JP2001310963A - Epdmゴム系混和物およびその発泡体 - Google Patents

Epdmゴム系混和物およびその発泡体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性に優れ、高い発泡倍率を有し、架橋・発
泡時の予熱時間を短縮できるEPDMゴム系混和物およ
びの発泡体の開発を課題とする。 【解決手段】ジシクロペンタジエンを有するEPDMゴ
ム、有機過酸化物、有機発泡剤を少なくとも成分とする
混和物からなり、特定条件で測定した高さ方向の発泡倍
率が3.0倍以上となるEPDMゴム系混和物およびそ
の発泡体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性に優れ、高
い発泡倍率を有し、架橋・発泡時の予熱時間を短縮でき
るEPDMゴム系混和物およびその発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴム系発泡体は、その優れたクッション
性や圧縮性、シール性や防音性等に基づいてクッション
材やパッド材、断熱材や防水材、振動低減材などとして
家電等の室内用品や自動車等の屋外用品、住宅等の建築
物などの各種の分野で広く使用されている。特に近年で
は、その用途の多様化に伴い、耐熱性の優れたゴム系発
泡体が要望されている。
【0003】耐熱性に優れたゴム系材料としては、例え
ばシリコンゴム系、フッ素ゴム系、EPDM(エチレン
・プロピレン・ジエンモノマー)ゴム系などを挙げるこ
とができるが、特にEPDMゴム系は耐候性、耐薬品性
に優れ、またシリコンゴム、フッ素ゴムと比較して安価
であることから汎用的に使用されている。
【0004】しかしながら耐熱性に優れるEPDMゴム
系発泡体を調整するには、架橋剤として一般的に用いら
れる硫黄による架橋よりも耐熱性を向上できる有機過酸
化物による架橋が望ましいが、有機過酸化物による架橋
反応が硫黄に比較し速いため、架橋がある程度進行した
後発泡剤が分解することになり、高さ方向の発泡倍率の
高い発泡体は得られなかった。
【0005】このため、最終製品として厚みが40mm
程度の厚い発泡体を得ようとすると、発泡前のシートを
厚くしなければならず、これを均一に発泡させるために
は内部まで加熱する必要があり、発泡時間がかかり生産
性が悪かった。また有機過酸化物に対するスコーチ防止
剤を添加し、架橋の開始を遅くする方法が考えられる
が、効果は小さく、問題の解消とはなっていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するためになされたものであって、耐熱性に優
れ、高い高さ方向の発泡倍率を有し、架橋・発泡時の予
熱時間を短縮できるEPDMゴム系混和物およびその発
泡体の開発を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ジシクロペン
タジエンを有するEPDMゴム、有機過酸化物、有機発
泡剤を少なくとも成分とする混和物からなり、下記の条
件で測定した高さ方向の発泡倍率が3.0倍以上となる
EPDMゴム系混和物(請求項1)およびその発泡体
(請求項5)を提供するものである。 (1)試験体 高さ12mm×幅100mm×長さ10
0mm (2)発泡条件 120℃×20分、その後160℃×
30分の熱風オーブンに投入
【0008】特に好ましくは、上記有機過酸化物が1分
半減期が160℃以下である有機過酸化物を少なくとも
含み(請求項2)、老化防止剤として2−メルカプトベ
ンゾイミダゾールを含み(請求項3)、ジシクロペンタ
ジエンを8重量%未満含むEPDMゴムを用いる(請求
項4)ことを特徴とするEPDMゴム系混和物およびそ
の発泡体を提供する。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、ジシクロペンタジエン
を有するEPDM系ゴムを使用することにより、有機過
酸化物との架橋速度が有機発泡剤の発泡とのタイミング
と調和が取れるため、高さ方向の発泡倍率の大きい発泡
体が得られる。このため、厚い発泡体を得ようとした場
合、発泡前のシートを薄くできるため、熱を均一に内部
まで加えるのに必要な時間を短縮でき、生産性の向上が
