JP3377493B2 - 射出成形用金型装置 - Google Patents

射出成形用金型装置

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JP3377493B2 JP2000045441A JP2000045441A JP3377493B2 JP 3377493 B2 JP3377493 B2 JP 3377493B2 JP 2000045441 A JP2000045441 A JP 2000045441A JP 2000045441 A JP2000045441 A JP 2000045441A JP 3377493 B2 JP3377493 B2 JP 3377493B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中心孔を備えた射
出成形歯車や、窪み、開口部等を有する板状射出成形品
を、ウエルドラインあるいはウエルドマークができない
ように成形するのに適した射出成形用金型装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック製の板状射出成形品として
は、ギヤやプーリのように中心に軸孔が形成されたもの
がある。このような射出成形品は1点ゲートあるいは多
点ゲートにより溶融樹脂をキャビティ内に注入すること
により成形される。例えば、1点ゲートの場合には、図
6(a)に示すように、成形品201の側面位置がゲー
ト位置202され、ここから注入された溶融樹脂はそれ
ぞれ逆向きに流れて反対側の位置において合流する。こ
の結果、合流部分にウエルドライン203ができる。
【0003】多点ゲート、例えば3点ゲートのばあいに
は、図6(b)に示すように、成形品201の側面位置
において120度の角度間隔で配置された各ゲート21
1、212、213から溶融樹脂がキャビティ内に注入
される。この場合においても円周方向の3個所において
溶融樹脂が合流する部分にウエルドライン221、22
2、223ができる。
【0004】このようなウエルドラインが形成される成
形品の部分では、樹脂の特性により盛り上がりとなった
り、あるいは窪みとなったりするので、成形品の精度が
低下するおそれがある。換言すると、高精度の射出成形
品を得るためには、ウエルドラインを発生させることな
く射出成形を行う必要がある。
【0005】次に、窪みや開口部が部分的に形成された
板状射出成形品においても同様な問題がある。例えば、
図7に示す射出成形品101は、一定の厚さの板状本体
部分2に大、中、小の3個の貫通孔あるいは凹部10
3、104、105が形成されている。このような射出
成形品101にはウエルドラインあるいはウエルドマー
ク111、112、113が出来て、見栄え、成形精度
が悪化するという弊害がある。
【0006】すなわち、射出成形品101の射出成形用
キャビティ内に、例えばほぼ中央に位置する1点ゲート
から溶融樹脂を流し込むと、キャビティ内には、3個の
貫通孔形成用のコア部分が突出しているので、溶融樹脂
は、これらのコア部分を迂回した流動経路に沿って流れ
ることになる。
【0007】図8にはキャビティ内の溶融樹脂の流動経
路を矢印で示してある。このように1点ゲート106か
らキャビティ内に射出された溶融樹脂は、複数の流動経
路に分岐して流れ、分岐した流動経路はキャビティ内の
末端部分107、108、109で合流することにな
る。このような溶融樹脂の合流部分には、線状に盛り上
がったウエルドラインあるいはウエルドマークが付いて
しまう。
【0008】本発明の課題は、このようなウエルドライ
ンあるいはウエルドマークを発生させることなく、射出
成形歯車やプーリ、および窪みや開口部等が形成されて
いる板状成形品を射出成形するのに適した射出成形用金
型装置を提案することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の射出成形用金型装置は、固定側型板と、
可動側型板と、型締状態において前記固定側型板および
可動側型板の間に形成されているキャビティ内に突出可
能な押し抜きピンと、型開き状態において前記可動側型
板から成形品をエジェクトするためのエジェクトピン
と、型締状態において前記押し抜きピンのみをキャビテ
ィ内に突出させ、型開き状態においては前記エジェクト
ピンのみをキャビティ内に突出させるピン移動機構とを
有することを特徴としている。
【0010】ここで、前記ピン移動機構は次の構成とす
ることができる。すなわち、前記押し抜きピンが取り付
けられている第1の移動板と、前記エジェクタピンが取
り付けられている第2の移動板と、前記第1の移動板を
移動させるための中空ノックピンおよび前記第2の移動
板を移動させるためのノックピンが取り付けられている
