JP3376658B2 - 熱風架橋用エチレン−プロピレン系共重合ゴム組成物 - Google Patents
熱風架橋用エチレン−プロピレン系共重合ゴム組成物Info
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Description
チレン−プロピレン系共重合ゴム組成物に関する。詳し
くは、架橋物の表面に粘着性がなく、内部に異常発泡を
おこすことがなく、耐熱性、圧縮永久ひずみ性に優れ、
押し出し加工性に優れた架橋物を得ることが可能なエチ
レン−プロピレン系共重合ゴム組成物に関する。
鎖に不飽和基を持たないため、汎用のジエン系ゴムに比
較し、耐熱性に優れ、自動車用の水系ホース、ウェザー
ストリップ類、電線などの押し出し製品に多く使用され
ている。一方、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴ
ム(EPDM)は、通常、硫黄加硫で使用されている
が、耐熱性がさらに高いものが求められている。また、
硫黄加硫に使用する加硫促進剤の衛生上の問題、また自
動車外装用部品では塗装への汚染性への対策などの必要
性から、有機過酸化物架橋に対する期待が大きくなって
いる。
架橋は、一般に加圧蒸気存在下バッチ式で架橋する方
法、あるいは熱風下連続的に架橋する方法が採られてい
る。硫黄を加硫剤とする架橋では、前記方法で表面の粘
着性のない架橋物が得られるが、有機過酸化物を使用し
た架橋では、ゴムに空気(酸素)が接するため、架橋が
充分にかからず、かつ軟化劣化をおこし、架橋物表面が
粘着し、ゴム製品として満足のいく物が得られなかっ
た。
面の粘着性を改良する方法として、シリコーンゴムとビ
スマレイミド化合物をブレンドする方法(特公昭58−
13093号公報)、エチレン含量の非常に高いEPD
Mを使用する方法(特開昭64−75552号公報)な
どが提案されている。しかしながら、EPDMにビスマ
レイミド化合物をブレンドする方法は、ビスマレイミド
化合物の融点が高く、混練りに際し分散不良を起こしや
すく、均質な製品を得るために細心の注意が必要とな
る。また、エチレン含量の高い樹脂的性質を有するEP
DMの使用は、ゴム製品の耐寒性を損なう恐れがある。
また、色物配合の耐候性改良として(D)成分のみ添加
した例(特公平4ー48816号公報)はあるが、これ
は架橋物、特に薄ものゴム製品の圧縮永久歪が悪く、さ
らに熱風架橋用エチレンープロピレン系共重合ゴム組成
物としての記載はない。
することにより、熱風架橋で表面粘着性の少ないゴム製
品が得られることを提案した(特開平4−293946
号公報)。しかし、厚みの薄い製品の圧縮永久ひずみ
を、さらにもう一段改善する必要があった。また、本発
明者らは、高ジエン系EPDMと特定の化合物を使用す
ることにより、熱風架橋で表面粘着性の少なく、圧縮永
久歪の優れたゴム製品が得られることを提案した(特願
平4−275161号公報)。しかし、押し出し加工に
おける形状を、さらにもう一段改善する必要があった。
し出し製品、特に薄ものゴム製品の一層の耐熱性、圧縮
永久ひずみ特性を改良するとともに、熱風中で架橋し、
連続押し出しゴム製品として問題のない外観と物理的性
能を有するゴム組成物を提供することを目的とする。
レンからなる構成成分25〜45重量%、ジシクロペン
タジエンからなる構成成分8〜26重量%のエチレン−
プロピレン系共重合ゴム100重量部に対し、(B)有
機過酸化物0.05〜10重量部、(C)DBP吸収量
1.2〜3ml/gのカーボンブラック35〜75重量
部、(D)白色充填剤90〜120重量部、(E)軟化
剤25〜55重量部を含有することを特徴とする熱風架
橋用エチレン−プロピレン系共重合ゴム組成物を提供す
る。
構成成分25〜45重量%、ジシクロペンタジエンから
なる構成成分8〜26重量%のエチレン−プロピレン系
共重合ゴム100重量部に対し、(B)有機過酸化物
0.05〜10重量部、(C)DBP吸収量1.2〜3
ml/gのカーボンブラック35〜75重量部、(D)
白色充填剤90〜120重量部、(E)軟化剤25〜5
5重量部、および、酸化防止剤0〜10重量部、(A)
成分以外の合成ゴム0〜50重量部、熱可塑性樹脂0〜
50重量部、加工助剤0〜10重量部、並びに、発泡
剤、発泡助剤、脱水剤、着色剤、顔料、紫外線吸収剤、
難燃剤から選択される1種以上のゴム薬品を含有するこ
とを特徴とする熱風架橋用エチレン−プロピレン系共重
合ゴム組成物を提供する。
