JP2002284299A - タンクローリ - Google Patents

タンクローリ

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JP2002284299A JP2001079731A JP2001079731A JP2002284299A JP 2002284299 A JP2002284299 A JP 2002284299A JP 2001079731 A JP2001079731 A JP 2001079731A JP 2001079731 A JP2001079731 A JP 2001079731A JP 2002284299 A JP2002284299 A JP 2002284299A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、バランス型の底弁を、トップローデ
ィング用のみならずボトムローディング用にも使用で
き、底弁をバランス型1種類に統一可能となり、第2
に、もって底弁コストが低減され、手間もかからなくな
り、改造費も低減され、第3に、しかもこれは簡単容易
に実現される、タンクローリを提案する。 【解決手段】 このタンクローリ1は、タンク2内に油
等の液体Aを積込んで、運搬して荷卸する。そして、加
圧エアーBが供給されると開に切換わるエアー開閉式で
バランス型の底弁7について、開閉部44に加圧エアー
Bを供給するエアー配管39に、各室スイッチバルブ4
1と共に切換器42を並列に設けてなる。この切換器4
2は、積込みのため配管6を圧送される液体Aの圧力に
基づき、底弁7を自動的に開に切換え可能となってい
る。もって、各室スイッチバルブ41の開操作か切換器
42により、底弁7が開に切換わって、積込みが行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンクローリに関
する。すなわち、タンク内に油等を積込んで運搬すると
共に、底弁を介して積込みや荷卸しが行われる、タンク
ローリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】《技術背景について》図5はタンクロー
リ1の側面説明図であり、タンクローリ1は、タンク2
のタンク室3に油等の液体Aを積込んで、運搬して荷卸
しする。そして、タンク室3への液体Aの積込みは、上
部のマンホール4の注入口を介して行われるトップロー
ディング式、又は、下部の積込吐出口5,配管6,底弁
7等を介して行われるボトムローディング式、により行
われている。いずれにしても、タンク室3からの液体A
の荷卸しは、下部の底弁7,配管6,積込吐出口5等を
介して、行われている。
【0003】《従来例について》さて、タンクローリ1
で用いられる底弁7には、2種類あり、積込みをトップ
ローディング式にて行うタンクローリ1にあっては、バ
ランス型の底弁7が必須的に採用されており、積込みを
ボトムローディング式にて行うタンクローリ1にあって
は、単動型の底弁7が必須的に採用されていた。いずれ
にしても底弁7は、常時は閉に設定されている。そし
て、バランス型の底弁7は、操作箱のスイッチバルブを
手動操作することのみにより、開閉され、例え配管6内
に液体Aが圧送されて配管6内の圧力が上昇しても、従
来は、自動的に開に切換わることはなかった。これに対
し、単動型の底弁7は、配管6内に液体Aが圧送されて
配管6内の圧力が上昇すると、弁体が圧力を受けて上昇
し、自動的に開に切換わるようになっている。勿論、操
作箱のスイッチバルブを手動操作することによっても、
開閉する。
【0004】このような底弁7の構造について詳述して
おくと、バランス型の底弁7は、図3の正断面図にも示
したように、弁体8の底部9に貫通穴10が穿設されて
いる。そこで、例え配管6内に液体Aが圧送されてきて
も、液体Aは弁内部11に流入し、弁体8の底部9には
圧力が加わらない構造となっており、底弁7は、スプリ
ング12の下方への付勢力にて閉を維持している。弁体
8の周側部13にはパッキン14が介装されており、シ
リンダ部15との間は、常時密封されている。これに対
し、単動型の底弁7は、全体構造は図3のバランス型の
ものに準じるが、バランス型とは異なり、弁体8の底部
9に貫通穴10は穿設されておらず、配管6内に液体A
が圧送されてくると、弁体8の底部9について、下から
上へ圧力が加わる構造となっている。もって、スプリン
グ12の下方への付勢力に抗し、弁体8が上昇して、底
弁7が閉から開に切換わる。単動型の底弁7にあって
は、これに伴い弁内部11のエアーは、弁体8の周側部
13とシリンダ部15間の隙間から、下部の液体A側に
逃がされるようになっており、弁体8の周側部13とシ
リンダ部15間に、密封用のパッキン14は介装されて
いない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】《第1の問題点につい
て》ところで、このような従来例にあっては、次の問題
が指摘されていた。第1に、タンクローリ1への液体A
の積込みは、9割近くがトップローディング式にて実施
されており、ボトムローディング式は1割にも満たない
のが、現状である。そこで、タンクローリ1の底弁7と
しては、バランス型が採用されることが圧倒的に多く、
単動型の採用は少ない。もって、タンクローリ1の底弁
7を、バランス型1種類に統一できないものか、バラン
ス型でもボトムローディングが可能とならないか、とい
う要請が最近高まっていた。
【0006】《第2の問題点について》第2に、従来は
バランス型と単動型の2種類の底弁7が、タンクローリ
1用に製作,準備されていたので、その分、底弁7がコ
