として、金種
ボックス8,9に収納されている紙幣の残量が少なくな
った場合には、着脱自在な紙幣カセット12に紙幣をセ
ットし、セパレ−タ13を退避させた後、図示されない
分離機構により紙幣カセット12内の紙幣を繰り出し、
搬送路6を通って鑑別部3に送り、鑑別部3で金種判別
を行った後、搬送路4,7,2を通って各金種ボックス
8,9へ収納する。さらに、回収動作として、金種ボッ
クス8,9のいずれかが満杯になった場合には、当該金
種ボックスから紙幣を繰り出し、鑑別部3で金種判別を
行った後、紙幣カセット12に紙幣を収納する。同様に
全紙幣を紙幣カセット12に回収することもできる。さ
らに、各金種ボックス8,9および紙幣カセット12
に、鑑別部3を通しながら順次紙幣を移動させ、装置内
の紙幣の在高を計数確認する精査を行うことも可能であ
る。上記の回収または精査を行うとき、搬送路2のゲ−
ト30を切り替えれば殺菌可能である。
【0008】図4は、図3の紙幣取引装置に内蔵される
殺菌ユニットの詳細構造図であり、図1は、図3の紙幣
取引装置の制御ブロック図である。図4において、14
は紙幣を加熱殺菌するための加熱ロ−ラであり、図示さ
れない回転軸によって支持され、タイミングベルト15
によって加熱ロ−ラ駆動用モ−タ16に連結され、加熱
ロ−ラ駆動用モ−タ16により回転駆動されるようにな
っている。加熱ロ−ラ駆動用モ−タ16はステップモ−
タであり、図1の加熱ロ−ラ駆動モ−タ制御部26によ
り、回転方向、回転速度が可変となるように制御され
る。17は加熱ロ−ラ14を加熱するための電熱ヒ−タ
であって、加熱ロ−ラ14の表面温度を殺菌温度以上に
保つだけの発熱量を有しており、図1のヒ−タオン/オ
フ制御部27で制御される。20は加熱ロ−ラ14の表
面温度を測定するための温度センサであり、図では加熱
ローラ14から離れているように見えるが、実際には圧
接されている。温度センサ20により測定された温度デ
−タは、図1の温度検出部28へ入力され、主制御部1
9へ連絡されるようになっている。主制御部19では、
温度検出部28から連絡された温度デ−タをもとに、ヒ
−タON/OFF制御部27に対した電熱ヒ−タ17を
オンまたはオフする指示を出すことにより、加熱ロ−ラ
14の表面温度を殺菌に必要な温度、たとえば160℃
〜240℃に管理する。21は加熱ロ−ラ14に巻き付
いている耐熱ベルトであり、紙幣の殺菌に必要な張力が
かかっている。この耐熱ベルト21と加熱ロ−ラ14の
接触している部分22が、紙幣の加熱部であり、加熱ロ
−ラ14と耐熱ベルト21を回転することにより加熱部
22に進入した紙幣は搬送されながら加熱殺菌される。
【0009】図1のセンサ制御部24は、搬送路上の紙
幣の通過や残留およびアクチェ−タ等の定位置をみる複
数センサを読み取り、主制御部19に連絡する。搬送モ
−タ制御部25は、搬送路を駆動するモ−タを主制御部
19の指示によりオンまたはオフする。鑑別部3は、搬
送されてくる紙幣を金種、真偽、正損等の必要な鑑別を
行い、紙幣1枚ごとの鑑別結果を主制御部19に連絡す
る。ゲ−ト制御部29は、搬送路上のゲ−ト30,3
1,32,33,34,35,36を主制御部19の指
示によりオンまたはオフし、搬送されてくる紙幣の行先
を切り替える。回線制御部37は、上位装置38、例え
ばATM本体からの入金または出金等の指示を受信し
て、主制御部19に連絡したり、あるいはその結果を主
制御部19から受取り上位装置38に送信したりする。
40は、加熱ローラ駆動モータ16の停止時間を監視す
るもので、停止時間を一定周期で減算するタイマカウン
ト部である。図4の耐熱ベルト21は、加熱ローラ駆動
モータ16を定速で連続回転させれば、耐熱ベルト21
と加熱ローラ14の接する箇所が常に変化して、耐熱ベ
ルト21の全ての部分を万遍なく温めることができる。
しかし、この場合には加熱ローラ駆動モータ16が動作
したままとなるため、加熱ローラ14に圧接している温
度センサ20は回転距離が長くなれば寿命が短くなる。
また、耐熱ベルト21も回転距離が長くなれば屈曲回数
が多くなり、その寿命が短くなる。図4に示す殺菌ユニ
ットの場合には、耐熱ベルト21は方向切替え車で3箇
所、加熱ローラ14との接触点で1箇所の合計4箇所も
屈曲しており、耐熱ベルトの回転により屈曲回数は極め
て多くなる。そこで回転距離を短くし、それらの寿命を
延ばすために、以下に示す間欠動作を行う。
【0010】図2は、図4における加熱ローラ駆動モー