第3の移動板と、前記中空ノックピンの先端部分をガイ
ドするために前記第1の移動板に取り付けられた円筒状
のガイドブッシュとを有している。
【0011】また、前記中空ノックピンは、その先端部
分に、前記ガイドブッシュに対して相対的に半径方向に
弾性変位して、前記ガイドブッシュに係合した状態か
ら、当該ガイドブッシュから開放された状態に切り換え
可能な係合爪部分を備えている。
【0012】さらに、前記固定側型板が取り付けられて
いる固定側取付け板は固定側ガイドピンを備えており、
当該固定側ガイドピンは、型締状態においては前記中空
ノックピンの係合爪部分が弾性変形しないように、当該
中空ノックピンに先端部分が差し込まれた状態にあり、
型開き状態においては前記中空ノックピンから先端部分
が抜け出た状態になることを特徴としている。
【0013】本発明の射出成形用金型装置を用いて、中
心に軸孔が形成されている歯車やプーリを射出成形する
場合には、前記固定側型板を貫通して取り付けられたス
プルーブッシュ、前記キャビティのゲート、および、前
記押し抜きピンは、同軸状に配置し、前記キャビティの
ゲートをディスクゲートとし、前記押し抜きピンを、成
形品の中心孔を形成するためのセンタピンとして用いる
と共に、射出成形後に成形品からゲート部分を切り離す
ためのゲートプレスピンとして用いればよい。
【0014】また、本発明の射出成形用金型装置を用い
て、凹部あるいは貫通孔を備えた板状射出成形品を射出
成形する場合には、前記押し抜きピンを用いて、凹部あ
るいは貫通孔をプレス成形すればよい。
【0015】本発明による射出成形用金型装置を用いる
ことにより、ウエルドラインやウエルドマークの無い精
度の高い射出成形品を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を適用した射出成形用金型装置の一実施例を説明する。
【0017】図1は本例の射出成形用金型装置を示す全
体構成図であり、図2ないし図4はその動作を示す説明
図である。まず、本例の射出成形用金型装置1によって
形成される成形品は図5に示す形状の歯車成形品Wであ
り、その外周に外歯Gが形成されており、その中心には
軸孔Hが形成されている。
【0018】本例の射出成形用金型1は、固定側部分2
と可動側部分3を有し、固定側部分2は、固定側取付け
板4と、ガイドピン5をこの固定側取付け板4に固定し
ている固定板6と、この固定板6に重ねあわせたランナ
ストリッパプレート7と、このプレート7の表面に重ね
あわせた固定側型板8とを備えている。ガイドピン5
は、ランナストリッパプレート7を貫通していると共
に、固定側型板8に取り付けた円筒状のガイドブッシュ
9を貫通しており、その先端が当該固定側型板8から突
出している。
【0019】可動側部分3は、可動側取付け板11と、
筒状の3段のスペーサブロック12、13、14を介し
てこの可動側取付け板11に固定されている受け板15
と、この受け板15に取り付けられている可動側型板1
6とを備えている。可動側型板16に取り付けた円筒状
のガイドブッシュ17には固定側のガイドピン5の先端
部分を差し込み可能であり、また、受け板15にもガイ
ドピン5のピン孔18が形成されている。
【0020】固定側型板8および可動側型板16には成
形用の凹部21、22が形成されており、図1に示すよ
うに型締めした状態においては射出成形品に対応する形
状のキャビティ23が区画形成される。前述のように、
本例の射出成形品Wには中心に軸孔Hが形成されている
ので、型締めした状態では、当該軸孔Hを形成するため
のセンタピン24が可動側型板16の側からキャビティ
23の中心を貫通した状態とされ、このセンタピン24
によって軸孔が形成される。このセンタピン24の基端
は受け板15の背面側に配置された第1の移動板41に
固定され、可動側型板16を貫通して当該可動側型板1
6の移動方向に延びている。
【0021】このセンタピン24の先端に対峙するよう
に、スプルーブッシュ31が配置されており、このスプ
ルーブッシュ31は固定側部分2の中心を貫通して固定
側取付け板4の表面に開口している。本例では、成形品
Wの中心に形成されている軸孔Hの端面部分にディスク
ゲート10が形成されるようになっている。
【0022】一方、第1の移動板41の背面側(可動側
取付け板側)には第2の移動板42が配置されており、
この第2の移動板42にはエジェクタピン25の基端が
固定されており、当該エジェクタピン25は可動側型板
16の移動方向に延びている。この第2の移動板42を
固定側型板8に向けて移動させると、エジェクタピン2
5の先端がキャビティ23内に突出して、そこから成形
品Wをエジェクト可能である。
【0023】この第2の移動板42の背面側(可動側取