スト高となる、という問題が指摘されていた。又、タン
クローリ1の製造に際し、バランス型か単動型かで配
慮,注意が必要であり、手間がかかるという問題も指摘
されていた。更に、トップローディング用のタンクロー
リ1を、ボトムローディング用に改造するためには、バ
ランス型の底弁7を、単動型の底弁7に取り換えること
を要し、改造費が高くつく、という問題も指摘されてい
た。
【0007】《本発明について》本発明は、このような
実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべくなされたも
のであって、バランス型の底弁について、底弁の開閉部
に加圧エアーを供給するエアー配管に、手動操作される
スイッチバルブと共に切換器を並列に設け、切換器が、
積込みのため圧送される液体の圧力に基づき、底弁を自
動的に開に切換え可能となっていること、を特徴とす
る。もって本発明は、第1に、バランス型の底弁を、ト
ップローディング用のみならずボトムローディング用に
も使用でき、底弁をバランス型1種類に統一可能とな
り、第2に、もって底弁コストが低減され、タンクロー
リの製造も手間取らずタンクローリの改造費も低減さ
れ、第3に、しかもこれが簡単容易に実現される、タン
クローリを提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】《各請求項について》こ
のような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のと
おりである。まず、請求項1については次のとおり。す
なわち、この請求項1のタンクローリは、タンク内に油
等の液体を積込んで運搬すると共に、該タンクの底弁,
配管,積込吐出口等を介し、該液体の積込みや荷卸しを
行う。そして、積込みのため前記配管にて圧送される該
液体の圧力に基づき、該底弁を閉から開に切換え可能な
切換器を備えていること、を特徴とする。
【0009】請求項2については次のとおり。すなわ
ち、この請求項2のタンクローリは、請求項1に記載し
たタンクローリにおいて、該タンクは、内部が複数のタ
ンク室に区画され、各該タンク室毎にそれぞれ、該液体
が積込まれると共に、該底弁と該切換器が設けられてい
る。そして該底弁は、エアー開閉式よりなり、常時は閉
に設定されると共に、その開閉部に加圧エアーが供給さ
れると開に切換わり、一般的なバランス型よりなる。該
切換器は、該底弁の開閉部に加圧エアーを供給するエア
ー配管に介装されると共に、該液体の前記配管内の圧力
を検知可能であり、もって、該底弁が閉であるにもかか
わらず該液体が圧送されて前記配管内の圧力が上昇する
と、常時の断から続に切換わり、該底弁の開閉部に加圧
エアーを供給可能そして該底弁を開可能となっているこ
と、を特徴とする。
【0010】次に、請求項3については次のとおり。す
なわち、この請求項3のタンクローリは、請求項2に記
載したタンクローリにおいて、該エアー配管は、各該タ
ンク室毎にそれぞれ、エアー源と各該底弁の開閉部に接
続されたチェックバルブとの間が、第1エアー配管と第
2エアー配管とに並列に分岐されている。そして、該第
1エアー配管には、手動操作される各室スイッチバルブ
が設けられ、該第2エアー配管には、該切換器が設けら
れている。該チェックバルブは、該各室スイッチバルブ
からの加圧エアーか該切換器からの加圧エアーかを選択
して、該底弁の開閉部に対し加圧エアーを供給可能、そ
して該底弁を開可能となっていること、を特徴とする。
請求項4については次のとおり。すなわち、この請求項
4のタンクローリは、請求項2に記載したタンクローリ
において、該切換器は、検知した該液体の前記配管内の
圧力に基づきピストンロッドが前進駆動するシリンダ
と、該ピストンロッドの前進駆動に基づき、該エアー配
管を、常時の断から加圧エアーを下流に供給可能な続に
切換える切換バルブと、を備えてなること、を特徴とす
る。
【0011】《作用について》本発明は、このようにな
っているので、次のようになる。このタンクローリは、
タンク内に油等の液体を積込んだ後、運搬して荷卸しす
る。そして積込みは、エアー開閉式で一般的なバランス
型の底弁を用い、ボトムローディングにより、次のよう
に行われる。 1)正常な積込みの場合。この場合は、積込み対象のタ
ンク室について、第1エアー配管の各室スイッチバルブ
を開操作すると、エアー源からの加圧エアーが、チェッ
クバルブ等を介し底弁の開閉部へと供給され、底弁は開
に切換わる。これと共に、積込み用の液体が配管内を圧
送され、開の底弁を介しタンク室内に積込まれる。 2)正常でない積込みの場合。積込み対象のタンク室に
ついて、各室スイッチバルブの開操作を忘れ,実施しな
いにもかかわらず、積込み用の液体が配管内を圧送され
てきた場合は、次のようになる。この場合は、底弁がま
だ閉の状態で液体が圧送されるので、配管内の圧力が上
昇し、切換器が、これを検知して続に切換わる。もっ
て、エアー源からの加圧エアーが、チェックバルブ等を
介し底弁の開閉部へと供給され、底弁は開に切換わる。
そこで、圧送された積込み用の液体が、開の底弁を介し
タンク室内に積込まれる。
【0012】切換器としては、例えば、シリンダと切換
バルブよりなるものが用いられ、配管内の液体の圧力に
基づき、シリンダのピストンロッドが前進駆動して、切
換バルブが続に切換わり、加圧エアーを下流に供給する
ようになっている。さて、このタンクローリでは、この
ようにしてバランス型の底弁をボトムローディングに用
いてなり、もって、底弁がバランス型1種類に統一可能
となると共に、しかもこれは、簡単な構成により容易に
実現される。
【0013】
【発明の実施の形態】《図面について》以下本発明を、
図面に示す発明の実施の形態に基づいて、詳細に説明す