タの動作タイムチャートである。すなわち、図2では、
加熱ローラ14を間欠駆動させる際の加熱ローラ駆動モ
ータ16のON,OFF状態を示している。停止状態の
加熱ローラ駆動モータ16に対して、適当な駆動タイミ
ングで加熱ローラ駆動モータ16を駆動し、適当な停止
タイミングで加熱ローラ駆動モータ16を停止する。間
欠動作では、以上の動作を繰り返し行う。本実施例(図
4の場合)では、耐熱ベルト21の約1/4が加熱ロー
ラ14と接しており、また加熱ローラ駆動モータ16の
1回転で耐熱ベルト21が1/4回転する。このため、
加熱ローラ駆動モータ16を3回転させることにより耐
熱ベルト21は3/4回転し、間欠動作を4回行うこと
により耐熱ベルト21の全ての部分が加熱される。ここ
では、20秒の停止の後、加熱ローラ駆動モータ16を
起動して3回転させた後に、再度停止させている。耐熱
ベルトを1/4ずつ回転させればよいが、パルスモータ
自体が正確に回転していないことも考慮して、ある程度
回転させる必要があることから、パルスモータを間欠的
に3回転させることにより、平均して1/4ずつ耐熱ベ
ルトの接する面を変えるようにしている。
【0011】図5は、図4における耐熱ベルト21の間
欠動作時の各箇所の温度状態を示す図であり、図6は、
間欠動作時の耐熱ベルト21のある箇所の温度変化を表
す図である。耐熱ベルト21を4等分してA面、B面、
C面、D面と分けた場合、各面の状態の変化は図5の上
から下へ向って移動する。ここでは、間欠動作の駆動タ
イミングをt秒としており、太線の部分が加熱される部
分を表わしている。例えばA面はt秒間加熱された後、
次の3×t秒間放熱され、その後のt秒間再び加熱され
る。B面、C面、D面も同じように、t秒加熱された
後、3t秒の放熱期間があり、再びt秒加熱されてい
る。このA面の温度変化は、図6に示すように変化す
る。t秒間加熱した後に3t秒間放熱するので、A面の
温度の上限値と下限値の温度差は、tの値により決定す
る。従って、この場合の温度上限値と下限値は、紙幣の
殺菌温度に直接には関係なく決定されている。すなわ
ち、tが大きければ温度差も大きくなり、tが小さけれ
ば温度差も小さくなる。本実施例では、tを20秒とす
ると、A面での温度変化が殺菌に必要な温度の範囲に含
まれる。このため、本実施例では、停止タイミングを加
熱ローラ駆動モータの駆動後3回転とし、駆動タイミン
グを停止20秒後とする。間欠動作をすることにより、
加熱ローラ14は停止している時間が大半を占めるた
め、これに圧接している温度センサ20の寿命は連続動
作時よりも長くなる。以上の様に、間欠動作と連続動作
ではその特性が異なっている。温度センサ20の寿命を
延ばす為には間欠動作が有利であるが、搬送される紙幣
を加熱殺菌するためには耐熱ベルト21を万遍なく温め
ておく必要がある。そこで、耐熱ベルト21を万遍なく
温めたいときのみ、加熱ローラ駆動モータ16を定速で
連続回転させ、それ以外では加熱ローラ駆動モータ16
を間欠動作させることにより、耐熱ベルト21を万遍な
く温めることと温度センサ20の寿命を長くすることを
両立させる。
【0012】図7は、本発明の第1の実施例を示す加熱
ローラの制御フローチャートであり、図8は、その際の
加熱ローラの温度と加熱ローラ駆動モータのON,OF
Fとの関係を表すタイムチャートである。以下、本発明
の加熱ローラ14の表面温度に対応したモータのON,
OFF制御について、図1の制御ブロック図と、図7の
制御フローに沿って説明する。起動時、まず主制御部1
9は、加熱ローラ駆動モータ制御部26に加熱ローラ駆
動用モータ16の起動指示を出し、加熱ローラ14を起
動させる(ステップ101)。温度検出部28は常に温
度センサ20の温度データを取り込み、主制御部19に
報告する。主制御部19は、取り込んだ温度データが温
度下限値に達したかどうかをチェックし(ステップ10
2)、下限に達するまで加熱ローラ駆動モータ制御部2
6に対して指示を出さずにおき、加熱ローラ14に現状
の動作を維持させる。取り込んだ温度データが温度下限
値に達したら、主制御部19は、加熱ローラ駆動モータ
制御部26に加熱ローラ駆動用モータ16の停止指示を
出して、加熱ローラ14を停止させる(ステップ10
3)。そして、主制御部19は、あらかじめ主制御部1
9のメモリに記憶されている監視時間をタイマカウント
部40のタイマエリアにセットする(ステップ10
