JP4889024B2 - タンクローリの底弁異常動作検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば石油等の液体を輸送対象物として収容する複数のハッチにそれぞれ設けられた底弁の異常動作を検出するに好適なタンクローリの底弁異常動作検出装置に関する。
従来、輸送対象物として石油等の液体を収容する複数のハッチを備えて構成されたタンクローリ車が広く使われている(例えば、特許文献1を参照)。このハッチは、特許文献1の図6に示されるように仕切り壁によってタンク内を複数の収容部に分割したものである。
この種のタンクローリ車には、複数のハッチの下方に共通配管が設けられている。これらハッチに収容された石油等の輸送対象物は、各ハッチの底部にそれぞれ設けられた底弁(例えば、特許文献2を参照)を開くことによって、その共通配管に輸送対象物を導き、ガソリンスタンド等に設けられた油種毎の地下タンクへそれぞれ荷下ろしされるようになっている。
より具体的に例えば、図7に示されるように複数のハッチ1を有するタンクローリ車2を牽引する牽引車3には、タンクローリ車のブレーキ装置を駆動する圧縮空気(エア)を蓄えるエアタンク4が備えられている。タンクローリ車2が、このエアタンク4に蓄えられたエアによって複数のハッチ1の下方にそれぞれ設けられた底弁5を開閉駆動するように構成されている場合、タンクローリ車2には、エアを複数の底弁5にそれぞれ分配供給する電磁弁ボックス6が設けられる。この電磁弁ボックス6は、牽引車3に備えられた制御装置(機器コントローラ)7から出力される弁開放の制御指令を受けて、底弁5に接続された管路(特に図示せず)にエアを送り込んで底弁5を開く一方、制御装置7が弁閉止の制御指令を出したときは、底弁5と管路との間のエアを排出する役割を担っている。
ちなみに底弁5には、この底弁5の開閉に連動して駆動され、底弁5が開いているときはハッチ1の上方に上昇するようにして突出する一方、底弁5が閉じているときは元の位置に下降して復帰するロッド8が設けられて底弁5の開閉状態を目視確認できるようになっている。
またこれらハッチ1にそれぞれ設けられた底弁5には、共通配管9が接続されている。この共通配管9は、底弁5から排出(荷下ろし)される輸送対象物を例えばガソリンスタンドの地下貯蔵タンク等に導くホース10が接続される吐出口9aを備える。そしてハッチ1に収容された輸送対象物は、吐出口9aにホース10の一端を接続し、その他端を地下タンク(特に図示せず)に至る地下タンク注入口に接続した後、底弁5を順次、開放/閉止することによって荷下ろしされる。
このような構成をとるタンクローリ車2において例えば複数のハッチ1に異なる種別の石油がそれぞれ収容されている場合、底弁5を適切に開かないと地下タンクに貯蔵すべき石油と異なる種別の石油が共通配管9に導かれ、地下タンクに異種の石油が荷下ろしされるという、いわゆる混油が生じる。そこで特許文献1に記載の輸送業務用携帯装置は、このような不具合を解決すべくなされたでものあって、簡易な構成でありながら混油を防止することを可能としている。
特許第3354830号公報 特開平9−328189号公報
しかしながら前述したタンクローリ車は、特許文献1に記載の輸送業務用携帯装置が適用されたとしても異なる種類の石油が収容されたハッチの底弁が同時に開いてしまうと混油が生じるという問題が発生する。或いは、同種の石油が収容された複数のハッチの底弁が同時に開いたときは、混油はないものの、荷下ろしした油量を適確に把握することが困難となり、それ故、地下タンク内の容量を超え、漏油を起こす懸念もあった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するべくなされたもので、その目的とするところは、簡易な構造でありながら指定した複数の底弁が同時に開く異常動作を確実に検出し、混油等の不具合を防止するタンクローリの底弁異常動作検出装置を提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係るタンクローリの底弁異常動作検出装置は、石油等の液体の輸送対象物をその種別毎にそれぞれ収容する複数のハッチと、これらハッチの底部にそれぞれ設けられて、該ハッチに収容された前記輸送対象物をそれぞれ排出する複数の底弁と、これら底弁にそれぞれ所定の管路を介してそれぞれ接続されて、該底弁を開閉駆動するエアを蓄えるエアタンクと、複数の前記管路にそれぞれ介装されて、前記エアタンクに蓄えられたエアを複数の前記底弁に分配供給し、該底弁をそれぞれ開閉駆動する電磁弁ボックスと、複数の前記底弁の開閉にそれぞれ連動して駆動され、前記ハッチの上方から突出するように位置付けられて、該底弁が開状態にあるときそれぞれ突出する複数のロッドとを具備したタンクローリの底弁異常動作検出装置であって、
