JP3377923B2 - タンクローリ車の油液排出制御装置 - Google Patents

タンクローリ車の油液排出制御装置

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JP3377923B2
JP3377923B2 JP35690696A JP35690696A JP3377923B2 JP 3377923 B2 JP3377923 B2 JP 3377923B2 JP 35690696 A JP35690696 A JP 35690696A JP 35690696 A JP35690696 A JP 35690696A JP 3377923 B2 JP3377923 B2 JP 3377923B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンクローリ車に
搭載された油液を給油所の貯蔵タンクに荷下ろしするた
めの底弁を制御するタンクローリ車の油液排出制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、タンクローリ車のタンクは、ガソリン、軽油、灯油
等の種類の異なる油液を個別に収容できるように、複数
の区画室に区画されている。この複数の区画室のそれぞ
れの底部には、油液を荷下ろしするための底弁が設けら
れている。この底弁は、エアにて作動するものであり、
車体の側面等に設けられたコントロールボックス内の底
弁操作スイッチを手動操作することにより、所定の条件
(荷下ろし元の区画室の油種と荷下ろし先の貯蔵タンク
の油種との一致)が成立している場合には、開閉駆動す
ることができる。底弁の開放により、区画室に収容され
た油液は、給油所の地下等に設けられた貯蔵タンクに注
入される。
【0003】上記のコントロールボックスは車体の側面
の一方側にのみ設けられているので、給油所の貯蔵タン
クに面した側にコントロールボックスがあるように、タ
ンクローリ車を停車させるのが操作上好ましい。しかし
ながら、長大なタンクローリ車を常にそのような位置に
停車させることは困難であり、コントロールボックスが
給油所の貯蔵タンクに対して裏側になるように停車させ
る場合もある。この場合は見通しが悪く、使い勝手が悪
い。一方、コントロールボックスを車体の両側面に設け
た場合は、誤って双方のコントロールボックスから互い
に異なる油液の荷下ろし指令が出され、混油に至ること
がある。
【0004】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、使い勝手の良さを備えるべく車体の両側面にコント
ロールボックスを設けながら混油を確実に防止すること
のできるタンクローリ車の油液排出制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のタンクローリ車
の油液排出制御装置は、2系統のエア回路を含むエア供
給路を介して、タンクの複数の区画室にそれぞれ設けら
れたエア駆動式の底弁を開閉するタンクローリ車の油液
排出制御装置であって、車体の左右両側面にそれぞれ設
けられたコントロールボックス(4R,4L)と、各コ
ントロールボックスに設けられ、前記エア供給路上にあ
って前記底弁を個別に開閉する操作スイッチ(41R,
42R,43R,41L,42L,43L)と、前記エ
ア供給路上に設けられ、エア供給を規制するロック弁
(114〜117,124〜127,134〜137,
44R〜47R,44L〜47L)と、右側面のコント
ロールボックスに設けられ、前記ロック弁によるエア供
給の規制を解除する右ロック解除手段(44R〜47
R,X)と、左側面のコントロールボックスに設けら
れ、前記ロック弁によるエア供給の規制を解除する左ロ
ック解除手段(44L〜47L,X)と、前記2系統の
エア回路上に設けられ、前記右ロック解除手段及び左ロ
ック解除手段のいずれか一方がロック解除操作されたと
き、他方の系統を閉止し、一方及び他方が重複してロッ
ク解除操作されたとき双方の系統を閉止するインタロッ
ク手段(48R,48L)とを備えたものである。な
お、括弧内は、後述する発明の実施形態の場合の相当す
る部分の符号である(以下、同様)。
【0006】上記のような構成においては、コントロー
ルボックスの一方においてロック弁によるエア供給の規
制が解除されると、その後の操作スイッチの操作により
所望の底弁が開かれるとともに、インタロック手段によ
り他方の系統が閉止される。従ってコントロールボック
スの他方において重複してエア供給の規制を解除しても