4)。タイマカウント部40は、セットされたタイマを
一定周期で減算する。また、主制御部19では、加熱ロ
ーラ14の温度が殺菌温度上限値と下限値の間に保持さ
れるように、ヒータON/OFF制御部27に対して、電熱ヒ
ータ17のON/OFF指示を出す。
【0013】タイマ値を設定後、主制御部19では、取
り込まれた温度データが温度下限値未満かどうかをチェ
ックし(ステップ105)、下限値未満でなければタイ
マエリアの値をチェックする(ステップ106)。監視
タイマがタイムアウトになっていなければ、再び温度下
限値とタイマエリアの値のチェックをする(ステップ1
05)。温度データが温度下限値未満となる前に監視タ
イマがタイムアウトになれば(ステップ106)、主制
御部19は、加熱ローラ駆動モータ制御部26に加熱ロ
ーラ駆動用モータ16の起動指示を出す(ステップ10
7)。主制御部19は、センサ制御部24から取り込ま
れたセンサデータより加熱ローラ駆動用モータ16の回
転数を算出し、規定の回数(本実施例では3回転)に達
したならば(ステップ108)、加熱ローラ駆動モータ
制御部26に加熱ローラ駆動用モータ16の停止指示を
出して、再び加熱ローラ14を停止させる(ステップ1
03)。次に、あらかじめ主制御部19のメモリに記憶
されている監視時間を、タイマカウント部40のタイマ
エリアにセットする(ステップ104)。
【0014】以上の温度下限値とタイマエリアの値のチ
ェックを、温度データが下限値未満となるまで繰り返す
(ステップ105)。温度データが下限値未満になった
ら(ステップ105)、主制御部19は、加熱ローラ駆
動モータ制御部26に加熱ローラ駆動用モータ16の駆
動指示を出して(ステップ109)、起動時と同様に温
度が下限値未満の間は加熱ローラ14を駆動し続け(ス
テップ102)、以上の動作を繰り返し行う。図8にお
いては、最初の電源投入時のように温度が低いとき、温
度センサで殺菌下限温度まで上昇するかを監視し、殺菌
下限温度未満であるならば加熱ローラを定速回転駆動す
る。そのうち、温度が上昇して殺菌上限温度まで上昇し
たならば、加熱ローラを間欠駆動する。この場合の間欠
駆動の駆動タイミングは、例えばある時間を契機に所定
の距離を回転した後、再度停止することを繰り返す。結
局、殺菌温度下限値制御とタイミング制御の両方で加熱
ローラのON,OFFを制御しており、いずれか先に到
達した方で制御されることになる。 図8の場合には、
温度下限値に到達する前にタイムアウトになっているた
め、タイミング制御でモータがON,OFFされてい
る。図8のモータのON,OFF時間を見れば明らかな
ように、この場合には、モータの停止時間が長くなるよ
うに制御されており、従って第1の実施例は紙幣の殺菌
が当面は不要のときの制御に有効である。
【0015】図9は、本発明の第2の実施例を示す加熱
ローラ、電熱ヒータの制御フローチャートであり、図1
0は、その際の加熱ローラの温度と、加熱ローラ駆動モ
ータのON,OFFと、電熱ヒータのON,OFFとの
関係を表すタイムチャートである。以下、本発明のヒー
タの状態に対応したモータのON,OFF制御につい
て、図1の制御ブロック図と、図9の制御フローに沿っ
て説明する。先ず主制御部19は、ヒータON/OFF制御部
27に電熱ヒータ17のON指示を出し(ステップ20
1)、加熱ローラ駆動モータ制御部26に加熱ローラ駆
動用モータ16の起動指示を出す(ステップ202)。
温度検出部28は、常に温度センサ20の温度データを
取り込み、主制御部19に報告する。主制御部19は、
取り込んだ温度データが温度上限値に達したかどうかを
チェックし(以下、温度上限値待ちと称す)(ステップ
203)、上限に達するまでヒータON/OFF制御部27、
加熱ローラ駆動モータ制御部26に対して指示を出さず
におき、加熱ローラ14、電熱ヒータ17に現状の動作
を維持させる。取り込んだ温度データが温度上限値に達
したならば(ステップ203)、主制御部19は、ヒー
タON/OFF制御部27に電熱ヒータ17のOFF指示を出
し(ステップ204)、さらに加熱ローラ駆動モータ制
御部26に加熱ローラ駆動用モータ16の停止指示を出
して、加熱ローラ14を停止させる(ステップ20
5)。そして、主制御部19は、あらかじめ主制御部1
9のメモリに記憶されている加熱監視時間をタイマカウ
ント部40のタイマエリアにセットする(ステップ20
6)。タイマカウント部40は、セットされたタイマを