前記各ロッドの突出の有無をそれぞれ検出する複数の検出スイッチと、前記複数の検出スイッチにより少なくとも二つ以上の前記ロッドが突出していることが検出されたとき、前記底弁の開閉状態に異常があると判定する論理演算部とを備えることを特徴としている。
また本発明に係るタンクローリの底弁異常動作検出装置は、石油等の液体の輸送対象物をその種別毎にそれぞれ収容する複数のハッチと、これらハッチの底部にそれぞれ設けられて、該ハッチに収容された前記輸送対象物をそれぞれ排出する複数の底弁と、これら底弁にそれぞれ所定の管路を介して接続されて、該底弁を開閉駆動するエアを蓄えるエアタンクと、複数の前記管路にそれぞれ介装されて、前記エアタンクに蓄えられたエアを複数の前記底弁に分配供給し、該底弁をそれぞれ開閉駆動する電磁弁ボックスとを具備したタンクローリの底弁異常動作検出装置であって、
複数の前記管路にそれぞれ設けられて、前記底弁に供給されるエアの圧力が所定の圧力を超え、該底弁が開状態にあることを検出して出力する複数のエアスイッチと、これらエアスイッチにより少なくとも二つ以上の底弁を開放するエアが供給されていることが検出されたとき、前記底弁の開閉状態に異常があると判定する論理演算部とを備えることを特徴としている。
好ましくは上記タンクローリの底弁異常動作検出装置は、さらに前記エアタンクから前記電磁弁ボックスにエアを供給する管路に介装されて、前記論理演算部が前記底弁の開閉状態に異常があると判定したとき、該電磁弁ボックス供給するエアを遮断する遮断弁を備えることが望ましい。
より好ましくは前記遮断弁は、前記論理演算部が底弁に異常がないと判定したとき、前記エアタンクに蓄えられたエアを前記電磁弁ボックスに供給する一方、前記論理演算部が底弁に異常があると判定したとき、前記電磁弁ボックスに至る配管に残存するエアを大気に放出する電磁三方弁であることが望ましい。
上述のタンクローリの底弁異常検出装置は、例えばリミットスイッチや光電スイッチ等の検出スイッチによって底弁と連動するロッドの複数が突出したことが検出され、またはエアスイッチによって複数の底弁が開いたことが検出されたとき、論理演算部が底弁の開閉状態に異常があると判定し、遮断弁(三方弁)を閉じて電磁弁ボックスへのエアの供給を遮断すると共に、電磁弁ボックスから底弁に至る配管に残存するエアを大気に放出する。
本発明の請求項1に記載のタンクローリの底弁異常動作検出装置によれば、検出スイッチによってタンクローリ車に設けられた複数の底弁の開閉にそれぞれ連動して駆動されるロッドの状態を検出すると共に、論理演算部によって複数の底弁が開く開閉異常状態を検出することができる。
また本発明の請求項2に記載のタンクローリの底弁異常動作検出装置によれば、エアスイッチによって底弁の開閉状態を検出すると共に、論理演算部によって複数の底弁が開く開閉異常状態を検出することができる。
さらに本発明の請求項3に記載のタンクローリの底弁異常検出装置によれば、論理演算部によって複数の底弁が開いている状態が検出されたとき、エアタンクから電磁弁ボックスにエアを供給する管路に介装された遮断弁を閉じ、電磁弁ボックス供給するエアを遮断しているので複数の底弁が同時に開く開閉異常状態を防止することができる。
また本発明の請求項4に記載のタンクローリの底弁異常検出装置によれば、遮断弁を閉じて電磁弁ボックスへのエアの供給を遮断すると共に、電磁弁ボックスから底弁に至る配管に残存するエアを大気に放出しているので複数の底弁が同時に開く開閉異常状態に至ったとき、速やかにこれらの底弁を閉じることができるという実用上多大なる効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態に係るタンクローリの底弁異常検出装置について図面を参照しながら説明する。尚、図中、図7と同一の符号を付した部分は同一物を表し、基本的な構成は図に示す従来のものと同様である。また本発明は、これらの図面によって限定されるものではない。
