JP3376344B2 - 鋼製壁高欄及び鋼製壁高欄の設置方法 - Google Patents

鋼製壁高欄及び鋼製壁高欄の設置方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁、特に高架道
路の道路橋に設置される鋼製の壁高欄に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、道路橋には自動車等の車輛や物品
の道路外への飛び出しを防止したり、自動車等の走行に
よる騒音の道路外への漏出を防止するため壁高欄が設置
されている。
【0003】この壁高欄は、遮音効果や耐久性に鑑み、
コンクリート製によるものが多い。
【0004】しかしながら、コンクリート製の壁高欄
は、橋梁にかかる死荷重は相当なものとするばかりでな
く、施工の際の型枠工事やコンクリート養生に期間を要
するため、道路の早期開放を困難にしている。また、鋼
床版とコンクリートとの付着力の心配もある。
【0005】そこで、昨今、鋼製の壁高欄が平成2年実
用新案出願公告第30495号で提案され、実用化され
ている。この壁高欄はコンクリート壁高欄のように型枠
工事やコンクリート養生期間が不要であり、工期の短縮
が計られ、また、中空であるため大幅な死荷重の減少が
計れるためきわめて優れたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】鋼製の壁高欄の場合、
その組立てはボルト結合によるところが多く、橋梁の外
側での作業も必要となる。橋梁の外側での作業は、防護
柵や足場の設置が必要となり、コスト高となる。また、
橋梁の外側での作業は危険を伴うため、作業者に嫌われ
るという課題を有する。
【0007】また、上述の提案において、前面板と後面
板とが分離していないため、コンクリート後打設工法に
は適さない。
【0008】
【課題を解決するための手段】詳しくは、向い合う正面
板と背面板とに床版にボルト結合する床版固定板の複数
を一定間隔を設けて架け渡して固定するとともに正面板
と背面板間に鋼製後面板に固設された結合板とボルト結
合する結合板の複数を一定間隔を設けて固設した鋼製ベ
ースプレートと、鋼製前面板の天板とボルト結合する天
板と内面に鋼製ベースプレートに固設された結合板とボ
ルト結合する結合板の複数を一定間隔を設けて固設した
背面板とからなる鋼製後面板と、鋼製後面板の天板とボ
ルト結合する天板と鋼製ベースプレートの正面板にボル
ト結合する正面板とからなる鋼製前面板とにより形成さ
れることを特徴とする鋼製壁高欄を提供する。
【0009】また、向い合う正面板と背面板とに床版に
ボルト結合する床版固定板の複数を一定間隔を設けて架
け渡して固定するとともに正面板と背面板間に鋼製後面
板に固設された結合板とボルト結合する結合板の複数を
一定間隔を設けて固設した鋼製ベースプレートを床版に
ボルト固定し、天板と背面板とからなり、背面板内面に
結合板を固設した鋼製後面板を鋼製ベースプレートに、
鋼製ベースプレートに固設した結合板と鋼製後面板に固
設した結合板をボルト結合することにより結合し、天板
と正面板とからなる鋼製前面板を、鋼製後面板の天板に
鋼製前面板の天板をボルト結合するとともに鋼製ベース
プレートの正面板に鋼製前面板の正面板をボルト結合す
ることにより、鋼製ベースプレートと鋼製後面板と鋼製
前面板を一体とすることを特徴とする鋼製壁高欄の設置
方法を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面に基き説明する。
【0011】図1乃至図5において、1は鋼製ベースプ
レート、2は鋼製後面板、3は鋼製前面板である。
【0012】鋼製ベースプレート1は、図1に示すよう
に道路の延長方向に一定の長さを有し、向い合う正面板
13と背面板12との間にチャンネル状の床版固定板1
1が一定の間隔毎に複数、その端面を正面板13と背面
板12の内面に溶接等により固設されて架け渡されてい
る。床版固定板11の上下の側板11aにはボルト挿通
孔18が穿孔されている。
【0013】背面板12と正面板13間には、複数の結
合板14が溶接等で固設して立ち上げてある。この結合
板14には、後述する鋼製後面板2の内面に固設されて
いる結合板24とのボルト結合のためのボルト挿通孔1
5が穿孔されている。16は床版固定用のリブである。
17は後述する鋼製前面板3の正面板32とボルト結合
するためのボルト挿通孔である。
【0014】鋼製後面板2は、図2に示すように一定の
高さを有するとともに道路方向に鋼製ベースプレート1
と同じ長さを有し、後述する鋼製前面板3の天板31と
結合する天板21と背面板22とからなっている。
【0015】天板21には、後述する鋼製前面板3の天
板31をボルト結合するボルト挿通孔26が穿孔され、
鋼製前面板3の天板31を結合し、背面板22の内面に
は、長さ方向に複数の結合板24が垂直に溶接等により
固着されており、この結合板24は、前述した鋼製ベー
スプレート1の結合板14に結合する。この結合板24
には、鋼製ベースプレート1の結合板14にボルト結合
できるようにボルト挿通孔25が穿孔されている。な
お、23は補強板である。結合板24も補強板の役目を
果たす。結合板の高さ方向の長さを伸ばすことによって
より補強の効果を増すことができる。
【0016】鋼製前面板3は、図3に示すように鋼製後
面板2と同程度の高さを有するとともに道路方向に鋼製
ベースプレート1と同じ長さを有し、前述した鋼製後面
板2の天板21と結合する天板31と正面板32とから
なり、天板31には、前述した鋼製後面板2の天板21
にボルトを介して結合するボルト挿通孔36が穿孔さ
れ、正面板32には、前述した鋼製ベースプレート1の
正面板13とのボルト結合のためのボルト挿通孔37が
穿孔されている。
【0017】このようにしてなる各部は、ボルト結合さ
