JP3714592B2 - 射出成形金型 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形金型に関し、詳しくは、射出成形された製品の型外しが容易な射出成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
固定型(キャビティ型)と可動型(コア型)との間のキャビティ内に製品を射出成形する射出成形金型において、成形された製品を容易に型外しできるように構成された金型が一般に知られている。その一例として、特開平5−285999号公報の図6には、成形された製品を型開きに連動して押し出す多数の押出しピンを備えた射出成形金型が記載されている。
【0003】
ここで、一般に、射出成形金型により成形された製品は、型開きに伴い可動型に付着して固定型から外れるため、前記押出しピンは、可動型であるコア型から製品を押し出すように構成されている。すなわち、前記押出しピンは、コア型を貫通してその開閉移動方向に相対移動自在に構成されており、各押出しピンの基端部は、コア型の背面側に配置された押出プレートに支持されている。そして、各押出しピンの先端面は、金型の型閉じ状態ではコア型のキャビティ面に臨んでキャビティ面の一部を構成しており、製品の射出成形後の型開きに伴い、コア型のキャビティ面から相対的に突出して製品を押出すように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記公報の図6に記載された従来の射出成形金型においては、多数の押出しピンに対応した多数の貫通孔を高精度でコア型に形成する必要があり、コア型の製造コストが嵩むという問題がある。また、多数の押出しピンの先端面がコア型のキャビティ面の一部を構成するため、成形される製品には、各押出しピンの先端面の形状に対応した多数の成形痕が広範囲にわたって付き、製品の外観が著しく損なわれるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、成形された製品の型外しを簡単な付加構造により容易に行うことができ、しかも、製品の外観を向上させることができる射出成形金型を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決する手段として、第1の発明に係る射出成形金型は、固定型と可動型との間のキャビティ内に製品を射出成形する金型であって、前記固定型には、その金型分割面から常時突出方向にバネ付勢されて抜け止めされた固定側押出し部材が付設され、前記可動型には、その金型分割面から常時突出方向にバネ付勢されて抜け止めされた可動側押出し部材が付設されており、前記固定側押出し部材および可動側押出し部材の双方には、金型の型閉じ状態で相互に当接する当接面が形成され、少なくとも可動側押出し部材には、金型の型開きに伴い製品を押出し可能な押出し面が形成されていることを特徴とする。
【0007】
第1の発明に係る射出成形金型においては、製品の射出成形後の型開きに伴い、固定側押出し部材がバネ付勢力により固定型の金型分割面から突出し、可動側押出し部材がバネ付勢力により可動型の金型分割面から突出する。そして、少なくとも可動側押出し部材は、その押出し面で可動型に付着した製品を押し出すことにより、金型から製品を型外しする。
【0008】
第2の発明に係る射出成形金型は、第1の発明の射出成形金型であって、前記固定側押出し部材のバネ付勢力が可動側押出し部材のバネ付勢力より強く設定されていることを特徴とする。
【0009】
第2の発明に係る射出成形金型においては、製品の射出成形後の型開きに伴い、まず、可動側押出し部材よりバネ付勢力の強い固定側押出し部材が固定型の金型分割面から突出し、続いて、可動側押出し部材が可動型の金型分割面から突出する。そして、少なくとも可動側押出し部材は、その押出し面で可動型に付着した製品を押し出すことにより、金型から製品を確実に型外しする。
【0010】
第3の発明に係る射出成形金型は、第1または第2の発明の射出成形金型であって、前記固定側押出し部材としての固定側押出しピンと、前記可動側押出し部材としての可動側押出しピンとを備え、前記固定側押出しピンおよび可動側押出しピンは、射出成形される製品の縁部に先端面が対向して配置されており、その先端面には、前記当接面がそれぞれ形成され、かつ、前記押出し面が製品の縁部の一部に対応したキャビティ面の一部としてそれぞれ形成されていることを特徴とする。
【0011】
第3の発明に係る射出成形金型においては、製品の射出成形後の型開きに伴い、固定側押出しピンがバネ付勢力により固定型の金型分割面から突出し、可動側押出しピンがバネ付勢力により可動型の金型分割面から突出する。そして、固定側押出しピンおよび可動側押出しピンは、その先端面に形成された押出し面で製品の縁部を押し出すことにより、固定型および可動型から製品を型外しする。
【0012】
第4の発明に係る射出成形金型は、第1または第2の発明の射出成形金型であって、前記固定側押出し部材としての固定側押出しピンと、前記可動側押出し部材としての可動側押出しピンとを備え、前記固定側押出しピンおよび可動側押出しピンは、射出成形される製品の縁部近傍に対向配置されており、その先端面には、前記当接面がそれぞれ形成され、かつ、前記押出し面が製品の縁部に連続する無駄肉部に対応したキャビティ面の一部としてそれぞれ形成されていることを特徴とする。