さて図1は、タンクローリ車2の底弁5の開閉動作と連動して駆動され、底弁5が開いているときにはハッチ1の上方に上昇するようにして突出する一方、底弁5が閉じているときには元の位置に下降して復帰するロッド8を描いたものである。本発明の一実施形態に係るタンクローリ車の底弁異常検出装置は、このロッド8の軸心を挟むようにして配置されて、ロッド8の突出状態を検出する検出スイッチ20を備える。この検出スイッチ20は、ロッド8の軸心方向に光を投光する投光部20aおよびこの投光部20aから投稿された光を受光する受光部20bを有する光電センサによって構成されている。
この検出スイッチ20は、底弁5が開きロッド8がハッチ1の上方に突出しているとき、投光部20aから投光された光は、ロッド8によって遮られて受光部20bに到達しない。一方、底弁5が閉じてロッド8が下降して復帰しているとき、投光部20aから投光された光は、このロッド8によって遮られることなく受光部20bに到達する。したがって底弁5の開閉状態は、検出スイッチ20により検出できる。
この検出スイッチ20は、タンクローリ車2が有する複数のハッチ1の上方にそれぞれ取り付けられて、図2に示すように各ロッド8の突出状態、即ち複数の底弁5の開閉状態をそれぞれ検出する。そしてこれら検出スイッチ20が各底弁5の開閉状態をそれぞれ検出して得られた検出信号は、複数の底弁5が同時に開状態であるか否かを判定する論理演算部30に与えられる。
また複数の底弁5には、電磁弁ボックス6が有する複数の電磁弁6aがそれぞれ接続され、コントロールボックス7の指令によってエアタンク4に蓄えられたエアが供給される。ちなみにこのコントロールボックス7は、シーケンサのほか、例えばPLCやマイコン或いはリレーを用いた論理回路等から構成される。
尚、エアタンク4と電磁弁ボックス6とを接続する管路には、詳細は後述するが論理演算部30が底弁5の開閉状態に異常がないと判定したとき、エアタンク4に蓄えられたエアを電磁弁ボックス6に供給する一方、論理演算部30が底弁の開閉状態に異常があると判定したとき、電磁弁ボックス6に至る配管に残存するエアを大気に放出する電磁三方弁(遮断弁)15が介装されている。
より具体的に前述した論理演算部30は、例えば三つの検出スイッチ20が同時に底弁5の開状態となっているか否かを判定する場合、例えば図3に示すような論理回路によって構成される。ここでは、理解をし易くするため三つの検出スイッチ20におけるそれぞれの検出信号をA,B,Cとし、各検出スイッチ20によってそれぞれのロッド8が突出していることが検出されたとき、即ち、底弁5が開いたことが検出スイッチ20により検出されたとき、その検出スイッチ20から論理[1]が出力される一方、ロッド8が下降して復帰したことが検出されたとき、即ち、底弁5が閉じたことを検出スイッチ20が検出したとき論理[0]が出力されるものとする。
三つの2入力AND回路(AND1,AND2,AND3)は、それぞれ三つの検出スイッチ20のうち、少なくとも二つの検出スイッチ20が同時にオンしていることを検出する役割を担っている。つまりAND1は、検出信号A,Bが同時にオンを示したとき、AND2は、検出信号B,Cが同時にオンを示したとき、AND3は、検出信号C,Aが同時にオンしたときそれぞれ論理[1]を出力する。これら二つの2入力AND回路(AND1,AND2,AND3)それぞれの出力は、3入力OR回路に入力され、いずれかのAND回路の出力が論理[1]になったとき、その出力が論理[1]になる。つまり、このOR回路の出力信号Fは、検出スイッチ20によって底弁5が少なくとも二つ以上が同時にオンしていることを検出したとき論理[1]が出力される。そしてこの論理演算部30の出力信号Fは、すべての底弁5を閉じる閉止指令の意味合いを持つ。