れて、全体として鋼製壁高欄を形成する。
【0018】図4は、コンクリート後打設工法の床版に
設置された鋼製壁高欄を示す。この図に基き設置手順を
説明する。
【0019】まず、鋼製ベースプレート1を床版4の先
付け金物に位置させ床版固定板11の上下の側板11a
に穿孔されたボルト挿通孔18を介してボルト5により
固定する。
【0020】ついで、鋼製後面板2を鋼製ベースプレー
ト1に、鋼製ベースプレート1に固設した結合板14と
鋼製後面板2に固設した結合板24をそれぞれのボルト
挿通孔15、25を介してボルト6で結合する。結合
後、コンクリートを開放されている前面より鋼製ベース
プレート1上方より後打ちする。
【0021】引き続き、鋼製前面板3を鋼製後面板2の
天板21に鋼製前面板3の天板31をそれぞれのボルト
挿通孔26、36を介してボルト7で結合するとともに
鋼製ベースプレート1の正面板13に鋼製前面板3の正
面板32をそれぞれのボルト挿通孔17、37を介して
ボルト8で結合する。
【0022】なお、ボルト結合は、ナットとともに締め
付けてなるものであることは当然である。
【0023】このようにして鋼製ベースプレート1、鋼
製後面板2、鋼製前面板3とが結合されて床版4上に鋼
製壁高欄が形成される。
【0024】つぎに、別の実施の形態を図5に示す。
【0025】この実施の形態は、タイヤ支承部10aと
水路部10bとからなり、タイヤ支承部10aは、水路
部10bに対して開閉可能となっている公知の鋼製縁石
兼排水溝を一体としたもので、鋼製ベースプレート1の
正面板13と鋼製前面板3の正面板32と鋼製縁石兼排
水溝10の水路部10bの背面板10cをボルト8で結
合してある。その他の組立て手順は先の実施の形態と同
じである。
【0026】かくして、鋼製壁高欄と鋼製縁石兼排水溝
とが組合わされて床版上に設置される。
【0027】
【発明の効果】本発明は上述のようにしてなるのでつぎ
の効果を有する。
【0028】鋼製前面板の組み付け方は、前面が解放さ
れているので、コンクリート後打設工法においても有効
である。
【0029】鋼製ベースプレート、鋼製後面板、鋼製前
面板の組立て作業は、すべて床版上で行うことができ、
橋梁の外側での作業をなくすことができるので、防護柵
や足場の設置を必要としないので、非常に経済的であ
る。また、作業者にとっても足場上での作業がないの
で、その分安全である。
【0030】鋼製壁高欄は、中空を有する構造であるか
ら、コンクリート壁高欄に比し、死荷重の減少が計れ
る。鋼製壁高欄であることにより型枠工事やコンクリー
ト養生期間が不要となり、工期の短縮が計れる。また、
鋼床版とコンクリートとの付着力の心配をする必要もな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋼製壁高欄を形成する鋼製ベースプレートの一
部切欠斜視図である。
【図2】鋼製壁高欄を形成する鋼製後面板の斜視図であ
る。
【図3】鋼製壁高欄を形成する鋼製前面板の斜視図であ
る。
【図4】床版に設置された鋼製壁高欄の断面図である。
【図5】床版に設置された鋼製壁高欄の別の実施の形態
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 鋼製ベースプレート 11 床版固定板 11a 側板 12 背面板 13 正面板 14 結合板 15 ボルト挿通孔 17 ボルト挿通孔 18 ボルト挿通孔 2 鋼製後面板 21 天板 22 背面板 23 補強板 24 結合板 25 ボルト挿通孔 26 ボルト挿通孔 3 鋼製前面板 31 天板 32 正面板 37 ボルト挿通孔 4 床版 5 ボルト 6 ボルト 7 ボルト 8 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 19/10 E01F 15/00 E01F 8/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 向い合う正面板と背面板とに床版にボル
    ト結合する床版固定板の複数を一定間隔を設けて架け渡
    して固定するとともに正面板と背面板間に鋼製後面板に
    固設された結合板とボルト結合する結合板の複数を一定
    間隔を設けて固設した鋼製ベースプレートと、鋼製前面
    板の天板とボルト結合する天板と内面に鋼製ベースプレ
    ートに固設された結合板とボルト結合する結合板の複数
    を一定間隔を設けて固設した背面板とからなる鋼製後面
    板と、鋼製後面板の天板とボルト結合する天板と鋼製ベ
    ースプレートの正面板にボルト結合する正面板とからな
    る鋼製前面板とにより形成されることを特徴とする鋼製
    壁高欄。
  2. 【請求項2】 向い合う正面板と背面板とに床版にボル
    ト結合する床版固定板の複数を一定間隔を設けて架け渡
    して固定するとともに正面板と背面板間に鋼製後面板に
    固設された結合板とボルト結合する結合板の複数を一定
    間隔を設けて固設した鋼製ベースプレートを床版にボル
    ト固定し、天板と背面板とからなり、背面板内面に結合
    板を固設した鋼製後面板を鋼製ベースプレートに、鋼製
    ベースプレートに固設した結合板と鋼製後面板に固設し
    た結合板をボルト結合することにより結合し、天板と正
    面板とからなる鋼製前面板を、鋼製後面板の天板に鋼製
    前面板の天板をボルト結合するとともに鋼製ベースプレ
    ートの正面板に鋼製前面板の正面板をボルト結合するこ
    とにより、鋼製ベースプレートと鋼製後面板と鋼製前面
    板を一体とすることを特徴とする鋼製壁高欄の設置方
    法。
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