他方の系統にはエアが供給されない。従って混油は生じ
ない。また、一方及び他方が重複してロック解除操作さ
れると、インタロック手段が双方の系統を閉止してエア
供給を断つので、開いていた底弁へのエア供給が止ま
り、双方ともに荷下ろしできない状態となる。従ってコ
ントロールボックスの双方において重複してエア供給の
規制を解除した場合でも混油は生じない。
【0007】また、本発明のタンクローリ車の油液排出
制御装置は、タンクの複数の区画室にそれぞれ設けられ
たエア駆動式の底弁(1〜3)と、車体の左右両側面に
それぞれ設けられたコントロールボックス(4R,4
L)と、各コントロールボックスに設けられ、前記底弁
を個別に開閉する操作スイッチ(41R,42R,43
R,41L,42L,43L)と、右側面のコントロー
ルボックスに対応して前記底弁へのエア供給路上に設け
られ、エア供給を規制する右ロック弁(44R〜47
R,114〜117,124〜127,134〜13
7)と、左側面のコントロールボックスに対応して前記
底弁へのエア供給路上に設けられ、エア供給を規制する
左ロック弁(44L〜47L,114〜117,124
〜127,134〜137)と、右側面のコントロール
ボックスに設けられ、前記右ロック弁によるエア供給の
規制を解除する右ロック解除手段(44R〜47R,
X)と、左側面のコントロールボックスに設けられ、前
記左ロック弁によるエア供給の規制を解除する左ロック
解除手段(44L〜47L,X)と、前記左ロック弁と
直列に接続された常開弁であって、前記右ロック解除手
段のロック解除操作により閉弁される右インタロック弁
(48R)と、前記右ロック弁と直列に接続された常開
弁であって、前記左ロック解除手段のロック解除操作に
より閉弁される左インタロック弁(48L)とを備え
前記右ロック解除手段のロック解除操作及び前記左ロッ
ク解除手段のロック解除操作が重複して行われたとき、
双方のインタロック弁が閉弁されるものでもある。
【0008】上記のような構成においては、例えば右側
面のコントロールボックスにおいて右ロック解除手段に
よりエア供給の規制が解除されると、これとともに右イ
ンタロック弁が閉じて左ロック弁へのエア供給を断つの
で、左側面のコントロールボックスにおいて左ロック解
除手段により左ロック弁のエア供給の規制を解除しても
対応する底弁を開くことはできない。また、左ロック解
除手段により左ロック弁のエア供給の規制が解除される
とともに左インタロック弁が閉じて右ロック弁へのエア
供給を断つので、右ロック弁に対応して開いていた底弁
へのエア供給が止まり、双方ともに荷下ろしできない状
態となる。従ってコントロールボックスの双方において
重複してエア供給の規制を解除した場合でも混油は生じ
ない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
タンクローリ車の油液排出制御装置について説明する。
図1はタンクローリ車の油液排出制御装置を示すエア回
路図であり、図2はタンクローリ車の平面略図である。
まず、図2において、タンクローリ車20のタンク20
Aは、ガソリン、軽油、灯油等の種類の異なる油液を個
別に収容できるように、複数(本例では3つとする。)
の区画室21、22及び23に区画されている。この複
数の区画室21、22及び23のそれぞれの底部には油
液を荷下ろしするための底弁1、2及び3(図1)が設
けられている。区画室21、22及び23の各頂部にそ
れぞれ設けられたマンホール蓋31、32及び33の近
傍には、それぞれハッチボックス11、12及び13が
設けられている。また、タンク20Aの(又は車体の)
左右両側面にはコントロールボックス4R及び4Lが設
けられている。
【0010】上記ハッチボックス11〜13は所定のカ
ード(第1の油種カード)を差し込むポケット部(図示
せず)と手動操作式の操作スイッチとを備えたボックス
であり、図1に示すように、例えばハッチボックス11
は操作スイッチ111と、この操作スイッチ111と直
列に接続された4個並設の第1のロック弁114、11
5、116及び117とを備えている。第1のロック弁
114〜117はリミットバルブからなり、ポケット部
に差し込まれた第1の油種カードの先端部形状に応じ
て、対応するロック弁が開くようになっている。4個並
設しているのは、通常扱われる油液の種類の最大数であ
る4に対応づけるためであり、例えば、第1のロック弁
114をガソリンに、115を軽油に、116を灯油に
というように割り当て(本例では117は予備)、当該