付け板側)には、第3の移動板43が配置されており、
この移動板43には、第2の移動板42を移動させるた
めのノックピン26の基端が固定されており、当該ノッ
クピン26も可動側型板移動方向に延びている。
【0024】ここで、本例の射出成形用金型装置1で
は、型締状態において第3の移動板43を固定側型板8
に向けて移動させると、エジェクタピン25は移動せず
にセンタピン24のみが移動し、逆に、型開き状態にお
いて第3の移動板43を固定側型板8に向けて移動させ
ると、センタピン24は移動せずにエジェクタピン25
のみが移動するようになっている。
【0025】このような動作を行わせるピン移動機構
は、第1の移動板41に取り付けた円筒状ガイドブッシ
ュ51を有し、このガイドブッシュ51の内周面には、
その固定側部分2の側を小径とすることにより形成した
円環状段面52が形成されている。このガイドブッシュ
51内には、その可動側開口から、中空ノックピン53
の先端部分が同軸状態で差し込まれている。この中空ノ
ックピン53の基端は第3の移動板43に固定されてい
る。また、その先端には半径方向に弾性変形可能なすり
割り状の係合爪54が形成されている。変形していない
状態では図1に示すように、その先端外周部分がガイド
ブッシュ51の円環状段面52に係止しており、この状
態から係合爪54が半径方向の内方に弾性変形して窄ま
ると、これらの間の係合状態が解除されて、中空ノック
ピン53は当該ガイドブッシュ51の小径内周面にそっ
てその固定側開口に向けて摺動可能になる。
【0026】この中空ノックピン53の内部には、同軸
状態に固定ガイドピン55が差し込まれており、この固
定ガイドピン55の基端は可動側取付け板11に固定さ
れている。固定ガイドピン55の先端は係合爪54の位
置まで延びている。一方、この固定ガイドピン55に対
峙した状態で同軸状態に固定ガイドピン56が配置され
ており、この固定ガイドピン56の基端は固定側取付け
板4の側に固定されている。この固定ガイドピン56の
先端は、型締め状態においては、中空ノックピン53の
係合爪54に差し込まれた状態とされる。
【0027】本例の射出成形用金型装置1では、図1に
示す型締め状態において、ディスクゲート10を介して
溶融樹脂をキャビティ23内に注入した後に、センタピ
ン24を押し出すことにより、ゲートカットを行うよう
にしている。
【0028】図2を参照して説明すると、ゲートカット
時には、可動側取付け板11の背面側から駆動機構(図
示せず)によって第3の移動板43を固定側部分2に向
けて押し出す。この第3の移動板43に取り付けられて
いるノックピン26の先端と第2の移動板42の間には
距離L(26)があるので、この距離だけ第3の移動板
43が押し出されるまでは第2の移動板42が押し出さ
れることはない。よって、当該第2の移動板42に取り
付けられているエジェクタピン25が押し出されること
はない。
【0029】これに対して、センタピン24が取り付け
られている第1の移動板41は第3の移動板43を押し
出すと同時に押されて移動する。すなわち、第3の移動
板43に取り付けられている中空ノックピン53の先端
に形成されている係合爪54は、その内側に固定ガイド
ピン56が貫通しているので、半径方向の内側に窄まる
ことはない。このために、係合爪54は第1の移動板4
1に取り付けたガイドブッシュ51の円環状段面52に
係合した状態に保持される。よって、第3の移動板43
を押し出すと、これに取り付けられている中空ノックピ
ン53の係合爪54によって第1の移動板41が押し出
される。第1の移動板41にはセンタピン24が取り付
けられているので、当該センタピン24が押し出され
て、その先端がスプルーブッシュ31を押し込む。この
結果、当該部分に形成されているディスクゲート10の
部分が成形品から押し抜かれて分離する。かかるゲート
カット時における第3の移動板43の移動量L(43)
は距離L(26)よりも小さいので、ゲートカット時に
エジェクタピン25が取り付けられている第2の移動板
42が押し出されることはない。
【0030】図3に示すように、ゲートカット後は、第
3の移動板43を元の位置まで戻すと共に、可動側部分
3を固定側部分2から待避させて、型開きを行う。型開
き状態では、可動側の固定ガイドピン56は、中空ノッ
クピン53の先端に形成されている係合爪54から完全
に抜け出た状態になる。
【0031】次に、型開きの状態のままで、第3の移動
板43を距離L(26)を超える量だけ押し出す。この
結果、図4に示すように、ノックピン26によって第2
の移動板42が押し出されて、そこに取り付けられてい
るエジェクタピン26が押し出されて、その先端によっ
て、可動側型板16の凹部22から成形品Wがエジェク