一定周期で減算する。
【0016】この後、加熱ローラ14、耐熱ベルト21
の温度が下がっていき、それに伴い温度検出部28で検
出する温度センサ20の温度データの値も下がってい
く。主制御部19では、取り込まれた温度データが温度
下限値に達したかどうかをチェックし(ステップ20
7)、下限値まで下がっていなければタイマエリアの値
をチェックする(ステップ208)。監視タイマがタイ
ムアウトになっていなければ、再び温度下限値とタイマ
エリアの値のチェックをする(ステップ207)。温度
データが温度下限値まで下がる前に監視タイマがタイム
アウトになれば(ステップ208)、主制御部19は、
加熱ローラ駆動モータ制御部26に加熱ローラ駆動用モ
ータ16の起動指示を出す(ステップ209)。主制御
部19は、センサ制御部24から取り込まれたセンサデ
ータより加熱ローラ駆動用モータ16の回転数を算出
し、規定の回数(本実施例では3回転)に達したら(ス
テップ210)、加熱ローラ駆動モータ制御部26に加
熱ローラ駆動用モータ16の停止指示を出して再び加熱
ローラ14を停止させる(ステップ205)。次に、あ
らかじめ主制御部19のメモリに記憶されている加熱監
視時間をタイマカウント部40のタイマエリアにセット
する(ステップ206)。以上の温度下限値とタイマエ
リアの値のチェックを、温度データが下限値に達するま
で繰り返す(ステップ207,208)。温度データが
温度下限値迄下がったならば(ステップ207)、主制
御部19はヒータON/OFF制御部27に電熱ヒータ17O
N指示を出し(ステップ211)、加熱ローラ駆動モー
タ制御部26に加熱ローラ駆動用モータ16の起動指示
を出して(ステップ212)、以後同様に温度上限値待
ち以降を繰り返す(ステップ203)。
【0017】以上の実施例により、加熱ローラ14と耐
熱ベルト21を万遍無く加熱しつつ、加熱ローラ14の
回転距離を連続回転に比べて少なくすることができる。
このため、加熱ローラ14に接触している温度センサ2
0および耐熱ベルト21の寿命を延ばすことができる。
図10においては、電熱ヒータがオンしているかどうか
を監視し、ONになったら加熱ローラを定速回転駆動
し、OFFになったならば加熱ローラを間欠駆動とす
る。間欠駆動中の駆動タイミングは、例えばある時間を
契機に所定の距離を回転した後、再度停止することを繰
り返す。また、電熱ヒータが再びオンになったならば、
加熱ローラを再び定速回転駆動する様にする。このよう
に、殺菌温度上限値下限値とタイミングの両方で加熱ロ
ーラのON,OFFを制御している。これにより、加熱
ローラが効率よく動作するので、温度センサおよび耐熱
ベルトの寿命が延びるとともに、それらの部品交換まで
の周期が延びる。また、間欠動作をすることにより、モ
ータの停止時間が大半を占めることになるため、騒音の
低減にも役に立つ図10の場合には、先ず温度上限値に
到達するまで加熱されるので、耐熱ベルトの全面が殺菌
温度に加熱されることにななる。また、温度下限値に到
達する前にタイムアウトになっているため、途中で一度
タイミング制御でモータのみがONされているが、パル
スモータを3回回転させた後に停止させ、温度下限値で
再度ONにされる。図10のモータのON,OFF時間
を見れば明らかなように、この場合には、モータの駆動
時間が長くなるように制御されており、従って第2の実
施例は紙幣の殺菌が当面必要なときの制御に有効であ
る。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加熱ローラを効率よく動作させることにより、紙幣の殺
菌機能を有効にしながら、温度センサおよび耐熱ベルト
等の殺菌部の寿命を延ばすことができるので、これら部
品交換の周期を長くできる。また、間欠動作により、モ
ータの停止時間が大半を占めるため、騒音低減にも効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す紙幣取引装置の制御ブ
ロック図である。
【図2】本発明における間欠動作時の加熱ローラ駆動モ
ータのタイムチャートである。
【図3】本発明の紙幣取引装置の全体断面構造図であ
る。
【図4】本発明の紙幣取引装置に内蔵される殺菌ユニッ
トを示す図である。
【図5】本発明における間欠動作時の耐熱ベルトの各箇
所の状態を表す図である。
【図6】図5における間欠動作時の耐熱ベルトのある箇
所の温度変化を表す図である。