ハッチボックス11が設けられている区画室21(図
2)に収容されている油液に対応した第1の油種カード
をポケット部に差し込むことにより、積み込まれている
油液情報を与えて、対応するロック弁114〜117の
いずれか1つを開くことができる。
【0011】同様に、ハッチボックス12は操作スイッ
チ122と、この操作スイッチ122と直列に接続され
た4個並設の第1のロック弁124、125、126及
び127とを備えていて、底弁2と対応している。ま
た、ハッチボックス13は操作スイッチ133と、この
操作スイッチ133と直列に接続された4個並設の第1
のロック弁134、135、136及び137とを備え
ていて、底弁3と対応している。
【0012】一方、コントロールボックス4Rは、区画
室21、22及び23に対応して設けられている操作ス
イッチ41R、42R及び43Rと、第2のロック弁4
4R、45R、46R及び47R、並びにインタロック
弁48Rを収容している。図3はコントロールボックス
4R(4Lも同様)の正面図であり、操作スイッチ41
R(41L)、42R(42L)及び43R(43L)
と、第2の油種カードXが差し込まれるポケット部49
R(49L)とが配置されている。第2の油種カードX
は先端部に油種情報としての突起部X1(油種により位
置が変わる。)と、インタロック弁48R(48L)を
閉動作させるための突起部X2(位置固定)とを有して
いる。
【0013】第2のロック弁44R〜47R(図1)
は、前述の第1のロック弁と同様に、リミットバルブか
らなり、ポケット部49Rに差し込まれた第2の油種カ
ードXの先端部形状に応じて、対応するロック弁44R
〜47Rのいずれか1つが開くようになっている。並設
された4個の第2のロック弁44R〜47Rは、前述の
第1のロック弁に対応した油種に割り当てられる。すな
わち前述の例によれば、第2のロック弁44Rをガソリ
ンに、45Rを軽油に、46Rを灯油にというように割
り当て(47Rは予備)、荷受けしようとする貯蔵タン
クに備えられている、油液に対応した第2の油種カード
Xをポケット部49Rに差し込むことにより、荷受け可
能な油液の情報を与えて、対応する第2のロック弁(4
4R〜47Rのいずれか)を開く。また、インタロック
弁48Rは常開すなわち、第2の油種カードXがポケッ
ト部49Rに差し込まれていないときは開いているが、
第2の油種カードXがポケット部49Rに差し込まれる
ことにより閉鎖される弁である。
【0014】同様に、コントロールボックス4Lは、区
画室21、22及び23に対応して設けられている操作
スイッチ41L、42L及び43Lと、第2のロック弁
44L、45L、46L及び47L、並びにインタロッ
ク弁48Lを収容している。これらの部材の作用はコン
トロールボックス4Rの対応する部材と同様である。な
お、第2の油種カードXは、第2のロック弁44R〜4
7Rとともに右ロック解除手段を構成し、また、第2の
ロック弁44L〜47Lとともに左ロック解除手段を構
成している。
【0015】エアタンク5は、インタロック弁48Rか
ら第2のロック弁44L、45L、46L及び47Lを
介してそれぞれシャトル弁24、25、26及び27に
接続されると共に、インタロック弁48Lから第2のロ
ック弁44R、45R、46R及び47Rを介してそれ
ぞれシャトル弁24、25、26及び27に接続されて
いる。シャトル弁24〜27はどちらか一方からエアが
入力されると、内部のピストンが移動して他方の入力を
封鎖しつつ出力口からエア出力するもので、シャトル弁
24はハッチボックス11〜13の対応するロック弁1
14、124及び134と、シャトル弁25はハッチボ
ックス11〜13の対応するロック弁115、125及
び135と、シャトル弁26はハッチボックス11〜1
3の対応するロック弁116、126及び136と接続
されている。さらに、シャトル弁27はハッチボックス
11〜13の対応するロック弁117、127及び13
7と接続されている。
【0016】ハッチボックス11の操作スイッチ111
は操作スイッチ41R及び41Lの並列回路を経てシャ
トル弁61に接続され、シャトル弁61は底弁1に接続
されている。同様に、ハッチボックス12の操作スイッ
チ122は操作スイッチ42R及び42Lの並列回路を
経てシャトル弁62に接続され、シャトル弁62は底弁
2に接続されている。また、ハッチボックス13の操作
スイッチ133は操作スイッチ43R及び43Lの並列
回路を経てシャトル弁63に接続され、シャトル弁63