トされる。
【0032】ここで、第1の移動板41の側は移動する
ことはないので、センタピン24が押し出されることは
ない。すなわち、中空ノックピン53が押し出される
と、その先端に形成されている係合爪54が第1の移動
板41のガイドスリーブ51の円環状段面52に押し付
けられる。係合爪54の内側には、当該係合爪54が半
径方向の内方に弾性変形して窄まってしまうことを阻止
していた固定ガイドピン56が存在しないので、係合爪
54は押し出されると、弾性変形して窄まり、ガイドス
リーブ51の小径内周面に入り込み、当該内周面にそっ
て押し出される。この結果、中空ノックピン53と第1
の移動板41の係合が解除されるので、第1の移動板4
1が押し出されることがない。
【0033】以上のように、本例の射出成形用金型装置
1においては、中心に軸孔が形成されている歯車やプー
リ等の成形品を、当該軸孔端部に形成したディスクゲー
トからキャビティ内に溶融樹脂を注入することにより成
形している。また、射出成形後においては、センタピン
を押し出すことによるゲートカットと、型開き後にエジ
ェクトピンを押し出すことによる成形品のエジェクトと
を、第3の移動板を押し出すことにより実現している。
【0034】従って、本例の射出成形用金型装置によれ
ば、ウエルドラインあるいはウエルドマークの無い精度
良い射出成形品を、簡単な動作により得ることができ
る。
【0035】次に、成形対象品が図7に示す板状射出成
形品101である場合の射出成形用金型装置の例を説明
する。この場合には、図9(a)に示すように、固定側
型板111と可動側型板112の間には、射出成形品W
1から各開口部113、114、115を除去したソリ
ッドな板状成形品に対応するキャビティ113が区画形
成される。また、固定側型板111には、各開口部11
3、114、115を押し抜き形成するための凹部11
4が形成される。各凹部114に対応した可動側型板1
12の部位には、キャビティ113内の溶融樹脂流動方
向115に直交する方向にキャビティ113内に突出し
て、凹部114にはまり込む開口部形成用のパンチピン
116の貫通孔117が形成されている。このパンチピ
ン116は図1に示す射出成形用金型装置1におけるセ
ンタピン24を押し出すための機構と同様な機構によっ
て、図9(a)に示す待避位置116Aと、図9(b)
に示す突出位置116Bの間を直線往復移動可能となっ
ている。
【0036】射出成形は次のように行われる。まず、型
閉めを行い、図9(a)の状態を形成する。次に、図8
に示すような位置に形成されているゲートからキャビテ
ィ113内に溶融樹脂を射出する。この結果、溶融樹脂
は、図9(a)に示す矢印方向に流れて、キャビティ1
13内の隅々まで行き渡る。ここで、キャビティ113
内には、溶融樹脂の流動経路を分岐させるような突起等
が存在していないので、ウエルドラインあるいはウエル
ドマークができるような溶融樹脂の流動経路が形成され
ることはない。
【0037】溶融樹脂がキャビティ113内の隅々まで
行き渡り、その流動が停止するのを待って、パンチピン
116を待避位置116Aからキャビティ113内に突
出させて、図9(b)に示すように、その先端面がちょ
うど、固定側型板111に形成されている凹部114に
嵌まった状態にする。
【0038】この状態のままで溶融樹脂を硬化させる。
樹脂硬化後に、パンチピン116を待避位置まで引き抜
き、脱型すると、開口部113、114、115が形成
された板状射出成形品101が得られる。この成形品1
01の表面には、ウエルドマークあるいはラインが現れ
ない。
【0039】ここで、窪みを備えた板状成形品を射出成
形する場合には、図10に示すようにすればよい。すな
わち、固定側型板111には成形品の窪みの外側輪郭形
成用の凹部124を形成し、可動側型板112には成形
品の窪みの内側輪郭形成用のパンチピン126を取付け
ておく。そして、図8(a)に示すように溶融樹脂をキ
ャビティ123内に充填して、その流動が停止した後
に、図8(b)に示すようにパンチピン126を所定の
距離だけ突出させる。この状態で樹脂の硬化を待ち、脱
型する。
【0040】この場合においても、パンチピン126を
押し出すための機構は図1に示す射出成形用金型装置1
と同様にし、型開き状態ではエジェクトピンのみを押し
出して、成形品101をエジェクトできるようにすれば
よい。
【0041】なお、成形品の反対側の面に窪みを形成す
る場合には、図9とは逆の構成を採用すればよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の射出成形
用金型装置では、型締め状態では、センタピンあるいは
パンチピンのみを押し出し、型開き状態ではエジェクト