【0013】
第4の発明に係る射出成形金型においては、製品の射出成形後の型開きに伴い、固定側押出しピンがバネ付勢力により固定型の金型分割面から突出し、可動側押出しピンがバネ付勢力により可動型の金型分割面から突出する。そして、固定側押出しピンおよび可動側押出しピンは、その先端面に形成された押出し面で製品の縁部に連続する無駄肉を押し出すことにより、固定型および可動型から製品を型外しする。
【0014】
第5の発明に係る射出成形金型は、第1または第2の発明の射出成形金型であって、前記固定側押出し部材としての固定側押出しピンと、前記可動側押出し部材としての可動側押出しピンとを備え、前記固定側押出しピンは、射出成形される製品の縁部近傍に配置され、前記可動側押出しピンは、射出成形される製品の縁部に先端面が対向して配置されており、前記固定側押出しピンの先端面には、前記当接面が形成され、前記可動側押出しピンの先端面には、前記当接面が形成され、かつ、前記押出し面が製品の縁部端面の一部に対応したキャビティ面の一部として形成されていることを特徴とする。
【0015】
第5の発明に係る射出成形金型においては、製品の射出成形後の型開きに伴い、固定側押出しピンがバネ付勢力により固定型の金型分割面から突出し、可動側押出しピンがバネ付勢力により可動型の金型分割面から突出する。そして、可動型押出しピンは、その先端面に形成された押出し面で可動型に付着した製品の縁部端面を押し出すことにより、可動型から製品を型外しする。
【0016】
第6の発明に係る射出成形金型は、第1または第2の発明の射出成形金型であって、前記固定側押出し部材としての固定側押出しピンと、前記可動側押出し部材としての押出し入子とを備え、前記固定側押出しピンは、射出成形される製品の縁部近傍に配置され、かつ、その先端面に前記当接面が形成されており、前記押出し入子の表面には、前記当接面が形成され、かつ、前記押出し面が製品の所定部分に対応したキャビティ面の一部として形成されていることを特徴とする。
【0017】
第6の発明に係る射出成形金型においては、製品の射出成形後の型開きに伴い、押出しピンがバネ付勢力により固定型の金型分割面から突出し、押出し入子がバネ付勢力により可動型の金型分割面から突出する。そして、押出し入子は、その表面に形成された押出し面で可動型に付着した製品の裏面の所定部分を押し出すことにより、可動型から製品を型外しする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る射出成形金型の実施の形態を説明する。参照する図面において、図1は第1実施形態に係る射出成形金型の横断面図、図2は第1実施形態に係る射出成形金型の可動型の金型分割面を示す正面図、図3は第1実施形態に係る射出成形金型の要部を構成する固定側押出しピンおよび可動側押出しピンの斜視図、図4〜図6は第1実施形態に係る射出成形金型の固定側押出しピンおよび可動側押出しピンの作用を示す金型の部分断面図である。
【0019】
図1および図2に示すように、本発明の第1実施形態に係る射出成形金型1は、固定型2と可動型3との間の左右一対のキャビティC,C内に左右対称の一対の製品を射出成形する金型であって、固定型2にはスプルーSが設けられている。このスプルーSは、固定型1と可動型2との間に形成されたランナRから各ゲートGを介して前記キャビティC,Cに連通している。そして、この第1実施形態の射出成形金型1においては、金型分割面から突出可能にバネ付勢されて抜け止めされた固定側押出しピン4が固定側押出し部材として固定型2に付設され、また、同様に金型分割面から突出可能にバネ付勢されて抜け止めされた可動側押出しピン5が可動側押出し部材として可動型3に付設されている。
【0020】
図3に示すように、前記固定側押出しピン4は、基端面にバネ受け孔4Aが開口する円柱状を呈しており、その先端側の周面には、軸方向に平行なカット面4Bおよびこれに直交する段部4Cが形成されている。この固定側押出しピン4は、図1に示すように、固定型2の金型分割面に開口するガイド孔2Aに基端面側から挿入されている。そして、この固定側押出しピン4は、ガイド孔2Aに臨んで固定型2に固定されたストッパブロック6に段部4Cが係止されることでガイド孔2Aから抜け止めされており、バネ受け孔4Aに挿入されたコイルスプリング7によって固定型2の金型分割面から所定量だけ突出可能にバネ付勢されている。
【0021】
一方、前記可動側押出しピン5は、図3に示すように、基端面にバネ受け孔5Aが開口する円柱状を呈しており、その先端側の周面には、軸方向に平行なカット面5Bおよびこれに直交する段部5Cが形成されている。この可動側押出しピン5は、図1に示すように、可動型3の金型分割面に開口するガイド孔3Aに基端面側から挿入されている。そして、この可動側押出しピン5は、ガイド孔3Aに臨んで可動型3に固定されたストッパブロック8に段部5Cが係止されることでガイド孔3Aから抜け止めされており、バネ受け孔5Aに挿入されたコイルスプリング9によって可動型3の金型分割面から所定量だけ突出可能にバネ付勢されている。