る。図1,図2は、本発明の実施の形態の説明に供し、
図1は、エアー回路図であり、図2は、要部のエアー回
路図である。図3は、閉状態の底弁の正断面図であり、
図4は、開状態の底弁の正断面図である。図5は、タン
クローりの側面説明図である。
【0014】《タンクローリ1について》まず、図5を
参照しつつ、タンクローリ1について説明する。タンク
ローリ1のシャーシ上には、サブフレームを介しタンク
2が搭載,架装されており、タンク2内は、消防法の規
制や運送効率の向上(異なった油種の油等の液体Aを同
時に運搬可能とする)のため、一般的に、幅方向に沿っ
た仕切板16により、5室から8室程度(図5の例では
7室)の複数室の各タンク室3に、区画され仕切られて
いる。タンク室3は、それぞれ2000リットルや40
00リットル程度(許容積載量)の油等の液体Aを、積
込み,貯蔵可能な容積よりなる。そして、ガソリン,軽
油,灯油,その他の油等の液体A、つまり危険物たる揮
発性の液体Aが、積込み設備である油槽所の貯蔵タンク
から、タンク2の各タンク室3にそれぞれ積込まれる。
各タンク室3について、すべて同一油種の液体A(例え
ばガソリン)が積込まれることもあるが、前側の各タン
ク室3と後側の各タンク室3とで、異なった油種の液体
A(例えば前側にはガソリン、後側には軽油)が積込ま
れることもあり、更に、各タンク室3毎に異なった油種
の液体Aが積込まれることもある等、タンク2内に複数
種の液体Aが混載して積込まれることも多い。タンク2
の各タンク室3には、それぞれ頂部にマンホール4が設
けられ、各マンホール4に注入口,安全弁等が付設され
ると共に、それぞれ底部に底弁7が設けられており、底
弁7は、上部がタンク室3内に突出し、下部が配管6に
接続されている。
【0015】ところで、タンクローリ1の積込み方式と
しては、いわゆるトップローディング式とボトムローデ
ィング式とがある。トップローディング式では、各タン
ク室3頂部のマンホール4に付設された注入口から、油
等の液体Aが積込まれるのに対し、ボトムローディング
式では、各タンク室3下部の底弁7側から、油等の液体
Aの荷卸しのみならず積込みも行われる。又、タンクロ
ーリ1のタンク2下の配管方式としては、いわゆる集中
配管方式と独立配管方式とがある。集中配管方式では、
長手方向に配管6が配設されており、この配管6が、各
タンク室3の底弁7に分岐接続されると共に、この配管
6に、左右の吐出配管の基端が接続され、両吐出配管の
先端に、各タンク室3共通の積込吐出弁17付の積込吐
出口5が設けられている。これに対し、図5の例では独
立配管方式が採用されており、各タンク室3毎に、それ
ぞれ専用の底弁7のみならず、それぞれ専用の配管6が
設けられ、各配管6の先端にそれぞれ、積込吐出弁17
付の積込吐出口5が設けられている。いずれにしても、
荷卸しそしてボトムローディング式では積込みは、荷卸
し対象のタンク室3の底弁7,配管6,積込吐出弁17
付の積込吐出口5、等を経由して行われる。
【0016】そしてタンクローリ1は、タンク2の各タ
ンク室3に油等の液体Aを積込んで運搬し、目的地の荷
卸し設備であるガソリンスタンドの地下タンク等に荷卸
しする。タンクローリ1の走行中、底弁7は閉とされて
おり、タンク室3に積込まれた液体Aが流出しないよう
になっている。荷卸しに際しては、まず、ガソリンスタ
ンドの地下タンク側の給油口と、タンクローリ1のタン
ク2側の積込吐出口5との間が、吐出ホースにてつなが
れ,接続される。それから、荷卸し対象とされたタンク
室3の底弁7や、マンホール4に付設された注入口や、
積込吐出口5の積込吐出弁17、等が順次開に切換えら
れ、もって、タンク室3に積込まれていた液体Aが、配
管6や吐出ホース等を介し、重力を利用して流下され荷
卸しされる。所定量の荷卸しが終了すると、積込吐出弁
17,底弁7,マンホール4の注入口等が順次閉に切換
えられ、吐出ホースを外すことにより、荷卸し作業は終
了する。ガソリンスタンドの荷受けタンクである地下タ
ンクは、例えばガソリン,軽油,灯油,その他の油等の
液体Aの種類毎に区画,分割されており、吐出ホース
は、そのいずれかの給油口に選択的に接続される。なお
タンクローリ1としては、キャブ18付の一体的な単車
タイプのものや、タンク2を搭載したトレーラーが、キ
ャブ18付のトラクタにて牽引されるトレーラータイプ
のものがある。図中19は車輪である。タンクローリ1
は、概略このようになっている。
【0017】《底弁7について》次に、図3,図4を参
照しつつ、底弁7について説明する。底弁7は、タンク
ローリ1のタンク2の各タンク室3の底部に設けられ、
常時は閉で、荷卸し時やボトムローディングによる積込
み時に開とされ、エアー開閉式よりなると共に、一般的
なバランス型よりなる。すなわち底弁7は、上部のシリ
ンダ部15がタンク室3内に突出し、下部のエルボ部2
0が、タンク2下の配管6に接続されている。そして、
常時は図3に示したように、介装されたスプリング12
の下方への付勢力に基づき、弁体8がシリンダ部15内
で押し下げられ、もって底弁7は閉となっている。これ
に対し、荷卸し時やボトムローディングによる積込み時
には、図4に示したように、付設された主エアー室21
に加圧エアーBが供給されることにより、弁体8がスプ
リング12の付勢力に抗しシリンダ部15内で上方に押
し上げられ、もって底弁7は開とされる。
【0018】このような底弁7について、更に詳述す
る。まず、底弁7のエルボ部20について述べる。図
3,図4に示したように、下部ケーシング・下部弁箱た
るエルボ部20は、タンク室3のタンク板底面22の開
口部に固定されたタンクフランジ23に対し、その上端
外周部が、下側から取付け固定されている。エルボ部2
0内には流路Cが形成されており、エルボ部20の上端
部内が弁孔24となっており、エルボ部20の側端開口
部が配管6に接続されている。エルボ部20は、このよ
うになっている。
【0019】次に、この底弁7のシリンダ部15につい
て述べる。図3,図4に示したように、上部ケーシング
・上部弁箱たるシリンダ部15は、タンク室3内にあ
り、タンク板底面22より上位に突出している。そして
シリンダ部15は、側壁にて形成された縦の円筒状をな
すと共に、頂面がカバー25で閉鎖され、内部が仕切板
部26にて上部と下部に区画されており、仕切板26の
上部にピストン27が、仕切板26の下部に弁体8が、
それぞれ配されている。更に仕切板26の上部は、ピス
トン27により、上位の副エアー室28と下位の主エア
ー室21とに区画されている。シリンダ部15の下部に
は、窓29が複数個形成されており、各窓29は、タン
ク室3内に向け開口し、油等の液体Aが通過可能となっ
ている。
【0020】シリンダ部15の下端部は、パッキン30
外周部を押さえつつ、エルボ部20の上端部に対し取付
け固定されている。すなわち、下側に位置するエルボ部
20の上端部の上面には、周溝が形成され、この周溝に
フランジ状のパッキン30が、嵌装されている。そし
て、このようなエルボ部20の上端部上に、シリンダ部
15の下端部が、対向位置してボルトにて固定されると
共に、パッキン30外周部上に、圧接されている。パッ
キン30内周部は、上方に向け露出する位置関係となっ
ている。シリンダ部15の下部内には、弁体8が押し上
げられた状態において(図4を参照)、流路Cが形成さ
れるようになっており、窓29,流路C,弁孔24,流
路C等を介し、タンク室3内と配管6との間が連通され
る。シリンダ部15は、このようになっている。
【0021】次に、この底弁7のシャフト31について
述べる。図3,図4に示したように、シャフト31は、
シリンダ部15の中心に縦に配されている。このシャフ
ト31は、仕切板26の中心部に穿設形成されたガイド
穴32に密貫挿,案内され、もって上下動可能となって
いる。仕切板26より上部において、シャフト31には
ピストン27が、取付け固定又は一体形成されている。
又、仕切板26より下部において、シャフト31の下端
部には、ナット33が螺着されており、このナット33
上に、座金を介し弁体8の底部9が載せられている。す
なわち、弁体8の底部9中心部には貫挿穴が形成されて
おり、この貫挿穴に、シャフト31の下端部が貫挿され
ると共に、この弁体8の底部9が、座金を介しシャフト
31のナット33上に載せられ支持されている。なお、
シャフト31の下端部に弁体8の底部9を、スナップリ
ングにて取付け固定してもよい。シャフト31は、この
ようになっている。
【0022】次に、この底弁7の弁体8について述べ
る。図3,図4に示したように、弁体8は、前述したシ
リンダ部15の下部内に配され、縦の短円筒状をなす上
側の周側部13と、横の略円板状をなす下側の底部9と
が、一体形成されてなる。弁体2の周側部13は、シリ
ンダ部15内面に摺接,案内されつつ上下動可能であ
り、押し下げられた状態において各窓29を閉鎖し(図
3を参照)、押し上げられた状態において各窓29を開
放する(図4を参照)。又、押し上げられた状態におい
て、弁体8の周側部13は、上端が仕切板26下に当接
するまで上昇する(図4を参照)。又、弁体8の周側部
13上部について、シリンダ部15内面と摺接する外周
面には、2本の周溝が形成されており、それぞれパッキ
ン14,Oリング34が嵌装着,介装されており、シリ
ンダ部15との間を常時密封している。
【0023】弁体8の底部9は、周側端部が下方に若干
突出して(図示は省略)、弁座35を形成している。弁
体8の底部9は、押し下げられた状態においては、弁座
35がエルボ部20側のパッキン30の露出した内周部
上に圧接され、もって弁孔24を閉鎖する(図3を参
照)。押し上げられた状態においては、弁座35がパッ
キン30上から離反し、もって弁孔24を開放する(図
4を参照)。このように弁体8の底部9は、弁座35に
てパッキン30上に圧接離反可能であり、もって弁孔2
4が開閉されることにより、底弁7が開閉される。又、
弁体8の底部9には、上下の貫通穴10が形成されてお
り、この貫通穴10を介し、弁体8の周側部13や底部
9,シリンダ部15,仕切板26等で囲まれた弁内部1
1の空間と、底部9下の流路Cとが、連通されている。
弁体8は、このようになっている。ところで、このよう
な貫通穴10やパッキン14を備えてなることにより、
この底弁7はバランス型よりなる。すなわち、配管6内
に積込み用の液体Aが圧送されてきた場合、貫通穴10
を介し弁内部11に液体Aが流入し、もって弁体8の底
部9には圧力が加わらない構造、つまり液体Aの圧力に
よっては弁体8に圧力が加わらないバランス型よりなっ
ている。
【0024】次に、この底弁7のスプリング12につい
て述べる。図3,図4に示したようにスプリング12
は、シリンダ部15の仕切板26下と弁体8の底部9上
との間に、縦に弾発状態で介装されている。そしてスプ
リング12は、その付勢力により、弁体8を常時下方へ
と付勢し押し下げている。そこで弁体8は、常時は、こ
のスプリング12の下方への付勢力に基づき、押し下げ
られており、その弁座35がパッキン30内周部上に圧
接して、底部9が弁孔24を閉鎖し、もって底弁7を閉
とする(図3を参照)。スプリング12は、このように
なっている。
【0025】次に、この底弁7のピストン27について
述べる。図3,図4に示したようにピストン27は、シ
リンダ部15内の仕切板26上に配されており、短柱状
をなしている。そしてピストン27は、一体化されたシ
ャフト31の上下動に伴い上下動し、この上下動は、ピ
ストン27の外周部が、シリンダ部15の上部内面に摺
接,案内されつつ行われる。ピストン27の外周部には
周溝が形成されており、この周溝に、シール用のOリン
グが嵌装着されている。ピストン27は、このようにな
っている。
【0026】次に、この底弁7の主エアー室21や副エ
アー室28について述べる。図3,図4に示したよう
に、縦の円筒状をなすシリンダ部15の上部内側と、ピ
ストン27下と、仕切板26上とで囲まれたエリアに、
主エアー室21が区画形成され、この主エアー室21
に、加圧エアーBが供給可能となっている。まず図3に
示したように、加圧エアーBの供給が遮断されると共に
加圧エアーBが排出された場合は、降下したピストン2
7と仕切板16間には、極く僅かの容積空間の主エアー
室21が形成されるか、又は殆ど空間を有しない主エア
ー室21が形成される(ピストン27が仕切板16に当
接する)。もって、シャフト31を介し弁体8が、スプ
リング12の付勢力にて押し下げられ、底弁7は閉とな
る。これに対し図4に示したように、主エアー室21に
加圧エアーBが供給されて圧入された場合は、圧入され
た加圧エアーBのエアー圧に基づき、ピストン27が上
昇するので、上昇したピストン27と仕切板26間に
は、広い容積空間の主エアー室21が形成される。そこ
で、シャフト31を介し弁体8が押し上げられ、底弁7
は開となる。副エアー室28は、図示しない導通路にて
外気に連通されており、上述した主エアー室21への加
圧エアーBの供給,圧入の有無に対応して、狭い容積空
間となったり広い容積空間となる。図中36は、カバー
25に形成された、シャフト31のガイド穴23であ
る。主エアー室21や副エアー室28は、このようにな
っている。底弁7は、このように構成されている。
【0027】《底弁開閉装置37について》次に、図
1,図2等を参照しつつ、このような底弁7の底弁開閉
装置37について説明する。この底弁7は、上述したよ
うに加圧エアーBを利用したエアー開閉式よりなり、主
エアー室21に対し加圧エアーBを供給したり、主エア
ー室21の加圧エアーBを排出する底弁開閉装置37が
付設されている。そして底弁開閉装置37は、次の導通
路38,エアー配管39,チェックバルブ40,各室ス
イッチバルブ41,切換器42、等を有してなる。以
下、これらについて詳述する。
【0028】まず、この底弁開閉装置37の導通路38
は、図3,図4に示したように、各底弁7について、シ
リンダ部15の肉厚を利用して、縦穴状に貫通形成され
ている。そして、この導通路38の上端開口が、主エア
ー室21の下端隅に開放され、下端開口が、外部のエア
ー配管39に接続されている。もって導通路38は、主
エアー室21に対する加圧エアーBの供給,排気用とし
て用いられる。導通路38は、このようになっている。
次に、底弁開閉装置37のエアー配管39は、図1,図
2に示したように、車載のエアー源43たるエアータン
クと、各底弁7の主エアー室21との間に、介装,分岐
されている。すなわち、上流端がエアー源43に接続さ
れたエアー配管39は、下流側において、底弁7の数つ
まりタンク室3の数だけ並列に分岐され、もって、各底
弁7の主エアー室21に導通路38を介して、接続され
ている。なお図示例では、主エアー室21が、底弁7の
開閉部44を形成している。
【0029】このようなエアー配管39について、更に
詳述する。この底弁開閉装置37にあっては、エアー配
管39は更に、各タンク室2毎にそれぞれ、エアー源4
3と、各底弁7の開閉部44たる主エアー室21に接続
されたチェックバルブ40との間が、第1エアー配管4
5と第2エアー配管46とに並列に分岐されている。第
1エアー配管45には、手動操作される各室スイッチバ
ルブ41が設けられ、第2エアー配管46には、切換器
42が設けられている。すなわち図示例では、エアー源
43からのエアー配管39は、まず、各タンク室3用の
第2エアー配管46にタンク室3の数だけ分岐されてい
る。これと共に、エアー源43からのエアー配管39
は、メインスイッチバルブ47を介した後、各タンク室
3用の第1エアー配管45にタンク室3の数だけ分岐さ
れている。そして、各タンク室3毎に、エアー配管39
の第1エアー配管45と第2エアー配管46とが、並列
にペアーをなすと共に、共通のチェックバルブ40の両
端に、それぞれ接続されている。エアー配管39は、こ
のようになっている。
【0030】次に、この底弁開閉装置37のチェックバ
ルブ40について述べる。図1,図2に示したように、
各タンク室3毎に、チェックバルブ40の下流側のエア
ー配管39は、導通路38を介し、底弁7の開閉部44
たる主エアー室21に接続されている。そして各タンク
室3毎に、チェックバルブ40は、上流側の各室スイッ
チバルブ41からの第1エアー配管45を介した加圧エ
アーBか、上流側の切換器42からの第2エアー配管4
6を介した加圧エアーBかを、適宜選択可能である。も
って、下流側の底弁7の開閉部44たる主エアー室21
に対し、加圧エアーBを供給可能、そして底弁7を開可
能となっている。つまりチェックバルブ40は、開の各
室チェックバルブ41を経由して第1エアー配管45に
て加圧エアーBが供給されると、切換器42が断の第2
エアー配管46側が減圧されていることもあいまって、
図示状態とは逆の状態となる。逆に、続の切換器42を
経由して第2エアー配管46にて加圧エアーBが供給さ
れると、各室チェックバルブ41が閉の第1エアー配管
45側が減圧されていることもあいまって、図示の状態
となる。チェックバルブ40は、このようになってい
る。
【0031】次に、底弁開閉装置37のメインスイッチ
バルブ47は、図1,図2に示したように、元弁とし
て、各タンク室3毎に第1エアー配管45に分岐される
前の上流側のエアー配管39側に設けられており、手動
操作により開閉される。そして、各第1エアー配管45
を全体的に開閉可能、つまり各第1エアー配管45全体
の加圧エアーBを、供給、遮断可能となっている。な
お、図示した遮断の場合は、各室スイッチバルブ41側
の加圧エアーBを、外部に排出可能となっている。各室
スイッチバルブ41は、エアー配管39の分岐後の第1
エアー配管45にそれぞれ介装されており、手動操作に
より開閉される。そして開閉操作により、それぞれチェ
ックバルブ40を介し、加圧エアーBをそれぞれの底弁
7の主エアー室21つまり開閉部44に、供給,遮断可
能となっている。なお、図示した遮断の場合は、主エア
ー室21の加圧エアーBを、外部に排出可能となってい
る。そして、このようなメインスイッチバルブ47や各
室スイッチバルブ41は、タンク2の側部下方に取り付
けられた操作箱48内に、配されている。メインスイッ
チバルブ47や各室スイッチバルブ41は、このように
なっている。
【0032】《切換器42について》そして、この底弁
操作装置37の切換器42は、油圧エアー切換器よりな
り、積込みのため配管6にて圧送される油等の液体Aの
圧力に基づき、底弁7を閉から開に切換え可能となって
いる。すなわち切換器42は、底弁7の開閉部44に加
圧エアーBを供給するエアー配管39の第2エアー配管
46に、介装されている。そして、配管6内の液体Aの
圧力を検知可能であり、もって、底弁7が閉であるにも
かかわらず液体Aが圧送されて配管6内の圧力が上昇す
ると、常時の断から続に切換わり、底弁7の開閉部44
に加圧エアーAを供給可能、そして底弁7を開可能とな
っている。
【0033】このような切換器42について、図1,図
2により更に詳述する。切換器42は、各タンク室3毎
に分岐された第2エアー配管46に、それぞれ介装され
ている。そして各切換器42は、まず、各タンク室3の
底弁7に接続された配管6内の圧力を、検知可能であ
る。つまり、切換器42の検知部は、液体Aを圧送可能
な配管6に分岐接続されており、配管6内を液体Aが圧
送されているか否かを、検知可能である。又、切換器4
2は常時は、第2エアー配管46を断(閉)にすべく、
設定されている。そして、それぞれのタンク室3への配
管6内を液体Aが圧送されると共に、そのタンク室3の
底弁7が閉の場合において(この場合の配管6内の圧力
は、588kPa(6kgf/cm)程度に上昇す
る)、第2エアー配管46を続(開)にすべく切換わる
ように、設定されている。そして、配管6内を液体Aが
圧送され(この場合の配管6内の圧力は、29.4kP
a(0.3kgf/cm)程度である)、事後、積込
みが完了して液体Aが圧送されなくなると(この場合の
配管6内の圧力は、0kPa(0kgf/cm)とな
る)、元の断(閉)に復帰するように、設定されてい
る。
【0034】そして、切換器42が続に切換わった場合
は、上流側のエアー源43,第2エアー配管46,チェ
ックバルブ40等を介して、加圧エアーBを、下流側の
底弁7の主エアー室21つまり開閉部44に供給可能、
そして底弁7を開可能となる。これに対し、切換器42
が断の場合は、第2エアー配管46やチェックバルブ4
0を介した、底弁7の主エアー室21つまり開閉部44
への加圧エアーBの供給が、遮断されると共に、主エア
ー室21の加圧エアーBを、外部に排出可能となってい
る。
【0035】このような切換器42として、図2の例で
は、検知した配管6内の液体Aの圧力に基づきピストン
ロッド49が前進駆動するシリンダ50と、ピストンロ
ッド49の前進駆動に基づき、第2エアー配管46を、
常時の断から加圧エアーBを下流に供給可能な続に切換
える切換バルブ51と、を備えた切換器42が採用され
ている。すなわちシリンダ50は、配管6内に液体Aが
圧送されると共に底弁7が閉の場合は、そのシリンダ室
に配管6から分岐,流入した液体Aの圧力に基づき、そ
のピストンロッド49が、図示した常時の後退位置から
前進駆動される。この場合、ピストンロッド49は検知
機能も発揮する。切換バルブ51は、ピストンロッド4
9が図示の後退位置にある場合は、第2エアー配管46
を断(閉)とする。そして、ピストンロッド49が前進
駆動されると、その操作部が押動されて、第2エアー配
管46を続(開)とすべく切換わり、加圧エアーBをチ
ェックバルブ40を介し、底弁7の主エアー室21つま
り開閉部44へと供給する。又、配管6内を液体Aが圧
送されなくなると、シリンダ50のピストンロッド49
は、介装されたスプリング52の付勢力に基づき、図示
した元の後退位置に復帰し、切換バルブ51も図示した
元の断(閉)となると共に、切換バルブ51から主エア
ー室21内の加圧エアーBが、外部に排出される。
【0036】なお切換器42は、このようなシリンダ5
0と切換バルブ51とからなる、図示例の構成に限定さ
れるものではなく、その他各種の構成が可能である。例
えば、配管6内の液体Aの圧力を検知可能な圧力センサ
を、配管6に付設すると共に、圧力センサによる所定圧
力の検知の有無に対応して、断続(開閉)可能な電磁弁
を、第2エアー配管46に介装する構成の切換器42
も、可能である。切換器42そして底弁開閉装置37
は、このようになっている。
【0037】《作用等について》本発明に係るタンクロ
ーリ1は、以上説明したように構成されている。そこ
で、以下のようになる。このタンクローリ1は、タンク
2内に油等の液体Aを積込んだ後、運搬して、荷卸す
る。そして、タンク2のタンク室3への液体Aの積込み
は、エアー開閉式で一般的なバランス型の底弁7を用い