このような作動をする論理演算回路の一例を図4に示す。この回路は、各検出スイッチ20が一対のメイク接点を有するスイッチであり、また四つの電磁リレーX,Y,ZおよびリレーFにより構成される。
まずAND1回路に相当する回路は、検出スイッチAと検出スイッチBの接点およびリレーXの励磁コイルとを直列に接続して電源ラインPと接地ラインNとの間に接続する。同様にAND2回路に相当する回路は、検出スイッチBと検出スイッチCの接点およびリレーYの励磁コイルとを直列に接続し、AND3回路に相当する回路は、検出スイッチCと検出スイッチAの接点およびリレーZの励磁コイルとを直列に接続してそれぞれ電源ラインPと接地ラインNとの間に接続する。
そして三つの電磁リレーX,Y,Zの各メイク接点をそれぞれ並列に接続し、リレーFの励磁コイルと直列に接続して電源ラインPと接地ラインNとの間に接続する。
するとリレーFのメイク接点は、底弁5が少なくとも二つ以上が同時にオンしていることを検出したとき閉じることになる。したがってコントロールボックス7は、この接点が閉じたことをもって、上述した論理演算部30の出力信号Fが論理[1]になったと認識すればよい。
そうしてコントロールボックス7は、論理演算部30の出力信号Fが論理[1]であるとき、エアタンク4から電磁弁ボックス6に至る経路を閉じると共に、電磁弁ボックス6に至る配管内およびこの電磁弁ボックス6内に残留しているエアを大気に排出する経路に電磁三方弁15を設定することで複数の底弁5が同時に開くことを防止する。
尚、電磁三方弁15は、コントロールボックス7からの制御に代えて、図2の破線で示したように接続し、論理演算部30から三方弁遮断信号が出力されたとき電磁三方弁15を駆動するように構成してもよい。
また特に図示しないがコントロールボックス7による電磁三方弁15の開閉制御以外にも例えば手動で電磁弁6aの開閉操作を行う開閉スイッチによってその開閉が制御されるように構成された場合であっても、図2に示した構成を流用して論理演算部30の出力信号Fにより電磁三方弁15を駆動するように構成してもよい。
要するに本発明は、電磁三方弁15が論理演算部30の出力信号Fが三方弁遮断信号を出力するとき電磁三方弁15を駆動するように構成しているものであれば、電磁三方弁15の開閉制御方法が限定されるものではない。
かくして本発明の一実施形態に係るタンクローリの底弁異常検出装置は、複数のハッチ1のそれぞれに設けられた底弁5の開閉状態をそれぞれ示すロッド8の状態を光電スイッチによる検出スイッチ20によって検出し、複数の底弁5が同時に開いていることを論理演算部30が検出したとき、電磁三方弁15によってエアタンク4から電磁弁ボックス6に供給されるエアを遮断すると共に電磁弁ボックス6内に残留しているエアを大気に排出しているので、複数の底弁5が同時に開放されることがなく、それ故、指定した底弁5以外の底弁5が同時に開くことを禁止することができる。このため複数のハッチ1に異なる種類の石油等が収容されていた場合であっても、誤った底弁5が開かれることがなく混油を確実に防止することができ、また複数の底弁5が同時に開かないので、荷下ろしした油量を適確に把握でき、それ故、地下タンク内の容量を超える漏油を起こすこともない。
尚、上述した検出スイッチ20は、光電スイッチに代えてロッド8の突出状態が検出できるものであり、例えばリミットスイッチや近接スイッチなどを用いて構成してもよい。
また論理演算部30は、上述したリレーを用いて構成する以外にも、例えば図5に示すようにダイオードと抵抗器を組み合わせて構成してもよい。この回路は、三つのプルアップ抵抗器R1,R2,R3でそれぞれ一端が接地された三つの検出スイッチ20(以下、検出スイッチA,B,Cと称する)の他端をプルアップする。そして、検出スイッチA,Bが同時にオン(底弁5が同時に開)したことを検出するため、二つのダイオードD1,D2のアノードをそれぞれプルアップされたスイッチA,Bにそれぞれ接続する一方、これらダイオードD1,D2のカソードをそれぞれ接続し、プルダウン抵抗器R4によってプルダウンする。このようにすることで負論理のAND回路が構成される。そしてダイオードD1,D2のカソードにダイオードD3のアノードを接続する。