は底弁3に接続されている。シャトル弁61〜63の機
能は前述のシャトル弁24〜27と同様である。なお、
底弁1、2及び3は共通の排出管(図示せず)に接続さ
れており、荷下ろしされる油液はこの共通の排出管を経
て給油所の貯蔵タンクに注油される。
【0017】次に、上記のように構成されたタンクロー
リ車の油液排出制御装置の動作について説明する。ま
ず、油液貯蔵基地において、タンクローリ車1の各区画
室21〜23に注入された油液の油種に対応する第1の
油種カードが、各区画室21〜23のハッチボックス1
1〜13のポケット部に差し込まれる。これにより、対
応するロック弁が開かれる。例えば、区画室21にガソ
リン、区画室22に軽油、区画室23に灯油が積み込ま
れたとすれば、ハッチボックス11のロック弁114、
ハッチボックス12のロック弁125、ハッチボックス
13のロック弁136が開かれる。
【0018】次に、給油所において、荷下ろししようと
する区画室の操作スイッチ111、122及び133を
開放する。例えば、荷下ろししようとする油液がガソリ
ン、軽油及び灯油の3種類であれば、操作スイッチ11
1、122及び133をすべて開にする。次に、荷下ろ
ししようとする貯蔵タンクに備え付けられた第2の油種
カードXを、貯蔵タンクに対して使い勝手の良い方のコ
ントロールボックス4R又は4Lのポケット部49R又
は49L(図3)に差し込むと、当該第2の油種カード
Xに対応する第2のロック弁44R〜47Rのいずれか
又は44L〜47Lのいずれかが開かれるとともに、イ
ンタロック弁48R又は48Lが閉じられる。
【0019】例えば第2の油種カードXがガソリンのカ
ードであり、コントロールボックス4Rに差し込まれた
とすれば、第2のロック弁44Rが開かれ、かつ、イン
タロック弁48Rが閉じられる。次に、コントロールボ
ックス4Rの、区画室21に対応する操作スイッチ41
Rを開にすると、エアタンク5から供給されたエアは、
開いているインタロック弁48Lから第2のロック弁4
4R、シャトル弁24、第1のロック弁114及び操作
スイッチ111、操作スイッチ41R、そしてシャトル
弁61を通って底弁1に供給される。これにより、底弁
1が開き、区画室21に積み込まれているガソリンが給
油所のガソリン貯蔵タンクに荷下ろしされる。
【0020】区画室21に積み込まれているガソリンが
給油所のガソリン貯蔵タンクに荷下ろしされている最中
に、例えば給油所の従業員が誤って左側面のコントロー
ルボックス4Lに、残っているカードのうちの軽油のカ
ードを挿入すると、第2のロック弁45Lが開かれ、イ
ンタロック弁48Lが閉じられる。しかしながら、前述
のようにインタロック弁48Rが閉じているのでロック
弁45Lにエアは供給されない。また、インタロック弁
48Lが閉じられたことにより、ガソリンを荷下ろし中
の右側面のロック弁44Rにはエアが供給されなくな
る。従って左側面のコントロールボックス4Lからの操
作で軽油を荷下ろしすることはできないのみならず、右
側面のコントロールボックス4Rからの操作で開かれて
いた底弁1も閉じられ、ガソリンの荷下ろしは停止され
る。このようにして、混油、すなわち給油所のガソリン
貯蔵タンクに誤って軽油が混入する事態は確実に防止さ
れる。
【0021】一方、例えば灯油貯蔵タンクに対して左側
面のコントロールボックス4Lの方が使い勝手が良い場
合においては、第2の油種カードX(灯油のカード)が
コントロールボックス4Lのポケット部49Lに差し込
まれると、ロック弁46Lが開かれ、かつ、インタロッ
ク弁48Lが閉じられる。次に、コントロールボックス
4Lの、区画室23に対応する操作スイッチ43Lを開
にすると、エアタンク5から供給されたエアは、開いて
いるインタロック弁48Rから第2のロック弁46L、
シャトル弁26、第1のロック弁136及び操作スイッ
チ133、操作スイッチ43L、そしてシャトル弁63
を通って底弁3に供給される。これにより、底弁3が開
き、区画室23に積み込まれている灯油が給油所の灯油
貯蔵タンクに荷下ろしされる。
【0022】区画室23に積み込まれている灯油が給油
所の灯油貯蔵タンクに荷下ろしされている最中に、例え
ば給油所の従業員が誤って右側面のコントロールボック
ス4Rに、残っているカードのうちのガソリンのカード
を挿入すると、ロック弁44Rが開かれ、インタロック
弁48Rが閉じられる。しかしながら、前述のようにイ
ンタロック弁48Lが閉じているのでロック弁44Rに
エアは供給されない。また、インタロック弁48Rが閉
じられたことにより、灯油を荷下ろし中の左側面のロッ