【0022】
前記固定側押出しピン4および可動側押出しピン5は、図1に示すように、キャビティC内に射出成形される製品の縁部に先端面が対向するように配置されている。その配置個所は、図2に示すように、左右のキャビティC,Cの周縁部の4箇所にそれぞれ設定されている。そして、固定側押出しピン4および可動側押出しピン5の先端面には、図1および図3に示すように、射出成形金型1の型閉じ状態で相互に当接する当接面4D,5Dがそれぞれ形成され、かつ、射出成形金型1の型開きに伴い製品を押出し可能な押出し面4E,5Eが製品の縁部の一部に対応したキャビティ面の一部としてそれぞれ形成されている。
【0023】
ここで、前記コイルスプリング7は、キャビティC内に成形される製品を固定側押出しピン4の押出し面4Eを介して固定型2から押し出し得る強さに設定されている。同様に、前記コイルスプリング9も、キャビティC内に成形される製品を可動側押出しピン5の押出し面5Eを介して可動型3から押し出し得る強さに設定されている。そして、コイルスプリング7の強さは、コイルスプリング9の強さに較べて相対的に大きく設定されている。すなわち、前記固定側押出しピン4のバネ付勢力は、可動側押出しピン5のバネ付勢力より強く設定されている。
【0024】
なお、第1実施形態の射出成形金型1においては、図1に示すように、型開き後にランナR部分の成形樹脂を可動型3の金型分割面から押し出し可能なプッシャピン10が可動型3の中央部に付設されている。このプッシャピン10は、長手方向の中間部にツバ10Aを有し、その先端側は、可動型3のランナR部に開口するガイド孔3Bに摺動自在に嵌合している。また、プッシャピン10の基端側は、可動型3の背面に開口する大径孔3Cに嵌合固定されたストッパリング11を摺動自在に貫通している。そして、プッシャピン10のツバ10Aは、可動型3の前記ガイド孔3Bと大径孔3Cとの間に形成されたバネ収容孔3D内に摺動自在に配置されており、前記バネ収容孔3Dに収容されたコイルスプリング12によって前記ストッパリング11側へ押圧されている。
【0025】
すなわち、前記プッシャピン10は、ツバ10Aを押圧するコイルスプリング12によりランナR部から引込み方向に付勢され、ツバ10Aを係止するストッパリング11により抜け止めされている。そして、このプッシャピン10は、ストッパリング11から突出する基端部を適宜の治具によりコイルスプリング12に抗して押圧することにより、先端部が可動型3の金型分割面から突出してランナR部分の成形樹脂を押し出し可能に構成されている。
【0026】
以上のように構成された第1実施形態の射出成形金型1によれば、図1に示す型閉じ状態において、固定型2のスプルーSからランナRおよび各ゲートGを介して左右のキャビティC,C内に溶融状態の成形樹脂材料が射出されることにより、キャビティC,C内に製品が成形される。その際、固定側押出しピン4および可動側押出しピン5の先端面に形成された押出し面4E,5Eがキャビティ面の一部を構成することにより、その押出し面4E,5Eによって製品の縁部の一部が成形される。
【0027】
そして、製品の射出成形後の型開きに伴い、可動型3が固定型2から離間する方向に移動を開始すると、まず、第1段階として、図4に示すように、可動側押出しピン5よりバネ付勢力の強い固定側押出しピン4が固定型2の金型分割面から突出する。これらの固定側押出しピン4は、先端面の押出し面4Eで製品の縁部を押し出すことにより、固定型2から製品を型外しする。その際、固定側押出しピン4は、その当接面4Dで可動側押出しピン5の当接面5Dを押圧し、可動側押出しピン5の突出を規制しながらストッパブロック6に係止されるまで所定量だけ突出する。その間、固定側押出しピン4は、その押出し面4Eで製品の縁部を可動型3側に押し付けた状態を保持する。
【0028】
続いて可動型3が移動すると、第2段階として、図5に示すように、可動側押出しピン5が可動型3の金型分割面から相対的に突出する。この可動側押出しピン5は、先端面の押出し面5Eで製品の縁部を押し出すことにより、可動型3から製品を型外しする。その際、可動側押出しピン5は、その当接面5Dが固定側押出しピン4の当接面4Dに当接した状態のままストッパブロック8に係止されるまで所定量だけ突出する。その間、可動側押出しピン5は、その押出し面5Eと固定側押出しピン4の押出し面4Eとの間に製品の縁部を挟持した状態を保持する。
【0029】
さらに可動型3が移動すると、第3段階として、図6に示すように、可動側押出しピン5は固定側押出しピン4から離間し、その先端面の押出し面5Eに製品の縁部を係止した状態となる。そこで、図1に示したプッシャピン10の基端部を図示しない適宜の治具により押圧すると、その先端部が可動型3の金型分割面から突出してランナR部分の成形樹脂を押し出すことにより、製品が完全に型外しされる。
【0030】
すなわち、第1実施形態の射出成形金型1によれば、コイルスプリング7により金型分割面から突出可能にバネ付勢され、かつ、ストッパブロック6により抜け止めされた固定側押出しピン4を固定型2に付設すると共に、コイルスプリング9により金型分割面から突出可能にバネ付勢され、かつ、ストッパブロック8により抜け止めされた可動側押出しピン5を可動型3に付設するという簡単な付加構造により、射出成形金型1の型開きに伴う製品の型外しを容易に行うことができ、射出成形金型1の製造コストを大幅に削減することができる。また、最終的な製品の型外しを可動型3からの型外しとして確実に行うことができる。特に、固定側押出しピン4および可動側押出しピン5による成形痕も製品の縁部以外には付かないため、外観の良好な製品を成形することができる。
【0031】
次に、図7〜図9を参照して本発明の第2実施形態に係る射出成形金型を説明する。参照する図面において、図7は第2実施形態に係る射出成形金型の横断面図、図8は第2実施形態に係る射出成形金型の固定型の金型分割面を示す正面図、図9は第2実施形態に係る射出成形金型の可動型の金型分割面を示す正面図である。
【0032】
図7〜図9に示すように、第2実施形態に係る射出成形金型20は、固定型21と可動型22との間のキャビティC,C内に左右一対の製品を射出成形する金型であって、固定型21に設けられたスプルーSがランナRから各ゲートGを介して前記キャビティC,Cに連通している。この第2実施形態の射出成形金型20も基本的には第1実施形態の射出成形金型1と同様に構成されているため、同様の構成部分については同一の符号を付して詳細な説明を省略し、異なる構成部分についてのみ詳細に説明する。
【0033】
第2実施形態の射出成形金型20においては、キャビティC,C内に成形される製品の縁部近傍に固定側押出しピン4および可動側押出しピン5が対向して配置されている。その配置個所は、射出成形金型20の短辺中央部付近の2箇所に設定されている。前記固定側押出しピン4および可動側押出しピン5は、それぞれコイルスプリング7,9によりバネ付勢され、かつ、ストッパブロック6,8により抜け止めされて金型分割面からの突出量が所定量に規制されている。そして、固定側押出しピン4および可動側押出しピン5の先端面には、相互の当接面4D,5Dがそれぞれ形成され、かつ、製品の押出し面4F,5Fが製品の縁部に連続する無駄肉部に対応したキャビティ面の一部としてそれぞれ形成されている。固定側押出しピン4の押出し面4Fは、当接面4Dに連続する平坦面として形成され、可動側押出しピン5の押出し面5Fは、当接面5Dより凹んだ方形の凹部として形成されている。
【0034】
なお、第2実施形態の射出成形金型20においては、図7および図8に示すように、固定側突出ピン23が固定型21に付設されている。また、図7および図9に示すように、可動側突出ピン24、第2可動側押出しピン25およびプッシャピン26が可動型22に付設されている。
【0035】
固定型21側の固定側突出ピン23は、固定型21の長手方向中央部の2箇所に所定間隔を開けて付設されている。この固定側突出ピン23は、前記固定側押出しピン4と同様に構成されている。すなわち、固定側突出ピン23は、図7に示すように、コイルスプリング27により固定型21の金型分割面から突出可能にバネ付勢され、かつ、図8に示すように、ストッパブロック28により抜け止めされて金型分割面からの突出量が所定量に規制されている。そして、この固定側突出ピン23の先端面は、前記可動側突出ピン24の先端面との当接面として平坦に形成されている。
【0036】
可動型22側の可動側突出ピン24は、可動型22の中央部の2箇所にそれぞれ摺動自在に嵌合されており、その平坦な先端面は、図7に示す射出成形金型20の型閉じ状態においては、前記固定側突出ピン23の先端面に当接している。また、第2可動側押出しピン25は、可動型22の中央部の4箇所に相互に所定間隔を開けてそれぞれ摺動自在に嵌合されており、その先端面は、製品の縁部に円形凹部を形成するために固定型21に植設されたキャビティピン29の先端部に所定間隔を開けて対向している。さらに、プッシャピン26は、可動型22の中央に摺動自在に嵌合されており、その先端面がランナR部分に対向することにより、ランナR部分の成形樹脂を可動型22の金型分割面から押し出し可能に構成されている。
【0037】
前記可動側突出ピン24、第2可動側押出しピン25およびプッシャピン26は、可動型22の背面側の凹部内に摺動自在に嵌め込まれた摺動ブロック30にそれぞれ基端部が固定されており、摺動ブロック30と共に軸方向に摺動自在に構成されている。摺動ブロック30は、前記凹部の開口部に嵌め込み固定された支持ブロック31により抜け止めされており、この支持ブロック31との間に介設されたコイルスプリング32によって可動型22の金型分割面側へバネ付勢されている。そして、前記可動側突出ピン24、第2可動側押出しピン25およびプッシャピン26は、摺動ブロック30を介して可動型22の金型分割面側へバネ付勢されることで、それぞれ先端面が可動型22の金型分割面から所定量だけ突出可能に構成されている。
【0038】
ここで、前記コイルスプリング32の強さは、固定型21側の前記固定側突出ピン23を付勢するコイルスプリング27の強さより弱く設定されている。そして、前記摺動ブロック30は、図7に示す射出成形金型20の型閉じ状態においては、固定側突出ピン23に当接する可動側突出ピン24を介して支持ブロック31側に押圧されている。
【0039】
以上のように構成された第2実施形態の射出成形金型20によれば、図7に示す型閉じ状態において、固定型21のスプルーSからランナRおよび各ゲートGを介して左右のキャビティC,C内に溶融状態の成形樹脂材料が射出されることにより、キャビティC,C内に製品が成形される。その際、固定側押出しピン4の押出し面4Fと可動側押出しピン5の押出し面5Fとの間には、製品の縁部に連続する無駄肉部が成形される。
【0040】
そして、製品の射出成形後の型開きに伴い、可動型22が固定型21から離間する方向に移動を開始すると、まず、各固定側押出しピン4および各固定側突出ピン23が固定型21の金型分割面から所定量だけ突出する。その間、各固定側押出しピン4は、その先端面の押出し面4Fで製品の縁部に連続する無駄肉部を押し出すことにより、固定型21から製品を型外しする。また、各固定側突出ピン23は、その先端面で可動側突出ピン24の先端面を押圧することにより、可動側突出ピン24が可動型22の金型分割面から突出するのを規制する。
【0041】
続いて可動型22が移動すると、各可動側押出しピン5が可動型22の金型分割面から相対的に所定量だけ突出する。また、可動側突出ピン24が可動型22の金型分割面から相対的に突出し、これに連動して第2可動側押出しピン25およびプッシャピン26が可動型22の金型分割面から相対的に所定量だけ突出する。そして、各可動側押出しピン5の先端面の押出し面5Fが製品の縁部に連続する無駄肉部を押し出し、各第2可動側押出しピン25の先端面が製品の縁部の円形凹部部分を押し出し、プッシャピン26がランナR部分の成形樹脂を押し出すことにより、可動型22から製品を型外しする。その間、各可動側押出しピン5は、その押出し面5Fと固定側押出しピン4の押出し面4Fとの間に製品の無駄肉部を挟持した状態を保持している。そして、可動型22がさらに移動すると、可動側押出しピン5は固定側押出しピン4から離間し、製品を型外し可能とする。
【0042】
すなわち、第2実施形態の射出成形金型20によれば、第1実施形態の射出成形金型1と同様の簡単な付加構造により、射出成形金型20の型開きに伴う製品の型外しを容易に行うことができ、射出成形金型20の製造コストを大幅に削減することができる。また、最終的な製品の型外しを可動型22からの型外しとして確実に行うことができる。特に、固定側押出しピン4および可動側押出しピン5による成形痕は、製品の縁部に連続する無駄肉部以外には付かないため、外観の良好な製品を成形することができる。
【0043】
続いて、図10〜図12を参照して本発明の第3実施形態に係る射出成形金型を説明する。参照する図面において、図10は第3実施形態に係る射出成形金型の横断面図、図11は第3実施形態に係る射出成形金型の固定型の金型分割面を示す正面図、図12は第3実施形態に係る射出成形金型の可動型の金型分割面を示す正面図である。
【0044】
図10〜図12に示すように、第3実施形態に係る射出成形金型40は、固定型41と可動型42との間のキャビティC内に製品を射出成形する金型であって、固定型41にはキャビティCに連通するスプルーSが設けられている。この第3実施形態の射出成形金型40も基本的には第1実施形態の射出成形金型1と同様に構成されているため、同様の構成部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略し、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0045】
第3実施形態の射出成形金型40においては、キャビティC内に成形される製品の縁部近傍に固定側押出しピン4が配置され、可動側押出しピン5が前記製品の縁部に先端面を対向させて配置されている。その配置個所は、射出成形金型40の一方の短辺を除く各辺の近傍にそれぞれ2箇所づつ設定されている。前記固定側押出しピン4および可動側押出しピン5は、それぞれコイルスプリング7,9によりバネ付勢され、かつ、ストッパブロック6,8により抜け止めされて金型分割面からの突出量が所定量に規制されている。そして、固定側押出しピン4の先端面には、可動側押出しピン5との当接面4Dが平坦面として形成されている。また、可動側押出しピン5の先端面には、固定側押出しピン4との当接面5Dおよび製品の押出し面5Gが相互に連続する平坦面として形成され、その押出し面5Gは、製品の縁部端面の一部に対応したキャビティ面の一部を構成している。
【0046】
以上のように構成された第3実施形態の射出成形金型40によれば、図10に示す型閉じ状態において、固定型41のスプルーSからキャビティC内に溶融状態の成形樹脂が射出されることにより、キャビティC内に製品が成形される。そして、製品の射出成形後の型開きに伴い、可動型42が固定型41から離間する方向に移動すると、まず、各固定側押出しピン4が固定型41の金型分割面から所定量だけ突出する。その間、各固定側押出しピン4は、その当接面4Dで各可動側押出しピン5の当接面5Dを押圧することにより、各可動側押出しピン5が可動型42の金型分割面から突出するのを規制する。
【0047】
続いて可動型42が移動すると、各可動側押出しピン5が可動型42の金型分割面から相対的に所定量だけ突出する。そして、各可動側押出しピン5の押出し面5Gが可動型42のキャビティCに付着した製品の縁部端面を押し出すことにより、可動型42から製品を型外しする。そして、可動型42がさらに移動すると、可動側押出しピン5は固定側押出しピン4から離間し、製品を型外し可能とする。
【0048】
すなわち、第3実施形態の射出成形金型40によれば、第1実施形態の射出成形金型1と同様の簡単な付加構造により、射出成形金型40の型開きに伴う製品の型外しを容易に行うことができ、射出成形金型40の製造コストを大幅に削減することができる。また、最終的な製品の型外しを可動型42からの型外しとして確実に行うことができる。特に、可動側押出しピン5による成形痕は、製品の縁部端面の一部以外には付かないため、外観の良好な製品を成形することができる。
【0049】
次に、図13および図14を参照して本発明の第4実施形態に係る射出成形金型を説明する。参照する図面において、図13は第4実施形態に係る射出成形金型の横断面図、図14は第4実施形態に係る射出成形金型の要部を構成する押出し入子および可動型の斜視図である。
【0050】
図13および図14に示すように、第4実施形態の射出成形金型50は、固定型51と可動型52との間のキャビティC,C内に製品を射出成形する金型であって、固定型51に設けられたスプルーSがランナRから各ゲートGを介して前記キャビティC,Cに連通している。この第4実施形態の射出成形金型50の説明においては、第1実施形態の射出成形金型1と同様の構成部分は同一の符号を付して詳細な説明を省略し、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0051】
第4実施形態の射出成形金型50においては、固定側押出し部材としての固定側押出しピン4が固定型51に付設され、可動側押出し部材としての押出し入子53が可動型52に付設されている。前記固定側押出しピン4は、コイルスプリング7により固定型51の金型分割面から突出可能にバネ付勢され、かつ、ストッパブロック6により抜け止めされて金型分割面からの突出量が所定量に規制されている。この固定側押出しピン4は、固定型51の長手方向中央部の両側において、キャビティC,C内に成形される製品の縁部近傍に配置されている。そして、この固定側押出しピン4の先端面には、図13に示すように、前記押出し入子53との当接面4Dが平坦面として形成されている。
【0052】
一方、押出し入子53は、図13に示す断面形状を有する所定幅のブロック状に形成されており、図14に示すように、可動型52の長手方向中央部に嵌め込まれている。この押出し入子53の表面において、その中央部には前記ランナRおよび各ゲートGが形成され、その両側部分には製品の押出し面53A,53Aが製品の裏面の中央部に対応したキャビティ面の一部として形成されている。そして、押出し入子53の両端部の表面には、前記固定側押出しピン4との当接面53B,53Bが平坦面として形成されている。
【0053】
前記押出し入子53を可動型52の金型分割面から所定量だけ突出可能にバネ付勢するため、押出し入子53の両端部には、一対の可動側押出しピン54,54の先端部が連結されている。各可動側押出しピン54は、可動型52に形成されたガイド孔52Aにコイルスプリング55を介して挿入されており、常時押出し入子53側へ付勢されている。なお、このコイルスプリング55の強さは、固定型51側の固定側押出しピン4を付勢するコイルスプリング7の強さより弱く設定されている。
【0054】
前記一対の可動側押出しピン54,54による押出し入子53の突出量を所定量に規制するため、各可動側押出しピン54の基端部には、それぞれストッパボルト56がねじ込み固定されている。このストッパボルト56は、可動型52の背面側に形成された凹部52Bから可動型52を貫通して前記可動側押出しピン54の基端部にねじ込み固定されており、そのヘッド部56Aが前記凹部52Bの底に当接することで、押出し入子53の突出量を所定量に規制するように構成されている。
【0055】
以上のように構成された第4実施形態の射出成形金型50によれば、図13に示す型閉じ状態において、固定型51のスプルーSからランナRおよび各ゲートGを介してキャビティC,C内に溶融状態の成形樹脂が射出されることにより、キャビティC,C内に製品が成形される。そして、製品の射出成形後の型開きに伴い、可動型52が固定型51から離間する方向に移動すると、まず、一対の固定側押出しピン4が固定型51の金型分割面から所定量だけ突出する。その間、一対の固定側押出しピン4,4は、その当接面4D,4Dで押出し入子53の当接面53B,53Bを押圧することにより、押出し入子53が可動型52の金型分割面から突出するのを規制する。
【0056】
続いて可動型52が移動すると、押出し入子53が可動型42の金型分割面から相対的に所定量だけ突出する。そして、押出し入子53の押出し面53A,53Aが可動型52のキャビティC,Cに付着した製品の裏面の中央部を押し出すことにより、可動型52から製品を型外しする。そして、可動型52がさらに移動すると、押出し入子53は各固定側押出しピン4から離間し、製品を型外し可能とする。
【0057】
すなわち、第4実施形態の射出成形金型50によれば、コイルスプリング7により金型分割面から突出可能にバネ付勢され、かつ、ストッパブロック6により抜け止めされた固定側押出しピン4を固定型51に付設すると共に、コイルスプリング55により可動側押出しピン54を介して金型分割面から突出可能にバネ付勢され、かつ、ストッパボルト56により突出量が規制された押出し入子53を可動型52に付設するという簡単な付加構造により、射出成形金型50の型開きに伴う製品の型外しを容易に行うことができ、射出成形金型50の製造コストを大幅に削減することができる。また、最終的な製品の型外しを可動型52からの型外しとして確実に行うことができる。特に、押出し入子53による成形痕は、製品の裏面の一部以外には付かないため、外観の良好な製品を成形することができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、第1の発明に係る射出成形金型においては、製品の射出成形後の型開きに伴い、固定側押出し部材がバネ付勢力により固定型の金型分割面から突出し、可動側押出し部材がバネ付勢力により可動型の金型分割面から突出する。そして、少なくとも可動型押出し部材は、その押出し面で可動型に付着した製品を押し出すことにより、金型から製品を型外しする。すなわち、第1の発明に係る射出成形金型によれば、金型分割面から突出可能にバネ付勢されて抜け止めされた固定側押出し部材および可動側押出し部材を固定型および可動型に付設するという簡単な付加構造により、型開きに伴う製品の型外しを容易に行うことができ、金型の製造コストを大幅に削減することができる。
【0059】
第2の発明に係る射出成形金型においては、製品の射出成形後の型開きに伴い、まず、可動側押出し部材よりバネ付勢力の強い固定側押出し部材が固定型の金型分割面から突出し、続いて、可動側押出し部材が可動型の金型分割面から突出する。そして、少なくとも可動側押出し部材は、その押出し面で可動型に付着した製品を押し出すことにより、金型から製品を確実に型外しする。すなわち、第2の発明に係る射出成形金型によれば、第1の発明に係る射出成形金型と同様の作用効果が得られると共に、最終的な製品の型外しを可動型からの型外しとして確実に行うことができる。
【0060】
第3の発明に係る射出成形金型においては、製品の射出成形後の型開きに伴い、固定側押出しピンがバネ付勢力により固定型の金型分割面から突出し、可動側押出しピンがバネ付勢力により可動型の金型分割面から突出する。そして、固定側押出しピンおよび可動側押出しピンは、その先端面に形成された押出し面で製品の縁部を押し出すことにより、固定型および可動型から製品を型外しする。すなわち、第3の発明に係る射出成形金型によれば、第1の発明および第2の発明に係る射出成形金型と同様の作用効果が得られると共に、特に、固定側押出しピンおよび可動側押出しピンによる成形痕も製品の縁部以外には付かないため、外観の良好な製品を成形することができる。
【0061】
第4の発明に係る射出成形金型においては、製品の射出成形後の型開きに伴い、固定側押出しピンがバネ付勢力により固定型の金型分割面から突出し、可動側押出しピンがバネ付勢力により可動型の金型分割面から突出する。そして、固定側押出しピンおよび可動側押出しピンは、その先端面に形成された押出し面で製品の縁部に連続する無駄肉部を押し出すことにより、固定型および可動型から製品を型外しする。すなわち、第4の発明に係る射出成形金型によれば、第1の発明および第2の発明に係る射出成形金型と同様の作用効果が得られると共に、特に、固定側押出しピンおよび可動側押出しピンによる成形痕も無駄肉部以外には付かないため、外観の良好な製品を成形することができる。
【0062】
第5の発明に係る射出成形金型においては、製品の射出成形後の型開きに伴い、固定側押出しピンがバネ付勢力により固定型の金型分割面から突出し、可動側押出しピンがバネ付勢力により可動型の金型分割面から突出する。そして、可動型押出しピンは、その先端面に形成された押出し面で可動型に付着した製品の縁部端面を押し出すことにより、可動型から製品を型外しする。すなわち、第5の発明に係る射出成形金型によれば、第1の発明および第2の発明に係る射出成形金型と同様の作用効果が得られると共に、特に、可動側押出しピンによる成形痕も製品の縁部端面以外には付かないため、外観の良好な製品を成形することができる。
【0063】
第6の発明に係る射出成形金型においては、製品の射出成形後の型開きに伴い、固定側押出しピンがバネ付勢力により固定型の金型分割面から突出し、押出し入子がバネ付勢力により可動型の金型分割面から突出する。そして、押出し入子は、その表面に形成された押出し面で可動型に付着した製品の裏面の所定部分を押し出すことにより、可動型から製品を型外しする。すなわち、第6の発明に係る射出成形金型によれば、第1の発明および第2の発明に係る射出成形金型と同様の作用効果が得られると共に、特に、押出し入子による成形痕も製品の裏面以外には付かないため、外観の良好な製品を成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る射出成形金型の横断面図である。
【図2】第1実施形態に係る射出成形金型の可動型の金型分割面を示す正面図である。
【図3】第1実施形態に係る射出成形金型の要部を構成する固定側押出しピンおよび可動側押出しピンの斜視図である。
【図4】第1実施形態に係る射出成形金型の固定側押出しピンおよび可動側押出しピンの作動の第1段階を示す部分断面図である。
【図5】第1実施形態に係る射出成形金型の固定側押出しピンおよび可動側押出しピンの作動の第2段階を示す部分断面図である。
【図6】第1実施形態に係る射出成形金型の固定側押出しピンおよび可動側押出しピンの作動の第3段階を示す部分断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る射出成形金型の横断面図である。
【図8】第2実施形態に係る射出成形金型の固定型の金型分割面を示す正面図である。
【図9】第2実施形態に係る射出成形金型の可動型の金型分割面を示す正面図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る射出成形金型の横断面図である。
【図11】第3実施形態に係る射出成形金型の固定型の金型分割面を示す正面図である。
【図12】第3実施形態に係る射出成形金型の可動型の金型分割面を示す正面図である。
【図13】本発明の第4実施形態に係る射出成形金型の縦断面図である。
【図14】第4実施形態に係る射出成形金型の要部を構成する押出し入子および可動型の斜視図である。
【符号の説明】
1 :射出成形金型
2 :固定型
3 :可動型
4 :固定側押出しピン
4D:当接面
4E:押出し面
4F:押出し面
5 :可動側押出しピン
5D:当接面
5E:押出し面
5F:押出し面
5G:押出し面
6 :ストッパブロック
7 :コイルスプリング
8 :ストッパブロック
9 :コイルスプリング
20 :射出成形金型
21 :固定型
22 :可動型
40 :射出成形金型
41 :固定型
42 :可動型
50 :射出成形金型
51 :固定型
52 :可動型
53 :押出し入子
54 :可動側押出しピン
55 :コイルスプリング
56 :ストッパボルト
C :キャビティ
Claims (6)
- 固定型と可動型との間のキャビティ内に製品を射出成形する金型であって、前記固定型には、その金型分割面から常時突出方向にバネ付勢されて抜け止めされた固定側押出し部材が付設され、前記可動型には、その金型分割面から常時突出方向にバネ付勢されて抜け止めされた可動側押出し部材が付設されており、前記固定側押出し部材および可動側押出し部材の双方には、金型の型閉じ状態で相互に当接する当接面が形成され、少なくとも可動側押出し部材には、金型の型開きに伴い製品を押出し可能な押出し面が形成されていることを特徴とする射出成形金型。
- 請求項1に記載の射出成形金型であって、前記固定側押出し部材のバネ付勢力が可動側押出し部材のバネ付勢力より強く設定されていることを特徴とする射出成形金型。
- 請求項1または2に記載の射出成形金型であって、前記固定側押出し部材としての固定側押出しピンと、前記可動側押出し部材としての可動側押出しピンとを備え、前記固定側押出しピンおよび可動側押出しピンは、射出成形される製品の縁部に先端面が対向して配置されており、その先端面には、前記当接面がそれぞれ形成され、かつ、前記押出し面が製品の縁部の一部に対応したキャビティ面の一部としてそれぞれ形成されていることを特徴とする射出成形金型。
- 請求項1または2に記載の射出成形金型であって、前記固定側押出し部材としての固定側押出しピンと、前記可動側押出し部材としての可動側押出しピンとを備え、前記固定側押出しピンおよび可動側押出しピンは、射出成形される製品の縁部近傍に対向配置されており、その先端面には、前記当接面がそれぞれ形成され、かつ、前記押出し面が製品の縁部に連続する無駄肉部に対応したキャビティ面の一部としてそれぞれ形成されていることを特徴とする射出成形金型。
- 請求項1または2に記載の射出成形金型であって、前記固定側押出し部材としての固定側押出しピンと、前記可動側押出し部材としての可動側押出しピンとを備え、前記固定側押出しピンは、射出成形される製品の縁部近傍に配置され、前記可動側押出しピンは、射出成形される製品の縁部に先端面が対向して配置されており、前記固定側押出しピンの先端面には、前記当接面が形成され、前記可動側押出しピンの先端面には、前記当接面が形成され、かつ、前記押出し面が製品の縁部端面の一部に対応したキャビティ面の一部として形成されていることを特徴とする射出成形金型。
- 請求項1または2に記載の射出成形金型であって、前記固定側押出し部材としての固定側押出しピンと、前記可動側押出し部材としての押出し入子とを備え、前記固定側押出しピンは、射出成形される製品の縁部近傍に配置され、かつ、その先端面に前記当接面が形成されており、前記押出し入子の表面には、前記当接面が形成され、かつ、前記押出し面が製品の裏面の所定部分に対応したキャビティ面の一部として形成されていることを特徴とする射出成形金型。
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