図れる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のEPDMゴム系混和物お
よびその発泡体は、ジシクロペンタジエンを有するEP
DMゴム、有機過酸化物、有機発泡剤を少なくとも成分
とする混和物からなる。
【0011】本発明に用いるEPDM系ゴムとしては、
ジシクロペンタジエンを含むものでって、市販されてい
るものを適宜用いることができる。EPDM系ゴムは、
5−エチリデン−2−ノルボネンやその他種々のポリエ
ンモノマーを含むものが入手可能であるが、本発明にお
いてはジシクロペンタジエンに限定することで、有機過
酸化物との架橋速度が有機発泡剤の発泡とのタイミング
と調和が取れるため、高さ方向の発泡倍率の大きい発泡
体が得られる。
【0012】EPDM系ゴム中のジシクロペンタジエン
の含量は特に限定されないが、耐熱性維持の点で8重量
%未満(通常3重量%以上)であることが好ましい。ま
たEPDM系ゴムのムーニー粘度ML1+4(100℃)
は、加熱発泡性や加工性の点で5〜100、好ましくは
10〜70、さらに好ましくは20〜45であることが
望ましい。
【0013】本発明において架橋剤としては、有機過酸
化物を用いることを特徴とする。用いる有機過酸化物の
種類については特に限定はなく、例えばジ−t−ブチル
パーオキサイドやジクミルパーオキサイド、α,α´−
ビス(t−ブチルパーオキシ)−p−ジイソプロピルベ
ンゼンや2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)へキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)へキシン−3、や2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ベンゾイルパーオキシ)へキ
サン、ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサンやt−ブチルヒドロパーオキシドな
どの適宜なものを1種又は2種以上を用いうる。
【0014】本発明においては、有機過酸化物として1
分半減期が160℃以下の物を少なくとも用いることが
好ましい。1分半減期が160℃以下の有機過酸化物を
用いることで、後述する有機発泡剤と発泡助剤を組み合
わせた場合でも、効率よく発泡することができる。
【0015】本発明において、有機過酸化物の使用量は
用いるゴム系ポリマーの種類や目的とする発泡体物性な
どに応じて適宜決定することができるが、通常ゴム系ポ
リマー100重量部あたり1〜40重量部、好ましくは
5〜30重量部である。
【0016】また本発明においては、例えばエチレンジ
メタクリレートやエチレングリコールアクリレート、ト
リアリルイソシアヌレートやトリメチロールプロパント
リメタクリレート、N,N´−m−フェニレンビスマレ
イミドなどの適宜な架橋助剤を併用することもできる。
【0017】本発明において、発泡剤としては、有機発
泡剤を用いることを特徴とする。用いる有機発泡剤の種
類については特に限定はなく、例えばトリクロロモノフ
ルオロメタンやジクロロモノフルオロメタンなどのフッ
化アルカン、アゾビスイソブチロニトリルやアゾジカル
ボン酸アミド(ADCA)、バリウムアゾジカルボキシ
レートなどのアゾ系化合物、パラトルエンスルホニルヒ
ドラジドやジフェニルスルホン−3,3´−ジスルホニ
ルヒドラジド、4,4´−オキシビス(ベンゼンスルホ
ニルヒドラジド)、アリルビス(スルホニルヒドラジ
ド)などのヒドラジン系化合物、p−トルイレンスルホ
ニルセミカルバジドや4,4´−オキシビス(ベンゼン
スルホニルセミカルバジド)などのセミカルバジド系化
合物、5−モルホリル−1,2,3,4−チアトリアゾ
ールなどのトリアゾール系化合物、N,N´−ジニトロ
ソペンタメチレンテトラミンやN,N´−ジメチル−
N,N´−ジニトロソテレフタルアミドなどのN−ニト
ロソ系化合物などを挙げる事ができ、これらは単独でま
たは2種以上を混合して使用することができる。
【0018】これらの有機発泡剤は特定温度以上に加熱
することで窒素ガスやフッ素ガスを放出する。この際加
熱によりゴム系ポリマーは軟化し窒素ガス等により発泡
させられるものであり、効果的な発泡を行うためには発
泡剤はゴム系ポリマーに対して透過性の低いガス、例え