ク弁46Lにはエアが供給されなくなる。従って右側面
のコントロールボックス4Rからの操作でガソリンを荷
下ろしすることはできないのみならず、左側面のコント
ロールボックス4Lからの操作で開かれていた底弁3も
閉じられ、灯油の荷下ろしは停止される。このようにし
て、混油、すなわち給油所の灯油貯蔵タンクに誤ってガ
ソリンが混入する事態は確実に防止される。
【0023】荷下ろし中の油液及びその最中に誤って荷
下ろししようとした他の油液が上記以外の組み合わせの
場合も同様の動作が行われ、混油が防止される。
【0024】図4は第2の実施形態によるタンクローリ
車の油液排出制御装置を示すエア回路図である。第1の
実施形態との違いは、右側面のコントロールボックス4
Rの第2のロック弁44R〜47Rが直接エアタンク5
と接続されていることであり、その他は第1の実施形態
と同様である。このように構成された場合は、右側面の
コントロールボックス4Rに第2の油種カードXを差し
込むことによってインタロック弁48Rが閉じられ、左
側面のロック弁44L〜47Lはエア供給を受けられな
い状態となるが、その状態において左側面のコントロー
ルボックス4Lにカードが差し込まれても右側面のロッ
ク弁44R〜47Rへのエア供給は影響を受けない。逆
に、左側面のコントロールボックス4Lにカードを差し
込むことによっては右側面のロック弁44R〜47Rへ
のエア供給を排除する排他的な動作を行うことはできな
い。このようにして、右側面のコントロールボックス4
Rからの操作を優先した制御を行うことができる。同様
にして、左側面のコントロールボックス4Lからの操作
を優先した制御を行うことも可能である。
【0025】上記各実施形態は空気弁であるインタロッ
ク弁48R及び48L又はそのいずれか一方を設けた装
置を示したが、これらを用いることなく図5に示すエア
回路において、電磁弁からなる三位置弁70を図5のエ
ア分岐点Aに設けるか又は分岐点B、C及びDの3箇所
に設けた第3の実施形態も可能である。この場合は、例
えば図6に示すような回路にて電磁弁70を駆動する。
すなわち、右側面のコントロールボックス4Rに第2の
油種カードXを差し込むことにより動作するリミットス
イッチ48R’と左側面のコントロールボックス4Lに
第2の油種カードXを差し込むことにより動作するリミ
ットスイッチ48L’とを互いに図6に示すように接続
して電磁弁70を駆動すれば、第1の実施形態と同様な
作用効果が得られる。
【0026】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。請求項1記載のタンクローリ車の油液排
出制御装置によれば、コントロールボックスの一方にお
いてロック弁によるエア供給の規制が解除されると、そ
の後の操作スイッチの操作により所望の底弁が開かれる
とともに、インタロック手段により他方の系統が閉止さ
れる。従ってコントロールボックスの他方において重複
してエア供給の規制を解除しても他方の系統にはエアが
供給されない。従って左右両側面にコントロールボック
スを備えた使い勝手のよい構造でありながら混油を確実
に防止することができる。また、一方及び他方が重複し
てロック解除操作されると、インタロック手段が双方の
系統を閉止してエア供給を断つので、開いていた底弁へ
のエア供給が止まり、双方ともに荷下ろしできない状態
となる。従ってコントロールボックスの双方において重
複してエア供給の規制を解除した場合、荷下ろしが停止
されるという安全な状態に転じ、混油をより確実に防止
することができる。
【0027】また、請求項2記載のタンクローリ車の油
液排出制御装置によれば、例えば右側面のコントロール
ボックスにおいて右ロック解除手段によりエア供給の規
制が解除されると、これとともに右インタロック弁が閉
じて左ロック弁へのエア供給を断つので、左側面のコン
トロールボックスにおいて左ロック解除手段により左ロ
ック弁のエア供給の規制を解除しても対応する底弁を開
くことはできない。また、左ロック解除手段により左ロ
ック弁のエア供給の規制が解除されるとともに左インタ
ロック弁が閉じて右ロック弁へのエア供給を断つので、
右ロック弁に対応して開いていた底弁へのエア供給が止
まり、双方ともに荷下ろしできない状態となる。従って
コントロールボックスの双方において重複してエア供給
の規制を解除した場合、荷下ろしが停止されるという安
全な状態に転じ、混油をより確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるタンクローリ車