【図7】本発明の第1の実施例を示す加熱ローラの制御
フローチャートである。
【図8】図7における加熱ローラの他のタイムチャート
である。
【図9】本発明の第2の実施例を示す加熱ローラの他の
制御フローチャートである。
【図10】図9における加熱ローラの他のタイムチャー
トである。
【符号の説明】
1…入出金口、2,4,6,7…搬送路、3…鑑別部、
8,9…金種ボックス、11…殺菌ユニット、14…加
熱ローラ、15…タイミングベルト、16…加熱ローラ
駆動モータ、17…電熱ヒータ、20…温度センサ、2
1…耐熱ベルト、22…ベルト加熱部、27…ヒータO
N/OFF制御部、24…センサ制御部、25…搬送モ
ータ制御部、28…温度検出部、26…加熱ローラ駆動
モータ制御部、29…ゲート制御部、38…上位装置、
40…タイマカウント部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−114652(JP,A) 特開 昭63−92567(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 9/00 - 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣を出し入れするための入出金口と、
    上記紙幣を保管するための保管部と、上記紙幣の入出金
    口と上記保管部との間で紙幣を搬送するための紙幣搬送
    路と、該紙幣搬送路上の紙幣を加熱するための加熱ロー
    ラと、該加熱ローラに押し付けられて巻き付くように接
    触する耐熱ベルトと、上記加熱ローラに圧接されて上記
    加熱ローラの表面温度を測定する温度測定手段と、上記
    加熱ローラと耐熱ベルトを加熱する加熱手段と、上記加
    熱ローラと耐熱ベルトを駆動させる駆動手段を有する紙
    幣取引装置において、 上記加熱ローラと耐熱ベルトが規定の温度に達したこと
    を検出する温度検出手段と、 上記加熱ローラと耐熱ベルトが駆動タイミング及び停止
    タイミングを算出するタイマカウント手段と、 上記温度検出手段が検出した加熱ローラの表面温度、
    たは上記タイマカウント手段が算出したタイミングのい
    ずれかが予定値に到達することにより、上記加熱ローラ
    と耐熱ベルトの駆動と停止を制御する制御手段とを具備
    することを特徴とする紙幣取引装置。
  2. 【請求項2】 紙幣を出し入れするための入出金口と、
    上記紙幣を保管するための保管部と、上記紙幣の入出金
    口と上記保管部との間で紙幣を搬送するための紙幣搬送
    路と、該紙幣搬送路上の紙幣を加熱するための加熱ロー
    ラと、該加熱ローラに押し付けられて巻き付くように接
    触する耐熱ベルトと、上記加熱ローラに圧接されて上記
    加熱ローラの表面温度を測定する温度測定手段と、上記
    加熱ローラと耐熱ベルトを加熱する加熱手段と、上記加
    熱ローラと耐熱ベルトを駆動させる駆動手段を有する紙
    幣取引装置において、上記加熱ローラと耐熱ベルトが規定の温度に達したこと
    を検出する温度検出手段と、 上記加熱ローラと耐熱ベルトの駆動タイミング及び停止
    タイミングを算出するタイマカウント手段と、 上記加熱ローラと耐熱ベルトが加熱中か否かを検出する
    検出手段と、上記温度検出手段が検出した加熱ローラの表面温度の予
    定値到達により、上記 加熱手段を起動と停止を制御する
    とともに、 上記検出手段が検出した加熱中か否かの状
    態、または上記タイマカウント手段が算出したタイミン
    グのいずれかが予定値に到達することにより、上記加熱
    ローラと耐熱ベルトの駆動と停止を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする紙幣取引装置。
JP27637794A 1990-01-12 1994-11-10 紙幣取引装置 Expired - Fee Related JP3379664B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27637794A JP3379664B2 (ja) 1994-11-10 1994-11-10 紙幣取引装置