同様にスイッチB、CおよびスイッチC,Aがそれぞれ同時にオン(底弁5が同時に開)したことを検出するためダイオードD4〜D9、プルダウン抵抗器R6,R7で論理回路を構成する。
そして、ダイオードD3,D6,D9の各アノードは、プルアップ抵抗器R5に接続される。このように接続することで負論理のOR回路が形成される。したがって、この論理回路の出力Fは、少なくとも二つ以上の検出スイッチ20が同時にオン(底弁5が同時に開)すると、出力Fの電位が低下(ローレベル)になる。コントロールボックス7は、この検出信号を受けたとき、上述したようにして電磁三方弁15を駆動する。
このように構成された論理演算部30は、リレーを用いることなく簡易に実現することができる。さらにこの論理演算部30は、回路全体を樹脂モールドした筐体内に納めることで耐環境性を高めることができ、より好ましい。
次に本発明の別の実施形態に係るタンクローリの底弁異常検出装置について図6を参照しながら説明する。この別の実施形態が上述した実施形態と異なるところは、検出スイッチ20に代え電磁弁ボックス6から複数の底弁5に至る管路に介装されて、各底弁5に供給されるエアの圧力を検出し、その圧力が所定の圧力を超えたとき底弁5が開いたことを検出し、所定の圧力を下回ったとき底弁5が閉じたことを検出するエアスイッチ21を設けた点にある。
このように構成された本発明の別の実施形態に係るタンクローリの底弁異常検出装置は、底弁5を開けるとき電磁弁ボックス6内の各電磁弁6aから底弁5に至る配管路を介してエアタンク4に蓄えられた高圧のエアが底弁5に送り込まれる。このとき複数の配管路にそれぞれ介装されたエアスイッチ21は、所定圧力を超える高圧のエアを検出してオンする。
また底弁5を閉じるときは、電磁弁ボックス6から底弁5に至る配管路内のエアを配管路外に放出する。このときエアスイッチ21は、所定圧力を下回る圧力を検出してオフする。つまりエアスイッチ21は、底弁5が開くとオンし、底弁5が閉じるとオフする。そしてこれらのエアスイッチ21は、上述した論理演算部30にそれぞれ接続されて、同時に少なくとも二つ以上の底弁5が開いたとき、エアタンク4から電磁弁ボックス6に供給されるエアを遮断するとともに、電磁弁ボックス6に至る配管路内のエアを大気中に排出するべくコントロールボックス7に閉止指令を出力する。この閉止指令を受けたコントロールボックス7は、エアタンク4から電磁弁ボックス6に至る経路を閉じると共に、電磁弁ボックス6に至る配管内およびこの電磁弁ボックス6内に残留しているエアを大気に排出する経路に電磁三方弁15を設定することで複数の底弁5が同時に開くことを防止する。
尚、電磁三方弁15は、コントロールボックス7からの制御に代えて、図6の破線で示したように接続し、論理演算部30から三方弁遮断信号が出力されたとき電磁三方弁15を駆動するように構成してもよいし、特に図示しないがコントロールボックス7による電磁三方弁15の開閉制御以外にも例えば手動で電磁弁6aの開閉操作を行う開閉スイッチによってその開閉が制御されるように構成された場合であっても、図6に示した構成を流用して論理演算部30の出力信号Fにより電磁三方弁15を駆動するように構成してもよい。
つまり本発明は、電磁三方弁15が論理演算部30の出力信号Fが三方弁遮断信号を出力するとき電磁三方弁15を駆動するように構成しているものであれば、電磁三方弁15の開閉制御方法が限定されるものではない。
かくして本発明の別の実施形態に係るタンクローリの底弁異常検出装置は、エアスイッチ21によって底弁5の開閉状態を検出すると共に、論理演算部30によって複数の底弁5が開いている状態が検出されたとき、電磁三方弁15を設定してエアタンク4から電磁弁ボックス6に至る経路を閉じると共に、電磁弁ボックス6に至る配管内およびこの電磁弁ボックス6内に残留しているエアを大気に排出しているので、複数の底弁5が同時に開放されることを禁止することができる。このため複数のハッチ1に異なる種類の石油等が収容されていた場合であっても、誤った底弁5が開かれることがなく混油を確実に防止することができ、また複数の底弁5が同時に開かないので、荷下ろしした油量を適確に把握でき、それ故、地下タンク内の容量を超える漏油を起こすこともない。