ピンのみを押し出し可能なピン移動機構を備えている。
従って、中心に軸孔を備えている歯車やプーリ等の射出
成形品の成形においては、軸孔端部に該当する部分にデ
ィスクゲートを形成して射出成形を行うことにより、ウ
エルドラインあるいはウエルドマークのできない成形品
を得ることができる。また、ゲートカット動作と成形品
のエジェクト動作を簡単な操作により実現できる。
【0043】また、凹部や貫通孔を備えた板状成形品の
成形においては、金型キャビティ内に、溶融樹脂の流動
経路を分岐させるような突出部分が無い状態で溶融樹脂
の射出を行い、キャビティ内に射出した溶融樹脂が隅々
まで行き渡ってその流動が停止した後に、窪みあるいは
開口部形成用のパンチピンをキャビティ内に充填されて
いる溶融樹脂に押し込むことにより、当該窪みあるいは
開口部を形成し、この状態で溶融樹脂を硬化させること
ができる。
【0044】したがって、本発明によれば、窪み、開口
部等を有する板状成形品を、その表面にウエルドライン
あるいはマークが発生することなく、射出成形すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した射出成形用金型装置の全体構
成図である。
【図2】図1の装置におけるゲートカット動作を示すた
めの説明図である。
【図3】図1の装置における型開き動作を示すための説
明図である。
【図4】図1の装置における成形品のエジェクト動作を
示す説明図である。
【図5】図1の装置による成形品を示す斜視図および断
面図である。
【図6】軸孔を備えた射出成形歯車の例を示す説明図で
ある。
【図7】複数の開口部を備えた板状射出成形品の一例を
示す斜視図である。
【図8】図7の射出成形品におけるウエルドラインの発
生メカニズムを示す説明図である。
【図9】本発明の射出成形用金型装置による開口部付き
板状射出成形品の射出成形例を説明するための説明図で
ある。
【図10】本発明の射出成形用金型装置による開口部付
き板状射出成形品の射出成形例を説明するための説明図
である。
【符号の説明】
1 射出成形用金型装置 2 固定側部分 3 可動側部分 4 固定側取付け板 8 固定側型板 11 可動側取付け板 16 可動側型板 21、22 凹部 23 キャビティ 24 センタピン 25 エジェクトピン 26 ノックピン 51 円筒状ガイドブッシュ 52 円環状段面 53 中空ノックピン 54 係合爪 55、56 固定ガイドピン W 中心に軸孔を備えた成形品 101 板状射出成形品 102 本体部分 103、104、105 開口部あるいは貫通孔 106 ゲート 111 固定側型板 112 可動側型板 113、123 キャビティ 114、124 固定側型板に形成した凹部 116、126 パンチピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−52202(JP,A) 特開 平11−70552(JP,A) 特開 平9−39035(JP,A) 特開 平7−178779(JP,A) 特開 昭63−302013(JP,A) 特開 平5−8262(JP,A) 特開 平6−278178(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側型板と、可動側型板と、型締状態
    において前記固定側型板および可動側型板の間に形成さ
    れているキャビティ内に突出可能な押し抜きピンと、型
    開き状態において前記可動側型板から成形品をエジェク
    トするためのエジェクトピンと、型締状態において前記
    押し抜きピンのみをキャビティ内に突出させ、型開き状
    態においては前記エジェクトピンのみをキャビティ内に
    突出させるピン移動機構とを有し、 前記ピン移動機構は、前記押し抜きピンが取り付けられ
    ている第1の移動板と、前記エジェクトピンが取り付け
    られている第2の移動板と、前記第1の移動板を移動さ
    せるための中空ノックピンおよび前記第2の移動板を移
    動させるためのノックピンが取り付けられている第3の
    移動板と、前記中空ノックピンの先端部分をガイドする
    ために前記第1の移動板に取り付けられた円筒状のガイ
    ドブッシュとを有し、 前記中空ノックピンは、その先端部分に、前記ガイドブ
    ッシュに対して相対的に半径方向に弾性変位して、前記
    ガイドブッシュに係合した状態から、当該ガイドブッシ
    ュから開放された状態に切り換え可能な係合爪部分を備
    えており、 前記固定側型板が取り付けられている固定側取付け板は
    固定側ガイドピンを備えており、当該固定側ガイドピン
    は、型締状態においては前記中空ノックピンの係合爪部
    分が弾性変形しないように、当該中空ノックピンに先端