ン系共重合ゴムは、エチレンからなる構成成分の他に、
プロピレンからなる構成成分が25〜45重量%、好ま
しくは25〜35重量%であり、かつ、第3成分として
ジシクロペンタジエンからなる構成成分が8〜26重量
%、好ましくは15〜25重量%含有するものである。
ここで、プロピレンからなる構成成分が25重量%未満
では、得られるゴムが樹脂的性質になり耐寒性を損な
い、一方、45重量%を越えると架橋物表面に粘着性を
帯びるようになる。また、ジシクロペンタジエンからな
る構成成分が8重量%未満の場合は、架橋物表面に粘着
性が生じ、一方26重量%を越えると耐熱性が悪化す
る。 (A)エチレン−プロピレン系共重合ゴムのムーニー粘
度(ML1+4 100℃)は、好ましくは10〜15
0、特に30〜90が好ましい。
合ゴムは、プロピレン以外のα−オレフィンを共重合す
ることもできる。このα−オレフィンとしては、例えば
ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−
1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1などであ
る。さらに、ジシクロペンタジエン以外の非共役ジエン
も共重合することができる。
4−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、2−メチル
−1,5−ヘキサジエン、6−メチル−1,5−ヘプタ
ジエン、7−メチル−1,6−オクタジエンなどの鎖状
非共役ジエン;ビニルシクロヘキセン、シクロヘキサジ
エン、メチルテトラヒドロインデン、5−ビニルノルボ
ルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メチ
レン−2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2−
ノルボルネン、6−クロロメチル−5−イソプロペニル
−2−ノルボルネンのような環状非共役ジエン;2,3
−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−エチリ
デン−3−イソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−
プロペニル−2,2−ノルボルナジエン、1,3,7−
オクタトリエン、1,4,9−デカトリエンのようなト
リエンを例示することができる。これらの中でも、好ま
しい非共役ジエンは、環状非共役ジエンおよび1,4−
ヘキサジエン、とりわけ5−エチリデン−2−ノルボル
ネンである。
は、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジ−t−アミルパ
ーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジク
ミルパーオキサイド、1,3−ビス(t−ブチルパーオ
キシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン
−3などのジアルキルパーオキサイド類;2,2−ビス
(t−ブチルパーオキシ)オクタン、n−ブチル−4,
4−ジ−t−ブチルバレレート、1,1−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−
ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサンなどのパーオキシケタール類などであり、これら
の中の1種または2種以上が使用できる。
30℃〜200℃の範囲にある有機過酸化物の使用が好
ましく、特に2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビ
ス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、t
−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ド等のジアルキルパーオキサイドが好ましく使用でき
る。
分100重量部に対して0.05〜10重量部、好まし
くは1〜7重量部であり、0.05重量部未満では熱風
架橋が十分に進行せず、また機械的強度、圧縮永久ひず
みに劣るという問題があり、一方、10重量部を越える
と架橋物の伸びが小さくなるという問題がある。
Bと略すことがある。)としては、DBP(ジブチルフ
タレート)吸収量1.2〜3ml/g、好ましくは1.
3〜2ml/gのものを、(A)成分100重量部に対
して、35〜75重量部、好ましくは40〜70重量部
使用する。DBP吸収量が1.2ml/g未満では押し
出し加工性(形状)が劣り、3ml/gを越えると特殊
なカーボンブラックとなり、経済的でなくなる。(C)
成分のカーボンブラック配合量が35重量部未満では機
械的強度が十分でなく、一方75重量部を越えると熱風
架橋性が低下する。(C)成分に該当するカーボンブラ
ックの例は、国際分類でIISAF−HS、HAF−H
S、MAFに属するものおよびFEFの中の一部であ
り、商品名ではシースト3H、ダイヤブラックSH、シ
ースト116、ニテロン#10、旭#60H、旭#F2
00などが挙げられる。
よび乾式シリカ、クレー、タルク、ウォラストナイトの
ような各種ケイ酸塩類、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウムのような炭酸塩類、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、
酸化チタンなどの酸化金属類およびそれらのカップリン
グ剤などによる表面処理フィラーが例示でき、特にクレ
ー、タルク、シリカおよびケイ酸塩が好ましい。白色充
填剤の添加量は、(A)成分100重量部に対して90
〜120重量部、好ましくは90〜110重量部であ
る。(D)成分の配合量が90重量部未満では押し出し
加工性の改善効果が少なく、一方120重量部を越える
と機械的強度が低下し好ましくない。
ラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイ
ル、潤滑油、パラフィン類、流動パラフィン、シリコー
ンオイル、液状ポリブテンなどの合成高分子系軟化剤や
フタル酸、アジピン酸、セバシン酸などのエステル系可
塑剤類を挙げることができる。このような加工助剤のな
かでもパラフィン系プロセスオイル、流動パラフィン類
などが好ましい。(E)成分の配合量は、(A)成分1
00重量部に対して、25〜55重量部、好ましくは3
0〜45重量部である。(E)成分の配合量が、25重
量部未満では押し出し加工性の改善効果が少なく、一方
55重量部を越えると熱風架橋性を阻害し好ましくな
い。本発明のゴム組成物は、必須成分として前記(A)
〜(E)の5成分を含有するが、この他にエチレン−プ
ロピレン系共重合ゴムに通常使用されるゴム薬品を配合
可能である。その代表的なものに、ゴム混練り時の分散
性の改良のためにステアリン酸を0.3〜3重量部、架
橋活性剤として亜鉛華を1〜10重量部がある。
ち、ヨウ素価10以上、好ましくは20以上ガラス転移
温度25℃以下の(A)成分以外の合成ゴムをブレンド
することもできる。この合成ゴムをブレンドすることに
より、熱風架橋した際の表面粘着性をさらに改善するこ
とができる。この合成ゴムの具体例としては、ブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴ
ム、アクリロニロリル−ブタジエンゴム、アクリルゴ
ム、(A)成分以外のEPDMなどが挙げられ、好まし
くは1,2−ポリブタジエン、中ビニルおよび高ビニル
−スチレン−ブタジエンゴムなどが挙げられる。この合
成ゴムの配合量は、(A)成分100重量部に対して、
50重量部以下、好ましくは25重量部以下である。
良するために、ハロゲン化ブチルや有機過酸化物で架橋
可能な熱可塑性樹脂をブレンドすることもできる。熱可
塑性樹脂の具体例としては、ポリエチレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共
重合体、塩素化ポリエチレン、クロルスルホン化ポリエ
チレンなどが挙げられる。熱可塑性樹脂の配合量は、
(A)成分100重量部に対して、50重量部以下、好
ましくは25重量部以下である。
加工性を改善するために加工助剤を配合することもでき
る。この加工助剤の具体例としては、ポリエチレンワッ
クス、ポリエチレングリコール、脂肪酸アミド、脂肪酸
エステル、サブ(ファクチス)、特殊配合加工助剤(エ
クストンK−1、サンエイドHP、ヨドプラストP、T
E−80、アクチプラスト、アフラックス42、ストラ
クトールWB−212、などである。これらの中から1
種または2種以上を併用して使用することもできる。加
工助剤の配合量は、(A)成分100重量部に対して1
0重量部以下、好ましくは0.5〜5重量部である。
防止剤を配合することもできる。この酸化防止剤として
は、スチレン化フェノール、2,6−ジ−t−ブチルフ
ェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノ
ール、2,6−ジ−t−ブチル−p−エチルフェノー
ル、2,4,6−トリ−t−ブチルフェノール、ブチル
ヒドロキシアニソール、1−ヒドロキシ−3−メチル−
4−イソプロピルベンゼン、モノ−t−ブチル−p−ク
レゾール、モノ−t−ブチル−m−クレゾール、2,4
−ジメチル−6−t−ブチルフェノール、ブチル化ビス
フェノールA、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン
−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、
2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ノ
ニルフェノール)、2,2’−イソブチリデン−ビス−
(4,6−ジメチルフェノール)、4,4’−ブチリデ
ン−ビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、4,4’−メチレン−ビス−(2,6−ジ−t−
ブチルフェノール)、2,2’−チオ−ビス−(4−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオ−
ビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
4,4’−チオ−ビス−(2−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、4,4’−チオ−ビス−(6−t−ブチ
ル−3−メチルフェノール)、
t−ブチルベンジル)スルフィド、2,2−チオ〔ジエ
チル−ビス3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェノール)プロピオネート〕、ビス〔3,3−ビ
ス(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェノール)
ブチリックアシッド〕グリコールエステル、ビス〔2−
(2−ヒドロキシ−5−メチル−3−t−ブチルベンジ
ル)−4−メチル−6−t−ブチルフェニル〕テレフタ
レート、1,3,5−トリス(3’,5’−ジ−t−ブ
チル−4’−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、
N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−ヒドロシナミド)、n−オクタ
デシル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t
−ブチルフェノール)プロピオネート、テトラキス〔メ
チレン−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕メタン、1,1’−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、モノ(α−メ
チルベンジル)フェノール、ジ(α−メチルベンジル)
フェノール、トリ(α−メチルベンジル)フェノール、
ビス(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メ
チルベンジル)4−メチル−フェノール、2,5−ジ−
t−アミルハイドロキノン、2,6−ジ−t−ブチル−
α−ジメチルアミノ−p−クレゾール、
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルリン
酸のジエチルエステル、カテコール、ハイドロキノンな
どのフェノール系酸化防止剤;2−メルカプトベンズイ
ミダゾール、2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛
塩、2−メルカプトメチルベンズイミダゾール、2−メ
ルカプトメチルベンズイミダゾールの亜鉛塩、2−メル
カプトメチルイミダゾールの亜鉛塩などのベンゾイミダ
ゾール系酸化防止剤;ジミスチルチオジプロピオネー
ト、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチ
オジプロピオネート、ジトリデシルチオジプロピオネー
トなどの脂肪族チオエーテル系酸化防止剤;ジブチルジ
チオカルバミン酸の亜鉛またはニッケル塩、ジエチルジ
チオカルバミン酸の亜鉛塩、エチル−フェニル−ジチオ
カルバミン酸の亜鉛塩、ジメチルジチオカルバミン酸の
亜鉛塩、ジアチルジチオカルバミン酸の亜鉛塩などのジ
アルキルジチオカルバミン酸の金属塩系酸化防止剤;
2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、
またはその重合体、6−エトキシ−2,2,4−トリメ
チル−1,2−ジヒドロキノリンなどのキノリン系酸化
防止剤;そのほかフェノチアジン、N−(3’−ヒドロ
キシブチリデン)−1−ナフチルアミンなどを例示する
ことができる。
−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体、2−
メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプトベンズ
イミダゾールの亜鉛塩、ジブチルジチオカルバミン酸ニ
ッケル塩、モノ(α−メチルベンジル)フェノール、ジ
(α−メチルベンジル)フェノール、トリ(α−メチル
ベンジル)フェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−
メチルフェノール、N−(3’−ヒドロキシブチリデ
ン)−1−ナフチルアミンである。これら中から1種ま
たは2種以上を併用して使用することもできる。酸化防
止剤の配合量は、(A)成分100重量部に対して10
重量部以下、好ましくは0.3〜5重量部である。
成させる目的で、発泡剤および発泡助剤などを配合する
こともできる。このような発泡剤の例としては、重炭酸
ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、炭
酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウムなどの無機発泡
剤;N,N’−ジメチル−N,N’−ジニトロソテレフ
タルアミド、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテト
ラミンなどのニトロソ化合物;アゾジカルボンアミド、
アゾビスイソブチロニトリル、アゾシクロヘキシルニト
リル、アゾジアミノベンゼン、バリウムアゾジカルボキ
シレートなどのアゾ化合物;ベンゼンスルホニルヒドラ
ジド、トルエンスルホニルヒドラジド、p,p’−オキ
シビス(スルホニルヒドラジド)、ジフェニルスルホン
−3,3’−ジスルホニルヒドラジドなどのスルホニル
ヒドラジド化合物;カルシウムアジド、4,4’−ジフ
ェニルジスルホニルアジド、p−トルエンスルホニルア
ジドなどのアジド化合物を挙げることができる。なかで
も、ニトロソ化合物、スルホニルヒドラジド化合物、ア
ジド化合物が好ましく使用される。上記発泡剤は2種以
上を混合して使用することもできる。本発明のゴム組成
物には、そのほか酸化カルシウムなどの脱水剤、着色
剤、顔料、紫外線吸収剤、難燃剤など通常のゴム配合に
用いられる配合剤を使用することができる。
に制限されないが、例えば(A)エチレン−プロピレン
系共重合ゴムと(B)有機過酸化物(さらには、必要に
応じて使用される他の添加剤)とを同時に添加し、混練
りすることもできるし、予め(B)成分以外の他の添加
剤と(A)成分を混合した後、(B)成分を加えること
もできる。混合は、ロールミル、バンバリーミキサー、
インターミックス、加圧型ニーダーなどの密閉型混練り
機、各種押出機などで混練りすることによって行うこと
ができる。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお、実施例中の部および%は、特に断らない限
り、重量基準である。実施例中の物性の評価方法は、以
下の測定法によった。
従って得られた配合ゴムをJISK6300に従い、未
加硫ゴムのムーニー粘度(ML1+4、100℃)を測
定した。押し出し加工性試験 :50mmφ,L/D=12の押し
出し機を使用して、ガーベダイを用い、ヘッド温度:8
0℃、前シリンダー温度:70℃、後シリンダー温度:
60℃、スクリュウ回転数:25rpm、の条件で試験
し、押し出し物の形状評価(16点満点)を実施した。
m×30mmの口金を用いて押し出し成形した未加硫シ
ートを、オーブン中で200゜C×10分間熱風架橋さ
せ、得られた架橋シートを、JIS K6301に従っ
て測定した。圧縮永久歪 :プレス機で170゜C×15分、架橋して
得られた架橋物をJIS K6301に従い、25%圧
縮にて圧縮永久歪を測定した。
物)を作成した後、架橋物を得た。すなわち、エチレン
−プロピレンゴム(EPDM)、亜鉛華、ステアリン
酸、充填剤、軟化剤、酸化防止剤等を1.7リットルの
バンバリーミキサーにより、10分間混練りした後、有
機過酸化物(以下,POと略すことがある。)を加えて
6インチロールで混練りした後、配合ゴムシートを分出
しし、熱風式ギヤーオーブンで200℃×10分間保持
し、厚さ2mmの架橋シートを得た。結果を表5〜9に
示す。なお、実施例、比較例で使用したEPDM−1〜
3は、表5記載の組成を有するもので、常法に従って発
明者らが製造したものである。表1〜4記載の原料の内
容は、表5にまとめて記載した。
囲にある各実施例はいずれも良好な押し出し加工性、熱
風架橋性、熱老化性、圧縮永久歪を示している。
ン系共重合ゴム組成物は、熱風中で連続的に架橋して
も、表面の粘着性はなく耐熱性、圧縮永久ひずみ特性
(特に薄い製品形状での)に優れた架橋物が得られる。
この架橋物は、自動車の水系ホース、窓枠、ドアーシー
ルスポンジ、トランクリッド、ソリッドゴムとスポンジ
ゴムとの積層押し出しゴム製品、グラスランチャンネ
ル、その他各種のウェザーストリップ類、建材ガスケッ
ト類、防水シート、ルーフィング、電線などEPDMの
押し出し成形で製造されているゴム製品などに用いられ
る。
の架橋性に優れており、型物製品においても、バリなど
空気に接する部分も充分に架橋し、金型粘着等の問題が
なく、最適に使用することができる。型物製品として
は、窓枠、各種ブーツ、キャップ、カップ、防振ゴム、
ロールなどEPDMまた他のゴムが使用されているあら
ゆるゴム製品用途に使用できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)プロピレンからなる構成成分25
〜45重量%、ジシクロペンタジエンからなる構成成分
8〜26重量%のエチレン−プロピレン系共重合ゴム1
00重量部に対し、(B)有機過酸化物0.05〜10
重量部、(C)DBP吸収量1.2〜3ml/gのカー
ボンブラック35〜75重量部、(D)白色充填剤90
〜120重量部、(E)軟化剤25〜55重量部を含有
することを特徴とする熱風架橋用エチレン−プロピレン
系共重合ゴム組成物。 - 【請求項2】 (A)プロピレンからなる構成成分25
〜45重量%、ジシクロペンタジエンからなる構成成分
8〜26重量%のエチレン−プロピレン系共重合ゴム1
00重量部に対し、(B)有機過酸化物0.05〜10
重量部、(C)DBP吸収量1.3〜2ml/gのカー
ボンブラック35〜75重量部、(D)白色充填剤90
〜120重量部、(E)軟化剤25〜55重量部、およ
び、酸化防止剤0〜10重量部、(A)成分以外の合成
ゴム0〜50重量部、熱可塑性樹脂0〜50重量部、加
工助剤0〜10重量部、並びに、発泡剤、発泡助剤、脱
水剤、着色剤、顔料、紫外線吸収剤、難燃剤から選択さ
れる1種以上のゴム薬品を含有することを特徴とする熱
風架橋用エチレン−プロピレン系共重合ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30990893A JP3376658B2 (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | 熱風架橋用エチレン−プロピレン系共重合ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30990893A JP3376658B2 (ja) | 1993-11-16 | 1993-11-16 | 熱風架橋用エチレン−プロピレン系共重合ゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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