また本発明の別の実施形態に係るタンクローリの底弁異常検出装置は、エアスイッチ21を電磁弁ボックス6の近傍に設ければ、簡便に実現できるという実用上多大なる効果を奏する。
尚、本発明のタンクローリの底弁異常動作検出装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもかまわない。
底弁の開閉に連動するロッドの状態と、本発明の一実施形態に係るタンクローリの底弁異常動作検出装置における検出スイッチの取り付け様態の概略を示す図。 本発明の一実施形態に係るタンクローリの底弁異常動作検出装置の要部構成を示すブロック図。 図2に示す論理演算部の一例を示す回路図。 図3の論理演算部の具体的回路例を示した回路図。 図4の回路とは別の回路例を示した回路図。 本発明の別の実施形態に係るタンクローリの底弁異常動作検出装置の要部構成を示すブロック図。 タンクローリ車の概略構成を示す図。
符号の説明
1 ハッチ
2 タンクローリ車
3 牽引車
4 エアタンク
5 底弁
6 電磁弁ボックス
7 コントロールボックス(制御装置)
8 ロッド
15 電磁三方弁
20 検出スイッチ
30 論理演算部

Claims (4)

  1. 石油等の液体の輸送対象物をその種別毎にそれぞれ収容する複数のハッチと、
    これらハッチの底部にそれぞれ設けられて、該ハッチに収容された前記輸送対象物をそれぞれ排出する複数の底弁と、
    これら底弁にそれぞれ所定の管路を介してそれぞれ接続されて、該底弁を開閉駆動するエアを蓄えるエアタンクと、
    複数の前記管路にそれぞれ介装されて、前記エアタンクに蓄えられたエアを複数の前記底弁に分配供給し、該底弁をそれぞれ開閉駆動する電磁弁ボックスと、
    複数の前記底弁の開閉にそれぞれ連動して駆動され、前記ハッチの上方から突出するように位置付けられて、該底弁が開状態にあるときそれぞれ突出する複数のロッドと
    を具備したタンクローリの底弁異常動作検出装置であって、
    前記各ロッドの突出の有無をそれぞれ検出する複数の検出スイッチと、
    前記複数の検出スイッチにより少なくとも二つ以上の前記ロッドが突出していることが検出されたとき、前記底弁の開閉状態に異常があると判定する論理演算部と
    を備えることを特徴とするタンクローリの底弁異常動作検出装置。
  2. 石油等の液体の輸送対象物をその種別毎にそれぞれ収容する複数のハッチと、
    これらハッチの底部にそれぞれ設けられて、該ハッチに収容された前記輸送対象物をそれぞれ排出する複数の底弁と、
    これら底弁にそれぞれ所定の管路を介して接続されて、該底弁を開閉駆動するエアを蓄えるエアタンクと、
    複数の前記管路にそれぞれ介装されて、前記エアタンクに蓄えられたエアを複数の前記底弁に分配供給し、該底弁をそれぞれ開閉駆動する電磁弁ボックスと
    を具備したタンクローリの底弁異常動作検出装置であって、
    複数の前記管路にそれぞれ設けられて、前記底弁に供給されるエアの圧力が所定の圧力を超え、該底弁が開状態にあることを検出して出力する複数のエアスイッチと、
    これらエアスイッチにより少なくとも二つ以上の底弁を開放するエアが供給されていることが検出されたとき、前記底弁の開閉状態に異常があると判定する論理演算部と
    を備えることを特徴とするタンクローリの底弁異常動作検出装置。
  3. 請求項1または2に記載のタンクローリの底弁異常動作検出装置であって、
    さらに前記エアタンクから前記電磁弁ボックスにエアを供給する管路に介装されて、前記論理演算部が前記底弁の開閉状態に異常があると判定したとき、該電磁弁ボックスへ供給するエアを遮断する遮断弁を備えることを特徴とするタンクローリの底弁異常動作検出装置。
  4. 前記遮断弁は、前記論理演算部が底弁の開閉状態に異常がないと判定したとき、前記エアタンクに蓄えられたエアを前記電磁弁ボックスに供給する一方、前記論理演算部が底弁の開閉状態に異常があると判定したとき、前記電磁弁ボックスに至る配管に残存するエアを大気に放出する電磁三方弁であることを特徴とする請求項3に記載のタンクローリの底弁異常動作検出装置。
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