ば窒素ガスを放出することが好ましい。これに対してマ
イクロカプセルのように低沸点炭化水素を封入したもの
では、放出される炭化水素ガスがゴムを透過しやすいた
め発泡中にガス抜けしやすく、効果的な発泡が行われず
好ましくない。
【0019】本発明においては、これらの発泡剤の中で
も、自己消化性による安全性や無毒性などの点よりアゾ
ジカルボン酸アミド(ADCA)が好適に用いられる。
【0020】発泡剤の使用量は、用いる発泡剤の種類
や、発泡倍率等による目的とする発泡体の物性などに応
じて適宜決定でき、例えばアゾジカルボン酸アミド(A
DCA)の場合、ゴム系ポリマー100重量部あたり1
〜50重量部、好ましくは10〜40重量部である。
【0021】またアゾジカルボン酸アミド(ADCA)
の分解温度を下げることを目的に発泡助剤を用いること
もできる。本発明において用いられる発泡助剤として
は、例えば尿素系やサリチル酸系、安息香酸系などの発
泡助剤を挙げることができ、発泡効率の点で尿素系発泡
助剤を使用することが好ましい。その使用量は用いる発
泡剤との配合比として調整され、発泡剤:発泡助剤=1
0:1〜1:1程度(重量比)である。
【0022】本発明におけるEPDMゴム系混和物は、
下記条件で測定された高さ方向の発泡倍率で3倍以上で
あることが必要である。 (1)試料体 高さ12mm×幅100mm×長さ10
0mm (2)発泡条件 120℃×20分、その後160℃×
30分の熱風オーブンに投入
【0023】ここで高さ方向の発泡倍率とは、上記サイ
ズの板状の試験体を発泡させた時の発泡前の高さ(12
mm)に対する、発泡後の高さの最大値の倍率をいう。
【0024】初期の高さ方向の発泡倍率が3倍未満で
は、厚い発泡体を得ようとした場合、発泡前のシートを
薄くできず、熱を均一に内部まで加えるのに時間が必要
となり、生産性の向上が図れない。また高さ方向の発泡
倍率の上限値は使用目的に応じて適宜決定されるが、一
般には6倍以下、好ましくは4.5倍以下とされる。発
泡倍率が6倍を超えると発泡体の密度が低下し、断熱
性、防振性、防音性および機械的強度等の要求を満たす
ことが困難な場合がある。
【0025】本発明のEPDMゴム系発泡体において
は、ジシクロペンタジエンを有するEPDMゴム、有機
過酸化物、有機発泡剤を少なくとも成分とする混和物か
らなるが、上記発泡特性を損なわない範囲で上記必須成
分以外の物を添加しても良い。
【0026】特に本発明においては、老化防止剤として
2−メルカプトベンゾイミダゾールを用いることが好ま
しい。2−メルカプトベンゾイミダゾールを添加するこ
とで、有機過酸化物によるEPDMゴムのプロピレン部
分の分解による低分子量化を防ぐ効果が有る。またこれ
以外の老化防止剤、例えば2,2,4−トリメチル−
1,2−ジヒドロキノリンや4,4´−ビス(α,α´
−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン等を併用するこ
ともできる。
【0027】その他、本発明のEPDMゴム系混和物に
は、成形性の調整などを目的に軟化剤として、例えば塩
素化パラフィンなどのパラフィン類やワックス類、ナフ
テン類、アロマ類、アスファルト類、アマニ油などの乾
性油類、動植物油類、石油系オイル類、各種低分子量ポ
リマー類、フタル酸エステル類、リン酸エステル類、ス
テアリン酸やそのエステル類、アルキルスルホン酸エス
テル類、粘着付与剤などを添加することもできる。な
お、ステアリン酸やそのエステル類は、滑剤としても有
用で、従って各種の滑剤も配合しうる成分の例として挙
げられる。
【0028】さらに上記混和物には、タルクや炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸やその塩類、クレ
ー、雲母紛、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、亜鉛華、ベントナイン、カーボンブラック、シリ
カ、アルミナ、アルミニウムシリケート、アセチレンブ
ラック、アルミニウム粉、酸化カルシウムなどの充填
剤、その他、可塑剤や酸化防止剤、顔料、着色剤、防カ
ビ剤などの適宜な配合剤を必要に応じて添加することが
できる。なお前記の酸化カルシウムは吸湿剤として、亜
鉛華は安定剤として、カーボンブラックは補強剤などと
しても有用で、従って各種の安定剤や補強剤も配合しう
る成分の例として挙げられる。
【0029】また得られる発泡体の強度等の物性の調整
を目的に、非ゴム系ポリマーを1種または2種以上を配
合することもできる。これら非ゴム系ポリマーの例とし
ては、ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステルのよう
なアクリル系ポリマーやポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、
ポリアミド、ポリエステル、塩素化ポリエチレン、ウレ
タン系ポリマー、スチレン系ポリマー、シリコーン系ポ
リマー、エポキシ系樹脂などを配合することができる。
その使用量は、発泡体のゴム的性質を維持する点などよ
り、ゴム系ポリマーの50重量%以下、好ましくは30
重量%以下、特に15重量%以下である。
【0030】本発明におけるEPDMゴム系発泡体は、
上記した混和物を加熱して架橋発泡処理することにより
行いうるが、その形成に際しては必要に応じ混和物を例
えばシート等の所定の形態に形成して、その成形体を加
熱処理して架橋発泡体とすることもできる。その場合、
成形体は適宜な方式にて任意な形態に成形したものであ
ってよく、その形態について特に限定はない。
【0031】従って、加硫発泡処理の対象物は、混和物
を例えばミキシングロールやカレンダーロール、バンバ
リーミキサー、押出成形等による適宜な方式でシート状
やその他の形態に形成したものであってもよいし、所定
の型を介して射出成形やプレス成形等による適宜な方式
で凹凸等を有する所定の形態に成形したものなどであっ
てもよい。
【0032】前記において、凹凸形状を有する発泡体の
形成では、未架橋シートを凹凸を有する型の上に配置し
て加熱し、その型の凹凸に前記未架橋シートを形成する
混和物を流動侵入させて架橋発泡処理する方式なども採
ることができる。かかる方式は、ヒダ構造を有する複雑
で深い凹凸構造を有する型の場合にもその凹凸形状を精
度よく形成できる利点などを有している。
【0033】よって形成体の寸法は任意であり、目的と
する架橋発泡体の形態などに応じて適宜に決定すること
ができる。シート等の場合、その厚さは100mm以
下、好ましくは1〜50mm、さらに好ましくは3〜3
0mmが一般的である。
【0034】上記した架橋発泡処理は、用いた有機過酸
化物の分解温度や有機発泡剤の発泡温度などにより、従
来に準じた適宜な条件で行うことができる。一般的な架
橋発泡温度は、200℃以下、好ましくは140℃〜1
80℃程度である。かかる架橋発泡処理で通例、混和物
が軟化して、有機発泡剤が分解し発泡構造を形成しつつ
架橋が進行し目的の架橋発泡が形成される。架橋発泡処
理は、発泡倍率の調整等を目的に加圧下で行うこともで
き、その加圧条件は従来に準じうる。
【0035】本発明の発泡体の密度は使用目的に応じて
適宜決定されるが、一般的には0.2g/cm3以下のゴ
ム系発泡体とされる。これにより柔軟性(変形性)や圧
縮性に優れて各種目的のシール個所に適用して高精度な
シール処理を達成することができる。その適用性やシー
ル性能などの点より発泡体の好ましい密度は、0.18
g/cm3以下、好ましくは0.05〜0.16g/cm3
特に0.08〜0.12g/cm3である。なお全体の発
泡倍率は、有機発泡剤の配合量、架橋発泡の処理時間や
温度などにより制御することができる。また発泡倍率の
調整等を介して架橋発泡の独立や連続、それらの混在等
の発泡構造を制御することができる。
【0036】本発明のEPDMゴム系発泡体は、例えば
クッション材やパッド材、気密や防水等の各種目的のジ
−ル材、断熱材、防音や制振低減材などの従来に準じた
各種の用途に用いることができる。特に、本発明のEP
DMゴム系発泡材は耐熱性に優れるので、例えば自動車
のエンジン周辺のような熱が加えられる用途において好
ましく用いることができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例にもとづいて説明する
が、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
【0038】実施例1 ゴム系ポリマーとしてジシクロペンタジエンを第三成分
として5重量%含むEPDM(ムーニー粘度ML
1+4(100℃)38、ヨウ素価12)(EPDM1と
略記)100重量部、有機過酸化物としてジクミルパー
オキサイド(40wt%希釈物)(1分半減期171
℃)10重量部およびジ−t−ブチルパーオキシ−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン(40wt%希釈
物)(1分半減期148℃)10重量部、有機発泡剤と
してADCA20重量部、その他表1に示した添加物を
加圧ニーダーとミキシングロールで混練して混和物を
得、それを押出し機で成形して未架橋シートを作製し
た。このシートを高さ12mm×幅100mm×長さ1
00mmに裁断して、試験体とした。
【0039】実施例2 ゴム系ポリマーとしてジシクロペンタジエンを第三成分
として3重量%含むEPDM(ムーニー粘度ML
1+4(100℃)55、ヨウ素価10)(EPDM2と
略記)100重量部用いた他は実施例1に準じて試験体
を得た。
【0040】比較例1 ゴム系ポリマーとして5−エチリデン−2−ノルボネン
を第三成分として含むEPDM(ムーニー粘度ML1+4
(100℃)43、ヨウ素価12)(EPDM3と略
記)100重量部用いた他は実施例1に準じて試験体を
得た。
【0041】比較例2 ゴム系ポリマーとして第三成分を持たないEPR(エチ
レン・プロピレンゴム)(ムーニー粘度ML1+4(10
0℃)38、ヨウ素価0)100重量部用いた他は実施
例1に準じて試験体を得た。
【0042】比較例3 比較例2の配合に、スコーチ防止剤としてテトラキス
(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド(大内新
興化学工業株式会社製「ノクセラーTOT−N」)1重
量部加え、試験体を得た。
【0043】評価方法 上記実施例および比較例で得た高さ12mm×幅100
mm×長さ100mmの試験体について、発泡性の試験
を行った。結果を表1に示した。
【0044】(発泡高さ倍率)高さ12mm×幅100
mm×長さ100mmの試験体を作成後、3日以内に1
20℃で20分、その後160℃で30分の熱風オーブ
ンに投入し、架橋・発泡させた。この時の試験体の厚み
方向の高さ(最高値)を測定し、初期値との比から高さ
方向の発泡倍率を求めた。
【0045】(発泡体密度)発泡後の発泡体の体積と重
量を測定し、算出した。
【0046】(スコーチタイム)東洋精機(株)製ムー
ニー粘度計により、140℃にてt5(最低粘度から5
単位上昇した時の時間)を測定した。
【0047】
【表1】
【0048】表1の結果の通り、本発明の実施例は所定
の条件で加熱発泡させた場合の高さ方向の発泡倍率が3
倍以上であることが分かる。これに対し、ジシクロペン
タジエンを持たない比較例1や2は、スコーチ防止剤を
用いた比較例3では、3倍以上の高さ方向の発泡倍率は
達成されなかった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジシクロペンタジエンを有するEPDMゴ
    ム、有機過酸化物、有機発泡剤を少なくとも成分とする
    混和物からなり、下記の条件で測定した高さ方向の発泡
    倍率が3.0倍以上となるEPDMゴム系混和物。 (1)試験体 高さ12mm×幅100mm×長さ10
    0mm (2)発泡条件 120℃×20分、その後160℃×
    30分の熱風オーブンに投入
  2. 【請求項2】上記有機過酸化物が1分半減期が160℃
    以下である有機過酸化物を少なくとも含む請求項1記載
    のEPDMゴム系混和物。
  3. 【請求項3】老化防止剤として2−メルカプトベンゾイ
    ミダゾールを含む請求項1または2記載のEPDMゴム
    系混和物。
  4. 【請求項4】ジシクロペンタジエンを8重量%未満含む
    EPDMゴムを用いる、請求項1〜3記載のEPDMゴ
    ム系混和物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4記載のEPDMゴム系混和物
    を加熱発泡させたEPDMゴム系発泡体。
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