US08/430,801 US5626822A (en) 1990-01-12 1995-04-26 Cash transaction machine and method therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27637794A JP3379664B2 (ja) 1994-11-10 1994-11-10 紙幣取引装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08138114A JPH08138114A (ja) 1996-05-31
JP3379664B2 true JP3379664B2 (ja) 2003-02-24

Family

ID=17568583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27637794A Expired - Fee Related JP3379664B2 (ja) 1990-01-12 1994-11-10 紙幣取引装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3379664B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107665552B (zh) * 2017-08-30 2020-04-07 深圳怡化电脑股份有限公司 一种基于atm设备的收钞控制方法及atm设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08138114A (ja) 1996-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5626822A (en) Cash transaction machine and method therefor
EP0720132B1 (en) A transaction terminal
US5504313A (en) Cash transaction machine and method
US4521008A (en) Fail safe document dispensing system
US3447655A (en) Bill validator with escrow device
KR0131426B1 (ko) 현금 자동 취급 장치
JP3379664B2 (ja) 紙幣取引装置
US5626821A (en) Cash transaction machine
JP2006309785A (ja) 紙幣取扱装置
EP0471578B1 (en) Sheet handling apparatus
JP3865171B2 (ja) 紙幣取扱装置
JP3301174B2 (ja) 現金自動取引装置およびその制御方法
JP3413959B2 (ja) 紙幣取引装置
JP3331714B2 (ja) 紙幣取引装置
JPH09231440A (ja) 紙葉類取扱装置
JP3238054B2 (ja) 紙幣取引装置
JPH07320116A (ja) 紙幣取引装置
JP2002298190A (ja) 紙幣取引装置
KR20100058990A (ko) 매체분리장치 및 그의 분리롤러 제어방법, 그리고 그를 이용한 매체출납장치
JPH024495B2 (ja)
JPH10265071A (ja) 紙葉類繰出し装置
JP2002150362A (ja) 紙幣識別機の保守時期通知装置
CA1235397A (en) Shared document dispensing system
JP2001018927A (ja) 硬貨包装機
JPH0927058A (ja) 紙幣取引装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071213

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081213

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081213

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091213

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101213

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees