JP3256065B2 - タンクローリ - Google Patents

タンクローリ

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JP3256065B2
JP3256065B2 JP03302894A JP3302894A JP3256065B2 JP 3256065 B2 JP3256065 B2 JP 3256065B2 JP 03302894 A JP03302894 A JP 03302894A JP 3302894 A JP3302894 A JP 3302894A JP 3256065 B2 JP3256065 B2 JP 3256065B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタンクローリに関する。
すなわち、ガソリン,軽油,灯油等の揮発性の液体をタ
ンク内に積載して運搬する、タンクローリに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種のタンクローリにおいて、揮発性
の液体は、積荷設備の貯蔵タンク等からタンクの上部の
注入口を介するか、又はポンプを利用しタンクの下部の
底弁を介し、車載のタンク内に積込まれ、積載,運搬
後、荷卸し設備の地下タンク等に、底弁を介し荷卸しさ
れる。ところで、積荷設備の貯蔵タンク等から車載のタ
ンク内に揮発性の液体を積込む際に、車載のタンク内に
てその液体からガス状の蒸気が発生し、又、車載のタン
ク内に積載された揮発性の液体を、荷卸し設備の地下タ
ンク等に荷卸しする際に、地下タンク等内にてその液体
から同様にガス状の蒸気が発生する。このガス状の蒸気
は、爆発の危険があり有害で公害発生の危険もあるの
で、従来よりこの種のタンクローリにあっては、タンク
の上部に、ガス状の蒸気を回収する蒸気回収装置が付設
されていた。そして、この蒸気回収装置のベーパバルブ
を介し、積込みに際し車載のタンク内に発生したガス状
の蒸気を積荷設備の貯蔵タンク等に回収させたり、又、
荷卸しに際し荷卸し設備の地下タンク等内に発生したガ
ス状の蒸気を、車載のタンクに回収し、もって外部に放
出されないようにしていた。
【0003】さて、このような底弁およびベーパバルブ
は、例えばエアー開閉式よりなるが、図4は、その従来
例のエアー回路図である。そして、コンプレッサ1にて
蓄圧されたエアータンク2内のエアーは、主バルブ3を
開操作することにより、途中で分岐されたエアー配管4
を介し、ベーパバルブ5や底弁6の開閉作動部へと供給
され、もって、前述したポンプを利用した積込みや荷卸
しに際し、タンク7の上部のベーパバルブ5やタンク7
の下部の底弁6を、それぞれ閉から開に切換えていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ちベーパバルブ5や底弁6は従来、図4に示したエアー
回路にて、必要に応じ共に開に切換えられるようになっ
ていたが、ベーパバルブ5が開に切換わらず、底弁6の
みが開に切換わってしまう事故が発生し、もって、ベー
パバルブ5が閉のまま開の底弁6からの積込みや荷卸し
が進行し、前述したガス状の蒸気の回収に支障が生じる
ことがあり、問題となっていた。このような事故は、ベ
ーパバルブ5自体の故障や、ベーパバルブ5へのエアー
配管4が途中の折曲部分等にて不良を生じ、エアーの流
れが阻害されること、等々に起因して発生していたが、
特に、ポンプを利用した底弁6からの積込みに際し、こ
のような事故が発生すると、開の底弁6を介しタンク7
内に積込まれた揮発性の液体や液体から発生したガス状
の蒸気により、タンク7内の圧が上昇する。そして、ベ
ーパバルブ5が閉のままなので、タンク7の上部に付設
された安全弁が自動的に閉から開に切換わり、この安全
弁を介し、ガス状の蒸気が外部に放出されると共に揮発
性の液体も外部に流出してしまうことがあり、問題とな
っていた。このように従来例にあっては、ガス状の蒸気
の回収に支障が生じ、蒸気が外部に放出されたり、揮発
性の液体が外部に流出することもあり、爆発の危険があ
ると共に有害で公害発生の危険があった。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、ベー
パバルブが開に切換わったことを条件に、底弁を開に切
換え可能としたことにより、揮発性の液体から発生した
ガス状の蒸気が確実に回収され外部に放出されず、揮発
性の液体も外部に流出しない、タンクローリを提案する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、この
タンクローリは、揮発性の液体を車載タンク内に積載し
て運搬するタンクローリであって、蒸気回収装置が設け
られている。そして該蒸気回収装置は、ベーパバルブ,
配管,アダプタを備え、積荷設備や荷卸し設備のタンク
の回収口に対し、回収ホースや回収管を介して接続可能
となっている。もって該蒸気回収装置は、該液体の該車
載タンクへの積込みに際し、該車載タンク内において該
液体より発生したガス状の蒸気を、該積荷設備のタンク
に回収させたり、該液体の該車載タンクからの荷卸しに
際し、該荷卸し設備のタンク内において該液体より発生
したガス状の蒸気を、該車載タンクに回収させるため
に、使用される。又、該車載タンクは、上部に、該液体
より発生したガス状の該蒸気を回収する該蒸気回収装置
のベーパバルブが付設されると共に、下部に、底弁が付
設されている。 そして該底弁は、該ベーパバルブが常
時の閉から開に切換わったことを条件に、常時の閉から
開に切換え可能であり、該ベーパバルブが閉から開に切
換わらない場合、該底弁も、閉から開に切換わらないこ
と、を特徴とする。
【0007】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。このタンクローリでは、揮発性の液体
が積荷設備から上部の注入口を介するか、又はポンプを
利用し下部の底弁を介し、タンク内に積込まれ、積載,
運搬後、荷卸し設備に底弁を介し荷卸しされる。ところ
で、揮発性の液体を積込む際にはタンク内にてガス状の
蒸気が発生し、又、荷卸しする際には荷卸し設備内にて
ガス状の蒸気が発生する。そしてこのガス状の蒸気は、
タンクの上部に設けられたベーパバルブを介し、タンク
内から積荷設備に回収され、又、荷卸し設備内からタン
クに回収される。
【0008】ところで、このタンクローリにおいて、車
載タンクの上部に付設された蒸気回収装置のベーパバル
ブや、下部に付設された底弁は、それぞれ、常時は閉に
設定されており、ポンプを利用した底弁からの車載タン
クへの積込みや、車載タンクからの底弁を介した荷卸し
に際して、閉から開に切換えられる。そして、このタン
クローリにあっては、まず、ベーパバルブが開に切換わ
ったことを条件に、底弁が開に切換えられる。つまり、
ベーパバルブ自体の故障その他何らかの原因により、ベ
ーパバルブが、閉から開に切換わらない場合において
は、底弁も、閉から開に切換わらないようになってい
る。従って、開となった底弁からポンプを利用した積込
みや、荷卸しが行われる際は、ベーパバルブも必ず開と
なっており、この種従来例のように、ベーパバルブが閉
のまま、開の底弁から積込みや荷卸しが進行してしまう
ようなことはなく、揮発性の液体から発生したガス状の
蒸気の回収は、支障なく確実に行われる。特に、ポンプ
を利用した底弁からの積込みに際し、安全弁から、車載
タンク内のガス状の蒸気が外部に放出されたり、更に揮
発性の液体が外部に流出することは、確実に防止され
る。つまり、この種従来例のように、ベーパバルブが閉
のまま、開の底弁から積込みが進行してしまい、積込ま
れる揮発性の液体や発生したガス状の蒸気により、車載
タンク内の圧が上昇し、車載タンクの上部の安全弁が自
動的に閉から開に切換わり、もって、車載タンクからガ
ス状の蒸気が放出されたり、揮発性の液体が流出するこ
とは、確実に防止される。
【0009】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1,図2,図3は本発明の実
施例を示し、図1の(1)図はそのエアー回路図、図1
の(2)図はパイロットバルブの説明図、図2はベーパ
バルブの縦断面図、図3は、ベーパバルブの平面図であ
る。図5はタンクローリの平面図、図6はタンクローリ
から荷卸する状態の背面説明図である。
【0010】まず図5および図6に基づき、タンクロー
リについて述べる。このタンクローリは、揮発性の液体
8をタンク7内に積載して運搬し、図示のタンク7は、
内部が幅方向に沿った仕切板9により、2室から7室程
度(図示例では4室)のタンク室10に区画されてい
る。そして、ガソリン,軽油,灯油,その他の揮発性の
液体8が積荷設備の貯蔵タンク(図示せず)から、例え
ば各タンク室10の上部に設けられた注入口11を介し
(いわゆるトップローディング方式)、又は、ポンプを
利用し各タンク室10の底部に付設された底弁6を介し
(いわゆるボトムローディング方式)により、各タンク
室10内に積込まれ、目的地たる荷卸し設備まで積載,
運搬される。目的地では、例えばガソリンスタンド等の
荷卸し設備の地下タンク12に対し、荷卸しが行われ
る。図6の例では、タンク7のタンク室10の底弁6
(図1の(1)図,図4等を参照),タンク7下の配管
13,吐出口14、および荷卸しホース15,地下タン
ク12側の地下配管16,等々を介し、タンク室10に
積載されていた揮発性の液体8が、地下タンク12へと
荷卸しされる。
【0011】なお、荷卸しホース15は、タンクローリ
側の吐出口14と地下タンク12側の地下配管16との
間に、荷卸しに際し介裝,接続される。図5中17はマ
ンホールであり、このマンホール17は、各タンク室1
0の上部に付設されており、各タンク室10内の保守等
に際し使用される。18は安全弁であり、この安全弁1
8は、各タンク室10の上部に付設されており、各タン
ク室10内の圧の調整用に使用され、常時は閉である
が、タンク室10内の圧が一定値以上に上昇したり一定
値以下に下降すると自動的に開閉する。19は防護枠で
あり、この防護枠19は、タンク7上に周設されてお
り、安全弁18,マンホール17,蒸気回収装置20等
を保護し、例えば危険物たる揮発性の液体8の積込み時
における飛散や流出事故等を防止すべく機能する。
【0012】又、このタンクローリでは、タンク7上に
蒸気回収装置20が付設されており、蒸気回収装置20
は、次のアダプタ21,配管22,枝配管23,ベーパ
バルブ24等を備えてなる。これらについて詳述する
と、まずアダプタ21は、タンク7上の後部に設けられ
弁が付設されており、積荷設備の貯蔵タンク上部に設け
られた回収口(図示せず)や、ガソリンスタンド等の荷
卸し設備の地下タンク12上部に設けられた回収口25
に対し、回収ホース26や回収管27を介し接続可能と
なっている。次に配管22は、タンク7上を長手方向に
配設され、後端がアダプタ21に介裝配管28を介し接
続されている。又、各枝配管23はそれぞれ、一端が、
配管22の途中や前端に接続されると共に、他端が、ベ
ーパバルブ24を介しタンク7の各タンク室10の上部
に接続されている。
【0013】以下図1,図2,図3により、ベーパバル
ブ24および底弁6の開閉方式について述べる。上述し
たように、蒸気回収装置20のベーパバルブ24は、タ
ンク7の各タンク室10の上部に各々付設され、又、底
弁6は、タンク7の各タンク室10の下部に各々付設さ
れており、底弁6は、ベーパバルブ24が閉から開に切
換わったことを条件に、閉から開に切換え可能となって
いる。
【0014】これらについて詳述すると、図示例のベー
パバルブ24および底弁6は、共通のエアー源を用いた
エアー開閉式よりなる。まず、図1の(1)図のエアー
回路図について述べると、エアータンク2には、付設さ
れたコンプレッサ1にてエアーが蓄圧されると共に、エ
アー配管29の一端が接続されているが、これによらず
車載の他のエアータンクをこのエアータンク2の代わり
に使用してもよい。このエアー配管29は、主バルブ3
を介した後に分岐され、その一方が、ベーパバルブ24
に付設された後述するシリンダのエアー出入口Sに接続
され、その他方が、ベーパバルブ24に付設されたパイ
ロットバルブ30のエアー出入口Pに接続されている。
そして、パイロットバルブ30の他のエアー出入口R
は、エアー配管31を介し、底弁6の開閉作動部のエア
ー出入口Tに接続されている。
【0015】図2および図3により、ベーパバルブ24
について述べると、32はその本体であり、このベーパ
バルブ24の本体32は、内部に蒸気流路33が形成さ
れたケーシング状をなし、下端部に開口たる蒸気出入口
34が、側端部に開口たる蒸気出入口35がそれぞれ形
成され、蒸気流路33を介し蒸気出入口34と蒸気出入
口35は連通されている。そして、このような本体32
の蒸気出入口34は、周囲の下端部が、タンク7のタン
ク室10上部に形成されたフランジ部36に、ボルト等
にて取付け固定されている。又、本体32側端部の蒸気
出入口35は、蒸気回収装置20の前述した枝配管23
を介し配管22,アダプタ21等に接続されている(図
5も参照)。
【0016】37はベーパバルブ24の弁座であり、弁
座37は、上述した本体32下端部の蒸気出入口34の
周縁上に立設されている。この弁座37上には、パッキ
ン38を介し弁体39が圧接可能に配され、蒸気出入口
34を開閉可能となっている。このようなベーパバルブ
24の弁体39上には、ロッド40の下端部が連結固定
されており、ロッド40は、本体32内の蒸気流路33
内に立設されると共に、その上端部が、本体32上端部
中央に形成された開口41を貫通し、本体32上端部上
に一体的に立設されたシリンダ42内に突出している。
このロッド40の上端部は、本体32の開口41に対
し、Oリング43を介し昇降動可能に摺接されている。
44はスプリングであり、圧縮スプリングよりなるスプ
リング44は、本体32の上端部と弁体39間にてロッ
ド40に介裝され、常時は弁体39を下位の弁座37に
向け付勢して押し付け、蒸気出入口34を閉としてい
る。
【0017】シリンダ42は、周側部肉厚内に、内面の
上部付近から蒸気流路33に連通する空気孔52が縦に
形成されており、下端にてベーパバルブ24の本体32
上端部上に一体的に立設固定されると共に、上端にキャ
ップ45が取り付けられ、内部には、蒸気流路33と連
通された空間が形成されている。46はピストンであ
り、このピストン46は、ロッド40の上端に一体的に
連結固定されると共に、シリンダ42内面に対し、Oリ
ング47を介し昇降動可能に摺接されている。もって、
シリンダ42内の空間はピストン46にて上下に区画さ
れており、下位側の空間、つまりピストン46下面と本
体32上端部上間に形成された空間は、エアー室48と
され、このエアー室48には、シリンダ42の下部に形
成された前述したエアー出入口Sが開口している。
【0018】又、キャップ45上には前述したパイロッ
トバルブ30が取付けられており、パイロットバルブ3
0のスイッチ49は、キャップ45に設けられた縦孔5
0を介し、キャップ45下面下に突出している。このパ
イロットバルブ30は、常時は閉に設定されており、前
述したエアー配管29や主バルブ3側のエアー出入口P
は、エアー配管31や底弁6側のエアー出入口Rとは、
遮断されている(図1の(2)図の上部分を参照)。こ
れに対し、スイッチ49に下側からピストン46が当接
して、これを上側に押動すると、パイロットバルブ30
は閉から開に切換わり、エアー出入口Pがエアー出入口
Rと接続される(図1の(2)図の下部分を参照)。
【0019】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このタンクローリで
は、揮発性の液体8が、積荷設備の貯蔵タンク等から、
タンク7のタンク室10の上部の注入口11を介する
か、又はポンプを利用しタンク室10の下部の底弁6を
介し、タンク室10内に積込まれる。そして積載,運搬
後、荷卸し設備の地下タンク12等に底弁6を介し荷卸
しされる(図5,図6等を参照)。
【0020】ところで、積荷設備の貯蔵タンク等からタ
ンクローリのタンク7のタンク室10内に揮発性の液体
8を積込む際には、タンク室10内にて揮発性の液体8
からガス状の蒸気51が発生し、又、タンク室10内に
積載された揮発性の液体8を、荷卸しする際には、荷卸
し設備の地下タンク12等内にて揮発性の液体8からガ
ス状の蒸気51が発生する。そして、このように発生し
たガス状の蒸気51は、タンク室10の上部に設けられ
た蒸気回収装置20のベーパバルブ24を介し、それぞ
れ、タンク室10内から積荷設備の貯蔵タンク等に回収
され、又、荷卸し設備の地下タンク12等内からタンク
室10に回収される(図5,図6等を参照)。つまり、
ガス状の蒸気51は、積込み又は荷卸しされる揮発性の
液体8にて押し出され、蒸気回収装置20の回収ホース
26,アダプタ21,介裝配管28,配管22,枝配管
23,ベーパバルブ24等々を、順に又は逆に介し、所
定のごとく回収される。
【0021】ところで、タンク7のタンク室10の上部
に付設された蒸気回収装置20のベーパバルブ24や、
タンク室10の下部に付設された底弁6は、常時は閉に
設定されており、ポンプを利用した底弁6からの積込み
や、底弁6からの荷卸しに際して、閉から開に切換えら
れる。そして図示例では、このようなベーパバルブ24
および底弁6は、共通のエアー源を用いたエアー回路に
て開閉される(図1の(1)図を参照)。
【0022】すなわち、このような積込みや荷卸しに際
しては、まず、主バルブ3を手動操作して閉から開に切
換えることにより、加圧されたエアーが、エアータンク
2から開の主バルブ3を介しエアー配管29により、ベ
ーパバルブ24上のシリンダ42のエアー出入口Sに至
る(図1の(1)図を参照)。そして、エアー出入口S
からシリンダ42内のエアー室48に流入するので、こ
の圧入されたエアーにより、エアー室48の圧が上昇
し、エアー室48が上側に拡開され、ピストン46をス
プリング44の付勢力に抗し上昇せしめる(図2を参
照)。そこでロッド40を介し、ベーパバルブ24の本
体32内の弁体39も上昇せしめられて、下位の弁座3
7から離反し、ベーパバルブ24の本体32の蒸気出入
口34が開放される。このようにして、常時閉に設定さ
れていたベーパバルブ24が、閉から開に切換えられる
(図2参照)。
【0023】このようにベーパバルブ24が、閉から完
全に開に切換えられると、シリンダ42内で上昇したピ
ストン46によって押し出された空気は、空気孔52を
通って蒸気流路33に排出される。又、上昇したピスト
ン46が、パイロットバルブ30のスイッチ49に下側
から当接し、これを上側に押動するので、パイロットバ
ルブ30が常時の閉から開に切換わる。すなわち、それ
まで遮断されていたパイロットバルブ30のエアー出入
口Pとエアー出入口R間が接続され、エアータンク2や
開の主バルブ3側からの加圧されたエアーが、エアー配
管29,パイロットバルブ30のエアー出入口P,エア
ー出入口R等を介し、エアー配管31に至る。そしてエ
アー配管31を介し、底弁6の開閉操作部のエアー出入
口Tに至るので、常時閉に設定されていた底弁6は、閉
から開に切換えられる(図1の(1)図を参照)。
【0024】さてこのように、このタンクローリにあっ
ては、まず、ベーパバルブ24が開に切換わったことを
条件に、しかる後、底弁6が開に切換えられる。つま
り、ベーパバルブ24自体の故障その他何らかの原因に
より、ベーパバルブ24が閉から開に切換わらない場合
においては、底弁6も閉から開に切換わらないようにな
っている。従って、開となった底弁6からポンプを利用
した積込みや、荷卸しが行われる際は、ベーパバルブ2
4も必ず開となっており、前述した図4のこの種従来例
のように、ベーパバルブ5が閉のまま開の底弁6から積
込みや荷卸しが進行してしまうようなことはなく、上述
した揮発性の液体8から発生したガス状の蒸気51の回
収は、支障なく確実に行われる。特に、ポンプを利用し
た底弁6からの積込みに際し、安全弁18から、タンク
室10内のガス状の蒸気51が外部に放出され、更に揮
発性の液体8が外部に流出することは、確実に防止され
る。つまり、前述した図4のこの種従来例のように、ベ
ーパバルブ5が閉のまま開の底弁6から積込みが進行し
てしまい、積込まれる揮発性の液体8や発生したガス状
の蒸気51により、タンク室10内の圧が上昇し、タン
ク室10の上部の安全弁18が自動的に閉から開に切換
わり、もって、タンク室10からガス状の蒸気51が放
出されたり揮発性の液体8が流出することは、確実に防
止される。
【0025】なお第1に、このタンクローリにあって
は、上述した図1の(1)図のエアー回路を採用し、も
ってベーパバルブ24が開に切換わったことを条件に、
底弁6が開に切換わるようになっており、エアーを利用
して機械的にベーパバルブ24の開を確認している。そ
こで、これらは一段と確実に故障が少なく実現される、
という利点がある。
【0026】なお第2に、このタンクローリでは、この
ように図1の(1)図のエアー回路を採用し、もってベ
ーパバルブ24の開を確認しているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、電気的にこれを行う
ことも可能である。すなわち、ベーパバルブ24が開に
切換わったことを電気的に検出し、その検出信号に基づ
き、底弁6を開に切換えるようにすることも可能であ
る。
【0027】第3に、図1の(1)図のエアー回路にお
いて、パイロットバルブ30と底弁6の開閉操作部との
間のエアー配管31に、更に、手動操作される副バルブ
を介裝しておくようにしてもよい。そして、この副バル
ブを常時は開に設定しておき、注入口11(図5参照)
を介してタンク室10内への積込みが行われる際は、閉
に切換えることにより、底弁6を閉としたままベーパバ
ルブ24のみを開とすることも可能となる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係るタンクローリは、以上説明
したように、ベーパバルブが開に切換わったことを条件
に、底弁を開に切換え可能としたことにより、次の効果
を発揮する。
【0029】すなわち、開とした底弁からの積込みや荷
卸しに際し、揮発性の液体から発生したガス状の蒸気
は、開のベーパバルブを介し確実に回収される。特に、
ポンプを利用した底弁からの積込みに際し、安全弁か
ら、タンク内のガス状の蒸気が外部に放出されることは
防止され、更に、揮発性の液体が外部に流出することも
防止される。もって、爆発の危険が回避されると共に、
公害発生の危険もなくなる等、安全性が著しく向上す
る。このように、この種従来例に存した問題点が一掃さ
れる等、本発明の発揮する効果は、顕著にて大なるもの
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタンクローリの実施例を示し、
(1)図はそのエアー回路図、(2)図はそのパイロッ
トバルブの説明図である。
【図2】同実施例のベーパバルブの縦断面図である。
【図3】同実施例のベーパバルブの平面図である。
【図4】この種従来例のタンクローリのエアー回路図で
ある。
【図5】タンクローリの平面図である。
【図6】タンクローリから荷卸しする状態を示す、背面
説明図である。
【符号の説明】
6 底弁 7 タンク 8 液体 24 ベーパバルブ 51 蒸気

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性の液体を車載タンク内に積載して
    運搬するタンクローリであって、蒸気回収装置が設けら
    れており、 該蒸気回収装置は、ベーパバルブ,配管,アダプタを備
    え、積荷設備や荷卸し設備のタンクの回収口に対し、回
    収ホースや回収管を介して接続可能となっており、 もって該蒸気回収装置は、該液体の該車載タンクへの積
    込みに際し、該車載タンク内において該液体より発生し
    たガス状の蒸気を、該積荷設備のタンクに回収させた
    り、該液体の該車載タンクからの荷卸しに際し、該荷卸
    し設備のタンク内において該液体より発生したガス状の
    蒸気を、該車載タンクに回収させるために、使用され、 該車載タンクは、上部に、該液体より発生したガス状の
    該蒸気を回収する該蒸気回収装置のベーパバルブが付設
    されると共に、下部に、底弁が付設されており、 該底
    弁は、該ベーパバルブが常時の閉から開に切換わったこ
    とを条件に、常時の閉から開に切換え可能であり、該ベ
    ーパバルブが閉から開に切換わらない場合、該底弁も、
    閉から開に切換わらないこと、を特徴とするタンクロー
    リ。
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