つつ、ボトムローディングにより、次のように行われ
る。まず、積込み設備たる油槽所側の貯蔵タンクの供給
口と、タンクローリ1側の積込み対象のタンク室3の積
込吐出口5とを、積込みホースにて接続すると共に、積
込み吐出弁17を開に切換えた後(図5を参照)、底弁
開閉装置37を用い、次のように行われる。
【0038】1)正常な積込みの場合。この場合は、積
込み対象のタンク室3について、その底弁開閉装置37
のメインスイッチバルブ47そして各室スイッチバルブ
41が開に、操作箱48にて手動操作される。そこで、
エアー源43からの加圧エアーBが、エアー配管34,
第1エアー配管45,開の各室スイッチバルブ41,チ
ェックバルブ40,導通路38等を介して、底弁7の開
閉部44たる主エアー室21へと供給され(図1,図2
を参照)、もって底弁7は、常時の閉(図3を参照)か
ら開(図4を参照)に切換わる。これと共に、積込み用
の液体Aが、積込み設備側から積込みホースを介して配
管6内を圧送され、開の底弁7を介し積込み対象のタン
ク室3内に、流入して積込まれる。積込みが完了する
と、各室スイッチバルブ41を閉に手動操作することに
より、エアー源43からの加圧エアーBの供給が遮断さ
れ、もって底弁7は、開から閉に切換わる。
【0039】2)正常でない積込みの場合。積込み対象
のタンク室3について、その底弁開閉装置37の操作箱
48の各室スイッチバルブ41等を開にする手動操作
を、忘れる等何らかの理由により実施しないにもかかわ
らず、積込み用の液体Aが、積込み設備側から積込みホ
ースを介して配管6内を圧送されてきた場合は、次のよ
うになる。この場合は、底弁7がまだ閉であるにもかか
わらず液体Aが圧送されるので、配管6内の圧力が上昇
し、底弁開閉装置37の切換器42が、この配管6内の
圧力を検知して、常時の断から続に切換わる。もって、
上流のエアー源43からの加圧エアーBが、第2エアー
配管46,続の切換器42,チェックバルブ40等を介
して、下流の底弁7の開閉部44へと供給され(図1,
図2を参照)、もって底弁7は、常時の閉(図3を参
照)から開(図4を参照)に切換わる。そこで、積込み
用の液体Aが配管6内を圧送されて、開の底弁7を介し
積込み対象のタンク室3内に、流入して積込まれる。
【0040】そして、所定量の積込みが完了すると、積
込み設備側から積込み用の液体Aが配管6内を圧送され
なくなり、配管6内の圧力もなくなる。もって、底弁開
閉装置37の切換器42が、圧力を検知しなくなって続
から断に切換わるので、エアー源43からの加圧エアー
Bの供給が遮断され、もって底弁7は開から閉に切換わ
る。このような切換器42としては、例えば図2に示し
たように、シリンダ50と切換バルブ51とを、備えて
なるものが用いられ、検知した配管6内の液体Aの圧力
に基づき、シリンダ50のピストンロッド49が前進駆
動し、もって切換バルブ51が断から続に切換わって、
加圧エアーBを下流に供給するようになっている。
【0041】《各利点について》さてそこで、このタン
クローリ1にあっては、次の第1,第2,第3のように
なる。第1に、バランス型の底弁7を用いたにもかかわ
らず、ボトムローディング用に使用可能となる。すなわ
ち、このタンクローリ1はバランス型の底弁7を用いて
なり、配管6内を圧送される液体Aの圧力によって、前
述した単動型の底弁7のように弁体8が圧力を受けず、
圧力を受けた弁体8によって底弁7が開に切換わる方式
ではない。そして、このようなバランス型の底弁7を採
用したにもかかわらず、配管6内を圧送される液体Aの
圧力によって、底弁開閉装置37の切換器42が作動し
て、底弁7が開可能となっている。
【0042】つまり、前述した2)のように、正常な積
込みが行われなかった場合、つまり、配管6内をボトム
ローディング用の液体Aが圧送されたにもかかわらず、
底弁7を開にする各室チェックバルブ41の開操作を忘
れた場合であっても、底弁7は自動的かつ確実に開に切
換わる。もって、このような場合に、底弁7が閉のまま
積込み用の液体Aが圧送され続け、もって事故が発生す
る危険は確実に回避され、安全にボトムローディングを
実施することが可能となる。そこで、底弁7がバランス
型であるにもかかわらず、ボトムローディングを採用可
能となる。そして、タンクローリ1について、タンク2
の各タンク室3に使用される底弁7を、共通のバランス
型1種類に統一することも可能となる。
【0043】第2に、そこでタンクローリ1用の底弁7
のコストが、このように統一される分だけ、低減され
る。又、タンクローリ1の製造に際し、使用される底弁
7が、バランス型か単動型かについて、配慮,注意する
ことを要しなくなる。更に、これまでトップローディン
グ用として使用されていたタンクローリ1を、ボトムロ
ーディング用に改造する際は、底弁7を、バランス型の
ものから単動型のものに取換えることを要しなくなる。
つまり、それまで使用されていたバランス型の底弁7
を、そのまま使用することができる。すなわち、底弁開
閉装置37のエアー配管39について、それまでのもの
を第1エアー配管45として取り扱うと共に、第2エア
ー配管46を付設して切換器42とチェックバルブ40
とを付加する改造を実施することにより、ボトムローデ
ィング用に改造可能となる。
【0044】第3に、しかも上述した第1,第2の各点
は、第2エアー配管46,切換器42,チェックバルブ
40等を付設,付加する構成により、実現される。つま
り、タンクローリ1のタンク室3の改造や、底弁7本体
の改造を要することなく、底弁開閉装置37つまりエア
ー配管39関係のみを手直しすることにより、簡単に実
現される。
【0045】
【発明の効果】《本発明の特徴》本発明に係るタンクロ
ーリは、以上説明したように、バランス型の底弁につい