の油液排出制御装置を示すエア回路図である。
【図2】タンクローリ車の平面略図である。
【図3】コントロールボックスの構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態によるタンクローリ車
の油液排出制御装置を示すエア回路図である。
【図5】本発明の第3の実施形態によるタンクローリ車
の油液排出制御装置を示すエア回路図である。
【図6】第3の実施形態において用いる電磁弁の駆動回
路である。
【符号の説明】
1,2,3 底弁 4R,4L コントロールボックス 5 エアタンク 11〜13 ハッチボックス 20 タンクローリ車 20A タンク 21〜23 区画室 24〜27,61〜63
シャトル弁 41R,41L,42R,42L,43R,43L
操作スイッチ 111,122,133
操作スイッチ 114〜117,124〜127,134〜137
第1のロック弁 44R〜47R,44L〜47L
第2のロック弁 48R,48L インタロック弁 48R’,48L’ リミットスイッチ 49R,49L ポケット部 70 電磁弁 X 第2の油種カード X1,X2 突起部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−193923(JP,A) 特開 平4−256111(JP,A) 特開 平8−319000(JP,A) 特開 平8−253300(JP,A) 特開 昭63−96100(JP,A) 特開 昭63−83000(JP,A) 実開 昭64−2325(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B67D 5/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2系統のエア回路を含むエア供給路を介し
    て、タンクの複数の区画室にそれぞれ設けられたエア駆
    動式の底弁を開閉するタンクローリ車の油液排出制御装
    置であって、 車体の左右両側面にそれぞれ設けられたコントロールボ
    ックスと、 各コントロールボックスに設けられ、前記エア供給路上
    にあって前記底弁を個別に開閉する操作スイッチと、 前記エア供給路上に設けられ、エア供給を規制するロッ
    ク弁と、 右側面のコントロールボックスに設けられ、前記ロック
    弁によるエア供給の規制を解除する右ロック解除手段
    と、 左側面のコントロールボックスに設けられ、前記ロック
    弁によるエア供給の規制を解除する左ロック解除手段
    と、 前記2系統のエア回路上に設けられ、前記右ロック解除
    手段及び左ロック解除手段のいずれか一方がロック解除
    操作されたとき、他方の系統を閉止し、一方及び他方が
    重複してロック解除操作されたとき双方の系統を閉止
    るインタロック手段とを備えたことを特徴とするタンク
    ローリ車の油液排出制御装置。
  2. 【請求項2】タンクの複数の区画室にそれぞれ設けられ
    たエア駆動式の底弁と、 車体の左右両側面にそれぞれ設けられたコントロールボ
    ックスと、 各コントロールボックスに設けられ、前記底弁を個別に
    開閉する操作スイッチと、 右側面のコントロールボックスに対応して前記底弁への
    エア供給路上に設けられ、エア供給を規制する右ロック
    弁と、 左側面のコントロールボックスに対応して前記底弁への
    エア供給路上に設けられ、エア供給を規制する左ロック
    弁と、 右側面のコントロールボックスに設けられ、前記右ロッ
    ク弁によるエア供給の規制を解除する右ロック解除手段
    と、 左側面のコントロールボックスに設けられ、前記左ロッ
    ク弁によるエア供給の規制を解除する左ロック解除手段
    と、 前記左ロック弁と直列に接続された常開弁であって、前
    記右ロック解除手段のロック解除操作により閉弁される
    右インタロック弁と、 前記右ロック弁と直列に接続された常開弁であって、前
    記左ロック解除手段のロック解除操作により閉弁される
    左インタロック弁とを備え 前記右ロック解除手段のロック解除操作及び前記左ロッ
    ク解除手段のロック解除操作が重複して行われたとき、
    双方のインタロック弁が閉弁される ことを特徴とするタ
    ンクローリ車の油液排出制御装置。
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