    部分が差し込まれた状態にあり、型開き状態においては
    前記中空ノックピンから先端部分が抜け出た状態になる
    ことを特徴とする射出成形用金型装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記キャビティのゲートはディスクゲートであり、前記
    押し抜きピンは、成形品の中心孔を形成するためのセン
    タピンとして機能すると共に、射出成形後に成形品から
    ゲート部分を切り離すためのゲートプレスピンとして機
    能するものであることを特徴とする射出成形用金型装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記押し抜きピンは、成形品に凹部あるいは貫通孔を形
    成するために用いるものであることを特徴とする射出成
    形用金型装置。
  4. 【請求項4】 固定側型板と、可動側型板と、型締状態
    において前記固定側型板および可動側型板の間に形成さ
    れているキャビティ内に突出可能な押し抜きピンと、型
    開き状態において前記可動側型板から成形品をエジェク
    トするためのエジェクトピンと、型締状態において前記
    押し抜きピンのみをキャビティ内に突出させ、型開き状
    態においては前記エジェクトピンのみをキャビティ内に
    突出させるピン移動機構とを有し、 前記固定側型板を貫通して取り付けられたスプルーブッ
    シュ、前記キャビティのゲート、および、前記押し抜き
    ピンは、同軸状に配置されており、 前記ピン移動機構は、前記押し抜きピンが取り付けられ
    ている第1の移動板と、前記エジェクトピンが取り付け
    られている第2の移動板と、前記第1の移動板を移動さ
    せるための中空ノックピンおよび前記第2の移動板を移
    動させるためのノックピンが取り付けられている第3の
    移動板と、前記中空ノックピンの先端部分をガイドする
    ために前記第1の移動板に取り付けられた円筒状のガイ
    ドブッシュとを有し、 前記中空ノックピンは、その先端部分に、前記ガイドブ
    ッシュに対して相対的に半径方向に弾性変位して、前記
    ガイドブッシュに係合した状態から、当該ガイドブッシ
    ュから開放された状態に切り換え可能な係合爪部分を備
    えており、 前記固定側型板が取り付けられている固定側取付け板は
    固定側ガイドピンを備えており、当該固定側ガイドピン
    は、型締状態においては前記中空ノックピンの係合爪部
    分が弾性変形しないように、当該中空ノックピンに先端
    部分が差し込まれた状態にあり、型開き状態においては
    前記中空ノックピンから先端部分が抜け出た状態になる
    ことを特徴とする射出成形用金型装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記キャビティのゲ
    ートはディスクゲートであり、前記押し抜きピンは、成
    形品の中心孔を形成するためのセンタピンとして機能す
    ると共に、射出成形後に成形品からゲート部分を切り離
    すためのゲートプレスピンとして機能するものであるこ
    とを特徴とする射出成形用金型装置。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記押し抜きピン
    は、成形品に凹部あるいは貫通孔を形成するために用い
    るものであることを特徴とする射出成形用金型装置。
  7. 【請求項7】 固定側型板と、可動側型板と、型締状態
    において前記固定側型板および可動側型板の間に形成さ
    れているキャビティ内に突出可能な押し抜きピンと、型
    開き状態において前記可動側型板から成形品をエジェク
    トするためのエジェクトピンと、型締状態において前記
    押し抜きピンのみをキャビティ内に突出させ、型開き状
    態においては前記エジェクトピンのみをキャビティ内に
    突出させるピン移動機構とを有し、 前記固定側型板を貫通して取り付けられたスプルーブッ
    シュ、前記キャビティのゲート、および、前記押し抜き
    ピンは、同軸状に配置されており、 前記キャビティのゲートはディスクゲートであり、前記
    押し抜きピンは、成形品の中心孔を形成するためのセン
    タピンとして機能すると共に、射出成形後に成形品から
    ゲート部分を切り離すためのゲートプレスピンとして機
    能するものであることを特徴とする射出成形用金型装
    置。
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