て、底弁の開閉部に加圧エアーを供給するエアー配管
に、手動操作されるスイッチバルブと共に切換器を並列
に設け、切換器が、積込みのため圧送される液体の圧力
に基づき、底弁を自動的に開に切換え可能となっている
こと、を特徴とする。もって、次の効果を発揮する。
【0046】《第1の効果について》第1に、バランス
型の底弁を、トップローディング用のみならずボトムロ
ーディング用にも使用でき、底弁をバランス型1種類に
統一可能となる。すなわち、前述したこの種従来例のよ
うに、タンクローリの底弁として、バランス型と単動型
の2種類を予め製作,準備することを要しなくなり、タ
ンクローリの底弁が1種類に統一される。
【0047】《第2の効果について》第2に、もって底
弁コストが低減され、タンクローリの製造もその分手間
取らなくなり、タンクローリの改造費も低減される。す
なわち、前述したこの種従来例のように、バランス型と
単動型の2種類の底弁を製作,準備する必要がなくな
り、底弁コストが大きく低減される。又、タンクローリ
の製造に際し、前述したこの種従来例のように、バラン
ス型が単動型かについて注意を払うことを要しなくな
り、その分、手間がかからなくなる。更に、トップロー
ディング用として使用されていたタンクローリを、ボト
ムローディング用に改造する際は、前述したこの種従来
例のように、底弁を取換えることを要せず、単に、切換
器等を増設するだけで良く、改造費も低減される。
【0048】《第3の効果について》第3に、しかもこ
れは、簡単容易に実現される。すなわち、このタンクロ
ーリは、従来よりのエアー源からのエアー配管に、所定
の切換器やチェックバルブ付の第2エアー配管を、並設
する簡単な構成により、上述した第1,第2の点が、容
易に実現される。このように、この種従来例に存した課
題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕
著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタンクローリについて、発明の実
施の形態の説明に供する、エアー回路図である。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供する、要部のエ
アー回路図である。
【図3】閉状態の底弁の正断面図である。
【図4】開状態の底弁の正断面図である。
【図5】タンクローリの側面説明図である。
【符号の説明】
1 タンクローリ 2 タンク 3 タンク室 5 積込吐出口 6 配管 7 底弁 39 エアー配管 40 チェックバルブ 41 各室スイッチバルブ 42 切換器 43 エアー源 44 開閉部 45 第1エアー配管 46 第2エアー配管 49 ピストンロッド 50 シリンダ 51 切換バルブ A 液体 B 加圧エアー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内に油等の液体を積込んで運搬す
    ると共に、該タンクの底弁,配管,積込吐出口等を介
    し、該液体の積込みや荷卸しが行われるタンクローリに
    おいて、 積込みのため前記配管にて圧送される該液体の圧力に基
    づき、該底弁を閉から開に切換え可能な切換器を備えて
    いること、を特徴とするタンクローリ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したタンクローリにおい
    て、該タンクは、内部が複数のタンク室に区画され、各
    該タンク室毎にそれぞれ、該液体が積込まれると共に、
    該底弁と該切換器が設けられており、 該底弁は、エアー開閉式よりなり、常時は閉に設定され
    ると共に、その開閉部に加圧エアーが供給されると開に
    切換わり、一般的なバランス型よりなり、 該切換器は、該底弁の開閉部に加圧エアーを供給するエ
    アー配管に介装されると共に、該液体の前記配管内の圧
    力を検知可能であり、もって、該底弁が閉であるにもか
    かわらず該液体が圧送されて前記配管内の圧力が上昇す
    ると、常時の断から続に切換わり、該底弁の開閉部に加
    圧エアーを供給可能そして該底弁を開可能となっている
    こと、を特徴とするタンクローリ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載したタンクローリにおい
    て、該エアー配管は、各該タンク室毎にそれぞれ、エア
    ー源と各該底弁の開閉部に接続されたチェックバルブと
    の間が、第1エアー配管と第2エアー配管とに並列に分
    岐され、 該第1エアー配管には、手動操作される各室スイッチバ
    ルブが設けられ、該第2エアー配管には、該切換器が設
    けられており、 該チェックバルブは、該各室スイッチバルブからの加圧
    エアーか該切換器からの加圧エアーかを選択して、該底
    弁の開閉部に対し加圧エアーを供給可能、そして該底弁
    を開可能となっていること、を特徴とするタンクロー
    リ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載したタンクローリにおい
    て、該切換器は、検知した該液体の前記配管内の圧力に
    基づきピストンロッドが前進駆動するシリンダと、該ピ
    ストンロッドの前進駆動に基づき、該エアー配管を、常
    時の断から加圧エアーを下流に供給可能な続に切換える
    切換バルブと、を備えてなること、を特徴とするタンク
    ローリ。
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